今日の探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1 仮面幻想殺人事件はどうかな?
場所移動→警察署
伊綱「警察署です。あ、尾場警部がすごい顔してこっちに来ます」
尾場「お前らいいトコロに。頼むからあのやかましい探偵、持って帰ってくれよ」
伊綱「え?」
癸生川「やあ君達奇遇だね。捜査は進んでるかい?」
伊綱「先生、何やってるんですか、こんなトコで」
癸生川「ゲームの攻略本を買いに出たついでに寄っただけさ」
尾場「ここはゲームセンターじゃねえんだって、この馬鹿にもわかりやすく教えてやってくれ」
癸生川「日本の警察はとても優秀だ。探偵なんが必要ない」
伊綱「何突然、自分の存在を真っ向から否定してるんですか」
癸生川「ここの優秀な刑事さんにも言っておいたのだが、やつは仮面をかぶっているぞ。注意したまえ!」
伊綱「はぁ?」
癸生川「だからこんな攻略本なんて必要ないんだー!くそぅ!」
伊綱「先生、ちょっと・・・行っちゃいました。せっかく買ったっていう攻略本、思い切り床に叩きつけてましたけど・・・」
尾場「何しに来やがったんだ。で、お前ぇらは冷やかしか?・・・冗談だよ」
彼が捜査一課警部補 尾場九歳(おば こことし)。これまで癸生川達の活躍で解決した事件の多くで彼と関わってきていた縁で、表沙汰にはなってないがお互いに情報交換をするようになっている。余談だが、彼はその名前と苦手の動物から『オバキューさん』とあだ名されていたりする。
話す→事件の事
尾場「ありゃ、自殺ってことでとっくにカタァ付いちまってるぞ」
話す→証拠品
尾場「こっちでまだ預かっているのは、ノートパソコンとマグカップだけだな」
話す→ノートパソコン
尾場「ノートパソコンはこっちで調べようとしたんだがよ、ハードディスクは全部、初期化・・・フォーマットされていた。立つ鳥跡を濁さずってヤツだろうな。やっぱ自殺なんだろうよ」
伊綱「じゃあ、研究データはもうない?」
話す→マグカップ
尾場「マグカップからは本人の指紋しか検出されてない。他は、部屋中に唐島萌奈って女の指紋があったが、他のヤツの指紋は検出されなかった」
調べる
伊綱「さっき先生が床に叩きつけた攻略本が落ちています。あっ、これ、タクリマクスって書かれてますよ!」
見せる→携帯電話
尾場「何だと!部屋にこの携帯電話が?コートのポケットだって?いや、聞いてねぇぞ」
伊綱「ちょっと調べてもらえますか」
尾場「まァ、一応預かっておくが、自殺のセンはそう簡単には覆らないと思うぜ」
見せる→カギ
尾場「何!これがコートのポケットに?分かった、預かっておく」
話す→事件の事
伊綱「村崎さんの正確な死亡推定時刻と死因を教えていただきたいのですが」
尾場「ちょっと待ちな。えーと、死亡推定時刻は6月26日の午前3時で間違いない。死因は青酸入りの紅茶をグイっと一気飲みでお陀仏だ」
伊綱「青酸って、シアン化カリウムですか?」
尾場「ああそうだ。いわゆる青酸カリだ。科学研の調査で、どうやら砂糖に混ぜられていたらしいことまではわかった」
伊綱「誰かが砂糖に青酸を混ぜた?あるいは青酸入りの砂糖を渡したのか・・・」
尾場「お前さん、どうしても他殺にしたいようだが、自分で混ぜたって可能性を忘れるなよ。毒ってのは、そのまま飲むのは精神的に抵抗があるものだからな」
話す→事件の事
伊綱「ですが、村崎さんの死亡後に、付き合っていた女性の元にメールが届いたそうですし」
尾場「そいつは聞いてるよ。まァ、それは遺書の一種だろうよ。メールが遅れて届くなんてよくある話じゃねェのか?」
伊綱「確かにそうですけど・・・」
話す→証拠品
尾場「ゲーム機のメモリーカード?俺は知らねえぜ」
伊綱「え!今日はそんなところでしょうか」
尾場「気は済んだか?じゃ、俺は用があるんでこれで失敬するがよ、あまり厄介事を持ち込むなよ」
伊綱「はい、ありがとうございました。また何かあったらよろしくお願いしますね」
尾場「だから持ち込むなっつってるんだろが!」
伊綱「お仕事がんばってくださいね」
尾場退場
伊綱「今日の捜査はこのくらいでしょうか。生王さん、事務所に帰って整理してみましょう」
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