チラシの裏~弐位のゲーム日記
社会人ゲーマーの弐位のゲームと仕事とブログペットのことをつづった日記

 今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?


 隅田川で津詰はあやめと話し合っている。
 物陰にエリオ、ミヲ、やっこが隠れていて、二人の会話を聞いている。


 「直接会うのは3年ぶりくらいか。達者にいてたかよ?大学進学を決めた時にあいさつに来て以来か」
 「学費を出してもらうから一応ね。ちゃんと一人で来た?」
 「ああ、一人だよ。身代金の受け渡しをする誘拐犯みてえな呼び出し方しやがって」
 「捕まりたくないもん」
 「まさかお前の方法から、警察に電話してくるとはな」
 「こっちも会う必要があったから」
 「まあ、一個ずついこうや」


 呪詛珠のことを聞く。
 「お前、呪詛珠、持ってるんだよな?」
 「あるけど」
 「大人しく手放す気はねえか?」
 「ないよ」
 「今も呪主である俺の命を狙っているわけか?」
 「それが目的だもの。べらべらしゃべってるけど、条件を満たしたら、すぐ使うからね」


 呪詛珠のことを聞く。
 「今、いくつ持ってるんだ?」
 「3つだけど?」
 「そうか」


 呪詛珠のことを聞く。
 「渡すつもりはないよ」


 お守りのことを聞く。
 「白石美智代の持ってたお守りってのに心当たりはねえか?」
 「白石?」
 「並垣って男と車に乗って事故を起こしたときのヤツだ」
 「ああ、祐太郎くんの。あった、あった」
 「祐太郎くん!お前、あれか?やっぱりあの男とは、その、そういう関係で・・・」
 「え、別に」
 「でもあいつが言うには」
 ミヲ「話がずれてる」
 「もう会うつもりもねえなら、それでいいんだが」
 「聞きたかったのはそんなことなの?」
 「そうじゃねえ!今はお守りだ、お守り!お前が現場から持って行ったのか?」
 「これのこと?」
 「これだ!」
 「現場に落ちてたのを拾っちゃって。指紋が付いたから持って来ちゃった」
 「本当にそれだけの理由なんだな?」
 「そんな特別なものなの?」
 「ああ、必要なものなんだ。渡してもらってもいいか?」
 「何なの?」
 「今発生している七不思議の呪いを解くために必要なんだ」
 「これ渡したら、秘術が使えなくなっちゃうの?それじゃ、やだよ。渡せない」
 「うぐぐ、しまった」
 やっこ「ちょっと頼りなさ過ぎない」


 お守りのことを聞く。
 「お守り、渡してもらえねえか?」
 「やだよ、秘術がなくなると困るもん」


 秘術の願いのことを聞く。
 「お前はそこまでして蘇りの秘術で何を望んでいるんだ?」
 「どうせバカバカしいとか言って否定するに決まってるし」
 「蘇りは無理でも一緒に埋め合わせる方法を考えることはできるかもしれねえし」
 「葛飾北斎先生を蘇らせたいの」
 「あの浮世絵の?」
 「壮大でしょ」
 「そりゃ好きだとは聞いているが、何をそんな馬鹿なことを!」
 「ほら」
 「うっ」
 「浮世絵の浪漫に没頭している時間だけがわたしの拠り所だったの」
 「思ってもみなかった」
 「わたしが今も生きているのは北斎先生のおかげ」
 「そこまで追い詰めていたのかよ」
 「今さら気づくくらいだもんね」


 秘術の願いのことを聞く。
 「蘇りの秘術の話を聞いたとき、わたしの使命はこれだ、って思ったよ。これを果たしたらもういつ死んでもいいって」
 「お前、そんなことを・・・」


 人質になったことを聞く。
 「さっきは人質になったのに助けられなくてすまなかった。怪我はねえか?」
 「最初に確認するもんじゃない?普通」
 「うぐ!」
 「わたしの心配よりも自分の都合が先なんだよね」
 「面目ねえ」
 ミヲ「それはダメだよ」
 やっこ「やっちまったねえ」


 人質になったことを聞く。
 「わたしは大丈夫だよ」
 「それならよかった」


 根島史周のことを聞く。
 「根島をやったのは、お前か?」
 「だったらどうするの?かくまってくれるの?」
 「いや、それは、さすがに・・・」
 「仕事だけはマジメだもんね。わたしがやりました。
 あの男は、わたしが呪主だとは思ってもみなかったみたい。庭園に連れていかれて話してる間に、条件を踏んでたから使ってみたらいけた。まさか、発動するとは思ってなかった。
 だから、もう後には引けないの」
 「罪を重ねる前にやりなおせる!」
 「じゃあ、言い方変える。このチャンスを逃したくない」


 根島史周のことを聞く。
 「根島のヤツ、何か言ってなかったか?」
 「あなたの悪口ならたくさん言ってたけど」
 「そうだろうな」
 「だから、わたしも負けないくらい言ってやった、悪口」
 「容赦ねえな」
 「そこに関しては、少し意気投合できたかも」
 「凶悪犯だぞ!ダメな意気投合だ、それ」
 「でも、わたしも殺人犯だから、もう似たようなものじゃない?」
 「ちょっと、違うだろうがよ!」
 「違うの?」
 「違わねえな・・・」
 「ホント正直だなあ」
 「俺はよくわからねえんだが、世の父親ってのはよ、子供が罪を犯したら匿うモンなのか?」
 「さあ、そっちのが詳しいでしょ」
 「身代わりになろうとしたり隠蔽の手伝いをしたりする親は、まあ、いるな。人しては間違ってるが、親としてはそれが正しいのか?」
 「わかんない。でもそういう父親なら、もし間違いを犯したときでも相談しやすいだろうとは思うけど。何があっても親だけは自分の味方だっていう安心感?」
 「そうか、それが味方なあ。そりゃあ、俺には無理だな」
 「別にそんな期待していないし」


 根島史周のことを聞く。
 「根島は本当に何も言ってこなかったか」
 「別に」


 母親のことを聞く。
 「泰子はどうしてる?」
 「お母さん?さあ、連絡してないから。わたしもずっと一人暮らしだし。むしろそっちのほうが連絡してると思うけど」
「そういや今朝電話したな。保護するために。
 今日一日お前を探し回ってたはずだ」
 「じゃあ、元気そうだね。
 わたしが警察に電話したあと、ちゃんと連絡ついたって連絡した?」
 「あ、してねえ」
 「あーあ」


 母親のことについて聞く。
 「夜遊びが多いって聞いたぜ。あんま心配かけさすんじゃねえぞ」
 「どのクチがそれを言うんだが」


 「そっちの話は、もういいよね?わたしの話も聞いてもらえる?」
 「なんだ?」
 「隠していること、あるよね?」→ある


 「こんだけ生きてりゃ、隠し事のひとつやふたつあるだろ」
 「そういう逃げ方ね。
 じゃあ、わたしの持ってる津軽の太鼓の呪詛珠の条件を教えとくけど、これね、わたしに対しての隠し事がバレた相手を叩き殺す、というもので。つまり、わたしが知っている事実をあなたが隠したときに呪詛を行使できるんだけど。その上で、もう一度聞いてもいい?」
 「それで確認しようってのか。
 だった俺もその前にひとつ言っておくが、俺の落ち葉なき椎、こいつも実は似たような条件を持っててな。俺に対してウソをついたら、そのタイミンブで呪詛を行使できる」
 「何それ、ずるい。わたしに使う気?」
 「公人としちゃ許されねえだろうが、人の親として子供を止めるには致し方ねえ」
 「そんなことで素直にいう事聞くわけないじゃない」
 「俺も使いたかねえよ。お前がウソつかなきゃいいだけだ」
 「わたしがウソなんてついても仕方ないし。
 じゃあ聞くけど、隠したら、今度こそ本当に死ぬからね。
 わたしさ、あなたたちの本当の子供じゃないんでしょ?死産だった子供の代わりに都合よる拾われたんでしょ?本当の親が誰なのか言えないから、ずっと隠しているんだよね?」
 「・・・」
 「黙ってるのは卑怯じゃない?でも、あなたに都合悪いから言えるわけないよね。だってわたしの本当の親はさっきの・・・」
 「あやめ!言いてえことはそれだけか?だったら答えはひとつだ。よく聞け。お前は正真正銘俺たちの娘だ。それ以上でも以下でもねえ」
 「この期に及んで、まだ隠すの!なんで、このばか!」
 「ぐわあああ!!!」
 襟尾「ボス、ボス!なんで、そんな意地を!」
 「あーあ、やっちゃった。なんでそこまでして隠すのかな?」
 「おい、あやめ」
 「え!なんで?」
 「誇れ、何があろうとお前は、俺たちのかけがえのない子供だ!」
 「なんで、生きてるの?」
 「根島のヤロウに何を吹き込まれたか知らねえがよ、お前は篠じゃねえ。蘆乃なんかでもねえ。津詰家の長女津詰あやめだ。今は灯野だったか。どっちも大事なお前の本名だ」
 「馬鹿じゃないの?真実がそうじゃないってことは、呪いが証明してるんだけど」
 「確かによ、一緒に遊んだ思い出は少ねえかもしれねえ。家のことは任せっきりで、ほぼ何もしてこなかったけどよ。それでも、仕事中でも、どんなキツい現場にいてもよ、お前が元気で成長して幸せになることだけをずっと、望んできたんだぜ」
 「何言ってるの?」
 「だから、最後によ。そっちも一つだけ正直に教えてくれや。ここでウソついたら道連れだぜ」
 「やめてよ」
 「秘術のために、今回の七不思議の呪いを呼び起こした黒幕ってのは、お前じゃねえだろ?」
 「うん、そんなことできないし」
 「白石美智代のお守りを拾ったのも、ただの偶然だよな?」
 「さっきそう言ったじゃん」
 「ああ、よかった。それが聞けりゃ、大丈夫だ。お前は根島とは違う。夢想に逃げなくても、ちゃんと自分の足で生きていける。俺をいくら嫌ってもいい、無茶な願いを持つのもいい。ただ人の道だけは踏み外してくれるなよ。お前の今回の呪いの被害者なんだ」
 「・・・」
 「ひき逃げの件と呪詛行使した分は、まだちゃんと償える。逃げんなよ。お前なら絶対やりなおせる。できるはずだ。俺の子だからな。それからの人生は達者で生きろよ・・・」
 「おとうさん!あああ!!!」
 エリオ「ボス!」


 同日午後6時18分、灯野あやめの身柄を確保。
 同時に津詰徹生の死亡も確認された。
 津詰が所持していた呪詛珠5個および灯野あやめが放棄した3個については呪主を失い一時的に霊力が切れたため、その間に回収し、黒鈴ミヲが所持することで簡易的に封印。
 並びに灯野あやめの所持していたお守り・陰も回収され、こちらも黒鈴ミヲに委ねられた。
 これらにより、今回の事態によって発生し得た呪詛による大量虐殺は未然に防がれた。
 ・・・かに思えた。


 本所七不思議:津軽の太鼓
 浮世絵師の千斎翁が、孫娘から聞いた呪いや魂や蘇りの夢物語を描いたところ、お上の目にとまったが、ある日、太鼓で打たれたような無体な姿で発見された。
 本所七不思議:片葉の芦
 濡れ衣を着せられた夫の留蔵が縊死した。夫の濡れ衣を晴らそうと妻のお駒は、お上の回し者の留蔵から情報を引き出して確信を得たが、お上に訴えられると困る留蔵に、片手片足を切り落とされて死ぬ。


 午後8時台。
 襟尾とミヲは、置いてけ堀の呪主を探しに、錦糸堀公園を訪れる。(夜遅いため、やっこは家に送り返した)


 電話ボックス左の掲示板を調べて、なめどり#20を発見!
 (なめどりコンプリート!)


 「残る呪詛珠の置いてけ堀は黒幕が何者なのかも気になるけど、その心配を無くすためにもまずはそっちだよね。
 ふたつのお守りはどうだった。禄命簿:陰の書の在処はわかった?」
 「お守りの中身を二つ掛け合わせると解除できる封印が掛けられてました。中身の板切れみたいなものは封印によって小さく折りたたまれた状態の書物でした」
 「じゃあそれが陰の書ってわけか。内容はどうだった?」
 「ですが、まだその書を開けるためには、もひとつ封印を解かないといけないようで。それに手こずっているので、ちょっと手伝ってもらいたいんですけど」
 「オレに何ができるかわからないけど任せて!」
 「書物には5種類のお札が貼られて封印してありまして、それを正しい順番で剥がせは良いみたいです。
 お札の種類は、鮒、提灯、椎の葉、太鼓、芦の穂の5つなんですけど」
 「これ、もし間違えたらドカンといくやつ?」
 「やり直しになるだけです。さっき試しました。
 秘術のための呪いが解き放たれた状態でないと、解除できないような仕掛けだと思うので、今回の呪いに関係するものにヒントが隠されていると思うんですけども」


 鮒=置いてけ堀→おトキの父親の甚吉が消えて、母親の駒もいなくなり、おトキは堀に落ちて死んだ
 提灯=送り提灯→世話になった若い夫婦とその娘を全て失ってしまった陰陽師の男
 椎の葉=落葉なき椎→秘術で衆人を誑かしていた甚吉が首を括って死んだ。便乗して繁盛していた浮世絵師も死んだ。
 太鼓=津軽の太鼓→浮世絵師の千斎翁が死んだ
 芦の穂=片葉の芦→人を誑かしたを言われた夫が首を括って死んだ。その妻お駒が留蔵に殺された。


 本所事変が起きた順番は太鼓→椎の葉→芦の穂→鮒→提灯
 これと同じ順番で封印を解く!


 「これで中身が読めます」


 禄命簿・陰の書
 後世に事変の怨害による災いが起きた時のためにこの書を残す。
 災いを鎮めんとする者よ、以下の3つのものを一所に揃えよ。我が解除の術が発動し、秘術も呪詛もすべて払い去るもの也。
 一、我が魂、それすなわち、我が呪影也
 一、我が現身、それすなわち、その時代に生きし我が血統の者也
 一、我が精神、それすなわち、この晴曼自身の意識也


 本所事変
 本所の長屋で暮らす根付職人の甚吉、妻のコマ、娘のトキは、行き倒れの男を介抱する。
 男は、土御門晴曼と名乗り、蘇りの秘術を研究していた男だった。
 晴曼は、甚吉一家のためなら秘術を使っても良い、と考え、蘇らせたい者はいるか?と甚吉に尋ねるが、甚吉、礼なんか気にするな、と断る。
 晴曼は頭を何度も下げて、長屋を出て行った。


 晴曼が語った蘇りの秘術を意味を理解していなかったトキは、同じ長屋の住んでいた浮世絵師の千翁斎に物語として蘇りの秘術を語った。千翁斎はそれを浮世絵にしたところ、たいそうな評判となり、浮世絵と関連する根付を作った甚吉ともども繁盛する。


 千翁斎が大名藩邸に召し出されたが、美貌を永遠に保つため蘇りの秘術と晴曼を追う陰陽師の蘆乃の手で拷問を受け、禄命簿と甚吉一家のことを吐いた末、死亡する。


 大名家の家老は、甚吉を捕らえて蘇りの秘術と晴曼の行方を吐かそうと拷問するが、甚吉は口を閉ざしたまま死ぬ。甚吉は、蘇りの秘術をいう偽りの噂を流して民衆を惑わした罪に耐え切れず自死したことにされる。


 家老の工作を目撃していた踊り子が、真実を触れ回る。家老は踊り子を捕らえ、取引を持ちかけ、あれは作り話であったと言わせ、口封じのため膠を塗り付けたお面で窒息死させる。


 コマが甚吉の死の真相を嗅ぎまわっていたため、家老は間諜を務める浪人にコマを狙わせるが、コマの挑発に乗った浪人はコマを切り殺してしまい、切腹を命じられる。


 両親がいなくなったトキは堀に落ちて溺れ死ぬ。
 晴曼の居所が掴めず苛立った蘆乃は、役立たずの家老の屋敷に火を点けて殺す。


 甚吉一家の死を知った晴曼は、蘆乃と対峙するが、倒され禄命簿を奪われてしまう。
 晴曼は蘆乃の足に呪いをかけて殺して、息絶える。


 十分な滓魂がたまっていたため、蘇りの秘術が発動して晴曼は蘇った。
 蘆乃に奪われた禄命簿は行方知れずとなった
 晴曼は、甚吉の作った9つの根付に残った滓魂を込めて法具とした。
 そして、すべての真相を禄命簿:陰の書に記し、末裔に伝えていくことにした。


 「何が書かれてるんだい?」
 「江戸時代の本所で起きた蘇りの秘術を巡る惨事の顛末ですね。本所事変と呼ばれる内容の一部始終が明らかになりました」
 「ほかにも書かれているの?」
 「こちらが私たちが求めていた情報ですね。
 『後世に事変の怨害による災いが起きた時のためにこの書を残す』とあります」
 「予測していたんだ」
 「で、続きなんですけど。
 『災いを鎮めんとする者よ、以下の3つのものを一所に揃えよ。我が解除の術が発動し、秘術も呪詛もすべて払い去るもの也。
 一、我が魂、それすなわち、我が呪影也
 一、我が現身、それすなわち、その時代に生きし我が血統の者也
 一、我が精神、それすなわち、この晴曼自身の意識也』と書かれており、3つのものを一か所に集めれば、晴曼の解除の術が発動して、呪詛を秘術も全部打ち消してくれるみたいです」
 「おお、それだよ!」
 「魂は晴曼の呪影と書かれてますね」
 「七不思議の中に晴曼自身のものが混じっているってこと?」
 「そういえば新石先生もそんなようなことを言っていました。
 『我が呪影は我が呪詛を持つ』『我が呪詛とは呪主を滅するもの也』だそうです」
 「それがヒントなわけか」
 「それから現身は晴曼の血を引く人みたいですけど」
 「確か吉見がその晴曼って人の血筋だったんだよね?あとはお守りを持っていた白石美智代か」
 「どちらもすでにこの世にいないですね。血統はいくつも分かれたようなので、他にもいないですかね。
 『現身は我が血を受けし者でも特に霊感を持つ者が望ましい。我が血のり霊感が強い者であれば、霊に取り憑かれようとも逆にその霊の制御を自ら奪えるほどであろう』とも書かれています」
 「そんな人いたっけ?」
 「私もそういうことができる人に心当たりはないです」
 「あとは?」
 「『我が精神は蘇りの秘術の術式が彼の地で発動した際に呼び覚まされるであろう』とあります」
 「つまり?」
 「晴曼の精神は、秘術が発動した昨晩に現れて、すでにどこかの誰かに取り憑いているはず」
 「よし、呪影と末裔の人物と晴曼に取り憑かれた人物を今から探して集めればいいわけだな!」
 「はい。もしかして、そのうしろのふたつは同一人物で済むのかも」
 「それは誰か?」
 「これはやっこちゃんに取り憑いていた白石さんが記憶をなくしていたのと同じで、晴曼の意識は自分が晴曼であることに気づいていないだけで、この事実を知れは自ずと動いてくれるのでは?」
 「すると、その人はすでに?」
 「誰かこっちに来ます」
 女性「ちょっと失礼します」


 女性は葉子だった!


 「どちら様でしょうか」
 女性「わたしがさっき飲んだジュースの空き缶を1万円で買い取りませんか?」
 「え?」
 女性「今ならフライドチキンの骨も一緒に付いてくるのでお得ですよ!」
 「間に合ってます」
 女性「そんなこと言わずに!おいしいですよ!」
 「こういう場合はどうすれば・・・」
 「取り締まるほどのことじゃないし、相手してても仕方がない。場所を移そうか」
 「ごめんなさい。取り込み中なので失礼します」


 葉子が置いてけ堀の呪詛を行使!
 「くる・・しい・・・」
 「これ、呪詛の・・・」


 案内人「これにて本所七不思議にまつわる物語は終了でございます。残念ながら黒幕と呼ばれる人物のほうが一枚上手だったようですね。証拠も残さず隠れ続けていた彼女を止める方法は、おそらくないでしょう。
 ただもし、この結末がお気に召さないのであれば、あなた様の手で違う道を拓いてくださいませ。
 それではわたしくしはこれにて失礼したします」

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弐位(にい)
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非公開
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中間管理職
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 大人になりきれない社会人ゲーマー。
 現在の夢:ゲームする時間の確保、サービス残業時間減少、年棒アップ
 将来の夢:がんばってお金を稼いで、ニートでゲーム三昧の日々を送ること
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