今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?
午後5時台
駒形高校
ミヲ「こちらが蝶澤麻由さんです」
津詰「墨田署でも捜索かけてたが、まあ無事でなによりだ」
麻由「黙って動いて迷惑かけたね。まんまとヒハクに捕まったり、とんだヘタこいちまったよ」
津詰「ヒハクはまだ何かやってそうだから一度徹底的に洗わねえとダメだな」
襟尾「吉見の件ではご協力ありがとうございます。アイツの事件の真相は必ず突き止めますので!」
麻由「あんたがエリオ刑事だね。肇から話はいつも聞いてたよ。犯人ゼッタイ捕まえとくれ」
フェンスを調べる→なめどり#02を発見!
麻由を調べる→奥田のところに大急ぎで行って戻ってきてくれた。
麻由と話す。
約子「奥田ちゃんとは会えました?」
麻由「言われた場所で会えたよ。取り急ぎこっちの事情を説明して、肇のお守りを預かってきたよ。こいつでいいんだろう?」
お守り・陽をゲット。
ミヲ「これだと思います。ありがとうございます。あのう、津詰さん、これですけど」
津詰「あんたが預かっといてくれ。どうせそのままじゃ使えねえヤツだ。ふたつ揃えたらどうすりゃいいのか解析しといてくれや」
ミヲ「わかりました」
麻由と話す。
麻由「もういっこのお守りってやつの在処はわかっているのかい?」
ミヲ「たぶん・・・」
麻由「肇が最後にやり残した仕事だ。気合い入れて頼んだよ」
約子「はい、わかりました」
麻由と話す。
麻由「あいつの家系もこれで断たれちまったね。そのお守りを継ぐ者ももういなくなっちまったわけか」
津詰と話す。
津詰「あんた呪詛珠を持ってるって話だが?」
麻由「ああ、警部サンに渡しときゃいいんだっけ?ヘタな気を起こす前によろしく頼むよ」
津詰「なるほど、こいつは送り提灯か。確かに預かった。蘇らせてやれなくて悪いな」
麻由「気にしないどくれ。アイツもアタシも覚悟してたことさ」
津詰「うぉ、まじか。この送り提灯の呪詛の条件、相当やべえじゃねえか」
麻由「ヘタな気を起こすの、わかるだろう?」
襟尾「どんなのなんです?」
津詰「確認できるようにしておく。あとで見ておけ」
ミヲ「これで津詰さんが回収できた呪詛珠は5個目でしたっけ?」
津詰「そうなるな。残りの4つもさっさと回収しちまいてえが」
ミヲ「置いてけ堀がまったくわからなくて、根島が持っていた片葉の芦も回収できてないんですね。あと津軽の太鼓もわからないのか」
津詰「つまり呪主がまだそこらへんをうろついている可能性があるわけだ」
ミヲに話しかける。
ミヲ「津詰さん、さっき対策室から私のところに通達がありまして、名河越さんからじゃないですけど、事務方の人が調べてくれた情報だそうです」
津詰「で、なんだ?」
ミヲ「本所事変があったころ、江戸にいた陰陽師の女性で、美貌に強いこだわりを持っていて好き放題していた人物がいたそうです。足洗い屋敷の怨みの記憶の人物と合致するのかなと」
津詰「晴曼と秘術を巡って争っていたヤツだな」
ミヲ「その人物は蘆乃という名前だったそうです。以上です」
津詰「役に立たねえな」
ミヲ「でも、術師としてはかなりの力を持っていたらしく、それが相当な怨みをもって死んだわけなので、七不思議に関係する何かに怨霊として残っていた可能性もあると」
津詰「なんだと?」
ミヲ「それでもし蘆乃の一族の末裔のような、波長の合う人間がいたとしたら、呼び覚まされて乗り移っているかもしれないと」
約子「前に言ってたね、霊と波長が合うと乗り移られるみたいな話」
ミヲ「怨霊といっても完全な人格を残しているわけじゃないので、怨念とか霊力とか、そういう部分の影響が強く出てそうだけど」
津詰「晴曼の末裔が現代にいたように、蘆乃の一族の末裔がいてもおかしくねえワケか」
ミヲ「あ、霊夜祭」
約子「ミヲちゃん、どういうこと?」
ミヲ「つまり、今回呪いを呼び起こした黒幕と呼ばれた人物は、晴曼の敵だった蘆乃という陰陽師の怨霊が憑りついた人物の可能性がある、ということ」
約子「ミヲちゃんが見れば取り憑かれているのとかすぐわかる?」
ミヲ「やっこちゃんの意識と融合した白石さんがよくわからなかったのと同じで、一般霊なら霊気がだだ漏れだからまだよく見れば気づけるけど、上級霊が意識に融合しちゃってたらそう簡単にはわからなくて・・・」
約子「そっか。大丈夫!なんとかなるよ!」」
ミヲ「ありがとう・・・」
ミヲと話す。
ミヲ「今回の黒幕は、蘆乃という術師の怨霊に取り憑かれた女性ってことかな」
麻由「禄命簿・陰の書を狙って肇を殺したのも、その黒幕ってヤツなのかね?」
ミヲ「その可能性が高いと思ってます」
麻由「そうかい、そりゃゼッタイにとっ捕まえてもらわないとね!」
襟尾を調べる→襟尾はみんなを気遣って飲み物を持ってきてくれた。
襟尾と話す。
約子「葦宮のおっちゃん、取り逃がしちゃったんですか?」
襟尾「もうそんなに広まってる?」
約子「追い詰めたけど人質を取られて逃がしたってことまでラジオで聞きましたけど、その後どうなったんですか?」
襟尾「まだそこまで報道されてないか。実はね・・・」
約子「殺されてた?」
ミヲ「しかも人質だったのが警部の娘さんで、今も行方不明?」
襟尾「娘さんの登場は本当に突然で、警部もそれで戸惑って・・・」
津詰「うるせえよ、あんな展開、予想つくかよ!」
襟尾「ってわけで、今も娘さんを重要参考人として緊急手配中なので、このあとまたすぐに捜しに行かないといけないんです」
ミヲ「それって、人質だった警部の娘さんが、根島を殺して逃げた可能性があるってことですか?」
襟尾「もちろん可能性だけどね」
津詰「可能性ついでにもう全部包み隠さず言うとだ、根島は呪詛珠の呪いで殺された可能性が高いんだよな」
ミヲ「あ、もう夕方だから、霊夜祭の効果が少し戻り始めてるんだ!」
津詰「そして、根島は呪詛珠の呪いで殺された可能性が高いわけだが」
襟尾「ボス、同じこと言ってますよ!落ち着いてください!」
ミヲ「それってことはつまり、警部の娘さんが呪主である可能性が高いってことじゃ・・・」
津詰「んーよく聞こえねえな?」
襟尾「バッチリ聞こえているじゃないですか!あるとしたら津軽の太鼓かもしれないって話までしたじゃないですか」
津詰「そうだったっけか?」
約子「娘さんのことになると、てんで弱いんですね」
津詰「むぐぐ。ちと思い当たる負い目もあるんでな」
襟尾と話す。
襟尾「ってわけでこの話が終わったらオレたちもすぐに娘さんの捜索に向かいます。あと、もうひとつの白石美智代のお守りも娘さんが持ってる可能性が高いようなので!」
ミヲ「そっちのためにも捜索お願いします」
津詰「確認はこんなとこか?用件が済んだなら俺らは捜索に行くが」
約子「いっこ思ったんですけど。ひょっとしてですけど、警部の娘さんが黒幕ってことはないですか?女性ってことですし、お守りも探してたっぽいし」
津詰「ちょっと何言ってるかよくわからねえな・・・」
襟尾「ボス!現実を見てください!」
ミヲ「それだったら、津詰警部が蘆乃一族の末裔ってことじゃないと・・・」
約子「そっか、警部は別に普通の人なんだっけ?」
襟尾「霊への耐性が強いってのも、そのせいだったり?」
津詰「俺がそういう陰陽師の血統だっていう話はきいたことねえな。だが、あいつが黒幕の可能性は、ある・・・。まあ、あると言えばあるが、ないと思う・・・思いてえ・・・あいつが黒幕とか、考えたくねえ、認めたくねえよ」
襟尾「観念するならちゃんと最後までしてくださいよ」
津詰「これは当人には何も言ってねえんで黙っててほしいんだが、実はあいつ、俺の実の娘じゃねえんだわ。20年前、赤ん坊のあいつをうちで引き取った」
ミヲ「その子を産んだご両親が何者かはわかってるんですか?」
津詰「わかるっちゃわかると言えるが、実はよくわからん」
襟尾「ハッキリしてくださいよ」
津詰「エリオ、さっき聞いてただろ?」
襟尾「さっき?20年前って?まさか、ボス!根島史周の?」
津詰「そういうことだ。根島史周を逮捕したときヤツの家に瀕死の赤ん坊がいたんだが、それが俺の娘、津詰あやめ。今は灯野あやめだよ」
約子「えええ!!!」
津詰「状況がどうであれ赤子に罪はねえ」
襟尾「え、でも、根島が言うには、その赤ちゃんは!根島が使った黒魔術で転生したっていう、彼の伴侶だって・・・」
ミヲ「え?」
津詰「俺はその話はさすがに眉唾モンだと思ってるがな」
襟尾「実は根島が言うには・・・」
ミヲ「うわ、そんな話が・・・」
麻由「しかしホントなのかい?」
津詰「疑問点はいくつもある。そもそも本当に篠なんていう女がいたのかどうかも疑問だ。籍も遺体もなかったとはいえ、当時の調査でそんな女は浮上しなかったからな。仮に篠って女が実在したとしても、黒魔術の効果で赤子に転生って話も疑わしい」
ミヲ「いくらなんでもそんな効果がある術はちょっと・・・。心霊現象にもルールはありますから。決死の黒魔術の効果が何もなかったことを認めたくないための思い込みじゃないかと」
津詰「俺もそう踏んでる。その赤子はヤツと篠の子供で、篠の死因は妊娠・出産だった、って可能性のほうが自然だ。その篠って女がどういう出自かわからねえ以上、蘆乃の末裔の可能性は否定できねえ」
麻由「名前は似てるけどねえ」
襟尾「それだったらそれで、あやめさんが根島に連行されて呪いで殺したのだとすると、実の父親を、ってことに!」
津詰「落ち着け、全部推測だ。根島が死んだ今となっては、もう調べる術がねえ。だから、何であろうと大事なことはひとつ。あいつは俺の娘だよ。あいつの責任は親である俺の責任だ」
襟尾「わかりました」
津詰「じゃあ、捜索に行くぜ。あいつと会って、全部ハッキリさせる」
襟尾「はい」
津詰「嬢ちゃんらの探すお守りも関係してる。よかったら捜すの手伝ってくれ。なんかあったら警察に電話を頼む」
約子「わかりました」
麻由「アタシは奥田ちゃんが心配だからそっちに行ってる。いい結果を待ってるよ」
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