今朝、開店直後に郵便屋さんがやってきた。
その時、応対したスタッフに対して、郵便屋さんは、「この方は、亡くなったみたいなのでお返ししますね」といって、1週間ほど前にうちのお店から出したUパックをひとつ差し出した。
受け取ったスタッフは、すぐに自分に、「受取人が亡くなったみたいで、荷物が戻ってきました」って報告に来た。
宛先を見るとAさんになってる・・・ココロのアルバムをいそいでめくってみる・・・
Aさんは、70歳で一人暮らしの男性。5/14に自分が対応したときは、やっと主治医の許可がおりて、仕事に復帰できるといって大喜びしてた。ところが5/19に調子が悪くなって、臨時薬が処方されたんだが、このときに少しクスリが足りなかったので、不足分のクスリをどうするか、その日に対応したスタッフがAさんに聞いたところ、「5/21に点滴の予約が入っているのでそのときでいいです」って返事だった。ところが5/21にクスリをとりにこられなかったため、電話で連絡をとろうとするもまったく繋がらず、緊急入院したのでは?ということで、いそぎUパックで不足分のクスリを自宅へ郵送したんだった・・・で、そのクスリが戻ってきちゃったんだよね・・・
いそぎ店長に事の顛末を話し、このあとどうすべきか確認したところ、「Aさんって急変するような患者さんだっけ?」と聞かれた。
ココロのアルバムをめくってみると、「骨髄異形成症候群による白血球減少状態で、感染症のリスクがひじょうに高い」だったハズ。「感染症にかかったら重症化しやすいので、急変の可能性は大有りです。」って返事したら、店長から「本当にお亡くなりになったか、あらゆる手段を尽くして調べること!」という指令が出た。
まずは病院へ電話。ここは正直に、不足分のクスリを渡したいので、住所・電話がうちのお店が把握しているところと同じかどうか確認と、そちらに入院していないかの質問をしてみた。そしたら、住所・電話は間違いなく、ここへは入院はしていないとの返事・・・さすがに死亡しているかどうかは答えてはくれない・・・
国民健康保険の加入者だったので、市役所へ電話だ。ここでも正直に本人に連絡を取りたいので、住所・電話がうちのお店が把握しているところと同じかどうかと、国保にまだ加入しているかの確認をしてみた。市役所の返事は、届出された住所・電話はうちのお店が把握しているものと同じで、まだ国保へ加入状態とのこと・・・つうと死亡届は市役所に提出されていないってことだよね・・・戸籍上はまだ生存中だ。
しかたがないから、今度は郵便局だ。なぜ死亡を把握しているのかの経緯を担当者に直接聞きたいと言ったら、数時間後の返事は「担当者は死亡したなんて言ってない」ってものだった。しかも、「その宛先にはもうAさんは住んでいません」って追加情報つき・・・おいおい、こっちは正確な情報が欲しいだけなのに、どんどんややこしくなってくる・・・正直に、「本人にどうしても渡さないといけないの郵便なんで、正確な情報が欲しいんです!!!」っていったら、やっと1時間後に、「Aさんちの郵便物がポストからあふれかえってて、現在、大家さんに管理もらっている状態で、その大家さんから、Aさんは亡くなったという情報を得た」という返事がきた・・・
ということで、やっと店長に「死亡説は本物、出所は大家さん」って伝えたら、やっと、届かなかったクスリはこちらで処分してもいい許可がおりたよ・・・ところで、もう5時回ってるし、個人情報のカベで丸1日振り回されたよ・・・疲れた・・・