チラシの裏~弐位のゲーム日記
社会人ゲーマーの弐位のゲームと仕事とブログペットのことをつづった日記

 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 シャルロム、ヴィルヘルミアが、B→Aに進化!


 捕獲率76%のラジエル Aを1発で捕獲!





 大アルカナ・女帝(ダレット)襲来!
 ダレットの攻撃が激しくて、ラジエルがすぐに死んじゃって、障壁が破れない・・・
 ラジエルをレベル13まで育てたら死ななくなって障壁破れるようになったが、パーティが寝まくって攻撃ぜんぜんしてくれないから、ポイントまったく稼げない・・・


 学級ポイント155739で、179位。
 個人ポイント4782で、3546位でした。

拍手[0回]


 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 第8期期間順位7225位で、月のかけらをゲット。
 特待生に昇格して、250アメジストをゲット。
 学級ランキング208位で、月のかけらX2をゲット。
 個人ランキング536位で、月のかけらをゲット。
 称号:第8期学級主席をゲットして、レッドブレザー+2をゲット!
 ラジエルの予言書をゲット!


 スルバデートが、B→Aに進化した!


 称号:カードの予言者をゲット!


 アルテミス召喚で、ドルチェ SSをゲット。





 イーヴァー草原にいた主人公、リンリ、オルフィは、突然のにわか雨にあい、鈴懸の樹の下へ駆け込んだ。
 3人はミスリサ部の依頼で、コカトリスのヒナ探しに来ていたのだ。
 この依頼はオルフィが勝手に引き受けたものだで、こんな依頼内容なら珍獣ハント部の管轄だと思ってるリンリは、雨にあいイライラしている。
 当分雨がやみそうないと判断したリンリは、時間の無駄だから濡れてでも帰る、と言い出す。
 オルフィは、リンリが風邪をひいてしまうから、自分が傘を取ってくるまで待ってて、と答える。
 それを聞いたリンリは、オルフィに、姉ぶらないで、と言い返すが、オルフィの右手の指2本が石化していることに気づく。
 オルフィは、コカトリスの息に触れてしまったみたいだが、進行性の石化ではないので、ミスリサ部の薬箱の聖水で治せる、と答える。


 ミスリサ部の部室に戻ってから、オルフィは、コカトリスというのは、この世の中の呪いや災いを一身に背負っていて、その毒のせいで、息に触れた生物を石に変えてしまう。しかも、コカトリス自身も毒のせいで石化してしまうので、毒を中和する霊草を絶えず食べ続けなければ生きられない、と説明してくれる。
 そして、災いを背負って、自らの毒と戦って生きるって、かわいそう、だとオルフィは言い出す。
 オルフィの石化した指を治療していた主人公が、オルフィは物知りだと話すと、オルフィは、謝りだす。
 オルフィは、小さいころから、自分の好きなことを話し始めると、目の前から景色が消えてしまって、夢中になってしまうのが恥ずかしい、と話す。
 それを聞いた主人公は、リンリの前でもちゃんと話せるといいね、と答える。
 オルフィは、自分の好きなことはいくらでも話せるけど、自分の気持ちを言葉にするのは苦手で、そういうところがリンリは嫌いなんだろう、と話す。


 その時、部室の扉があき、少しきつめな顔の女子生徒が現れ、4号寮棟で起きているポルターガイスト現象についての相談をさせてほしい、と言い出す。
 女子生徒は、4号寮棟の寮監を務めている第4学年のサヲリと名乗る。
 サヲリの依頼内容は、10日ほど前から、4号寮棟でポルターガイスト現象(誰もいない場所で物体がひとりで動き出す心霊現象の一種)が起こるようになり、生徒が見ている前で、扉が勝手に開いたり閉まったり、机の引き出しが開いたりするのだそうで、激しい日は、キャスター付きの椅子が踊りだしたり、引き出しの中の紙がまき散らされたりしたこともあるそうだ。
 オルフィは、幽霊はダメだと言って、部室の大テーブルの下に隠れてしまう。


 ということで、主人公は一人で、サヲリと一緒に4号寮棟へ向かうことになった。
 途中、サヲリから、今回の件で最たる被害は騒音だ、と言われる。
 夜ごと、周囲への気配りなく騒がれるので、勉強にも睡眠にも妨げとなっているとのこと。


 話をするうちにサヲリが、PK(サイコキネティック)華道部の副部長であることわかる。
 PK華道部では、念動力で花を生ける、とのこと。


 一人部室で落ち込んでいるオルフィの前に、見知らぬ男子生徒がやってくる。
 さっきの幽霊話でビビっていたオルフィは、驚いて椅子につまづいて、すっころんでしまう。
 男子生徒はオルフィに駆け寄り、腕を力強く引き上げて体を起こしてくれるが、パニックになってるオルフィは、男子生徒を突き飛ばしてし、謝りながら部室の奥へ後ずさる。
 男子生徒は、無言で入って生きてゴメンと謝り、第4学年のエリックだと、名乗り、ミスリサ部に頼みたい依頼がある、と話す。
 オルフィは、勝手に依頼を受けたら怒られるし、今日は誰もいないからダメ、と依頼を断る。
 それを聞いたエリックは、キミはとても優しい人だね、言葉が怖いって知ってるんだ、と言い出し、自分はオルフィの力になれると思うから、自分の依頼を受けてくれたら、交換条件で、言葉の恐怖からオルフィを解き放ってあげる、と話す。
 オルフィが了承すると、エリックは、大切な物をなくしてしまったから探すのを手伝ってほしい、と話す。
 エリックがなくした大切な物は、弁論大会で優勝したときのメダルとのこと。


 翌日、オルフィとエリックは、中庭でメダル探しを始める。
 エリックは、学園も寮も屋内はあらかた探し終わったので、もう外しか考えられない、と話す。
 オルフィがエリックと離れて草むら中を探し始めたので、エリックが、もっと近寄って話をしながら探そうと提案するが、オルフィは、なんでも思い通りにされてしまいそうだから、口のうまい人は苦手だ、と断る。
 エリックは、自分もひどい人見知りだから、オルフィの気持ちがわかる、と話すと、オルフィは、弁論大会で優勝したし、誰でも楽しそうに話せるんだから、ウソはやめて、答える。
 エリックは、本当に人と話せなくて友達も一人もいなかった自分を変えるために、弁論部に入部したと話し出す。
 そのとき、オルフィのほうへ火球が飛んできたので、思わずオルフィに覆いかぶさるエリック。
 中庭でアルカナとバトルしている生徒たちにエリックが抗議すると、生徒たちは立ち去って行った。
 オルフィは、自分の気持ちを素直に表現できるエリックがうらやましい、と言い出すと、エリックは、オルフィにもできる、今だって自分の憧れを口にしてるから、そんな感じでいい、と言ってくれる。


 主人公は、3日前にポルターガイスト現象が起きたサヲリの部屋に通される。
 サヲリの部屋では、10日前と3日前にクローゼットが開いたり閉まったりしたとのこと。
 主人公は、クローゼットに直接聞いてみると言って、ポケットから懐中時計を取り出し、クローゼットにかざす。
 1分ほどで、クローゼットが次のポルターガイスト現象を起こすのは3日後だと、主人公は答える。
 この懐中時計は、モノ・リーディングという予知の一種の能力を持っているとのこと。
 モノ・リーディングとは、心を持たない無機質の記憶を読み取って、次に大きな出来事が起こる時間を読み解くもの。
 この懐中時計は、主人公の父親の形見とのこと。


 中庭を探しつくしたオルフィとエリックは、翌日、学舎から10分ほどの距離があるイーヴァー草原で、メダル探しを始める。
 エリックは、保適生について、オルフィに話し始める。


 この学園は、入学時にはいろいろな審査があるが、一度入学してしまえば、本人の環境が変わっても学園に残ることが保証される制度=在学保証制度がある。(たとえば、入学後、家が破産して学費が払えなくなったり、とか。)
 これが適用された生徒は、保証適用生徒=保適生と呼ばれる。


 エリックは、自分も保適生だ、と打ち明ける。
 エリックの両親は名家の出身で、無理な散財を重ねて破産し、夜逃げして連絡がつかなくなったとのこと。
 保適生は、ほかのクラスメイトの負担によって生かされる身分のため、エリックは負い目から無口になり、次第にクラスで浮いた存在になってしまい、気づいたら話すのがひどく苦手になってしまった。
 そんなある日、教室に入ると、エリックの机に大量の生ゴミがまき散らされていたので、エリックは一人で片づけ始めた。
 すぐにクラスでは犯人はチェリオという女子生徒だと断定されたが、チェリオはこの学園でエリックとたった二人だけの保適生だった。
 チェリオを犯人と断定したのは、ミリンダという話がうまくていつも何人もの取り巻きを連れて歩いている男子生徒だった。
 ミリンダは、名探偵みたいにチェリオが犯人である根拠を並べ、クラスのみんなもミリンダの言葉を信じた。
 チェリオは泣くばかりで何も言い返さなかったので、生ゴミ事件の犯人と決めつけられ、半月の通学停止処分が下され、二度と学園に来ることはなかった。
 その翌週、クラスの学級委員を決める選挙があり、事件を解決したミリンダが、クラスの全票を集めて委員長になったが、1票の投票用紙にだけ、生ゴミ事件の真犯人はミリンダと書かれていた。書いたのは、エリック。
 エリックは、あんな大量の生ゴミをチェリオ一人で運ぶことができないことに気づいていたが、うまくしゃべれないコンプレックスと、保適生という負い目で、言葉を凍らせてしまった、と話す。
 エリックは、退学届を提出したが、ヴィスコンティ先生が、弁論大会の応募用紙を差し出して、「言葉で戦える人になりなさい」と言ったため、弁論部へ入部したとのこと。


 エリックの事情も知らずにひどいことを言ってしまった、と謝るオルフィに、エリックは、キミにも必ず自分の想いを言葉に変えることができるようになる、と声をかける。


 オルフィの足元から、甲高い鳴き声が響く。
 コカトリスのヒナだ。
 エリックは木の上に避難しようと言うが、オルフィは、無理だと答える。
 エリックは、先に木に登り、強い力でオルフィを引き上げる。
 エリックは、怖いというのは、相手を知らないからそう思うんだ。勇気を出して挑んでみれば、相手の正体が見えて、怖くなくなる、と話す。


 初めての木登りに興奮しているオルフィに、話を続けるエリック。
 エリックは、はじめて講壇に立ったとき、聴衆の視線が自分に向けられていると思ったら、何もしゃべることができなかったが、怖かったのが最初だけで、話し始めると、勇気が自分の内側から湧き上がる音が聞こえてきて、自分の中には使っていない能力が眠っているんだと実感した、とのこと。
 それを聞いたオルフィは、自分の想いを言葉にして、人に気持ちを伝えることができるかな、と言うと、エリックは力強くうなづいた。
 オルフィは、エリックの弁論を聞きたかったが、弁論大会があったなんて知らなかった、自分たち新入生は第4学年の教室がある旧校舎に行く用事がなかったから、と話すと、エリックは、何かを悟ったような顔をする。


 翌日、主人公とリンリは、4号寮棟の廊下に椅子を並べてポルターガイスト現象が起こるのを待っていた。
 リーディングが正しければ、ポルターガイストが起こるまであと1分というときに、サヲリにやってきた。
 バタンとクローゼットが開く音がしたので、サヲリの部屋に飛び込んだ3人。
 部屋のクローゼットの扉がひとりでに閉まり、机の引き出しが開かれ中のプリントが宙にまき散らされる。
 主人公は、正体が見えると言って、部屋の中央に踏み入ると、ポルターガイスト現象が止まった。
 あなたは誰?と、主人公がポルターガイストの主に声をかけると、自分の姿が見えるんだと言って、主人公に近寄ってくる。
 ポルターガイストの主は、エリックだと名乗り、なくしてしまったメダルを探している、と答える。


 主人公は、エリックがオルフィの依頼人だと気づいて確認すると、そうだと答えるエリック。
 どうやらエリックが見ているのは、主人公とオルフィだけのようだ。オルフィの石化を治療するために聖水を使ったことから、霊視能力が高まったためらしい。
 ポルターガイスト現象の原因は、エリックのメダル探しが原因だった。
 エリックは、昨日まで自分がこの世にいない存在だと気づいてなかったとのことが、気づいてしまったのでオルフィに迷惑をかけないよう一人でメダル探しをすることにしたとのこと。


 サヲリの部屋の扉が開いてオルフィが入ってくる。
 エリックが待ち合わせ時間になっても来なかったから、様子を見に来たとのこと。
 エリックが見えないリンリは、オルフィのために話を合わせてくれて、遅くならないように気を付けて、エリックとオルフィに声をかける。


 オルフィとエリックは、グレゴアの黒い森の奥の広場にいた。
 広場には、石積みの土台だけ残された廃墟とさえ呼べないような古い遺構があり、二人が土台の内側に入ると、足元に無数の小さな炭が散乱していた。
 エリックは、オルフィに、メダル探しはもうやめよう、と話しかける。


 エリックは、すべて思い出したと言って、話し始める。
 弁論大会はこの場所で行われた。
 ここには、昔大講堂があって、年に一度行われる弁論大会は、盛り上がるイベントだった。
 エリックが弁論部に入部して最初の弁論大会。エリックは気合を入れて練習したけど、並み居る先輩を相手に勝てるほど実力はないとわかっていたが、結果はどうであれ、聴衆の心に残る自分らしい弁論をしようと張り切っていた。


 二人の後をつけてきた主人公とリンリが広場の入り口に立っていることにエリックは気づくが、かまわず話を続ける。
 エリックの弁論のテーマは、「言葉の魔法」だった。
 人を救うことも、時にキズつけることもある、言葉。
 予言者は、予知で知った情景を、言葉を介して人に伝える。
 ならば、予言者を目指す自分たちは、能力者である前に言葉の魔法を使いこなせるようにならなくてはならない。
 決して人を傷つけず、人を守り、救う言葉を身に着けよう。
 そして、エリックは、大会で優勝し、学園長から金色のメダルを首にかけてもらった時、涙がこぼれおちた。
 オルフィが、ヴィスコンィ学園長に?と尋ねると、エリックは、当時の学園長はヴィスコンティ先生でなかったと答え、今はヴィスコンティ先生が学園長をしているんだ、とつぶやく。
 悲劇が起きたのはそのすぐ後のことだった。
 入り口につられていたランプが落ちて、瞬く間に大講堂に炎が広がった。
 生徒たちは出口に殺到し、ひどい怒号と悲鳴が響き渡った。
 エリックは、その流れを整理しようと、大声でみんなを誘導し、大方の生徒は大講堂の外に逃れることができたけど、エリックを含めた数名の生徒が激しい炎の中に取り残された。
 最期の瞬間、エリックは大切なメダルを必死に抱きしめていた。
 今から40年前のことだ。


 エリックは、昨日まで自分が死んでいるなんて気づかなくて、オルフィをだますつもりなんてなかった、と謝る。
 優勝メダルはこのあたりにあるはずだが、見つけてしまったら、自分は消えてしまうだろう。だから、メダルはなくてもいいような気がする、とエリックが話すと、オルフィは、探さなきゃいけない!そのメダルは証だから!あなたがコンプレックスから解き放たれて、本当の自分として生まれ変わったことの!と、大声で答える。
 最期の瞬間まで必死に守ろうとした大切な宝物だから、絶対にあなたの手元になくちゃ、いけない!そうしないで、無念を抱えたままさまよい続けることが、あなたにとっての幸せだなんて、私には絶対思えないんだから!と、オルフィが話すと、エリックは、にわか雨にみたいに言葉が次から次へ、気持ちをちゃんと言葉にできてる、と言い出す。
 オルフィは、泣きじゃくりながら、大講堂の焼け跡を両手で探り始める。


 やがて降り始めた夕立が、二人の体に容赦なく打ち付けた。
 そして1時間ほど過ぎたとき、オルフィは泥水の奥に埋もれていた重たい金属の円盤を見つけた。
 取り出して袖で必死でこすると、それは鮮やかな金色の光を放った。
 オルフィは、それをエリックに掲げて見せた。
 エリックは、メダルを受け取ると、愛おしそうに眺めた。


 「おめでとうエリック。
 そのメダルは、あなたがこの世界で確かに生きた証。
 時々キズついたり、臆病になったり、勇気を出したり、そうやって、あなたは必死に生きてきたね。」と、全身泥と雨で汚れきったオルフィは、泣きながら微笑んだ。
 「ありがとうオルフィ。
 確かにキミのいう通り、僕にとって、これは命と同じくらい、大切な物だった。」と、エリックは話すが、体が次第に透き通り始めていた。
 どうやらお別れの時間みたいだ、とエリックは言って、オルフィの手を強く握りしめた。
 オルフィは、エリックに自分の気持ちを伝えようとするが、言葉が出ない。
 エリックが、「聞かせてほしい、キミの気持ちを、言葉に変えて」と話す。


 「わたしは生まれてはじめて人を好きになりました。あなたのことが好きです。」とオルフィがいうと、エリックは微笑んで、オルフィの首に弁論大会のメダルをかける。
 「そのメダルはキミにふさわしい。ありがとう、オルフィ。」と言って、エリックの姿が見えなくなってしまう。
 オルフィは、大雨に打たれながら、大声で泣いた。
 主人公がオルフィのもとへ行こうとしたが、リンリが止め、二人は何も言わずその場を立ち去る。


 やがて雨が上がったころ、オルフィは立ち上がり、「エリック、ありがとう。さようなら。」とつぶやき、首にかけられた優勝メダルを握りしめる。


 称号:マッシーン使いをゲットして、500アメジストをゲット。

拍手[0回]


 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 期間順位8706位で、一般クラスに降格・・・100アメジストゲット。
 学級ランキング91位で、月のかけらX3をゲット。
 個人ランキング275位で、月のかけらX3をゲット。
 称号:第7期戦闘・良をゲット!


 ピンゴ、アメリィ、バルトロメオ、リューン、アンテザートが、B→Aに進化!
 称号:一発屋、偉大なるハンター、村のご意見番、予言テスト優等生、番記者、事情通A氏をゲット!
 クイズに答えて、JOYSOUND タンバリンをゲット!


 守護天使ザフキエルとバトル!
 捕獲確率77%で、ザフキエル Aの捕獲に成功!





 大アルカナ・戦車(ヘット)襲来!
 SSのサリム、キルステン、ラーナ、Sのザフキエルで障壁を3ターン目で破壊して、ダメージ2500くらい与えることができた。貢献度70%で、学級首席が狙えそうです。


 学級ポイント139267ptで、学級ランキング208位でした。
 個人ポイント117266ptで、個人ランキング536位でした。

拍手[0回]


 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 クイズに答えて、JOYSOUND マイク、たージャン先生をゲット!


 守護天使ザドキエルとバトル!
 SS4人で挑んで戦勝確率100%だったので、オートバトルで勝利!
 捕獲確率84%で、一発でザドキエル Aが仲間になった。





 大アルカナ・ヴァヴ(教皇)襲来!
 ザドキエル弱くてすぐ死んじゃう・・・
 しかしSSのサリム、キルステン、ラーナがいるので5ターン目で障壁破壊して、ヴァヴ討伐に成功して、称号:陰謀を企てる女帝をゲット!
 こんな感じで討伐していって、学級ランキングは、学級ポイント714103ptで、91位でした。
 個人ランキングは、個人ポイント105855ptで、275位でした。

拍手[0回]


 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 期間順位8007位で、月のかけらをゲット。
 特待生に編入して、250アメジストをゲット。
 学級ランキング278位で、月のかけらX2をゲット。
 個人ランキング1065位で、月のかけらをゲット。
 称号:第6期学級首席をゲットして、レッドブレザーをゲット!


 クイズに参加して、JOYSOUND MAXを、JOYSOUND Tシャツゲット!
 桜吹雪ジャージをゲット!


 イルザが、B→Aに進化!
 称号:国家的討伐王をゲット!


 アルテミス召喚で、ヴィスナ SSをゲット!





 アルカナは、異界セフィロトから、この世界に侵入し、9割もの人間を喰らい尽くした人類史上最悪の敵である。
 そして、すべての人間の中で、予言者だけが、この怪物の主となれる。
 それが神の定めたこの世界の理だ。


 男子学生のグループの前に、剣の3のアイセが出現した。
 一人の男子生徒が、自分の使役アルカナを呼び出して、アイセに向かわせる。
 使役アルカナは、主と認めた予言者のため、同胞でありアルカナと命を削り合い、自分のアルカナが全滅した時、次に死ぬのは、主である予言者だ。


 FTAでは、アルカナとの実践訓練もカリキュラムに取り入れられているが、訓練で戦う敵性アルカナに、強敵は現れないはずだった。
 最初に戦いを挑んだ生徒の使役アルカナは、瞬く間に地面に堕ちていった。
 怖気づいて動けなくなった生徒をかばい、次の生徒があわてて自分の使役アルカナを呼び出すが、そのアルカナも一方的な敵の攻撃にさらされた。
 「まずい、曜日属性持ちだ」
 アルカナは、一定周期で能力が大幅に強化される日がある。その周期が7日に一度であることから、その現象は、曜日属性と呼ばれる。
 同じグループの生徒たちが、自分の使役アルカナを矢継ぎ早に敵性アルカナに向かわせたが、能力の充実したアイセにかなうはずはなかく、使役アルカナたちは、次々に地面に叩き落されていった。


 次のグループとして離れた位置にいた主人公とテオも、前のグループに起こった異変に気付いた。
 ジャックマン教頭は、静かに戦況を眺めていた。そして、すぐ隣に座ったままのランディに、お前は行かないのか?と声を掛ける。
 ランディは、立ち上がって、今行こうと思ってました、と答え、使役アルカナを呼び出した。
 現れたのは、杖の8のフレアリートと、杖の9のアンテザートだった。
 2体のアルカナは、アイセに迫り、真っ白な光が空を横切った瞬間、空から落ちてきたのはアイセだった。
 ランディは、使役アルカナを自分の背後に下げると、討伐したアイセに近づき、捕獲を試みた。
 精神を集中させるが、アイセの体は、粉々に砕けちり、風に巻かれて宙へと舞い上がった。
 ジャックマン教頭が、なぜ2体しか出さなかった?と尋ねると、ランディは、2体で十分だと判断しました、と答える。
 それを聞いたジャックマン教頭は、過信をするな!死にたくなければ、いかなる戦いにも全力で臨め、と言い放つ。


 ジャックマン教頭の号令で、主人公たちのグループは、中庭の中央へと集まった。
 ジャックマン教頭は、「今からこの場所に敵性アルカナを呼び出す。この戦いは、命を懸けた真剣勝負だ。よほどのことがない限り、学園側が手助けすることはない。」と宣言し、背負った剣を天に掲げて意識を集中すると、切っ先の一点に光が集まり始めた。
 光の奥から現れたのは、聖杯の9のランプレヒトだった。
 主人公たちは、順調に敵性アルカナにダメージを与え、戦勝した。
 地面に落ちたランプレヒトに、生徒たちが捕獲を試みる。
 皆が次々と失敗する中、主人公と目があったランオウレヒトの様子が変わった。
 苦し気に倒れていたアルカナが、まるで主人の帰りを待ちわびた飼い犬のように、主人公の胸へと飛び込んできて、ランプレヒトは主人公の使役アルカナに加わった。
 ココは、「こうなる未来を予想していた。なぜならば、主人公って、アルカナに好かれる不思議な体質だから。」と言い出し、リンリも同調する。
 テオは、自分は捕獲確率98%でも、ちょくちょく失敗するのに、何か秘訣があるのか?と尋ねる。
 主人公は、自分でもよくわからない、と答える。
 ジャックマン教頭がやってきて、「学生らしい実直な戦いだった。今後もその調子で励んでくれ。」と感想を述べた。
 その様子をランディがいぶかし気に見つめている。


 FTAの生徒が利用する大食堂には、8人の腕利きのシェフがいる。
 レシピはシェフに一任されておいて、作り手の個性が強烈に出るのが特徴だ。
 生徒にはそれぞれ自分尾推しシェフがいるが、毎週火曜日、ペンネラおばさんがランチを担当する日は、生徒の行列が決まって2倍になる。
 今日がその日で、大食堂は、空席が見つからないほど、生徒がごった返していた。


 オルフィーが、びっくりしながら、「どうして国家英雄ともあろう方が、先生なんてしているでしょうか?」とチカに尋ねている。


 国家英雄とは、ミシアレシア国が認定した特別な英雄のことだが、この爵位を持つ存命者は、ジャックマン教頭ただ一人しかいない。
 歴史を遡ってみたところで、この爵位を与えられた人物は、たった4人しかいない。
 この爵位は、国家を存亡危機から救った救国の英雄のみに与えられる、特別なものだ。
 爵位を与えられた者は皆、教科書に載る歴史上の偉人ばかりだ。
 ジャックマン教頭は、隣国である護ドラゼリア竜国との十年戦争を終結させた功績により、弱冠19歳でこの爵位を与えられた。


 先に食べ終わって退屈そうにしていたテオが、ランディを見つけて、「アイツをミスリサ部に入れるって決めたから、一緒に勧誘に行こう」と返事を待たずに、主人公の手を引いて立ち上がる。
 一人で食べているランディの前に立ったテオは、「お前、ミスリサ部に入らねえか?」と声をかける。
 ランディは、「お前の記憶力はどうなってんだ?バカは嫌いだ。」と言った瞬間、主人公がいることに気づき、「あんたと話したいことがあるから、オレに少し時間をくれないか?」と言いだす。


 主人公は、ランディに手を引かれ、人気のない方へと連れていかれた。
 噴水広場まで来ると、ランディは周りに人がいないのを確かめ、「フォトグラフィックメモリーのことは覚えているよな?」と主人公に話しかけ、主人公はうなずいた。
 「フォトグラフィックメモリーは、多くの視覚情報を一瞬で脳に定着させる技術で、珍しくは見えるが、使い道は少ない。本当に使えるのは、いくつもの事象を順番に記憶していく技術で、シネマティックメモリーといい、完璧に使いこなせる人間は限られている。もちろん、オレは使える。その証拠に、あんたのアルカナ捕獲確率は、普通の生徒のおよそ7~8倍で、偶然による偏りの範囲をはるかに逸脱している。つまり、あんたはアルカナを捕獲するための特別な能力を持っているということだ。」と、ランディは言う。
 そして、「オレに教えてくれないか?あんたには、アルカナと心を通じ合わせる特別な能力があるんだろう?」と、ランディは言ってくるが、主人公は、「みんなから自分がアルカナに好かれる体質だと言われるが、理由はわからない。」と答える。
 それを聞いたランディは、「自分が特別な能力の持ち主だとわかったら、その能力を持つに至った経緯や原因を知りたいと思うだろ?頼む、オレにあんたのことを調べさせてくれ!」と言い出す。
 どうして?と主人公が尋ねると、「アルカナのことならどんなことでも知りたい。そのために、志願してこの学園に入学したんだ。アルカナに好かれる体質とは何なのかを調べせてくれ!」と答えるランディ。
 ランディの勢いに負けて、主人公は思わずうなづいてしまう。


 一番苦手なことは眠ることだった。
 寝床に入り目をつむると、映像のような空想のような、とにかく同じ光景が脳裏に漂い始める。
 それはこの日も同じだった。

 12歳の誕生日。
 生まれて初めて、大空に雲の線を描いた。
 飛行中の小型飛行機の操縦桿を父が初めて握らせてくれた。
 全身を興奮が駆け抜け、ランディは思わず大声を上げた。
 父が、「ランディ、太陽に向かっては飛ぶな。」とランディの耳元で言った。
 ランディが太陽の位置を確認すると、夕焼けの大きな太陽を背にした、鳥の群れのような黒い影が映った。それは、ランディの生まれ故郷の、まだ平和だったバルミラス地方を最初に襲ったアルカナの姿だった。


 主人公の使役アルカナ、杖の2のブランシェは、地面に激しくたたきつけられた。
 ちょっとストップ!と声をかけられたランディは、我に返った。
 主人公は、あわてて、ブランシェの元に駆け寄り、全身でかばうように身を覆いながら、「このコはまだランクCなんだから、もっと丁寧に扱ってよ!」と抗議する。
 ランディは、使役アルカナのランクAのゴンドラを自分の脇へと戻して、反射的に謝る。
 「使役アルカナ同士で戦えるか見たいっていうから呼び出しただけのなに、ここもでしないでよ」と主人公が言うが、ランディはそれには答えず、ゴンドラを見上げた。
 ゴンドラはランディに向かってひざまずき、主人への忠誠を示した。
 ランディは、ゴンドラの頭に触れると、大発見だ!と言い出す。
 ランディは、自分の使役アルカナの聖杯の3のヴィスナを呼び出した。
 突然呼び出されてオロオロするヴィスナに、ランディはゴンドラをけしかけた瞬間、ヴィスナは叫び声を上げる間もなくその場に倒れた。
 主人公は、あわててHP回復の呪文を使ったが、効果がなかった。
 駆け寄るとヴィスナはすでに虫の息だった。
 「ランディ、回復してあげて!使役アルカナには、自分の主人の呪文しか効かないんだよ!」と、主人公が言うが、ランディはゴンドラを見上げていた。
 ゴンドラの全身から、オーラがあふれ出していた。
 「味方のアルカナ同士で戦わせただけども、レベルを上げられるって知ってたか?これを利用するば、使えない弱っちい連中でも、みんな強いアルカナの栄養にしてしまえばいいってことだ。」とランディが言うと、主人公は、強い口調で、「使役アルカナをそんな風に扱っちゃダメだよ!」と答える。
 「アルカナは、9割の人間を喰い散らかした人類共通の敵だぞ?そんなバケモノを丁寧に扱う必要がどこにあるんだ?」
 「使役アルカナだけは別だよ。このコたちは、私たちを信頼して戦ってくれているだから。たとえアルカナでも、その信頼は裏切っちゃいけない。」
 ランディは目を大きく開いたまま、「そんな考え、はじめて聞いた。あんたは変わり者だな。」と言うと、主人公は、「キミの方だと思うよ?」と答える。


 アルカナとの実戦訓練カリキュラム。
 ジャックマン教頭は、あたりを見渡すと、生徒たちに言った。
 「今日の授業は、基礎体力の強化訓練に変更する。各自筋トレを済ませたのち、学舎と宿舎の周回コースを10周だ。」
 主人公が腕立て伏せを始めようとしたとき、ジャックマン教頭が目の前に立って、「ランディはどこにいる?」と聞いてきた。
 わかりません、と答えると、すぐに噴水広場の方へ向かって歩き始めた。
 心を読まれた気分になって、主人公はあわてて、ジャックマン教頭の後を追った。


 噴水広場で、ランディは3体の大柄な使役アルカナを見上げていた。
 ジャックマン教頭が、今はアルカナとの実戦訓練中だと、ランディに声を掛ける。
 ランディは、「訓練に出なかったことはすいません。だけど、それは僕なりに考えがあってのことです。」と答える。
 「話してみろ。」
 「この学園の教育は、時代錯誤してます。今は戦争中で、戦前と同じ教育でいいはずがない。学園は、今も生徒の予言者としての能力向上を重視していますが、本当に重きを置くべきはそれではないはずです。」
 「ならば、何を重視すべきだと思う。」
 「使役アルカナの強化です。敵性アルカナは目にも見えず、力も素早さも人間よりはるかに優れている。到底、人類の手に負える存在ではありません。ならば、もっとも重視すべきなのは、強いアルカナを持つことです。学園は、総力を挙げてアルカナの強化の手段を探すへきです。なのに、いつまでも旧態依然とした予言者の能力強化にこだわっている。ただそれは今の時代に適した優先順位ではないと主張してるんです。」
 ジャックマン教頭が、「予言者はこの世界を救いうる最後の希望だ。諸君は、その人類の希望を実現すべく、この学園でアルカナと戦う教育を受けている。だが、学園のカリキュラムは、そのためだけにあるわけではない。諸君らは人類の希望であると同時に、まだ未熟な子供だ。成長期において心身の鍛錬を積むことは、人格形成のために欠くことができない。」と言うと、ランディは、「どんな高尚な話を聴かせてもらえるかと思ったら、国家英雄ってのは案外つまらないことを言うんですね。」と言ってしまう。
 主人公が制止しようとするが、それを無視して、ランディは話し続ける。
 「4年前、ジャックマン教頭が、護ドラゼリア竜国の英雄グライアーズ軍の奇襲を単独で退けた伝説。お父さんが、新聞の切り抜きをスクラップブックにまとめて、何度も読み聞かせてくれましたよ。それで、倒産は熱っぽく語った後に、決まってこう言うんです。お前も、英雄ジャックマンのような男になれって。」


 ランディはどんどん熱くなっていき、「幼かった僕は、本気でこう思ったんです。僕も救国の英雄になろう、って。でも、先に地位を築いた者が後から来る者の活躍を妨害するというのは、割とよくわる話なんですよね。」と挑発的な物言いになる。
 主人公が恐る恐るジャックマン教頭の顔を覗くと、無表情のままだった。
 勢いづいたランディは、さらに「つまり、後から行く者は、先人と同じやり方ではダメだということです。やり方を変えなければ、同じ場所にたどり着くことはできない。だから、僕は、僕のやり方を信じます。人間同士が剣と魔法で戦争する時代は終わりました。今の人類の敵がアルカナなら、英雄になり得るのは強いアルカナを持つ者だけ。あいにく、僕は活躍の場を失った過去の英雄の言葉に従うつもりはありません。そのそもアルカナを使役できるのは予言者だけ。予知能力が必要ということです。ジャックマン教頭には、予知能力はあるんですか?」と言うと、ジャックマン教頭は、「多少な」と答える。
 ランディは、ニヤリと笑いながら、「そういえば、ジャックマン教頭がアルカナを使っているところって見たことないですね。予知能力があるなら、使役アルカナもお持ちなんですよね。」と言うと、ジャックマン教頭は「ああ」と答える。
 「だったら国家英雄と崇められるジャックマン教頭の使役アルカナを、僕に見せてくれませんか。」とランディが言うと、ジャックマン教頭が無言でマントの裾を引き寄せると、現れたのは、聖杯の1のエールだった。
 「ランクCですか?」
 「ああ」
 「こいつは、学園に入学するときに生徒全員に配られるやつじゃないですか。」
 「そうだな」
 「ほかにはいないんですか?」
 「オレの使役アルカナは、これだけだ」
 「国家英雄ともなれば、使役アルカナの種別やランクにかかわらず強いんだって言いたいわけですね。お願いがあります。できたら、僕のアルカナと戦ってくれませんか?英雄の英雄たる所以を見せてもらえたら、僕だって黙るしかない。教頭先生の言うことにも、素直に従えると思うんです。」
 ジャックマン教頭は、うなずいた。


 二人に使役アルカナは、広場の中央で向かい合った。
 使役アルカナが同時に駆け出し、お互いに激しくぶつかり合った。
 勝負は一瞬で決した。


 立っていたのは、ランディの3体の使役アルカナだった。
 ジャックマン教頭のエールは倒れ、すぐに闇に取り込まれて空中に霧散した。
 「本当に弱いだけのアルカナじゃないですか!この程度のアルカナ使いが、僕たち予言者にバトルを教えていたっていうんですか?」
 「オレをどう評価するかは、お前たちの勝手だ。だが、お前たちがオレの生徒であることは変わらない。オレの命令には、無条件で従ってもらう。今はアルカナとの実戦訓練中だ、すぐに支度して、訓練に参加しろ。」
 ジャックマン教頭は、そういうと、その場から立ち去った。


 「時代に流れってのは、残酷なものだな。若くして国家英雄になったって、戦う相手が変わってしまったら、もう出る幕がないんだ。過去の実績で教頭に地位を与えられたんだろうけど、あの人は今じゃ単なる民間人でしかない。」
 ランディの話を聴き終わると、主人公は、「どうしてランディは、そんなにアルカナのことを知りたいと思ったの?」と尋ねる。
 明らかに動揺するランディに向かって、「人嫌いなキミが、私を調べたいと思ったのも、先生に盾つくのも、動機は同じでしょ?どっちもアルカナに対する強いこだわりから来てる。」と言うと、核心をついていたのか、ランディは返答できなかった。
 「オレは、アルカナのことだけを知りたいわけじゃない。神様が与えてくれた特殊な記憶力に、この世界の森羅万象、すべてを詰め込みたいだけだ。」と言って、ランディは足早に去っていく。


 機体をアルカナに取り込まれた小型飛行機は失速し、地面を何度がバウンドして麦畑に不時着した。
 後部座席に乗っていた母と妹は、激しい衝撃で気を失った。
 意識の残っていたランディと父は、ゆっくりと目を開き、戦慄した。
 操縦席の窓の外に無数のアルカナがへばりつき、二人を見つめていた。
 逃げ場がない、ということはランディにもはっきりわかった。
 父は、ポケットから拳銃をおもむろに拳銃を取り出すと、後部座席で気を失っている母と妹の頭を躊躇なく打ち抜いた。
 すぐに激しい破壊音が響き、アルカナたちが窓を割って操縦席に入り込んでくる。
 アルカナはランディに体を軽々と持ち上げると、飛行機の外へと放り投げた。
 ランディがあわてて上体を起こすと、アルカナの群れの中で、こめかみに銃口を当てる父の姿を見た。
 そこでようやく、意識が途絶えた。
 だから、ランディは今も知らない。父がそれからどうなったのか。そして、自分はなぜ生き延びたのか。


 ランディは、大声を上げて跳ね起きた。
 そして、割れるような痛みに頭を抱えて転げまわった。
 しばらくベッドの上でのたうち回っていると、痛みは次第に薄らいでいった。
 ランディは、むせび泣いた。
 眠ることが大嫌いだった。あれから1年以上、眠れば必ずこの悪夢に見舞われるから。
 ランディはしゃくりあげながらつぶやいた。
 「なんで、オレのこと、ちゃんと殺してくれなかったんだよ。」


 主人公がテオと一緒に廊下を歩いていると、ジャックマン教頭に、「ランディはどこにいる」と聞かれて、「あれから一度も会ってないので、わかりません」と答える主人公。
 「ランディ、いなくなってんですか?」
 「今日の朝から、姿を見た者がいない。」とジャックマン教頭は言い残して、去っていた。
 テオに、ランディが行きそうな場所は知らないか?と聞かれて、ランディが、魔歪みを探していたことを思い出す主人公。
 魔歪みは、異界との隙間だととかなんとかで、そこなら学園内に存在しないランクSやSSの強力な敵性アルカナに会えるはずで、そこで修行すればあっという間に強くなれるとかランディは言っていた。
 「学園は敷地全体をプログレスR1障壁格で覆われているから、安全だろ?」と、テオを言うが、わからないと答える主人公。
 結局、ミスリサ部のみんなに相談することになった。


 グレゴアの白い森の奥深くは、すべてが真っ白な世界だった。
 空は深い霧に覆われ、生い茂る木々は無機質な陶器のように生命感がない。
 ランディは、森の道を一人歩いていた。
 敵性アルカナがそこかしこに潜み、ランディの様子をうかがっている気配が伝わってくる。
 最奥と思われる場所にたどり着くと、ランディは空を見上げた。そこには、一際背の高い2本の木がそびえ立っていて、その間に極彩色の光の帯が渦を巻いていた。
 「こいつが魔歪みか」


 ミスリサ部に戻って相談すると、オルフィが魔歪みについて書かれた古文書のことを知っていたので、皆でその書物を解析し、おおよその場所の突き止めたところで、全員部室を飛び出した。


 ミスリサ部がランディのところへ着いたとき、ランディの目の前には、剣の騎士団長のイヴが立っていた。
 レンヤは、イヴがランクSであることを見抜き、ランディの使役アルカナか?と尋ねると、ランディは、うなずき、「さっきこの場所で捕まえた」と答える。
 「学園はこの場所をオレたち生徒に隠しているんだ。ここは敷地の中で、唯一異界の風が吹き抜ける場所。ここでなら、ランクSのアルカナとも出会うことができる。ここでなら、使役アルカナも、予言者自身も、ずっと効率的に成長できる。特別な才能を持つ一部の生徒には、この場所を解放すべきだ。そうすれば、人類はまた一歩ずつ勝利に近づける。」
 ランディは話をしているため気づいていないが、ミスリサ部の部員は、イヴが右手の大剣を振り上げていることに気づいた。

 テオが、「ランディ」と声を掛けて、全力でランディを突き飛ばした。
 イヴの大剣が激しく地面を叩き、周囲にも地響きを伝えた。
 テオの足から血が噴き出していた。
 イヴは地面から大剣を抜き取り、再び頭上高く振り上げた。
 あわててミスリサ部の部員が使役アルカナをその場に呼び出すが、イヴの一度の攻撃にさえ耐えられず全滅した。
 かろうじて全滅を免れたリンリとレンヤも、到底劣勢を立ちなおせる状況ではなかった。
 リンリが「私たちが引きつけるから、あんたたちは早く逃げなさい!」と叫ぶ。
 イヴは、その身から想像もつかないほど俊敏は動きで、リンリとレンヤの前に移動し、大剣を大きく振り回した。
 リンリとレンヤは後方に身を投げ出したが、指示を失った二人の使役アルカナは、なず術もなく切り捨てられた。
 全員のアタマに死の予感がよぎったその時、イヴに向かって走っていく影があった。
 ランディだった。
 ランディはイヴの前に立ち、「イヴ、オレの姿をよく見ろ。オレはお前を捕獲した主人だ。命令に従え!」と叫ぶが、イヴはその場で高笑いした。
 リンリが、「ランディ、そのアルカナは、あなたの使いこなせる範囲を超えているのよ。強いアルカナは、自ら育てることでしか使役させることができない。」と言った。
 「どうやらそういうことらしいな。オレを主人だと認められないなら、オレのことは殺せばいいさ。だが、あそこにいる連中は、オレとは無関係だ。このまま帰らせろ。」と、ランディは、イヴを睨みつけながら言った。
 イヴは、再び頭上高くに大剣を振り上げた。


 イヴは全身の力を込めて大剣を一気に振り下ろした。
 ランディは、思わずきつく目を閉じた。
 金属同士が激しくこすれ合い軋む音がした。
 ランディは、まだ生きていることに驚き、薄く目を開いた。
 目の前にあったのは、ジャックマン教頭の背中だった。
 ランディをかばうように立ったジャックマン教頭は、両手に持った剣で、自分の身の丈ほどもあるイヴの大剣を受け止めていた。
 背中に一瞬力がこもったかと思うと、ジャックマン教頭はイヴの大剣を押し返して、自分の剣を振り切った。
 ジャックマン教頭は、ランディに向かって、下がっていろといつもと変わらない抑揚の乏しい声で告げる。
 ランディが後ずさりするのを見届けると、ジャックマン教頭はイヴを見上げた。
 斬撃はことごとくジャックマン教頭の剣に弾き返され、火花を散らせるだけだった。
 だが、力で勝る大剣は時折深く食い込み、ジャックマン教頭の体にはいくつか浅いキズを与えた。
 連撃が鎮まったタイミングで、ジャックマン教頭がマントの裾を引き寄せると、その場に1体の使役アルカナが現れた。
 それは、ランディと戦った時と同じ、聖杯の1のエールだった。
 その時、背後から足音が迫るのが聞こえて、ミスリサ部の部員たちは振り返った。
 ジャン先生は、「この場所はもう安全です」と告げる。
 主人公は、「ジャックマン教頭がまだ戦っています」と言うと、ジャン先生は、「だから、もうこの場所は大丈夫なのです」と答える。
 ジャックマン教頭のエールは、回復の特技でジャックマン教頭のキズを癒した。
 チカが、「もしかしてあの子は、回復役ってこと?そーゆーアルカナの使い方ってあるんだ。」とつぶやく。
 ジャックマン教頭は、スタスタとイヴの前まで歩いていき、右手に持っていた剣の切っ先をイヴの顔に向けて言った。
 「オレがいる限り、お前らアルカナに人類が屈する日など、永遠に来ない。そう覚えておけ。」


 挑発にいきり立ったイヴは、大剣を鋭く振り下ろしたが、ジャックマン教頭の姿はなく、イヴはあたりを見渡した。
 「こっちだ」
 背後からの声に反応したイヴがあわてて振り返ると、そこにもジャックマン教頭の姿はなかった。
 イヴが元の向きに直ると、そこにようやくジャックマン教頭の姿があった。
 ジャックマン教頭は、身の丈ほどもあるイヴの大剣を奪い取り、肩に担いでいた。
 「戦いの最中に、自分の武器を手放すバカがいるか。」
 ジャックマン教頭は、その剣を空中に放り投げると、自分の剣で真っ二つにへし折った。


 ランディは、「生身でアルカナと戦っている?人類はアルカナには勝てないはずじゃ」とつぶやいている。
 ジャン先生が、「この学園に入学してから、皆さんは繰り返しこう聞かされてきたはずです。この世界を救えるには、予言者だけ。その言葉は正しくもあり、間違いでもあるのです。」と答える。
 「人類には、わずかながら、ああして直接アルカナと戦える能力を持つ者をいるのです。ただ、多大な犠牲を払った研究の結果、その能力を訓練で身に着けることは不可能という結論に至りました。つまり、『この世界を救えるのは予言者だけ』。この言葉の正確な意味は、『アルカナと戦う戦力として量産可能なのは、予言者だけ』。そういう意味なのです。」


 武器を失い劣勢に追い込まれたイヴは空に向かって大声を上げた。
 すると、剣の4のクレンがその場に現れた。
 ジャックマン教頭は、ジャン先生に目配せした。
 「2体同時にやって、事故りたくない。そっちは任せる。」
 ジャン先生は、ほほ笑んで、ジャックマン教頭に手を振ると、ミスリサ部の部員の方を向いた。
 「さあ、実践授業です。我こそはと名乗りあげる人はいませんか?」
 部員たちが、ひきつった顔でお互いに見合っていると、ジャン先生は、主人公を指さした。
 「では、ここは比較的元気がありそうな主人公さんにお願いしましょう。」


 主人公が見事に勝利すると、ジャン先生は手を叩いて喜んだ。
 「さすが、そつのなさにかけては定評のある主人公さん。見事な戦いっぷりでした。」
 主人公があわてて、ジャックマン教頭の方を向くと、勝負の行方はすでに決していた。


 ジャックマン教頭は、仰向けに倒れたイヴの頭に片足を乗せ、眉間に剣を突き付けて動きを封じていた。
 「あいにくだが、オレにはお前を使いこなせる能力がない。故にここで死んでもらう以外、この戦いの幕引きの方法を知らない。だが、敵とはいえど、オレはお前に敬意を表する。お前が最期まで勇敢であったことは、我が魂と我が剣が永遠の記憶するだろう。」
 そういわれたイヴは、観念したように瞳を閉じた。
 ジャン先生が、「見たくない人は、目を閉じましょう。」と言ったが、主人公は反応が遅れ、目の前に展開する光景を凝視した。
 ジャックマン教頭は、剣の切っ先をイヴの顔面に突き刺した。
 悲鳴はほんの一瞬で、すぐに頭部が二つに割れ、そこから噴き出した血がジャックマン教頭の上体を赤黒く染めた。
 イヴは全身を一度激しく痙攣させた後、完全に力を失った。
 ジャックマン教頭は、剣を抜き取り、小さく祈る仕草をした。


 ミスリサ部に部員たちが絶句していると、ジャックマン教頭は、ゆっくりとジャン先生の隣まで歩いてきた。
 「オレが来るまで、よくぞ死なずに持ちこたえてくれた。」
 その声がかすかに震えていた気がして、主人公は驚いた。
 ジャックマン教頭の瞳には、涙が浮かんでいた。
 「オレは、諸君よりも幼いころから、ずっと戦場で生きてきた。我が身に宿る命を守り抜いて、一日を終える。それだけが、オレの人生だった。だが、今は生徒諸君の命の一つ一つがオレの命だ。この手に届かない場所にいる者は、助けることができない。だから、それぞれが自分の命を守り抜いてほしい。そう願っている。」
 「勝手なことをして、すいませんでした、あと、ありがとうございました。オレと友達の命を助けてくれて・・・」と、ランディは謝罪と謝意を述べる。
 それを聞いて、テオが驚く。
 ジャックマン教頭は、「お前は勇ましい。その勇気はいずれこの世界を救う礎となるだろう。生き急ぐな。お前の迷いに結論が訪れる日は必ず来る。生きてさえいればな。」とランディに告げる。
 テオが、「これが最後だと思ってよく聞けよ?お前、ミスリサ部に入れよ。」とランディに言うと。ランディは、何度もうなずいた。


 帰り道、一番後ろを歩く主人公は、先頭のジャックマン教頭に聞こえないように、小声でジャン先生に尋ねた。
 「ジャックマン教頭があんなに強いこと、ジャン先生は知ってたんですか?」
 ジャン先生は、ニコリとほほ笑んで、「もちろんです。全人類の最後の希望たるFTA。それを守る二つの砦。それはプログレスR1障壁格と、英雄ジャックマン。世間では、そのように言われています。」と答える。
 チカも会話に加わり、「国家英雄で、それだけの実力もあるのに、なんでが学校のセンセーなんてやってるんだろう。もっと国の要人とかになっててもいいくらいじゃない?」と尋ねる。
 「ジャックマン教頭は、自ら志願してこの学園に来たのです。おそらく彼は気づいたのでしょうね。たとえ局所戦に勝利できても、すべてのアルカナを駆逐することはできない。ならが自分の力は、予言者を守る、育成するために使う。それこそ全人類のためである、とね。」と楽しそうにジャン先生が話した。


 グレゴアの白い森の出口まで来ると、ヴィスコンティ学園長が待ち構えていた。
 「ジャックマン、こんなところで何をしているのだ。」
 ココが、森の奥まで私たちを助けに来てくれたと、伝えると、学園長は、「愚か者が!」と一喝する。
 「学園典範30条。教員は、庇護可能範囲にある生徒を庇護する義務がある。ただし、この続きを言えるか、ジャックマン。」
 「庇護可能範囲を逸脱した生徒は、庇護してはならない。それは二次災害を招き、他の生徒を危険に晒す恐れのある行為である。」
 「その通りだ。暴走した子供の庇護は、典範により明確に禁じられていよう。この程度のことも守られぬようでは、人類勝利の日など、永遠に訪れまいぞ。」
 ジャックマン教頭は、より頭を深く下げながら、「申し訳ありません。」と言った。
 業を煮やしたレンヤが、「ジャックマン教頭のしたことは、きわめて人道的な行為だ。その行為を生徒たちの前でしかりつけたのでは、お前の人格が疑われるぞ。」と言い出す。
 ジャックマン教頭は、レンヤの話など聞こえなかったかのよう謝罪の言葉を続けた。
 「今回の行為は私の過ちでした。私は生徒を助けるべきではなかった。同じ過ちは二度といたしません。なにとぞご容赦を。」
 それを聞き届けると、学園長は無言で振り返った。ジャックマン教頭とジャン先生は、それに付き従うようにその場から去った。


 称号:そつのなさに定評をゲット!

拍手[0回]


 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 ドルチェ、ハーラルト、アルフライラが、B→Aに進化!
 称号:健康優良生徒をゲットして、ホワイトブーティをゲット!
 ぽーちゃんをゲット!
 称号:予言テスト研究者をゲット!


 期間順位成績上位36%で、特待生に編入して、250アメジスト、月のかけらをゲット。
 学級ポイント312309ptで209位、個人ポイント146117ptで372位という結果で、称号:第5期戦闘・良、第5期学級首席をゲット!
 個人ランキング上位1%→月のかけらX4をゲット。
 学級ランキング上位6~15%→月のかけらX3をゲット。
 個人ポイント1000→100アメジスト、1万→月のかけら、3万→200アメジスト、5万→300アメジスト、10万→月のかけらをゲット。


 アルテミス召喚で、サリム SSをゲット!





 守護天使カマエルとバトル!
 最強メンバー(ミカエルAレベル18、ラーナSSレベル23、リコリスSSレベル20、キルステンSSレベル19)で挑むが、勝率86%、捕獲確率76%・・・
 相変わらずラーナの睡眠がよく効いて、キルステンとラーナが生き残って、カマエル Aの捕獲成功!





 3ターンでカマエルが障壁を破るんだけど、メムがその1~2ターン後に障壁を張りなおすからなかなかダメージが通らない。しかし障壁修復って完全じゃないので、キルステンとサリムで障壁を再度破る→運よくラーナの睡眠キマる→キルステンとサリムでボコるで、なんとか今回も学級首席とれそうです。
 貢献度41.3%で、学級首席!
 学級ポイント129654ptで、273位。
 個人ランキング60757ptで、1026位。


 月のかけら12個集まったので、アルテミス召喚で、ホーミィ SSをゲット!


拍手[0回]


 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 ランプレヒトが、B→Aに進化!
 称号:ドヤ顔さんをゲット!


 守護天使ガブリエルとバトル!
 最強メンバー(ミカエルAレベル16、ラーナSSレベル17、リコリスSSレベル12、ジークフレオンAレベル12)で挑むが、勝率16%、捕獲確率72%・・・
 4ターン目で生き残っているのはラーナだけという状態になったが、睡眠がよく効いて、ガブリエルが眠り続けてくれて勝った!
 ガブリエル Aを捕獲!




 大アルカナ・星(ツァディー)戦開始!
 キルステンSSレベル12、ラーナSSレベル17、リコリスSSレベル12、ガブリエルAレベル1で挑む。
 ラーナの睡眠が効いて、3ターン目でガブリエルの必殺技が決まり障壁破壊に成功。ダメージ2000ほど与えたが、ツァディーは倒せなかった。
 こんなかんじで毎日コツコツとツァディー戦っていたら、最終的には貢献度43.2%でダントツの学級首席になった!学級ポイント312309ptで209位、個人ポイント146117ptで372位という結果になりました。

拍手[0回]


 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 特待生に降格・・・
 個人ランキング2213位で、月のかけらX10、学級ランキング120位で、月のかけらX7をゲット。
 アルテミス召喚で、キルステン SSをゲット!

 



 銀のランポラTシャツをゲットして、称号:こじゃれた学園生をゲット!


 ニコリー、アマルバドル、クレン、イヴ、マルクハルトが、B→Aに進化!


 称号:予言テスト勤勉家、ジャックマン勲章、熟練ハンター、ハイソな暮らし、はらぺこさんをゲット!


 ある教室で人だかりができており、主人公とテオも覗いてみると、教室の天井からポタポタを雫が落ち、机や椅子が倒れ、床には濡れたプリントが散らばっていた。
 ケイトリン先生がやってきて、今月に入って3度目だと話す。
 近くにいた男子生徒は、嫌がらせだと呟いている。
 どうしてそう思うの?と主人公が尋ねると、男子生徒は、リハルトの選挙チラシが破かれているから、ガーベラ派の妨害工作だ、と答える。
 それを聞いたケイトリン先生は、厳しい声で、たとえ何があったとしても、こんなことをしてよい理由にならない、と告げる。
 ケイトリン先生の怒る姿を見たテオは、ケイトリン先生を困らせるヤツを許すわけにはいかないから、自分が調べる、と言い出す。


 何にも事情を知らないテオに、リンリが、ガーベラ派は、次の生徒会長候補のガーベラという女子生徒を支持するグループだ、と教えてくれる。
 リンリは、ガーベラは聡明な人だから、ガーベラの仕業とは思えないが、ガーベラ派とリハルト派の取り巻き同士が言い争っているのをよく見る、と話す。


 さっそくテオと主人公は、ガーベラ派が選挙活動の拠点のしている貴重書庫へ行くが、扉の前にいる女子生徒たちに、ガーベラには時間がないので、約束してない人間に合わせることができない、と言われてしまう。


 やりとりを聞いていたガーベラが出てきて、テオたちをを招き入れてくれる。
 さっそくテオは、教室が水浸しになっていた件がガーベラの嫌がらせだと言っているヤツがいるが、何か知っているか?と尋ねる。
 ガーベラは、自分が生徒会長に立候補した理由を話し出す。


 この書庫には、国立図書館をしのぐほどのとても貴重な予言史の文献や予言書が揃っているが、古書を読み解くことが難しいため、読む生徒がほとんどいない。
 自分は、ここの予言書をもっと簡単に読めるように平易分に翻訳して、学園のみんなの知識を増やすことができれば、人類の未来さえも救うことになる。
 しかし、これだけの本を翻訳するには、専門家の協力が必要で、自分はそのための経費がほしい。
 必要経費の申請ができる権限を持つ生徒は、生徒会長だけだから、自分は何としても生徒会長になりたい、と。


 テオは、ガーベラの生徒会長になりたい気持ちが本物だということがわかった、と話す。
 それを聞いたガーベラは、明日の放課後、講堂で選挙演説をするから聴きにきて、と言い、テオは了承する。


 翌日、テオが演説会場に訪れると、講壇を飾る花は床で踏みにじられ、壁の横断幕は切り裂かれ、選挙チラシはビリビリに破かれていた。
 会場には、二つに分かれた生徒たちの群衆がいて、一方の中心にガーベラ、もう一方の中心にはリハルトが立っていて、取り巻きの生徒たちが相手をを罵り合っている。
 そこへケイトリン先生がやってきて、事情を尋ねるが、ガーベラは片づけをはじめ、演説を聞きに来ただけだと答えたリハルトは会場から去っていく。


 テオはリハルトを追いかけて、リハルトが生徒会長になりたり理由を尋ねると、リハルトはテオを中庭の奥に連れていく。
 そこは授業を使われていない一角で、日ごろは庭園として管理されている場所だった。
 庭園を囲む高い城壁には足場が組まれ、その上ではたくさんの男子生徒が作業をしている。
 よく見ると壁一面にペンキで何か描かれており、それは庭全体をグルリと取り囲む巨大な一つの絵になっていた。
 リハルトは、これは設計図だ、と言う。
 テオが壁の一部に書かれた文字を読むと、総合運動施設メイザスと書かれている。
 リハルトは、何年もかけて少しずつ描いてきた、と話し出す。


 この学園には、身体を鍛える教育が十分ではない。
 鍛錬によって強靭な肉体を得れば、我々予言者は、その能力をさらに向上させることができる。
 この壁画は、学園の生徒が鍛錬によって強くなり、人類を勝利に導く想像図。
 学園の新施設の建設提案ができる権限は、生徒会長だけだから、自分はこれを実現させるために、生徒会長になりたい、と。


 テオは、リハルトの生徒会長になりたい気持ちが本物だということがわかった、と話す。


 テオが部室に戻ると、オルフィしかいなかった。
 オルフィは、ケイトリン先生に頼まれていた、ケイトリン先生の父親の持っていた予言書の解読をしていた。
 この予言書は、虫食いや落丁が激しくところどころ文字が読めないうえ、500年くらい前の文字で書かれていているため、オルフィでも調べながらでないと、読み解けないものだった。
 テオは、ガーベラが生徒会長になったら、オルフィも予言書の翻訳を手伝うといい、と伝える。
 しばらく考えていたテオは、ガーベラとリハルトは真剣に生徒会長になりたいと思っており、どっちが生徒会長をやっても学園が良くなることに間違いないが、どっちも正しい場合はどうしたらいいか?とオルフィに尋ねる。
 それを聞いたオルフィは、二人とも正しいのであれば、何か別なことが間違っているかもしれない、と答えると、しばらく考えたテオは、わかった!と叫ぶ。


 翌朝、主人公に呼ばれたテオが庭園に駆け付けると、群衆の中心で、ガーベラとリハルトがにらみ合っていた。
 壁を見ると、メイザスが黒いペンキで跡形もなく塗りつぶされていた。
 ケイトリン先生がやってきたので、生徒たちが立ち去ろうとすると、テオは、嫌がらせ合戦してないで、ちゃんと話し合って解決しろ、と声をかける。
 ガーベラとリハルトは、話し合いでは生徒会長は決まらない、すべては選挙だ、と答える。
 それを聞いたテオは、二人に、何のために生徒会長になりたいかをみんなの前で話して、どっちが生徒会長にふさわしいか今すぐに決める、と言い出す。
 ガーベラとリハルトは、校則違反だと言い、ケイトリン先生も、学園の許可なく集会をすることは校則で禁止されている、と言い出す。
 テオは、生徒同士の問題だから、先生の出る幕じゃない、と言って、校舎の中へ走っていく。


 生徒たちが集まると、テオは、ガーベラとリハルトの前に立ち、みんなの前で自分の気持ちを話してくれ、と言う。
 ガーベラは、貴重書庫にある予言者をすべて翻訳し、みんなの知識を増やすことに貢献したい、と話しているうちに、突然、本当はFTAに入りたくなかった、と告白を始める。


 自分にはFTAに通う姉がいて、生徒会長を務めていた。
 姉は、予言書で知識を得ることこそが、生徒本来にとって有意義だと考え、学園に交渉し、当時出入りが禁じられていた貴重書庫を解放したのだが、予言書の解読があまりにも困難を極めたため、その施設を利用する生徒は一人もいなかった。
 姉は戸惑ったが、それ以上の手を打てぬまま卒業を迎えてしまった。
 それまでの自分は、何をやっても姉のようにはなれないから、姉とは別の道に進もうと考えていた。
 ところが、姉の泣いている姿を見て姉の無念の大きさを知り、姉の想いも願いも自分が継いで、姉のようになろう、と決心しFTAに入学した。
 姉のやり残した夢を果たすためにFTAに入学したが、今は予言書の翻訳は、自分自身の夢になった。
 だから、この夢を叶えるために、自分を生徒会長にしてください、と。


 ガーベラが一礼して、席に戻ると、リハルトが立ち上がって、話し出す。


 学園ではじめてできた親友は、予言者になるのは無理だと言われるほど病弱な少年だった。
 予言者になる夢を捨てられない親友のために、自分は簡単は運動用具を作り、それを使った親友は少しだけ体力がつき、元気になった。
 親友のためにもっといろいろな運動用具を作ろうと思っていたら、その想いに共感する仲間が増え、作られた運動用具の数々はまるで運動施設のようになった。
 施設が充実するほど、親友の体調も少しずつ良くなっていったが、ある日突然病気が悪化して、親友は亡くなってしまった。
 健康な体を鍛錬して強い予言者になることは、予言者のあるべき姿であり、親友の願いでもある。
 メイザスは、その死んだ親友の名前だ。
 メイザスを作るために、自分を生徒会長にしてくれ、と。


 二人の話を聞いてたテオは、お互いのことがよくわかったから、これで一件落着だと言うと、ガーベラとリハルトは、投票によって生徒会長が決まるまで戦いは終わらない、と答える。
 テオは、今ここで決めようと、言うと、二人は、選挙が必要だ、と答える。
 それを聞いたテオは、生徒会長という生徒の代表を決めるのに、なんで学園の決めたやり方に従わなきゃいけないのか?自分らのやり方できめればいい、と言い出す。
 テオは、ここにいる生徒みんなは二人の話をしっかり聞いたんで、あとは生徒会長になってほしい方にを手を挙げてもらい、数の多い方が生徒会長だ、と宣言する。
 テオが生徒たちに手を上げさせると、だいたい半分ずつだった。


 結果を見て、テオは、二人一緒に生徒会長やるように言い出す。
 ガーベラとリハルトは、校則では生徒会長は一人に決まっている、と言い出すと、テオは、どうして生徒会長は一人じゃなきゃいけない?と聞き返すと、二人は答えることができなかった。
 テオは、校則の中には何のためにあるのかよくわからないものもあるが、だいたい校則は生徒のために作られた大切なルールだと思っている。しかし、生徒の代表を決めるのに何で学園尾決まりに従わなきゃいけない?と言うと、生徒の中から、その通りだという声が上がり始める。
 ガーベラとリハルトは、二人の生徒会長なんて聞いたことない、とくずくず言っている。
 テオが、二人で生徒会長をやったほうがいいと思う人?と、声をかけると、賛成と声が上がり、拍手が沸き上がる。
 テオは、ガーベラとリハルトの手を掴んで無理やり握手させ、その手を高く上げ、「オレたちの生徒会長の誕生だ」と宣言する。


 称号:人集めの手伝いをゲット!

拍手[0回]


 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 プリムリリーが、C→Bに進化!
 称号:B級アルカナ中佐をゲット!
 ユーグ、ブランシェ、リンドヴルム、エールが、B→Aに進化!
 称号:一人前の予言者をゲット!


 守護天使バトル券X5で、守護天使ミカエルとバトル!
 最強メンバー(ミルシュカAレベル16、ラーナSSレベル13、リコリスSSレベル7、ラファエルSレベル11)で挑むと勝率100%だったので、オートで放置したら呪い・眠りが効いて、ラファエルが死んだけどミカエルに勝った!
 捕獲率も85%になってて、1発でミカエル Aをゲット!





 ゾットとバトル!
 1バトル1000ptほどしか稼げません。
 しかもクラスメイト強いから、自分の貢献度は5%ほどでした・・・


 2回目はクラスメイトの協力もあり、討伐成功して、称号:自戒のできぬ愚者をゲット!
 で、順調にゾットを倒していって、称号:妄想に耽る魔術師、ほくそ笑む女教皇をゲット!

拍手[0回]


 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 ガナ、ジークフレオン、マーレイ、ローレライ、ダヴィデ、キルステン、アイセ、ヴィスナ、フレアリート、ジャンヌ、エルメスタが、B→Aに進化!
 称号:にわかサポーター、予言テスト努力人、自宅の旅人、FTAの守護生徒をゲット!
 バトルで、プリムリリー Cを捕獲して、アルカナが揃った!
 称号:C級アルカナ少佐をゲット!


 マルセイユ先生は、召喚の塔で、身の丈3メートルほどの悪魔を呼び出した。
 呼び出された悪魔は、ベルフェゴールと名乗り、我に何を望む、と召喚したマルセイユ先生に問いかけると、マルセイユ先生は、大きくなりたいから大きくなるクスリが欲しい、と答えた。
 続いて、ベルフェゴールが、その理由を尋ねてきたので、マルセイユ先生は、生徒たちが誰も自分のことをセンセー扱いしてくれないのが悔しい、だから、背が高くなってみんなを見返したい、と答える。
 ベルフェゴールは、お安い御用だ、と言って、対価として3年分の寿命を要求し、マルセイユ先生は了承する。
 そして、ベルフェゴールの翼から怪しい色の煙が漂い始め、マルセイユ先生の意識は遠ざかっていく。


 マルセイユ先生が気づくと煙は消えており、右手には小さな小ビンを握りしめていた。
 さっそくマルセイユ先生は、小ビンの栓を抜き、中の液体を一息で飲み干す。
 ひどい味に顔をしかめるが、間もななく経験のないような猛烈なめまいを感じて、マルセイユ先生は目を閉じた。
 何分たったかわからないが、ようなくめまいが落ち着き、マルセイユ先生は目を開けると、世界は一変していた!
 周りが大きくなっているのだ。つまり、マルセイユ先生の身長は30センチほどに縮んでいた・・・


 マルセイユ先生は、クーリングオフだ、と言いながら、再び魔法陣を描き、悪魔召喚の呪文を唱えたが、ベルフェゴールは、自分の体より小さな魔法陣を潜り抜けることができず、奥へ消えていった。
 何度も悪魔召喚を行うが、結果は同じだった。
 マルセイユ先生が小さすぎて、悪魔を呼び出す力がないのだ。
 仕方がないので、マルセイユ先生は助けを求めて、召喚の塔から出る。


 廊下の柱の陰に隠れて、自分を助けてくれそうな生徒を捜していたマルセイユ先生は、召喚の塔によく来る顔なじみの真面目グループの男子生徒4人を見つける。
 柱の陰から飛び出そうとしているマルセイユ先生の耳に、マルちゃんのことセンセーだと思えない、という4人組の会話が聞こえてきたため、マルセイユ先生はその場から動くことができなかった。


 マルセイユ先生は、子供のころに、母親から、マルちゃんはオトナで助かる、と言われていた夢を見るが、寒さで目が覚める。
 そして、中庭で、ケイトリン先生のタンポラゴラを見つけ後を追いかけると、タンポラゴラは中庭の外れの巨大なイチョウの根元の穴に入ったので、マルセイユ先生も後に続く。
 穴の中が暗かったので、マルセイユ先生が魔法で手に持った杖に明かりをつけると、人工的な水路が流れており、壁は白い大理石になっている。
 一番奥の大広間の突き当りにレリーフで飾られた扉を現れたので、マルセイユ先生が扉に手をかけると、部屋の中から、マルセイユ先生の鼻先に刀剣の切っ先が突き付けられた。


 刀剣の主は、マルセイユ先生の顔見知りで、予言テストがハズレたときゴールドを回収していくトランス一味のリーダーのとらんすで、「姑息なエラーにしては大胆不敵でありんす」と言い出す。
 マルセイユ先生は、自分はエラーじゃない、と答えて、FTAの召喚の教師のマルセイユだと、言うと、とらんすは部屋の中に戻って、椅子に腰を下ろす。
 とらんすの両脇には、とらんす一味の末弟のたーちゃんと、長女のぽーちゃんがいた。
 とらんすは、マルセイユ先生に向かって、「召喚の塔でアルカナを呼び出しているコドモ大人」と声をかけてきたので、マルセイユ先生はこれまでの出来事を説明する。
 マルセイユ先生の話を聞き終わったとらんすは笑いながら、ベルフェゴールの商品はインチキばかりだということは、裏社会で生きる者なら誰でも知っている、と教えてくれる。
 マルセイユ先生が地面に八つ当たりしていると、タンポラゴラも部屋の中にいることに気づく。
 とらんすは、タンポラゴラは自分たちの仲間ではないが、異界の空気に敏感なので、緊急時に力を借りている、と話す。
 そのとき、タンポラゴラが、甲高い奇声を発した。
 とらんすは、ついてこい、と言って走り出す。


 マルセイユ先生がとらんすの後を追いかけて、イチョウの根元から中庭に戻ると夕方になっていた。
 とらんすは空中を見つめているので、マルセイユ先生も隣に立ち、それを見つめると、ハーラルトのようだが何か様子が違う。
 とらんすは、エラーだと言って、いきなりエラーに切りかかるが、エラーは瞬間移動して、とらんすの背後をとった。
 と、同時にエラーのうしろに現れたぽーちゃんが、エラーにねこだましを食らわせ動作不能にさせ、とらんすが一刀両断にエラーを切り捨てる。
 とらんすは、今のがおよそ1万体に1体産まれるという突然変異アルカナ、通称エラーで、エラーは普通のアルカナに成りすまして予言者に使役し、やがて使い手の予言者の心に憑りつき、憑りつかれた予言者は闇に堕ちて、良くて死ぬか、悪ければ悪魔の化身になる、と教えてくれる。
 そして、とらんすは、ここは戦場だから自分の家に戻れ、とマルセイユ先生に言い放つ。
 マルセイユ先生は、この状態じゃ帰れないと言うと、ぽーちゃんがとらんすに耳打ちをする。
 するととらんすは、さっきの戦闘でねこだましが有効だと教えたというのは本当か?と、マルセイユ先生に尋ねてくる。
 マルセイユ先生は、うなずきながら、アルカナのことだった何でも知っている、と答える。
 それを聞いたとらんすは、他に何ができる?と聞いてくる。
 マルセイユ先生は、基礎レベルの魔法と掃除洗濯は一通りできる、と答える。
 それを聞いたとらんすは、エラー出現の予兆は3体分確認されているから、その戦いが終わるまでは置いてやる、と告げる。


 アジトに戻ったとらんすは、マルセイユ先生に向かって、タンポラゴラの世話役を命じた。
 マルセイユ先生は、喜んで世話を始めるが、タンポラゴラは人真似はできても意味は理解できないため会話にならなかった。
 とらんす一味は運び屋の仕事で留守にしていることが多く、マルセイユ先生は結局何もやることがなかった。
 ぽーちゃんが、マルセイユ先生に、どうして大きくなりたかったの?と聞いてきた。
 マルセイユ先生は、背が小さいせいで、生徒たちが先生扱いしてくれないのが長年のコンプレックスで、背が高くなれば先生として敬ってもらえるだろうと思った、と答える。
 ぽーちゃんは真剣な表情で何でもうなずきながら、自分で思う自分と人から見える自分は、違って当たり前だけど、ギャップが大きすぎれば色々やりずらいものだ、と予想外にマルセイユ先生の心境を言い当てたため、マルセイユ先生は話題を変える。
 とらんす一味がエラーと戦って学園を護っているなんて誰も知らないけど、どうして戦っているの?とぽーちゃんに尋ねると、別に知ってほしいとは思っておらず、兄弟が一緒に住めて安定した仕事があるこの学園を大事に思っているから、命を懸けてでも護ろうとしている、という答えが返ってくる。
 マルセイユ先生は、以前は自分も学園が大事だと思っていたのに、生徒たちが自分のこと「センセーとは思えない」と言っているの聞いて、自分の存在意義がわからなくなってしまった。だから、元の姿に戻れても、先生は辞めようと思っている、と打ち明ける。
 そこへ仕事から帰ってきたとらんすが、自分の存在意義を正確に理解しているやつなんて、どこにもいない。知りたいと思うなら、答えは自分で探すしかない、と話す。


 マルセイユの父親は貿易商で、一度家を出ると何か月も帰ってこないことが多かった。
 母親は、狭い町では誰もが知っている有名なダンサーで、外見が華やかだったこともあり、外を歩けばみんなが話しかけてきていた。
 屋敷の4人の使用人たちは真面目に働く人たちだったが、暇さえあれば雇い主のウワザ話ばかりしていたので、幼いマルセイユでも、父親の仕事が順調でないことくらいは理解していた。
 マルセイユの7歳の誕生日の日に、顔を合わせた両親は、激しい言い争いを始め、隣室にいたマルセイユはこのままでは両親がいなくなってしまうと感じて、ケンカを止めるため扉を開けたが、両親の姿はなかった。


 夜明けを狙って現れたイルザのエラーは、幾度もとどめを刺しても不気味に蘇ってきた。
 マルセイユ先生は、使役アルカナとの闘いと同じ要領でとらんす一味の後方支援し、長い戦いの末、イルザ・エラーを沈黙させた。
 マルセイユ先生がほっとしている隙をついてイルザ・エラーは、激しい絶叫を響かせると、マルセイユ先生のガードは間に合わず、イルザ・エラーの魔法がたーちゃんを直撃する。
 とらんすが、落ち着いて絶対予知だ、と声を掛けるが、動揺しているマルセイユ先生は立て直すことができなかった。
 結局、とらんすの強引な一点突破で、イルザ・エラーは切り伏せられた。
 とらんすは黙ってたーちゃんの元へ行き、手負いの体を背負った。
 マルセイユ先生もあわててそばに駆け寄り、謝罪する。
 とらんすは、今の戦勝はただの拾いモノ、何かが一つ違えば死んでたのはこちらだった。次に
襲来するエラーは、これまでの2体とは比べもににならないバケモノだから、命の保証ができないギリギリの戦いになるだろう。心に油断を持つ足手まといはここから去れ、と話す。
 ぽーちゃんがマルセイユ先生の肩をぽんとたたくと、マルセイユ先生は、何をやっても自分はダメで、家でも学園でもここでも役立たずで、どこにも居場所がなくなっちゃった、と子供のようにワーワーと泣き出す。
 ぽーちゃんは優しく、とらんすは自分には運び屋稼業の才能がなくて、親父みたいなスゴ腕の運び屋には一生なれないといつも言っている、とマルセイユ先生に語り掛ける。


 とらんすが父親の仕事を見よう見まねで手伝っていた頃、父親は突然帰らなくなった。とらんすが命を懸けて学園を護ろうとするのは、いなくなった父親の帰る場所を護るってことにもなる。
 父親のことを知っている人はみんな、とらんすの運び屋としての実力は、とっくに父親を超えている、と言っているが、とらんすは、ずっと父親の背中を追い続けている。目指している場所がそれだけ高い。
 だから、マルセイユ先生も、自分がどうしてこの学園を大事だと思っていた理由を見つけなきゃ、と。


 ポルル伯母さんが差し出した手に、マルセイユは右手につけていたポルックスを差し出すと、ポルル伯母さんは、こんな時くらい人形は外しなさい、と言った。
 幼いマルセイユがその場でうつむいていると、ポルル伯母さんがため息をつくのが聞こえた。
 やがて、マルセイユの前に女性が立ち、ポルル伯母さんに向かって、「泣かないですね。強い子ですよ。」と言うと、ポオルル伯母さんは、「妹夫婦がぜいたく三昧で育ててしまったから、とにかく変わった子ですよ」と答えた。
 マルセイユは女性に連れられて船に乗り、遠ざかっていく故郷を甲板から見て、もう二度とこの場所に戻ってくることはないだろう。両親に会える日はもう二度と来ないだろう、と悟っていた。


 マルセイユ先生がベルフェゴールの秘薬を飲んでから4日経っていた。
 召喚の塔へ向かっていたマルセイユ先生の前にミスリサ部の一団が走ってきたので、あわてて柱の陰に隠れる。
 テオは、他にマルちゃんのいそうな場所は、誰が思いつかないのか?と言うと、オルフィが、これだけ探してもいないということは、召喚の魔法陣から異界側に堕ちてしまったのでは?と答える。
 チカは、マルちゃんが小さすぎるから、ネコに連れ去られたとか?と、言っている。
 レンヤは、まとまって探しても効率が悪いから、手分けして探そう、と提案する。
 召喚の塔に近づくほど、自分を捜している生徒たちが増えるを見て、マルセイユ先生は、喜びに打ち震えた。
 そして、生徒たちに見つからないように様子を伺うと、身に覚えがあるというのはどういうことだ?とレンヤがあの4人組を問い詰めていた。
 マルちゃんのことをセンセーだとは思えないと言ってしまった生徒は、その発言は、マルちゃんは優しくて気取っていないから、他のセンセーと全然違うという意味で、センセーというか友達と言うか、何だか姉ちゃんみたいに感じるという意味だ、と話す。
 残りの3人も、マルちゃんがいない学園生活はないし、マルちゃんはみんなの姉ちゃんなんだから、なんとしても探そう!と続ける。
 それを聞いたマルセイユ先生は、涙を流しながら、とらんすの元へ戻っていく。


 3体目のエラーは、イーヴァー草原に出現した。
 アジトの書置きでそれを知ったマルセイユ先生が、草原にたどり着くのに1時間以上掛かった
 草原にはジークレフオン・エラーがおり、ぽーちゃんとたーちゃんは地面に倒れ動かなくなっていた。
 かろうじて立っているとらんすも全身傷だらけで、劣勢であることは一目で見てわかった。
 とらんすはゆっくりとあとずさりしながら、マルセイユ先生に近づき、相手はバケモノだから、このままやっても勝ち目はないので、二人を回収して出直しだ、と耳打ちする。
 ここで逃がすとどうなるの?とマルセイユ先生が尋ねると、とらんすは、エラーは使役するふりで未熟な予言者に憑りつき、学園を乗っ取る、と答える。
 それを聞いたマルセイユ先生は、そんなこと、この私が許さない!とエラーに向かった叫び、挑発するようにエラーの周りを走り始めた。
 エラーが剣を振り下ろすと、マルセイユ先生に向かって火の玉が飛んできた。
 その時、とらんすがマルセイユ先生の前に立ちはだかり、刀をふるって火の玉を散らした。
 マルセイユ先生は、もうちょっと自分の好きにさせて、と言って、エラーを挑発しながら走り続け、とらんすはそれを懸命に護衛した。
 やがてマルセイユ先生は最初の場所に戻ると、エラーと向き合い、手に持った杖を天高く掲げた。
 マルセイユ先生が、私は絶対にどんなことをしてもこの学園を護る、と言うと、エラーもマルセイユ先生を仕草を真似て頭上に剣を掲げる。すると、剣の上に激しい炎の帯がとぐろを巻き始め、学園ごと飲み込んでしまいそうな巨大な火球へと変貌した。


 とらんすが、退却だ、と声を掛けると、マルセイユ先生は、自分だってこの学園のこと誰よりも大切の思っているから護りたい、と答える。
 そして、マルセイユ先生は、「この学園は私の家なんだもん!私の家族はこの学園のみんなしかいないんだから!」と叫びながら、掲げた杖の先端を地面に勢いよく突き刺す。
 すると、マルセイユ先生の走った跡が、精巧な模様の魔法陣となって光り始める。
 マルセイユ先生が、召喚の呪文を口にするが、異界への扉は開かない。
 そこで、マルセイユ先生が、地面に倒れているぽーちゃんとたーちゃんに、回復魔法を放つと、二人は立ち上がる。
 マルセイユ先生は、立ち上がったばかりの二人に、こないだ教えてあげた呪文で手伝って、と声を掛ける。
 二人も魔法陣の上に立ち、召喚の呪文を唱えるが、異界への扉は開かない。
 呪文を知らないとらんすを見よう見まねで呪文を唱えるが、まだ力が足りない。
 その時、草原の隅で遊んでいたタンポラゴラが魔法陣の光の上に乗った。
 マルセイユ先生が、「タンポラ~、あんたに教えた言葉を一緒に唱えて!」と叫ぶ。
 タンポラゴラが、召喚の呪文を口にすると、それを引き金にして魔法陣はまばゆい光を放ち、異界の扉が開かれ、ベルフェゴールが現れる。
 マルセイユ先生は、エラーをやっつけて!と、望みを伝え、どうせこのままじゃみんな死んじゃうから、対価として自分の寿命を全部あげる、と叫ぶ。
 ベルフェゴールの翼から、怪しい色の煙が漂い始めると、空に細く黒い亀裂が入る。
 とらんすが、魔界への入り口だ、言う。
 亀裂をこじ開けるように巨大な腕が現れ、エラーを一掴みにして魔界へ引きずりこみ、やがて黒い亀裂は再び静かに口を閉ざした。
 学園を護ったんだ、と思いながら、マルセイユ先生は意識を失う。


 悪魔との契約により寿命が尽きたかと思われたマルセイユ先生は、すぐに目を覚ました。
 とらんすは、ベルフェゴールに向かって、相変わらずケチは商売に手を染めているようだな、カイツール、と話しかける。
 緊張でカチコチになったベルフェゴールは、しどろもどろになりながら、坊ちゃんからさように思われることは痛恨の極み、と答える。
 とらんすが、さんざん世話になった親父のシマを荒らすつもりなら、親父のメンツに懸けて全力でお前をつぶす、と言うと、ベルフェゴールは、地上に降りてきて土下座を始め、このたびの不祥事については、ヒラにご容赦を、と言う。
 トランスは、後のことはそこにいる娘と話し合え、その娘は自分の命の恩人だからなめたマネは許さない、と言い放つ。
 ベルフェゴールから最初に支払った5年以上の寿命がマルセイユ先生に返還され、体の大きさも元に戻った。
 さらに本物の大きくなるクスリの小ビンを手渡して、ベルフェゴールは魔界へ帰っていった。
 とらんすはマルセイユ先生に向かって、短い間だったが、一緒に戦えたことは楽しかった、達者に暮らせ、と伝えて、ぽーちゃんとたーちゃんを連れて走り去っていった。


 マルセイユ先生が学園に戻ると、大勢の生徒が涙を流しながら取り囲んだ。
 その様子を見て、マルセイユ先生も一緒に泣いた。


 数日が過ぎ、マルセイユ先生が廊下を歩いていると、待て~!と声が響き、生徒たちがとらんす一味を追いかけていた。
 とらんす一味の逃げ足が速かったので、生徒たちは追いかけるのを止め、マルセイユ先生に近づいて、ハズレゴールドを持っていかれたとグチった。
 するとなぜかとらんす一味が戻ってきて、マルセイユ先生に目配せする。
 生徒たちはまた追いかけ初め、マルセイユ先生はとらんす一味に手を振った。


 称号:友情出演をゲット!

拍手[1回]


 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 クラス替えで、超特待生に復帰!
 レッドブレザー、称号:第3期学級首席をゲット!
 学級ランキング363位で、月のかけらX4、個人ランキング933位で、月のかけらX11をゲット。
 アルテミス召喚で、リコリス SSをゲット!




 バトルで、ジークレフオン Bをゲット!
 キルステンが、C→Bに進化!
 マリトが、B→Aに進化!


 小アルカナのコンプリートまで、あとプリムリリーだけになった。


 放課後の学園長室で、チカとココとテオは、今日やった魔法科学の授業で魔法使いっぽい実践に興奮していた。
 小さいころからは魔法少女にあこがれていたココは、集中力によって指先に炎を生み出す課題はできたし、チカも基礎さえわかれば簡単だったと話している。
 クラスのほぼ全員ができていた課題だが、テオはできなかったようで、うつむいて掃除し始める。
 チカがコツを教えると言って、「指先の一点を見つめながら意識を集中してみて。日頃の何もできない自分への劣等感とかをぶつけるてみる感じで?」とテオに話しかける。
 チカはさらにテオをあおるように、「もしかしたら学園の歴史でも一番ダメなんじゃないか」と声をかけると、テオを顔を真っ赤にしながら意識を集中する。
 次の瞬間、テオの指先に巨大な火の玉が生まれた!
 チカが、どっかに投げろと言ったもんだから、テオは巨大な火球を学園長室の壁にぶつけ、炎の粒があたりに飛び散る。
 ココが慌ててテーブルの上にあった花瓶を掴むが、重すぎて、ふらつきながら隣のチカの頭に水をぶっかてけしまう。
 炎を消え去ったが、ココが焼け焦げた壁を指さしながら、前は何かがあったような気がすると言い出す。
 壁に飾ってあったのは、学園長の肖像画だったが、きれいさっぱりと燃え尽きてしまっていた・・・
 ヤバイ、何とかしなくては。


 ミスリサ部の部室で、チカが、楽しそうにクラブ対抗クイズ大会のチラシを見せていると、テオが、今はそれどころじゃないとつぶやく。
 テオに同意したリンリが、燃やしてしまった学園長の肖像画の弁償をしようにも、ミスリサ部の部費だけじゃ全然足りないし、学園外への外出禁止の全寮制じゃバイトもできない、と答える。
 チカは、出場チーム募集をところを指して出場する気満々だが、レンヤは、クラブ対抗戦ということは、知識だけでなく、クラブとしてのチームワークが求められているが、お前たちにそんなチームワークがあるとは思えないとい言われてしまう。
 チカは、やってみなきゃわかないと言いながら、チラシに書かれた「優勝クラブには100万ゴールドの追加部費を贈呈」という文字を指さす。
 100万ゴールドあれば、肖像画を弁償できる!


 1時間後、チカが、ココとテオに向かって、バカだと思ってたけど、まさかここまでだなんて、とつぶやいている。
 そして、チカは、「二人ともクビ、1問だって答えられっこない」と声を荒げる。
 ココが、今から勉強すればいい、と答えるが、大会は明後日で時間はない。


 レンヤは、断らせてもらう、とチカに話すが、チカは、テオとココじゃクイズ大会には勝てないから嫌だ、と答える。
 レンヤは、クイズ大会に興味はないと切り捨てるが、チカは、自分たち3人が退学になったら、ミスリサ部は、主人公とリンリとレンヤだけになって息がつまるよ、と指摘すると、レンヤはうなずく。
 そして、レンヤは、部員が3人になったら廃部になりかねないから、それは避けたいと話し、クイズ大会に出ることになった。
 チラシには、1チーム4名と書かれていたので、出場メンバーは、チカ、主人公、レンヤ、リンリに決定。
 レンヤとリンリは、当然優勝を目指すと、宣言し、さっそくココを出題役にして過去問を使って練習を始める。


 白熱した練習の結果、必修科目の問題はレンヤとリンリでほとんどカバーできるが、やっかいなのはみんなが苦手の予言問題であることがわかった。
 話に加わりたいテオは、チカに問題集の中から適当に問題を出してと頼むが、当然答えられない・・・
 もう消灯の時間のため、今日はここで切り上げて、明日は授業の前に朝練をすることになった。


 翌朝、みんなが部室に集まると、深刻な顔をしたレンヤが一人で予言問題集を読んでいた。
 レンヤは、昨夜解散した後、部室に戻ってきたやつはいるか?と問いかけてきたが、誰も心当たりがないようだった。
 それを聞いたレンヤは、昨日ほとんど白紙だった問題集に答えがびっしりと書き込まれている、と言い出す。


 その夜、灯りの消えた部室では、部員たちがそれぞれに隠れて息を殺していた。
 予言問題集は、前半20%ほどの問題に答えが書かれており、答えはことごとく正解で、答えにまつわる周辺の知識までも克明に書き記されていた。
 それを見たチカは、犯人はよほどの予言問題マニアだと断定する。
 犯人は、貴重な予言問題集があることをかぎつけ、解かずにいられなくなって深夜に部室に忍び込んだが、一夜ではこの分厚い問題集を最後まで解くことができなかった。つまり、犯人は、今夜も必ず部室に現れるはずだ、とチカは推理したのだった。
 しかし、推理をしたチカは、顔を真っ赤にしてフラフラだったので、リンリが大丈夫かと声をかけると、水をかけられたことと、練習し通しで疲れ気味だと、チカが答える。
 すると、部室のドアが開き、誰かが入ってきた。
 侵入者は、大テーブルに置かれた予言問題集の前に座り、月明かりを頼りに問題に取り組み始める。
 侵入者は時折ぐふふと不気味な声を漏らしながら、ペンを恐ろしい勢いで躍動させる。
 部室に明かりが灯り、レンヤが、誰だお前、と声をかける。


 予言問題集に向かっていたのは、おとなしそうなメガネに飾り気のない黒髪の女子生徒で、ごめんさない、と叫んだ。
 レンヤが、説明しろ、というと、涙目の女子生徒は観念したように椅子に腰を下ろした。


 女子生徒の名前はオルフィで、ミスリサ部の部員と同じ新入生だったが、目立たないタイプのためか、誰もオルフィのことを知っている部員はいなかった。
 オルフィは、昔から予言問題集が大好きで図書館の予言書を読みつくしてしまい、読むものがなくなったから、と答えると、図書館の蔵書を全部読んだことに驚くレンヤと、スゴイと感動するチカ。
 チカは、好きって才能なんだよ、とオルフィに声をかけて、どこのクラブに所属しているかを尋ねると、オルフィは一度も出たことはないが筆算研究部だと答える。
 それを聞いたチカは、筆算研究部なんてやめて、ミスリサ部に入って、クイズ大会に出て優勝を目指そう、と言い出す。
 それを聞いたリンリは、出場メンバーの4名は決まっている、と言い出す。
 チカが主人公のほうを見ると、主人公は、テオとココと一緒に応援する役でもいいよ、と答える。
 それを聞いたリンリは、初めて見たコを入れて勝てるはずはない、と言い切る。
 チカは、自分たちだって大したチームワークじゃないと反論すると、リンリが、自分が辞めると答える。
 やりとりを聞いていたオルフィは、涙を浮かべながら、「何をやっても全然ダメだから、クイズ大会なんて自信がないし・・・予言問題集はいつか弁償します、本当にごめんさない」と言って部室を出ていく。


 クイズ大会の開催を告げる号砲が響き、進行役のジャン先生によって、出場チームのメンバー紹介が始まる。
 前年度優勝チームのクイズ研究部が紹介されると、応援席のざわめきが大きくなる。
 クイズ研究部は、クラブ対抗クイズ大会の常勝チームで、今年優勝すれば10年連続優勝を史上初めて実現するとのことで、応援も例年以上に熱が入っている。
 クイズ研究部の出場メンバーは、部長のマガット、クイーン・ミキ、マスター・オリオン、キング・ハイディの4名だ。
 ハイディは、頭脳明晰、しかも絵に描いたような美男子で、生徒会長の名前は知らなくても、ハイディの名を知らぬ者はいないだろうとささやかれる学園の超有名人だ。
 出場チームの一番最後にミスリサ部が紹介された。
 出場メンバーは、部長のリンリ、秀才レンヤ、主人公、期待の新加入メンバーのオルフィーの4名だった。
 肝心のチカは、熱を出して寝込んでいた。


 クイズバトルは3つのステージによって争われるとのことで、第1ステージのチームワークバトルが始まった。
 チームワークバトルとは、早押し役が解答権を得た後、その問題を答えられそうなメンバーを指名する。つまり、メンバーの得意分野を把握していなかれば正解できない、その名のとおりチームワークを問われる形式のクイズだ。
 早押し役はリンリが志願し了承されたが、チームワークバトルの出題が続く中、ミスリサ部は1問も正答できなかった。
 リンリは、ボタンを押すかどうかを自分の知識では判断できず、躊躇すれば他のチームに解答され、勇気を出してボタンを押せば、指名された者が答えられなかった。
 チームワークバトルの最終問題で、オルフィが早押し役になったが、緊張のあまり、出題の途中でボタンを押してしまう。
 オルフィは主人公を指名するが、当然答えられない。
 早押し席から戻ってきたオルフィに、リンリが、何やってるの?ココを入れたほうがマシだった、と感情的に当たる。
 第1ステージが終わった時点でのトップは、大方の予想通りクイズ研究部で、ミスリサ部は最下位だった。


 第2ステージは、予言問題バトルだった。
 予言問題バトルも早押しだが、難易度が非常に高いため、チーム全体で相談して答えを出すことが許されている。
 リンリが、オルフィに向かって、今度バカなことをしたら許さない、と言い放つと、オルフィは、ガチガチになって、自分は無理だと言い出す。
 主人公が、オルフィの頭をポンと叩いて、「オルフィが頼りだね、リラックスしていこう」と声をかけると、オルフィは落ち着きを取り戻し、小さくうなずいた。
 ジャン先生が第1問を読み上げるが、難しすぎて誰も答えようとしない。
 リンリが、オルフィを睨みつけながら、わかるの?と声をかけると、オルフィは小さくうなずく。
 それを見たリンリは、ボタンを押して、オルフィを指名する。
 オルフィが解答すると正解だった。
 オルフィは嬉しそうにみんなに解説をし始める。

 ジャン先生が第2問を読み始めると同時にオルフィがボタンを押し、自信ある表情で解答すると、正解だった。
 結局、オルフィは一人で8問中7問を正解し、第2ステージ終了時点で、ミスリサ部は総合順位は2位にまで浮上していた。


 応援席に熱で朦朧としているチカが現れた。退学がどうかの瀬戸際なので居ても立っても居られなかったのだ。
 ファイナルステージは、シンパシーバトルだった。
 シンパシーバトルとは、各チームが2人1組のペアとなり、合計3セット戦う。それぞれが問題に対する答えをパネルに書き、書かれた答えが2人が同じならば正解と見なされポイントを獲得する。つまり知識を競うクイズではなく、ペアとなった相手といかに知識レベルを合わせられるかが肝心となる。
 ペアはジャン先生がくじで決めることになっていて、最初のペアはリンリとレンヤに決まった。
 第1問が出題されたが、リンリとレンヤの答えは違っており、険悪な空気が立ち込め始める。
 結局ミスリサ部は、5問中1問正解という結果で終わってしまう。
 クイズ研究部のほうは、3問正解だった。
 次のペアは、主人公とレンヤで、合計4問正解し、クイズ研究部は3問正解し、差が2ポイントに縮まった。
 最後のペアが選ばれ、クイズ研究部はキング・ハイディとクイーン・ミキとなり、ミスリサ部はリンリとオルフィの組み合わせとなった。
 難問が続き、正解できるチームがほとんどない中、ミスリサ部のペアは4問目まで同じ答えを書き続け、最終問題を前に、クイズ研究部と同ポイントで並んだ。
 オルフィは嬉しそうにリンリに、一緒に参加させてくれてありがとう、と声をかけるが、リンリは、チカの代わりにクイズ大会に出てもらっただけで、ミスリサ部への入部は絶対に認めないと、言い切る。
 そして涙目のオルフィに向かって、何が何でも優勝するから、全力で戦ってちょうだい、と声をかける。


 最終問題は、座右の銘だった。
 リンリの座右の銘は、「己を信じて精進せよ!」で、年中言っているから部員なら全員知っていることだった。
 しかしオルフィは知っているはずない・・・
 クイズ研究部のペアは、答えが異なっており不正解だった。
 ここで、ミスリサ部が正解すれば優勝だ。
 オルフィとリンリの答えは、「親はなくても、子は育つ」で正解だった。
 優勝は、ミスリサ部に決まった!


 部室に戻って、説明を求められるリンリとオルフィ。
 リンリは、オルフィは自分の双子の姉だ、と答える。
 あまりの似てなさに驚く部員に向かって、意識が違えば見た目もこれくらい変わるという好例だと答えるリンリ。
 オルフィは、双子だとバレないように言われていたのに、バレてしまってごめんなさい、とリンリに謝っている。
 リンリは、オルフィのせいでバレた訳ではない、と言いながら、姉とは断じて認めない、強く言うと、オルフィは涙目になって謝る。
 それを聞いたリンリは、あなたの何に対しても自信がなくて自分の考えなんて何もないってところが嫌い、と言い放つ。
 テオが二人の間に割って入って、オルフィのおかげで優勝できたし、自分たちも退学にならずに済んだから、そんなに怒るな、とリンリをなだめる。
 リンリが部室から出ようとすると、オルフィが、ミスリサ部に入りたい、と言い出す。
 オルフィは、チカが好きって才能だと教えてくれたし、今日一日でリンリが部長をしているこの部のことが好きになったし、リンリのことが大好きで、そのことだけは誰にも負けない才能があると思う、と話す。
 ブチ切れてるリンリに向かって、チカが、オルフィが入部してくれたら、今後のリサーチ活動に貢献してくれると思う、とフォローし、ココ、テオ、主人公、レンヤも、オルフィの入部に賛成する。
 リンリは、部長からの連絡事項だと言って、「明日の朝、肖像画の件についてミスリサ部全員で学園長のお詫びに行きます。100万ゴールドの返還で許してもらえるかはわからないけど、全員で心から謝罪します」と伝え、最後にオルフィに向かって、「謝るのは一人でも多いほうがいいから、一緒に来るのよ、ミスリサ部の部員として」と声をかける。
 オルフィが礼を言うと、リンリは、部長として入部を認めただけで、姉と認めたわけじゃない、と答える。
 そして、自分のしたいことをはっきり言ったところを見たのは子供の頃以来だ、と言って、リンリは部室から出ていく。
 オルフィは部室に残っているメンバーに頭を下げると、みんなは拍手で迎えてくれる。
 こうしてミスリサ部にまた一人新しい部員が増えた。


 称号:スタメン落ち寸前をゲット!

拍手[0回]


 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 バトルでシャルロム C、ダイラック Cを捕獲!
 召喚で、ミオソティス Bをゲット。
 スルバデート、ダヴィデ、セフィール、イヴ、ガナ、ダイラック、ピンゴ、アルフライラ、エルメスタ、シャルロムが、C→Bに進化!
 エリーゼ、ブリギッテ、フーコ、ソール、オーランドが、B→Aに進化!
 ベルティナがC→Aに進化!


 称号:クロスワード名人、伸び盛りの予言者、愛され系予言者、FTA討伐エース、ベテランハンター、模範生をゲット!
 ホワイトマントをゲット!


 主人公が購買部に入ると、ケイトリン先生のほかにジャックマン教頭がいた。
 ジャックマン教頭が、ケイトリン先生に、実際に紛失した物は?と尋ねると、ケイトリン先生は、羊皮紙に書かれたリストを見せた。
 コンクールの賞品がなくなったとのことで、ジャックマン教頭は、イベントの内容を変更すると、ケイトリン先生に伝えて、主人公には、ミスリサ部の部員を連れてくるように言う。


 主人公がミスリサ部の部員を購買部に連れてくると、ジャックマン教頭は、購買部に保管してあった校内合唱コンクールの賞品が盗難にあったと、教えてくれる。
 犯人は、購買部にいたタンポラゴラだが、動機は不明とのこと。
 それと聞いたケイトリン先生が、この購買部は一年中空調が効いているため、タンポポの開花時期が遅れてしまい、成長の遅さを気にしたタンポラゴラが自暴自棄になって、犯行を犯した、と説明してくれる。
 リンリは、ミスリサ部への依頼は、タンポラゴラに盗まれた賞品を取り返せ、ということ?と確認すると、ジャックマン教頭はうなずく。
 教頭は、タンポラゴラは、臆病な生き物で、強い存在に寄生する習性がある。だから、バトルに勝利すれば、続けてタンポラゴラが現れる可能性が高い、と教えてくれる。
 そして、教頭は、タンポラゴラを倒して、盗んだ賞品を奪還したら、それは、プレゼントボックスへ送る、とも言い出す。
 ということで、今年の合唱コンクールは、使役アルカナ超育成、タンポラゴラ討伐イベントに変更になった!
 教頭は、マンドラゴラは臆病な生き物だから、最強メンバーで戦えば、おびえて姿を現さないから、必ず「ちょうどいいメンバー」で戦う必要がある、と注意してくれる。
 そして、賞品は、ほとんどはゴールドかアメジストだが、中には守護天使バトル券もある、と教えてくれる。
 守護天使バトル券とは、5枚揃えば、守護天使とのバトルに挑戦できるという、特別なチケットとのことで、守護天使は、人間ともアルカナとも違う天界の住人で、平時であれば戦う相手ではないのだが、大アルカナ討伐のため、期間限定で手を組んでいるとのこと。守護天使に勝利し捕獲できれば、アルカナと同じように使役できるとのこと。
 本当は、歌が好きなので守護天使を招くための合唱コンクールだったそうです・・・


 タンポラゴラ討伐で、たんぽらTシャツ、守護天使バトル券、10アメジスト、20アメジスト、30アメジスト、50G、100G、150Gをゲット!


 守護天使バトル券X5で、守護天使ラファエルとバトル!
 最強メンバーで挑み、半壊したけどなんとか撃破して、捕獲確率26%で、ラファエル Aを捕獲!






 大アルカナ・塔(ペイジ)襲来!
 第1発見者になってボーナスゲット。
 ラファエルのおかげで、3ターン目で障壁は破壊できたんんだけど、その前に2人死んだ・・・
 ラーナSSの睡眠はたまに効くけど、障壁破ってもダメージ2~300しか通らない・・・
 10ターン持たずに全滅・・・
 しかし、うちにクラスでラファエル持ってるのは自分だけっぽいので、貢献度87%とかになってる!

 最終的に学級ポイント67062で363位、個人ポイント61167で933位でした。月のかけらいくつもらえるのかな?

拍手[0回]


 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 クラス替えで、特待生になった!


 バトルで、バルトロメオ C、ガナ Cを捕獲!
 ポッチェリカが、B→Aに進化!
 リリエが、C→B→Aに進化!
 イルザ、バルトロメオ、オーランド、フレアリートが、C→Bに進化!


 称号:50アルカナ兵長、予言テストの常連、FTAガードマン、暗号振られる人をゲット!


 生徒たちが全校集会のために集まっているときに、ココが、テオに、昨晩ヘンタイを見た、と話し出す。
 ココは、昨晩、眠れなくてテラスに出たとき、向かいの部屋の窓に変な人が立っていた、しかも、白い仮面に白マントという恰好だった、と話す。
 二人の会話を聞いて、隣の席の男子生徒が、アレを見たの?と、声をかけてきて、伝説の殺人鬼アンガルドをほかの何人も生徒も目撃した、と教えてくれる。
 殺人鬼と聞かされて驚く二人に、男子生徒は、殺人鬼アンガルドについて話し始める。


 昔、フェンシング部でいじめにあっていた生徒が、いじめた相手を次々とサーベルで殺害し、失踪。それ以来、夜の学園に、サーベルを持った仮面の怪人が現れるという伝説がある。
 殺人鬼アンガルドは、いじめをする生徒を殺害し、死体には必ず墓標のようにサーベルを突き立てるという。


 ここまで聞いたところ学園長が講壇の前に立ち、朝から妙な噂が飛び交っているようだが、決して騒がずに普段通りの学園生活を送るように、と前置きをして、いつもの長話を始める。
 長話が終わるとジャクマン教頭が、恒例の成績優秀者発表を始め、連続学年1位という素晴らしい成績の生徒がいる、と言って、ランディの名前を呼ぶ。
 呼ばれたランディは、壇上に上がり、学園長から表彰状を受け取り、聴衆席に向かって一礼する。
 ランディは、大きな帽子が特徴的で、見るからに利発そうな透き通った水色の瞳をしている。


 男子生徒が、ランディは特別に13歳で入学を認められ、入学以来テストは毎回1位だ、と二人に教えてくれる。


 全校集会が終わり、ミスリサ部の部員たちが部室に集まると、上級生のバーンが飛び込んできて、アンガルドが出た!と言い出す。
 部員たちが、バーンの部屋に入ると、部屋の中は物が散乱し、ところどころ激しく切りつけられていた。そして、あたり一面、真っ赤な血に染まっていた・・・
 が、それはすぐににおいで、ペンキであることがわかった。
 壁にはサーベルが突き立てられている。
 主人公が、足元のペンキをなぞると、まだ乾いていない。まだそんなに時間が経っていないよう
て、全校集会の最中の犯行らしい。
 テオが、壁に突き立てられたサーベルの先に紙が刺さっているのを発見する。
 紙には、「死を恐れる者は応えよ。結果を報せに来る者は必ず原因を知りえない。 殺人鬼アンガルド」と書かれていた。
 アンガルドからのメッセージにはさらに「34・22・18・24」と書かれている。
 チカは、何かの暗号だ、と嬉しそうに話す。
 すると、部屋のドアがノックする音がして、みんが振り返ると、二人の男子生徒が立っていた。


 ノックした生徒が、この件は僕たちに任せてほしい、と言い出す。
 生徒は、自分はアーロンで、連れはランディだ、と名乗る。
 二人は、殺人鬼アンガルドの調査をしようと思っている、と告げる。
 二人のことをよく知らない主人公に、ココが、テストで毎回1位2位をとる秀才コンビだ、と教えてくれる。
 リンリが、この件はミスリサ部で進めさせてもらう、と返事する。
 それを聞いたアーロンは、この事件の解決には、自分たちの頭脳がきっと役に立つ、と不満を漏らす。
 テオが、ランディに近づき、テストでは毎回1番らしいけど、ガキに任せて大丈夫か?と言うと、ランディは、テオに向かって、お前がビリから1番なのは知っている、と答える。
 アーロンは、ランディをたしなめて、テオに謝る。
 アーロンが、ランディに、一緒にこの事件を解決しようと約束したんだから、トラブルは起こなさいでほしい、と頼むと、ランディは、君に迷惑をかけるつもりはない、と答える。
 アーロンは、チカに向かって、紙に暗号が書かれていると聞いたので、見せてほしい、と頼んくる。
 チカが、暗号をアーロンに見せると、3秒もたたないうちに、アーロンは、わかった、と呟く。


 主人公も暗号を解きたそうな顔しているのに気付いたアーロンは、主人公に暗号の紙を見せてくれる。


 因果応報


 正解だ、とアーロンがほほ笑む。
 アーロンが、暗号の解き方を解説すると、みんなは納得する。
 チカが、因果応報って何?と言うので、アーロンは、悪い行いをすれば悪い行いが返ってくる、と教えてくれる。
 そして、アーロンは、バーンに向かって、バーンなら意味がわかるんじゃないか?と呼びかける。


 バーンは、3年前に、同級生を自殺させてしまった、と告白する。
 バーンは、同級生がアタマがいいのを鼻にかけて気取っていたのが気に入らなくて、最初はペンキで部屋にイタズラで死ねとかいろいろ書いた、と話し始める。
 ほかには理科室に呼び出して、言うことを聞かせようとしたが、同級生が逆らってきたので、解剖に使うカエルをアルコールランプで焼いて食わせた、と。


 それを聞いたアーロンは、因果応報とは、バーンのやったことに対して報復するというメッセージだ、と話し、次もいじめの現場に現れるそ思われるから、次にアンガルドが現れるのは、理科室だ、と断言する。
 続けてアーロンは、殺人鬼アンガルドの伝説では、いじめをした生徒は刺殺されると言われており、壁にサーベルが刺さっていることから、明確に殺意があり、殺人鬼アンガルドはバーンを殺そうとしている、と言い切る。


 それを聞いたバーンは、まだ死にたくないから助けてくれ、と叫ぶ。
 アーロンは、理科室で待ち伏せし、アンガルドを捕まえるから、大丈夫だ、と答える。
 そこへアーロンのルームメイトのルイスがやってきて、アンガルドが出たと聞いたので何か手伝えることはない?と聞いてくる。
 アーロンは、危険な事件だから、自分たちにまかせて、ルイスは部屋に戻って、と言って追い返す。


 ランディは、フォトグラフィックメモリー(映像記憶)という特殊能力を持っており、見た景色を写真のように映像として記憶することができ、その記憶は決して忘れることはない。
 ランディは、その能力を使って、現場を完全に記憶し、部屋を出ていく。


 雨の夜21時、みんなは理科室に集合した。
 ランディは調べ物があるとのことで、もう少ししてから合流するとのこと。
 アーロンは、アンガルドをおびきよせる作戦と称して、バーンを大きな窓の近くに立たせた。
 バーンの話によると、ここでいじめがあったのは、雨の日の夜の22時近くとのことで、アーロンは、今夜、アンガルドがこの理科室に現れると推理したのだ。


 突然ココが、アーロンに、ランディと仲がいいのはどうして?と尋ねる。
 ランディは、年下だったので、入学当時から目立っていた。
 そんなある日、ランディーが図書委員と口論してるのを見たアーロンは、仲裁に入る。
 口論の内容は、ランディは図書委員が本を盗んだと言い張り、図書委員は濡れ衣だと反論していた。
 アーロンは、ランディに図書委員を疑う理由を聞くと、ランディは、図書館では16時以降貸出手続きができないから、16時から閉館までの間に本がなくなったということは誰かが盗んだということ。しかも、昨日ランディが16時に図書館を出たときは、館内にしたのはこの図書委員だけだった、と答える。
 図書委員は、本がなくなった証拠はあるのか?と、ランディに尋ねると、ランディは本棚を指さし、ここにあった「テストで100点がとれる易しい予言読本」がなくなっている、記録を見れば貸出中でないことがわかる、と答える。
 アーロンは、このときに。ランディがフォトグラフィックメモリーという特殊能力を持っていることに気づいた。
 それを聞いた図書委員は、あとで返すと言って逃げ出した。
 そのあと、ランディは、アーロンに向かって、礼を述べ、「オレのことを理解してくれのが、君がはじめてだ」と伝え、それ以来、アーロンとランディは一緒に行動するようになった、とのこと。


 ランディが理科室にやってきたのは、21時50分。
 窓際に一人立たされていたバーンが緊張感に耐えられなくなり、みんながいるほうを向き声をかける。
 アーロンが、バーンのほうへ歩いていこうとして、歩みを止める。
 それに気づいたみんがアーロンの視線の方向に目を向けると、窓の向こうに白いマントの怪人が立っていた。


 大きな窓の向こうに殺人鬼アンガルドは立っていた。
 アンガルドの手に。握られた銀色のサーベルが、外灯の光を反射してギラギラと異様な輝きを放っている。
 バーンは、声を上げることもできずに、その場にしゃがみ込む。
 アーロンは、アンガルドにとびかかろうとしているテオを制し、バーンをかばうようにアンガルドの前に立ちはだかり、窓のカギを外し、押し開こうとする。
 しかし、窓はあかなかった。
 その瞬間、アンガルドの体が闇の中にふっと消えた。
 飛び降りた、とアーロンが叫ぶと、テオと主人公が理科室の外へと駆け出す。


 外に出て理科室の真下へと回り込み、あたりを見回すが、激しい雨のせいで視界が悪く、アンガルドの姿を見つけることができなかった。
 みんなも外に出てくるが、アンガルドを見つけることができなかった。


 理科室に戻り、アーロンは、バーンに、次にいじめをした場所を教えるよう尋ねるが、バーンは言いたくない、と言って理科室から走り去っていく。
 ふと、テオは、ランディが理科室にいないことに気づき、窓から下をのぞくと、雨の中、ランディは何かを考え込むようにたたずんでいた。


 翌日、講堂に集めた生徒たちの前で、アーロンは、伝説の殺人鬼アンガルドが現れた、と発表する。
 そして、アーロンは、次にアンガルドの現れる場所を突き止めたので、アンガルドの凶行を食い止めることができる、と言うと、生徒たちはざわめき、次にアンガルドはどこに現れるのか?と声を上げる。
 それを聞いたアーロンは、この講堂だ、と告げ、バーンの腕をつかんで壇上に上げ、みんなの前で話すように、伝える。
 観念したバーンは、同級生をいじめて死なせてしまい、今回殺人鬼アンガルドが現れた場所は、自分がイジメをした場所と同じだ、と告白する。
 アーロンは、何をしたのかをバーンに尋ねると、バーンは、職員室から明日のテストを盗んで来いと命令したが、どうしてもできないと答えたので殴ったら、次の日ここで首をつって死んでいた、と答える。
 テオが、バーンが次のイジメの場所を教えなかったのに、なぜわかったのかを、アーロンに尋ねると、アーロンは、過去の事件を調べたら、3年前にこの講堂で、自殺の動機が不明の首吊りがあった、と答える。
 そして、アーロンが合図をすると、緞帳がゆっくりと上がり、壇上には白い仮面をかぶり、血しぶきに染まったマントを羽織った殺人鬼が立っていた。


 アーロンが、アンガルドに近づき仮面を引きはがすと、ルイスだった。
 ルイスは、ぼくじゃない、と言い続ける。
 ランディは、ルイスが着ているマントは、血の跡が完全に一致しているから、あの夜理科室で見たものに間違いない、と話す。
 アーロンは、バーンにいじめられて自殺したのは、ルイスの兄だと、言い出す。つまり、ルイスが、兄のカタキをとるために、殺人鬼アンガルドの伝説を利用した復讐劇だったのだ。
 ルイスは、違う、まだ何もしていない、とつぶやいているが、それを無視してアーロンは、観念して罪を認めろ、と迫る。
 すると、ランディが、いい加減にしろ、アーロン、と声をかけ、本物の殺人鬼アンガルドは、アーロンだ、と言い出す。


 今から真相を教えてやる、とランディは、壇上に上がり説明し始める。
 バーンの部屋で起きた第一の事件では、壁にアンガルドのメッセージが残されていて、アーロンが解読して、第二の事件が理科室で起こった。
 しかし、被害者を次の現場に誘い出すためのメッセージが、暗号になっているのはおかしい。バーンが解読できなかったら、理科室に行かなかった。つまりあの暗号は、人にメッセージを伝えることが目的ではなく、解くこと自体に意味があり、それで得をしたのは、暗号を解いて自分の能力の高さを証明してみせたアーロンだけだ。
 理科室での第二の事件では、バーンの前にアンガルドが現れたが、あのアンガルドの中には人間は入っていなかった。
 窓の外に吊られたアンガルドは、あの夜、強風に吹かれることによって、人形っぽさを感じさせずにすんだが、ランディは、アンガルドの体が振り子のような揺れ方をしていたのを覚えていた。角度からして、定点は屋上だが、目をこらしてもロープは見えなかった。よほど細いロープを使ったのだろうが、それでは人間を支えられない、と。
 バーンは、アンガルドはどうやって姿を消したんだ?と、ランディに詰め寄ると、ランディは、ルイスに近づき、お前だろ、と声をかけると、ルイスはうなずく。
 ランディが、誰かにそそのかされて手伝った?と尋ねると。ルイスはうなずく。


 ルイスは、アンガルドから2回手紙をもらった、と話し始める。
 1回目の手紙には、兄さんの復讐をする時が来たと書かれており、すぐバーンの部屋が荒らされたことを知り、見に行った。そして、アンガルドが実在すると信じた。
 2回目の手紙には、指定の場所に来れば、アンガルドの仮面とマントを授けるので、君自身の手で復讐を遂げろ、と書かれていたので、指定された理科室の下で待っていたら、アンガルドのマントと仮面が降ってきた。
 すぐに誰かがやってきたので、仮面とマントをもって逃げた。
 兄を殺したバーンが憎くて、殺したかったので、自分はアンガルドになりたかった、と打ち明ける。
 それを聞いたバーンは、ルイスに謝罪する。


 アーロンは、怒りでほほをピクピクさせながら、講壇をバンバンとたたき、証拠がない、とわめいている。
 ランディは、アーロンに向かって、初めて会ったとき、君に救われた、と話し出す。
 ランディは、新入生の中で一人だけ年下だったため、周りになじめなかった。
 それで周りに悪態ばかりついていたら、独りになっていた。
 そんなランディに声をかけてきたのは、アーロンで、親友だ、と言ってくれた。
 ランディにとって、アーロンははじめての親友だから、失いたくない。でも、アーロンを止めるのが遅くなってしまった、と。


 アーロンは、自分がアンガルドだという証拠を見せろ、とまだわめいているので、ランディは、決定的な証拠がある、と答える。
 ランディは、最初の事件について、バーンの部屋へ行ったとき、ペンキはまだ乾いていなかった。つまり、全校集会の時間に起きた事件だが、アーロン以外の全員にアリバイがある、と話し出す。
 ランディは、あの時、学園長から賞状をもらうためこの壇上におり、ここからアーロン以外の全員の顔を見たから、とっくに気づいていた、と告げる。


 アーロンは、小さな声で、全部自分がやった、と話し出す。
 部屋でルイスの日記を読んで、過去の事件とアンガルドの伝説を結びつけることを思いつき、ルイスがバーンを憎む気持ちを利用した、と。
 ランディが、どうしてこんなことをしたのかを、アーロンに尋ねると、アーロンは、一番になりたかった、と答える。
 アーロンは、ランディと出会う前は、いつも勉強は一番だったのだが、今はどんなに勉強してもランディに勝てない。自分以上の天才がいるという事実を認めたくなかったアーロンは、アンガルドの伝説を利用した事件を起こし、それを自分で解決して、自分の頭の良さを、ランディよりすごいってことを、みんなに知らしめようとしたのだ、と。
 そして、アーロンは、ランディを裏切ったので、もう一緒にいられない、と言って、歩き出す。
 ランディは、アーロンみたいに気の合うヤツとは、もう一生会えない、と声をかけるが、アーロンは何も言わずに去っていく。
 アーロンの後姿を見ながら、ランディは制服の袖で涙をぬぐっている。
 反対側の出口に向かって歩いていくランディに向かって、テオが、まだ13歳なんだから、気の合うやつなんざ、この先、いくらでもいるぞ、だからミスリサ部に入らないか?と声をかける。
 しかし、ランディは、バカは嫌いだ、と言って出て行ってしまう。
 それを聞いたテオは、ランディを絶対ミスリサ部に入れてやる!と意気込む。
 それを聞いたココは、テオに向かって、本当におバカさん、とほほ笑む。

拍手[2回]


 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 召喚で、オーランド C、リューン Bをゲット。
 バトルで、ミルシュカ A、メルティ A、アメリィ B、アンテザード B、ヴィルヘルミナ B、エルメスタ Cをゲット。
 ホーミィ、ニコリー、ランプレヒト、ブリギッテ、ユーグが、C→Bに進化!
 サリムが、B→Aに進化!


 称号:見習い予言者、ゴシップライター、一人前ハンター、準模範生、写真を撮る係をゲット!


 ある日のミスリサ部。
 依頼も無くヒマをもてあましたみんなの前で、リンリが、そろそろ部長を決めようと言い出す。
 テオが、リンリがやればいい、と答えると、ココ、チカ、主人公も同意する。
 それを聞いたリンリは、レンヤに、自分が部長をすることになったから、レンヤに副部長をやってほしいと頼むが、レンヤは即答で断り、ミスリサ部には、部長も副部長も必要ないと答える。
 レンヤは、数人のクラブにそんな役割は必要ないと説明し、リンリは部長にむいていないと告げる。
 レンヤ曰く、リンリは人の上に立ってうまく立ち回れるタイプじゃない、とのこと。
 それを聞いたリンリは怒り出し、根拠を見せろと言うので、レンヤは、試しにやってみろと答える。


 翌日、リンリがミスリサ部10か条を作ってきたので、部員に復唱させようとする。
 めんどくさがるテオに、リンリは、組織を維持継続しているためには規律は何よりも重いと話す。
 そのとき、部室の扉が開いて、女子生徒が一枚の心霊写真を見せる。
 写真をよく見ると、演劇部の舞台の上で、西洋甲冑を着た兵士の奥に、FTAの制服を着た男子生徒が立っている。
 女子生徒は、この前の演劇部の新作公演の写真で、本番中にそんなところに制服の男子がいるわけがない、と説明する。
 さらに、女子生徒は、演劇部にこの生徒はいないし、体がうっすら透けていると言い出す。
 そして思い出したように、女子生徒は、自分は新聞部のカノンだと自己紹介する。
 カノンは、この写真をエクソシスト部に持ち込んだところ、本物の霊を持ち込まれても困ると断られたので、ミスリサ部に持ってきた、と話し、この霊の正体を調べて、演劇部のみんなを安心させてほしい、と頼んでくる。


 部員は依頼を受ける満々だが、リンリが、予定がいっぱいなので依頼は断る、と言い出し、カノンは部室から出て行ってしまう。
 リンリは、ミスリサ10か条の第1条「部長の許可無く依頼を受けてはならない」を持ち出し、自己判断で依頼を受けていたら、いずれ収拾がつかなくなって、十分な成果が出せなくなり、ミスリサ部の評価を落とす、と言い出し、依頼を受ける気だった部員に向って、部の規律を破った罰として1週間の部室掃除を命じる。
 主人公は、リンリに、依頼を断ってどうしたいのかを尋ねると、リンリは、20年前にミスリサ部が廃部になった原因を調査する、と答えて、古い新聞の切抜きを差し出す。
 20年前のミスリサ部の事件については、学園が歴史から消そうとしようとして、ほとんどの記録が抹消されていた、とのこと。
 そして、新聞の見出しには、FTAミステリーリサーチ部、部員同士で凄惨な殺し合い、と書かれている。


 演劇部の部室で、テオは、心霊写真を写したインスタントカメラの説明を、カノンから受けている。
 演劇部の部室は、旧校舎の大教室にあり、部室内には簡単な舞台も設置されており、ミスリサ部の部室に比べるとかなり広い。
 FTAの演劇部といえば、数々の銀幕のスターを輩出した伝統と格式の演劇部で、今も部員が80名を越えている。
 テオが気付くと、ココ、チカ、主人公が来ている。どうやら、新部長がめんどくさいので、落ち着くまでみんな部活をサボったようだ。
 さっそく現場検証をすることになり、舞台の上のテオを被写体にして、カノンに、もう一度同じ場所から、同じアングルで写真を撮ってもらう。
 インスタンとカメラから写真が出てきて、カノンがしばらく写真を振ると、絵が出てきた。
 それを見たカノンは、写真をミスリサ部に押し付けて、部室から飛び出していく。
 写真を見ると、テオの前にその場にいないはずの男子生徒が写っていた。


 そのころ、リンリはみんなが部室にこないことにイライラしていた。
 リンリは、部員たちに「20年前のミスリサ部の事件について情報を集めてくること」と伝えていたのが、誰も戻ってこないので、「成果がないから報告にも来ない」と嘆いている。
 それを聞いたレンヤは、リンリにやり方では、みんなはついてこないと指摘し、「あいつらはお前が思っているほど素直な生き物じゃない」と話す。
 リンリは、そうだから規律を役割が必要だ、と答える。
 レンヤは、「組織は船のようなもので、船が沈まないように安全な航路を提示するのもやり方かもしれないが、ああいう連中にはそれだけじゃ伝わらない」と話す。
 それを聞いたリンリはキレて、レンヤに向かって、「自分では何もしないくせに、いつも評論家気取りの上から目線で、イライラする。自ら行動しない人間の講釈なんて、私の心には一つも響きません」と言ってしまう。
 レンヤは、一応謝ったが、帰ってしまう。
 一人になり孤独感に襲われたリンリは、規律と役割だけじゃ人とついてきてくれない?と思ったが、すぐに首を振り、己を信じて精進せよ、と呟いて一人で調査することにする。
 それから3時間後、部室の本棚の本を1冊ずつ調べていたリンリは、廃部直前のミスリサ部の活動日誌を見つけ、読み始める。


 一方、演劇部の部室では、4人はあわてて舞台のほうを見たが、そこには人の気配はない。
 とりあえず、カノンに借りたカメラで、どんどん写真を撮ることにする。
 まずは、霊とコミュニケーションがとれるかを確認するため、霊にこっちへきてと頼んでから、写真を撮り、霊が写っているかどうかで、判断することにする。
 テオが自分のほうに来てと霊に話しかけてから、テオに向かってシャッターを切る。そして、出てきた写真を見ると、テオと、そのテオに覆いかぶさるように両腕をからめカメラをにらみつける男子生徒の霊の姿が写っていた!
 これで、霊は、こっちの話は聞いていることがわかった。
 自分の背後に霊がいるらしいテオは、ビビりまくって、リンリのほうを手伝おうかな、と言い出す始末。
 テオの顔を見ると、テオの左の頬にうっすらと紋章のようなアサが浮かび上がっている。


 夕暮れのミスリサ部の部室では、リンリが一人で、活動日誌を読んでいる。
 廃部前のミスリサ部の活動日誌は、すべて一人の生徒によって書き記されていた。
 書き記した生徒は、ミスリサ部第79代部長のハドルで、廃部前のミスリサ部の最後の部長だった。
 当時のミスリサ部は、ミステリーリサーチ全国大会において何度も全国制覇を果たし、FTAのミスリサ部と言えば、知らぬ者はないほどの超有名クラブだった。
 各クラブの上限は100人までと定められているが、入部希望者が後を絶たなかったことから、受け皿となる準ミスリサ部が特例措置によって作られるほどだった。
 ミスリサ部がこれほどの巨大組織へと成長したのは、部を率いるハドルの功績と誰もが認めていた。
 このころのミスリサ部は、ハドルによる完璧な統率の元、厳格な規律に従って運営されており、ハドルは、部員たちに時間厳守と役割厳守を徹底させた。そのために部員全員が常に時間を意識できるよう、時計台がよく見える広い部屋を部室とした。そして、所属する部員には貢献度に応じた役割を与え、細かく分けられた役割をそれぞれに厳密に果たさせることにより、組織体制を盤石なものとして確立した。
 当時のミスリサ部の部訓には、「我々ミスリサ部は。何よりも規律を重んじねばらならい」と書かれており、それを読んだリンリは、ここまで規律を徹底したため、ミスリサ部はこんなに栄えたのだから、自分が間違っていないことを確信する。
 当時、ミスリサ部の部員は正規部員、準ミスリサ部の部員は準部員を呼ばれていた。
 準ミスリサ部からミスリサ部への異動は昇格、その反対は降格と呼ばれていた。
 どちらの部もハドルが部長を兼任しており、やがてハドルは自らを統括部長を名乗るようになった。
 その後、毎年に秋に行われるミステリーリサーチ全国大会にてFTAは2年ぶりに全国制覇を果たし、優勝旗を奪還した。
 しかし、そのころから活動日誌の様子に少しずつ変化が生じ始める。
 どんな些細な出来事ももらさずに書かれていた活動日誌が、日によってずいぶん短かったり、乱暴な文字で書かれるようになった。
 その時、部室の扉が開き、テオが現れる。
 テオを見たリンリは、さぼりを指摘するが、テオは、風邪気味で・・・とせき込む。
 リンリも、テオの頬のアザに気づいて、声をかけるが、テオは、消毒薬を探しに来たと言って、本棚を漁って何かを見つけて、そそくさと部室から出ていく。


 ミスリサ部から戻ってきたテオから小瓶を受け取ったチカは、中身をテオを頬に振りかける。
 小瓶は、ミスリサ部に置いてあった古い聖水とのこと。


 一方リンリは、ハドルが日に日に混乱していく様子が描かれている活動日誌を読み続けている。
 ハドルに変化のきっかけは、2人の準部員が正規部員に昇格できない不満を募らせて、ハドルに抗議したが、当時のミスリサ部にあった役割という隔たりのせいで、その声がハドル本人に届くことがなく、ハドルに取るに足らないこととして報告されたことからだった。
 ハドルは対応を誤り、当事者と話すことなく、部内に混乱をもたらしたという一方的な理由で、2人の準部員に退部処分を下した。
 それで、強制退部に憤りを覚えた数名の生徒たちが、ハドルに対する抗議活動を拡大させた。
 これにより、ハドルの徹底した規律主義をよく思っていなかった部員が集結し、反ハドル派勢力が誕生し、ハドルは独裁者だと言い出した
 日誌に反ハドル派への脅威におびえる心境を克明に書き記していたハドルは、恐怖に耐えられなくなって、側近に命じて、反ハドル派幹部数名を見せしめのリンチをしてしまう。
 それが引き金となり、ハドル派と反ハドル派の対立は激化して、部員同士による殺し合いにまで発展してしまった・・・
 日誌の最後のページには、ハドルの遺書が書かれていた。
 自分はミスリサ部を誰よりも大切の思い、その発展のために骨身を削ってきた。自分の統制のやり方が誤っていたのではなく、人の心は常に揺れ惑い、一つの調子を維持することはできぬものと知らねばならなかった。自分は、ミスリサ部の統括部長の責任として、禁じ手の呪術によりミスリサ部と準ミスリサ部の部員全員を殺すことにした。そして、すべてが終わったあとに、自分自身の人生にも幕を引こう。自分は、未来永劫、このミスリサ部が復活することを許さない。自分は、この場所でミスリサ部を復活させることがないよう、永遠に見張り続けるのだ、と。
 日誌の最後のページの裏から写真が零れ落ちた。その写真を見たリンリは、あわてて部室から駆け出す。
 その写真は、ハドルの呪いによって殺された生徒の顔を写したもので、生徒の顔にはテオの頬にあったアザと同じ模様が浮かんでいた・・・


 リンリが演劇部の部室の扉を開くと、床に倒れたテオと、弱り切った表情で立つ尽くす主人公がいた。
 主人公は、リンリに、カノンの心霊写真を調べていたら、テオの顔に変なアザができて倒れてしまい、チカとココは部室へ聖水を取りに行った、と説明する。
 リンリが部屋を見回すと、窓の外に時計台が立っているのが見え、ここがかつてのミスリサ部の部室であることに気づく。
 リンリは、心霊写真の調査について主人公に尋ねたので、この部屋で写真を撮ると必ず心霊が写る、と答える主人公。
 リンリが主人公から心霊写真を見せてもらうと、ハドルが写っていた。
 リンリは主人公に、霊がこの部屋にいるかを確かめるために写真を撮って、と頼む。
 主人公が写真を3枚撮るが、どれにも霊は写っていなかった。


 主人公が、さっきまでは必ず写真に霊が写っていた、とリンリに話すと、リンリは演劇部から飛び出してしまうので、後を追いかける主人公。
 リンリと主人公がミスリサ部につくと、レンヤが立っていたが、床にはチカとココが倒れており、二人の頬にはテオと同じアザが浮かんでいる。
 リンリが、主人公に写真を撮るように頼み、主人公が写真を撮ると、リンリの後ろに霊がはっきりと写っていた。
 事情がさっぱいわからないレンヤが、二人に説明を求めると、リンリは、知恵を貸してほしいと、レンヤと主人公に頼む。
 リンリは、かつてのミスリサ部は部内の権力抗争が行き過ぎて部員同士の殺し合いまで発展し、当時の部長のハドルは、追い詰められて、混乱を終わらせるために、禁じ手の呪いで部員を皆殺しにした、とミスリサ部廃部の真相を伝える。
 リンリは、さっき撮った心霊写真を見せて、これがそのハドルで、部員を皆殺しにしたあと、ミスリサ部が未来永劫に復活しないよう見張るために自殺した、と告げる。
 そして、ハドルの呪いを受けた生徒は、ココやチカと同じような紋章のようなアザが顔に浮かぶと、続ける。


 部員を守るのが部長なのに何の考えも浮かばない、とパニックになっているリンリに、レンヤは、部員の命を助けるためにミスリサ部の解散をハドルに告げろ、と話す。
 リンリは、ハドルに聞こえるよう、「活動日誌を読んでハドルがどれだけミスリサ部のことを大切に思っていたことは理解している。そして未来永劫ミスリサ部を復活させまいとする、ハドルの気持ちもなんとなくわかる。ただ自分たちはハドルから大切なものを奪いたかったわけではない。ミスリサ部は解散するから、呪いを解いて、仲間を殺さないで。」と話す。
 しかし、ココとチカの様子は、ますます苦しそうになっている。
 リンリは、主人公に写真を撮るように頼み、主人公が写真を撮ると、リンリに覆いかぶさり背後から頬を撫でるハドルが写っていた。


 リンリの頬にも呪いの紋章が浮かび上がっていた。
 リンリは、ハドルに向かって、「ハドルのリーダーシップに導かれて部員たちが瞳を輝かせて、組織が成長していく様を、活動日誌で読み、興奮した。自分もそんなリーダーにあこがれ、いつかそういう人になれることを夢見ていた。ハドルは、規律は何よりも 重いと日誌に書いていたが、自分と同じ考えて、嬉しかった。けれど、今はその考えは間違いだと気づいた。ハドルがミスリサ部が崩れていく様子を克明に書いてくれたから、自分は気づけた。だから今度は自分がハドルに教える番です。」ときっぱりと言い切った。
 「規律も役割も、ただ組織を自動的に動かすだけの無味乾燥なシステムで、組織に対して心を砕くことが限界に達したときに補うためにあり、そこには人の心や感情が介入しない。源泉にあるのは、心と心の通じ合い、思いやりだ!しかし、ハドルは、規律と役割が、組織を自動的に活かしてくれるものだと思い込み、その勘違いが、旧ミスリサ部の破滅の始まりを招いた!」と、リンリが言い放つと、苦痛の悲鳴を上げてしゃがみ込む。
 リンリの頬のアザがさらに濃くなっているのに気づいたレンヤは、それ以上挑発するなと、リンリに忠告するが、リンリは首を左右に振り、ハドルに向かって、みんなにかけられた死の呪いを解き、ハドル自身も自分にかけた呪縛から解かれる、と伝える。
 続けてリンリは、その代償に自分の命をハドルにあげるから、自分の大切な仲間を殺さないで、と叫んで床に倒れてしまう。


 リンリが景色のない暗闇で目覚めると、ハドルが目の前にいた。
 リンリは、自分の命をあげたんだから、呪いはちゃんと解いて、と話しかける。
 ハドルは、リンリに向かって、どうして部長になりたかったのか?と尋ねる。
 リンリは、部長になりたかったわけじゃなく、人に必要とされているという実感が持ちたかった、と答える。
 ハドルは、続けて、なぜそう思ったのかを聞いてくるが、リンリは、色々あった、とだけ答える。
 ハドルは、リンリの言う通り、導き方を誤り、意図せずに巨大化した組織の自分の力で支えきれず、何かに縋りつこうとしたが、それが規律だった、と話し出す。
 ハドルは、リンリは勇敢で、自分が持っていなかった機転とやさしさも持ち合わせているから、リンリのようなものが導き手となるのがふさわしい、と続ける。
 そして、ミスリサ部を頼む、とハドルが言った瞬間、リンリは再び落ちていった。


 リンリが目を覚ますと、ミスリサ部の部室にいて、みんなが、大丈夫?と声をかけてくる。
 テオが、レンヤが、リンリが心霊と戦ってやっつけたおかげで、みんなの呪いが解けたと教えてくれたと、告げる。
 スクープが取れたカノンが、新聞の一面を飾る写真を撮りながら、学園に憑いていた怨念を、ミスリサ部の少女の愛が昇天させる!とはしゃいでいる。
 チカとココは、リンリに感謝の言葉を贈る。
 みんなの頬からアザが消えたことを確認したリンリは、遊び半分で危険な謎に手を出すんじゃない、と叱り、部員は謝る。
 そのリンリの顔を見ると、リンリが涙を流している。
 レンヤは、リンリの肩に手を乗せて、これからも俺たちのことを守ってくれ、頼りにしているぞ、部長!と声をかける。
 それを聞いたリンリは、当然だ、と答えながら、涙をぬぐう。

拍手[0回]


 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 召喚で、アマルバドル B、イヴ C、フレアリート C、ラーナ SSをゲット。



 


 バトルで、ベルティナ C、クレン C、スルバデート C、セフィール C、ダヴィデ C、イルザ C、リコリス B、ローレライ B、リンドヴルム B、サンジェルマン Aをゲット。
 ヴィスナ、エール、ポッチェリカ、ドルチェ、クレン、ハーラルト、アイセ、ジャンヌが、C→Bに進化!
 マイ、ゴンドラが、B→Aに進化!


 称号:30アルカナ兵長、一夜漬けの勝負師、中堅ハンター、かけだし予言者、FTAバトル番長、ランチ千円レベル、40アルカナ兵長、徹夜続きの根性家、深夜の見張り番をゲット!


 超特待生になって、アメジストX500をゲット!
 
 
 表紙は「今日のケイトリン先生」で、中身はケイトリン先生についての妄想を書いたテオのノートを読んだチカは、あまりの気持ち悪さにノートを放り出す。
 そのとき、ケイトリン先生が部室にやってきて、依頼してくる。


 先生がFTAの生徒だった頃、同級生にフィートという少年がいた。全教科で1位を取るほどの天才で、とりわけよりの才能がすばらしく、1年生にして全学年総合2位という成績を修めたほどだった。
 だが、フィートはある日突然いなくなってしまった。
 すると生徒達の間で、学園七不思議のひとつ、「消える優等生」のウワサが流れ出した。
 FTAでは、過去に何度も天才と呼ばれた生徒がナゾの失踪を遂げている。


 先生は、ミスリサ部にフィートの失踪のウワサが事実かどうか、もし事実なら失踪した生徒はどこに行ってしまったのか調べてほしい、とみんなに深く礼をして去っていく。


 テオは、先生が依頼してくるくらいだから、フィートは先生の初恋の相手だと思い込んで、ショックを受けて部室から出て行く。
 チカは乗り気だったが、レンヤが、少し気になることがあるから、自分が担当したいと申し出る。
 レンヤが自分からやりたいと言うのが珍しいことなので、チカが譲り、レンヤが主担当になった。
 さっそくレンヤは、先生の話だけでは情報不足なので、主人公と組んで消える優等生についての情報を上級生から集めようと言い出す。
 リンリとココは、先生たちの覚えがいいので、先生たちから話を聞いてくることになった。
 そして、チカがからかいすぎたせいでテオが出て行ったので、チカがテオを探しに行くことにまった。チカは、閃きが必要になったときまで力を蓄えておけ、とレンヤに言われて、ご機嫌だ。
 最後にレンヤは、危険が迫っていると感じたら、深入りは禁物だと注意してくる。
 レンヤは、この学園は腐っていて、ろくでもない場所だと言い捨てる。


 主人公とレンヤは、上級生の間を回って、新しい情報を手に入れた。
 それは、天才と称される生徒は毎年必ずいるが、そういう生徒が全員失踪するわけではない。
 失踪する生徒は、数年に一人程度。すなわち、ただの天才ではなくて、数年に一度の超天才と呼ばれる生徒であること。


 ちょうどそこへケイトリン先生が通りかかったので、フィートも数年に一度の超天才だったのかを確認すると、そうだとの返事。
 続けて、自分の一つ上の学年に、フィート以上の超天才と呼ばれる先輩がいて、数百年に一度の天才と呼ばれていたが、その人は失踪しなかったと、ケイトリン先生は話し、その数百年に一度の超天才は、今もこの学園にいて、予言テストを出してくるジャン先生だと教えてくれる。


 主人公とレンヤは、天上まで巨大なガラス窓に囲まれたジャン先生の部屋を訪れる。
 ジャン先生は、新入生の二人の名前を覚え切れてないのは、眼が悪くて、生徒の識別が苦手だからと話す。
 そして、眼が悪いので、陽の光をいっぱいに取り込めるこの部屋を、自分の部屋にさせてもらっていると、打ち明ける。
 これだけの明るさがあれば、何とか顔が見えるとのこと。
 レンヤは、ジャン先生に、消える優等生のウワサについて調べていると、話し出す。
 レンヤは、失踪した生徒は、数年に一度の超天才ばかりなのに、ジャン先生だけが例外だったので、何か知ってますか?と尋ねるが、ジャン先生は、何もわからないと答える。


 ジャン先生の部屋を出た主人公は、レンヤに連れられて事務室の中へ入る。
 レンヤは戸棚から、表紙に学園内施設管理と書かれた大きなファイルを取り出し読み始める。
 しばらくして、レンヤは、学園内の各施設の管理責任者が表になっているページを主人公に見せる。
 レンヤが指差したページには、カンパニール(鐘楼):管理人 ジャン先生、と書かれている。
 レンヤは、カンパニールというのは、グレゴアの黒い森の奥にある長年使われず廃墟化した鐘つき塔だと説明する。
 背の高い木々に囲まれていて、周りから塔の姿が見えないが、レンヤは、前にあのあたりでジャン先生を見たことがあって、ヘンだと感じていたとのこと。
 さっきジャン先生は明るい場所でないとよく見えないと話していたが、レンヤは前から薄々ジャン先生が目が悪いことに気付いていたと言い出す。
 目が悪いジャン先生が、暗い森の奥にある窓一つない建物の管理者なのは妙だ、とレンヤは言う。しかも、消える優等生と聞いたジャン先生は、何かを隠そうとする態度だった、と。
 レンヤは、学園ぐるみで、あの鐘楼には何かが隠されている、と言い出す。
 主人公は、レンヤがさっき学園が腐っていると言ってが、それはどういう意味なのかを尋ねると、レンヤは、その言葉通りで、いずれ嫌でもわかる、この学園の連中はみんな子供じみている、と言い放つ。


 ミスリサ部全員で、カンパニール周辺を調べたが、建物には窓も入口もなく、中に入る方法すらわからなかった。
 そこで、レンヤは、部員が交代でカンパニール周辺を見張るという作戦を立てた。
 そして、作戦開始から3日めの深夜、見張りをしている主人公の前に、交代のレンヤがやってくる。
 そのとき、人影が現れ、塔の影に呪文をつぶやくと、壁の上に光る魔法陣が現れ、人影は、そこから塔の中へ入っていく。
 壁の魔法陣は、まだ光り続けている。
 主人公とレンヤは、顔を見合わせて、同時に魔法陣に飛び込んだ。
 二人が塔の中に入ると、魔法陣は消えてしまい、壁になった。
 二人が階段を上りきると、鉄格子の部屋がある場所にたどり着いた。
 鉄格子の奥には、人間とも獣とも言いがたい不気味な生き物がおり、地面に両手をついて這い回り、人間の言葉とよく似た奇怪なうめき声を発し続けている。
 堕天使だ、と二人の後ろから声が聞こえてきた。
 振り向くと、ヴィスコンティ学園長が立っていた。


 学園長は、ここにいる彼らこそ、失踪した生徒のなれの果てだ、話す。
 くわしく説明しろ、とレンヤが言うと、学園長は話し始める。


 FTAには、古来より一つの慣わしがあり、学園が認めた一握りの天才のみが「カバラの書の解読」と呼ばれる特別な試練に極秘裏に挑戦できる。
 もしも書の解読を成し遂げることができれば、その者は世界の真理を知り、エドガンのような大予言者と呼ばれる存在に大きく近づける。
 しかし、能力の足らぬ者が挑めば、その精神は崩壊し、自我を失った堕天使となる。


 それを聞いたレンヤは、激怒して、学園長の前へ駆け出す。
 そのとき、レンヤの前にジャン先生が立ちふさがり、「君は完全に思考が停止しています」と
言う。
 いきり立ったレンヤが、学園の腐敗を吹聴すると言うと、ジャン先生は、レンヤのほほを叩く。
 「世界中の人々が、この学園から多くの予言者が育ち、人喰いアルカナを壊滅してくれると信じて、君たちの成長を切実に願い、見守ってくれているのです。その期待と夢を砕くような言葉は、軽はずみに口にしていいものではありません。」と、ジャン先生が諭すと、レンヤは何も言い返すことができない。
 ジャン先生は、堕天使を見つめながら、試練に挑戦する資格を与えられた生徒は一人残らず、カバラの書の試練に失敗したらこうなるということをよく理解して、それでも挑んだ、と話す。
 ウソだと言うレンヤに向って、ジャン先生は、予言というのは何なのかを教えてほしいと尋ねる。
 レンヤは、予言者の能力によりアストラル光を集め、セフィロトの奥に眠る世界記憶を照らし見ること、とジャン先生の授業で教わったとおりの答えを言う。
 それを聞いたジャン先生は、レンヤの答えは正しいが、明日の天気がどうかと考えることも予言の一種だと話す。
 つまり、予言とは、予言者の能力と、高度な統計学を組み合わせた技術だ、と。
 かつて、過去の出来事と今の出来事をすべて知ることが出来れば、その両者の延長として、未来はすべて明確に知ることができると、捉えた人物がいた。これは、量子力学の世界において悪魔と称される概念だ。
 ようするに、予言というのは、未来を知るためにありとあらゆる手段を駆使するというここで、予言者の頂には、そこに立った者しか見ることのできない風景があるはず。その風景を見るためには、どんな代償も惜しくはない、とここにいる者たちは誰もがそう考えた、とジャン先生は話す。


 学園長が、学園千年の歴史の中で、カバラの書の試練を越えた者は、わずか9人しかいない、と話し出す。
 100年に一人も現れないという奇跡の出来事だが、大予言者エドガンが試練を越えてからわずか25年の間に、4人もの人間が試練を越えた。
 最後に試練を越えたのが、今から8年前でジャン先生だ、と。


 ジャン先生は、自分は大予言者に肩を並べるほどの能力はなかったようで、試練を越える代償として、両目の視力を失った、今はわずかに光が見えるが、やがて完全に見えなくなる、と話す。
 学園長は、この時代に試練を越える者が増えたことは、世界を破滅させまいとするために生じた人類の進化、すなわち神の意思に相違ないのだ、彼らは、自ら進んで神の使いになろうとした、と話す。
 レンヤが、堕天使になった生徒は、学園長の口車に乗せられてしまった、と言うと、学園長は、愚か者の子はやはり愚か者だ、と応酬する。
 学園長は、試練に挑む資格を持てぬ者が、恐怖に耐えて試練に挑んだ勇敢な者達を愚弄するなど、許さん、と言うと、レンヤは、利用して使い物にならなくなった生徒をこんな場所に廃棄した、と怒鳴る。
 ジャン先生が、カバラの書の試練は、千年の歴史があり、かつて堕天使は生きたまま地中に埋められていた、と話す。
 そして、堕天使になった者を元の姿に戻す術はないが、学園長は、いつの日にか彼らを元の人間らしい姿に戻すために、彼らが生きていける場所を作った、と打ち明ける。
 このカンパニールの教室は、彼らの命を守る砦だ、と。
 ジャン先生は、真実は一つではなく、いくつもあるものだ、と言うと、レンヤは、ジャン先生だって、試練を越えて大予言者になっても、目が見えなくなったのでは、何にもならない、ジャン先生も被害者だと言い出す。
 ジャン先生は、予言者の頂に立てるのならば、この現世の光など、一つも惜しくない、たとえ悪魔に魂を売り渡そうとも、この命を失おうとも、惜しくはない、すべての未来を見通せる悪魔の目を求める、と言い切る。
 そして、レンヤに、予言者として優秀な血筋の人間だから、その血筋に恥じぬ立派な予言者になりなさい、とジャン先生は言って、二人を塔の外へ出す。


 学園への帰り道、レンヤは、いつかミスリサ部のみんなには話すけど、今はここだけの話として、学園長は自分の祖父だ、と主人公に打ち明ける。
 学園長とレンヤの父親との間に何があったかは知らないが、学園長はレンヤの家族を家系から切り捨てて執拗に攻撃し、破滅に陥れた。
 レンヤは、国家戦勝プランの発令で、FTAに入学することができた。
 学園長の正体は腐っていて、レンヤはそれを暴き出して、自分の家族と同じ苦しみを味合わせる、と言い切る。
 レンヤは、予言者になるためでも、世界を救うためでもなく、学園長への復讐のために入学した、と告白し、今日のことは二人だけの秘密にしてほしいと頼み、主人公は了承する。


 翌日、レンヤと主人公は、レイトリン先生に、報告する。


 フィートを含めた学園が認める超天才は、特別な斡旋を受けて国家機関で特別な任務を与えられている。
 このことが生徒達に知れ渡ると、明確な能力の線引きとみなされる懸念もあり、選抜はごく一部の人間だけで慎重に行われている。


 それを聞いたケイトリン先生は、学園の機密事項まで知らべてしまう二人は、名コンビだ、と言って微笑む。

拍手[0回]


 今日の予言者育成学園Fortune Tellers Academyはどうかな?


 召喚で、マルクハルト B、ドルチェ C、アルフライラ C、キルステン Cをゲット。
 バトルで、ヒースクリフ C、ユーグ C、ジャンヌ C、ブリギッテ C、ニコリー C、ランプレヒト C、マリト Bを捕獲。
 マーレイ、エリーゼ、マイが、C→Bに進化!
 ヒースクリフが、C→Aに進化!
 特別プリントおかわりで、特別報酬の、とらんすTシャツをゲット!
   
   
 称号:FTAの討伐担当、20アルカナ兵長、有望ハンター、ヤマカンの達人、フレッシュ予言者、予知サークル部員、FTAバトル委員、指示待ちタイプをゲット!


 ミスリサ部に仮入部中のチカは、原因不明の難解事件を解決するために仮入部してきたのが、入部してからこの1週間何の事件もなかったので、退部するつもりだった。
 チカは、脱出成功率100%、脱出ゲームの女王の異名を持っており、ナゾトキが大好きだった。
 そんなチカを見て、レンヤは、部室の置くの古いロッカーの中に眠っていたという未解決事件ファイルを手渡す。どうやら廃部前のミスリサ部の先輩たちが残した未解決事件をまとめたものらしい。
 チカは礼拝堂の少女と書かれたページを開く。


 ある決まった日に、レスティア礼拝堂に一人の少女の霊が現れる。原因は不明。
 ミスリサ部は、少女の霊を無念から解き放ち、昇天させようと3度試みたが、部員から2名の死者を出してしまった。
 よって、この事件は以降着手禁止案件として封印するものとする。


 【判明していること】
 ①少女の名はリオネット、16歳。
 ②現れるには年に一度5月1日の深夜0時から数時間。
 ③少女の死因は、服毒によるもの。


 【注意すべきこと】
 亡くなったミスリサ部員2名は、いずれも少女の霊に深く関わりすぎてしまったために、憑り殺されたものと考えられる。
 よって少女の霊に出会った場合には、必ず1時間以内に離れること。


 そして、5月1日は今夜だった。


 23時30分、少女の霊が現れるまであと30分。
 深夜の礼拝堂へ来たのは、チカ、リンリ、主人公の3人だった。
 レンヤは読書、テオはそんな時間まで起きていられない、と辞退。
 ココは、この時間になっても来ないということは、直前になって怖気づいたのだろう。


 深夜0時の鐘が鳴り響くと、頭上から少女のすすり泣く声が聞こえてきた。
 声の出所を視線で探ると、礼拝堂の天上近くのステンドグラスの前に、赤い髪の少女の霊が静かに浮かび上がっていた。


 少女がそこから降りてくる気配がなかったので、チカが、「リオネットちゃん?」と声をかけると、少女の霊はこくりとうなずいた。
 「何かこの世に未練があって現れたの?」うなずく。
 「毒を飲んで死んだんでしょ?」うなずく。
 「誰かに無理やり飲まされたの?」首を左右に振った。
 「自分で飲んだの?」うなずく。
 自分で毒を飲んだのに、この世に未練があるのはどういうことだろう。
 「毒を飲んだ理由を教えて?」沈黙。
 「あなたの未練を晴らすのを協力するためにきたの」と言うと、リオネットは、何も答えず3人を見下ろしている。
 リンリは、リオネットは口がきけないことに気付き、そう尋ねると、リオネットはうなずく。
 つまり、リオネットには、イエスかノーで答えられることしか聞けないのだ。
 「誰かに殺されたの?」左右に首を振る。
 「自殺なの?」リオネットは一瞬躊躇したような様子を見えた後、首を傾けた。


 リンリは、「自然死ですね?」と問うと、リオネットは首を左右に振った。
 主人公が、「事故死ですね?」と問うと、リオネットは首を左右に振った。
 埒が明かないので、チカは他の質問をすることにした。
 「何か悩み事があった?」うなずく。
 「成績のこと?」「イジメ?」「友達関係?」いずれの質問にも、リオネットは首を左右に振る。
 「恋愛?」リオネットは、静かにうなずいた。
 リンリが「その悩みは、毒を飲んだことと関係があるのかしら?」と尋ねると、リオネットはうなずく。
 チカが「心中?」と尋ねると、リオネットはうなずいた。


 「愛する人と一緒に死んだんでしょ?」リオネットは答えない。
 「愛する人と一緒に毒を飲んだの?」うなずく。
 「その人が毒を飲むところを見た?」うなずく。
 「あなたのいる死後の世界で、お相手に会えた?」左右に首を振る。
 「つまり心中した相手の男は、死に切れず二人の魂は離れ離れになっているのだ。リオネットは、相手の男が来るのを待って、毎年この日に礼拝堂に姿を現している?」リオネットはうなずいた。
 相手の男はどうなったのだろう?もちろんリオネットには、わからないことだ。
 そのとき、時を告げる鐘が鳴り響く。もう30分経ったのだ。
 「毒は誰にもらったの?」うなずく。
 「友達から?」首を左右に振る。
 「生徒の誰かから?」首を左右に振る。
 「先生から?」うなずく。
 リンリがやりとりを見て何か気が付いたようで、リオネットに「のんだ毒は、青酸カリ?」と尋ねると、リオネットはうなずく。
 リンリは、シアン化カリウム=青酸カリなら、実験用の薬品として科学室においてあっても不思議じゃないと話す。
 それと、リオネットがしゃべれないのは、青酸カリは強いアルカリ性で皮膚を焼いてしまうから、リオネットのノドはそのせいで、と続ける。
 チカはリオネットに、「あなたの恋愛相手は先生?」と尋ねると、うなずいた。
 「科学の先生?」と続けて尋ねる。


 リオネットは、首を左右に振る。
 チカは、実験室の薬品棚には鍵がかかっているから、毒を持ち出せるのは、鍵を管理している科学の先生だと推理したのだが、違ったようだ。
 チカは続けて、「借金苦の先生の無理心中?」と尋ねると、リオネットは首を左右に振る。
 「赤ちゃんができた?」首を左右に振る。
 「死んであの世で一緒になろう的な?」うなずく。
 「誰かに別れさせられそうになった?」うなずく。
 リンリが、「先生と生徒の禁断の恋、秘密の関係が、誰かにバレてしまった?」と尋ねると、リオネットはうなずく。
 「親にバレた?」首を左右に振る。
 「友達?」首を左右に振る。
 「先生?」うなずく。
 「えらい先生?」うなずく。
 「学園長とか?」うなずく。


 主人公は時計を確認すると、50分経っている。
 これまでの出来事をまとめると、二人の許されざる恋が学園長に発覚して、別れるようにきつく言い渡された。けれど別れることができず、それを苦にした二人は心中を図ったが、男の先生のほうは死に切れず、リオネットだけが死んでしまった。
 それを聞いていたリオネットは、うなずく。
 自分達にできるのはここまでだと思った3人は、リオネットに、また来年も会いに来るからと声をかけて礼拝堂を出ようとする。
 その瞬間、礼拝堂の中から、「イヒヒヒヒ」と甲高い笑い声が響き渡った。
 リオネットのほうを振り向くと扉が閉まった。
 3人で扉を開けようとするが、強力な力で押さえつけられているように、ビクとも動かない。


 リンリは、「過去にミスリサ部から死者が出たっては、こういうことなの?私達も、あなたの世界へ連れて行くつもり?」と尋ねると、リオネットはうなずく。
 チカが、「リオネットが愛した先生はここで待っても来ないから、リオネットは静かに眠るしかない」と叫ぶが、リオネットは首を左右に振る。
 主人公が、時間を確認すると、タイムリミットまで、あと5分くらいしかない。
 リンリが、「今日リオネットから聞いた話を持ち帰って、どうすればリオネットの無念を晴らせるからをちゃんと考えて来年また来る。愛した男性がどうなったのかも調べてくるから、私たちを帰らせて。」と訴えるが、リオネットは首を左右に振る。


 深夜1時まであと2分。
 チカは、何を見落としているとつぶやいている。
 リンリは、「あなたと先生の関係を学園長に知られたのは、学園長に見られたから?」と尋ねると、リオネットは首を左右に振る。
 「他の誰かに見られたの?」うなずく。
 それを聞いたチカは、全部わかったと叫ぶ。


 チカは、「最初に、リオネットと恋人先生との関係を気付いたのは、科学の先生?」と尋ねると、リオネットはうなずく。
 「女の先生だよね?」うなずく。
 チカは、科学の先生ではない恋人先生が青酸カリを手に入れるには、協力者が必要だったと話し出す。


 チカはリオネットに向って、「恋人先生から、女の科学の先生が二人の関係に気付いて、学園長に密告したので、別れるように言われた、って聞かされてるよね?」リオネットは、うなずく。
 それはウソだと、チカは伝える。
 続けて、学園長は、二人の関係なんて知らなかった。それは、リオネットに心中を持ちかけるために、恋人先生と女のが科学の先生が考えた作り話だった、と。
 リオネットは、首を左右に振る。
 チカは、これはリオネット自身が青酸カリを飲むように、二人の先生が結託して計画した説人事件だと言い切る。
 続けて、二人の先生は恋人同士だったのに、恋人先生は二股をかけて、リオネットに手を出した。それを女の先生に知られて別れるように言われたが、別れ話をされたリオネットが誰かに打ち明けるかも?と考えた恋人先生は、リオネットを殺さなければいけなくなった。しかも、リオネットの自殺に見せかけて、と告げる。
 リオネットは、激しく首を左右に振っている。
 チカは、恋人先生は、別れるくらいなら一緒に死のうと言って、女の先生からもらった青酸カリをリオネットに渡して、自分は最初から死ぬつもりはないので別なものを飲んだ、と続ける。
 チカは、「青酸カリを飲んで生き延びるはずなんてないことは、リオネットもわかってるから、何かヘンだと思いながら死んだ後も毎年ここに現れるんでしょ?だけど、恋人先生は、絶対には現れない、あなたが一番愛する人に殺されたんだから」と話すと、リオネットは、空中から落ちてきた。


 そのとき、大きな音を立てて、礼拝堂の扉が開き、レンヤとテオが、派手にクラッカーを鳴らしながら現れた。
 テオが、本当に脱出をキメるとは、脱出ゲームの女王の異名はダテじゃねえと話し、続けて、レンヤが、ミスリサ部100年の歴史で、この歓迎会を脱出までたどり着いたのはたったの1組で、お前たちが2組目だというから、たいしたものだ、と話す。
 ココが、リオネット人形の操り役は、ココでした、と話す。
 テオは、これは、ミスリサ部に代々伝わる新入生歓迎の脱出ゲームだ、と言う。
 退屈なミスリサ部を辞めたいとぼやくチカを、喜ばせるために仕組んだとのこと。
 チカは、数え切れないくらい脱出ゲームをやってきたけど、これが一番ドキドキした、と話し、ミスリサ部、サイコー!と叫んで、正式にミズリサ部に入部した。

拍手[0回]

 予言者育成学園Fortune Tellers Academyのプレイ開始。


 アルカナに喰われて死ぬ予言者の夢を見た。
 夢から醒めると、そこは入学式の講堂で、右手にはさっきの夢の中でも持っていた懐中時計を持っている。
 老学園長が、大預言者エドガンの占星術中の事故によってセフィロトの門が消失してから2年たち、世界の人口が当時の1割を下回ったと話している。
 人類の9割以上が、異界の暗殺者=異界セフィロトとの境界線から、こちらの世界に迷い込んできた大量のアルカナ、に殺されたのだ。アルカナは、人類の目には見えないため、まったく対抗しようがなかった。
 3ヶ月前に、人類はようやくアルカナへの対抗手段を得た。アルカナ同士ならば、互いを攻撃し合うこが可能だと判明したのだ。
 この世界では、予言者だけが、アルカナを使役し従わせることができる。
 学園の卒業生である予言者たちが、敵性アルカナと熾烈な戦いを繰り広げ、ついに敵性アルカナの数が減少傾向に転じたのだ。
 そこで、予言者の緊急増員が計画され、予言者育成学園「フォーチュン・テラーズ・アカデミー(FTA)」への入学条件が大幅に緩和され、今までは、一部の貴族階級の人間しか入学できなかったFTAに、14~18歳までの健康な少年少女なら、志願者は誰でも入学できることになった。
 主人公は、FTAがあるミシアレシア魔法国にすむ貧しい家柄の子供で、希望を持って入学してきた。


 入学手続きを済ませると、ケイトリン先生から、学園生活について説明してもらう。
 登校すると、毎日、本日のプリントが1枚配布され、そこには3つの課題が載っており、それおぞれをクリアすると報酬がもらえる。
 それと予言者としての能力を伸ばす予言者テストに挑戦する。


 召喚で、ホーミィ C、ピンゴ C、ゴンドラ Bをゲット。
 バトルで、ヴィスナ C、ポッチェリカ C、マイ C、アイセ C、リリエ C、ブランシェ C、エリーゼ C、サリム B、マーレイ Cをゲット。
 称号:10アルカナ兵長、中庭の掃除屋、新米ハンター、はじめての的中、予知トモをゲット!
 ソール、ブランシェ、フーコがC→Bに進化。


 入学式の数日後、自室の机の上にメモが置かれていた。
 メモには、すぐに新校舎2階の一番奥の教室に来ることと書かれている。


 指定された教室に入ると、少年がおり、レンヤと名乗る。
 レンヤもメモで呼び出されたとのこと。
 その後、メモで呼び出された男子1名(脳筋系)と女子2名(ロリと金髪)もやってくる。
 教室の机の上にあるたくわんちゃん人形を調べると、ミスリサ部へようこそ!と書かれている。
 しかし、ここに来た全員は、ミスリサ部を含めどこのクラブにも入部届けを出さなかったことが判明。ということは、ここは、クラブに入らない生徒が無理やり入れられる部らしい。
 ここに集められたメンバーたちは、今から他の部に入ると言って、教室を出ようとし始めると、「ようこそ、ミステリーリサーチ部へ」と、たくわんちゃん人形から声が聞こえてきた。


 たくわんちゃん人形は、立ち上がって、「入部テストを用意したら、ロッカーの中にある写真を見て、男性のかけるべき言葉を見つけ出してください」と、話して元の姿勢に戻った。
 レンヤは、人形じゃなくて、マンドラゴラだと解説してくれる。
 マンドラゴラは、植物の根っこのモンスターで、知能は低いが九官鳥よりは言葉を覚えさせやすいとのこと。
 入部テストを前に逃げ出したと言われたくないので、テストをクリアした上で他の部へ行くと金髪が言って、ロッカーを開け、結局5人とも残って入部テストを受けることになった。


 金髪はリンリ、脳筋はテオ、ロリはココだと名乗る。
 ロッカーの中には3枚の写真があった。
 一番古そうな写真には、泣いている7、8歳くらいの女の子を慰める母親の姿が写っており、裏には14年前の春の日付と、ドロシーとキティの文字が書かれている。
 ドロシーとキティは、この母娘の名前らしい。
 春の日のピクニックのようだが、なぜか女の子は泣いている。
 ココが、空に風船が小さく写っていることに気付き、風船が飛んでいったら泣いていると言い出す。


 2枚目の写真の裏には、8年前の春の日付が書かれており、写真の中央には、一人の女性がハンカチで涙を拭いている。
 写真の女性が小さな花を持っていることに、リンリが気付く。
 リンリ、テオ、主人公は17歳、レンヤは16歳、ココは14歳。
 リンリは、少女は1枚目のときは8歳、2枚目のときは14歳だと言い出す。
 2枚目の写真にはFTAが遠くに写っている。つまり、14歳になった少女がFTAに入学して、別れを悲しんでいる母親だと。


 3枚目の写真は、激しい手ブレで地面が傾き、写真の右下一帯には、大きな黄色いシミのような光が広がっている。
 レンヤは、黄色のシミは、カメラを落として壊れてしまった時に感光したあとだと言い出す。
 写っているのは時計台で、2時15分を指している。
 時計台の手前には、黒い服の女性がこちらに背を向けて立っている。
 そして、写真の裏の日付は2年前で、運命の日と書かれている。
 それを見た全員は、この日が、聖フレイシア大聖堂広場の悲劇の日で、その場所であることに気付く。


 レンヤが悲劇の翌日の新聞が見たいと言い出したので、テオが図書館までひとっ走りしてみてくると言って走り出す。
 レンヤは、この時計台は、聖フレイシア大聖堂の広場を挟んだ向かいにあるヴァレイ時計台だと教えてくれる。
 テオが戻ってきた。


 聖フレイシア大聖堂の悲劇とは、2年前、一番最初にアルカナによる大虐殺が起こった事件のことだ。
 大聖堂のステンドグラスが破れ、そこから大量のアルカナがこの世界に押し寄せ、その場にいた4千人もの人々が瞬く間に食い殺され、生存者は5名だけ。
 発生時刻とされる14時13分は、写真に写る時計台が指す時刻とほぼ同じだった。


 レンヤが、3枚の写真は、同じように画面の右上がぼけていることから、同じカメラで撮られたものと考えられるので、撮影者も同じ人物だろうと推理する。
 ココが、言葉をかける相手の男性は、これらの写真の撮影者、つまり女の子の父親だろうと推理する。
 新聞には、生存者5名は全員女性と書かれていることから、撮影者は亡くなっていると考えられる。


 レンヤは、女性が黒い服を着ていることから、喪服を着て身内を弔う葬列に来てたのでは?と推理する。
 女の子は写真の日付から20歳になったと考えられるが、写真の女性が娘か母親のどちらかはわからない。


 テオが、わかったと言って、みんなに耳打ちをする。
 3枚目の写真の筆跡が、1枚目と2枚目とは違っており、5人を呼び出したメモの筆跡と同じだと気付く。
 5人は、「安心してください、あなたのお嬢さんは生きています」と声を張り上げる。
 すると部屋の扉が開き、ケイトリン先生が現れた。
 レンヤは、「写真の構図から、撮影者の父親のほうが大聖堂の近くにいたため、娘よりも先にアルカナの襲われて死亡した可能性が高い。父親は、最期の瞬間に、娘だけはどうか生き延びてほしいと考えたはず。だから、父親に、娘の無事を伝える言葉をかけた。」と答える。
 テオは、入学式のときに、きれいな先生の後ろ姿に見とれていたので、見間違えるわけない、と答える。
 主人公も、3枚目の写真の筆跡が、呼び出しメモの筆跡と同じだから、書いたのは学園内の人間だ、と答える。
 リンリは、キティは、ケイト、キャサリン系の愛称だから、ケイトリン先生のことですね、答える。


 ケイトリン先生は、自分のことを話し始める。
 父親も予言者で、その影響もあり自分もFTAに入学したこと。
 卒業後、母親の葬列に参加するために訪れた聖フレイシア大聖堂で、悲劇にあったこと。
 父親はアルカナの犠牲になったが、自分は時計台に駆け込んで生き残った5人のうちの一人であること。


 アルカナの襲来は、大予言者エドガンの占星術中の事故によって起きたもので、世界中の誰にも予知することが出来ないできことだった。
 しかし、父親は、自分の死が近いことを予見しており、後になって遺書が見つかった。
 そこには、「ケイトリン、FTAにミステリーリサーチ部を復活させなさい」と書かれていた。
 そして、ケイトリン先生は、その遺書が挟まれてたひどく時代がかった予言書を見せてくれるが、見たこともない文字で書かれており、虫食いで穴だらけで、ページもかなり抜けている。
 ケイトリン先生は、たぶん、父親は、ミステリーリサーチ部を復活させ、部員とともに、この予言書を読み解けと、言っている、と話す。
 みんなの推理を聞いているうちにケイトリン先生は、この世界の非常時に集まった生徒たちの能力を結集すれば、きっと大きな謎が解け、世界を危機から救うことになると、父親は予知していたと、話す。
 ケイトリン先生は5人に向って頭を下げ、ミスリサ部を復活させるために、力を貸してほしいと、頼んでくる。


 テオは、ケイトリン先生がミスリサ部の顧問であることを確認すると、「入部します」と宣言する。
 リンリが、先輩がいないことをケイトリン先生に確認すると、20年前に廃部になったから、ケイトリン先生が生徒の時代にも部はなく、当然先輩もいないとの返事だった。
 それを聞いたリンリは、1年生でも部長になれると言って、「入部します」と宣言する。
 ココは、たくわんちゃん人形の正体についてケイトリン先生に尋ねると。タンポポの精霊でタンポラゴラとの返事だった。
 ココは、謎解きはドキドキして楽しかったと言って、「入部する」と宣言する。
 主人公も、特に入部したい部もないので入部すると宣言。
 一人だけ不機嫌そうなレンヤは、学校のルールに従うつもりはないから、どこの部に入りたくないと言い出す。
 ケイトリン先生は、自分はレンヤの事情を知っているから、望まない部へ無理やり入れられてしまう前に、隠れ蓑のつもりでミスリサ部へ入ってしまう、っていうのはどうか?と提案すると、レンヤは観念して入部することになった。


 突然ケントリン先生が泣きだし、テオが声をかけると、ケイトリン先生は微笑みながら、みんなにあんな謎を出したが、本当は自分にも正しい答えはわからない。死んでしまった人間が、最期に何を考えていたなんてわかるはずない、と言い出す。
 父親を置いて逃げ、生き延びたケイトリン先生は、父親は娘に見捨てられてしまったと絶望しながら最期のときを迎えたかもしれないと思うことがあり、苦しくてたまらないと話す。
 それを聞いた主人公は、1枚目の写真で、ケイトリン先生が頭につけていた花について尋ねると、タンポポとのこと。風船を飛ばして泣いているケイトリン先生を慰めるために母親が手渡したとのこと。
 続いて2枚目の写真で、母親が手に持っている花について尋ねると、ケイトリン先生はそのことは知らなかったと言って、写真を眺め、タンポポのようだと答える。たぶん、泣いている母親を慰めるために父親が手渡したものらしい。
 それを聞いた主人公は、どうしてタンポポなのかを尋ねると、ケイトリン先生は、我が家には泣いている人にタンポポを渡す習慣があったと答える。タンポポは悲しみを遠くに運び、笑顔を咲かせてくれる花だと父親がよく言っていたとのこと。
 すべての答えを聞いた主人公は、やっぱり自分たちの答えは正しかったと言い出し、父親は先生に見捨てられたなんて思っておらず、どうか生き延びてほしいと思っていると断言して、ケイトリン先生にその理由を説明する。
 それは、3枚目の写真のシミは、カメラが感光した跡だと思っていたが、本当はタンポポだった。父親はアルカナに襲われて地面に倒れたとき、足元にタンポポを見つけたので、最期にタンポポとケイトリン先生は1枚の写真に収めようとしたのだ。この花が、ケイトリン先生のこの先の人生から、悲しみを遠くに運びますように、笑顔を咲かせてくれますように、と。


 こうして、ミスリサ部は新しい歴史をつづり始めた。


 称号:新生ミスリサ部員をゲット!

拍手[0回]

- HOME -
Powered by   | 
カウンター
アクセスカウンター
プロフィール
HN:
弐位(にい)
性別:
非公開
職業:
中間管理職
趣味:
もちろんゲーム
自己紹介:
 大人になりきれない社会人ゲーマー。
 現在の夢:ゲームする時間の確保、サービス残業時間減少、年棒アップ
 将来の夢:がんばってお金を稼いで、ニートでゲーム三昧の日々を送ること
ブログ内検索
最新コメント
[08/01 NONAME]
[08/01 NONAME]
[07/31 弐位]
[07/31 NONAME]
[08/12 けんさん]
カテゴリー
アーカイブ
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
23
24 25 26 27 28 29 30
マルチMIDIプレイヤー
 ゲーム音楽がいっぱい!
 好きなタイトルを選んで、タイトル実行を押してください
最新TB
最新トラックバック
忍者解析(モバイル)
バーコード
フリーエリア
フリーエリア
ブログ内検索