今日の探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1 仮面幻想殺人事件はどうかな?
場所移動→警察署
伊綱「あ~、音成さん。お伺いしたいことがあります」
音成「尾場警部から話は聞いてますので、何なりとお聞きください」」
話す→笠見事件
音成「被害者は笠見由紀乃、22歳のOL。品方市のマンションに一人暮らし。一昨日の7月2日の深夜3時ごろ、自宅で急性心臓麻痺で死亡しました。いわゆるショック死っていうやつですね」
伊綱「発見は?」
音成「同じく2日の午後3時ごろです。約束で訪問した友人が発見し、110番しました」
伊綱「現場の状況は?」
音成「ご存じかと思いますが、タクリマスクというゲームをプレイ中だったようで、コントローラを握ったまま亡くなってました。何か強いショックがあったんだと思いますが、何があったのか依然不明のままです」
話す→村崎事件
音成「僕は自殺だと思うんですがねぇ・・・遺書もありますし」
伊綱「じゃあ、部屋にあったコートは?」
音成「見間違いですよ。それならすべて説明がつきます」
伊綱「強引すぎる意見ですね」
話す→萌奈事件
音成「死因は伊綱さんの判断通り、青酸カリの服毒らしいですね。紅茶に入れられていた、って所まで村崎さんの例と同じです。まあ、これは後追い自殺ってヤツだと思いますよ」
伊綱「後追い自殺する人がゲームなんかしてるんでしょうか?」
音成「死んだ彼氏の遺したキャラクタに、村崎さんの生前の面影を感じて浸っていたじゃないでしょうか?」
話す→その他
音成「そうそう、尾場警部からこれを預かってますよ」
伊綱「村崎さんのメモリーカードですね。ありがとうございます」
話す→笠見事件
伊綱「笠見さんの人間関係は洗いました?」
音成「まずは家族構成なんですが、幼い頃に両親を事故で亡くしているらしく、笠見家に養女に入ったそうなんです。しかし、特別養子縁組制度によって実母や実父の記録が消されているため、実の親については旧姓すらわからない状態です。
現在、笠見家には養父が一人ですね。母親は2年前に病死しています。
その他、人間関係は極めて良好だったようで、ゲーム好きを集めてサークル活動をしていたようですよ」
話す→村崎事件
音成「村崎さんは、唐島萌奈と付き合っていると思っていましたが、本当は少し違うみたいですね。
実は、他にももう一人付き合っている人がいたらしいんです。マンションの住人からの証言なんですが」
伊綱「まさか、笠見由紀乃さんですか?それなら、携帯電話のみにの件にもつながります」
音成「残念ながら名前まではわかりませんでしたが、その可能性は十分考えられますね。
話によると、何年も前から村崎さんの部屋に入り浸ている感じだったそうですよ」
話す→萌奈事件
音成「唐島萌奈さんは、どうもひとつ所に納まれない性格らしく、少し調査しただけでも多くの男性と関係を持っていたことがわかりました。村崎さんとも本気で付き合ってたのかどうか、分かりませんね」
生王「へぇ、萌奈さん、意外と派手な私生活だったんだな」
伊綱「きっと寂しがり屋で、自分が誰かの役に立てると思うと、献身的になってしまう人だったんだと思います」
生王「それって、男にとって都合が良いっていうか・・・」
音成「いいように利用されていたのかもしれません」
話す→萌奈事件
音成「萌奈さんはゲンマの小早志って人ともつながりがあったそうですし、恨みを買ったりしちゃったんでしょうか?」
話す→萌奈事件
伊綱「生王さん、仮に萌奈さんの本命が小早志さんなのだとすると、小早志さんが萌奈さんをスパイとして村崎さんに差し向けた、とも考えられませんか」
生王「そういえば、村崎さんの新技術は人を殺してでも欲しい画期的なものだって・・・」
音成「それならツジツマが合いますね。合鍵を持っている萌奈なら、いくらでも細工できますし・・・で、後になって責任を感じて自殺を・・・」
伊綱「というよりも、後悔して、でしょうか。小早志さんのためにやったのに、棄てられたとか・・・それで、村崎さんへの気持ちに気が付いて、とか」
音成「じゃあ、そのセンで洗ってみます。ありがとうございました!」
伊綱「あっ、行っちゃいました。
じゃあ、この件は音成さんに任せて、私たちは違う切り口から捜査していきましょう」
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