今日の真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト)はどうかな?
第1章
11月22日 午後3時
主人公の坂巻 快人(さかまき かいと):CV中村 悠一は、雪の遠野駅へ着いた。
宿に行く前に、タクシーのドライバーに観光スポットに連れて行ってもらって、着いたところが神社。鳥居には、卯子酉と書いてある。ガイドブックを見ると、恋愛の神様の卯子酉様(うねどりさま)として知られているらしい。片思いの相手を思い浮かべながら、木の枝や綱に左手だけで赤い布を結びつけることができたら、恋が成就するとのこと。
一面赤い布で覆われた景色を撮影しながら、次に書く小説の題材にしようと思う快人。
快人は、小説家デビューを夢見る居酒屋で皿洗いのバイト中のフリーターだ。
写真を撮り終わると、さっそく自分も試そうと、祠の木箱に100円を入れて赤い布を買い、自分の片思いの女の子って誰?と考えた快人は、学生時代に親しくしていた同級生の立花 京香(たちばな きょうか):CV小清水 亜美のことを思い出す。いっしょに映画や買い物行くくらいの友達だったが、3年前の卒業と同時にお互い連絡がない・・・
快人は京香のことが忘れられず、半年前に京香が学生時代にうちこんでいたバレーボールを題材とした青春小説を書き、その前に書いた恋愛小説の主人公も京香をモデルにしたものだった。
そして、今回、遠野を舞台にした小説を書こうと思ったのも、京香の生まれ故郷が遠野だったから。
快人は京香のことを思い浮かべながら、左手だけで赤い布を結び付けようと悪戦苦闘した結果、ようやく成功!
タクシーのドライバーには「雪景色を見とれていて」と言い訳するが、赤くなった左手でバレバレ・・・
第2章 再会
そして、快人はペンション ブラウニーへ到着。
快人がペンションへ入ろうとすると、多摩ナンバーのワゴン車がペンションの駐車場に停まり、乗っていた女性に名前を呼ばれる。なんと彼女は、京香だった!
どうして、こんなところに?
A:一人旅だと京香に話す快人。
京香は、雑誌の取材だと答える。
その時、京香の乗っていた車から、30代の体格のいいイケメンが降りて来る!池谷 雅也(いけたに まさや):CV緑川 光と名乗る男と、
恋のライバル?
A:普通に握手する快人。
池谷は、月刊らんらんとらべるの編集をしている京香の上司で、編集長とのことだが、快人は、京香が池谷のことを「雅也さん」と呼ぶのが気にいらない・・・
第3章 ブラウニー
いちゃつく二人をほっといて、二重の扉を開けてペンションに入った快人は、カウンターにいたオーナーの烏飼 優太(うかい ゆうた):CV藤原 啓治に、あいさつする。
靴箱の中にすでに同じデザインのトレッキングシューズ2足と、女物の真っ赤なスニーカー1足が入っていた。
フロントにて
B:柱時計に目をやる
腕時計と同じ時刻をさしている。
カウンターに近づくと壁に色々と写真が飾ってあり、ペンションの全景を写したものもある。よく見ると、その写真には窓に白くてぼんやりした人人型が写っている。しかも、タイトルが「ざしきわらし」・・・
写真を見て
B:座敷わらしって、なんだっけ?
ガイドブックを見ると、座敷わらしは、家屋に住み着く子供の姿をした精霊で、家に富をもたらすとか、見たものは幸せになれると言われていると、書かれている。
チェックイン続きをする際に、烏飼から、客が多くて今晩の宿泊リスト無くしたと言われる。
203号室のカギをもらう快人。
宿泊ノートには、快人の他に、赤城 恵美 201、神林 龍之介・ローズ 202と書かれている。
第4章 白髪の熟年紳士
快人が部屋に向かう途中、洗面所から白髪の熟年男性が出てきて、快人にきさくに話しかけてくる。神林 龍之介(かんばやし りゅうのすけ)CV:平野正人のようだ。
熟年紳士への返事
A:礼儀正しく返事する
今晩は大雪になるので、吹雪になる前に、露天風呂に入ると言って、紳士は男湯へ向かっていくが、すぐに「開かない」という声が聞こえてきた。
快人も扉を引っ張るが、開く気配がない・・・
張り紙に、入浴時間 午前6~9時、午後7~11時と書かれている。
腕時計は5時を回ったところで、紳士は、部屋に戻っていく。
ラウンジの調査
ラウンジでおさわり選択肢が発生!
出窓を選ぶと、昔、京香とスノボに行ったことを思い出す快人。
その時、池谷が一人で廊下を歩いてるのを目撃する。
京香はどうしたのか?と尋ねると、烏飼がいそがしそうにしてるのを見かねて、手伝うと言ってカウンターに立ってるとの返事。
じっと京香を見つめながら京香との思い出にひたる快人を見つめる池谷の視線に気づく。
面倒回避
A:咳払いをしてごまかす
203号室のドアを開けると、ドアに挟まっていた何かが落ちる。拾い上げると、それは「今夜7時のサプライズ・パーティーをお楽しみに」とかかれたカードだった。
第5章 みゆきと沙都美
客室はツインルームだ。
さっそく夕食まで一眠りしよう快人はベッドに横になるが、昨夜は皿洗いのバイドで余り寝てないのにが眠れない・・・
夕食までどうする?
A:小説を書こう
荷物からノートパソコンを取り出してみたが、京香と池谷のことが気になって書けない・・・
もんもんとするくらいなら直接京香と話そうと、フロントに向かう快人。
フロントで京香は、二人の若い女性と立ち話をしている。彼女たちはナースのタマゴ。一人は地味な感じのガネをかけた読書家で、もう一人は派手な感じの赤毛の今時の子。メガネっ娘が遠野物語に興味があり、赤毛を誘ったらしい。
二人は、自分の部屋に向かう。
宿泊ノートを見ると、池谷が204号室で、京香が205号室、さっきの梅園 みゆき(うめぞの みゆき):CV植田佳奈と新貝 沙都美(あらがい さとみ);CV小笠原 亜里紗が、206号室と書いてある。
さっきの会話から、メガネっ娘がみゆきで、赤毛がサトミだということが判明。
京香は、このペンションの創作料理は、ものすごく美味しいと評判で、有機栽培の野菜を使っているから美容にもいいと話す。
今日のお客は10人だとオーナーが言ってたと京香が話すと、新しいお客が入ってきた。
オーモリCV:杉田智和と名乗るいかにもオタクという格好をしたデブが、鼻息を荒げて京香に近づいてくる・・・
オーモリ突進!
A:男の肩の手をかけた
あっさりとはねのけらる快人。オーモリは奇声をあげてカウンターにおいてある座敷わらしの人形に近寄る!
オーモリが言うには、その人形は、ボッコちゃんという名前で、異次元少女ポポリンに登場するパタオアタ属性デロモエ系の妖怪とのこと。で、ポポリンってのは、地球制服を狙う宇宙人を遠野の妖怪たちがやっつけちゃうアニメなんだだと。
制作スタッフが取材で遠野を訪れた時に、非売品のフィギュアをバラまいたうちの1体が、このボッコちゃんとのこと。
オーモリは、50万円までなら、今すぐ現金で支払えるといって、京香にボッコちゃんを譲るよう迫る。
オーナーに伝えると京香は返事して、207号室のカギをオーモリに渡す。
ようやく京香と二人っきりになれた快人は、
京香に質問
A:さっきの男の人のことだけど
と切り出すが、オーモリの名前を聞き忘れたと言う京香。
第6章 白河雪乃
その時、また新しいお客が入って来る。おかっぱ頭の小柄の中学生くらいの女の子で、ボッコちゃんにそっくりだ。
16歳で、一人でタクシーでやってきたと話す女の子で、烏飼の知り合いのようだ。
白河 雪乃(しらかわ ゆきの)CV:花澤香奈と名乗り、208号室を指定してきた。ちょうどあいていたので、208号室のカギを渡す。雪乃は、いつものその部屋に泊まらせてもらっているからと話す。
その時、足音が近づいて来る。オーモリなら、ボッコちゃん似の雪乃が危険だ!と判断した京香と快人は、雪乃をカウンターの中に隠す。
足音の正体は池谷だった。
オーモリに会わせないよう京香が、雪乃を部屋に連れて行く。
フロントに残される快人と池谷。
池谷と二人きり
A:カウンターの片隅においてあるスポーツバッグを指差す
京香のカバンだろ?と答える池谷。
便せんを手にした池谷が、烏飼に用があると言って、カウンターの後ろのドアを開け覗きこむが、烏飼の姿はない。
池谷は、部屋の奥へ向かい、さらに奥の部屋へ入っていく。
第7章 部屋割り
しばらくすると、京香が戻って来る。京香も、快人の部屋にあったのと同じ内容を書いたカードを持っている。
面白そうと話す京香に
サプライズ・パーティー
B:つられて、僕もウキウキする
さっそく、妄想を始める快人。その姿を気味悪そうに見つめる京香。
京香を散歩に誘うことに成功した快人は、二人っきりでペンションの周りを歩く。
その時、薪の積まれた小屋の向こう側に人影を見つける。暗いので、赤い上着をきてることしかわからない・・・
赤い人影
A:正体が知りたくなった
ちょうどその瞬間に雪が降りはじめ、空を見上げている間に、人影は消えてしまう・・・
考える間もなく、猛吹雪になり、いそいでペンションに戻る二人。
第8章 黒ずくめの男
玄関の扉の前で、黒のトレンチコートを着てサングラスとマスクをかけた一人の男がたたずんでいる。
京香が尋ねると、小声で予約客だとと返事が返って来る。
オーナーからお客は10名だとい聞いていて、すでに宿帳にも10名の名前が書かれているが・・・
烏飼を呼ぶが、出てこない。さっきまで自由に出入りできた事務室の扉はカギがかかっている。
とりあえず部屋に入れて、あとでオーナーに確認をとることにしたが、空いている客室がない・・・
京香は自分の部屋である205号室のカギを男に渡した。
ここはチャンスとばかりに
部屋が足りない
A:相部屋ってのはどうかな?
と提案する快人だったが、京香の反応が悪い・・・
ちょうどその時、具合が悪いと言う雪乃が現れるので、部屋が足りなくなったことを説明し、具合の悪い雪乃も心配だから、雪乃の部屋に京香が泊まらせてもらうよう話すと、了承してもらえた。
第9章 部屋で京香と
京香の荷物を208号室へ運びいれて、快人は自分の部屋に戻る。
しばらくすると、京香が快人の部屋を訪れる。
京香は、卯子酉様の取材に来たと話す。
卯子酉様知ってる?
B:もちろん
もう祈りしてきたと話す快人に、好きな子がいるんだと京香は気付く。
京香は、今回、はじめてちゃんとした記事を書かせてもらうのだと話す。でも京香一人では頼りないらしく編集長がついてきてしまったとボヤく京香。
快人はまだ小説を書き続けているんだと話しかけてくる京香。
今でも小説
A:なんで知っているの
京香は、快人がモバイルPCにうちこんでた文章をこっそり読んだことがあると白状する。
京香は、快人が書いた小説の内容を覚えていた。
京香に、その小説の続きを聞かれるが、快人はPCごと盗まれたと答える。
もう一度書いてみればと話す京香に、同じ作品は二度と書けないと返事する快人。どういうわけか、快人が書いた長編小説は、電車の中に置き忘れたり、PCの故障でデータが消えること3回、まったく同じ題材で書かれた小説が先に出版されたこと2回と、快人の前から消えてしまう・・・
小説を書く力
A:そろそろ限界かな
弱音を吐く快人に対し、京香は、才能はあるから、あとは運だけだと励ましてくれて、文芸編集部に顔が効く池谷を紹介しようかとも言ってくれる。
しかし、それを断る快人。
京香は、夢野未来もデビュー前は相当苦労したという話す。夢野未来は、5年前にSF歴史小説を上梓して文壇デビューした覆面作家で、今年の春に出た「白銅」が大ヒットし、全日本ノベル大賞を受賞した。
快人も白銅のファンで、京香にそのことを話すが、京香は恋愛モノは苦手で読んでないとの返事・・・池谷に読むように言われて、一応今、持ってきているとのこと。
白銅
A:だまされたと思って読んでみなよ
絶対におもしろいと京香に伝える快人。
京香は、快人の部屋を訪れた本来の目的を思い出す。部屋から雪乃がいなくなったので、相部屋を嫌がって帰ってしまったのではと話す京香。
208号室へ京香といっしょに向かった快人だが、部屋には雪乃の姿と荷物はない・・・
快人は、この部屋が座敷わらしが写っていた部屋であることを思い出す。
第10章 食堂へ
6時30分。
快人は京香といっしょに、夕食を食べるため、1階へ降りる。
食堂では、神林さん、その奥さんで流ちょうな日本語を話す西洋系の外国人女性の神林 ローズ(かんばやし ローズ)CV:一城みゆ希、みゆき、サトミ、そして怪しい最後の客が座っていた。
キッチンでは、烏飼が懸命に料理を作っている。
京香は、烏飼に11人の客がいると話すが、烏飼はそんなはずはないとの返事。
みゆきが、座敷わらしでは?と話す。
座敷わらしのことを知らないサトミに、神林が説明をする。
妖怪
A:妖怪にくわしいですね
遠野に来るくらいだから、遠野物語に興味があるのだろう。
遠野物語は、明治の末、柳田國男が書いた本で、遠野周辺の不思議な民話が多数つづられている。
遠野は観光地としては有名な場所ではない。逆にいうとここを訪れる人間は、遠野物語で魅力を知った、つまり妖怪が好きな人種なのだ。
京香は、さっき快人といっしょにペンションの裏で見た赤い人影が座敷わらしだったかもと話すと、赤い座敷わらしに対しておびえる様子の烏飼とみゆき。
サトミが妖怪なんていないと言うと、何もなかったような態度に戻る烏飼。
遠野には不思議な力があり、自分と妻が知り合ったのは卯子酉様のおかげだと話す神林。
みんなが興味を持ちだしたので、話を続ける神林。
30年前、大学3年生だった神林は、旅行で鎌倉のペンションに泊まった時、ペンションのオーナーの娘がイタズラで、神林の靴の赤い靴ひもと、同じペンションに泊まっていたローズの靴の同じく赤い靴ひもを結びつけた。運命の赤い糸だとからかわれた神林はローズに一目ぼれ。しかし、ローズの連絡先を聞かずに別れた神林は、卯子酉様に願いをかけに遠野を訪れたところ、同じことを考えて遠野に来ていたローズに再会したと話す。
今日がいい夫婦の日だと気付き
いい夫婦の日
A:なるほど
と思う快人。
神林は、明日が銀婚式なんで、あらためて卯子酉様にお礼を言おうと思って、遠野に来たと話す。
第11章 食堂に集まる客
エビチリを調理中の烏飼に、京香が料理はどこで習ったのかを尋ねると、独学だとの返事。烏飼は母親を早くに亡くし、男ばかり5人兄弟の長男で、家族のご飯を作っていたのだと話す。
その後、京香は、あやしい男の前に座り、声をかける。京香の隣に座る快人。
名前を尋ねると、紙ナプキンに黒井爽一郎と書いて見せる。
妙な緊張感を見せる黒井に対して、
黒井に
B:どこか具合がわるいんですか?
と声をかける快人だが、黒井は喉の調子が悪いようで、返事がない・・・
神林の話しに興味が湧いたのと、酔っぱらってかなり御陽気になったサトミが、明日は絶対に卯子酉様に行くとはしゃいでいる。
池谷がやって来る。
池谷の席
B:来るな、気付くな
京香は、席を一つずらし、京香と快人の間に池谷を座らせる・・・
京香は、池谷のシャツの袖に赤いものがべったりとついてるのに気付いて、声をかける。
万年筆のインクだと答える池谷。部屋で原稿チェックしてる時についたとのこと。
京香が、「洗うのは私。もうすぐ子供のできるから節約しないと」というのを聞いた快人は、動揺して握っていたグラスの水をこぼしてしまう・・・
快人の濡れた手を、ローズはポーチからハンドタオルを取り出して拭いてくれる。
ローズに恋してると指摘され、動揺する快人。
第12章 7時
ローズは手相を見ることができ、快人が大事なものを失くしているとも話す。
手相
C:僕の将来がわかりますか?
とローズに尋ねると、快人には運命線が10本くらいあるから、運命が10パターンくらいあるとの返事。
ローズは快人の手相を見て、おかしな妖怪とたくさん会う運命、なくしたものがすべてもどってくる運命、テロリストの陰謀に巻き込まれる運命なんかが見えると話す。
大切なものをなくなずにすむ方法をローズの聞くが、本気で守ろうと思う強い意思が大切だと言われる。
そして最後に今まで不幸だった分、これからの人生は幸運だと快人に話すローズ。
7時になったが、まだ3人が現れていない・・・オーモリ、雪乃、顔を合わせていない赤城恵美。
池谷は、自分はサプライズ・パーティーに遅れちゃいけないと思って来たが、集まっていない人間がいるんだとボヤく。
サトミが烏飼にサプライズ・パーティーって何をするのかと尋ねると、烏飼は何のこと?かと聞き返す・・・あのカードって、オーナーが書いたものじゃないのか・・・
部屋に置いてあってよねとサトミが尋ねると、黒井以外の人間はうなずいた。
確かに宿泊ノートに残っていた烏飼の筆跡とは違う。
柱時計が7時を告げると同時に、ダイニングに雪乃が飛び込んできた!
髪が濡れている雪乃は、お風呂に人が倒れているから、救急車を呼んでと告げる。
そして、窓の外を見て、「あなた、誰?」と言って雪乃は倒れてしまう・・・
雪乃に近づいたみゆきは、気を失っているだけだが、少し熱が高いと診断する。
烏飼が車を出して、雪乃を病院まで運ぶことになった。
気を失った雪乃
A:僕も行きます
外に出るが、猛吹雪でとても車は出せそうもない・・・結局、救急車を呼ぶことになった。
池谷は、窓の外を覗きこむが暗くて何も見えない。雪乃は何に驚いたのだろう?
窓の外に見たものは
Bそれよりも風呂場
第13章 女湯
食堂を飛び出した快人、京香、池谷は、浴場の前で2階から降りてきたオーモリに会う。
倒れてるのは、赤城恵美だろうと、女湯の扉を叩く。
京香が女湯の扉を開け脱衣所に入るが誰もいない・・・状況がわからないオーモリもいっしょに中に入って来る。
脱衣籠もカラだ。
お風呂場にもいないと京香が話す。
まさかこんな猛吹雪だが露天風呂に?
露天風呂に行ってみたが足跡はない。
しかたがないので引き揚げることにする。
第14章 眠り続ける雪乃
ラウンジに戻ると雪乃はみゆきに介抱されていて、それを神林夫妻が心配そうに見つめている。
浴室には誰もいなかったと報告して、雪乃の容体を尋ねると、一度目を覚ましたが、精神的ショックが大きかったのか、錯乱状態になっていたので、神林が自分が持っていたマンドレインを注射したとのこと。
マンドレインは精神安定剤で、副作用もないと言い切る神林。みゆきも脈が落ちついてきたから、大丈夫だと付け加える。
オーモリが興奮している。ヤバイ、雪乃がボッコちゃんそっくりだと気付いた!
雪乃ちゃん危うし?
A:立ちはだかる
しかし、オーモリが向かった先は、壁に貼ってあるボッコちゃんのポスターだった。有村監督が描いた非売品とのこと。
オーモリは雪乃の顔を見ても反応しない。どうやら現実世界の女性には興味がないらしい・・・
神林から、烏飼が119に通報したが大雪のため救急車の到着が遅れることを伝える。
そういえばサトミの姿がない・・・サトミは、自分は何の役にも立たないからと言って、食堂でワインを飲んでるとのこと。
第15章 男湯にて
露天風呂を調べて体が冷え切りくしゃみをする快人と池谷。みんなの勧めで、お風呂に入ることになるが、なんとなく気まずい・・・
風呂に誘う
A:神林を誘う
飲酒後で大丈夫かと心配するローズに、大丈夫だと言い、神林も男湯へ。
男湯もきれいに整頓されており誰も使った形跡はない。
湯船につかった体を完全に隠す白濁したお湯につかりながら快人は、
まさか、湯の中に!?
B:今も湯の中に沈んでいる?
自分の考えを池谷と神林に伝える快人。
快人は、雪乃が洗い場で倒れていた赤城を発見するも、目を覚ました赤城が朦朧として湯船に落ちたか、雪乃が発見した時はすでに赤城が湯船に沈みかけだったのではないかと話してみる。
赤城って誰?と聞かれて、快人は宿泊ノートに最初に書かれていた人物と答える。
神林は、自分たちが到着したとき、玄関にあった女物の赤いスニーカーがあったことと、6時ごろ、ローズといっしょに玄関のそばに赤い服を着た女性を見たがすぐ逃げて行ったと話す。
神林は、猛吹雪だと言うのに露天風呂に入りに行く。その途端、悲鳴が聞こえた!
快人と池谷が露天風呂に行くと、岩風呂の中央に真っ赤な防寒着を着た女性が浮かんでいた・・・思わず馬鹿デカイ悲鳴を上げる快人。
第16章 赤城恵美
裸のまま3人は食堂へ駆けこみ、事情を説明する。
烏飼とオーモリに、浴室へ来てもらうよう頼むが、オーモリは死にかけの人間に触るのはイヤだと抵抗するが、池谷が引っ張っていく。
結局、快人、池谷、烏飼の3人で赤城を引き上げるが、オーモリは嘔吐している・・・
烏飼が最初の客だと証言し、ポケットにも201号室のカギが入っていたことから、被害者は赤城に間違いない。
神林は、誰かが、雪乃が遺体を発見してから、快人たちが女湯をに賭けつける間に、男湯に遺体を動かしたのでは?と話すが、その理由はわからない・・・
さらに、神林は、遺体の後頭部に大きな傷があるから、転んだか、誰かに殴られたのだろうと話す。
そして、赤城が防寒着を着たままだということは、風呂に入りに来たのではない!誰かに、露天風呂まで運ばれてきたのと話す神林。
池谷も、犯人は女湯に遺体を隠そうとしている時に雪乃が来てしまい、犯人はとっさに隠れて難を逃れるが、遺体が見つかっては困るので、男湯に移動させたのでは?と話す。
それに、本来ならこの時間はディナーの時間で、誰も風呂場には来ないハズ・・・烏飼の準備が遅くなって、たまたま遺体発見が発見されたと続ける池谷。
一人で遺体を運ぶことができるのかも疑問だが、露天風呂に足跡がないのも不気味だ・・・
そこへ、みゆきが、7時過ぎに起きた雪崩のせいで、警察も救急車も立ち往生していると伝えにくる。
このペンションは陸の孤島と化してしまった・・・
第17章 201号室へ
午後8時の時報を時計が告げ、予定より1時間遅れでディナーが始まる。
生ハムとカキのオードブル、エビチリ、野菜たっぷりのクリームスープパスタ。
しかし、食堂にいる7人は誰も手をつけようとしない。(烏飼は用事をしに事務室、みゆきはラウンジで雪乃を介抱、黒井が気分が悪いと自室に籠っている)
赤城の遺族に連絡しないとと話すローズに、連絡先もわからないし、どうせ道路は通れなくなってるから、連絡してもムダだと答える池谷。
赤城さんの家族へ
A:ローズの意見に賛成
赤城の荷物を調べたら連絡先がわかるかもと席を立つ快人だが、男の人に荷物を調べられるのに抵抗があるからと言って京香も付いてくる。
201号室の調査
ウェルカムカードに注目すると、快人の部屋にあったカードと色やデザインが同じでで、筆跡も変わらない。しかし、「今夜、深紅の祝福をあなたに。」という文面だった・・・
第18章 犯人はどこに?
結局、赤城の荷物はどこにも見つからず・・・
午後8時半の時報を時計が告げる。
食堂の7人は黙ったまま。
午後8時半
B:口を開いた
沈黙に耐えかねて事件のことを話そうとする快人に、ローズはイヤな気持ちになるから警察に任せては?と提案する。
池谷は、警察がいつになったら来るかわからないと、ローズの言葉を遮る。そして、さっき外を見回ったが人の出入りした後はなかったから、犯人はまだペンションの中にいるのでは?と話す。
オーモリは部屋をロックするのを忘れたと言ってパニクる。
犯人は7時に起きた雪崩のことを知らずに、とっくにペンションを脱出したのでは?と京香が話す。
池谷は、車のキーはフロントに残ってるし、駐車場の車が消えた様子もないと答えると、京香は、犯人がペンションに残る理由が二つあると話す。
犯人がとどまる理由
A:首をひねった
京香は、理由その一、犯人はどうしてもペンションに残り続けなければならない理由がある。たとえば、犯人が何かを落として探し出す必要があるとか。理由その二、犯人はもともとペンション内に隠れる必要がない。つまり、宿泊客の誰かが犯人どいうことだ。
第19章 アリバイ
烏飼が食堂にやってきて快人の隣に座る。
赤城を最後に目撃されたの午後6時ごろで、目撃者が神林。雪乃が女湯で赤城を見つけたのは午後7時。つまり赤城の殺害時刻は、午後6時から7時の間だと池谷は話す。
神林は、赤城を見た後、ローズといっしょにラウンジへ行き、アニメを見ていたオーモリの横で暖炉にあたってくつろいていた。アニメが終わるとオーモリは出て行き、入れ替わりにサングラスの男がやってきて、ラウンジの隅で手帳に熱心に書きこんでいた。そして、6時45分にローズといっしょに食堂へ移動し、少し遅れてサングラスの男も食堂へやってきたと話す。
オーモリは、部屋にもTVがあるが、ラウンジの大画面でプリティーンを見たかった話すと、プリティーンに烏飼が食い付く。
朝まで話を続けそうだったので、池谷はオーモリに、アニメを見終わった後のことを尋ねると、番組の終わった直後の6時半に部屋に戻り、7時過ぎまでブログに感想を書いていたと言って、ケータイに映し出された自分のブログを見せる。
サトミとみゆきは、6時前からいっしょに食堂にいて、烏飼にワインとチーズをもらったと話す。
烏飼は、5時半すぎから厨房で料理を作っていたと話す。
京香は快人の部屋にいっしょにいたと話す。
池谷は、部屋で仕事の電話をしていたと話す。
雪乃と黒井がはっきりしない・・・
池谷は、男一人がこんなところに来ること自体怪しいと言い出す。
オーモリと快人はどうなん?と思ったところで、オーモリはアニメの巡礼地巡りで、快人は小説の取材という、ちゃんとした理由があるからと口ごもる池谷。
京香が池谷にバラしたのか・・・
小説家志望にくいつくサトミに
作家なのお?
B:正直に答えた
快人はそういうわけではと答えると、サトミは関心を失くす。
サトミは、快人が夢野未来の知り合いかもと思ったと話す。
池谷は、夢野未来は覆面作家で、素顔を知っているのは、担当編集者だけだろうと話す。
快人は、池谷が、黒井を犯人扱いしようとすることに、
黒井が犯人か?
B:どこか釈然としない
黒井をどう見ても怪しすぎるのだ。疑ってくださいと主張しているようなものだ。
ローズは、池谷に、これから黒井をどうするつもりなのかを尋ねると、池谷は、黒井を監禁するとの返事。
第20章 マスターキー
そこへみゆきが現れる。雪乃の容体は、神林の注射が良く効いて、ぐっすり眠っていると話すが、雪乃のポケットからこんなものが出てきたと言って、何も書いてないカギを見せる。どうやらマスターキーのようだ。
池谷が、そのカギで、あちこちのドアで確認すると、施錠・開錠できる。
雪乃とマスターキー
B:実は、雪乃ちゃんがマスター?
でも、それなら烏飼が雪乃を相部屋にするわけないし、雪乃も断るだろう。
オーモリがアニメを観終わって部屋に帰ろうとしたときに、雪乃が事務室でコソコソしていたと証言する。つまり午後6時半のことだ。オーモリはボッコちゃんのフィギュアを譲ってもらおうとオーナーに交渉しに来たが、事務室には雪乃しかおらず、雪乃はオーモリを見て逃げ出してしまったとのこと。
烏飼は、マスターキーは事務室のデスクの引き出しにしまっているが、今はなくなっていることを確認する。
よく見ると事務室が荒らされている。
金庫の扉引っ張ってみるが、当然開かない。金庫は4桁の番号を入力してロックを解除するタイプのようだ。
部屋を散らかしたのは、自分だと烏飼が話す。今週中に提出する書類を探していたとのこと。
なぜマスターキーを?
A:入りたい部屋があったのだろうか?
各部屋でお金の盗むために、マスターキーを盗んだのか?
とりあえず雪乃にちゃんと話を聞かなくては。それから、黒井もあやしいけど、遺体発見までの間、食堂にいたのは確かだから、冷静に考えなくては。
あの時間帯に遺体を運ぶことができたのは、オーモリと雪乃だが、オーモリは否定する。
とうとう、みゆきが座敷わらしのしわざかも?と言い出す・・・
すると、オーモリも、神林や快人と京香が見た赤い服の人物は、赤城じゃなくて座敷わらしだったかも?と言い始め、白い座敷を目撃すると吉事、赤い座敷わらしを目撃すると凶事が起こるという言い伝えがあると話す。
赤い座敷わらし
A:何が赤いのだろう
白い座敷わらしは、色白で服も白で、髪の毛は黒い。赤い座敷わらしは、顔と服が赤いのか?と考える快人。
みゆきは、本で、赤い浴衣を着て、赤い手桶も持った、真っ赤な顔の女の子が現れた数日後に、強盗が入り一家全員殺された話を読んだと話す。
京香は、雪乃に座敷わらしに似ていると話しかけたため、雪乃に悪いことをしたと話す。そして、赤い服の人物はみたが、それが赤城であるかはわからないとも話す。
つづけて、京香は、犯人は次の殺人のチャンスをうかがっているかもと口にする。
第21章 犯人探し
このペンションに犯人がひそんでいるかも?
全員で客室を見回る。
こんな状況下なのに、オーモリは烏飼にボッコちゃんフィギュアを50万円で譲るように交渉している。烏飼には、アニメのことはよくわかないから、ボッコちゃんの価値を知らなかったと話す。しかし、プリティーンのことは詳しかったような・・・
触れられたくない過去
C:大学受験で
快人に触れられたくない過去は、大学受験の時、受験番号を間違えて書いたのに合格したことだ・・・
結局、どの客室にも異状はなかった。
最後に205号室の黒井の部屋をノックする。しかし、返事はない・・・
マスターキーを持っているが。話し合いの結果、そっとしておこうということになる。
風呂場を調べる。
男湯の調査
床には、うっすらと雪が積もっているが、何ら痕跡がない。
殺人の痕跡
A:女湯から男湯に遺体を移動させるには無理
男女とも風呂場は怪しいととことはなかった。
快人と烏飼は、事務室を調べるが、隠れるところは無い。
事務室から続く、烏飼の寝室も調べるが、怪しいところは無い。
カギのかかっている備品室をマスターキーで開けて調べると、赤城が着ていたものにそっくりな真っ赤な防寒着がかかっている。しかも濡れている。
烏飼は、従業員の作業着だと言う。
備品室には、もう一つドアがあって、そこから裏庭に出れるようだ。しかも、隣は女湯。
備品室の床には、寒冷地用の長靴が2足置いてあるが、1足の底には雪が張り付いている・・・
烏飼に、この長靴を最近履いたかを尋ねると、首を横に振る。
裏庭に出るドアのカギを開けて裏庭へ。吹雪はましになっているようだ。
玄関で従業員用のスノーシューに履き替え、快人と烏飼は裏庭へ出る。