今日の428 ~封鎖された渋谷で~はどうかな?
亜智編 11:00
杖の男は、拳銃をまっすぐひとみへと向けた。
「ストップ」
ひとみと銃口を結ぶ直線上に亜智は割って入った。
「ナニモンだよ、あんた」
亜智の問いに男は言葉を返さない。
「ひとみ、コイツ、知っているヤツか?」
「いえ」
間近で見る男の顔は、亜智にも見覚えのないものだった。
「目的はなんだ?」
男は小さく息を吐くと、銃口を亜智へと向けた。
その鬼気迫る目つきを見れば、相手が本気で撃とうとしていることはわかる。
思わず後ずさると、足元に転がっていたビール瓶がコトリと小さく音を立てた。
このままでは間違いなく撃たれてしまう。
ほんの少しでいい。相手のペースを乱し、わずかなスキを生み出せれば・・・
「撃ってみるよ!」
あえて挑発するように声を荒げて、自分から一歩、男の方へと踏み出した。
一瞬、男が自分の懐に気を取られた。
どうやら男の携帯電話が着信したようだ。
A:拳銃を奪おうと杖の男に飛びついた
B:ビール瓶を拾って殴りかかった
C:ひとみを連れて逃げ出した
そのスキをついて、亜智は拳銃を奪おうと杖の男に飛びついた。
男の手を両手でつかんで地面に打ち付ける。
しかし、杖の男は銃をしっかりと握ったまま、予想以上に強い力で亜智を押しのけようとする。
男の形相からは執念のようなものが感じられた。
「ひとみ、今のうちに逃げろ!!」
亜智が叫んでもひとみは固まったまま動かない。
「早く!!」
我に返ったようにひとみがドアのほうへ駆けていく。
杖の男がいつのまにかビール瓶を手にしていた。
亜智の左耳にビール瓶が打ちつけられた。
気を失いそうになるところを、それでも必死に堪えた。
男の鼻っ柱に思い切り頭突きをかました。
一撃で男はぐったりとのびた。
同時に亜智の体からも力が抜けていった。
BAD END No.09 杖の男に殴られる
拳銃を奪おうと杖の男に飛び掛かった亜智。しかし、杖の男の反撃を食らい、気を失ってしまった。
どうやらこの場を切り抜けるには、別の方法がよかったらしい。
もう一度、行動を選び直してみよう。
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