今回の月舘の殺人はどうかな?
隣の家まで5~6kmあるとのことだが、料理人兼ピアニストが、エゾシカ狩で山歩きに慣れているから、と言って名乗りを上げる。
犯人で逃走する可能性があるかもしれないが、空海が了承して、連絡を取りにいってもらう。
残った一行で、事件の検証を始める。
犯人は、まず幻夜で1時40分に日置を殺害。
その後、日置の部屋の窓から外に出て、屋敷に侵入。
そして、電話線を切り、屋敷内で十蔵と使用人たちを殺害。
十蔵殺害時刻が3時という証言から、犯人は遅く見積もって4時までに幻夜に戻ってきた。
一行にアリバイを聞く。
乗客たちは、23時33分に越冠を通過してしばらくして、解散し、1時までには皆寝台車に戻ったこと、バーテンダーが証言する。
沼尻:解散後、一人で自室におり、ダイヤを考えていた。
杉津:車内をうろうろした楽しんでおり、2時に日置の部屋をノックしたが返事はなかった。車掌と4時の定時巡回の時出会っている。その後、自室に戻ったら、うっかり眠ってしまい、目覚めたときに大騒ぎした。
今福:1時40分ごろ、自室で日置の部屋からの物音を聞いたあと、人目を避けながら備品回収と言う名目で盗みをしていた。
竜ヶ森:車内で採寸をしていたが誰に会わなかった
中ノ郷:1時30分ごろ食堂車を通って、荷物室に行き、そこで30分ほど過ごしてから、また食堂車を通って自室に戻った。その際、食堂車でサービスマンとバーテンダーに会った。
サービスマンとバーテンダー:料理人兼ピアニストもいっしょに食堂車で夜食を食べていたが、料理人兼ピアニストは途中コーヒーを淹れに10分ほど中座した。
機関士と機関助士:ずっといっしょに機関室にいた。
車掌:基本車掌室におり、2時の定時巡回をしているところをピアノバー室で盗みをしている今福に見られていた。4時の定時巡回では杉津に会った。
次は動機について一行で考えてみる。
首都圏連続殺人事件として報道されている被害者は、5人とも鉄道オタク。
日置は、幻夜に招待されるほどの鉄道オタク。
十蔵は、キングオブテツと呼ばれている重度の鉄道オタク。
使用人たちも、十蔵に使えている以上ある程度は鉄道に詳しくなっているはず。
被害者が鉄道オタクばかりのことから、犯人は、大雑把だが鉄道オタク全員へ恨みがあるのでは?と考えられた。
杉津が、新幹線品川駅開業の時、鉄道オタクの子供が、線路に突き落とされる瞬間を見た、と話す。
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