チラシの裏~弐位のゲーム日記
社会人ゲーマーの弐位のゲームと仕事とブログペットのことをつづった日記

 今日のレイジングループはどうかな?


 3濃霧/Q休水を出るか


 それでも休水から出る→BAD END/No.4 森で謎死


 おとなしくする


 陽明は脱出について考えることをいったんやめることにした。
 陽明は、休水でごはんをたべさせてもらえないことを千枝実に尋ねると、「そこのご飯を食べちゃったら、豚にされて逃げられない、みたいな」と答えが返ってきた。
 千枝実の部屋で、昼食のカップ麺を食べて(料金は後払いで話がついた)から、ほかの住人の様子を見に食堂へ向かう。
 陽明は、カップ麺を作るときにここの水を沸かし使って一応安全だとわかっているので、お白湯をかおりに頼んだ。
 かおりに、よくこんなことがあるのかを聞くと、かおりは、「自分は宴は初めて。霧が出た時に亡くなった人がいるというのは聞いてるけど、休水にいなかったから」と答える。
 どうやらここの住人の多くは、宴は初めてらしいことがわかった。
 やり方が正確に伝わっているのは、小さいころからお年寄りから話や唄を聞いているからとのこと。
 めー子が歌ったくれたが、歌詞が明らかに間違っている。
 季花子がやってきたが、引き戸のレールに躓き派手に顔からこけて、涙目になった。
 以外にドジっ子らしい。
 李花子は、陽明に、巻き込んでしまって申し訳ありません、と謝ってきた。
 李花子は、霧が上がってきたのが見えたから、陽明に逃げろ、と声をかけた、と話す。
 陽明は、予言じゃなかった?と聞くと、季花子は、回末の見張りの家ではない、と答えた。
 これ以上は外の方には、と季花子は言って、去っていく。
 陽明は李花子の年齢を尋ねると、千枝実は、30は過ぎてないと思うが、自分よりは年上だ、と答えた。


 しばらくして、泰長と春がやってきた。
 春は、陽明に、千枝実とくっつきすぎだ、と抗議してくるが、陽明は適当にかわす。
 泰長は、匠が、夜早いからお弁当にしたほうがいいんじゃないか、と言っていた、とかおりに伝える。
 そして、泰長は、陽明に小汚く錆びたシリンダー錠の鍵を渡す。
 匠が多恵バアにいって出してもらった学生寮の鍵とのこと。
 かおりと匠は割といい感じのようだ。


 春が陽明にからんで仕方がないので、千枝実が、春に、遊ぼうと声をかける。
 千枝実は、めー子に正しいやつを見せるため、しんないもうでをやろう、と言った。
 春から離れることができた陽明は、白湯を飲んだが、湯呑の底に家紋が書かれていることに気付く。
 泰長に尋ねると、上藤良の長者の家紋で、捨ててしまえばいい、と吐き捨てるように答える。
 ということは、かおり親子を放逐した日口家の家紋らしい。


 千枝実と春は対面に座り、千枝実は、男役が自分だ、と言って遊び始めるが、それは手合わせ遊び歌だった。
 遊び終わった千枝実は、春に、めー子に教えるように言うと、めー子と春は了承し遊び始めた。


 千枝実が何か深刻そうな声色で泰長を呼んだので、陽明は気を使って、外に出ることにした。
 外に出ると、頭にリボンを付けワンピース姿のモッチーが、「死んだ」と連呼している。
 貧乏だから学生服ばかり着ていたところ、多恵バアに文句を言われたので、春のおさがりをもらって着ている、とのこと。
 モッチーは、本当に男で、自分の体に違和感がない。これは奇矯の振る舞とのこと。自分は、頭がおかしいから普通の人とはうまくやっていけない、自分が好きなように振舞えないから、時々ヘンにする、と話す。
 そして、モッチーは、陽明に、自分と同じ頭がおかしい人でしょ、と指摘する。
 モッチーは、狼じじいを連れていた。モッチー曰く、頭おかしい友達とのこと。
 陽明は、ほかの学生といっしょにいないわけをモッチーに尋ねると、春の機嫌が悪いから、と答える。
 泰長のことが好きな春は、泰長が千枝実が帰っきて嬉しそうな顔をしていていることと、千枝実のことが好きな泰長を応援しているから、陽明と千枝実が仲良くしているのが気に入らないのだ。
 千枝実自身はそのことに気付いているが、まったく相手にしていないので脈無しだ。
 陽明は、モッチーの春に対する甲斐甲斐しい態度に気付いておりそれを指摘すると、モッチーは、幼馴染として心配しているだけ、と答える。
 陽明は、誰が死んだのかと尋ねると、モッチーは、まだ死んでないが死んだも同然だろ、と答える。
 陽明が、どうしてそう思ったのかと尋ねると、モッチーは、匠がへびだと言ったときにおおかみ様が笑ったような気がしたから、と答える。


 陽明は二人をおいて、匠のところへ向かい、鍵の件の礼を言った。
 陽明は、おおかみが一晩で何人殺すのかを尋ねると、匠は、馬鹿らしい、と答えた。
 陽明は、もう2人も死んでいるのに、と抗議すると、匠は、人が死ぬのは珍しいことでも何でもないし、幾らでも片付けている、と答えた。
 8年前の土砂崩れの時は、気味悪がって片づけもしないから、作業員の死体はを掘り出して埋めたし、山の中で自殺したヤツや川で溺れたヤツの死体も片付けてきた、とのこと。
 陽明は匠と話をして、匠は仲間意識が強くて休水の中に敵がいる可能性を否定している、と感じとる。
 陽明は、伝説で今晩で皆殺しになる、となっているのか?と尋ねると、匠は、おおかみが殺すのは1晩で1人だけだ、と答えてくれる。
 理由は、多恵バアが、よもつおおかみ様でも山の掟には逆らえない、と言っていたから、とのこと。


 陽明が食堂に戻ると、めー子は帰っており、義次と高校生3人と千枝実がいた。
 陽明は、千枝実を外に呼び出し、宴の時の話を聞いた。


 山の加護は4種。
 へびは、ほかの参加者がおおかみかそうでないかを神託により授かる。
 さるは2人いて、ほかのさるが誰かを知っている。
 からすは、私刑にかけた死体がおおかみかそうでないかを神託により知る。
 くもは、おおかみの襲撃を1度だけ防げるよう神に頼むことができる。
 それ以外は、一般人と狼。
 昼に宴で1人まで殺し、夜におおかみが1人を選んで殺す。
 人間側は、おおかみを探して殺さなけれなならない。


 へびは1人だけで、それは匠。
 くもは、今晩は匠を守るよう、神に頼むことになった。
 へびの匠は、本人の希望で清之介を調べる予定。


 割り当てられた学生寮の203号に入った陽明は、いろいろと考える。
 分校では、霧に覆われた休水の生徒が3人も休んでいるのに、何もしないことから、上藤良の人間も黄泉忌みの宴のことを知っていて、隠蔽していることに気付く。


 5月14日(水)


 うっかり居眠りをしてしまっていた陽明は飛び起きて、携帯の時計を確認すると、6時だった。
 ドアの郵便受けの隙間から廊下を覗くと、包丁を持った千枝実が見えた。
 ドアがノックされ、千枝実が、「起きて!ほかのみんなの様子を見て回るから付き合って!ちなみに凶器を所持していますが、護身用につき心配なきよう」と言っている。
 ドアを開け、千枝実と合流して学生寮を見回ると全員無事だった。


 学生寮から一番近い能里屋敷へ行くと、清之介は無事で、一緒に学生寮まで連れていく。
 学生寮で学生たちと合流して、歩き出したが、春の様子がおかしい。
 食堂の前の広場で、かおりと匠に出会う。
 匠は、多恵バアは体調が悪い、と言った。
 かおりが小声で泰長に、義次を探してほしい、と言っているのが聞こえてきた。


 陽明、匠、清之介で、平屋地区を見回ることになった。
 李花子の家の前で、清之介が、李花子が休水に移ったのは自主的だが、理由がわからない、と言った。
 声を掛けると、李花子とめー子はそれぞれ家の中から出てきた。
 匠は、清之介に2人を食堂へ連れていくように言ったので、匠と二人きりになる陽明。


 寛造の家は鍵がかかっていなかった。
 戸を開けた瞬間に死臭が鼻を突く。
 死体は、鈍器で強い打撲を繰り返し与えた結果、顔面が完全に破壊されていた。
 キレイに残っていた下顎を調べると、健康な歯がびっしり生えていた。
 寛造本人の遺体とみて間違いないだろう。
 死体には抵抗の跡がなかった。
 ものいみの掟を守っているなら鍵をかけていたはずなのに、戸を見ても乱暴に壊して開けた形跡はない。
 そして、不思議なことにそこらじゅうが水浸しになっている。まるで殺人者が水をぶちまけたようだ。
 部屋の中の足跡は、長い小判型で、草履かなにかのようだ。


 顔に布をかけた寛造を戸板に載せて、運び出す。
 食堂の前で住人たちが見送るが、春はなぜか嫌悪の表情を見せていた。


 墓場への坂道で合った千枝実は、義次がどこにもいない、と言ったので、あとで捜索に加わる、と陽明は答えた。
 さらに進むと、狼じじいに出会う。
 やはり姿が見えないのは、義次だけだ。


 墓所で、義次はバラバラになっていた・・・
 転がっていた義次の頭部は食いしばっており、口元に獣の毛が付いていた。
 義次は最後まで噛みついて抵抗していたのだろう。
 義次は「けがれ」で死んだようだ。


 義次の死を知ったかおりはひどく取り乱し、現場へ行こうとしたが、義次の遺体は、何人かで確認したあと、皿永に放り捨ててしまっていた。
 匠は、義次の頭髪を一房持ち帰っており、それをかおりに渡した。
 かおりはそれを号泣しながら飲み込もうとした。


 匠が、宴をしよう、と言ったが、モッチーが、「春ちゃんがどっか行った」と言い出したので、千枝実、モッチー、匠、陽明で捜索することになった。
 泰長は、かおりの傍にいるとのことで、捜索隊から外された。
 清之介は、食堂周辺に男手がなくなるのが問題だ、といって捜索を拒否した。


 護身用に農機具を持ち、陽明とモッチー、千枝実と匠の組み合わせて捜索開始。
 モッチーは、こっちのほうが動きやすいから、と言って学生服に着替えてきていた。
 陽明が、今朝の春ちゃんの様子がおかしかったとことを指摘すると、モッチーは、春は怖がりで、昔話の「けがれ」とかを怖がっており、「けがれる」のを嫌がっていた。だから春はおおかみでも誰も殺せないだろう、と答える。
 モッチーにとっては、春は泰長と同じかそれ以上大事なもので、それ以外はなにも大事じゃない、とのこと。
 しかし、いくら探しても春は見つからないので、いったんみんなと合流することにした。


 陽明は、春が何かを目撃して、この村や人が信頼できないと思い、村を逃げ出したのではないか?例えば、自分のよく知る人物がおおかみになって人を平然と殺した、とか?と言い出すと、みんなははっとする。
 休水の人間としては狂っているモッチーは、春を探しに行く、と言い出し、よそ者の陽明も賛同する。
 千枝実と匠には、もう一度集落内を探してもらうことになった。


 休水の出口たる峠道への分かれ道へ来たが、しばらく歩くと土砂崩れにより道がふさがれていた。
 しかし、その泥土にくっきりと革靴の足跡が残っている。
 土砂の山を乗り越え、草木の折れた後をたどっていくと、泣き声が聞こえてきた。
 声のする方向へ行くと、春が足から血を流していた。
 春は、尖った若木の幹を踏み抜き、枝が足を貫通していた。
 陽明が春を抱きかかけて幹から引き抜き、モッチーがその辺に生えていた薬草で手当てを行った。
 能里は、薬を作っている家とのこと。


 春を連れて戻り、ひと段落つくと、清之介が、宴をやろう、と言い出す。
 モッチーが目くばせし、陽明と泰長の二人きりにしてくれる。
 陽明は、泰長に、おおかみが人を殺す理由を尋ねると、かつて人間に騙されて殺された恨みを晴らすため、と答えた。
 陽明は、言い直して、「おおかみ役の人間は、どうしてかつての仲間や家族をためらいもなく殺せるんだと思う?いきなり、あなたはおおかみです、と言われて、仕方ないって殺人ができる?」と言った。
 泰長は、できるわけない、と答えた。
 陽明は、自分の好きな人守るためには、けがれやおおかみに立ち向かうことだってできるはず、と言うと、泰長は、モッチーは天才だから、と答えた。
 モッチーは、普通のヤツにはできない予想や決断を平然とやってのけるし、本当に大事なモノ以外は全部すてられる、とのこと。
 泰長は、モッチーのことを他人はおかしいと言うけど、自分は天才だと思っている、と言った。
 陽明が、今回のおおかみは何の躊躇もなくやっている、というと、泰長は、もともと人を殺すことに抵抗のない人ならやってのけるんじゃ、と答えた。
 陽明は、「おおかみは2匹いるらしいが、この休水という集落で、2人以上の殺人者の素質十分なヤツはいる?それよりは、複数のまっとうな人間を無作為に集めて、全員一致した殺人者に仕立て上げる方法があると考えるべきだ。そうでもなきゃ、こんな残酷なことが行われているのに、仲間割れが起きない説明がつかない。」と言った。
 すると泰長は、「思想を与えればいい。要は、自分たちのしていることが正しいと思えればいいんじゃないか。」と言った。
 陽明は、黄泉忌みの宴は大昔から廃れずの残っているのは、絶対に殺させる仕組みがないといけないんじゃないか、と思う、と言った。
 最後に一つと言って、陽明は、不思議なことが起きていると思う?と尋ねると、泰長は、起きていると思う、と答える。
 泰長は、「こんな辺鄙な場所で部外者が4人もいるタイミングで霧が出たとこから、大きな意志を感じる。人為的に霧を作り出せるとは思えないし、ものいみの家に平然と入って人を殺せるのだって奇妙だし。それに自分たちの中の誰かが人を殺しているなら、態度がおかしくなったり、何か証拠を残しているはず。その辺の説明がつかない以上、不思議だと思う。」と言った。
 最後に陽明が、おおかみは誰だと思う?と聞くと、泰長は、それは宴でする話で、陽明には聞く資格はない、ときっぱり答える。
 逆に泰長から、千枝実のことはどう思っているかを尋ねられた陽明は、好感は持っている、と答える。
 泰長にとって、人を殺しかけたこともあるが、ジメジメガチガチの場所で自由奔放にふるまう千枝実は憧れの人だったとのこと。


 みんなはお堂へ集まることになり、陽明は、自分で言い出して寮へ軟禁してもらうことになった。
 千枝実は黄色い箱の食料を差し入れてくれる。
 陽明は、千枝実に、さるは2人とも名乗り出てもらえ、とアドバイスする。
 個室の扉を外からつっかい棒してもらう。


 黄泉忌みの宴が始まった。
 匠は、へびの神託では、清之介はひとだ、と告げる。
 清之介が仕切り始めて、今日は1人くくろう、と言い出し、ほかの皆が生き残るために自分が死んでも構わないという合意をとろうとする。
 結局、記名投票することになり、もっとも票が集まった者をくくることになった。


 狼じいは、千枝実を指名。おおかみが怖いから。
 多恵バアも、千枝実を指名。千枝実が怒っている理由がわからないから。
 室は、めー子を指名。皿永から上がってきた奇妙なものだから。
 かおりは、春を指名。村から逃げ出そうとしたのは、寛造と義次を殺したからと疑っているから。
 清之介は、狼じじいを指名。理性的な判断ができないので、宴に不要だから。


 千枝実は、さるの2人は名乗り出るように促す。
 もし、2人以上さるが名乗り出た場合は、その中からくくる、という条件付きで。
 すると、モッチーが名乗り出て、もう一人はめー子だと言った。
 めー子は何のことだかわからない様子だったので、モッチーは昨日の朝おなかに模様があったよね、と聞くと、めー子は、さるさん、と言った。
 ほかにさるは名乗りでなかったので、さるはモッチーとめー子に確定。


 泰長は、狼じじいを指名。何もしないのがおおかみを利しているから。
 モッチーは、多恵バアを指名。千枝実を指名したから。
 千枝実は、狼じじいを指名。ほかに怪しいと思える人がいないから。
 春は、李花子を指名。けがれを呼び寄せたから。
 李花子は、泰長を指名。もしおおかみ様なら皆にとっても最悪だから。
 めー子は、千枝実を指名。怖いから。


 千枝実と狼じじいが3票集まったので、この2人を除く9名で決選投票を行うことになった。
 結果、多恵バアとめー子が千枝実を指名し、それ以外が狼じじいを指名したので、くくられるのは狼じじいとなった。
 狼じじいには、身辺整理の時間が与えられ、見張りとしてモッチーがつくことになった。


 陽明が軟禁されている部屋にわめき声が聞こえてきた。
 匠と泰長が、今ヤバいから出てくるな、と言っている声が聞こえる。
 部屋の前に来た千枝実も、出ない方がいい、と声をかける。
 しかし、陽明は、部屋は2階だったので、窓から外に飛び降り、声のする広場のほうへ走り出した。


 墓地への道に向かう途中、人垣ができていたので、その間から顔を覗かせた陽明は、腹から出血している狼じじいとモッチーの死体を見る。
 匠が、陽明が部屋を抜け出して2人を殺したんだろう、と言ってくる。
 千枝実が、さっき部屋で話したから違う、と言ってくれる。
 匠は、血はすっかり抜かれているし、ハラワタも出ている、と言った。
 狼じじいの血まみれの上着のところどころに毛の塊が付着している。
 けがれのしわざらしい。


 陽明が狼じじいの死体を調べ始めた。
 腹の傷は明らかに鋭利な刃物によって切り裂かれていたが、辺りに凶器は見当たらない。
 ということは、凶器は休水のどこかに隠されているのだ。


 陽明は今日の宴の内容を聞き出す。
 決選投票の結果、狼じじいに決まり、身辺整理のために、モッチーといっしょにお堂を出た。
 みんなはお堂におり、1時間しないうちに戻りが遅いことを心配した泰長、千枝実、匠、季花子が探しに出て、泰長が10分もしないうちに死体を発見したとのこと。


 お堂に戻り話を聞くと、捜索している間、死者2名と捜索隊以外はお堂から出ていないことが確定した。
 多恵バアが、狼じじいとモッチーを殺したことは掟に反して行われているので、申奈様がけがれを与える、と言い出す。
 結局、宴は終わり、匠は、陽明の部屋の窓と板と釘で完全にふさいでしまった。
 匠は、今晩は、態度のおかしい春を調べるとのこと。


 千枝実がこっそり陽明の部屋を訪れる。
 陽明は千枝実が人を殺しかけた話を尋ねると、中学の時に、休水の子をいじめていた分校の上級生たちをバットでボコボコしたが、その中に長者筋のヤツがいて大騒ぎになったとのこと。
 この件で、千枝実は休水送りになったが、老人たちは千枝実に厳しいのだ。
 千枝実が、鈍器を持って暴れる女にドン引き?と聞くと、陽明は、前の彼女もそうだったから別に、と答える。
 陽明は、命の危険を感じるような大げんかの末別れたといった。
 そして、陽明は千枝実に、人に聞いたのだから自分のことを教えろ、と迫り、千枝実が2人しか付き合ったことがない、ということを聞き出す。
 千枝実は、お誘いは多いが合う人は少ない、と言った。
 陽明は、自分のことはどう?と尋ねると、期待したら死ぬのが怖くなる、と答える。
 陽明は、誰でも死ぬのが怖いのは当然じゃないの?と聞くと、千枝実は、死ぬより神様のほうが怖い、と言った。
 千枝実は、「みんな見えていないかもしれないけど、神様には会っているよ。それに神様は怖いよ、みんな怖さを知らないだけど。わたしは、あなたを失うのか怖いかもしれない。」と話して、自分の部屋に戻ってしまう。


 5月15日(木)


 朝5時に目覚めた陽明は、部屋の前のバリケードを取り除いてくれた泰長と千枝実に迎えられる。
 春も無事だった。


 食堂の扉には鍵がかかっていなかった。
 中に入ると割烹着姿のかおりがたたずんでいた。
 泰長と千枝実が食事の支度を手伝うと申し出て、陽明は、昨日の宴でかおりともめた春を連れて外に出る。
 陽明は、春に、単刀直入に、君はおおかみか?と聞くと、違う、と、春は大声で否定した。
 陽明は、本来ならかおりを介抱すべき匠の姿をないことから、匠が殺された、と春に告げる。
 春は、匠の家に陽明を案内する。


 途中、多恵バアの家によると、戸にはきちんと鍵がかかっていた。
 声をかけると多恵バアは出てきた。
 多恵バアが、匠はどうした?と聞いてきたので、陽明が、今から見に行く、と答えると、多恵バアは察したようだ。
 春は、自分たちを上藤良の人間から守ってくれた千枝実を取らないで、と言い出す。
 陽明は、春の気持ちはわかったから、一刻も早く宴を終わらせよう、と言った。


 平屋地区に入るとめー子が半泣きでたたずんでいた。
 根気よく聞きだすと、李花子が出てこないことがわかった。
 春に案内してもらい季花子の家に行って声を掛けるが、返事はない。
 戸を引くと、鍵はかかっている。
 耳を澄ますと、ごそごそと中から音がする。着替え中かもしれない。
 そこへ清之介がやってくる。
 春にめー子を頼んで、清之介と匠の家に向かった。


 匠の家の戸は解錠されており、外からでも鮮血の臭気が感じられた。
 匠は顔面の6割程度を吹き飛ばされていた。
 匠の死体のわきにライフル銃が転がっており、これが凶器であることは明白だった。
 匠は半分残った顔面にその苦痛と恐怖をありありと残していた。
 匠に両手は傷の様子を確かめるように頭へと添えられており、自分の砕けた脳髄を掴むようにして息絶えていた。


 陽明が、清之介に銃の扱いがわかる人を呼んできてもらうように言うと、やってきのは千枝実だった。
 千枝実はライフルを見ると、寛造のだ、と言った。
 5発全弾打ち切っていると千枝実が言ったので、空薬莢を探すと、遺体の2mほど手前に5個固まって見つかった。
 ここで5発撃ったか、撃った後集めたか。
 握りの部分を見ると、血をふき取った跡があり、指紋をふき取ったらしいことがわかった。
 血の飛び散り具合から、空薬莢が落ちていた地点から発砲した、と千枝実が言った。
 千枝実は、銃は狙い方を知っていれば動かないものに当てることは簡単だ、と言った。
 千枝実は、休水は狩猟を行っている集落なので、誰でも一度くらい猟銃に触れたことがあるだろう、と言った。
 千枝実は、耳、胸、肩と床にも当たっており、頭部にあたったのは1発だけで、とどめの1発は胸だろう、と言った。
 銃を持ちたかった千枝実は、狩猟免許をとったので、銃も罠も網の全部使えるし、クレー射撃もやっているのでそれなりに慣れているとのこと。
 陽明は、一連の殺人が人間の犯行だってことに確信を持った、と千枝実に話す。
 千枝実は、殺人はこの村の誰かと誰かがやっていると思うが、神様からは誰も逃げられない、とつぶやく。


 千枝実は自分が運ぶと言って譲らなかったので、陽明と千枝実で、戸板に匠を載せて運び、皿永へ放り捨てた。
 が、水音がしない。
 千枝実が、皿永の底が抜けて黄泉の国につながっているかも、と言い出す。


 平屋地区へ戻ってくると、李花子の家の前で、清之介がイライラしながら立っていた。
 声をかけると、中からずるずると音が聞こえるが、返事はない。
 近くに落ちていた薪割り斧を手にして、扉を破ろうとすると、扉がガタガタと鳴り始める。
 カチと鍵のはずれる音が聞こえ、戸が少し開いた途端、唸り声と腕が出てて、陽明の首をつかんだ。
 千枝実と清之介が陽明の首から手を外そうと格闘し、なんとか外すことができた。
 そして、人を呼んで、李花子の家の戸や窓を板や釘や大型家具でふさいだ。
 多恵バアは、「黄泉路より来るけがれた者ども。よみびとに間違いない。回末様は何かとんでもない禁を破ったのかも。」と言った。
 清之介は、禁忌の守り手で、浄化を司る蜘蛛の家の役目なのに、と言うと、多恵バアは、けがれに触れすぎたかも、と答える。
 多恵バアは、よみびとはくくらねばらなん、と言った。


 かおりが食事にしようと提案したので、みんなで食堂に移動した。
 事情がわからないめー子が外に出たいと言い出したので、千枝実が一緒に外に出た。
 かおりは、泰長に取ってきてほしいものがある、と頼むと、泰長は2階へ上がっていった。
 清之介はお手洗いに行った。


 この隙に陽明は春に、葬式代わりにモッチーの話をして供養しようといった。
 モッチーは能里の家の子だが、偉ぶった感じは全然ない。すっごくヘンで、千枝実と同じくらい問題を起こしてたけど、人を傷つけることはしなかった。人はモッチーのことを頭がおかしいと言っていたが、春は面白い人だと思っていた。
 モッチーと泰長はいつも一緒で、仲が良すぎて、こっちが寂しくなるくらいだった。


 春に、泰長にとってモッチーの代わりになれないかもしれないけど、ガマンする必要はない、と言うと、春は泰長を手伝いに行った。


 陽明は外に出て千枝実に、怪しいのは春と泰長だ、と話しかけた。
 モッチーが死んだとき外にいたのは、泰長だけだった。
 本来がくもが守るべき匠が殺されたということは、くもはすでに殺されているはず。
 くもは宴の後に殺された寛造、義次、狼じじいの中にいたはず。
 宴の時に、寛造はあまりしゃべらなかったのは、おおかみに目を付けられないようにしようと判断したからだろう。それは、自分の生存が、全員の生存にとって必要だから。おそらく、寛造がくもだったのだろう。
 それが逆におおかみの注意を引き、寛造が黙っているなんて、よほどの加護を持っているに違いない、と判断されたのだ。
 義次は、夜に出歩くよう仕向けられたため、けがれにより死亡。
 モッチーと狼じじいは、李花子によって殺されたが、1日1人しか殺せない宴のルールにより、李花子はけがれの対象となる。
 または、モッチーと狼じじいのどちらかが相手を殺し、そのあとで、李花子が生き残った方を殺すが、2人目の血を流したことで、李花子はけがれの対象になった。


 何も考えられない、と言う千枝実をおいて、めー子に近づく陽明。
 めー子は、おまもり!と言って、地面に描いた絵を見せてくれる。


 食事の支度ができた、と清之介が呼びに来たので、食堂に戻る。
 かおりが大鍋から雑炊みたいなものを掬いだす。
 陽明は、アレルギーがあるから、と言って食事を断る。


 まだ2階にいる泰長と春を呼びに行く陽明。
 二人は、かおりに言われて、新しい割烹着を探しているが見つからないようだ。
 階下から大きな音が聞こえたので、急いで戻ると、清之介が食事を床にぶちまけていた。
 清之介は、シシ炊きにトリカブトが入っている、と言っている。
 誰もまだ口をつけてないようだ。
 かおりは、みんな死んでしまえばいいのよ、と絶叫しながら包丁を振りかざした。
 かおりの狙いは清之介だった。
 かおりの持っている包丁には、緑色のものがたくさんこびりついている。それはトリカブト。


 A:肩からぶつかる
 B:手頃な武器をとる


 とっさに動いた陽明は、肩からかおりにぶつかり床にもつれあって倒れるが、背中に回された包丁が突き立てられ、毒素がたっぷりと届けられたことはわかった・・・


 BAD END/No.5 ドシロウトの無謀な攻撃が呼んだ当然の結末で毒死


 ひつじから、逃げるのが最上だが、せめて相手よりリーチの長い武器を探せ、とヒントをもらう。

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 大人になりきれない社会人ゲーマー。
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