春ゆきてレトロチカのプレイ開始!
2022年、ミステリ小説家の河々見はるかのサイン会に細胞周期学者の四十間永司がやってくる。
はるかの代表作である探偵西毬真琴シリーズ3作目の「殺意のDNA」の映画化が決定したのだ。
永司は、はるかの編集者の山瀬明里にぞっこんな様子。
永司は、今度実家で100年に一度行われる代替わりの儀式があり、それにはるかと明里も招待したいと言い出す。永司は、取材を名目にはるかにどうしても調べてほしいものがあると話す。
永司の実家の四十間家は、老化抑止の研究を続けてきた家系だが、永司は父親とこじれて実家を出てしまっていた。
永司が調べてほしいものは、四十間家に伝わる不老の果実と、数日前に四十間家の庭で掘り起こされた白骨死体とのこと。
四十間家は、富士山麓にある静岡県傳馬村にある。
永司の父親の後妻である蓉子に、お茶をふるまってもらうはるかと明里。
はるかが、自分の書くミステリ小説の科学考証を永司に依頼していることを話すと、蓉子は、永司のことを「彼」とよそよそしく呼んでいた。
永司のインタビュー記事が載っている雑誌を読んだ蓉子から、ミステリ小説の読むコツを聞かれるはるか。
謎と、それを解く手がかりを結び付けて、仮説を立てる。
そこへ着物に着替えた永司がやってくる。
永司に着物について尋ねると、永司は口ごもってしまう。
→明里さんにいいところを見せたかったから?
蓉子は、永司の着物が「あってよかった」と言っている。
永司は、この着物は、昔、自分用にしたててもらったと話す。
そこへお手伝いの弥宵がやってくる。
弥宵は3年前から働いているが、すでに家を出てしまっていた永司とは初対面だった。
弥宵は、何か懐かしい感じがする、と話すと、明里は、自分がシトラスの香水をつけているせいだろう、と答える。
弥宵は桜参りの祭具を揃えるよう当主の了永に言われているが、場所がわからないものがあるとのことで、蓉子は弥宵と一緒に探しに行ってしまう。
はるかは、蓉子と永司は義理の親子だと気づいてしまう。
蓉子と永司が義理の親子である根拠は?
①蓉子は永司のことを「彼」とよそよそしく呼んだ。
②蓉子は永司の着物に対し「あってよかった」と言っていた。
→蓉子と永司の父親の後妻で、永司が家を出た後に結婚したのだ。
さっき永司が口ごもったのは、着物は実の母親が用意した、と言いそうになったから。
永司に連れられはるかと明里は、四十間桜の前にやってくる。
四十間桜は、100年に一度咲くと言われており、四十間桜が咲くときに一族が参集し、桜参りと呼ばれる儀式が行われる。
四十間桜の下で見つかった白骨死体は、およそ100年ほど前のものだが、胸のあたりに刃物が傷つけられような痕があった。
永司が知りたいのは
→100年前の殺人犯ですよね
永司は、白骨死体が四十間の家に伝わる不老の実に関係している、と思っているのだ。
不老の実は、正しくはトキジクノカクノコノミ(非時香菓)という名前で、日本書紀や古事記によれば、食べれば不老長寿になるといわれる果実のことで、永司は母親から聞かされていた。
永司は、不老の実があるなら、見つけ出して未来の医療に役立てたい、と話す。
人間の染色体の末端にはテロメアという細胞分裂の回数を決めるチケットのようなものがあり、このチケットを消費することが老化だが、チケットがいつまでのなくならない存在が自然界にもある。それはがん細胞で、テロメアが都度修復されるため、無限に増殖が繰り返すことが可能で、いわば不老の存在だ、と永司が説明する。
人を不老にする果実、えっとなんだっけ
→トキジクノ・・・えっと
トキジクを巡って100年前に殺人事件が起きたという話を入手した、と永司が言い出す。
四十間家では昔から、未解決事件に巻き込まれてたり、事故死したりする人が多いで、トキジクの在り処と四十間家にまつわる事件と白骨死体の真相を解き明かしたいとのこと。
手伝ってくれないか?
→もちろんです!
そこへ永司の兄の一永と弟の光永がやってくる。
イヤミを言う一永
→さりげなくイヤミを返したくなる・・・
さらに了永、蓉子、見知らぬ男性もやってくる。
了永は、永司に向かって「白衣姿も似合ってなかった」と言い放つ。
はるかに向かって「あなたがベストセラー作家ですか?」と聞いてくる。
→永司さんにはお世話になっております
了永は、桜参りは四十間家にとって100年に一度の大事な行事で、本来は部外者立入禁止だが、白骨死体のせいでマスコミが余計な勘ぐりをしてきて迷惑しているので、きちんと取材をして世に出してくれるなら助かる、と話す。
見知らぬ男性は、四十間桜の世話をしている庭師の草刈孟彦とのこと。
桜参りが始まった。
広間に戻ったはるかと明里。
はるかには気になることがあった。
了永は、はるかを知っていた?→あなたがベストセラー作家ですか?→仮説:了永ははるかがミステリ小説家だとは知らない
了永からは、ベストセラー作家と認識されているようだった→ミステリを書いていることまでは知らなかったと思われる。
了永は、はるかを知っていた?→白衣姿も似合ってなかった→仮説:了永はインタビュー記事ではるかを知った
「白衣姿も似合ってなかった」と了永は永司に対してそういった→しばらく会っていなかった永司の白衣姿をどこで見たのか?→それはおそらく雑誌のインタビュー記事だ→その記事で、永司が監修している小説の著者のことも知ったのだろう
推理:了永ははるかがミステリ小説家だとは知らない
推理:了永はインタビュー記事ではるかを知った
↓
明里が事前に、了永に永司のインタビュー記事が載った雑誌を送り、ついでにはるかがベストセラー作家だと伝えていた、とのこと。
はるかがミステリ作家と言ったら取材させてもらえないだろうから、それは了永には伝えてない、と明里は言った。
四十間家の人たちは仏壇でお線香をあげており、広間にははるかと明里だけがいる。
鞄の中をごそごそ探している明里は、ストラップを落したと言い出し、あとで四十間桜まで探しに行く、と話す。
そして、荷物の中から、新青年という雑誌を取り出して、話し始めた。
100年近く前に発売されたこの雑誌に、永司の先祖である四十間佳乃が書いた連作小説が掲載されたが、続きが発表されることがなかった。
永司が言っていた100年前の殺人事件はこれのことで、この小説にはトキジクも出ている。
そして、ここに書かれている話が本当に起こった事件だった、と。
小説の内容が実話と知ったはるかは、ここで読み始めようとすが、明里は、「完璧じゃないのよ、この話」と注意してくる。
古い雑誌のため、部分的に判読できなくなっており、主人公の言動や事件の真相に触れる箇所が読めない状態になっているとのこと。
明里は、物語が想像しやすいよう、登場人物を身近な人物に当てはめてみては?とアドバイスする。
主人公は、小説家志望の女子なので、はるかで補うことにする。
相手役の如水には、誰が思い浮かぶ?
→永司
それ以外の登場人物は、四十間家の人たちを置き換えることにした。
トロフィー:桜参りをゲット!
この記事にコメントする
- HOME -