チラシの裏~弐位のゲーム日記
社会人ゲーマーの弐位のゲームと仕事とブログペットのことをつづった日記

 今日の探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1 仮面幻想殺人事件はどうかな?


 場所移動→(株)クロッシュ
 伊綱「株式会社クロッシュの応接です」
 砂永「申し訳ないですが、実は私、今ちょっと立て込んでまして・・・村崎君と仲の良かったプログラマの綾城(あやき)君とデザイナの唐島萌奈(からしま もえな)君に話を通して置きましたので、遠慮なく呼びつけてください」
 伊綱「わかりました」
 砂永「では失礼します」
 伊綱「もしかしてさっきの電話にメモリーされていたもえなさんでしょうか?」


 呼ぶ→綾城
 綾城「綾城です。どうぞよろしくお願いします」


 話す→会社の事
 綾城「確かに、仕事柄残業泊まりは当たり前って感じですけど、ノイローゼを起こしたり過労で倒れるほどではないですよ」


 話す→村崎の事
 綾城「あの日は、村崎が3日も会社を無断欠勤して、連絡も取れない有様だったんで住所を頼りに尋ねたんです」


 話す→砂永の事
 綾城「ああ見えて、とても面倒見の良い人なんですよ。開発に専念できるよう、スタッフの精神的な部分まで気を配ってくれるし」


 話す→綾城の事
 綾城「僕と村崎は同期入社で同じプログラマということもあって、それなりに仲良くしてましたよ。今はチームが違うけど、たまに呑みに行ったりもしてました。まさかこんなことになるなんて、本当に残念です」


 話す→萌奈の事
 綾城「なんだかここ数日、明らかに覇気が無くなってますね。普段はとても元気で職場のアイドル的存在なんですが、やっぱ村崎が・・・あ、なんでもないです」


 話す→事件の事
 綾城「僕が第一発見者ということになるんでしょうか。発見時の詳細はおっしゃる内容で間違いありません。ホントにびっくりしました」
 伊綱「そういえば、一目見て村崎さんが死んでると判断されたそうですが?」
 綾城「え!そんな事、言ったかなぁ。すみません、何分動転してたもので。でもあの状況なら、誰でもそう思っちゃうじゃないんでしょうか?」


 話す→タクリマクス
 綾城「最近、彼はタクリマクスに夢中でしたよ。それがもう、魂が奪われたように・・・いや、僕はやってないから、よくわからないんですけど」


 呼ぶ→萌奈
 萌奈「唐島です。何の御用でしょうか」


 見せる→携帯電話
 萌奈「!それ一体どこで?」


 話す→携帯電話
 萌奈「そうですか、彼の部屋にその電話が・・・それじゃあ、さっき電話を鳴らしたのはあなた方だったんですね。驚きました。死んだ彼からまた連絡が来たかと・・・」


 話す→携帯電話
 伊綱「また、とは?」
 萌奈「あっ、いえ、あの・・・実は彼が無断欠勤した日に、あたしの携帯にメールが来たんです。ええと、これなんですけ」


 [日付]
 6/24(月)
 [本文]
 スノーマンに逢ってくる。
 ぼくは大丈夫。
 明日は出社するから心配しないで。
            ひとろし


 伊綱「これって、まさか?」
 萌奈「ハイ、今だから申しますが、村崎さんとは親しくお付き合いしてました。それで、これがそれから2日後、26日の夜に届いたメールなんですが・・・」


 [日付]
 6/26(水)
 [本文]
 スノーマンに逢った。
 最高の気分だ。
 もう思い残すことはない・・・
           ひとろし


 伊綱「遺書とも受け取れる内容ですが、それよりもこれが届いたのは死亡推定時刻より後なんですね」
 萌奈「間違いなく、彼がその携帯から送ったものです。彼があたしにメールする時だけ、一人称『ぼく』に、署名を『ひとろし』にしていることを誰も知らないハズですから」


 話す→村崎の事
 萌奈「村崎君・・・」


 話す→携帯電話
 伊綱「メールのグリーティング機能は?指定した時間にならないとメールが表示されない、という機能を使ったのかも」
 萌奈「いえ、その場合にはそうだとわかるようになってますから」
 伊綱「だからと言って、死人がメールを送れるわけがないですから、誰かが村崎さんになりすましてこの携帯から萌奈さんにメールしたってこと?」
 生王「村崎さんのクセを知ってた人物か?」
 伊綱「それじゃあこの電話、大事な証拠品じゃないですか!べたべた触っちゃったよぅ。まあこれで、何者かの人為的な策略が絡んでいる可能性が強くなったわけですね」


 話す→村崎の事
 萌奈「村崎君が自殺するなんて、絶対考えられません!もともとアルジェが作りたくてこの会社に来たらしくて、やる気満々だったし。来週には、鞠浜台の港公園に遊びに行こうって、言ってたし・・・」
 伊綱「プライベートで何か変わったことはありませんでした?」
 萌奈「いえ、特には。オンラインゲームに夢中になっていたことくらいで。でも、仕事を大事にしている人なので、会社を休んでまで熱中するというのは、ちょっと考えられないです」
 伊綱「彼が言っていたスノーマンに心当たりはありますか?」
 萌奈「いいえ。ゲーム中のキャラクタか何かだと思うんですが」
 伊綱「それと、彼のコートはグレーのダッフルでしたか?」
 萌奈「はい、そうです。冬場はそれ1着だけで越したりする人でした」
 伊綱「では、『みに』という人物に心当たりは?」
 萌奈「!!!いいえ、知りません!」
 伊綱「じゃあ最後に、彼の部屋の合鍵は持ってます?」
 萌奈「・・・はい、持ってます」
 伊綱「わかりました。ありがとうございます」


 呼ぶ→その他
 伊綱「あ、社員の人が通りかかってます。呼んで話を聞いてみましょう。すいませーん、ちょっとよろしいですか?」
 スタッフ「はい、なんでしょう?」


 話す
 スタッフ「ああ、村崎さんの件を調べているんだ。彼はとても優秀なプログラマでね、なんでも画期的なモーションの圧縮展開技術を開発したとかで、入社3年目にしてウチの看板タイトル、アルジェのメインプログラマを担当することになったんだ。嫉んでいる人もいたんじゃないかな?」


 話す
 スタッフ「村崎さんは元々生真面目な人なので、メインで担当して結構ストレスがあったんじゃないかなあ。普段表に出さない分、危険な感じもしましたけど・・・残念です」


 呼ぶ→綾城
 綾城「はい、お呼びでしょうか」


 話す→村崎の事
 綾城「彼の家に行ったのはあの時が初めてです。休日に会ったりとかはしませんね。プライベートの事はよくわかりません」
 伊綱「合鍵を持っているような人に心当たりは?」
 綾城「それって、彼女はいたのかってことですか?それはちょっと、僕は知りませんね」


 話す→村崎の事
 綾城「仕事上ではそんなに思い悩んでる様子もなかったですけど、意外とプレッシャーがあったのかもしれませんね。でも自殺はプレイベートな理由だと思いますよ。いや、特に根拠はないんですが」


 話す→村崎の事
 綾城「村崎の開発した圧縮技術ですか?ええ、アルジェの新作はその技術が取り入れられ、これまでのゲームでは表現できなかった映像を表現する予定ですが・・・」
 伊綱「へえ、それは楽しみですね」
 綾城「実は研究の完成を目前に今回の一件があって、我々も困ってるんです。最新ソースは村崎本人しか持ってなかったんですが、会社のマシンにも残ってなくて、どこにあるのかもわからず、どうしたものかと途方に暮れてるんですよ」
 伊綱「あ、もしかしたら村崎さんの自宅のパソコンに残されてるのかも?」
 綾城「!」
 伊綱「調べてみる価値はありそうですね」


 呼ぶ→萌奈
 萌奈「はい、まだ何か?」


 話す→綾城の事
 萌奈「あの、ここだけの話なんですけど。綾城さんて、村崎君に結構強く当たっている感じで、あまり好きじゃないんです」
 伊綱「強く当たる、とは?」
 萌奈「何でしょう、妬んでいたのでしょうか。見てると『お前さえいなければ』みたいな態度に見えて・・・仕事の件を気にしているのかも」


 話す→村崎の事
 萌奈「村崎君が自殺するなんて考えられません。探偵さん、犯人を捜してください」
 伊綱「生王さん、あとで警察署に行って尾場警部にお願いしてみましょう」


 呼ぶ→綾城
 綾城「はい、お呼びでしょうか」


 話す→タクリマクス
 綾城「そういえば、彼は欠勤する前に何度も何度も『スノーマンに会いたい』とか言ってましたね。まあ、恐らくゲームの中での話だと思うんですが」


 呼ぶ→その他
 スタッフ「はい、なんでしょうか?」


 話す
 スタッフ「村崎さんは、タクリマクスに夢中になっていました。あれ、村崎さんにタクマク勧めてたのって綾城さんじゃなかったかな。攻略法とか、いろいろ細かく聞き出してる様子でしたよ」


 呼ぶ→綾城
 「はい、お呼びでしょうか」


 話す→タクリマクス
 綾城「勧めていた僕がなぜタクマクをやってないのかって?実は彼がやっているのを見てから、買おうか決めようと思ってて」
 伊綱「村崎さんがそれだけハマってても、綾城さんはやってないんですね」
 綾城「僕には合わないかな、と思ったんで」
 伊綱「村崎さんに攻略法とかを聞いていたって話もありましたが?」
 綾城「そりゃやっぱ業界人として、ヒット作の内容は知っておかないといけませんから。オンラインゲームは、日本ではまだまだ開発中のジャンルですからね」

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 大人になりきれない社会人ゲーマー。
 現在の夢:ゲームする時間の確保、サービス残業時間減少、年棒アップ
 将来の夢:がんばってお金を稼いで、ニートでゲーム三昧の日々を送ること
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