今日のFINAL FANTASY XI ヴァナ・ディールコレクション4はどうかな?
ジュノ上層で、Brutus(ぶるーとぅす)に話しかけて、クエスト:傷ついたチョコボ開始!
Oskerに話しかけると、Oskerが世話をしているチョコボは前の飼い主に酷い目にあわされたせいで、ぜんぜんエサを食べてくれないが、ゴゼビの野草ならたべてくれるかも、と言われる。
ゴゼビの野草を求めて、ユニティワープでメリファト山地へ。
Crane Flyを倒して、ゴゼビの野草、虫の翅をゲット。
トレジャーキャスケットから、スライムオイル、箙【鉄】、コットンゲートル、コットンダブレット、コットンブローブ、グリーヴをゲット!
エミネンスで、ミスリルダガーを交換!
ゴゼビの野草X4をチョコボに食べさせる。
チョコボ乗り免許証をゲットして、クエストクリア!
チョコボの卵が孵り、オスのチョコボが誕生した!
力:あるかないか
時給力:あるかないか
判断力:あるかないか
感受性:あるかないか
性格:とても穏やか
愛情:親同然
音楽を聞かせる→21日
お出かけ(近距離)→迷子のヒナを発見→見守る
ゴブリンの不思議箱から、スペシャルキーで、Rare Exのパトリシアスリングをゲット!
チョコボが風邪ひいたので、競売(12個2万ギル)でトコペッコの野草をゲットして、与える。
夜泣きイベント発生→真っ白な毛織物をゲット。
エリアチェンジして、翌日、回収された。
お出かけ(近距離)で、石つぶてをゲット。
真っ白な毛盛物の効果で、夜泣きが収まった。
今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?
午前1時台の錦糸堀公園。
「うーん、あれ?」
「良かった!気がついたか?」
「あ、あれ、わたし、えっと?」
「大丈夫か?我を失うほど混乱していたようだけど。目眩とか頭痛とか疳の虫とかあったりしない?」
「じゃあ疳の虫だったのかも」
「え、疳の虫でああなるの?」
「うん、この歳になってからの疳の虫は命に関わるってきたことあるからね」
「よかった、いつもの調子も戻ったみたいだな」
「ごめんごめん、迷惑かけちゃったみたいだね。でも、何があったのかほんとよく覚えていなくて」
「おれのときと似た感じだた。なんかこの場所、危険じゃないのか?」
「えええ!!中止!」
「ああ、なんか危険を感じるし、葉子さんの具合も心配だ。今日の捜索はもう中止しよう」
「やだよ、せっかくのってきたところなのに」
「いいやダメだ。タクシー代は出すからもう帰れ」
それからごねる葉子を半ば強引にタクシーに押し込んだ彰吾。
それでも葉子がごねるので、「おれがひとりでもう少しこの公園を調べてみるから」という約束をして、どうにか納得して帰ってもらった。
今日のひぐらしのなく頃に粋はどうかな?
祟り殺し編 #13 生きている?
圭一は昨日の出来事を思い返していた。
沙都子の叔父を殺すため、下見をし、計画を練り、穴を掘った。
そして夕方になって、学校まで行って電話であの男を呼び出した。
そしてあの男を待ち受け、襲い掛かった。
死体を埋める穴を掘るにはずいぶん苦労した。
その帰りに鷹野さんに出会った。
あの女との出会いさえなければ、全ては完ぺきだったのだ。
鷹野さんはワカッテイタ。俺が人を殺し、それを埋めて、疲れ切りながら、帰る途中だとわかってた。
「殺しとくんだった」
あの時は仕方なかった。疲れてた。
鷹野さんがいくら鋭い勘で推理しようとも、証拠はない。
よし、なし、なしだ。全部忘れる。昨日の出来事も全部、夢!
今は何時だろう。昼くらいだろうか。
今からでも学校に行こう。取り戻した美地上をすぐにでも復帰するために、今からでもすぐに学校へ行こう。
階下でお袋に、夕食に帰ってこれないときは必ず電話をしなさい、とお説教を食らった。
適当に笑いながらあしらい、すっかり日の高くなった表に出た。
もうすぐ昼休みが終わる、そんな時間だった。
みんな俺のことを、たぶん心配しているだろう。祭りにもいかず、今日も登校せず。
でも全部元通り。あの男が現れる前の生活に、全部戻る。
校門が見えてくる。
ちょうどその時、校長先生の振る昼休みの終わりを知らせる振鈴の音が聞こえてきた。
ぺた。圭一が不意に足を止めたから、足音がひとつ余計だった。
もちろん振り返っても誰もいない。
昨日、鷹野さんを見送ってから聞いた、ひとつ多い足音。
狂った夜だった昨夜の出来事なら、幻聴のひとつくらい大目に見ようとも思える。
だが、その足音が、昨日までとは断絶されたはずの今日にも聞こえたなら?
昨夜はまだ終わっていない。続いているのだ。まだ、狂った夜が、いつまでも。
昇降口で、みんなの靴箱をざっと見渡してみた。
北条沙都子、来ている。
欠けているクラスメイトは見当たらない。
脱いだ靴を下駄箱に突っ込み、上履きを取り出す。
すのこに上がって通り過ぎようとした時、上履きが一足だけ残っているのに気づいた。
北条悟史・・・
去年、失踪してからずっと登校してこない悟史。
「お前は登校できなかったが、俺はこうして登校できた。」と妙な親近感を感じる圭一。
廊下を進み、いつもの教室を目指す。
ふと、ある思いにとらわれる。
「北条悟史は、綿流しの数日後の沙都子の誕生日に消えた。
その日を越えても俺が居続けて見せなくては、悟史の二の舞を避けたとは言い切れない。
俺はまだ、狂った夜の中に居続けている。」
扉をガラリと開けると、教室にはまだ先生は来ていなかった。
「おはよう諸君。出迎えご苦労であるぞよ」と圭一が挨拶すると、魅音が「おはよう、今朝も飛ばしてるね」と返事する。
レナも「飛ばしてるね。まだお祭り気分が抜けていないのかもしれない。はぅ」と言い、梨花も「ボクの演舞、見ててくれましたですか?」と、祭りに行っていない圭一に話しかけてくる。
レナと魅音は、「ちゃんと見てたよ」と言い出す。
富田くんまでも、圭一に、射的屋対決の結果を聞いてくる。
梨花が、富竹がビリだった、と答えると、岡村くんも圭一の方を見ながら、うんうんとうなずく。
レナが、でっかいぬいぐるみをありがとう、と圭一に伝えるが、圭一には何の話だかさっぱり。
圭一は、夕べの祭りには行っていない、と言おうとして呑み込む。
みんなの話によると、昨日の綿流しのお祭りに、前原圭一は現れて、いつもの部活メンバーたちと一緒に騒ぎながら遊んで回った。そして射的屋にでっかいぬいぐるみがあるのを見つけ、みんなでそれを狙った。そして、圭一がコルク鉄砲は何丁も並べておいて、それを次々に撃って捨てるという大技で連射し、見事一番大きなぬいぐるみを打倒した。そして、その勝者の証で証であるぬいぐるみを、レナにプレゼントした。そこで、梨花の奉納演舞の時間になった。大勢の人ごみに揉まれ、仲間はばらばらになってしまったが、それぞれ梨花を応援できるポジションを陣取った。途中、奉納演舞を放ったらかしにして遊びに行こうと話しかけてきた詩音を断り、最期まで奉納演舞を見守った。
自分じゃない前原圭一が昨日雛見沢にいて、自分が沙都子の叔父を殴り殺していた頃、みんなと楽しく祭りの夜を過ごしていたのだ!
知恵先生がやってきて午後の授業が始まった。
圭一は、レナに、「昨日はすごく疲れてて、いまいち記憶がないんだが、いつ頃みんな合流したっけ?」と尋ねる。
言葉に詰まるレナの代わりに、魅音が、「境内でだよ。巫女さん姿の梨花ちゃんと楽しそうに話してた。」と答える。
それを聞いたレナも、「うん。それにレナも加わって、お持ち帰り~って」と答える。
絶対に祭りに行ってないし、梨花とも話していない圭一は、休み時間に梨花に昨日のことを確認すると、梨花は、「圭一と会ったのは、集会所から村長さんたちと出てきた時なのです。圭一は祭具殿の扉の前にいましたのですよ」と答えるが、圭一には祭具殿は知らない建物だった。
もう一人の前原圭一って、いったい何者なんだ!
放課後、さっさと帰ろうとする沙都子に、圭一は、部活をやらないか、と声を掛けが、沙都子は「放っておいてくださいまし」と答える。
圭一は、「みんなで遊んだほうが楽しいのは沙都子だってよく知ってるだろ?沙都子だって昨日、みんなでお祭りで騒いで楽しかったろ?」と言うと、沙都子は、「私がお祭りで楽しく、いつ遊んだって言うんですの?」と答える。
圭一が周囲を見渡すと、みんな俯いている。沙都子は、お祭りにはいかなかったのだ。
レナが、沙都子は叔父が家で待っているから、と言って、神社の直前で帰ってしまい、神社にはいかなかった、と話す。
沙都子は涙をこぼしながら、「私だって、部活がしないですわ!!みんなで楽しく大騒ぎして!!でも、今の私、そんなの!!」と叫ぶ。
思わず圭一は、「帰ってこないんだろ?お前の叔父は」と尋ねると、「何を言っていますの、圭一さんは。昨日だって、私にいっぱい意地悪して!わぁぁぁl!!」と沙都子は泣き出した。
「あいつが、いる?」
「今朝だって、朝ごはんの時は起こせって言われたから起こしたのに、怒られた!わぁぁぁl!!!」
梨花が沙都子に寄り添い、慰めの言葉を掛けるが、沙都子は梨花を突き飛ばした。
「にーにー!早く帰ってきてよ。うわぁああ!!!」と沙都子は泣きながら廊下に出て行ってしまい、慌てて梨花が追いかけて行った。
魅音が冷たい声で、「沙都子の叔父さんが帰ってこないって何?」と聞いてくる。
「おかしいよね、今朝も沙都子ちゃんの叔父さんはいるんだよ?なのになんで帰って来ないなんで言うのかな?かな?」とレナも続ける。
魅音が、「圭ちゃんは、沙都子の叔父さんがいると、何か都合が悪いことでもあるわけ?」と言うと、圭一は、沙都子の叔父なんか居ない方がいいに決まっている、と答える。
魅音が、「私も居なくなった方がいいヤツだと思うけど、居るわけだし、仕方ないじゃない?」と言うと、レナが、「仕方がなければどうするのかな?」と続ける。
圭一が、叔父殺しを口に出そうとした時、魅音が、「放っておきなよ、そのうち、解決しやうと思うし」と突き放したような発言をしたあと、「帰ろうよ、圭ちゃん」と声を掛けてくる。
「今日は久しぶりレナ、宝探しに行くつもりなんだ。魅ぃちゃんも来るんだよ」
「圭ちゃんも一緒に行こ、もちろん拒否権はないからね」
そのまま圭一は二人に連行されるみたいに下校することになった。
魅音とはいつもの場所で別れて、圭一の家の近くでレナといったん別れる。
「それじゃあ圭一くうん、レナすぐに迎えにいくから」
「俺、実はちょっと用事があるんだ」
「用事なら、なんで魅ぃちゃんがいるうちに言ってくれなかったの?魅ぃちゃんとはダム現場で待ち合わせてって言って別れちゃった後なのに」
「ごめん、ちょっと言い出すタイミングを逃がしちゃって。あの、俺、頭が痛いんだよ。風邪かもしれない。だから病院で薬をもらって来たいんだよ」
「なら、仕方ないね。診療所にいくなら、早く行った方がいいよ。あそこ、たまに早く閉まるから」
「ありがとう、そうするよ」
「必ず行くんだよ、病院」
「ああ、ちゃんと行くよ。何なら明日、病院のレシートを持って行ってもいい」
「必ずもらっておいてね。明日見るから」
圭一は平穏の日常に戻りたくて、叔父を殺したのに、いつの間にか前原圭一がもう一人いるし、薄気味悪い足音は聞こえる地、レナたちの様子もおかしい。
そして何よりあいつが生きている。
圭一はレナが病院に行くかを見張っているかもしれないという恐怖感から、本当に病院に行くことにした。
だが、その前に、忘れ物を取りに戻ったふりをして学校の教室に向かい、悟史のロッカーを確かめる。
このロッカーの中にあった悟史のバットで犯行を行い、沼に捨てた。今、ロッカーの中にバットはないはずだ。
もしここにバットがあったら、全部圭一の妄想だ。圭一は誰も殺してないし、祭りにも行った。
勢いよくロッカーを開けると、バットはなかった・・・
圭一は自分の頭がおかしくなったわけではなく、狂っているのは雛見沢のほうだ、と判断する。
入江診療所に迎い、受付を済ませる。
呼ばれて診察室に入ると、中には入江がいた。
入江は医者だった。
入江は圭一を診察し、「風邪ではないようですね。全身の擦り傷や切り傷の方が痛々しいくらいです。ほっとして、半そで半ズボンで藪の中にに入って遊びましたか?昨日のお祭りでははしゃぎ過ぎましたね」と言った。
ここでも自分が祀りに出たことになっていたので、圭一は、「監督も行ったんですよね?お祭り」と尋ねる。
「ええ、私、こう見えても綿流しの実行委員会の役員ですからね」
「俺に合いましたか?」
「実は私、本部テントでずーっと会長さんたちとお酒を飲んでいて、全然お祭りは見て回っていないんですよ。前原さんには合ってないと思います」
入江はからからと笑いながら答える。その様子から、入江は自分の知っている世界の入江で、この異常な世界の入江じゃない、と判断する圭一。
「あの、こんな話、きっと変だと思うんですけど。笑わないで聞いてほしいんです、俺と瓜二つな人間がいる、なんてありえますか?」
「迷信ですが、世界には自分とまったく同じ顔をした人があと二人いる、なんて話を聞いたことがありますね。あとおとぎ話にも自分の分身が登場する話がいろいろとありますよ。ドイツのおとぎ話に出てくるドッペルのオバケなどは有名です」
「ドッペルのオバケ?」
「ええ、自分の姿に瓜二つなんだそうです。不幸の前触れなんでそうで、これに会ってしまうと近いうちに死んでしまう、みたいな話らしいです」
「そのオバケが、雛見沢に出る、なんて話はありますか?」
入江は自分がからかわれたものだと思ったらしく、大仰に笑ってみせたが、圭一が笑わなかったので、次第にその笑いは小さくなっていった。
「何か気になることでもおありですか?」
「俺、昨日はお祭りに行っていないんです」
「そうでしたか、お祭りは来年もあります。その時、また」
「そうじゃなくて、俺は祭りに行っていないのに、みんなが言うには、俺は祭りに居たらしいんですよ」
「お話を整理しますね。つまり、前原くんは綿流しのお祭りに行ったけど、その記憶がない、ということですか?」
「いえ、違うんです、監督。俺は本当に祭りに行ってないんです」
「気を悪くしないでくださいよ前原さん。これまでに気づいたら見知らぬ場所にいたとこ、そういう記憶の欠落を経験されたことがありますか?」
「ないです。それに記憶を失ったとかそういうのじゃない。だって、その祭りに時間には、別の用事を確かにやっていましたから」
「その用事は間違いなく?大変失礼ですが、何かの思い込みではなくて?」
「間違いありません」
「お祭りの時間に、神社にいなくて、よそで別の用事をしていた。それをはっきりした形で証明できますか?」
叔父を殺害したことを立証することになるので、圭一は答えることができない。
「少し神経に昂りがあるようです。鎮静剤を注射して、少し目を瞑ってみませんか?」
「俺は異常者じゃない!!!」と声を荒げる圭一。
「気に障ったなら謝ります。ですからどうか、落ち着いて」
「俺は絶対に祭りには行っていない!それは本当に間違いないんです!」
「わかってますから、どうか落ち着いて深呼吸を」
「あんたは全然わかっていない!!!」
「わかっていますよ、前原さん。あなたは昨日お祭りにはこなかった。私は信じます」
入江がカルテに何かを小さく書く。
「あの時間に何をしていたのかを、全部話さないと信じませんか」
「いいえ、信じますから、どうか座ってください」
「俺が祭りの会場にいることはありえない。なぜなら、その時間に俺は、沙都子の叔父を、殺していたからです」
「あなたが、沙都子ちゃんの叔父さんを?」
「はい、俺が、昨日の夜、殺しました。沙都子を救う、もっとの直接的は方法だと考えるに至り、実行しました。だから、俺は、祭りに会場にいるわけがないんです」
「その体中の傷は、その時に?」
「そうです。沙都子の家を少し行ったところに、林道がありますよね?あそこで襲い、逃げるあいつを追い。町に至る一本道で殺すに至りました」
「それは、本当に?」
「本当です。悟史のバットで殴り殺しました。そのバットは、あいつが乗ってきたバイクと一緒に沼に捨てました。死体は、殺した場所に穴を掘り埋めました。全て、自分がひとりでやりました」
「沙都子ちゃんの叔父はバイクで通りかかったんですね?それを期待して延々と待ち伏せを?」
「電話で適当な嘘をしゃべって、あいつが出かけるように仕向けました」
「あなたの家と沙都子ちゃんの家は離れています。電話をしてからでは、とても待ち伏せに間に合わないのでは?」
「襲撃予定場所からもっとも近い電話として、学校の電話を使いました」
「当日は日曜日で、学校には施錠がされていて入れないのでは?」
「偶然、営林署の人が中に出入りしたんです。その隙に入りました」
入江は、いくつか事件についての質問を繰り返し。圭一の発言に矛盾がないかを丹念に探した。
「信じましょう。あなたが昨日したことは、夢とは思えない」
「でも、クラスのみんなが、昨日、確かに俺が祭りにいたと言います」
「あるわけがない。きっとクラスの皆さんはあなたによく似た誰かをあなたと見間違えたのでしょう」
見間違いのわけはない。魅音たちは、前原圭一と一緒に遊んだと言っているのだ。
入江が「罪の意識は、あるんですか?」と聞いてきた。
「ありません。あいつのいなかった平穏な時間を取り戻すために行いました。あいつが現れる前、沙都子がいつも見せてくれていたあの笑顔が戻った時、ようやく全ては終わります」
「犯行を誰かに目撃されたということは?」
「ないと思います」
「私は医者です。人間の命を奪うことを肯定する旨の発言はできません」と言ってから入江は、「沙都子ちゃんを救ってくれて、ありがとう」と言った。
しばらくの間、男二人が涙を湛え合った。
「でも、おかしいんです。確かに殺したはずなのに、あの男は、生きて家に帰ったらしいんです」
「状況にもよりますが、気絶や仮死状態など、素人が見ると死んだようにしか見えない状態もいくつかあります。その可能性は?」
「脈をとったはけではありませんが、確実に仕留めたと思います」
「前原さんが襲った時の状況を再現してもらってもいいですか?」と入江は、近くにあったポスターを丸めて圭一に渡した。
圭一は再現し、入江は打撃ぶちと状況から、叔父がとういう状態だったかを分析しようとしていた。
「死んだかどうか自信が持てなかったので、倒れた後も何度か殴りつけました」
「その時の反応は?」
「初めは殴るたびに身体が跳ねるような感じがありましたが、やがて何の反応もなくなりました」
「死んでいます、ほぼ間違いなく」
「でも、沙都子は生きていると!」
「これはとても恐ろしい想像なのですが、前原さんが殺した相手は別人である可能性は?」
「え!そんなはずはない!監督といっしよに沙都子の家の前で酒瓶の袋を運んだ時、窓から顔を出した男がいたんじゃなですか。あいつですよね?」
「ええ、あの男です」
他人を殺したという最悪の可能性を否定するために、圭一は入江の知る叔父の特徴を、圭一が殺した男の特徴を徹底的に比べてみたが、特徴にすれ違いはない。
入江のいう叔父の特徴は、間違いなく圭一が殺した男と一致する。
「もっと絶対にあいつだと識別できる特徴はありませんか?」
「沙都子ちゃんが昔、背中に虎だかの何だかの入れ墨がある、と言っていたようが気がします」
この時、この事実を確かめるのにもう一つの方法があった。それは叔父本人と直接面会する方法だったが、圭一にとって、もう一度死体を掘り返し、その背中を見る羽ことよりもはるかに恐ろしいことだった。
「一体、どういうことなのでしょう。前原さんはお祭りにも行かず、沙都子ちゃんの叔父さんを殺していたにも拘らず、お祭りにはあなたがいて、殺したはずの叔父さんも生きている」
「さっぱりわからないです。まるで俺が悪い夢を見ていて、実は殺人なんて存在しなかったんじゃないかと思えてしまう。でも、事実なんです」
「ちょっとこの話、もう少し真剣にやりましょう。ちょっと失礼して、紅茶でも入れてきてあげます。診療所も終わりの時間ですからね」
監督が立ち上がり、廊下へ出て行った。時計は、もうじき6時を指そうとしていた。
尿意を催した圭一が、お手洗いを借りようと診療室から出ようとした時、向こうの廊下の陰にいる入江と2人ほどの白衣を着た男の先生の姿を見えた。
入江が何か指示しているので、聞き耳を立てる圭一。
「睡眠導入剤を入れて。味はミルクと砂糖で胡麻化してください」
「急激な眠気に、不信感を抱く可能性もあります。興奮状態に陥って暴れ出す可能性も」
「その場合は取り押さえましょう」
「山狗が一人、それに私たちを含めて3人です」
「作り話か虚言の兆候があり、特に昨日の記憶が完全に混乱。虚実の区別の喪失。多重人格等の精神障害に酷似してます。先天的もしくは引っ越し前からそういう兆候があったのか。引っ越し前に精神科に通院例がないか調べたいところです。前原さんのご両親にも連絡しておいた方がよいですね。彼の自宅の電話番号を調べてください。」
入江の裏切られた涙を流す圭一。
そこへ局員が駆けてきて「大変です!鷹野さんが見つかりました!山中で焼死体で発見されたらしく・・・」と伝える。
「一体どういうことですか?」
「県警の発表では、他殺の可能性が極めて高いと」
「リサさんが死に、鷹野さんが死に。一体、雛見沢には何が起こっているというんですか。まさか、これが今年のオヤシロさまの祟りだ、なんて言うんじゃないでしょうね」
今度は看護師が、「入江先生、お電話です。興宮警察の大石さまです」と声を掛けてきた。
「悪いタイミングですね。出ます出ます」と言いながら、入江は電話に出るためその場を去った。
他の男達も紅茶の準備をするために湯沸かし室に向かった。
圭一は診療室の窓を開け、顔を出して駐車場を見渡すが、人影はない。
そっと這い出し窓を元のように閉め、自分の自転車に飛び乗り、家の前まで戻って来た。
途中から飴が振り出し、びしょぬれになるも圭一は、叔父の死体を掘り出して入れ墨を確認し、狂っているのが自分か雛見沢かの決着をつけようと考える。
物置からシャネルを取り出す。
ランタンを持ち出そうとして、死体を埋めた場所に置いてきたことを思い出す。
目的地の森についた圭一は、ランタンを見つけて、さっそく地面を掘り始める。
多少穴が深くなった頃、圭一を取り囲む影絵が動いた。
「大石・・・」
「目上の人には、その後に『さん』もつけるとなおよろしいかと思いますよ。んっふっふっふ」
大石だけでなく、雨合羽を着た男達5,6人はいた。
「私たちのことは気にされず、どうぞ穴掘りをお続けになってください」
取り囲む影絵たちの威圧感に負け、圭一は再びシャネルを泥中に突き刺す。
次第にに地面に突き刺す手ごたえは固く、重くなっていく。圭一はあの夜、こんなにも深くは掘っていない。
「いつまで、掘ればいいだよ」
「最近の若い人は体力がありませんねぇ。おい」
大石が合図すると、男たちがシャベルを一斉に引き抜き、圭一が掘った泥穴に下り、次々とシャベルを突き立て始めた。
「あの穴を掘ると、何が出てくるんですかな?」と言いながら、大石は、泥水を掻き出すのに使っていたバケツを取り、泥水を汲んで圭一の顔にぶっかけた。
その時、穴を掘っていた雨合羽の男が大石を呼んだ。
「これをみてください」
「何ですか、こりゃ」
「たぶん、古い排水管ではないかと。あそこの用水路につながっているようです。大石さん、もうかなり手ごたえが固いです。これより深くってことは、ありえないと思います」
「掘る場所を間違えました?」
「いえ、始めのうちは明らかに掘り返す感触でした。ですが、このくらいを掘ったころから急に固くなりまして。たぶん、元々掘った穴よりも。深く掘り進んだのだと思います」
「つまりなんですか。ここには穴があって、何もなくただそのまま埋め直された、と」
あの男の死体はどこへ?
俺は昨日何を?
大石と男たちは圭一を無視して去っていった。
TIPS:研究ノートⅡ
オヤシロさまについて。
オヤシロさまだが、どういう字で書くのかはあまり知られていない。
すべての時代に共通するのは、名称の読みに必ず『オヤシロ』の4文字が入るということだけ。
オヤシロさまと祀る高貴な血筋である古手家の人間には、オヤシロさまの地が流れているという。
そして古手家に伝えられる伝説では、八代続いて第一子が女子ならが、八代目のその娘はオヤシロさまの生まれ変わりである、というのだ。
この伝説に従うなら、オヤシロさまは『御八代さま』と書くのは正しいように思う。
村中の年寄連中に、目に入れても痛くないくらいに甘やかされている少女、古手梨花。
彼女がその八代目、『御八代さま』であるという噂がある。
古手家の家系図はわからないが、少なくとも、過去2代の間、第一子が女子であることは私も確認している。
雛見沢を見守る少女、古手梨花。
彼女の加護を村が失ったなら、どうなるのか?
再び、人食い鬼たちが跋扈する地獄が再現されるのか?
達成率:37.7%
今日のFINAL FANTASY XI ヴァナ・ディールコレクション4はどうかな?
北サンドリアの宿屋にいるクゥ・モーゾリ(Kuu Mohzolhi)に話しかけて、マーガレットを輪倒して、クエスト:お庭にお花さんを植えたいにゃをクリアして、サンドリアの裏道情報をゲットして、出口拡張!
キャラクター作成から45日たったので、ゴブリンの不思議箱が開けられるようになった。
ダイヤルキー#SP→矢筒【毒】、アリオクの牙をゲット。
ダイヤルキー#Ab→螢惑の免罪符:両足(怨まれた篠脛当→天龍脛当)、海神の免罪符:両足(嫉まれた足甲→ルストラレギンス)、木星の免罪符:両手(嫌われた篭手→エミチョガントレ)、真龍の免罪符:胴(呪われた鱗帷子→クリムゾンスケイル)、武王の免罪符:両足(呪われた板金靴→ケーニヒシュー)、歳星の免罪符:両脚(怨まれた股当→ラブンホーズ)、地霊の免罪符:両脚(呪われた鎖股当→アダマンブリーチズ)、地霊の免罪符:両足(呪われた鎖脛当→アダマンソルレット)、海王の免罪符:両足(呪われた足甲→ヘカトンレギンス)、英霊の免罪符:両手(呪われた黒鉄篭手→シャドウガントレ)、武神の免罪符:両足(嫉まれた板金靴→スヴレンシュー)、冥王の免罪符:両手(呪われた袖飾り→シャドウカフス)、填星の免罪符:頭(怨まれた頭衣→ケペルボンネット)、武王の免罪符:両手(呪われた板金篭手→ケーニヒハントシュ)、地霊の免罪符:胴(呪われた鎖帷子→アダマンホーバーク)をゲット。
スペシャルダイヤル→ソーマの雫【熱泉】をゲット。
今日のエルデンリング:イージーモードはどうかな?
第三マリカ教会から南へ進む。
細い獣骨X3をゲット。
放浪の民の商人から、放浪戦士の製法書【5】、武具職人の製法書【3】、トリーナの矢、ハンドアクス、鉄鋲の木盾、青金のカイトシールドを購入。
ハイト砦の西の祝福を発見!
血の薔薇、黄金の種子をゲット。
亜人を倒して、古びた直剣、市民の靴をゲット!
1Fで、放浪戦士の製法書【6】をゲット。
2Fで、鍛石【1】をゲット。
騎士長を倒して、戦灰:血の斬撃をゲット!
ハシゴを上った先の宝箱から、デクタスの割符(左)をゲット。
ケネス・ハイトに報告して、黄銅の短剣をゲット!
「ケネス・ハイトに仕える」と返答する。
ハイト砦で、ケネス・ハイトに話しかけると、主人公を騎士に叙任する話はなしになる。
今日のFINAL FANTASY XI ヴァナ・ディールコレクション4はどうかな?
バストクーク商業区の彫金ギルド内にいるクリスタルの秘術を使うエフェラルモーグリに大量のクリスタルを預ける。
補給クエスト:ザルクヘイムをクリア!
個人戦績で、デジョンリングを交換!
魔法屋で、ケアル、ポイゾナ、パラナ、ディア、バニシュ、プロテス、ストーン、エアロ、ウォータ、ポイズン、バイオ、ブラインを購入して習得!
3月のログインボーナスで、♪フワポ、♪ウォーマシン、♪白虎をゲット。
バルクルム砂丘でレベル上げ。
プロマシアの呪縛開始!
ジュノ上層で、Brutus(ぶるーとぅす)に話しかけて、クエスト:逃げ出したチョコボ開始!
チョコボをこっそり外に連れ出す→はい
ユニティワープ99のラテーヌ高原へ。
ホラのゲートクリスタルをゲット。
アトモス近くの地面を連打して、チョコボの足跡を見つけて、イベントを見て、ジュノのチョコボ厩舎に戻る。
連れ帰ったチョコボの様子がおかしくて、他のチョコボにも影響を与えている。
Hantileon(はんてぃりよん)がやってきて、サンドリアのチョコボの様子もおかしい、と言い出す。、
南サンドリアのチョコボ厩舎へ→「サンドリアとジュノのチョコボを引き合わせる」
ジュノに戻って、Brutus(ぶるーとぅす)に話しかけると、サンドリアとジュノのチョコボは、厩舎を逃げ出した時にラテーヌ高原で知り合っていたことが判明。
会いたい相手に再会して、チョコボは元気になる。
しばらくしてから、Brutus(ぶるーとぅす)に話しかけると、チョコボの卵をゲットして、クエストクリア!
バストゥーク鉱山区にいるZopago(ぞぱご)にチョコボの卵を預けて、育成開始!
卵→見守る
今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?
やりなおす。
100円ライター→捨てる→いいから捨てる
100円ライターを投棄する。
「今、あなた、何をしたの?どうして?なぜ急にライターを手放したの?」
「いや、なんとなく、そんな気になって」
「ああ・・・どうして?」
女性がひどく狼狽えている。
まさか、あのライターが条件だった?
女性が立ち去ろうとしたので、彰吾が呪詛行使しようとしたが、なぜか女性は死んでしまう。
呪詛珠『置いてけ堀』に25%の滓魂を追加。
呪詛珠が輝きだしたが、なぜか彰吾は死亡・・・
ストーリーチャート解放!
攻略情報:ゲームの遊び方・ストーリーチャートについて
案内人から、「葉子が何をトリガーにして、あのように死することになったのか?それを行わなければよいのです」と言われる。
案内人から、興家彰吾がここまでに呪い殺してきた数を聞いてきた→弓岡、消えずの行灯の呪主、女子高生、並垣の4人
案内人から、「正解は1人」と言われる。
彰吾が呪詛を行使しているつもりでも、先に別の呪主の呪詛が発動しているのか?
違う!呪詛行使したのはプレイヤーの自分で、彰吾がやったのは最後の女性だけや!
今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?
足を洗えが聞こえないように、オプションを開いて「ボイス音量」を0にして反映させてから、やりなおす。
並垣と話す→話にならないな
並垣は呪詛を行使するが、彰吾には声は聞こえない。
「声なんて聞こえないが?」
「そんなバカな!どういうことだ!」
「お前の呪いはおれには効かない!今日は特別に見逃してやるからとっととここから去れ!」
「だったら勝手にやらせてもらうぜ!絶対に後悔させてやる!」
呪詛行使!
呪詛珠『置いてけ堀』に20%の滓魂を追加。
旧安田庭園へ。
周囲を調べる。
文化/社会:旧安田庭園
背後から女性に声を掛けられる彰吾。
「お待ちしてました、私、呪詛珠持っています。そして、今すぐにでもあなたを呪い殺せる状態にあります。あなたの呪詛珠を渡してください。そうすれば命までは取りません。」
「考えさせてくれ」
女性を調べる。
30代くらいの女性で、いかにも格式高い家庭で育ったような品の良い佇まいがあるがどことなく影があるように感じる。
女性と話す。
「あら、まだ決められないの?」
「ことの次第では呪詛珠を渡してもいい。少し話を聞かせてもらってもいいか?」
「ええ、どうぞ」→呪詛珠のこと
「おれに呪詛珠を奪ってどうするつもりなんだ?」
「あなたの呪詛珠は滓魂がとーっても貯まってますでしょう?すごーく殺したのでしょう?私も手荒な真似は避けたいから。・・・7」
女性と話す→呪詛珠のこと
「ほかの呪主の呪詛珠の滓魂って合算できるのか?」
「さあ、でも試す価値はあるでしょう?」
「つまりあんたは、滓魂は欲しいが、自分の手を汚したくないから、他人が貯めたものを奪おうってことか?」
「ちょっとあたり、ちょっとはずれ。手をよごしたくないわけじゃない。これっきりで済ませたいだけ。ね?・・・6」
女性と話す→呪詛珠のこと
「おれの呪いの条件をあんたが先に踏む可能性もあるが?」
「踏んでいたらそんなこと告げずに行使しているのでしょう?だって、あなたのことですもの。ねえ、勘違いしないでね」
「何がだ」
「すぐにあなたを殺さずにこうして話をしているのは、私の気まぐれ。最初から対等に交渉できる立場じゃないってこと。・・・5」
女性と話す→呪詛珠のこと
「本当は殺せないんだろう?さっきからの妙なカウントダウンもそうだ。ただの脅しだ。おれは脅しには屈しない」
「だったら、試してみればいい。あと5回、数字を告げさせてみればいい。・・・4」
女性と話す→呪詛珠のこと
「この話は、もう終わり。・・・3」
女性と話す→蘇りの秘術
「滓魂が目的ってことは、あんたも蘇りの秘術を求めているんだろ?比べるものでもないが、どんな事情か聞かせてもらってもいいか」
「あら、それって、あたなの事情よりも重ければ、譲ってくださるとでも?」
「ああ、だから話を」
「うそつき。そんな生半可な覚悟じゃないでしょう?あなたも、私も。・・・2」
女性と話す→蘇りの秘術
「息子がね、今小学校6年生なの、生きていれば。正義感と責任感の強い子だった。将来は警察官になるんだって。」
「わかった、わかった、もういい」
「あら、もういいの?」
「そんな話をされたら、こっちの覚悟が変わらないことが申し訳なくなる」
「まぁ、ふふっ。・・・1」
女性と話→蘇りの秘術
「譲れない。・・・0。残念ね。ここまでってこと。さよなら。」
女性の呪詛で、発火する彰吾。
女性の背後に利飛太の姿を見つける、利飛太が彰吾を尾行して、女性に彰吾の情報を伝えていたのだ。
そして、彰吾は、アレを持っていたせいで呪詛を行使されたことに気付く。
彰吾死亡・・・
今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?
午後3時
『片葉の葦』の両国橋と『落ち葉なき椎』の旧安田庭園に行けるようになった。
両国橋へ。
「やあ、ちょっと失礼するよ。突然呼び止めてすまないね。ひとつ尋ねたいのだけど、いいかな。きみは呪主かい?」と男に声を掛けられた彰吾。
両国橋を調べる。
文化/社会:両国橋
周囲を調べる。
後ろにいる女を調べる。
「わたしのことはどうぞお構いなく~。ほらほら祐太郎くんが話をしたいそうですよ。早く答えないと、あれになっちゃいますよ」
呪影を調べると、2本の足のようだ。
男を調べる。→おれも呪主だ
「ああ、おれも呪主だ」
「そうか、まずは落ち着いて話がしたいからね。ぼくの名前は並垣祐太郎。呪影は『足洗い屋敷』だ。よろしく」
人物リスト:並垣祐太郎
「ぼくは目の前にいるのが呪主だからって問答無用で呪詛を行使するほど野蛮じゃない。きみも、愚かじゃないならばそうしてもらえると助かる」→わかった
「わかった、話を聞こう」
「ありがとう」
並垣と話す。
「話ってのは?」
「ぼくと手を組まないか?」
「滓魂を集めるのにか?」
「ああ、きみも蘇らせたい人がいるから、仕方なく呪いの力を使うのだろう?だったら、ひとりでひとり分を集めるよりも、ふたりでふたり分を集める方が効率的だ。分担できるし呪いの条件も2種類使える」
「呪詛珠に集めた滓魂は再分配できるのか?それが最低限の条件な気がするが」
「まずはその検証からだね。それもふたりじゃないとできないからね」→話にならないな
「悪いがそこが不確定では話に乗るわけにはいかない」
「いやぁ、そこは信じてもらうしかないな。ひとりで集めるのも難しいだろう?」
「67%だ。おれの呪詛珠の今の滓魂の量だよ」
「え?それ本当か?」
「どうやらあんたとは、覚悟も行動力も違うようだ。協力の話はなかったことにしてくれ」
「話をする気がないならば、仕方ない。せっかく生き残れるチャンスを自ら棒に振ってしまうとはね」
足を洗え、足を洗え
「なんだ?これは呪影の声?」
「ぼくの『足洗い屋敷』は七不思議の中でも特に強い恨みの記憶を持っているのだ。この呪影の声を聞いたらもうジ・エンドだ!」
彰吾死亡・・・
案内人に、あなた様にしかできない呪詛の回避方法があるのではないか、と言われる。
今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?
南割下水通りで生き返った彰吾は、法恩寺橋に移動する。
『送り提灯』ゆかりの場所と言われる法恩寺橋へ。
周囲、対岸、橋を調べる。
男を調べる→声をかける
「おっとそれには及ばない!どうせ僕が話しかけるからね!誰だい、君は?」
「人違いだったなら素直にそう言えって。」
男を調べると、ずいぶんとハイカラな恰好をしている。
男と話す。
「君から名乗っていいぞ」→興家だ
「おきい・・・」
「おっと!見ず知らずの相手に軽々しく名乗らないほうがいいぞ、青年。これからは情報を制した者が制する世界となろう。住所、氏名、年齢、職業、電話番号・・・そういった個人情報には君が思う以上に価値がある。大切にしたまえ。そして、僕の名前は舟の櫂利飛太(かい りひた)。探偵だ」
「おい、自分で言ったこと忘れてないか。ん?探偵?」
「そう、秘密を扱うのが生業だ。よってこれ以上の情報を僕から渡すことはないと思ってくれ。それを理解してもらうために伝えた」
人物リスト:櫂利飛太
利飛太と話す。
「探偵がここで何をしていた?」
「もちろん仕事だよ、それ以上は言えない。そういう君は何しにここへ?なぜここで立ち止まった?ここが目的地だったようだが?」→怪しい男がいたから
「そりゃ怪しい男が、あんたがいたからだ」
「なるほど。では、質問を変えよう。怪しいと思った男にわざわざ声をかけようと思った理由はなんだ?」
「実は、今、人を捜しているんだ。その情報が欲しかったからあんたに尋ねてみようと思って」
「なるほど、そういうことなら僕も手助けできるかもしれないね。さて君が捜しているのはどんな人物なんだい?」→送り提灯だ
「実は送り提灯を捜していて」
「送り提灯?そうか本所七不思議だね?」
「実は知り合いの女の子がそういう話が大好きでね。丑三つ時にここに送り提灯が出るからってそそのかされたんで試しに来てみたんだ」
「ははは、なるほど、君はロマンチストなんだな。しかし僕はさっきからここにいるけど、残念ながら提灯らしきこのは出ていないなあ」
「ああそうか、ありがとう」
「でももう少し待っていたら出るかもしれないよ。一緒に待つかい?」
「いやそれは遠慮しとく」
「そうか、お役に立てなくて残念だ」
利飛太と話す。
「火は持っていないかい?」
「煙草でも吸うのか?悪いが持ち合わせてないよ、おれは吸わないし」
「なるほど、ありがとう。それなら大丈夫だ」
「?いいのか?」
利飛太と話す。
「じゃあ僕は仕事に戻らせてもらうよ。君がここから去ったらね」
「見られていたらまずいのか?」
「もちろん、秘密の仕事だからね」
撞木橋付近に移動する。
『送り拍子木』の時鐘があったという撞木橋付近をしばらく歩き回って、100円ライターをゲット!
南割下水通りへ。
???を調べる。→もっと近づく
暗闇に引っ張り込まれた!
100円ライターを使う。
「くそっ、失敗か!灯りが少しでもあるとダメなのか!」
「誰かいるな!呪主か!」
「しまった!逃げろ!」
呪詛行使
呪詛珠『置いてけ堀』に30%の滓魂を追加。
暗闇と灯りが呪いに関係しているということは、『消えずの行灯』だろう。
七不思議の話と呪いの条件には関連がある。
『津軽の太鼓』の場所は緑町公園、『馬鹿囃子』の場所は駒形高校がある。
『津軽の太鼓』のある緑町公園へ。
中年男性と若い男が何かを話している。
男達を注視する。
「このあたりにいたらしいですけ誰もいませんね、ボス」
「夜明けまでに何かしらの動きを見せるはずだ」
「そうですかねぇ。いやそれにしても七不思議が。。。今なんかうすろで物音がしませんでした?」
左の木に隠れる。
「オレの気のせいでした」
男たちを注視する。
「でもあんな道具で呪い殺すだなんて本当にそんなことができるんですかね。あれぇやっぱうしろが気になるんでちょっと見てきます」
左の木に隠れる、
「うーん、やっぱ何もないかあ。ここの空気にびびっているんですかね、オレ」
男たちを注視する。
「おっと!ごめんなさいね、そこの彼。ちょっと話、聞かせてもらえます?」
「う!騙された!」
「そうか、あんたら警察か」
「はは、そう見えないってよく言われます。驚かせたらごめんさない。職業柄、話は聞いておかないといけないんでね。本職は本庁刑事課の襟尾純(えりお じゅん)です。で、こちらのおっかないカオのおじさんが上官の津詰徹夫(つつみ てつお)警部。」
人物リスト:津詰徹夫、襟尾純
津詰に話しかける。
「話だったらコイツに任せてる」
襟尾と話す。
「じゃあまずは住所氏名や身元を証明できるものがあったら見せてもらえますか?」
大人しく従う彰吾。
「へぇ、ヒハク石鹸さんに勤めているの?最近すごく景気良さそうじゃないですか。」
「おれは別に。新米のヒラ社員なんで」
「ヒハクさんの新しいトリートメント、オレも愛用してますよ」
「ありがとうございます」
「襟尾、お前、トリートメントなんて使ってんのか?」
「ボス、イマドキの男性はそれくらいしないとダメなんですよ!ですよね?興家さん」
「そうですね、今は男性用化粧品なんかもありますから」
「そうなのかよ、なんて時代だ」
「ボスは全身をひとつの石鹸で洗うのがカッコいいと思ってる野生児なんで」
「思ってねえよ、別にどうでもいいってだけだ」
「全身用に使える石鹸もありますよ。やっぱりそういう需要もありますんで」
「ほれ見ろ襟尾、そういうのを、もっと出せよ」
「めちゃくちゃ食いついているじゃないですか」
襟尾と話す。
「興家さんはここで何をしてたんですか?」
「七不思議の探索をしていて。あ、刑事さんは本所七不思議ってご存じですか?」
「ええ、知ってますよ。今ちょうど我々もそんな話をしてまして」
「知り合いの女の子がそういうのを好きで、話を聞いているうちに興味を持ったんです」
「なるほど。緑町公園の不思議は・・・」→津軽の太鼓
「『津軽の太鼓』!この辺一帯、津軽家の武家屋敷だったんですよね」
「それでこんな時間に町を徘徊してたってわけか。何か収穫はあったか?」
「いえ、さすがに何も」
「はるほどね、事情はわかりました。お話ありがとうございました。でも夜も遅いんで早めに帰ってくださいね」
襟尾と話す。
「もう行ってもいいですよ」→ここで退く
「そうですね、それじゃあおれは失礼します」
「はい、お気をつけて」
駒形高校正門前へ。
周囲を調べると、この学校は『馬鹿囃子』に遭遇した藩主の下屋敷の跡地にあたるらしい。
文化/社会:駒形高校
体育館を調べると、校門を乗り越えてきた女学生とぶつかる。
女学生を調べると。制服を着ているのでここの生徒だろうか?しかし、手に呪詛珠を持っている。
女学生と話す。
「どうしたの?こんな時間に学校で何を?」
「えっと、ごめんさない!わたし急いでるんでここで失礼します」
呪詛行使!
呪詛珠『置いてけ堀』に36%の滓魂を追加。
今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?
錦糸町付近午前2時
彰吾はすぐに公園を離れて、次の生贄を探し始める。
弓岡の滓魂はごくわずかものだったので、呪主ではなかった。
本所七不思議の呪いを受けた他の呪主たちの居場所を探すため、各不思議のゆかりの地の付近を当たってみることにする。
その地が当人でなくとも彰吾と同じように考えた別の呪主が訪れることもありえる。
候補地は、撞木橋を超えた先が『送り拍子木』、南割下水通り周辺には『足洗い屋敷』『消えずの行灯』、法恩寺橋のあたりが『送り提灯』だ。
場所移動:南割下水通り
なんだか妙に暗い気がする。
彰吾は、この暗さは呪いの影響で、すでになんらかの条件に踏み込んでいる?と考える。
周囲を調べる。
深夜とはいえ。このあたりだけ妙に暗い気がする。
???を調べる。
呪影?
???を調べる→もっと近づく
彰吾は誰かに引っ張り込まれて、暗闇の中に放り込まれる。
周囲を調べる。
窓も何もない閉ざされた空間で、自分がどっちも向いているのかもわからない。
突然、腹が避けて、彰吾は死亡・・・
案内人から、「暗闇をなんとかする方法があればどうにかできるのではないか」と言われる。
今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?
弓岡に呪詛珠について聞く。
「おれの呪詛珠を手に入れてどうする気だ?」
「もちろん二度と使われることがないよう安全な場所に封じます。あなたも持て余しているのではないですか?安全に人を殺せる力など呪い以外の何ものでもない。そんな力があって使わずにいられる者がどれだけいることか。まして蘇りの秘術などという見返りがあるのならばなおのこと」
「封じるとは、どうやって?」
「霊験あらたかな霊術師の先生が責任を持って封印いたします。納得いただけたならその呪詛珠をお渡しください」
弓岡にほかの呪主にことを聞く。
「本所七不思議の不思議の数だけ呪いがあって、呪主がいるんだよな。ほかの呪主がどこの誰かあんたは知っているのか?」
「世の摂理に背き蘇りの秘術を求める、そんな身勝手で浅ましい心に呪いは取り憑くのです。その際に恨みの記憶に触れ、あなたの心には今強い殺意が芽生えているはず。あなたも被害者です。はやく呪詛珠を渡した方が身のためです。取り返しがつかなくなる前に」
「取り返しだと!そんなものもうつかなくなっているんだ!おれはなりふり構わず前に進むしかない!その邪魔をするというのならわかっているんだろうな?」
「呪詛を行使する気ですか?条件を踏まないようこれ以上の不用意な発言は控えたほうが良さそうですね」
彰吾が考えると、弓岡を撤退させる話題を思いつく。
弓岡にあの鬼火について聞く。
「あっちにさっきから浮いている鬼火みたいなものはあんたの呪いか?」
「わたくしには何も見えませんが?」
彰吾が鬼火がいた場所に目をやるが、いなくなっている。
「あれ!本当だ、いない。さっきまで確かに」
「なるほど、すでにほかの呪主にマークされているのかもしれませんね」
弓岡に撤退させる話題を話す。
「しまった!こうしてる場合じゃなかった!」→電話をした
「実はさっき119番で救急車を呼んだ!もうじきここに救急隊が来るぞ!」
「なんと愚かな。こんな夜中に誰もいない場所で変死体と一緒に立っていたら、救急隊から蛍雪にも通報され、事情聴取は免れないでしょうな。」
「でもおれは葉子さんの側を離れたくない。あんたもこのまま一緒に事情聴取を受けるか?」
「通報したのは間違いなさそうですね。もういつ到着してもおかしくない。今は面倒ごとを酒ておくべき時。いったんこの場は引きましょう」
呪詛行使→弓岡死亡
呪詛珠『置いてけ堀』に1%の滓魂を追加。
今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?
葉子を調べるが、息もしていないし、冷たいし、脈もない・・・
電話ボックスに飛び込み、119に通報する。
しかし、葉子の身体は完全に硬直しており、体温もなく、呼吸も感じられない。
この状態から再び息を吹き返すようには到底思えない。
葉子が探していた蘇りの秘術があれば、葉子を蘇らせることができるんじゃないか?
可能性は十分ある!彼女を元に戻るために、まだおれにできることがある!
あの時、葉子はいったい何を見たのか?
葉子は、蘇りの秘術は本所七不思議と関係があると言っていた。
ならば、この地に伝わる七不思議、置いてけ堀とやらに違いない!
怪しい気配がした。
葉子の近くにある落とし物を調べる。
小さな木彫りの彫刻が落ちていた。
高さは3~4センチ。キーホルダーかと思ったが、この朽ち方からするともっとずっと昔の物のようだ。
こんなに小さいのに禍々しいほどの重圧を感じる。
呪詛珠『置いてけ堀』をゲット。
深く悲しい恨みの記憶が彰吾の頭に入り込んでくる!
わたしをおきざりにするやつ死んじゃえ
オキザリニスルヤツヲ、ミンナコロセ!
呪詛珠『置いてけ堀』の呪いの力で、自身の前から立ち去ろうとする者を呪い殺せるようになりました。
対象が立ち去るタイミングで呪詛行使ボタンを押下してください。
きこえるか呪主(かしりぬし)よ、蘇りの秘術を求めし呪主よ、呪い殺せ。
蘇りの秘術を得たくば、この呪いの力によって、人々を屠り、魂の惨死を集めよ。
幾人なる滓魂を呪詛珠に捧げることで、それを贄に還魂が為され蘇りの秘術は発現しよう。
また、他の七不思議の呪主をひとり呪い殺さば、数十人に相当する滓魂を得られよう。
さあ、呪い殺せ!
本所七不思議:置いてけ堀→呪詛珠と呪いの力:自身の目の前から立ち去る者を溺死させる
→恨みの記憶:父親との魚釣りが楽しみだった少女。その父親が釣ってきた鮒で美味しい味噌汁をつくってくれた母親。ある日、父親の姿が消え、探しに行った母親も帰ってこない。置いていかんで、と長屋を飛び出した少女は、父親と釣りにきた堀にたどり着き、思わず堀に身を乗り出した。ばしゃばしゃと水の音が響くが、通りがかる者も魚が跳ねているのだ気を留めなかった。その音もか細くなっていき終には聞こえなくなった。
超常/呪詛:呪影/呪主 呪影とは呪いが可視化された像のこと。基本的にはその呪いが生まれた根源に関連する姿をしているが、完全に同一の形状であるとは限らず、抽象化されている場合や認知が歪められている場合もある。いわゆる霊魂とは違い、それ自体は意識を持たずただの魂の残滓、いわゆる滓魂によって呪いが具象化されたものである。呪影を持つ呪いに取り憑かれた者を呪主と呼ぶ。この呪影自体が呪であると共に、取り憑いた呪主の意志によって別の者に呪いを与えることができる。呪いと呼ばれる念力の中でも呪影を持つものはそれだけで相当な強さの呪いとなる。通常霊感のない者は呪影を認識できなが、呪主となった者であれば互いの呪影を視認することができる。
超常/呪詛:呪詛珠 本所七不思議に纏わる呪いが込められている古い根付。所持することで霊感を持たない者では本来扱うことのできない呪詛を行使することが可能となる呪具の一種。
超常/呪詛:滓魂 死して肉体から抜け出た命は魂となるが特殊な呪詛によって呪い殺された場合滓魂と呼ばれる残滓となる。蘇りの秘術にはこの滓魂を贄として反魂を成す術であるが。それに必要な量は蘇生させたい者がいつ死んだかによって変わり、より遠い過去に死んだ者ほど多くの滓魂を必要とする。
彰吾は、呪詛珠を拾った影響で、置いてけ堀に呪われたらしい。
蘇りの秘術を得たければ、この呪詛珠の持つ呪いの力で多くの人の魂を集めろと。
自身の前から立ち去ろうとする人の魂を置いて行かせる呪い。
そして、ほかの七不思議に呪われた人物の魂であればより多く貯まる?
葉子を調べる。
「もういいよ、完全にダマされた!・・・そうだったら、どれほど良かったか。やはりもう戻れない、前に進むしかない」
周囲を調べると、誰かに見られている?
後ろを調べると、何かが宙に浮かんでいる。
さらに調べると、鬼火のような何かが近づいてきている。
誰かの影を調べる→声をかける
「おい、そこにいるのは誰だ!」
「その女性を呪い殺してしまったのですか、興家彰吾くん。」
彰吾は考えた。
現れた男は、30代から40代くらいで、折り目正しくスーツを着ている。
呪いについても知ってそうな感じだ。
本所七不思議の呪いを受けた呪主であれば、おれの命を狙って呪詛を仕掛けてくる可能性がある。
逆に言えば、呪主を呪い殺せば大量の魂が得られるらしいが。
男を調べる。
背の高い真面目そうな男だが、見覚えがない。
おれのことを知っているようだが、会ったことのある人物なのだろうか。
男に話しかける。
「やっぱりあんたには見覚えがない。なぜおれを知っている?」
「わたくしの認知度もその程度でしたか。では名前だけお伝えしましょう。わたくしは弓岡巧己(ゆみおかたくみ)といいます。」
「聞き覚えがあるような、ないような」
「そうですか、名前すら知られていないとは残念です。残念ですが、好都合とも言えます」
人物リスト:弓岡巧己
「では続いてわたくしからあなたにお訊ねします。あなとの持っている呪詛珠をおとなしく渡してもらえませんか」→なぜ?
「なぜ呪詛珠を知っている?」
「見させていただいてましたから。」
「今見ていただけで呪詛珠のことがわかるわけないだろう。あんた知っているんだな?本所七不思議の呪いのことを」
「ええ、もちろん。その呪詛珠は、条件さえ満たせば証拠を残さずに人を呪い殺すことができる危険な道具ですから」
「そうは考えていなかったな」
「もし悪意のある人間に渡ったら大変なことになる。その前におとなしくこちらに渡していただきたい。もっともあなたはすでにひとり殺してしまったようですが」
「違う、おれは何もしていない!!」
「今ならそちらの女性の件を目を瞑ります。呪詛珠をこちらに渡してください。」
「ダメだ、断る!それを言ったら、あんただって悪用しないとも限らない!」
「そうですか、手荒な真似はしたくありませんでしたが」→呪詛珠をもっているだろう
呪詛珠を持っていると思っていたほうがいい。
こいつも条件次第で相手を呪い殺せる力を持っているとしたら、その条件がわかるまではうかつな行動は命取りだ。
ここは話を引き延ばし、情報を探りつつ、先にこちらの条件を満たせば!
あいるとおれの前から立ち去らせるにはどうする?
彰吾は考えた。
おれの呪詛珠の条件を満たすには、こいつがおれを置いてここから立ち去ってくれないといけない。
では、何があれば何もせず立ち去るか?
ひとつ、自分の要件を済ますこと。
ふたつ、ほかに急用ができること。
こいつの要件をおれの呪詛珠を手に入れることだから、ひとつめはできない。
ふたつめは、急用の発生を期待するしかないが、そんなものはアテにできない。
ならば、みっつめ。ここに居られない状態いなる。
一時的なものでいい。撤退を余儀なくさせるには何があればいいだろうか。
弓岡を調べる。
いったい何者なんだ?思い出せれば有利に運べるかもしれない。
弓岡について思い出す。
何者なんだ?
そもそも最近のおれの人間関係なんて仕事関係くらいしかないはずだが。
弓岡に話しかける→弓岡のこと
「まずはあんたの身元を明かしてもらいたい。それで信頼に足る人物だと証明できるなら呪詛珠を渡すよ」
「確かにそうですね。実はわたくしは、霊術師 我妙堂垂弦先生の付き人をやっております」
「我妙堂?」
「はい、最近は雑誌にも連載をしているのでもちろん知っているでしょう?先日そちらの彼女が先生のところに相談に来たことがありましてね。あなたのこともそこで彼女から聞いておりました。てっきりわたくしどものことも彼女から聞いているものだと思っていました。」
「それはいつの話だ?」
「つい2,3日前のことです」
ウソだろうな。
こちらが忘れているのをいいことにして、適当な話で煙に巻くつもりか。
そもそも彼女と知り合って1か月程度なのに霊術師の先生とやらに相談に行ったとも思えないが。
葉子さんの場合、本当に行ってたとしてもおかしくないのでウソの根拠にはならないか。
弓岡について思い出す。
そうか、仕事関係。
思い出したぞ!
直接会ったことはないから忘れていた。
人物リスト:弓岡巧己 彰吾が務めるヒハク石鹸の会長の山森ナツヱの個人秘書
弓岡を調べる。
この男は、おれの勤務する会社 ヒハク石鹸の会長 山森ナツヱの秘書だ。
おれを知ってたってことは、従業員の顔と名前をすべて把握しているのか?
弓岡に話しかける→弓岡の正体
「思い出したぞ。あんたはおれの勤務する会社 ヒハク石鹸の会長秘書じゃないか」
「ようやく思い出しましたか。では立場を弁えてこちらのいうことに従っていただきましょうか」
「断る。これは業務とは無関係だ。あんたにそんな権限はない。そもそもどうしてうちの会長秘書が呪詛珠なんてもんを探しているんだ?」
「そのように疑問を持つでしょうから、あえて明かす必要もないと思っていたのですが。わが社は昭和初期よりこの土地で共に発展し、地域に根差してきた企業です。この地で不穏な呪いなどが広まらぬよう排除するのになんの不思議がありましょう。会長は愛すべき会社のあるこの土地で厄介ごとを起こしたくないのです。さあ、わかったらおとなしく呪詛珠を渡してください」
弓岡と話す→葉子のこと
「むしろ葉子さんをあんな目に遭わせたのは、あんたの呪いじゃないのか?」
「その質問で、わたくしが呪詛珠を持っているかどうか探ろうというのですか。あれはあなたの呪いですよ。」
「ありえない、おれが呪詛珠を手に入れたのは葉子さんが死んでからだ、やっぱりあんたの仕業なんだな?」
「残念ながら違います。信じるかどうかはお任せしますが。そもそも本日0時ごろ、なぜか一斉に本所七不思議の呪いが発現しました。七不思議の呪いはまだいくつもある。呪いの力を持つ呪主が何人もいます。わたくしだと断言するのはまだまだ時期尚早ではないですか?」
「そうか、今日の0時に、何人かの呪主が生まれているってことか」
弓岡と話す→葉子のこと
「彼女の死がおれの呪いによるものだと断言したのは何か根拠があるのか?」
「それはですね、おや?あなたの連れの女性、今、少し動いていたようですが」
葉子の様子を見ようと振り返ると、呪いが発動して、彰吾は死亡する・・・
案内人に「絶対に振り返らないでくださいね」と言われて、時間が巻き戻る彰吾。
今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?
周囲を調べると、そうこうしているうちに深夜の1時をすぎてしまった。
葉子と話すと、まったく怯えている様子もなくケロリとしている。
お酒のこと
葉子はそこそイケなくもないほうだと思うが、本物のモスコミュールは飲んだことない。
霊感のこと
葉子曰く「ちゃんと信じてないと脳がそれと認識できない。精神や魂と密接に関わっている世界だから、意識を同期させないとそっちの存在を認識できない。たまたま見えちゃう人は雰囲気に呑まれてなんか出るかもって信じちゃったせいだね」
再度、霊感のこと
この話を信じた興家くんは少しは見えるようになったかも、と葉子。
本所七不思議のこと→七不思議の数
葉子曰く、「古い伝説だから一説によると大小含めて15個くらい伝わっている、九不思議とか十五不思議よりも七不思議のほうが言いやすいから、伝承として後世まで語り継がれたのでは?」
本所七不思議のこと→怪談なのこれ?
葉子曰く、「怪談ってよりは、ただ不思議な噂話を集めましたって感じの内容だよね。何百年も前から伝わっている話なんて、語り部を経ていくうちに伝言ゲームみたいに話の内容なんて全然違うものになっちゃうわけだ。置き去りにする意味の置いてけぼりは、この置いてけ堀が語源だって言うけど、今伝わっている不思議の内容にそんな誰かを置き去りにすような意味全然ないじゃん。本当は何かを置き去りにするような話だったかもしれないから、それを知りたい。」
蘇りの秘術のこと
蘇りの秘術は、雑誌なんかでも取り上げられて、ちょっと前から話題になっている。
葉子曰く、「太古の昔、高名な陰陽師によって生み出された死した者を蘇らせることができるという禁忌の法術。その術について具体的に記された古文書が残されていたという話なんだけど、これは郷土史研究家の新石英樹先生が発表した内容が噂話の出どころなんだって。」
新石先生の有名な言葉に「未知の探究は、信じるところから始める」があり、葉子もそれを口にする。
超常/呪詛:蘇りの秘術
「葉子さんは、その蘇りの秘術ってやつも探してるってことなのか?本所七不思議と蘇りの秘術って、もしかしてなんか関係あるとか?」
「実を言うと、本来の目的は逆なの。最初は蘇りの秘術を探してたんだけど、本所七不思議を調べる必要が出てきたんだよね」
どうして秘術を探してた?
葉子は、ひと月くらい前の事故で死んだオゴポゴを生き返らせようとしていた。
オゴポゴは、葉子が8年間飼っていたイヌの名前だ。
七不思議とどういう関係が?
「本所七不思議の本来の話とやらが、蘇りの秘術を手に入れるためのカギとなる。だからここで本所七不思議のひとつを調べている、とかそんなところか?」
「わたしも噂話で聞いただけなんだけど、どうも本所七不思議って伝承が生まれたきっかけに、蘇りの秘術が関わっているかどうとかで。」
「本所七不思議が生まれた頃に?ってことは江戸時代に?でもさっきの話だと蘇りの秘術は太古の昔に生まれたものじゃ?」
「太古からの伝説の秘術を江戸時代のとある術師が復活させた、ってことみたい。さっき言っていた秘術について記された古文書ってのが、どうも江戸時代に書かれたものらしくてね。あ、『禄命簿』っていうらしんだけど、その古文書。それによると、秘術を得るための秘密が本所七不思議に隠されているのでは、と。」
超常/呪詛:禄命簿
突然、空気が変わったような気がした!
葉子は、彰吾の背後を凝視したまま凍り付いたように動かなくなってしまった。うしろに何かあるのか?
葉子に話しかけるも、葉子は言葉にならない声を発するのみ。
後ろに振り向いて、ZLを押す。
葉子の方を見ると、葉子が倒れている・・・
パラノマサイト FILE23 本所七不思議のプレイ開始!
人物リスト:案内人
攻略情報:ゲームの遊び方
案内人から、もし死んだ者を生き返らせる幻の秘術を1回だけ使える機会があるとしたらどうしますか?と聞かれる。→何の代償もないなら使いたい
カラーテレビや公衆電話が当たり前だった時代。
蘇りの秘術という呪いを巡って壮絶な命の奪い合いを繰り広げることになった9人の男女が紡ぐ世にも奇怪な夜話。
人物リスト:興家彰吾(おきいえしょうご)
カラーテレビから臨時ニュースが流れてくる。
早朝、墨田区の公園内で溺死している男性の遺体が発見された件で、警察はこの遺体は同区に務める会社員の興家彰吾さん25歳であると発表しました。
葉子に起こされる彰吾。
彰吾は突然寝てしまったとのこと。
周囲を調べると、彰吾は、ここは東京都墨田区の錦糸町の駅近くにある錦糸堀で、葉子に大切な用事があると頼まれてわざわざやってきたのことを思い出す。
時刻は深夜の0時過ぎで、周囲に人の姿は見当たらない。
文化/社会:東京都墨田区、錦糸堀公園
電話ボックスを調べる。
文化/社会:電話ボックス
福永葉子と会話する。
葉子はオカルト系が好きな23歳の家事手伝いで、彰吾とは1か月ほど前に出会った。
まだ交際するとかいう空気ではないが、彰吾は葉子に惹かれつつある。
人物リスト:福永葉子
彰吾は、ひと月ほど前にこの公園で葉子と出会った日のことを思い出す。
休日の昼間、用事を済ませた彰吾はこの公園で休憩をしていると、公園内をウロウロと歩き回っている葉子が目に入った。
よく見ると砂場を掘り返したり、遊具の裏側をのぞき込んだり、動物のオグジェに何やら話しかけては、楽しそうにぺしぺしと叩いたりしていたので、気になった彰吾は、なんとなく声を掛けた。
「あの、何か探しものですか?よければ探すのを手伝いますけど」
「それは助かる!けど、それって下町人情ってやつ?それとも下心人情のほう?」
→「これが下町人情だ」
「じゃあ手伝ってもらっちゃおうかね。ちょっと面倒かもしれないけど」
「何を探せばいい?」
「七不思議。なんせここは置いてけ堀だからね」
「ほへ」
「しまった、ビョーキか?ってカオされた。元ネタは本所七不思議なんだけど知らない?本所っていうのは、ここ東京都墨田区の南側一体の地域を指すんだけど、興味ない?」
「おれはこのあたりの会社に勤めているだけで、住んでいるわけじゃないからな」
「じゃあ知らなくても仕方ないか。で、その本所エリアに江戸の昔から伝わっている伝承が本所七不思議ってわけ。」
「そんな200年も昔からある話だったのか」
「興味出てきた?」
「ああ、どうせ昨今のオカルトブームに乗っかかったポッと出の話なのだとばかり思ってたから」
「本所七不思議はホンモノだよ」
「七不思議のホンモノってどういう意味なんだ?その不思議な現象とやらが実際にあの公園で起こるとでは?」
「だいたいそんな感じ。でも、まだ足りなかったみたいだね。あれだけやっても何も出なかったから。」
本所七不思議:本所七不思議、置いてけ堀
文化/社会:本所、オカルトブーム
その後、葉子と連絡先を交換することになり、何度か電話したり会って話したりしたが、この本所七不思議の話題は出なかったので、もう飽きたものとばかり思っていたが、今日になって急にその七不思議探しの続きをやると言い出して、ここに来たことを思い出した彰吾だが、気付くと葉子の姿がない。
周囲を調べる:葉子が言うには、この公園のあたりに本所七不思議のひとつ「置いてけ堀」とやらがあったらしい。置き去りにされる意味の「置いてけぼり」という言葉の語源にもなっているのだろか。
本所七不思議のことを思い出す
本所七不思議:馬鹿囃子、送り提灯、送り拍子木、落葉なき椎、津軽の太鼓、足洗いの屋敷、片葉の葦、消えずの行灯
葉子を発見。
様子を見ていると、砂場を掘り返したり、遊具の裏をのぞき込んだり、動物のオブジェになにやら話しかけては楽しそうにぺしぺし叩いたりしている。
こっちを振り向いた葉子が走ってきて、「今の何?」と聞いてきた。
「何か聞こえなかった?」
→「木のせいだろう」
「そっか、気のせいか。でも興家くんは素質あると思うから!ちょっと注意しといてね!」
「素質?」
「え?霊感だけど。そこそこイケるクチだよね?」
「気にしたことないが」
「わたしの姿は見えてるんだよね?」
「えっ」
今日のファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼアはどうかな?
ウルダハで執事王に話しかけて、アルディシア・ソーンの調査を協力してほしい、と言われて、クエスト:プリンセスデーと扇の舞踊開始!
ゴールドコートにいるアルディシアのところへ行くと、体調不良で座り込んでいた。
アルディシアは、自宅にあったソーン朝様式の扇について、父親に由来を尋ねたところ、知らないと言われたので、識者に話を聞こうとしているとのことだった。
体調不良のアルディシアの代わりに、アルディシアの家にあったソーン朝様式の扇を識者に見せて、話を聞くことになった。
アルダネス聖櫃堂で、ミスリルアイの記者にソーン朝様式の扇を見せると、アルディシアの母親のクラウディア・ソーンのものに間違いない、と言われる。
昔、クラウディアにインタビューをしようとしたときにこの扇を持っていたとのこと。
クイックサンドにいる白髪の史学者に、ソーン朝様式の扇を見せると、昔の社交界では女性は扇で顔を隠すものだったが、ソーン家のエドヴィア姫は、扇を持って踊り、それが「姫の舞踊」として代々ソーン家の女性に受け継がれてきた、と教えてくれる。
アルディシアに報告すると、アルディシアはその話は初耳だった。
クラウディアが早くに亡くなったため、アルディシアに継承したくともできなかったのだ。
アルディシアが、母親や姫の舞踊について知りたい、と言ったので、クラウディアが社交界にいたころの知っている年配のお金持ちから話を聞くことになった。
宝飾店エシュテムで、たおやかそうな壮年の貴婦人に話しかけると、自分はクラウディアの友人で、彼女から姫の舞踊を習ったので、アルディシアに教えてあげる、と言ってくれる。
サファイアアベニュー国際市場で、子連れの壮年の貴婦人に話しかけると、よく知らない、と言われる。
そわそわした壮年の紳士に話しかけると、昔プリンセスデーでクラスディアの踊りを見たことがあるが、彼女は踊った後座り込んでしまった、と言われる。
アルディシアに報告すると、先ほどの貴婦人から、姫の舞踊を教わった、と言われる。
アルディシアは、姫の舞踊は体力をかなり使う踊りのため、体の弱いアルディシアを気遣って、父親が何も知らない、と答えたことに気付く。
アルディシアの父親のフォルティンに、自分の想いを伝えにいくアルディシア。
フォルティンは、先ほど話を聞いたそわそわした壮年の紳士だった。
アルディシアは、姫の舞踊をフォルティンに見せる。
フォルティンはかつてクラウディアにしたように、姫であるアルディシアの願いをかなえる執事王になってくれる。
アルディシアの願いは、みんなに姫の舞踊を広めたい、というもので、フォルティンも、みんな姫だから当然だ、と言ってくれる。
クエストクリアして、演技教本:姫の舞踊をゲット。
アチーブメント:受け継がれし扇と舞踊をゲット!
シーズナルショップで、2500G払って、オーケストリオン譜:駆け引きを購入。
今日のうみねこのなく頃に咲 〜猫箱と夢想の交響曲〜はどうかな?
10/4(土)10:30 六軒島到着
船が船着き場に到着すると、タキシード姿の大柄な男がいて、にこやかな笑顔で迎えていた。
男は6年前には務めていなかったとのことで、戦人とは初対面だったので、二人は挨拶を交わす。
男は、使用人の郷田と名乗り、一昨年から右代宮本家に使えているとのことだった。
郷田俊朗(ごうだ としろう)
料理人として雇われた使用人。
年季は短いが、前職で培われた接客術は洗練されており、評価は高い。
蔵臼夫妻が雇用した使用人であるため、金蔵のスパイと思われている古参の使用人たちより、信頼されているらしい。
郷田は全員の下船を補助して挨拶をしていた。
挨拶や仕草が洗練されていて、プロの身のこなしで、見かけのゴツさの割りにとても優雅だった。
全員が下船すると、船は船着き場を離れ始める。新島の母港へ引き上げるのだろう。
この島に来ると、うみねこがにゃあにゃあと賑やかな声で迎えてくれていたのだが、今日はまったく声が聞こえないため、戦人は違和感を感じていた。
六軒島は、右代宮本家が住んでいるきわめて一部以外は、手つかずで放置されているため野鳥の天国で、どっかの岸壁がうみねこの巨大コロニーになっており、この島はいつもうみねこだらけなのだ。
戦人が、うみねこの声が聞こえないと話すと、譲治が、野鳥は天気や気圧の変化に敏感で、今夜から天気が崩れそうだから巣に早めに引き上げているかも、と話す。
薄暗い森の中を進むと、石造りの庭園風の階段が見えてきた。
石段の向こう側に美しいゲストハウスが見えてくる。
その前には美しい薔薇園があった。
薔薇を見ていると、真里亞が、「この薔薇だけヘン、うー。」と言い出す。
立派な薔薇たちの中で、その1本だけがしおれかけていたのだ。
「うー、他のみんなは元気なのに、これだけ可哀そう」という真里亞に、譲治が、「帰るまでの間、この薔薇をお世話してあげるといいよ」と声を掛け、ポケットから、機内で舐めていた飴玉の包み紙を取り出して、目印をつけるようにその薔薇にやさしく縛り付けた。
そして、譲治は、「この薔薇さんに何か名前を付けてあげるといいよ」と話すと、真里亞は真剣に悩み始める。
突然、秀吉が、「嘉音くん!」と大声を上げながら、手を振り出す。
その方向を見ると、小柄な少年が、手押しの猫車に園芸道具を積んで運んでいるところだった。
少年は、自分が呼び止められたことを知ると、猫車を置いて帽子をとり、頭を下げた。
戦人は、少年が自分より年下ぽかった。
郷田が少年に挨拶を促すと、少年は、「初めまして、使用人の嘉音です」とだけ挨拶した。
嘉音(かのん)
若い使用人。
寡黙に仕事をこなすが、愛想が悪く評価は高くない。
音の仮名を持つ使用人は他にも数人いるが、たまたまこの日は、彼と紗音が当番だった。
郷田が、もう少し自己紹介はできませんかと小声で促しているが、嘉音は「僕たちは家具ですから」と答える。
朱志香が、「嘉音くんは寡黙でさ、余計なおしゃべりはしない性分なんだよ。愛想は少し悪いけど根はいい人なんだぜ。ここに務めて3年になるんだっけ?確か郷田さんにょり1年長いんだよな?」とフォローする。
戦人が「よろしくな、俺は戦人!18だけど、君はいくつだい?」と挨拶すると、朱志香が先に答える。
「私たちの2つ下だから、16だったよなー?」
「はい、そうです」
嘉音は、「まだ仕事がありますので失礼します」、と言って頭を下げると、踵を返して猫車を押し始めたが、突然の小車がぐらりと転んで積み荷を散らしてしまう。
嘉音は、無言で落ちた荷を猫車に積み直すが、一抱えもあるような肥料の袋を持ち上げるのには苦労しているようだ。
戦人は、「俺はレストランで、落ちたフォークをウェイトレスに拾わせるってやつが大嫌いなんだ」と言って、他にも転がる肥料を抱え上げると、嘉音は驚いた目を向け、「結構です、僕がすべてやりますので」と話す。
そんな風にしている内に、積み荷は全て猫車に積みあがった。
「お見苦しいところをお見せして、申し訳ございませんでした」と言って嘉音は去っていった。
ゲストハウスの中に入った戦人は、薔薇の庭園は記憶にあったが、このゲストハウスには記憶がないことに気付く。
門柱らしきものに「渡(とらいあん)」と記されているが、みんなはゲストハウスと呼んでいるようだ。
譲治が、建ったのは一昨年だ、と教えてくれる。
部屋はみんなツインで、絵羽と秀吉、留弗夫と霧江、譲治と戦人、楼座と真里亞の組み合わせだった。
戦人と譲治の部屋は、いとこ同士が集まるだろうと言うことで、大き目の部屋だった。
真理亞がうらやましがるので、戦人は、「ここは俺と譲治兄貴に部屋だが、特別に出入りを許可してやろう。お母さんにはナイショだぞ」と話すと、真里亞はうれしそうに笑う。
部屋に荷物を置くと、親たちは屋敷の方へ挨拶に向かうとのことで、いとこ同士は、ゲストハウスで留守番することになった。
郷田と熊沢に連れられて親たちが屋敷に向かおうとすると、譲治が熊沢に何か尋ねている。
親たちがいなくなったあと、戦人は、譲治が熊沢に聞いたことを聞きだそうとすると、朱志香が、使用人について聞いていた、と言い出し、「たぶん、掃除とか昼飯の準備で忙しいんだよ。後で、挨拶に来るぜ。紗音の出迎えの方が良かったーってんだろう?」と続ける。
戦人は、紗音の名前は憶えており、「今も使用人やってんのか?元気かよ」と話す。
一方屋敷では親たちが集まっていた。
楼座が頭痛持ちの夏妃のために、頭痛に良く効くハーブティーの手土産を渡すが、絵羽は、微笑みで胡麻化しつつも夏妃に対してちょっぴり明白な悪意を含む言葉を掛ける。
窓から刺す明かりは曇天と言えどこんなにも温かなのに、室内の空気はよどんでいた。
霧江が、「さっそく頂いてみましょう」と紅茶を淹れてこようとすると、夏妃が「ありがとう。それは後でいただきましょう。うちの者がすぐにお茶を持ってきますので、どうぞおくつろきください」と言った。
客人が挨拶に見えたのだから、すぐにお茶が振舞われるべきなのだが、お茶のタイミングが遅れて、客人たちが自分たちでお茶を淹れようなどと言い出してはホストの顔は丸つぶれだ。
夏妃は、お茶の準備が遅れている使用人たちの不手際に下唇を噛み、絵羽はその表情を見ながら、くすくすと笑っている。
そこへティーカップを積んだ配膳ワゴンを押して紗音が入ってくる。
「失礼いたします。お茶のご用意をさせていただきます」
秀吉が、「紗音ちゃん、久しぶりやのう。ますます別嬪さんになりよったなぁ」と声を掛ける。
返事をしようとする紗音に対し、夏妃は「おしゃべりは配膳を済ませてからになさい、お茶が冷めます」と言い放つ。
「申し訳ございません、奥様」と紗音が謝る仕草が、配膳ワゴンに触れ、ティースプーンを数本落としてしまう。
その無様に夏妃がますます表情を険しくし、それがますます紗音を委縮させていた。
お茶が遅れた不手際も、使用人の無様もすべては夏妃の日ごろの指導の至らなさということに結び付き、自分の顔をつぶしてしまう。
年に一度しかない日に、その無様をさらすことは、右代宮本家の台所を預かる身をしては屈辱でしかなかったに違いない。
霧江が険しくなった空気を切り替えたくて、「いい香りね。銘柄を聞いてもいいかしら?」と声を掛けたが、紗音は答えられず、「申し訳ございません、後ほど調べてまいります」と言ったので、ますます夏妃の表情と部屋の空気が険しくなってしまう。
絵羽が、「紗音ちゃん、自分で淹れているものが何かもわからないの?ダメよ、そんな怪しげなものを来客に振舞っちゃ。こんなお茶じゃ銀のスプーンでもないと飲めないわよ?ねぇ紗音ちゃん、銀のスプーンって何に使うか知っている?」と言うが、紗音は答えられない。
紗音が答えに窮しているのを見て取り、楼座が「銀は毒に触れると曇る、って言われているの。紗音ちゃんも一つ勉強ができてわね」と声をかける。
毒見をしなければ飲めないお茶扱いされたことは、夏妃にとって、それを振舞った自分を貶されたも同然だった。
留弗夫が「毒舌の姉貴がひと舐めしたら、銀の皿だって真っ黒に曇っちまうぜ」と言うと、秀吉も「わしゃあその毒舌を毎日聞かされとるから、もう毒には耐性がついてしもうたわ。絵羽も、わし相手には構わんが耐性のない相手にはちぃと加減せんとな。わっはっは」とと馬鹿笑いしながら答え、絵羽も「あらあらひどい、紗音ちゃんにお茶の知識を教えてあげただけじゃない」とくすくすと笑いながら答える。
夏妃だけは笑いに加わらなかったが、客間内は談笑で盛り上がっていると誤解できる程度にはなった。
お茶の配膳を終えて戻ろうとする紗音に、霧江は、助け舟にならなくてゴメンと小さく謝る。
紗音は小さく頷き返し、そそくさと出ていく。
うつむきながら配膳ワゴンを押して廊下を歩く紗音の姿は、何かのいじめを受けたことを容易に想像することができた。
嘉音が、「気を落さないで、姉さんは何も悪くない」と声を掛けてきた。
お茶の配膳が遅れたのは、郷田のせいだった。
賓客が集まっているところへお茶を運ぶという派手な仕事を見栄っ張りな剛だが譲るわけないが、お茶を準備するのに無駄な時間をかけすぎて、ポイントが稼げないことがわかっていたので、たまたまその場を通りかかった紗音に配膳を押し付けたのだ。
紗音は「ありがとう。嘉音くんだけでもわかってくれたんで、ちょっと心が楽になったかな」と答える。
不意に人の気配がしたので、二人は慌てて振り返ると、使用人の長である源次の姿があった。
「そこで何をしている。紗音、早く厨房に戻りなさい」
「はい、失礼いたしました」と言って紗音が配膳ワゴンを押して立ち去ろうとと、嘉音が言葉にできない何かを瞳に宿して、無言で源次に訴えている。
「どうした、何かあったのか?」
「紗音は何もわるくないのに、あいつら・・・」
「やめて嘉音くん。失礼しました。すぐに仕事に戻ります。嘉音くんも自分の持ち場に戻って、お願い」
「姉さんがそういうなら」
「何事もないなら、そうしなさい」
「はい、失礼いたします」
「おいたわしや、紗音さん、嘉音さん」と呟きながら、その姿を廊下の影から見守る熊沢だった。
二人がいじめられる理由は何もないが、郷田に嫌われている。
郷田は、右代宮本家に来る前は、どこか立派なホテルに務めており、そこで身につけられた仕事ぶりは、大したもだったが、ここではもっとも年季が短い使用人。
郷田自身のそれまでの積み重ねによるプライドもあり、自分より年季を持ちながら未熟で人生経験も及ばない紗音と嘉音をことあるごとにいびっていた。
また二人は夏妃からも嫌われている。
ちょっとした金蔵の気まぐれが、夏妃に劣等感を与えてしまった。
ペルソナ3 ポータブル リマスターのプレイ開始!
ポイント故障のため、予定時刻を大幅に遅れて巌戸台駅に到着した主人公は、0時ちょうどになった瞬間、停電が起こり周囲の様子が変化していることに気付く。
駅を出ると、街中には棺のようなオブジェクトが並び、空には不気味なほど巨大な月が浮かんでいる。
月光館学園巌戸台分寮に到着した主人公は、中にはいると見知らぬ少年に声を掛けられ、契約書に署名させられる。
少年がいなくなると同時に停電が解消される。
寮に住んでいる3年生の桐条美鶴と2年生の岳羽ゆかりがやってくる。
主人公は2年生で、急にやってきた転入生だったのだ。
ゆかりの案内で自室に案内してもらう。
ゆかりにさっきの少年のことを尋ねると、ゆかりは何もしらなかった。
自室に入り、すぐに眠りにつく主人公。
4月7日(火)
ゆかりが主人公を呼びに来て、いっしょにモノレールで通学することになった。
玄関まで来ると、いったんゆかりと別れる。
掲示板を見ると、自分はゆかりと同じ2年F組だった。
職員室に行き、担任で国語科主任の鳥海に挨拶する。
始業式も無事に済み、放課後、主人公は、伊織順平に声を掛けられる。
順平も中学2年の時に転校してきたとのことで、何もわからない主人公を心配して声を掛けてきたのだ。
4月8日(水)
午後の授業で、鳥海先生に当てられて困っている順平を助ける→窪田空穂
魅力がアップ!
寮に戻ると、ゆかりが謎の紳士と話をしている。
謎の紳士は、学園長の幾月修司と名乗った。
この寮には、主人公を含めて4人の生徒が住んでおり、あと一人は真田明彦という3年生とのこと。
主人公が部屋で寝ている間、寮内にいる人たちは主人公を観察している。
毎夜0時に訪れる影時間になったが、主人公は象徴化(棺のようなオブジェクト化すること)にならず平然と寝ている。
主人公は、夢の中で、ベルベットルームを訪れてイゴールとエリザベスに出会い、契約者の鍵をゲット。
4月9日(木)
古文の授業→目を閉じない
学力アップ!
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