今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?
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午前12時台
店内を調べる→文化/社会:喫茶店黒桔梗
右上の壁そ調べる→なめどり#08を発見!
新石と呪詛珠のことについて話す→約子が新石に馬鹿囃子の呪詛珠を見せる。
褒めて頼る→新石が機嫌よく話を聞いてくれる。
「どうして今この蘇りのに術とか七不思議の呪詛珠が発生したんでしょうか?先生がこの呪いを呼び起こしたわけではないのでしょう?」
「私はそんなことまではやっていない。というか、そもそもやろうとすらしていなかった。研究上そこまで重要じゃなかったからな」
「では、霊夜祭という古い陰陽道の儀式はご存じありませんか?」
「なんのことだ。私はオカルトは専門外だ」
「では、どうして今この秘術と呪いが呼び起こされたとお考えですか?今回の件は誰かが意図的にに起こしたものだと思っているのですけど」
「確かに自然発生した現象ではないと思うが、それを知ってどうするんだ?」
(呪いを止めようとしているって言うと、教えてくれなくなっちゃうかもしれないから適当にごまかそう)
適当にごまかす。
「知的好奇心の探求というか、研究に値するんじゃないかなって」
「なるほどな。・・・」
(なんか答えにくそうだね)
研究について聞く。
「先生の研究する蘇りの秘術について書かれた禄命簿って、どういったものなんですか?」
「ほほう!それを教えてほしいか。まずは禄命簿の作者について解説してあげよう!これは特別だぞ。世間にもそこまで公開してないからな!」
禄命簿は、今から200年近く前の江戸の後期に、優秀だったが無名だった陰陽師の土御門晴曼という人物によって書かれた。
晴曼は、陰陽師の名家の生まれだが、本流からは外れ、モグリの陰陽師として密かに活動していた人物で、名前も都度都度適当に名乗っていたので、この名前が記録に残ることはほぼなかった。
晴曼は、優秀ではあったが変わり者だったようで、伝説とされ誰も手を付けなかった禁忌の法術である蘇りの秘術の研究に没頭し復活させた。
しかし、禁呪に手を出したことで一族から追放され、京都を離れ江戸本所に流れ着いたらしい。
禄命簿は、その江戸までの道中に晴曼が記録として書き残したものだ。
蘇りの秘術は、安倍晴明が得意としていた冥界と交信する秘術である泰山府君祭を用いて、死者の魂を参照しそれを滓魂を用いて新たな魂に複製することで還魂をなす、という荒業だ。
そもそも人の魂を滓魂にするという呪術を扱えるだけの術師でなければ使えない秘術である、とされている。
さらに蘇りの秘術は、あらかじめその儀式を行っておれば、あとは滓魂を集めた際にその者の願いを受けて発動するようにできるという。
「七不思議の呪いとか呪詛珠については禄命簿には書かれていない。呪詛珠は蘇りの秘術とは別のもので、呪術を使えない者でも秘術を使えるようにするために呼び起こされた呪いなのだ」
超常/呪詛:蘇りの秘術、陰陽師
七不思議と秘術の関係は?
「今回の件が起こるより前に先生が発表されていた説で、蘇りの秘術は、本所七不思議の期限と関係がある、というのがありましたけど、その根拠はなんだったんですか?」
「あれはオカルト雑誌向けに書いたややセンセーショナルな読み物だよ」
「じゃあデタラメ?」
「いや、まったくの絵空事というわけでもない。根拠はある」
「それは?」
「これは禄命簿とは無関係の複数の文献を照らし合わせて発見したことなのだが、晴曼が江戸本所に流れ着いた時期のちょうど直後くらいに、同じく本所で、死者の蘇生術を巡った争いがおこった、という記録があったのだ。
ある男が死者を蘇生させる奇術があると大衆を惑わし、争いを生み9人の死者が出る惨事となった、といった一文だけ残されていてな。
この惨事について、私は本所事変と名付けてずっと昔から研究の対象にしていて、そして、この一連の本所事変こそが本所七不思議の起源なのではないかと見込んでいるのだ」
「本所事変の原因となった蘇生の術こそ、晴曼の蘇りの秘術であると?」
「そうだ。禄命簿がそこに結び付いたのだ。
時系列準に言うと、まず晴曼が蘇りの秘術を持って江戸に来た。
おそらくこの時点ですでに晴曼は別の名前を名乗っていたと思われる。
そしたら、その秘術を巡って本所内で9人が死亡する本所事変が起こった。
その後、事件について何者かが隠蔽を図ろうとし、その結果中途半端な伝え方をして、あいまいなでんしょうとなったそれは、やがて本所七不思議となった伝え残された、とまあそういう流れだな」
本所七不思議・超常/呪詛:本所事変
七不思議と秘術の関係は?
「これは今回の呪いが発生したことで発覚したのだが、その説がより確信的なものになろうとしているのだよ。
その根拠が、呪詛珠を得た者に刻まれる本所七不思議の恨みの記憶だ。
逆崎、お前が本当に呪主なのであれば、呪詛珠を手に入れたとき、頭に怨みの記憶が刷り込まれなかったか?」
「あ。ある!」
「それこそ、本所事変で死んだ9人の最期の瞬間の出来事なのだ。犠牲になった9人が9つの呪影となり、やがて七不思議として語られていった。
なので、今回の呪いで得られる怨みを記憶を集めつなぎ合わせることで、ベールに包まれていた本所事変の全容が明らかにされるだろう。
だから、逆崎、お前の馬鹿囃子の怨みの記憶も、私に教えなさい」
「ミヲちゃん、これは?」
「教えてダイジョブ。情報は集めておいたほうがいいと思う」
怨みの記憶を伝える。
「という感じで、馬鹿囃子は祭りの櫓から落ちて死んだ女性のようです」
「なるほど、ならば、それは違うだろうな」
「違う??何がですか?」
「私は本所事変で犠牲になった9人、つまり9種の呪影の中に、晴曼本人が含まれている、と見込んでいる」
「それだけの力を持った陰陽師の人も、呪影になっている、ってことですか?」
「うむ、そんな呪影があれば、その呪詛珠が特別な力を持っていてもおかしくない」
「呪影によって、呪詛珠の力が違う?ねえ、ミヲちゃん、晴曼の呪影なら」
「うん、この事態を収める力にもなるかもしれない」
怨みの記憶は?
「先生、今怨みの記憶ってどのくらい集まっているんですか?」
「私が把握しているのは、落ち葉なき椎、足洗い屋敷、消えずの行灯、そして今の馬鹿囃子も4篇だな。
その中でも特に重要なのが、足洗い屋敷と落ち葉なき椎だ」
「どんなに内容なんですか?」
「まず足洗い屋敷だが、この記憶にはそのものスバリ陰陽師が登場している。
だが、晴曼ではない。己の美貌を磨き上げることに執着し、蘇りの秘術を求めた陰陽師の女らしい。
どうも、秘術を巡って晴曼と対決して敗れ、自慢の足に穢れた憑いたような様子が窺える。
この陰陽師の足洗い屋敷の呪影は特別で、呪いの条件の達成難易度も格段に低い。
あの刑事はこんな呪いよく凌げたものだ」
「晴曼と対立する陰陽師の女が本所事変に関与していた、か。それは気になるかも」
「そして落ち葉なき椎。この呪影は、流言を流布した罪で首をくくられた根付職人の甚吉という男だ。
その流言の内容というのが、死者を蘇生させる術なのだという」
「あっ、蘇りの秘術!」
「そう、おそらくこの甚吉という男は、晴曼と接触があったのだろう。
この怨みの記憶がすべて集められれば、全貌が明らかとなり、七不思議の新なた事実が浮かびあがるだろう。私はそれが知りたいのだよ」
「そのためには、呪主から情報を集める必要があるわけですね」
「そういうことだ。情報提供と引き換えに刑事が教えてくれるはずだが、あいつらでは呪主を見つけられない可能性もあるので対策を講じたいところだな」
呪いの発生のきっかけは?
「さっき途中だった、今回の呪いの発生したきっかけについてですけど」
「私は知らない」
「本当ですか?先生、何か隠していませんか?」
「・・・」
「それって禄命簿の入手元と関係ありますよね?」
「!!」
「禄命簿、本当はどうやって手に入れたんですか?実は一刻を争っているんです。早くしないと大惨事になるんです」
「どういうことだ?」
「今回の呪いを使って今日の日没に大量虐殺をするという予告があるんです。その予告をしたのが、20年前に根島事件という事件を起こした犯人で・・・」
「なんだと」
「何百人という市民が呪詛で犠牲になる事態は、さすがに見過ごせないです。阻止するためにできることがあったら、なんでもしておきたいんです。先生、お願いです!知っていることを教えてください!」
「すまんが本当に知らん。実はこの禄命簿は、ある女からもらったものだが・・・いや、声が女っぽかっただけで実際に姿を見たわけじゃない。
1か月ほど前、夜中に調査していると、突然姿もないのに女の声が聞こえてきたのだ。
曰く、『蘇りの秘術について記された古文書を託す。今から1か月間で、できるだけこの術のウワサを広めろ』と。
そして、気が付くと足元に古い書物が落ちていた」
「期間も指定して?」
「そうすればこの古文書は好きに研究に使って良いと言われて、真偽を確かめたい衝動もあり私は引き受けてしまった。
それ以降、その声はまったく音沙汰なく今に至る」
「ウワサを広めさせたのは呪いの力を強めるためだろうね。秘術を求める気持ちと呪いを結びつけるための、って考えると、やっぱりその声の主が黒幕っぽいけど」
「そして私は禄命簿を公表したわけだが、すぐにヒハクやオカルト雑誌が食いついてくれたのは金銭的にも運が良かったな」
「え、ヒハク?ヒハク石鹸ですが?」
「ああ、いや!それは関係ないぞ!私個人の話だからな!」
「・・・」
「その後、きっと1か月経てば何かあるだのだろうと私なりにいくつか予測して待ち構えていた。そしたら、今回の呪いが発動していたのだ。だから、私はこれ以上詳しいことは何も知らない」
ほかに知っていることは?
「ここまで話したのだから、特別にもうひとつ教えてやろう」
「ありがとうございます。なんでしょうか」
「晴曼の禄命簿だが、実はその続編とも言えるもう一冊、禄命簿・陰の書が存在するらしい」
「えっ、続編?」
「実は禄命簿の巻末にあとから書き足されたような追記分があってな。それによれば、本所事変の片が付き、その惨状を嘆いた晴曼自身が、この悲劇が呪いとなった時のために用意した補足の書をこの書とともに残す、と。
本所事変の関係者が呪影となって滓魂集めに使われてしまう可能性が予想していたようだ。蘇りの秘術を巡ってトラブルが起こった場合の対処法などが書き記されているという。」
「いやいや待ってください。それは、おかしくないですか?本所事変で晴曼が死んでるならば、続編なんて書けるわけないです」
「お前は本当にわかってないな。晴曼が持っていたのは何の術だったのか忘れたのか?」
「それはもちろん蘇りの秘術。まさか、晴曼自身が?」
「蘇りの秘術は、先に儀式を行っておけば、滓魂が集まったときに発動するようにできる。
晴曼自ら事態のあとに秘術で蘇ったという可能性もあり得なくはあるまい?」
「でも蘇りの秘術を使うには、呪いで滓魂を集めないと」
「だから、死んでいるのだろう?晴曼以外に8人もが」
「じゃあ、本所事変の死者て、滓魂のため?それて今の状況と・・・」
「それを明確にするために怨みの記憶を集めたいのだ。
とにかく陰の書は禄命簿とワンセットで遺されることになったはずが、私が禄命簿を受け取った際陰の書はなく、追記されたこの情報しか残されていなかった。
どうやら晴曼の血を継ぐ者が代々受け継いて守り続けていくうちに、長い歴史の中で血統が細かく枝分かれし、別々になって居所がわからなくなってしまったようだ」
「え、晴曼に末裔が?今もその血が継がれているの?」
「うむ、実はできるだけ追跡して調べてみたのだが、もともと陰陽師の本流ではないので厳密な家系として残されてはいなかった。
おそらく現代では、わけもわからず代々残されている古文書、みたいな存在だろうな。
陰の書についても謎の声の主に聞けるものなら私が聞いてみたいよ」
「つまり、禄命簿・陰の書には晴曼自身が残した秘術や呪いへの対処法が書かれている、と」
「ああそうだ。ずっと探しているがまったく手掛かりはなしだ。
だから、お前たち、もし怨みの記憶は影の書の手掛かりを見つけたら、私に報告してくれたまえ。
今、私から言えることは本当にもうこれで終わりだ」
超常/呪詛:禄命簿
攻略情報:禄命簿・陰の書
午後1時台
路上
「えっと、つまり。江戸時代にも蘇りの秘術を巡った呪い合いの惨事があって、その対処法を記した禄命簿・陰の書ってやつに有益な情報が書かれているかもしれない、ということかな」
「うん、その陰の書さえ見つければ、今回の事態を収拾する方法がわかるかもしれじない」
「でも新石先生でも手掛かりはないなんだよね、どうやって探せばいいのか」
「きっと、今回の事態に関係している誰かから繋がるんじゃないかと思う。七不思議の呪いを呼び起こした黒幕とも関係していると思うし」
これからのこと。
「えっと、ミヲちゃん。これからだけど、どうする?」
「まずは、今の情報を津詰警部に共有しておきたいかな。禄命簿・陰の書の話とかおっきな手掛かりも得られたし」
「じゃあ学校に戻る?」
「そだね、そこが今の連絡拠点だから」
黒幕のこと
「新石先生に禄命簿を渡したという声の主が」
「たぶん、今回の呪いを呼び起こした黒幕なんだろうね」
「女性っぽかったって言ってたけど、やっぱ怖い人なのかな」
「あれ、いつののやっこちゃんなら、『だったらその黒幕をとっ捕まえて吐かせりゃいっか!』とか言いそうだけどね」
「さすがに、今はそんなに元気でもないから・・・かな」
黒幕のこと
「黒幕の女性、と関係しているかわからないけど、晴曼と対立してたっていう陰陽師の女性も、気になるよね」
このあたりのこと
「あ、そういえばミヲちゃん。このあたりさ、近くだよね」
「あ、白石さんの?」
「うん、美智代ちゃんの現場に。わたし、毎日花を置きに来てたから」
「あ。そうだ。やっこちゃん。おとといかな。私をこっくりさんに誘った日も、この現場に来てた?」
「うん、朝学校に行く前に、花を供えに来たけど、どして?」
「その日は、何か変わったこと、なかった?」
「どしたの急に。でも、あの日は、突然ちょっとだけ目まいがして少し倒れちゃった日かな。すぐに気づいたから立ち眩みかなって思って気にしなかったけど」
「うん、ダイジョブ、ありがと」
ミヲとやっことの会話に、「ちょっと、そこのきみたち」と男性が割り込んでくる。
「失礼するよ。立ち聞きするつもりはなかったが、気になる単語が聞こえてきたものでね」
「どちら様でしょう」
「ぼくは並垣祐太郎。いや、昨日までは呪主だった者、と言った方がいいかな」
「呪主!!!」
「おっと、そんなに身構えなくていい。足洗い屋敷の呪詛珠はすでに手放している」
(足洗い屋敷?じゃあ、津詰警部が言っていた人?)
「おっ、津詰警部を知っているのかい?だったら話は早いだろう」
「あいつ!運転席!」
「やっこちゃん?」
「あれ?わたし、今、何かしてた?」
「並垣さんはどういったご用件でしょうか」
「実はきみたちに相談したいことがある。もし時間があるなら、ちょっと来てもらえないかな」
「相談?」
「白石美智代の話をしていただろう?それに関する話だよ。今時間がないならあとでもいい。僕は両国橋付近で待っているから」
「どうしようか」
並垣と話す
先に学校に行く
「じゃあせっかくなので並垣さんのお話を伺います」
「そうかいありがとう。じゃあ少し移動しようか」
午後1時台
両国橋
「それで、私たちに相談というのは?」
「率直に言うと、君たちの呪詛珠で白石美智代を蘇らせて欲しいんだ」
「え?」
「そもそも僕が蘇りの秘術を求めたのも、その願いを叶えるためだったんだが、志半ばにして呪詛珠を手放さざる得なくなってしまってね。そしたら、きみたちも白石美智代と縁のある呪主のようだったから、渡りに船とばかりにこうしてお願いをしようと思ったんだ」
「ごめんなさい、ちょっと唐突過ぎて理由がわからないんですが、波垣さんは白石さんと関係のある方なんでしょうか?」
「ああ。彼女とはちょっとした縁があってね。彼女の不幸な報せにはとても心を痛めたものだよ」
「えっと、白石さんを蘇らせたいのはやまやまなんですけど、私たちはすでに蘇りの秘術を使うことは諦めていて」
「そうか。でも目的が同じなら、呪詛珠を譲ってもらって、僕が代わりに滓魂を集めても、いいけど?」
「それもお断りします。私たちの目的はこの呪いを鎮めることになるので」
「わかったよ。残念だが呪詛珠は諦めよう」
「わかってくれましたか。ありがとうございます」
「なんだが怪しかったけど大人しく帰ってくれたね。
あれ?やっこちゃん?話している間に、どっかに?」
「ふふ、追いついたぞ。わざわざこんな人のいない場所へ誘い込むとは、いい度胸だね。
悪いけどその呪詛珠、力づくでもこちらに渡してもらうよ」
やっこが振り向くと、白石美智代の姿になっていた!
「なぜ!おまえ!出た!また出た!!!どうして?あれは、事故なんだ!本当だ!わざとじゃない!だから、ぼくも蘇らせようとしていて!」
「モウ、オソイ」
このあと、根島史周の呪詛による大量虐殺が実行され、世間は未曽有の惨事に見舞われた。
そして以降、逆崎約子の姿を見た者はひとりもいなかったという。
エンディング#1:白石美智代の恩讐
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