今日の春ゆきてレトロチカはどうかな?
机の上に、切落されたばかりの赤椿を発見。
光永が、赤椿は四十間の因縁がある、と話し出す。
今から100年前に、いくつかの殺人事件が起こった記録があるが、詳細まではわからなかった。
それから、今から50年前の昭和47年、1972年に、了永の一人目の弟が大学の冬休みの登山中に滑落して死亡。ひとりで登っていたため発見が遅れ死に至ったのだが、現場のあたりには咲いていない赤い椿が落ちていた。
そして、1982年、了永の年の離れた弟が、大学からの帰り道に飲んでいたジュースに中に農薬が混入されていて、それを飲んで死亡。その現場にも赤い椿がひとつ置いてあった。
1982年は毒入りジュース事件が立て続けに起こり、多くが未解決のままとなっており、そのうちの一つとして処理された。
1972年から10年ごとに、四十間家の人間が、何らかの理由で死ぬ事件が起きているらしい。
10年ごとの不審死
→その後も10年ごとに事件が起こったんですか?
その後も四十間に縁のある者の不幸が10年ごとに繰り返され、残ったのは、ここにいる人物だけ、とのことで、光永は「四十間家は呪われているのかも」と話す。
10年前、永司たちの母親が亡くなったとき、献花の中に差出人不明の椿が混じっていた。
赤い椿
→赤い椿には何かの意味がありそうだけど・・・
そこへ蓉子がやってきて、四十間邸に向かう道で土砂崩れが起きて、今日いっぱいは医者が来るのが難しい、と告げる。
さらに草刈もやってきて、「たいへんなことになりました」と告げる。
草刈に連れられて庭に行くと、胸に刀を突きたてられた西毬の死体があった。
西毬に突き立てられた刀が刺さっている部分からは血も流れている。
外にずっといて屋敷内の状況を知らない草刈に、了永が倒れたことを草刈に伝えると、草刈は驚きながら、警察を呼ぶため、現場を離れる。
永司は、「親父に毒を持った犯人と同じなのだろうか」とつぶやく。永司は、両方の事件が同一犯によるものだと考えているようだ。
永司のまなざし
→まさか私に調べろと?
犯人を見つけ出してくれ
→やるしかないですね
光永と蓉子は、了永に戻に戻ると、永司とはるかは、了永に使われた毒の特定を行うため、西毬の遺体を調べる。
西毬は大量出血しており、血の臭いがひどい。
凶器となった刀は、柄の部分が特徴的なことから、客間に飾られていた刀に間違いない。
西毬の身体を貫いた刀は、西毬の後ろにある木にも深く差し込まれている。
永司いわく「15~20センチくらいは刺さっている」とのことで、犯人は相当な力のあるやつだ。
うっすら死斑が出ており、体温も下がってきているが、死後硬直がまだ始まっていないことから、死後1~2時間程度であることが判明。
今が午後2時30分で、最後に西毬を見たのが午後1時だから、殺害時刻は午後1時から1時半の間と推定される。
西毬は後頭部を殴られており、出血しているので、犯人は、まず後頭部を何かで殴ったあと、刀で胸を刺したのだろう。
その時、近くの茂みから音が聞こえてくるが、永司は動物かなにかだろう、と答える。
雨も降っていないのに、死体の近くのぬかるんだ地面を発見。
近くに石鹸がぶら下がっている水道に繋がれたホースがあることから、何かを流したのだろうか?
状況から考えて・・・
→いや、そうは思えない
家の人間に見られるリスクを冒してまで、刀を客間からとってくる理由がないことから、外部の者ではなく、屋敷の中にいる誰かによる犯行だ。
いったん屋敷に戻り、アリバイを精査することになった。
みんなが広間に集まったのは、12時。
午後1時ごろ了永が倒れて会合が中断、西毬は外へ。
そして、犯人は、1時半までの間に西毬を昏倒させ、刀で刺した。
広間から犯行現場までは往復で5分くらいかかるため、犯行時間を含めると15分くらい必要だ。
この時間に外に出ていた人間を探せばいいので、午後1時からのアリバイを確認することになった。
ずっと一緒にいたはるか、明里、永司と、毒を盛られた了永を除外すると蓉子、一永、光永、弥宵、草刈の5人が容疑者だ。
明里が了永の様子を見に行き、残されたはるか、永司。
永司を見て・・・
→任せてください
蓉子に午後1時から1時半までアリバイを確認すると、病院に電話しようと思って玄関まで出たが、めまいがして座り込んでしまった。しばらくしたら治まってきたので、1時半ごろに部屋に戻ったが、誰とも会っていない。
でも、部屋の窓を開けていたから、遠くて物がぶつかるような音が聞こえた、とのこと。
物がぶつかるような音
→被害者は後頭部を殴られていた
一永に午後1時から1時半までのアリバイを確認すると、ずっと屋敷にいてドキジクを探していた。
玄関にずっといた蓉子も、誰も通っていない、と証言する。
勝手口から出たのでは?とはるとが言うと、一永は、勝手口には俺に合うサイズの外履きは置いていない、と答える。
はるかが、あらかじめ靴を勝手口に移動させていたのでは?と言うと、一永は、蓉子がずっと玄関にいるなんて事前に予測できたことじゃない、と答える。
はるかが一永の足のサイズを確認すると、確かに足のサイズは大きいようだ。
光永は、了永の部屋で意識のない了永にずっと付き添っていた、と答える。
そして、光永は、自分の右腕を見せて「スキーで大きな怪我をしてこっちの腕の腱を切ったんです。だから重たいものは持てないし、あんなふうに刀を突き立てるなんてできません。」と話す。
草刈に話を聞きに行くと、警察とは連絡がとれたが、道路が復旧するまでは行けない、と言われた、と答える。
永司が、現場の周りが濡れていたので、ホースを使ったのかを確認すると、草刈は、今日は使っていない、と答える。
草刈は、了永から今日は身内とお客様だけで話をするので屋敷には立ち入らないようにと言われたいたので、ずっと庭の手入れをしていて、誰にも会っていない、と話す。
そして、草刈は、蔵に道具を取りに行ったときに、ロープが一束なくなっていました、と話す。
ロープが一束なくなっていた
→一束ってどれくらいの長さですか?
30メートル以上あった、と草刈は答えた。
はるかが、赤い椿が咲いている場所を尋ねると、草刈は、了永がいい顔をしないので、この屋敷にはない、と答える。
弥宵にアリバイを尋ねると、了永が倒れた後、夕食の支度のため台所に戻り、醤油を切らしたので、午後2時ごろ蔵に取りに行った、と答える。
四十間家では、1週間に一度、麓から食料品を届けてもらっており、それを蔵で保管しているとのこと。
蔵は、西毬の死体があった場所の近くだが、目が悪い弥宵は死体には気づかなかった、と答える。
弥宵が、変な臭いがする、と言い出し、周囲を探すと、束ねられたダンボールが燃えている。
草刈が、勝手口の空のポリタンクがある、と言うので、はるかと永司が取りに行く。
勝手口には、空のポリタンクがいくつか置かれている。
ポリタンクの液体
→においを嗅ぐ
はるかはポリタンクの中に残っていた液体のにおいを嗅ぐと、においがないので、灯油ではなく水が入っていることに気付く。
水を入れたポリタンクをもってボヤの現場に戻ると、草刈がそれを使って無事に消火できた。
トイレでタバコを吸っていた一永が、窓から吸い殻をポイ捨てして、ちょうどそこにあったダンボールが燃え出したのだ。
弥宵も草刈も、最近ポリタンクは使っていない、と言うので、はるかがポリタンクをよく調べると、ポリタンクに付いていた桜の花に気付く。
この記事にコメントする
- HOME -