今日の星影の館殺人事件はどうかな?
アナタ「山守の家で次男が亡くなった。君にとっては2番目のお兄さんだ。一見事故かと思われたが、差出人不明の手紙により殺人の可能性が出てきた。手紙に信憑性があるかどうかともかく、放っとけばまた被害者が出るかもしれない。そこで、君は犯人を見つけるため、優秀な探偵、もといこの僕を求めてきたと」
灯「はい、おっしゃる通りです。お願いします。私の家まで来てください」
アナタ「それは構わないのだが、警察には通報したのかな?」
灯「家の者は、皆この手紙を信用してくれないんです。
上の兄は『警察は不要だ』と土葬の手続きを進めようとしていて・・・」
アナタ「ふむ、殺人事件には触れたことはあれど、警察なしじゃどこまで調査できるか・・・」
灯「お願いします。頼れるのは、もう探偵様しかいないんです!」
アナタ「頼まれたからにはできることをやってみよう。筒治村の佐比山まで案内してくれるかな」
灯「ありがとうございます。でも、私、家の状況が気になって・・・
筒治村は町の西にあります。佐比山は、村を抜けた先です。
大きく開いた獣道から道なりに30分も登れば、山守の家に辿り着きます。
私は先に戻っているので、探偵様方は後からいらして下さい。
どうか、お願いしますね」
アナタ「まったくせわしないな」
助手「嵐のような方でしたね。
それで先生、どうするんですか?」
アナタ「行くしかないだろう。手紙もこうして預かってしまったのだから。
殺人の犯人捜しなんて僕の専門外だが、放ってはおけない。お前も力を貸してくれ」
助手「これ、どうします?お弁当は後で頂くとして、汽車はもうとっくに出てしまいましたよ。払い戻しできますかしら?」
アナタ「くそ、また僕の財布が・・・」
話す
アナタ「お前、気づいたか。あの灯という少女・・・」
助手「ええ、もちろん」
アナタ「彼女は自覚しているのだろうか」
助手「どうでしょう。今回の事件にかかわるかどうかも謎ですね」
持ち物→手紙
アナタ「この手紙についてお前はどう思う?」
助手「切手も宛先の住所もないのですから、書かれたご本人が直接投函されたのでしょうね。筆跡から差出人を特定できそうなものですけど」
アナタ「灯君にあったら筆跡に見覚えがないか聞いてみるとするか」
考える
灯が言うには、山守邸は筒治村の奥、佐比山の中にあるらしい。まずはどこに向かうべきか。
移動→筒治村
アナタ「ずいぶんとのどかな村だな」
助手「奥に見えるのが件の佐比山でしょうか」
アナタ「そのようだな。獣道があると言っていたが、他に目印になるようなものはないのだろうか」
助手「ちょっと村の方に尋ねてみましょうか。
・・・もし、そこの道行くご婦人様、一つお聞きしても宜しいですか?」
村人「はいはい、なんでしょう。温泉街ならこっちじゃありませんよ。来た道を戻って・・・」
助手「いいえ、佐比山へ行きたいのです。あの山の入り口はどちらにございますか?」
村人「あそこは関係者以外立ち入り禁止ですよ」
アナタ「いろいろ訳がありまして、佐比山の入り口はどちらに?」
村人「あんまりその山の名を口になさらないことです。さもないと・・・」
***「佐比山に入ってはいかん!」
村人「言わんこっちゃない」
***「訳も知らぬよそ者がさびとりの山に何用じゃ!」
アナタ(なんだこの老婆。浮浪者のような姿をして、只者ではない気配を感じる)
老婆「お前たちのような輩があの山に踏み入ることなど言語道断!さっそく立ち去られよ!」
助手「先生、下がっていてくださいな。
ご婦人様、今のお言葉、よっぽど佐比山について明るいご様子。
よろしければ詳しく教えてくださいませんか?」
老婆「さびとりの山は今や悪しき気に侵されておる!ひとたび足を踏み入れればお前たちの命はない!」
助手「でも、ご婦人様、私たち、約束があるのです。残念ですけど、お願いは聞けませんわね」
老婆「そうか、貴様、よく見れば・・・まさか、山を荒らすつもりではあるまいな」
助手「こう見えて、私たち、とっても良い人たちなんです。
ねぇ、先生」
アナタ「ああ、山荒らしなんて今日の予定にはありませんね」
老婆「・・・お前たちよそ者が介入したところで何も変わらぬ。抗おうとも無駄だというに・・・」
アナタ「何だったんだ、今の人」
助手「佐比山のことをさびとりの山っておっしゃっていましたわね」
村人「あの人は佐比山に立ち入ろうとする人が現れると、今のように怒鳴り散らすので有名なんです。
いつのころだったかどこからともなくやってきて、この村のはずれに住み着きましてね。我々村人を監視するような目つきで見ているのです。気味が悪いったらありゃしない。
あなた方、何者なんです?」
アナタ「僕は普通の人間ですよ」
助手「私だって、ごくごく普通の人間ですとも」
村人「それであなた方、本当にあの山に行かれるですか?」
アナタ「僕たちは山守のお嬢さんと約束があるんですよ」
村人「そうでしたか、星影の館の。あそこへ行くのなら多少は安全でしょう」
アナタ「星影の館ですか。山守邸にそんな別名が」
村人「山の入り口をお教え致します。見えますか、あそこの大きな桜の木を・・・」
アナタ「・・・はいはい、わかりました。ご親切にどうもありがとうございます」
村人「道中はくれぐれもお気をつけて。くわばら、くわばら・・・」
アナタ「佐比山には何か秘密があるようだな」
助手「山というのは昔から神聖なものだとされていましたから、その名残りではないでしょうか」
アナタ「山岳信仰か。それとはまた違うにおいがするのだがな」
助手「もしかして探偵の勘というやつですか?」
用語1
筒治村:村の外れには老婆が住み着いている
山守家:一家の住む館は星影の館と呼ばれている
佐比山:謎の老婆はさびとりの山と呼び、『悪しき気に侵されている』などと言っていた。
関係者以外立ち入り禁止になっているらしい。
人物
老婆:佐比山に入ろうとすると怒鳴り散らしてくる謎の老婆。
いつのころかどこからともなくやってきて村の外れに住み着いたらしい。
佐比山について詳しいようだが、一体何者なのだろうか。
今日の星影の館殺人事件はどうかな?
気になること→事件のこと
アタナ「事件現場の様子から事故だと判断されたようだが、君はなぜ殺人だと思ったのかな?」
灯「私にも信じられないのですが、これを見てください!」
アナタ「それは手紙かな?」
灯「今朝、私宛に届いたんです」
アナタ「書かれているのは宛名のみ。切手も差出人の名前もないようだ。
『この事件は事故ではない。ある人物によって引き起こされた人為的なものである。直ちに現場を保存し、診療所にいる優秀な探偵を頼れ。さもなくば、新たな死者が出るだろう』
君はこの手紙に従い僕を探しに来たというわけか」
灯「そうなんです。お願いです、助けてください。これ以上誰かが死ぬなんて、私耐えられない」
アナタ「彼女にハンケチーフを貸しておやりなさい」
助手「こちらで涙をぬぐってくださいな」
灯「ありがとうございます」
アナタ「この手紙は重要な情報として預かりたいのだが、構わないかな?」
灯「どうぞ、お持ちになってください」
手紙をゲット。
手紙:この事件は事故ではない。ある人物によって引き起こされた人為的なものである。直ちに現場を保存し、診療所にいる優秀な探偵を頼れ。さもなくば、新たな死者が出るだろう
今日の星影の館殺人事件はどうかな?
移動→駅前
アナタ「さて切符も買ったし、駅弁も調達した。いよいよこの町とはお別れだな。H県への道すがら1泊だけするつもりが、こんなに世話になってしまうとは」
助手「町民の皆さんによくしていただけて、お別れするのがさみしいですわね」
アナタ「最後の最後まで探偵に間違われていたのは、どうも釈然としないが」
アナタ(それにしても呪いと謳われる原因不明の不治の病か。なかなかにそそられる話題だったが、患者がいないなら意味がない。今回は縁がなかったな)
助手「名残惜しいですわ・・・温泉」
アナタ「お前の頭にはそれしかないのか」
助手「汽車が来たようですね」
アナタ「よし行くとしよう。医者の頼み事も大したことなかったし、ここいらで一度ファイルを整理しておくか」
****「あの、お待ちください」
アナタ「はい?」
****「あの、あの、探偵様でしょうか?」
アナタ「えっとですね、僕は探偵ではないんですよ」
****「すみません、私、人違いを・・・間に合わなかった。探偵様はもうこの町を・・・うぅうぅ」
アナタ「何かあったんですか?・・・君、もしかして・・・」
****「うう、間に合わなかった・・・」
助手「先生」
アナタ「わかったよ。ええと、僕が、その例の探偵だ、ということになっている男だよ」
****「本当ですか?」
アナタ「ああ、なんだ、いろいろと勘違いされているがね。だから、つまり、君が探している人物は僕で間違いないよ」
****「良かった。私、探偵様にお会いしたくて、あちこち探していたんです。あの、あの、探偵様、私、その、お願いが!」
助手「深呼吸して落ち着いて。先生と出会ったからにはもう大丈夫ですからね」
アナタ「何があったのか教えてごらんなさい」
****「助けてください!人が殺されたんです!。私、山守家の者で、灯(あかり)と言います」
灯「山守家の家はつつじ村の南西にそびえる佐比山の山間に建っています。そこで、今朝、人が亡くなっているのが発見されたんです!現場の状況から家族たちは不慮の事故だと判断しました。でも、事故なんかじゃないんです!お願いです、探偵様。この事件をどうか探偵様の手で解決してください」
アナタ「待ってくれ、情報は一つずつ整理しながら、書き留めていきたい」
灯「すみません、でも、あの、早くしないと・・・」
助手「彼女、かなり焦っていますね。時間を気にしているようです」
アナタ「ああ、何か事情があるようだ。しかし、人が殺されたのなら、僕なんかではなく、警察に頼るべきではなかろうか」
助手「今はそんなこと、気にしている場合ではないのでは?」
アナタ「そうだな。あそこまで必死な様子を見せられたら、断るわけにもいかない。時間がないいようだし、今は要点だけかいつまんで聞いてみるとしよう」
助手「まるで、探偵みたいですわね」
アンタ「茶化すんじゃない。
いいかい、灯君、今聞いた話をもとにいくつか質問をさせてもらうから、それに答えてほしい」
灯「はい、わかりました」
気になること→山守家
アナタ「山守家というのは君の家のことだろうが、口振りからして特殊なご家庭のようだね」
灯「端的に言えば、佐比山の地主一家なんです。山守の男は猟師として山で狩りをすることを市より義務付けられています」
アナタ「君はその山守家の娘さんというわけだね。ご家族は何人いるんだ?」
灯「私は長女です。他に兄が2人いて、長男には妻と子がいます」
アナタ「今回の被害者は山守家の方かな?」
灯「はい、亡くなったのは次男なんです」
用語1
山守家:佐比山の地主一家。男は市より狩猟を義務付けられている。長男とその妻子、次男、長女の5人家族。今回の事件で、次男にあたる人物が亡くなった。
人物
山守灯:地主一家山守家の長女。次男が亡くなった事件で僕に解決の依頼をしてきた。
今日の星影の館殺人事件はどうかな?
移動→外に出る
移動→駅前
アナタ「あの女め、切符を買っておけと言っておいたのに、どこにもいないじゃないか」
移動→温泉街
アナタ「あいつめ、やっぱりここにいたか!」
助手「あら先生、私の居場所がよくわかりましたね」
アナタ「温泉はもういいだろう!僕が入院中、ずっとここに泊っていたくせに未練がましい奴だな」
助手「仕方がないじゃないですか。この町には温泉街にしか宿がなかったのですから。それに、この宿ではなんと天ぷらが食べ放題!」
アナタ「これ以上僕の財布の風通しをよくするつもりなら、こちらのも考えがあるぞ!」
助手「まあ怖い」
アナタ「僕を怒らせたくなければ先に駅に行って切符を買っておくのだ。あと駅弁もな」
助手「わかりました。今度は状態の良さそうなお弁当を選びますね。それではひとっ走り行ってきますわ」
アナタ「どういう生き方をしたら、あんな気儘な性格になれるのだろうか」
****「危ない!」
助手「きゃっ!」
アナタ「おい、大丈夫か?」
助手「ええ」
****「痛たた」
アナタ「危ないな、君。急に飛び出してくるなんて」
****「すみません。あの、お怪我はありませんか?」
助手「ええ、大丈夫ですよ。先生が受け止めてくださったので」
****「すみません、本当に。急いでいたもので」
アナタ「おや?君は確か、診療所の・・・」
****「え!」
アナタ「倉吉君だったかな。先生が探していたよ」
倉吉「ああ、すみません。今日は、その、休むと伝えてください。では、急ぐので!」
助手「行ってしまいましたね」
アナタ「おかしいな。今日、僕が退院して町を去ることは彼も知っているはず」
助手「・・・」
アナタ「どうした?」
助手「きっとのっぴきならない事情があったんですよ。ずいぶんと急いでいらしたので」
アナタ「大方腐りかけの駅弁でも食べて、腹を下したのだろう。気持ちは痛いほどわかるさ」
助手「お腹を下したのなら、それこそ医者にでも行くべきですわ」
ANSWER №01:研修医の行方は?→倉吉君は温泉街を駆け抜けていった
二十実町の温泉街で倉吉君を発見。なにやらかなり急いでいる様子だった。一応声は掛けたので、頼み事は完遂したといっていいだろう。
人物
倉吉:二十実町で医療を学ぶ研修医。入院中彼には世話になったが、よそよそしい態度をとられてしまった。無断欠勤した理由は結局わかっていない。
steamで無料でDLした星影の館殺人事件のプレイ開始!
1935年秋
仕事先で食あたりになり3日間入院していた主人公(38才 男性)は、退院し診療所を出たところで、助手の女性に迎えられる。
助手は若い女性のため、主人公には妻がいるが、いつも主人公の妻に間違われてしまうのだ。
助手は、退院のお祝いに近くの温泉街へ行こう、と誘ってくるが、主人公は、入院したため中断していた仕事に向かおうとするが、診療所に忘れ物したことを思い出す。
移動→診療所
医者から、忘れ物の空の綴じ込み帖を渡される→Fileをゲット。
医者は、主人公のことを探偵だと誤解しているため、仕事を頼んでくる。
用語1
二十実町(はたみまち):T県中部に位置する町。日本有数の温泉街がある。自慢のラジウム温泉は痛風・神経痛・動脈硬化に効くらしい。
人物
助手:僕の助手を自称する女性。ところ構わず付いてきて正直うっとうしいが、頼りになるところもあり困ったものだ。温泉が好きらしい。
医者:T県二十実町で診療所を営むお医者さん。腕は確かだが忘れっぽいのが玉に瑕。どういうわけか彼にはずっと探偵に間違われている。
話す
医者「朝から来てないんだ、ウチの子が。ほら彼だよ、あんたともよく話していた、研修医の。」
アナタ「ああ、確か倉吉君でしたっけ」
医者「そうそう倉吉君!彼がね、朝から来てないんだよ。彼を見かけたら、出勤するよう言ってくれない?」
アナタ「それが頼み事ですか?」
医者「ただでさえ、うちは例の奇病の研究に手を焼いているんだから、休まれちゃ困るんだよ」
アナタ「そういえば、この町周辺には稀に罹患するという原因不明の病があるそうですね」
医者「佐比病(さびやまい)と言うんだよ。知能が著しく低下して、奇行を繰り返す・・・恐ろしい不治の病さ」
アナタ「ええ、看護婦の方々が聞かせてくださいました。町民は皆、呪いだと言っているようですが、まさかね」
医者「今でこそ入院患者はいないが、昔はひどかったんだ。我々医者が一刻も早く根絶しないと。だから、研修医一人の無断欠勤の世話をしている暇はないんだ。悪いけど頼まれてくれない?」
アナタ「見掛けたら声を掛けるだけでいいんですね?お安い御用ですよ」
QUESTION №01
研修医の行方は?→倉吉君は出勤もせずどこへ行ったのか
研修医の倉吉くんが、朝から出勤していないらしい。彼には入院中世話になっていたから、顔見知りの関係だ。見掛けたら声を掛けてやるとしよう。
用語1
佐比病(さびやまい):二十実町の周辺でまれに罹患するという原因不明の病。知能が著しく低下し、奇行を繰り返す。町民の間では呪いとささやかれ、町の医者たちは根絶を目指している。
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