今日のひぐらしのなく頃に粋はどうかな?
綿流し編 #1 お祭り一色
祭りに行く圭一は、レナと魅音とで待ち合わせ。
昨日、会わずじまいのまま帰ってしまったことを謝る魅音と、待たせたことを謝る圭一。
梨花は巫女の務めがあり、沙都子もそのお供ということで、すでに神社で準備中とのこと。
神社で、沙都子と巫女装束の梨花と合流する。
部活メンバーで、目の前にあった屋台のたこ焼きを食べるが、魅音が食べたたこ焼き以外にはタコが入っていなかった。
それぞれタコなしたこ焼きについて感想を言うが、率直なコメントすぎて、客がいなくなってしまう・・・
屋台の親父がにらみつけるので、圭一が、値段の高い明石のタコをすべてのたこ焼きに入れて、1舟8個400円で売るのは無理だから、1個だけ明石のタコを入れて売っている本物の明石のたこ焼き屋だと演説すると、たこ焼屋の前に行列ができる。
圭一の演説を聞いた屋台のおやじたちが、うちもも頼んでくるので、部活メンバーたちは演説をはじめ、それを聞いたギャラリーたちは、屋台に並び始める。
魅音が、金魚すくいの屋台で演説をするが、「実においしそう」と言い出す。
と思ったら、詩音だった。
詩音は、自分もいっしょに行きたいと言うが、魅音が拒否したので、詩音は去っていく。
屋台めぐりをするうちに、大太鼓の音が聞こえてきた。
いよいよ梨花の出番だ。
梨花の演舞を見るため、祭壇の前の行くが、圭一はみんなとはぐれてしまう。
演舞が始まり、梨花は、祭事用の大きな鍬を抱えて、祭壇に積み上げている布団の山に近づく。
梨花は重そうに祭事用の鍬を振っているが、圭一のいる場所からよく見えない。
そのとき、詩音が圭一に声をかけてきたので、詩音がとっておきの場所を教えてくれると思った圭一は、詩音のあとを付いて行く。
詩音は境内の裏に圭一を連れて行くが、演舞など見えない。
圭一が、梨花の演舞が見える場所に案内してくれるんじゃ?と尋ねると、詩音は、そんな約束はしていないとばっさり。
そして、詩音が暗がりの茂みの向こうを指差すと、その先には、鷹野と富竹がいた。
鷹野と富竹は、あたりをうかがいながら、倉庫のような木造の建物の入口にしゃがみこんでいたが、圭一と詩音の気配に気づき声をかけてきた。
見つかってしまった圭一と詩音は、二人の前に姿を見せてあいさつをする。
詩音は、南京錠をいじって何をしてたとかと質問すると、ドロボウしようとしてるわけじゃないと答える鷹野。
詩音は、古手家とほんの一握りの人間しか入ることを許されない開かずの祭具殿で何をしていたのか?と追い討ちをかける。
鷹野は、祭具殿は祭具をしまっている倉庫だが、ここは祭具を祀っている神殿だと言う。梨花が今、奉納演舞で使っている祭事用の鍬も、この中にしまわれていたことと、古手家の人間以外は不浄を持ち込むから立ち入り禁止の不可侵領域、すなわち聖域だと話す。
鷹野は趣味で雛見沢の伝承を研究していて、この中には研究の答えが詰まっていると話す。
富竹が南京錠は解除すると、鷹野は、圭一と詩音に、いっしょに見学しない?と声をかけてくる。
圭一は入ったらまずいと言うが、詩音は、自分は園崎の人間だから、中にあるものは想像がついており、ぜひ圭一に見てもらいたいと答える。
富竹も、入口で見張っているので、いっしょに見てきてごらんと言ってくれたので、圭一はちょっとだけと言いながら中に入る。
中は真っ暗だったが、鷹野が用意してきたランタンをともすとかなり狭い前室であることがわかった。
前室の奥の重い扉を開けると、祭具殿の正面一番奥のご神体が、圭一たちを見下ろしていた。
鷹野は、雛見沢の守り神のオヤシロさまだと教えてくれる。
祭具殿の中には祭具が並べられていたが、祭事的な芸術的な形のものはなく、圭一にとっては退屈なものばかりだった。
そんな圭一の様子に気づいた鷹野は、おとぎ話を話し始める。
昔々、ある山奥の村に底なしの深い深い沼があって、地の底の鬼の国=地獄につながっていた。その名を、鬼が淵という。
ある日のこと、地の底から鬼たちが次々に現れ、村人達に容赦なく襲い掛かった。
村が滅びるのを待つしかないと諦めたとき、オヤシロさまが降臨した。
オヤシロさまの力は鬼たちと比べ物にならず、鬼たちは戦うまでもなく、その威光の前に平伏する。
オヤシロさまは、元の鬼の国へ帰るように諭したが、鬼たちは、自分たちは地獄を追放された鬼だからどうしても帰れないと拒んだ。
事情を知った村人たちも、鬼を気の毒に思い、鬼たちと一緒に住むことに決めた。
生活の場を与えてもらった恩返しとして、鬼達は、自分達の持つ様々な力や秘法を村人に授けた。
オヤシロさまはその微笑ましい交流を喜んで、村人と分け隔てなく暮らせるよう、鬼達に人間の姿を与えた。そして、自らも地上に留まり、末永く両者の交流を見守ることにした。
その後、人と鬼の混血が進み、もう何の区別もなくなった。
鬼の持つ様々な知識を持った人間たちは、仙人と呼ばれる存在で、自らの力が異端であることを十分に理解し、ふもとの人々に崇めれれながらひっそりと隠れるように暮らした。
雛見沢の人間は、鬼の血を引いていると、魅音は言うと、何かを気にした風にあたりを見渡し、何の変化もないことを確認し、何事もなかったかのように振舞う。
鷹野が話を続ける。
村人たちに半分鬼の血が流れているが、人食い鬼の血だと言われている。
その血は、今でも村人たちに脈々と流れていて、時折、その血が眠りを覚ますと言われている。
鬼の血を引く者たちは、周期的に狩猟者としての本能が目覚め、獲物を求めて人里に姿を現し、その際に行われるが鬼隠し=鬼たちによる誘拐行為。
鬼隠しは、オヤシロさまも了承しており、オヤシロさまが決めた生贄以外は、誰もさらわなかった。
生贄をさらってきた夜には、綿流しの儀式が行われた。
詩音が、臓物のことをワタって言うよねと、圭一に確認する。
綿流しの本来の意味は、腸(ワタ)流しだった・・・
鷹野は、梨花が奉納演舞を使っていた祭事用の鍬は、田畑を耕す鍬ではないと話し、梨花はあのあとの奉納演舞で、鍬で祭壇の布団からワタを取り出し、沢に流すと教えてくれる。
圭一は、祭具殿の中にあるさっきまで何の興味もなかった道具の意味を理解し、恐怖する。
天井を見ると、檻がぶら下げられている。
詩音は、鷹野が、雛見沢の暗黒時代の風習が現代にも残っているんじゃないかと思って、研究していると言い、鷹野は否定せず、圭一に、オヤシロさまの祟りにあうか生贄にされちゃうから、内緒にしてほしいと頼む。
鷹野はスクラップ帳を開き、新聞記事のコピーを圭一に見せる。
明治の終り頃、旧名鬼が淵村で、惨殺死体が発見された。
死体の身元は不明というか、とても身元が確認できるような状態ではなかった。
そして、鷹野は、終戦直後の缶詰疑惑について話し始めようとすると、扉が開き、富竹が演舞が終わって、みんな沢のほうに降りていったと教えてくれる。
鷹野は急いで、カメラを取り出し撮影を始めたので、鷹野を祭具殿に残して、圭一と詩音は、外に出る。
富竹に感想を聞かれて、圭一は、留守番をしていればよかったと答え、詩音は、実物は迫力があったと答える。
富竹は、ドタンバタンと飛び跳ねるような音が聞こえていたから、鷹野が何か壊していないか心配だと話す。
フィルムがなくなったと言って、鷹野が外に出てくる。
富竹は、予備のフィルムはもうないと答えたので、鷹野は諦めて、扉を閉め、元通りに南京錠を施す。
石段を降りていくと沢が一望できた。
石段の下でワタを千切ってもらい、それに願掛けしてから、沢に流している様子がここからでもよくわかる。
鷹野は、綿流しをするから、富竹に撮影してほしいと話して、圭一たちと別れる。
詩音は、圭一のことを魅音が探してるだろうから、綿流しに行ってきてと言う。
そして、詩音は、魅音は嫉妬深いから、今夜のことは秘密にしておいてと、圭一に頼む。それだけじゃなく、今夜起こるかもしれなオヤシロさまの祟りの最有力候補は、この4人だからと。
詩音は別れ際に、ドタンバタンっていうあの音は何だったんでしょうと言い出すが、圭一は、そんな音は聞いていないので、何も聞いていないと答える。
詩音は、鷹野が祭具殿で昔話を始めた頃から、子供が跳ねているようなドタンバタンという音が聞こえていたと話す。
詩音は、圭一と鷹野にはまったく聞こえない音を一人、ずーっと聞いていたらしい。
すると突然詩音は、ウソですよと笑い飛ばし、別れ際のセリフを言いながら逃げるように去っていった。
詩音の言っていた音は、富竹も聞こえていたし、ウソではなさそうだ。
と思っていたら、梨花に声をかけられる圭一。
梨花といっしょに魅音とレナもいる。
みんなはぐれてしまい、あとは沙都子だけとのこと。
梨花に、演舞は最後まで見た?と聞かれて、ミスもなくて、最後までがんばったなと、圭一が答えると、レナが、あんなのはミスのうちに入らないと、フォローする。
ウソがバレたとあせる圭一に、魅音は、綿流しはやった?と尋ねてくる。
これ以上のウソはムリだと判断した圭一は、正直にまだだと答える。
魅音は、圭一の手を引っ張って、石段を降り始める。そして、詩音に合わなかった?と聞いてくる。
圭一は、魅音と詩音はそっくりだから、詩音に会ったかどうかわからないと答えるが、内心ヒヤヒヤ。
TIPS:後夜祭
深夜の署内。
県外で焼死体が見つかり、歯形照合の用意を指示する大石。
今年はいつものパターンとは違い、消す気はなく見せしめの意味があるようだが、雛見沢の近くでやらなかったのが謎だと、大石が言い出す。
綿流し編 #2 ドタンバタン
夕べは、子供が跳ねるようなドタンバタンという音の話が頭にまとわりついて、なかなか眠れなかった圭一は、通学のときに、レナから、目が赤いと指摘される。
いつもの待ち合わせ場所に行くが、魅音はまだ来ていなかった。
5分だけ待とうと圭一がレナに声をかけると、魅音が走ってくる。
魅音の顔を見て、レナが魅音の額に手を当てる。そして、熱があると言い出す。
魅音は、大丈夫と言って、ムリに元気そうに見せる。
時計を見ると遅刻寸前。3人は猛ダッシュで学校へ向かう。
授業中、あまりにも眠そうにしていた圭一は、知恵先生に見つかって、顔を洗ってこいと言われてしまう。
校庭の流しの蛇口をひねった圭一は、魅音に声をかけられる。
魅音は、夕べ、お祭りのあと、親族の宴会に巻き込まれて徹夜したのが、体調不良の原因だと打ち明ける。そして、頭痛がするので、早退してきたと話す。
教室の戻ろうとする圭一に、魅音は、夕べ、富竹と鷹野に会わなかった?と尋ねる。
あいまいに返事する圭一に対し、さらに魅音は、夕べ、詩音に会わなかった?と聞いてくる。
圭一は、夕べ答えたとおり、会ったかどうかわかないと答えるが、魅音に、4人で祭具殿に忍び込んだことがバレてると察する。
魅音は、富竹、鷹野、詩音、圭一の4人を悪く言っている人たちがいるから、聞いてみただけと言う。
圭一は、夕べは3人と一緒じゃなかったと答えると、魅音は、圭一は何も悪いことには加わってないって、みんなに伝えておくと言って、帰っていく。
圭一が、みんなって誰?って、魅音に聞こうとすると、知恵先生が、圭一を呼びに来たので、聞けなくなってしまう。
圭一が家に帰ると、母親から、図書館へ本を返しに行ってほしいと頼まれる。
そこへ、詩音から圭一宛の電話がかかってくる。
詩音が圭一と話をしたいというので、圭一は、直接会って話をするついでに図書館を案内してほしいと提案する。
詩音は、それでいいが、自分は本家じゃなく興宮に住んでいるので、待ち合わせ場所は駅にしてほしいと答え、圭一が了承し、電話を終える。
待ち合わせ場所で詩音に会うが、詩音も寝不足のようだ。
詩音の案内で鹿骨市立図書館へ向かい、さっそく母親が借りていた本を返却する圭一。
休憩コーナーで、詩音からいろいろと園崎家について聞かされる圭一。
魅音は園崎家の本家、詩音は興宮の家に別れて住んでいる。
魅音は、跡取りだから、現当主である祖母と一緒に住んでいて、いろいろと当主としての修行をさせられているらしい。
園崎家は雛見沢の旧家だったのが、戦後にいろいろな事業で成功して大きく勢力を伸ばしたとのこと。
園崎家は、親族全体で助け合う土壌があり、ひとりの親族の事業を助けるために、親族全体が様々なバックアップをし、税法上のドラブルを潜り抜け、豊富な資金力で次々と親類は事業に成功していった。
興宮では、例のおもちゃ屋や、エンジェルモートも、魅音も親類が経営している。
特に金融・不動産関係には強く、商工会議所の役員の何割かは園崎家の親類が就いており、市会議員や県会議員もいる。
そこへ大石が現れる。
詩音は、バイトの時間だと言って、圭一と肝心な話をしないまま去っていく。
大石に自販機のジュースを奢られた圭一は、大石の話に付き合わされるハメになる。
大石は、園崎家は、この地域一体を牛耳っている暴力団だと言い出す。魅音・詩音の父親は、関東でも有名な暴力団グループの大幹部で、詩音の自宅は、高い塀に有刺鉄線と監視カメラで守られた典型的な暴力団の組長宅だと。
そして、大石は、魅音は暴力団組織もひっくるめた園崎家そのものを継ぐと、圭一に話す。
ようするに園崎家は、雛見沢から興宮までを牛耳る大一族で、魅音はその跡取りで、一族全体に強い影響力を持つのだ。
大石は、魅音の友達としてではなく、圭一個人としての話が聞きたいと言い出し、夕べ、富竹と鷹野に会ったか?と聞いてくる。
圭一は、よく覚えていないと答えるが、大石は、もう一度同じ質問をしてくる。
圭一は、さっきと同じで、よく覚えていないと答える。
大石は、さらに、夕べ詩音に会ったか?と尋ねてくる。
圭一は、ビビりながら、魅音にそっくりだから、会ったかどうかわからないと答える。
閉館のアナウンスとBGMが流れ、大石の部下が、大石を迎えにきて、やっと圭一は解放されたと思った瞬間、大石は、圭一に、夕べ石段のところで4人で楽しそうに歩いてるところを見たと告げ、去っていく。
TIPS:スクラップ帳よりⅥ
綿流しの意義について
生贄を狩り、それを饗す宴、綿流し。
有力者たちが自分たちの都合のいいよう組み上げた戒律を厳守させるために催した、見せしめの処刑だった可能性が出てきた。
鬼ヶ淵村を実効支配してきたのは御三家と呼ばれてる3つの旧家だ。
この御三家の研究なくして、鬼ヶ淵村の真実には迫れまい。
TIPS:スクラップ帳よりⅦ
御三家について
御三家は鬼ヶ淵村を実効支配してきた公由家、古手家、園崎家という3つの旧家で、いずれも現存している。
御三家は、鬼ヶ淵沼から現れた鬼の血をもっとも濃く残すと伝えられている。
公由家→御三家の筆頭家として大きな力を持っていたらしいが、今日にあっては御三家をリードするほどではない。現村長の公由喜一郎は、この家の出身。公選制が導入されるまで、自動的に公由家が代々村長に就任してきたのは、古い体制の名残だと思われる。もっとも対抗馬が出ないため、戦後の公選制導入後も公由家が村長に就くことは変わっていない。
古手家→古代から信仰の中心となり、オヤシロさまを祀る唯一の神社を守ってきた一族。オヤシロさまの声を代弁する唯一の存在として、長くあがめられてきたが、戦争で分家筋がほとんど絶え、今では本家のみとなっている。その本家も、現在では古手梨花を残すのみたので、この代でつぶれるかもしれない。古手家の女子を尊ぶ古い習慣があるらしく、梨花は、年寄り連中にあがめられている様子。
園崎家→鬼ヶ淵村の戒律を守るある種の警察官的な役割を担ったと伝えられている。御三家の中では比較的弱い立場であったことが、御三家の末番に数えられることから見てとれる。もっとも、今日の園崎家は隆盛を極め、御三家内における立場は完全に逆転している。今や雛見沢を牛耳っているとまで言えるだろう。御三家で合議することが名残となっているだけで、村内の取り決めは事実上、現当主の園崎お魎がひとりで決めていると言っていい。
綿流し編 #3 詩音からの電話
家に戻り、夕ご飯を食べた圭一のところに、詩音からの電話がかかってくる。
圭一は、詩音から、昨日の綿流しのお祭りの晩、4人で祭具殿に中に入った後、それぞれ別れてから、富竹と鷹野にまた会ったかと聞かれる。
詩音は、自分は会っていないと話すと、圭一も、会っていないと答える。
お互い、他の人間といっしょにいたから、証言もある。
圭一の答えを聞いた詩音は、夕べ、鷹野と富竹が死んだと言い出す。鷹野は焼死体で、富竹は自殺みたいな感じで見つかったとのこと。
詩音は、今朝、父親が電話で親類と話しているのを聞いて、その情報を知ったと話す。
夕べの深夜、お祭りの警備を終えて帰る途中の警察の車が、興宮への道への途中で、倒れている富竹を見つけた。警察の検視結果では、富竹の死因は、自分の爪で喉をかきむしっての自殺。
鷹野の死体は、隣の県の山中で見つかった。深夜の山中で火があがっているのを通報され、駆けつけた消防署員が発見した。検視の結果、半裸女性の焼死体と判明。歯形の照合の結果、鷹野と確認された。死因は特定されていないが、下着姿で周囲に衣服がないことから、他殺の可能性が濃厚だが、灯油缶が転がっていたので、焼身自殺の線もあるとのこと。
詩音は、自分達は祟られるのに十分な資格があるから、あれはオヤシロさまの祟りだと言い出すが、死体が2つ見つかったから、オヤシロさまの祟りにしては少しおかしいと話す。
例年の祟りでは、一人が死んで、一人が消えるのだが、今年は2人死んでいる。ということは、生贄は2人分ということになり、これから2人が失踪するはず、と詩音は話す。
それを聞いた圭一は、祭具殿に入った鷹野と富竹が死んだのだから、失踪するのは、詩音と圭一になるはずだと、気づいてしまう。
事件が報道されていないので、圭一は、事件が本当に起きたのか疑うが、詩音は、雛見沢のマイナスイメージになるという理由で、去年から、事件が起こっても警察がマスコミに漏らさず、秘密処理になったと答える。一応、警察は捜査をしているが、秘匿捜査扱いとのこと。
つまり、綿流しの夜に誰が死んでも、公にならないのだ。
詩音は、雛見沢では、毎年、綿流しの夜に、オヤシロさまの祟りということにして、誰かを殺してもいい土壌が作り上げられいると言い出す。
連続事件なら、警察も本腰を入れるだろうが、たまたま毎年、綿流しの晩に不幸なことが起こっているだけ。最初の事件では、犯人が特定され、最後の一人は逃亡中だが、他は逮捕され、事件の全容は解明され、事件は解決した。2年目の誘致派夫婦の事故死は、他殺の可能性は見つからず、純粋な事故死で決着し解決した。3年目の神主の病死は、医師が看取っているし、検死もし、他殺ではないと結論になり、解決した。4年目の誘致派夫婦の弟夫婦の妻の殺害は、犯人は雛見沢の祟りを再現したと自供したが、獄中で事故死し、解決した。
祟りにあうかもしれない恐怖に押しつぶされる圭一は、自分は興味なんかぜんぜんなく、詩音が中に入ろうと言い出しただけと、詩音に怒りをぶつけると、詩音は電話を切ってしまう。
電話が切れ、少し冷静になった圭一は、詩音に謝るため、電話をかけなおそうとしたが、興宮にすむ詩音の電話番号を知らないことに気づく。
夕べは詩音に会わなかったと、魅音に言った手前、魅音に詩音の電話番号を聞けるはずもない圭一。
圭一が、詩音が電話をかけなおしてくれるよう祈っていると、電話がかかってくる。
すぐに圭一が電話に出ると、公由と名乗る年配の女性から、おじいちゃんを探していると言わる。圭一は、家には誰も来てないと答えると、女性は丁寧に礼を述べて電話を切る。
結局、その後、詩音からの電話はなかった。
TIPS:深夜の電話
公由家では、おじいちゃん=村長を探す電話を掛けまくっているが、いまだに見つかっていない。
そこへ魅音から電話がかかってくるが、そちらもぜんぜんとのこと。
魅音は、お魎が、綿流しの直後だから慎重に扱ったほうがいいので、今から青年団を召集して捜索し、それでも見つからなければ、明朝、警察に通報するといっていると、話す。
綿流し編 #4 昼時の噂話
一晩中、詩音からの電話を待っていた圭一は、寝不足のまま学校へ行く。
魅音も調子が悪そうなので、聞いてみたら、3時に寝たから寝不足との返事。
それを聞いたレナは、村長がまだ見つかってないの、と尋ねる。
村長は年をとってはいるが、ボケてはいないとのこと。
教室に入ってきた知恵先生が、村長が夕べから家に戻っていないが、誰か見かけましたか?と聞いてきた。
生徒の何人かが目撃情報を話すが、たいした情報ではなかった。
昼休み、生徒達の噂話を総合すると、昨日の夕方、村長は会合で神社の集会所に出かけ、日が落ちたに頃会合が終わり、村長は家に帰っていったが、村長が帰る途中を見たものは誰もいなかった。村長はおなかがすいていたから、寄り道せずまっすぐに家に帰ったはずだが、村長は家に帰ってこなかった。夕べ青年団で捜索したが、村長は見つからず、今も警察といっしょに捜索しているとのこと。
生徒の一人が、悟史がいなくなったのも去年の今頃だったと言い出す。
それを聞いた別の生徒が、悟史のときも、村中で探したんだけど、見つからなかったと、答える。
さらに圭一が聞き耳を立てると、悟史は鬼隠しではなく、貯金を全部下ろして、家出したことがわかった。
お手洗いに立った魅音は、いつまでたっても教室に戻ってこない。レナが、魅音は夕べ村長を探す手伝いをしてたから、どこかで昼寝をしていると、教えてくれる。
レナは、村長は、小さい頃の魅音をすごくかわいがってくれてたと、魅音がよく話していたと言い出す。
圭一は、日直が自分だと思い出して、職員室前の花壇の水遣りに出かける。
圭一がジョーロに水を汲んでいると、営林署の職員から、倉庫裏の菜園にも水をやってほしいと言われる。
倉庫裏の菜園は、カレーの具しか栽培していないため、カレー菜園と呼ばれてている知恵先生の私物菜園だ。
倉庫裏に行くと、転んだらしく、土で汚れて涙目の梨花がいた。
梨花は圭一にしがみついて、お祭りの晩に何か悪いことをしたのかと、聞いてくる。
圭一は、梨花が祭具殿のことを知っていて聞いてきてると気づくが、認めることができなくて、悪いことの覚えが多すぎて見当がつかないと、はぐらかす。
梨花は、忘れてくださいと言って、圭一を解放し、走り去っていく。
圭一が、梨花ちゃんと声をかけると、梨花は戻ってて、圭一に語りだす。
前から祭具殿の中を探検してみたいと思っていたネコがいたが、梨花が意地悪をして見せてあげなかった。とうとうガマンできなくなったネコは、お祭りの晩に祭具殿の中に入り込んだ。祭具殿の中は、ネコが怖がるものがたくさんあったので、ネコはびっくり仰天して逃げ出して、がたが震えている。
圭一は、ネコとは自分のことだと思い、梨花に、ネコはこれからどうしたらいいか、と訪ねる。
梨花は、ネコだから、にゃーにゃー鳴いているだけで大丈夫だと、答える。
圭一は、ネコが忍び込んだのを、犬が見ていたので、鳴いてるだけではダメだと言い出す。犬は、ネコのところへやってきて、忍び込んだだろうと聞いてくる、と。
梨花は、ネコはボクが守ると答える。ネコはとても怖がっているが、本当はそんなに大変なことではなく、犬が勘違いしているだけ、とのこと。
梨花は、ネコは心配のしすぎ。ちょっと大変だけどボクが何とかする。ボクががんばらないと犬も大変なことになると、言い出す。そして、圭一には関係のないことだから、富竹と鷹野のことはきれいさっぱりと忘れると良いと、言い切る。
圭一が、詩音について聞いてみると、梨花は、妹が悪いことをしたので、姉は怒っており、機嫌が悪いから、しばらくの間、そってしておいてあげて、と言われる。
最後に、梨花は、村長を噛んだ勘違いした犬が、ネコに噛み付こうとしたら、知らせてと話す。村長を噛んだ理由がわからないが、噛むならネコのほうが先だろうとも、話す。
TIPS:スクラップ帳よりⅧ
<現在の御三家について>
今日では、事実上、園崎家の独裁となっており、古代からの威光を維持し、鬼ヶ淵村と呼ばれた時代からの数々の伝統を色濃く受け継いでいる。
確認されている中でもっとも新しい綿流しだと思われる明治末期の事件も、園崎家主導で行われたと考えられる。
明治以降、園崎家は雛見沢村を牽引すべく、強いリーダーシップを発揮している。
数年前のダム闘争では、反対同盟の会長職に公由家が就いたが。これはあくまでも名目上で、実際には園崎家が影のリーダーとして君臨していた。
公に出来る抵抗運動は公由家主導で行い、公にできない抵抗運動を園崎家が行ったのではないかと囁かれている。
ダム騒動中に報じられた不穏な事件の数々(有名な建設省幹部の子息誘拐事件他)も園崎家が行ったと、雛見沢ですら囁かれているくらいだ。
加えて、近年続発している連続怪死事件についても、園崎家のの暗躍があったのではないかと言われている。
連続怪死事件は、紛れもなく、古式ゆかしい綿流しの再来である。本来の綿流しを、ただの村祭りに落ちぶれた綿流しを当日に行うことで、村人たちに鬼ヶ淵村の戒律を思い出させようとしているに違いない。
古手神社の祭具殿を暴くことができたなら、次は園崎家に研究対象を絞ろうと思う。
園崎家周辺は監視カメラで守られるほどの厳重ぶりだが、私は当主跡継ぎの魅音・詩音の姉妹とは面識がある。次ぎなる研究の突破口としてつなげていきたい。
綿流し編 #5 詩音の電話
圭一が家で休んでいると、詩音から電話がかかってくる。
開口一番、夕べのことを圭一が謝ると、魅音は許すと言ってくれて、夕べの続きの話を始める。
祭具殿に忍び込んだことは思ったよりタブーなので、犯人たちは首謀格の鷹野と富竹を殺したあと、詩音と圭一を狙うだろうと。
だから、お互いに何か気になることがあったら報告し合おうと詩音は提案し、最近、誰かに監視されているようだと話し始める。
圭一は、自分のほうは大丈夫と答える。
それから、魅音から綿流しの夜の所在について聞かれたと話す詩音に、自分もだと答える圭一。二人とも「行ってない」とごまかしたことを伝え合う。
綿流しの晩以降、魅音の様子がおかしい、と詩音が言うので、用心することにする圭一。
圭一のほうは、詩音に、図書館で大石に問い詰められた時の話を伝える。大石は4人が一緒にいたところを見ていたようだと。
圭一は、警察には本当のことを言おうと、詩音に提案するが、詩音は、大石が一連の連続怪死事件を、園崎本家が中心になった村ぐるみの犯行だと疑っていると話す。
ダム闘争のとき、神主があまりに日和見だったので、園崎本家が首謀格となって決起し、水面下では、さまざまな違法行為な抵抗活動(夜中に建設現場に忍び込んで窃盗や破壊をしたり、工事を認可した役人への脅迫や子供の誘拐)を行っていたらしい。
ヤクザの大物である父親を持つ魅音も、若いモンを連れて違法な抵抗運動で活躍し、何度も補導されたが、当時は子供だったので、大事にはならなかったとのこと。
詩音は、魅音に気をつけるよう圭一に言い、警察を味方に付けるのは自分達に有利に働くから、大石に必要な情報を与えてもいいと話す。
詩音から、父親の電話を盗み聞きして知ったが、村長が行方不明なのか?と聞かれて、夕べの会合のあと行方不明になり、村中捜索したがいまだに見つかっていないと答える圭一。
それを聞いた詩音は泣き出し、昨日、自分が村長に祭具殿に忍び込んだことを打ち明けたからだと言い出す。
詩音は泣きじゃくりながら、知ったから殺されてしまったと叫んでいる。
パニックを起こしている詩音は、犯人は、自分達を一思いに殺さず、親しい人たちから順々と殺していって、散々悲しい思いをさせた後殺すつもりだと、言い出す。
錯乱した詩音の声を聞き、怯えた圭一は、自分も梨花に打ち明けたと告白し、梨花のことが心配だから安否確認したいと言って、詩音との電話を切る。
TIPS:4人だけの罪に終わらない?
大石と熊谷がおでん屋で飲みながら話をしている。
情報を伏せているにもかかわらず、雛見沢中で、鷹野と富竹の死は、祭具殿に踏み入ったためオヤシロさまの怒りに触れたため、とウワサになっている。
そして、踏み入った人間はまだ2人おり、それは詩音と圭一で、その2人にもオヤシロさまの祟りがあるかもしれないと、囁かれている。
そして、去年までは、重そうなカンヌキで大金庫みたいに厳重な施錠だったのだが、今年からは安っぽい南京錠ひとつだけの簡単な施錠になったため、簡単に賊の侵入を許してしまった、というウワサが流れている。梨花が重い施錠を嫌い、村長に相談して、簡単な南京錠に付け替えたと。
大石は、村長の次は梨花が危ないと予想し、神社に張り込みをするよう伝える。
綿流し編 #6 梨花ちゃんの安否
詩音からの電話を切り、学校の連絡網を調べて、梨花の電話番号を探して、さっそく電話する圭一。
午後11時前だが、梨花は入浴中なのか、電話に出てくれない。
その後30分くらい何度も電話するが、まったく出ない。
仕方がないので、直接梨花の家に行こうとする圭一だが、住所を知らなかった。
なので、レナに電話すると、不機嫌な声の父親が出たが、レナにかわってくれた。
レナに梨花の家の場所を聞くと、古手神社境内の集会所の裏手の2階建ての倉庫小屋だと教えてくれた。
レナは、圭一がこんな時間に梨花の家の場所を聞いてきたことに、何かを感じ取ったようで、どうして今こんなことを聞くのかと尋ねてくる。
圭一は、梨花が危ない気がすると答える。
レナは、梨花の家は狭いから、梨花が寝ていても、沙都子もいるし、2人とも電話の音に気付かないわけはない、と話す。
レナは、2人が電話に出ないのは絶対におかしいから、自分も梨花の家に行くと言い出し、魅音に連絡してから、圭一の家で待ち合わせすることになった。
こんな時間に家を出ると家族にとがめられるので、だまって家を出て、レナを迎えに行く圭一だが、レナに合った瞬間怒られる。
昨日、村長が行方不明になり、今、梨花と沙都子がいなくなったかもしれない状況で、圭一が深夜に一人で外にいることが、無用心すぎるとのこと。
そして、もし自分たちまでいなくなった時のことも考えて、家族に絶対に行き先を告げろと迫られ、圭一はレナと連れて家にトンボ帰りすることになった。
その後、魅音も合流し、3人で、梨花の家がある古手神社に向かう。
神社につくと、レナが、梨花と沙都子の自転車がいつもの場所にないと言い出す。
集会所裏の倉庫小屋の前に行くが、灯りが消えている。
レナが家の中に向かって声を掛けるが、返事はない。
魅音がシャッターを両手でバンバン叩くが、やはり返事はない。
玄関は鍵がかかっていたので、ハシゴで2階に上がり、鍵のかかっていない窓を探す圭一。
その間に、レナは、本宅を見てくると言って、走っていく。
本宅は、梨花が両親といっしょに住んでいた家だが、両親のことを思い出してつらいとのことで、梨花がこっちで暮らすようになり、今は本宅のほうは誰も住んでいないとのこと。
梨花の両親はすでに亡くなっており、沙都子の両親も崖から落ちて亡くなり、兄の悟史も去年失踪してしまって、それ以来、2人はいっしょに暮らしていると、魅音が教えてくれた。
魅音が突然、沙都子は、オヤシロさまの祟りを一身に受けた呪われた子だと、言い出す。
転落死したのは、沙都子を味噌っかす扱いしてた冷たい両親だけで、沙都子一人助かった。
引き取り先で沙都子をいじめてた叔母は、綿流しの夜に異常者に滅多打ちにされた殺された。
沙都子をいつもかばっていた悟史も、沙都子の誕生日に突然消えてしまった。
警察は悟史を家出扱いしたが、悟史は逃げ出すような人間じゃない。いちも一生懸命で、誰の力も借りずコツコツと一人懸命に努力する人だった。
たった1人の妹のために身を粉にしてがんばってたのに、消されてしまった可愛そうな悟史。
沙都子に近づけば、祟りで死ぬか消えるか。
梨花が消えたのも、きっと沙都子のせいに違いない。
魅音は、うわごとのように聞き取れない言葉を繰り返している。
わなわなと肩を震わせ、その震えがハシゴを伝わって圭一にも直接伝わり、足場がぐらぐらと震えている。
そのとき、レナを先頭に4,5人の大人たちが駆けつけてきた。
圭一は、助かったと思いながら、ハシゴから飛び降りた。
レナは、鍵を借りてきたと話し、鍵束を試し始める。
ここは、元々は町会の防災倉庫だったので、シャッターの鍵は村長の家が預かっていたとのこと。
鍵が合い、シャッターが開くと、レナが灯りのスイッチを探し当て、中に飛び込んでいく。
全部の部屋を調べたが、2人はいない。
魅音が、2人が他所の家にお邪魔して眠り込んでしまっている場合も考えられるので、近所の家を調べようと言い出し、大人たちに当たってもらう家を指示し始める。
そして、魅音は、ここから電話で片っ端から心当たりに問い合わせしてみるとのこと。
圭一はレナといっしょに手がかりを探し始める。
そうこうしているうちに、魅音が呼び出した大人たちが家の外に集まり始めたので、魅音は、話をしてくると言うので、圭一とレナもいっしょに家の外へ出る。
魅音が事情を説明すると、大人たちは2人を探すため、四方へ散っていき、圭一もそれに続く。
TIPS:スクラップ帳よりⅨ
<園崎家について>
戦後、急激な勢力を広げたのが園崎家である。
その当時の当主が、今日でもその座にある園崎お魎である。
園崎お魎は。今日では当時の片鱗を見ることもかなわないが、歴代当主の中で最高と讃えられる名当主だったらしい。
すでに高齢で、週に何回かの習い事に出かける以外が自宅で静かに過ごしており、セレモニー的なものは跡継ぎである魅音に委ねていることが多いようである。
(当主の跡継ぎが娘ではなく、孫娘である魅音なのかは、娘夫婦の勘当騒ぎが絡んでいるとウワサされている)
園崎魅音という奔放な娘に、まだ次代当主としての貫禄は見られない。
だが、園崎家の血を引き、鬼の名を許される以上、過去の当主たちと同様油断ならぬ人物であるに違いあるまい。
TIPS:園崎家の老当主は?
大石、熊谷、小宮山が、園崎お魎について話をしている。
綿流しの開会式でした挨拶が、お魎の最後の目撃情報で、その後すぐに帰宅したらしい。
毎週月曜に集会所で大正琴を習っているのだが、今週は休みだったらしい。
お魎の居場所が、警察にはわからないので、明日、市役所を装って電話を掛けてみることになった。
綿流しの晩以来、目撃情報がないお魎について、魅音は、体調を崩して寝込んでいると話しているが、すでにもう・・・と大石は疑っている。
綿流し編 #7 御三家の話
村を見下ろせる高台で、村のあちこちに灯りがつくのを見て、祭具殿に入ってことを激しく後悔し、地面をかきむしる圭一。
それに気付いたレナは、圭一の背中を撫でてくれる。
レナは、警察も来たし、1時を回ったから、子供たちはもう解散しろと言われた、と圭一に伝える。
圭一は、自分のせいで消えてしまったとつぶやくが、レナに聞こえてしまう。
レナは、オヤシロさまの祟りで自分も消えてしまうかも、と圭一が思っているけど、自分は絶対に消えたりしない、と言い出す。
それを聞いた圭一は、絶対にレナは消えないでくれと願い、泣き出す。
レナは、婦人会の人がお味噌汁の炊き出しをしているから、飲みにいこう、と圭一を誘う。
みんなのとこへ行き、魅音に状況を尋ねると、手がかりは全然ないとの返事。しかも、2人が自転車に乗ってどこかへ行ったらしいのだが、誰にも目撃されていなかった。
そこへ、何人かの警官を従えた大石が現れる。
大石は、圭一とレナに向かって、ワゴン車で来たので自転車ごと家まで送ろうと言い、レナは、送ってもらうほうが安全だと言って、了承する。
圭一は、大石の車に乗り込んだ途端、眠ってしまう。
大石にほっぺたをぴたぴたと叩かれて、圭一は目を覚ます。
レナはすでに家に送ってもらったらしく、車内は、大石と圭一だけになっていた。
大石は、お祭りの晩、圭一といっしょにいた鷹野と富竹は亡くなったと話し出すが、すでに知っていた圭一は驚かない。
大石は続けて、鷹野と富竹が祟りにあった理由は、入ってはいけない禁断の建物に入ってからだと言われており、村長や梨花もその入っていけない祭具殿の鍵を簡易なもの付け替えたせいで賊に忍び込まれたため祟りにあったという噂があると話す。
続いて大石は、圭一に御三家について話し始める。
雛見沢の御三家は、公由家、園崎家、古手家の3つで、大昔から、村の決め事は御三家が合議して決めていたといわれている。(公由家は村長の家で、園崎家は魅音の家、古手家は梨花の家。)
ダム闘争で反ダムの旗頭になった園崎家は、雛見沢を牛耳るトップに躍り出たが、今でも重要な村の方針は、御三家で合議して決めているとのこと。
古手家は梨花一人だけなので、事実上、まったく勢力は持っていないが、梨花個人に求心力があるようで、お年寄りには妄信する人間が多いとのこと。
大石は、御三家の人間が相次いで消されていると、圭一に話し、公由家と古手家の当主が消えたので、次は園崎家の当主が消えるのでは?と言い出す。
当主はお魎だが、事実上の当主権限は魅音に移行しているらしい。つまり、大石は、魅音が消えるかも?と言っているのだ。
大石は、綿流しの夜から、連日事件が起こっており。明日の晩も何かが起こるかもしれない。それを未然にふせぐには、圭一の協力が必要だと話して、圭一を解放する。
この記事にコメントする
- HOME -