今日の探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1 仮面幻想殺人事件はどうかな?
場所移動→西河谷
伊綱「村崎さんの住んでいたシャンブリオン西河谷の前です。
あっ、大家の山王丸さんですね。丁度いいから、呼んでみましょう」
山王丸「なんじゃい、お前ぇらか」
話す
伊綱「すみません、もう一度村崎さんのお部屋を拝見させていただきたいのですが・・・
実は、昨夜何者かが村崎さんの部屋に侵入していたという証言があったんです」
山王丸「カギはちゃんと掛けといたハズだでよ!」
伊綱「お願いできますか?」
山王丸「わかった」
場所移動
伊綱「では、204号室へ行きましょう」
山王丸「そうそう、明日には業者来て部屋片しちまうでよ」
伊綱「全部処分しちゃうんですか?」
山王丸「保証人にも確認したが、身寄りも無いんで全部処分するでよ」
伊綱「そうですか・・・
部屋のカギ、掛かってますね」
山王丸「んだなぁ」
山王丸「うわはー!」
伊綱「この服は、唐沢萌奈さん!
・・・死んでるみたいです」
山王丸「ひぃぃ」
伊綱「部屋の中を触っちゃダメです。早く警察に電話を!」
山王丸「はい!」
伊綱「止められなかったのは悔やまれますが、今は彼女に報いるためにも、少しでも手がかりを探しておきましょう」
調べる→遺体
伊綱「ここから見る限り、死因となるような外傷はなさそうですが・・・
ん?体から、ほのかに石鹸の香りがしますね」
調べる→遺体の顔
伊綱「目は大きく開かれ、元の可愛らしい顔からは想像もつかないような、無残な形相を浮かべています。さぞかし無念で、最後まであがいていたんでしょうね。可哀そうに。・・・口元に少し血の跡があります」
調べる→遺体の腕
伊綱「遺体の左手にはゲームのコントローラーが握られています。
死ぬ刹那に苦しくて必死に掴んでいたのでしょうか・・・上下逆さまに握られています」
調べる→衣服
伊綱「遺体の衣服に乱れはありません。まあ、暴行狙いではなさそうですね。もっとも自殺じゃなければの話ですが」
調べる→テレビ
伊綱「ゲームの画面が映しっぱなしになってます」
生王「タクリマクスだ」
調べる→テーブル
伊綱「マグカップが転がっています。中身が少しこぼれていますが、これは紅茶みたいですね」
調べる→窓
伊綱「カーテンは閉じられています。カギは掛かっているようですね」
調べる→タクリマクス
伊綱「タクリマクスの画面、動いてますね。プレイしている途中だったみたいです」
調べる→タクリマクス
伊綱「プレイヤーの名前はヴィオレ!村崎さんのキャラクターですよ!
じゃあ、このメモリカードが行方不明だった村崎さんのカード?ずっと萌奈さんが持っていたんでしょうか?」
調べる→タクリマクス
伊綱「アイビスって名前のキャラが『どうしたんだ?』って話しかけて来てますね」
生王「ヴィオレが動かなくなったからだろうな。
ということは、萌奈さんが死んでからまだそんなに間がないってことか。
申し訳ないけど今は放っておくしかないか」
見回す
伊綱「部屋の中に荒らされた様子や争った形跡はありません。昨日と変わらずキチンと整頓されています」
取る
伊綱「このメモリカード欲しいですけど、さすがに持っていく訳にはいきませんね」
生王「警察の検証が済んだら頼んでみよう」
調べる→遺体の顔
伊綱「!顔を近づけると、かすかにアーモンド臭がします!
青酸性の毒物を服用すると、咽頭や食道が爛れて血を吐くことがあるのですが、この青酸特有の臭いといい、これは村崎さんと同様、青酸中毒とみて間違いなさそうです」
調べる→衣服
伊綱「直接触れられないのでハッキリとはわかりませんが、衣服のポケットには何も入ってなさそうですね」
調べる→テーブル
伊綱「他には、スティックシュガーの空き袋とティーパックが散乱してます。萌奈さんが暴れたせいで散らばったんでしょう」
調べる→窓
伊綱「あれ?ここに掛けてあったコートが無くなってます!」
生王「誰かが持ち去ったのか?」
伊綱「だとすると、萌奈さん以外の人がこの部屋に入ったことになりますよ!」
生王「いや、萌奈さん本人が事前に別の場所に移したのかも知れない」
見回す
伊綱「青酸による自殺の可能性もありますが、遺書らしきものは見当たりませんね」
伊綱「あ、警察が来たみたいですね。
じゃあ、あとは任せて一旦退却しましょう」
尾場「・・・そうか、おおよその事情はわかった。あんがとよ」
伊綱「これも、やっぱ自殺だと思いますか?」
尾場「彼氏と同じ死因である、部屋にカギが掛かっていた、その要素から考えると後追い自殺のセンがどうしても強く見えてきちまうな」
伊綱「遺書はありました?」
尾場「あの部屋からは見つかってねぇ」
伊綱「コートは?」
尾場「部屋のドコからも出てこねえな。
お前ェらしか見てないってのが疑わしいんだよなァ」
伊綱「失礼な!
それに携帯電話やカギもそこから出てきたモノですし」
尾場「そうそう、その電話とカギだがよ、村崎と唐島ってヤツ以外に2人の指紋がどちらからも検出されたぜ」
伊綱「誰のですか?」
尾場「それがな、驚いたことに笠見由紀乃っていうOLなんだが、知っているか?」
伊綱「品方市のマンションでショック死したっていう?」
尾場「ああ、そうだ。聞くところによると、どいつも死んだどき同じゲームやってたそうじゃねえか。この一致と指紋の関係、無視できなくなっちまったな」
伊綱「で、もう一人の指紋は誰なんですか?」
尾場「お前さんだよ」
伊綱「ごめんなさい。
それはそれで、品方市の方の事件の詳しい話を伺いたいんですけど」
尾場「俺ぁちと手が離せねえから、音成に言っておくからヤツから聞いてくれや」
伊綱「わかりました、ありがとうございます。
あ、それと!村崎さんの部屋にあるメモリカード、検査が終わったら貸してください!」
尾場「まぁ、掛け合ってみるがよ。
じゃ、俺は行くぜ」
伊綱「さて、私たちも捜査に行きましょうか」
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