今日の真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト) はどうかな?
第2章 再会
再会→B:私は~を選択して、魔女審問編へ。
ここから、京香視点に変更。
第1章 ペンション前にて
立花京香は母の弟である池谷雅也といっしょにペンションに訪れ、偶然に大学時代少し付き合っていた坂巻快人と出会う。
小説家を目指す快人は、デートよりも新人賞の締め切りを優先したため、京香が切れて別れたのだった・・・
第2章 ようこそブラウニーへ
京香と雅也がペンションに入ると、オーナーの烏飼が出迎えてくれ、池谷は204号室、京香は205号室だと教えてくれる。
宿帳に名前を記入する時に、206号室の下に快人の名前が書いてることに気付く京香。
烏飼は、22時までラウンジでドリンクを無料サービスをしていると教えてくれる。それと、風呂掃除が終わったところなので、夕食の7時まで時間があるので、先にどうぞと話す。
腕時計を見ると5時少し前だ。
明日の取材までは自由時間ということで、それぞれ部屋に向かう。
第3章 宿泊室
205号室はベッドが2つあるツインルーム。というか、このペンションはツインルームしかない。
205号室の隣は、池谷のいる204号室、快人がいる206号室はろうあkを隔てたはす向かい。
京香が206号室の部屋のノックすると、中から快人の驚いた声がする。京香だと言うと、快人は慌ているようで、中で大きな音がしている。
ラウンジでコーヒーを飲もうと京香は快人を誘うが、快人は上の空。小説で頭がいっぱいらしい・・・
第4章 ラウンジと快人と
ラウンジで、おかっぱ頭の中学生くらいの女の子の注文を聞かれた。彼女は、白河雪乃と名乗り、ここの従業員だと言う。雪乃は人見知りらしく、もじもじしている。
ソフトドリンク→A:カフェラテで
京香はカフェラテ、快人はブレンドを注文したが、雪乃がミルクポットを忘れたので、快人はブラックのまま飲むはめに・・・
京香は、快人にまだ小説を書いているのかと尋ねると、京香がなぜそれを知っているのか驚く。
京香はは、快人が書いた新宿おネエ物語を読んだことがあり、快人の小説が好きだと話す。
すると、快人は、小説を書き終わった途端トラブルが起こるので、自分の覚悟が足りないのではと話す。そして、今、魔女の話を書いていると話す。
快人によると、日本で魔女の話が少ないのは、日本では恋に狂った女=魔女は鬼になるからとのこと。そして、卯子酉様も魔女の血を引いていると話す。
快人は、今までの自分の小説は地に足がついていない作品だったので、今度「魔女審判」はちゃんとした作品にしたい。そのためには、自分の身を切るようなことをしないと、命は宿らないと話す。
京香は、叔父である編集長と取材に来ていると話す。
近況についてお互い話すと、快人はコンパに結構行ってるとのこと。
そこへ、雪乃がコーヒーサーバを持って、お代わりを聞きに来た。時計を見ると6時10分。
京香はお風呂に入ろうと思い席を立ち、快人は雪乃の申し出を断ることができずコーヒーのお代わりを飲むことになった。
第5章 入浴
風呂場に向かった京香。脱衣所には、スリッパが何足があるので、先客がいるらしい。
風呂場は、なんとなく鉄の匂いがしており、浴槽には赤茶けたお湯がたたえられている。
風呂場には、女の子2人と、外国人らしい老婦人がいた。会話から、赤毛がサトミ、頭にピンクのタオルを巻いているのがみゆき、老婦人がローズらしい。
「ここのお風呂は赤いお湯なんですね」と京香は3人に声をかけると、ローズが、含鉄泉といって、鉄分がサビて赤くなっていると教えてくれる。
おっぱいで心理戦を繰り広げる4人・・・
外は吹雪のため露天風呂に入るのは無理そうだ。
第6章 落雷
その時、近くに雷が落ちて、みんなビックリ!
男湯のほうから、ローズを気遣う声と、もう一人別の男の声が聞こえた。
そして、再度、近くに雷が落ちて、びびったサトミとみゆきは風呂からあがる。
京香は、ローズに手相を見てもらう。
手相占い→A:恋愛運
京香とローズは手相談機を10分ほどして、6時40分ごろ一緒に風呂から出る。
そして、京香は、快人に温泉の感想をメールで送る。
ローズに誘われて、いっしょにラウンジへ向かう京香。
第7章 ラウンジで歓談
ラウンジでは、サトミはビールを飲んで、もう出来上がっている・・・
そのサトミの相手をしているのは、池谷。
雪乃は、サトミのためにビールのグラスを運んでいる。
みゆきの姿がないので、サトミに聞くと、化粧直しに部屋に戻っているとの返事。
京香に不倫はさせないと言われて憤慨する池谷は、自分のほうがサトミより先にラウンジに来てたと言い訳する。
サトミにも池谷はタイプじゃないと言われて、気を悪くした池谷は部屋に戻る。
池谷と入れ違いにラウンジに入ってきたのは、壮年男性と室内なのにコートを着こんだイケメン。
壮年男性はローズの夫の神林と名乗り、コートのイケメンは黒井だと話す。
神林はシャワーが気持ちよくて長風呂になってしまったと話す。
黒井はシャイな性格で、一言も話さない。
雪乃はお客がいっぱいになってパニくっている。
さっき男湯に神林といっしょに入っていたのが誰だか気になった京香は、神林に聞いてみると、雑誌記者が先に上がったと答えたので、京香は自分の叔父の池谷だと話す。
そして、京香は、池谷といっしょに月刊らんらんとらべるの仕事で来たと神林夫妻に話す。
そこへ雪乃が、神林夫妻が注文したアイスコーヒーを異様に慎重に運んで来たので、みんなで見守る。
第8章 火災報知機
途端、大きな電子音が響き渡る!
音はしばらくしたら止んだが、バケツを手にした烏飼がラウンジにすっ飛んで来る。烏飼のメガネはなぜか曇っている。
烏飼は、タバコとライターを手にした黒井に向かって全館禁煙だと声をかけると、黒井は素直にタバコの火を消す。
烏飼は、新しいセンサーが敏感すぎて魚も焼けないとラウンジにいる人たちに謝る。
烏飼は、雪乃に部屋にいるお客に誤報だと伝えるように促すと、雪乃は走ってラウンジから出て行く。
烏飼にビールを勧められた黒井は、黙ってラウンジを出ていく。外へタバコを吸いにいったようだ。
京香は化粧水を塗りに、サトミも一眠りするために部屋に戻る。
神林とローズは、ラウンジに残る。
第9章 食堂へ
京香は10分ほどかけて部屋で化粧水を塗り込む。夕食まであと5分。
食堂に向かおうと部屋を出た京香は、快人の部屋をノックするが返事がない。
食堂に行くと、汗臭いデブがケータイをいじっている。左手だけ黒い指抜きグローブをはめており、素手の右手の甲には、手首の方に頭を向けた女の子のイラストが描かれている。
快人の姿は食堂にない。
デブと二人きりで気まずい京香は、快人に再度メールを送るが、さっきのメールの返事もない・・・
そこへ池谷がやってきて、京香の向かいに座る。
タバコを取り出した池谷に、全館禁煙で警報がなることを説明する京香。
池谷がさっきの音がそうかと答えたため、京香は池谷が雪乃からちゃんと話を聞いてないことに気付く。
快人の姿がないのをいいことに池谷は、かわいい姪を泣かせたらブン殴ると、マジメに京香に話す。
京香は、池谷に温泉について尋ねると、シャワーが水しか出なかったから6時から15分くらい入ってすぐに出てきたとの返事だが、どことなく様子がおかしい池谷・・・
第10章 午後7時の夕食
柱時計が7時を告げ、雪乃がアベリティフの注文を取りに来た。
アペリティフ→B:キール
京香と池谷はキールを注文するが、池谷が白ワイン苦手なことを思い出した京香は池谷にキールは白ワインベースだと教えると、池谷はシャンパンに注文しなおす。
京香はキール、池谷はシャンパン、雪乃からオーモリと呼ばれたデブはバナナジューズを注文するが、雪乃が間違ってシャンパン2つとバナナジュースと注文を伝えてしまう。雪乃の様子から注文間違いを言い出せず黙ってシャンパンを飲む京香。
厨房から3人分のグラスを運ぶ雪乃と、ラウンジに入ってきたみゆきが、タイミング悪くぶつかり、グラスはコナゴナ、みゆきはシャンパンまみれに・・・
厨房から飛び出してきた烏飼と雪乃は、クリーニング代はこちらで持つと平謝り。
その時、オーモリが再放送を見落としたと大声をあげながら食堂から出ていく。
烏飼が持ってきた黄色のタオルを手に、みゆきも食堂から出て行き女湯へ。
それを見届けてから、烏飼は再び夕食を作り始め、雪乃は、かなり落ち込んだ様子で割れたグラスの後片付けをはじめる。
雪乃の様子があまりにも気の毒だたので、思わず励まし言葉をかける京香。それを聞いて、少し笑う雪乃。
そこへ、神林夫妻が食堂へやってくる。
第11章 夕食が終わって
京香は、食事を写メして、快人に送るがあいかわらず返事はない・・・
そして雪乃の姿も見えない。まぁ雪乃じゃ、料理を運ぶのはムリそうだ。
京香と神林夫妻は料理をおいしく食べているが、池谷はあまり食が進んでいない。
そういえば他のお客の姿が見えない。外は吹雪。時刻は7時40分。
京香は、また快人が小説を書くのに夢中になってて食事をすることを忘れていると思い、快人を呼んでくると言って立ちあがるが、なぜか池谷が京香といっしょに行くと言い出す。
雅也さんがついてくる?→A:来てもらう理由はない
一人で大丈夫だと言う京香に、そんなにあいつと二人っきりになりたいのかと詰め寄る池谷。
結局、断り切れず京香は池谷といっしょに快人の部屋へ向かう。
第12章 快人の部屋へ
206号室のドアをノックするが返事はない。ケータイで時間を確認すると、7時45分。
ノブを回すとドアが開いた、カギもかけないなんて、不用心な。
部屋に入ると、血だまりの中に胸から血を流した快人が倒れている。
快人が死んだフリをしていると思った京香は、快人の体に近づいて体を触るが、快人が息をしていないことに気付く・・・
池谷も快人の首筋を触るが、脈がない・・・
驚いて立ちあがった京香は、窓の下に濡れたようなシミを見つけて窓を開けるが、外から吹き込む雪で何も見えないは、窓の下はビショビショに濡れてしまう。
現場をあらすなと声を荒げる池谷は、ポケットからハンカチを取り出し、それを使って窓を閉める。
第13章 食堂に集合
腰を抜かした京香は、池谷におぶわれて食堂に戻り、烏飼と神林夫妻に報告する。
烏飼と神林と池谷は206号室を確かめに行き、5分ほどして神林だけが戻ってきて、快人が本当に死んでるとローズに告げる。
烏飼は警察に連絡し、池谷は他の客を呼び集めている。
神林は、快人は胸を刺されて殺されたようだが、部屋に凶器が見つからなかったと話す。そして、殺人犯はこの近くにいるかもしれないから、みんなで固まっていたほうが良いとも話す。
5分もたたないうちに、オーモリ、サトミ、洗い髪にピンクのタオルをまいたみゆき、黒井、雪乃、池谷がラウンジに現れる。
さらに5分ほどしてから烏飼もラウンジに戻って来るが、警察は雪がひどくて来られないと伝える。
状況がよくわらかないオーモリたちに、池谷は206号室の快人が刺し殺されたと説明する。
サトミは犯人が近くにいるかもしれないからヤバいと言い出し、烏飼はさっき見回ったがペンションの周りには不審人物はいなかったと話す。
それを聞いたオーモリは、犯人はこの10人の中にいると言い出す。そして、吹雪の山荘状態だと喜ぶ。
犯人がこの中にいる?→A:そんなはずない
第14章 アリバイ確認
烏飼と雪乃が軽食を運んで来たが、手をつけたのはオーモリ、サトミ、黒井だけだった。
見ず知らずの人間を殺す理由はないだろうから、快人の知り合いの京香が真っ先に疑われる!
動機がある?→A:恨んでなんかない
京香は快人に恨みなどないと話すが、サトミに犯人は正直に話すわけないし、計画的に快人が泊る日に予約したのだろうと言われてしまう。
池谷は、この取材を計画したのは自分なので、京香が快人に会ったのは偶然だと話すが、偶然快人に会って昔の恨みを思い出してやったのかもとサトミに言い返される。
雪乃は、ラウンジでお茶してた快人と京香は仲良くて、とても殺すとかの雰囲気でなかったと話すが、見た目だけじゃわからないとオーモリに言い返される。
池谷は、ワケのわからない理由で人を殺す奴はいくらでもいると反論する。
みんなのアリバイを確認することに。
オーモリ→6時半に到着。18時48分にケータイから友達のブログにカキコ。火災報知機がなって雪乃が故障だと伝えに来た。黒井のタバコが原因で火災報知機がなったのは6時45分で、火災報知機の履歴で確認ずみ。カキコが済んだので、食堂へ降り、7時ごろ京香と池谷に会う。みゆきの騒動のあと、アニメの再放送を見に部屋に戻る。オーモリの右手のイラストは、おととい声優の水上ヤエのサイン会で、手にサインしてもらったものとのこと。
サトミ→風呂上がりにラウンジでビールを飲んで、警報のあと部屋で寝てた。サトミのいびきがうるさいので、みゆきとは別室。
みゆき→お風呂以外は部屋で読書。警報を謝りに来た雪乃には会っている。7時ごろ、食堂に降りたら雪乃とぶつかって、再度お風呂に入ったが、誰にも会わなかった。
池谷→6時から15分ほど風呂に入ってから、ラウンジでビールを飲んでた。しばらくしてサトミがやってきて、その後やってきた京香にいじめられ6時40分に部屋に戻って横になってた。雪乃が来た時は、面倒だったのでそのまま寝てた。7時なったので食堂に降りたら、京香とオーモリがいた。
烏飼→警報が鳴る前は厨房で夕食の支度をしていた。警報のあとは雪乃と厨房にいた。
神林→6時前から風呂に入り、池谷が出るところを見たし、黒井に出会う。7時前にラウンジを出て、ローズといっしょに部屋に戻り、明日の天気が気になるのでTVで確認していた。ラウンジにいる間、雪乃もいた。
ローズ→6時前から風呂に入り、サトミ、みゆき、京香に出会う。入浴後、ラウンジへ行き、雪乃に夫といっしょにアイスコーヒーを頼んだ。黒井が警報を鳴らしたのを目撃。
しかし、部屋で一人でいるのはアリバイはないも同然だし、烏飼の料理もレトルトならたいして時間はかからないだろうし、神林夫妻も証言もお互いをかばってウソをついているかもしれない・・・と言われ、ローズはまるで魔女狩りのようだとこぼす。
ローズの魔女狩りという言葉に、自分たちが安心するためにそれらしい犯人という生け贄を選んでるだけと感じた京香は、快人の仇打ちとして、快人がなぜ殺されなければならなかったのか自分が犯人を突き止めると決意する!
京香→6時15分まで快人とラウンジでお茶。その後、お風呂に入り、サトミ、みゆき、ローズに出会う。その後、警報がなるまでラウンジにいた。一度部屋に戻り、7時ごろ食堂に降り、オーモリ、池谷、雪乃、みゆき、烏飼、神林夫妻に会う。7時45分に、池谷といっしょに206号室で快人の死体を発見。
雪乃→6時からラウンジで注文を取っていた。6時に快人と京香、6時20分に池谷、6時30分にサトミ、6時40分に神林夫妻の注文を受け、6時45分に警報が鳴り客室へ知らせに行った。客室で声をかけたのは、オーモリ、みゆきだけで、池谷と快人はノックしたが返事がなかった。そのあと事務室で探し物をして、7時なったので食堂へ注文を取りにいき、みゆきにシャンペンをかけてしまう。その後、厨房で洗い物をしていた。
黒井→警報直後から、外でタバコを吸っていた。7時20分に寒くなったので、また風呂も入ったが誰にいなかった。吸いがらは、玄関のドリンクケースで缶コーヒーを買って、その空き缶に捨てた。
第15章 玄関先で
黒井の証言が正しいかどうか、玄関先に出たオーモリ、黒井、京香、池谷だが、外は吹雪でクソ寒いし、足跡は見つからない。
黒井の証言通り、玄関ポーチの横に吸い殻がいっぱい詰まった空き缶が置いてある。
黒井の煙草→A:ここで吸っていたんですか?
館内では吸う場所がないと答える黒井。
さらに、吸い殻は来る途中で吸った分も入っているのではと聞くと、そんなことする理由はないし、それはないと答える。
ふと外を見た京香は、玄関ポーチから数メートル離れたところの雪が少し盛り上がっていることに気付き、雪の中に手を突っ込むと、切っ先が折れて少し欠けた血まみれの家庭用の包丁が出てきた!
第16章 凶器発見
池谷に、素手で掴むと指紋が崩れると言われた京香は、いそいでハンカチで柄をくるみ、凶器を眺める。
包丁の刃は根元のほうまで血で染まっている。
この場所は、快人の部屋の窓の真下だ。
黒井に犯人を見たかどうか聞くと、煙草を1本吸い終わるかどうかの頃に、何か落ちる音がしたが、大して気にはしなかったと答える。
京香は、包丁を掘り出した時、柄が上で、切っ先を下に地面に突き刺さっていたみたいだった。もし埋めて隠すなら、横向きに埋めるのでは?と話す。
凶器発見→C:推理してみない?
包丁が落ちてきたのは、黒井の話から6時50分ごろ。この時間にアリバイが無い人間は?と考えると、警報以降、神林夫妻以外は単独行動で、誰でも可能だ。
証拠が足りないので、現場を調べることになった。
第17章 再び206号室へ
京香の提案に頑強に反対する池谷だが、結局206号室へ行くことになった。
指紋を崩さないように京香は、ドアノブにハンカチを巻いてから開ける。
時間は8時45分。死体は発見した時と同じ状況だ。
窓枠のシミはすっかり消えている。
電気も暖房もつけっぱなしだが、池谷は環境を変えない方が警察が死亡時間を出すのに都合をいいだろと答える。
現場の調査→A:遺体を調べる
快人は胸を正面から刺されて、この場所に倒れているということから、犯人はこの部屋の中で刺した。つまり部屋の中に入れるほど親しい間柄らしい。
続いて快人のバックの中を調べる。
財布が入っているが、中身はからっぽ・・・現金もカードの類もない。泥棒の仕業かと思ったが、快人はフリーターで貧乏だ。金目の物狙いなら、神林か烏飼の方を狙ったほうがいいだろう。
快人のズボンの尻ポケットに入っているケータイを、京香はハンカチにくるんでから、引っ張り出す。快人のケータイは大学時代のままだった。
履歴を調べると、昨日の午後5時にブラウニーにかけてるが、予約の確認だろう。
メールのほうは、京香が送った5通(風呂上がりの1通+食事中の4通)とも未読。
オーモリもティッシュで指をくるんでから快人のケータイを調べると、ボイスメモが1件残っていたので、すかさず再生。
第18章 ボイスメモ
「久しぶりに会った彼女は、以前とは少し違った雰囲気だった」と快人の声が聞こえる。
「髪型や服装が違うからそう思うのか、変わったのが僕のほうだったのだろうか。そういえば彼女はフランス語の授業で-」と、ここで大きなノイズが入って、快人の声が途切れた。
「び、びっくりした!やり直し」と叫んだところで録音が途切れ、「11月22日 18時30分です」と機械音声のメッセージが入る。
快人は小説をボイスメモに残していたらしい、そして大きなノイズは落雷のようだ。つまりケータイのタイムスタンプは正確なようだ。
第19章 リダイヤル
その時、黒井が快人の部屋の電話のリダイヤルボタンを押すと、スピーカーモードになっていたせいで、みんなに、居酒屋に電話がかかったことがわかる。
オーモリが電話の相手を話し始める。
電話を切ったオーモリは、電話の相手は快人のバイト先の居酒屋で、快人はシフトを確認する電話を6時35分にかけていたと話す。
快人がケータイを使わなかったのはなぜだろう?電池を温存したかった、通話料をケチりたかった、電話がかかってくる予定があった、ケータイが嫌い、圏外になってた、履歴を残したくないなど、いろんな理由が考えられる。
わかったことは、快人は6時30分から35分の間は生きていたことだ!
第20章 全員のアリバイ
オーモリ→18時30分に到着して、自室へ。18時45分に雪乃から誤報だと聞き、18時48分にカキコ。18時50分ごろ食堂へ降りたが、19時ごろアニメを見に自室へ戻る。
サトミ→18時30分まで風呂に入り、その後ラウンジへ。警報の後は自室で寝ていた。
みゆき→18時30分まで風呂に入り、その後自室で読書。18時45分過ぎ雪乃から誤報だと聞いた。19時に食堂へ降りたが雪乃にシャンパンをかけられ風呂に入り、その後自室で読書。
池谷→18時から15分ほど入浴。その後ラウンジに18時40分までいた。自室で眠り、19時に食堂へ。
烏飼→ずっと厨房にいた。警報がなった時、ラウンジに顔を見せる。
神林→18時前から黒井と風呂に入っていた。18時40分にラウンジに来て、19時前に自室の戻りローズとTVを見ていた。
ローズ→18時から18時40分まで風呂に入っていた。その後ラウンジで神林といっしょにいた。
雪乃→18時45分の警報が鳴る前はラウンジと厨房を行ったり来たりしていた。警報のあと、誤報を知らせるために2階へ。その後事務室で探し物をし、19時からは食堂と厨房を行ったり来たりしてた。
黒井→18時40分まで神林と風呂に入っていた。その後ラウンジでタバコを吸おうとして警報を鳴らす。その後、外でタバコを吸い、19時20分から風呂に入った。
京香→18時15分まで快人とラウンジでお茶して、その後18時40分までお風呂。すぐラウンジに行き、警報のあと自室へ。19時前に食堂へ行き、19時45分に快人の死体発見。
第21章 死亡推定時刻と凶器の謎
快人の死亡時刻は、18時35分以降。
凶器が落ちたのは、18時50分。
京香が18時40分に送ったメールは未読。しかし既読メールも未読に戻すことは可能。
快人は18時30分のボイスメモのあとやり直しをするつもりだったが、その前に殺されたか、やり直したボイスメモの内容が犯人にとって都合の悪い内容だったため犯人に消去された。オーモリによると、快人のボイスメモは5分しか録音できない、それと早送り機能がないので、犯人ガボイスメモを全部聞いて、いちいち都合の悪いデータを消したとは考えにくく、最新のデータか、全消しするしかなかったはずとのこと。
そういえば、2階にいたメンバーは、誰も快人の悲鳴は誰も聞いていない。
オーモリ→イヤホンで大音量のアニメのサントラを聞いていたが、警報が聴こえた後、プレイヤーを止めた。その時、雪乃がノックした。その後、また大音量でサントラを聞いていた。
みゆき→音楽プレイヤーは持ってない。静かに読書してた。
快人の殺害時間は素直に考えると、18時35分から40分までの間と思われるが、凶器を捨てたと思われる時間は18時50分・・・刺さった包丁を引き抜くのに時間がかかったのだろうか?
問題は?→B:凶器を捨てた理由
なぜ犯人は10分も現場にとどまって凶器を捨てたのだろうか?しかも、捨て方はずさんだし。
第22章 死亡推定時刻のアリバイ
快人の殺害時刻にアリバイがないのは、烏飼、雪乃、みゆき、オーモリの4人。
疑われたオーモリは、雪乃が部屋に来てたし、自分は18時50分に凶器は捨てられないと話す。
オーモリの推理に疑問を持ち始めるメンバーは、殺害時刻は18時45分ごろだったのでは?と言い出す。
でもその時刻に2階にいた雪乃は何も聞いていない。
雪乃にもう一度尋ねると、ノックして返事がなかったので、ドアを開けようとしたが開かなかったと話す。
しかし、京香が死体を発見した時は、ドアの鍵はかかってなかった。
犯人は居酒屋の電話が終わった直後快人を殺害し、部屋を出た。そして、警報が鳴った頃、もう一度快人の部屋に戻り、鍵をかけて凶器を捨てたのではと、黒井が話す。
都合の悪い忘れ物があったのではと、みゆきが補足する。
犯人は現場に戻った?→A:凶器には犯人を示す証拠があったのか?
あの包丁はありふれたものだった。
オーモリとみゆきは雪乃の呼びかけに応対しており、烏飼もずっと1階にいたということは、犯行時間が6時35分から40分なら、誰も凶器を捨てられない。
サトミが、殺害犯と凶器を捨てた犯人は別にいると言い出す。
黒井が無実で、嘘をついていないことが大前提になっているが、本当に黒井は犯人じゃないのか?と言い出すみゆき。
結局は誰が犯人か結論はでないまま。
第23章 作者からの挑戦状
快人殺害犯は一人。共犯者はいない。
現代科学で証明できない要素は一切なし。
動機は飾り。
さて、犯人は誰?