今日の探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1 仮面幻想殺人事件はどうかな?
場所移動→㈱ゲンマ
伊綱「㈱ゲンマの受付ロビーです」
小早志「唐島萌奈が死んだんだってね」
話す
小早志「軽そうに見えるが、センスはあるコだったんだけど、後追い自殺かもしれないね」
伊綱「ご存じだったんですか?村崎さんとのことは」
小早志「そりゃね。彼女は人気者だったから」
話す
小早志「僕も彼女の能力は買っててね。実は前にも、ゲンマで一緒にやらないかと誘ったくらいだ。見事に振られちまったがね。でも、こんな死に方されちゃあ、幻滅だよ」
伊綱「貴方、隠し事してますよね?」
小早志「もちろん隠しているさ。誰だって自分に不都合なことがあったら隠すだろ。
あのコは可哀そうなコだよ」
話す
伊綱「例えば、昨夜、萌奈さんの様子に何か変わった点はありました?」
小早志「いいね、その質問!2つくらい飛ばしてるよ」
伊綱「そういうのはお嫌いですか?」
小早志「いい度胸だよ」
伊綱「どうも」
生王「?」
小早志「昨夜の萌奈君は大層落ち着かない様子だった。そうだな、まるで何かに怯えていたようだね」
伊綱「別れたのは夜10時過ぎくらいですね?」
小早志「君を甘く見ていた。気に入ったよ。
どうだい、僕と一緒にゲンマで働いてみないかい?」
伊綱「光栄ですが、謹んでお断りしますわ。
小早志「あはは、残念だよ。
そう、確かに10時過ぎだった。
これで満足かい?じゃあ、僕は忙しいからこれで。一刻も早い解決を祈っているよ」
生王「なぜ、昨夜10時過ぎまで2人が一緒にいたことが?」
伊綱「萌奈さんの遺体、昨日と同じ服なのに石鹸の香りがしました。つまり昨夜、誰か男の人と一緒だった可能性が高い。それでカマを掛けただけですよ。
時間は、萌奈さんは8時過ぎに退社したらしいですから、それに2時間足しただけです」
生王「!!小早志と彼女はそういう間柄だったのか」
伊綱「彼のあの様子からすると、一時的な関係じゃなくて、前からそれなりにあったと思います」
見回す
伊綱「さっきチラッと、砂永さんが居たような」
生王「まあゲーム会社同士って結構横のつながりがあるから、いてもおかしくはないと思うけど」
場所移動→警察署
伊綱「警察署です。
音成さん、いないみたいですね。出直しましょうか」
場所移動→㈱ゲンマ
伊綱「㈱ゲンマの受付ロビーです。
今は瀬堂さんも小早志さんも会議中だそうです」
見回す
伊綱「あっ、通りすがりスタッフがいますね。
すみませーん」
スタッフ「あ、はい。
・・・君達、探偵なんだ。
僕はタクリマクスのシナリオ担当の逢井(あい)と言います」
伊綱「唐突にすみません。最近社内で何か変わったこととかありませんか?」
逢井「確かにうちのゲームを巡っていろいろな噂が立ってるけど、当のスタッフたちは特に何も考えていない様子だよ」
伊綱「小早志さんはどうでしょうか?」
逢井「そういえば、彼もプランナなのに、なぜか前にプログラムの新技術を提案をしてたなぁ。確かに技術的には凄いものだったんだけど、一体どうやって入手したのかは教えてくれないんだ。
それじゃあ、申し訳ないけど僕はこれで」
伊綱「わざわざありがとうございました」
この記事にコメントする
- HOME -