チラシの裏~弐位のゲーム日記
社会人ゲーマーの弐位のゲームと仕事とブログペットのことをつづった日記

 今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?


 午後4時台


 本部より各局、仮出獄中に大量殺人の予告をした容疑で手配中の根島史周の所在地を本庁職員が発見。同被疑者は職員の訪問前に住居を脱出し現在墨田区内を逃走中。徒歩での逃走と思われるため各建造物への潜伏にも警戒し各局は男の捜索にあたれ。
 なお同被疑者は大規模な殺傷が可能とされる凶器を所持している疑いがあるため、爆発物は有毒ガスなどの可能性に厳重に警戒されたし。


 旧安田庭園


 「すみませんボス。根島の隠れ家は探り当てたものの直前で取り逃がしてしまって」
 「仕方ねえ。あちらさんも警戒してただろうしな」


 後ろを振り返り、足元の石を調べる→なめどり#09を発見!


 襟尾と話す。
 「どうしてここに来たんですか?」
 「根島の行きそうなところってんで一応な。昔捜索中にココに隠れてたことがあってよ」
 「でも、さすがに20年前と同じところに潜むなんて真似は」


 襟尾と話す。
 「そういえば手配で回ってきた根島の顔写真ですけど、仮出獄時のものだそうですが、20年前とほぼ変わってなかったですね」
 「獄中生活でどうすりゃあの体重をキープできんのか意味わかんねえけどな」
 「でもあれなら見つかればすぐにわかりそうですから助かります」
 「だがひとつ気になるのは、ここまでタイ規模に捜索して検問もしてるのにまったく引っ掛かってこねえわけだが。まさか、人相が変わったりしねえよな?」
 「でも仮出獄のときって言っても、たった半年ちょい前ですよ?」
 「半年もありゃ人相が変わるくらい体重落とせるだろ?そもそも駒形高校に勤めてて誰にも気づかれなかったくらいだし」
 だとしたら、仮出獄のときの写真で聞き込みをしても見つかりませんね」


 襟尾を話す。
 「さっきこの園内を一回りしたときは誰もいませんでしたけど、もっかい回ってみます?」
 「少し落ち着いて考えよう」


 周囲を調べる。
 「ボス、今あっちの茂みのあたりで何か聞こえませんでした?」
 「おい!誰かいんのか?ホント出た!」


 葦宮だった!
 「へえ、なんですかね」
 「お前さん、どっかで会ってねえか?」
 「イマドキそんな古い口説き文句じゃこんなオッサンすらなびかねェっすよ、旦那」
 「おっとすまねえ、思ったより身持ちの堅えヤツだったか。あんたここで何してた?」
 「仕事が休みになったんでちと休んでたんでさア」
 「ちょっと人を探してるんだが、話聞いてもいいか?」
 「へえどんなんだい?あんたみてェなダンディから追っかけられてる幸運なヤツは」
 「こちとら追いかけてばっかの人生でよ」
 襟尾「そうですよ、奥さんと娘さんにも逃げられてるくらいですからね」
 「エリオ、やめてくれ。それがいちばん効く」
 「カハハハ!そりゃ気の毒になア」
 「そうだそうだ、ちょうどそんなふうに笑うヤツを追っかけてんだわ。あんた知らねえか?」
 「いやあ、知らねェな。そんなキモチ悪い笑い方するヤツ」
 「エリオ通報だ、応援を呼べ」
 襟尾「まさか、あいつ?逃げた!」
 「待て!俺が追う!エリオは応援呼んで来い!」
 襟尾「通報は任せてください!」


 本部より各局、対象者を旧安田庭園で発見。現在駒形橋方面に逃走中。


 「エリオ、反対側に回れ!橋で挟み撃ちだ!」
 「はい!」


 銃を構えた襟尾「観念しろ!根島!橋は包囲した!もう逃げられないぞ!」
 根島「そんな物騒なモン町ん中で出すんじゃねえっての。こっち丸腰だぜ」
 津詰「お前さんは大量殺戮兵器を持ってるってことになってるからな。なんも問題ねえ。とはいえ、昼間じゃ呪詛も使えねえだろ?大人しく投降してくんねえかね」
 根島「昼間じゃ呪詛も使えねえような素人だって誰が言った?聞いてねえのか?オレが魔法使いだって」
 襟尾「まさか!黒魔術で?」
 津詰「ハッタリかますんじゃねえよ。お前さんが傾倒した西洋黒魔術と今回の呪いはまったくの別モンだ。それにもし本当なら、今日の日暮れまでわざわざ待つ必要なんざねえだろうが」
 根島「日暮れまで律儀に待つって信じてもらえるなんて嬉しいねェ。こっちも岩井がヤラれちまってもうあとがないんだわ」
 津詰「もう少し追い詰めりゃ諦めもつくな」
 根島「そしたら何するかわかんねえぜ?」
 津詰「そっちの若いのも何するかわかんねえぜ?」
 根島「え、そういうやつ?」


 根島と話す。
 根島「まずこの物騒なモンどかしてくんねえ?」


 ダメだ

 「ダメだ。そのまま話せ」
 「おいおい、いつ指にチカラ入るかもわかんねェのにか?」
 「緊張感あるだろ?俺もだ」
 「やっぱお前どうかしてるわ」


 犯行予告について聞く。
 「電話での犯行予告だが、あれ本気か?」
 「今でもやる気満々だ」
 「どうやってやるつもりだ?」
 「言わねえっつってんだろう。だが、こっちは別に日暮れまで待つ義理なんざねえってこった。あんたが嫌がるいちばん効果的な使い方をさせてもらうぜ」
 「もう十分嫌がっているんだが」
 「もっとだよもっと!」
 「欲しがり屋さんだな」


 犯行予告について聞く。
 「お前さんの大切なあっちの標的のほうもバッチリやってやるからよ、今のうちに怯えておいていいぜ」
 「させるかよ!」
 「いいねいいねェ。その表情、ンン~たまんねェなあ」


 呪いについて聞く。
 「片葉の芦の呪詛珠を持ってるのか?」
 「もちろんあるぜ、ほうら」
 「間違いねえようだな」
 「奪われないようしっかりしまっておかねえとな」
 「呪詛珠のことをどこで知った?入れ知恵したヤツがいるハズだ」
 「学校で新石の旦那に聞いただけだよ。アイツ知識をひけからしてえだけだから、感心してりゃペラペラ話してくれるぜ」
 「にしても理解が早すぎねえか?」
 「あんた、呪いと黒魔術がまったく違うって言ってたが、オレから言わせりゃ超常的なチカラを操るって意味じゃ同じようなモンだがね。この呪いのチカラがホンモノなのはあんがたよくわかってるはずだぜ?」
 「あれえ?片葉の芦の呪詛珠だけニセモノの可能性があるって聞いたが?」
 「残念ながら効果はもう実証済みだよ」
 「クソ、やってんのかよ」
 「こんなの手に入れたら試すに決まってんだろ。ただオレはちゃんと後片付けするから、すぐに見つかるようなこたあねえってだけで」
 「もしかして、夜中に学校にいた女子生徒にもちょっかい出そうとしたか?」
 「ああ、あの二人組な。ひとり妙な抵抗してきやがってなんか手こずっててよ、その間にもうひとり逃がしちまったから面倒なんで両方見逃してやってたよ」
 「その状態だと手こずるような条件なんだな」
 「条件はとっくに踏んでたんだが、あの転校生よくわからん霊的なチカラで抵抗してた感じだな。だがあのまま押してりゃ時間の問題だったと思うぜ」
 「とっくに踏んでた、か」
 「オレの呪いの条件を探って未然に防ごうってハラか。そりゃ無駄だぜ」
 「なぜ無駄だと?」
 「条件がわかったところで防げねえからだ。オレは今の時点ですでに数百人以上に呪詛を行使する条件を満たしてるぜ」
 「なんだと?」
 「もっと絶望しろよ。その中ならいつだっていけるからな」
 「それが本当なら確かに絶望モンだ。つうか対象が目の前にいなくてもいけるってのはちょっとずるくねえか?だったら昨夜の女学生はなんで学校でやろうとしたんだよ」
 「そりゃ効果がどんなもんか見たかったし、後片付けも必要だしな」


 呪いについて聞く。
 「数百人を呪う条件をすでに踏んでる?呪詛珠で格差ありすぎじゃねえ?しかもよりによってそういう呪いをあんたが引くとはな」
 「ま、オレもコレがいいって聞いただけだがね」
 「誰に聞いた?」
 「おっと、なんでもねえなんでもねえ」
 「やっぱりこの呪いについて入れ知恵したヤツがいあるな!」
 「なんのことだかサッパリだ」


 黒魔術について聞く。
 「お前さん20年前から黒魔術とやらを研究してたんだろ?そんなに簡単に呪詛に乗り換えていいのかよ」
 「でも最初に裏切ったのは黒魔術だからなア。人間やっぱ期待に応えてくれるモンに鞍替えするのは自然な流れってえもんだろ」
 「それは20年前の根島事件で蘇生の黒魔術の効果が何もなかったからか?20年目の真実に俺はビックリだ。で、今回もまた呪いで俺に嫌がらせしつつ滓魂で蘇りの秘術を使おうってわけか。根島よ、そこまでして生き返らせたい人がいるんだな?それはあの赤ん坊の母親だった女だな?お前には、伴侶となる女がいたな。で婚姻関係にはなかったが、子供ができた。だが病気だが事故だがわからねえが、赤子とお前を残して突然亡くなっちまった。お前、その女を必死に、なりふり構わず蘇らせようとしてたんじゃねえのか?今回もな、蘇りの秘術なんてえモンに多くの人が惑わされているのを見てきたがよ、自然の摂理に逆らおうとしたら、そりゃどっかに歪みは出るってもんだ。もしお前の悲しみに誰からも寄り添ってもらえなかったのが原因だってならよ・・・・」
 「カハハハハ!違えよ!バーカ!いいぜ、教えてやるよ、20年前のあの事件でオレに何があったのかをよ!」
 「なんだと!」
 「こんなオレを愛してくれた女がいたってえのはその通りでよ。名前を篠といった。故郷もハッキリしねえ流れ者の女だったが、オレにとっては天使のような存在だった。それが急な病気でよ、死ぬときはあっという間だったなア。公害病だったかもしれねえがマトモな診察を受けるカネなんざなかった。篠を失ったオレは悲観に明け暮れる日々を送った。そんなとき、露店であの魔道書を手に入れた。でもって、あの事件が蘇生の黒魔術の儀式のためだってえのもその通りだ」
 「あってんじゃねえか」
 「でもよ、その黒魔術の効果がなかったなんて誰が言った?」
 「さっき自分で『裏切られた』って言ってたじゃねえか」
 「蘇生の術ってのはそのまま生き返るんじゃなくてよ、ありゃ転生するっていう術、また生まれ変わる術だったんだ」
 「なに?おいおいおい!まさか!あの赤ん坊が?」
 「篠は蘇生の黒魔術によって赤ん坊の姿で生まれ変わりやがった」
 「そんなことが、あんのか?あの赤ん坊がその女当人だと?」
 「違う、あんな赤子、オレが好きだった篠でもなんでもねえよ!オレのことなんぞわかりゃしねえ!優しくオレを包んでくれる手も温かい声も、何一つねえんだぞ!」
 「そりゃそうだろう!赤ん坊なんだからよ!愛しい相手の生まれ変わりなんだったらちゃんとテメエで責任もって面倒みろや!」
 「そんなん納得いくかよ!生贄を何人も捕まえて何度もバラして、その結果がそんなんだぞ!あんな泣きわめくだけの赤ん坊、篠じゃねえ!優しくてあったけえオレの篠を返せよ!」
 「それで赤子を放置してたのかよ」
 「じゃあてめえは惚れた女がある日突然赤子になった現れて変わらず愛せンのかよ!何も確証持てねェだろうが!本当に当人なのか確認する方法もねェ!」
 「お前がてめえのことしか考えねえロクデナシだってのはよくわかった。それで今回は鞍替えして蘇りの秘術にすがりつこうってワケかよ」
 「今度のは違うんだろうが!ちゃんと過去に実績にある術なんだろ?」
 「また同じかもしれねえぞ?蘇りの秘術でも赤子に転生したらどうする?」
 「ぐ!信じるかよ、蘇生はホンモンだ!」


 人物リスト更新:根島史周


 黒魔術について聞く。
 「ともかく黒魔術はオレはもういいや」
 「それで信用できなくなった魔道書は岩井に譲ったってワケか」
 「アイツは利用できそうだったからな。信じ込むよううまく刷り込んだぜ」


 呪いについて聞く。
 「お前さんが呪詛珠を昼間でも使えるってのは、この場を逃れるためのウソだよな」
 「さて、どうだろうなァ」
 「この状況でお前が今すぐ呪詛を使わねえ理由はねえだろうが。ここで拘束される前にやるだろ?」
 「さすが津詰の旦那、あんたの言う通りだ。だから、もう使ったよ、数人に」
 「は?」
 「ほれほれ、行かなくていいのか?確認」
 「なんだと?いつの間に!エリオ、根島から目を離さねえまま警官を呼んで確認に出せ!」
 「オッケー、ボス。おーい、警官、誰かこっちへ!」
 「まあこのまま放っておいたらどんどん数は増えていくけどな。さアてどうする?」
 「ハッタリだろ、どうせ」



 「うらあああ!殺すぞ、若造!」
 「撃つぞ!」
 一発発射するエリオ。
 「危ね!ホントに撃つんじゃねえ!」
 「じゃ、あばよ!」
 「しまった!飛び降りやがった!逃がすんじゃねえぞ!」


 午後6時台。
 本部より各局、駒形橋での包囲を抜け脱走した被疑者は現在も逃走中。犯行予告の時間までもう間もないため、調査員を増員し隅田川周辺だけでなくいより広域に範囲を広げて捜索にあたれ。


 「すみません、ボス。完全にオレのせいです。オレがあそこでびびって発砲したから」
 「もういい、俺の責任だっつってんだろ。銃を下げさせなかったのも俺だ。川に逃げても行ける範囲なんて限られていると思ってたのも誤算だ。もしかしたら今頃、川の底でオダブツになってる可能性もあるかもしれんが、そう都合よくはいかねえだろうなあ」
 「あいつ、本当に数百人も?」
 「あの場でやったと言ってのも結局ハッタリだったわけだが、ウソであってくれと願うほかねえな」


 しかし、その後に判明した根島史周の持つ呪詛珠 片葉の芦の呪いの条件は、現在の正確な顔・住所・氏名・年齢・職業・所在地を知っている相手の手足を切断して失血死させる、というものであった。
 そのため、この日の日没とともに、駒形高校に在籍する生徒632名のうち自宅にいた377名の少年少女が、名簿の順に、片手片足が切断され激痛に叫びながら次々に失血死していった。
 この原因不明の惨劇に人々は怯え震えあがり、社会は阿鼻叫喚の大パニックとなり、やがて人々の恐怖や憶測やさらなる混乱を呼び、呪詛の存在についても誤った情報が交錯したことで、まったく関係のない事件が連鎖的に巻き起こるという手の付けようのない大混乱を巻き起こした。
 ここまでの事態を根島史周が望んでいたのかは定かではないが、津詰徹生の娘である灯野あやめもほどなくして根島の呪いによって殺害され、津詰徹生はこの重積と市民からの糾弾に耐えられず警察を辞職し逃げるように世間から姿を消すことになり、少なくても津詰徹生を追い込むといいう根島の目的はこれ以上ないレベルで達成し、それは満悦の極みであったという。


 エンディング#2 根島史周の追慕


 膨大は滓魂を集めた根島史周がその後何を願ったのかは明らかではないが、のちの情報によると根島はある女性に付き従っており、その主をこう呼んでいたという。
 「アシノ様」と。

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