チラシの裏~弐位のゲーム日記
社会人ゲーマーの弐位のゲームと仕事とブログペットのことをつづった日記

 今日のWill -素晴らしき世界-はどうかな?


 郵便受けを開けて、遺言状を読む。


 あの事件から10年が経ったが、まともな絵を描けずにいた。
 心配した友人が、中学校での美術教師の職を紹介してくれて、明日からすぐに働くことになった。
 しかし、俺は彼女の元へ逝くための練炭を買っていた。
 だが、死ぬ前にどうしても画家をして、何かを残したい。そう、世に残る遺作を。
 絵を描き始めたが、ただのガラクタだった。
 寝室に住みを入れた七輪を置き、火をつけた。
 ◎ドアノブに手を掛けると、施錠していないのがわかったので、すべてのドアや窓をしっかり施錠した。
 布団に横たわり、彼女のことを思い浮かべる。すぐにそっちに行くよ。
 神様、準備はできています。どうか俺を彼女のほとへ連れて行ってください。
 文 櫂人(ブン・カイレン)


 リ・ウェンの花とぬいぐるみを読む。


 新しく引っ越したこのマンションはとても古くてエレベーターがなかった。
 今日もいつものようにテニスをして、帰宅するころにはもう真っ暗になっていた。
 自宅のある4階に上がると、家のドアの前に何かが置いてあるのが見えた。
 バラに花束と何日か前にゲームセンターが見つけたミケさんだった。
 突然のことに、私はとても怖くなった。
 実は、おとといから、差出人や件名のない妙なメールが届いていた。
 最初のメールは、「ずっとあなたのことが気になっています。お返事ください。」だったので、迷惑メールだと思い、無視した。
 次の日のメールは、「返信してよ」だった。
 携帯から、メールの着信音が鳴った。
 「もうすぐ会えるね」というメールだった。
 誰かにみられている気がするけど、怖くて後ろを振り返れない。
 念のために、今夜は青香の家に泊まらせてもらおう。
 階段に向かうと、下から誰かが上がってくる足音がした。
 私はすぐにUターンして、わき目も振らずに走った。
 でも、私は一人暮らしなのに、万が一そいつが家に入ってきたら・・・
 私は隣の家の414号室の前で止まった。
 ドアをどんなにたたいても、中からは何も反応はなかった。
 
 足音は4階で止まり、私の方に近づいてきた。
 自分の家に入ることはもう間に合わない。
 私はテニスラケットを握りしめ、目を閉じて思いっきり振り下ろした。
 ラケットが命中すると、その人はフラフラとよろけて階段を転げ落ちていった。
 夜に廃品回収に来る、管理人の孫おじさんだ!
 おじさんは階段下に倒れ、そのまま動かなくなってしまった。
 神様、助けて・・・助けてください・・・
 リ・ウェン


 ◎の文章を、◎の場所へ移動させる。


 
 神様、準備はできています。どうか俺を彼女のほとへ連れて行ってください。
 ・・・何の音だ。
 ふらつきながら起き上がると、ひどい頭痛がした。


 ごめんなさい、お邪魔します。
 私は、お隣の家にそっと忍び込んだ。
 家の中は真っ暗で何か変なにおいがする。
 急いでドアを閉めるが、玄関の棚にあった壺にあたって、大きな音を立ててしまった。
 ドアののぞき穴から外を見てみると、管理人の孫おじさんだった。


 遺言状と花とぬいぐるみはSでクリア!


 リ・ウェンのプロフィール:17歳、民家に忍び込んだが、家主からは特にお咎めなし。

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 大人になりきれない社会人ゲーマー。
 現在の夢:ゲームする時間の確保、サービス残業時間減少、年棒アップ
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