チラシの裏~弐位のゲーム日記
社会人ゲーマーの弐位のゲームと仕事とブログペットのことをつづった日記

 今日のひぐらしのなく頃に粋はどうかな?


 ルート 沙都子4 #1 バーベキュー


 今日は雛見沢ファイターズの戦勝祝賀会、バーベキューパーティの日だ。
 圭一は、部活メンバー一同が会す以上、早食い大食い系の何らかの勝負が行われる可能性を考えて、朝飯は抜いてある。
 いつもの待ち合わせ場所には、レナの姿があり、少し遅れて魅音も合流した。
 バーベキュー会場は、梨花の古手神社の境内でだった。
 神社への階段の前で自転車を乗り捨て、階段を一段飛ばしに駆け上がり、境内にたどり着くと、雛見沢ファイターズの面々と父母が集まっていて、早々とバーベキューの支度を始めていた。
 もちろん、そこには沙都子と梨花の姿もあった。
 沙都子は圭一の姿を見るなり、憎まれ口を叩くが、圭一は即座に言い返して沙都子を泣かせる。
 かあいいモードになった沙都子は、レナに圭一にいじめられたことを訴えて、代わりに圭一を殴ってもらう。


 大人たちの要領がいいので、バーベキューの準備はすぐに完了した。
 プレートに垂らされたサラダ油がジュウと音を立てると大きな歓声が上がり、入江が肉の乗った大皿を持ってくるとさらに歓声が上がった。
 入江は、本当に奮発したんですよ、と言っている。
 沙都子は、三流のお肉じゃ、昨日の私の大活躍をねぎらうには値しませんでしてよ?と言うと、レナは、今日の主賓は沙都子に違いない、と答える。
 圭一も、最後のホームランを打ったのは沙都子だ、と同意する。
 梨花が、沙都子は運動神経はいいほうだ、と言うと、魅音は、突出している、と訂正する。
 おだてられて高笑いしている隙に、お肉が略奪されていることに気付かない沙都子が、無性に可愛らしい。
 富田と岡村が、ぎっしりの野菜や肉が串刺しにされた鉄串が並べられたでっかいバーベキュープレートを運んできた。
 串焼きだけは火力が必要なので、向こうの大型プレートでまとめて焼いていたのだ。
 各自に、鉄串とジュースの紙コップが手渡される。
 入江がビールの注がれた紙コップを持って、ビールケースの上に登壇し、乾杯の音頭を取った。
 「かんぱ~い」のあと、全員、串刺し肉にかぶりつく。あとは、昨日の互いの活躍をたたえ合っての大賑わいだった。
 沙都子は梨花を従え、昨日のホームランについてたっぷり自慢話にふけっていた。
 沙都子はいつも以上に饒舌で、ご満悦な様子だった。
 入江が、楽しそうですね、と圭一と同じように沙都子を遠くに眺めながら、話しかけてきた。
 「沙都子ちゃんの笑顔を見てると、なんだか心が洗われる気がしません?」と入江は言ったが、圭一は同意すると恥ずかしい気がしたので、「あいつの笑顔じゃ皿一枚ろくに洗えないと思う」と答えた。
 入江は、「それを聞いたら沙都子ちゃんは怒るんでしょうね。でもそんな彼女もとってもキュートなんですよ。」と言った。
 圭一が、「監督は、沙都子のこと、気に入っているみたいですね」と尋ねると、「大好きです。彼女がもっと大きくなったら、求婚しようと思っています。」と入江は言い切った。
 入江の答えに驚愕する圭一を見て、入江は、「驚かれました?ひょっとして、沙都子ちゃんのこと、狙っています?それは困ります。私はもう何十年も前から狙っているんですよ?」と言った。
 かろうじて圭一は、「何十年も前には、沙都子は生まれていない・・・」と言った。
 その後、入江は、昨日の圭一の活躍について過剰なくらいの誉め言葉をくれた。
 話をするうちに圭一は、入江が、突然言い出す問題発言を除けば、とても落ち着きのある、決して悪い人じゃないことだけはわかった。
 圭一は、「正直、沙都子にホームランを打てるなんて思わなかったです。」と言うと、入江は、「沙都子ちゃんのお兄さんは、どちらと言うと大人しい文系のタイプでした。きっと沙都子ちゃんは、その反対の才能に恵まれていたんでしょう。」と話し始めた。


 沙都子の兄の北条悟史は、雛見沢ファイターズで活躍したいたが、転校してしまった、と入江は言ったが、圭一は、悟史が家出したことを知っていたので、圭一は、「兄貴だけ転校したんでしたっけ?」と言ってしまう。
 入江は、これからする話は内緒ですよ、と断ってから、話し始めた。


 3年前、沙都子一家は旅行に出かけ、雨上がりの自然公園の遊歩道を散歩していた。
 展望台の柵の金具が老朽化し、昨日までの大雨で何かが緩んでいたのか、沙都子の両親は、沙都子の目の前で、柵ごと転落した。
 下は昨日までの大雨で増水した川が流れており、濁流となっていた。
 入江は何も言わなかったが、圭一には沙都子の両親の死は感じられた。


 入江は、「沙都子ちゃんは古手さんと一緒に暮らしてます。二人ともご両親がいなくて心細い日もあったでしょうが、助け合いながら生活しているようです。親の庇護なく生きていくっていうのは、あの年ごろには辛いことだと思います。古手さんは、特に村のお年寄りに慕われていますから、この村にいる限り、生きていくのにそんなに不自由はないでしょう。でも、それは古手さんだけの特別な事情で、沙都子ちゃんも同じというわけではありません。」と言った。
 圭一は、沙都子が毎日元気そうに笑っているから、沙都子が生活にどれだけの苦労をしているかまったく想像できていなかったことに気付く。
 入江は、内緒の話で沙都子を養子に迎えようと思ったことがあるが、法律では既婚者でないから養子は取れないと決まっているから、無理だった、と言った。
 それを聞いた圭一は、入江は、突拍子もないことを言っているようだが、真剣に沙都子という一人の女の子の幸せを願っているだけだ、ということに気付いた。
 入江は、沙都子の今の生活は決して幸福なものではないが、ほんの少しでも和らげてあげたいと思っている。と言った。
 それを聞いた圭一は、「沙都子は幸せですよ」と断言した。
 「こんなにも沙都子の幸せも願う人間が、こんなに身近にいて、不幸なわけありません。」と圭一は力強く告げた。
 それを聞いた入江は、感謝の言葉を述べ、沙都子には内緒にするように言った。(入江の養子話を聞いた沙都子は、こんなスケベ男なんか、誰がパパと呼ぶものですか!と憤慨しそうだから、とのこと)
 入江が、「あの子にはいつまでも笑っていてほしいんです」と言うと、圭一も、「俺も同じことを考えています。」と言った。
 入江は、私たちは仲間だから、絶対に沙都子を泣かせたりしない、と約束しよう、と言い出したので、圭一も同意し、あとは互いに何もしゃべらず、沙都子がみんなとはしゃいでいるのを眺めているだけだった。


 しばらくして圭一が、入江に、もし沙都子を養子にできたらどうするのかを尋ねた。
 魅音の声が聞こえてきて、「私のことをご主人様と呼ばせて、優しく可憐なメイドにします」と言った。
 さらに魅音は、「沙都子を自分専属の『ぷりちー』なメイドにするってはっきり言いました。」と言った。
 魅音が戦勝祝勝会に来ているのが理由を知らない圭一に向かって、魅音は、自分は雛見沢ファイターズのマネージャー、しかも1年さぼっている幽霊マネージャーだ、と言った。
 入江は、詩音が来ないと試合に華がないから、試合くらい昔みたいに応援に来てほしい、と言うと、詩音は、圭一が雛見沢ファイターズに移籍するなら考える、と即答する。
 そこへ魅音が現れて、我が部のホープを引き抜かないで、と言い出す。
 レナも、圭一は部活の期待の新人だから、トレードもダメ、と言い切る。
 魅音は、部活をするから、と言って圭一を引っ張っていく。


 ルート 沙都子4 #2 悟史の話


 今日のゲームは脱落方式で、負けた人間からゲームを抜けバーベキューの後片付けをしていた。
 爆死した圭一を姿を思い出し、大爆笑の詩音。
 圭一は、沙都子と共同戦線を張ってたのだが、裏切られて最下位になったのだ。
 そこへ入江が様子を見に来る。
 詩音は、嫌がっているフリのジェスチャーで、本当は罰ゲームを口実に得られる貴重な経験に興奮を隠せないだけだ、と説明する。
 それを聞いて入江は、苦境を受け入れなければならないときは、厳しい指導を受けているメイドであると想像すればいい、とアドバイスをくれる。
 そして、入江は、圭一は力持ちみたいだから、プレートを水場に持って行って、洗ってほしい、と頼んできた。
 圭一は、蛇口が一つしかない集会所の脇の水場で洗い始めるがうまくいかない。
 そこへ詩音が、スポンジとクレンザーを持ってきてくれる。
 「昨日の試合、圭ちゃんが大活躍したそうじゃないですか」と詩音が聞いてきたので、圭一は、「褒めるならホームランを決めた沙都子の方だろ。あいつ、運動神経よかったんだな。」と答える。
 詩音は、悟史とは大違いで、運動神経は妹に全部取られた、と遠くを見るような目で語った。
 詩音が悟史のことを知っているとは、圭一には意外だった。


 「転校・・・したんだよな?」と圭一が言うと、詩音は、「転校?誰がそんなこと言ったんですか?」と聞き返してくる。
 圭一が、誰かから転校したって聞いた、と言うと、詩音は、「その誰かって誰ですか?転校届が出されてわけですか?それを誰かが見た?それとも聞いた?」とぎょっとするくらいの目つきを険しくして聞いてきた。
 圭一が、目がマジだぞ、と指摘すると、詩音は元の涼しい表情に戻り、「すみません、でも、よく知りもしないで悟史くんのことを、転校とか言わないでください、本当に、お願いしますね。」と言った。
 圭一は、「ごめん、なんとなく転校と聞かされて、そうだと信じていたんだよ。じゃあ、実際は違うのか?」と言うと、詩音は踵を返して去っていった。


 入江がみんなを集めて閉会の挨拶をした。
 結局ゲームは、魅音の華麗な優勝で幕を下ろしたらしい。
 部活メンバーは、圭一の罰ゲームの興味津々だが、ここで時間となり、沙都子と梨花とはここで別れ、圭一たちは家路につくことにする。


 魅音が、6月なのに今年は梅雨とか全然なくて、いきなり夏みたいな感じだけど、週明けから大雨注意とか言っていたから、綿流しにぶつからなきゃいいのに、と言って、圭一に同意を求めたが、考え事をしていた圭一は、返事がやや遅れた。
 圭一は、悟史のことを転校した、と言って、詩音に怒られたことが、釈然としていなかったため、ストレートにその思いが口から出てしまう。
 「沙都子の兄の悟史って、どうしたんだっけ。引っ越したんだっけ?」
 レナは、転校した、と答えたので、詩音が言ったように圭一も、「転校って誰がそんなこと言ったんだよ?本当に転校したなら、転校届とかが学校に提出されるはずだろ?でも、実際には出てないんじゃないのか?」と返した。
 魅音もレナも、目を大きく見開いて言葉を失っていた。
 やがて魅音が、「別に隠そうとか騙そうとか、そういうつもりじゃないのをわかってほしいんだけど・・・悟史は、転校したわけじゃないんだよ。」と観念して言った。
 レナが、「帰ってこないの。」と毅然としてはっきりと言った。
 「ある日から家に帰ってこないの。」とレナが言ったので、圭一は、悟史はどこへ行ったのかを尋ねた。
 レナは、知らない、と冷たく答えた。
 魅音が、「ある日を境に、悟史は家に帰ってこなかった。村中みんなで探したし、警察も方々探してくれた。それで、家出じゃないかって話になってさ。警察の調べでは、悟史はバイトでこつこつとお金を貯めてて貯金とかしてたんだけど、それをいなくなった日に全部下ろしてたのがわかったんだよ。で、名古屋駅だかで、悟史によく似た人物が目撃されたとかで・・・」と言った。
 レナは、「そんなのは嘘だと思う。悟史くんは家出じゃない。」ときっぱりと断じた。
 魅音がやめなよと言っているのに、レナは、これはオヤシロさまの祟りだ、と言い切った。


 悟史は消える前、レナに、誰かに見張られている、後を付けられている、家の中までついてくる、寝るとき枕元に立って見下ろしている、と言っていたとのこと。
 それはオヤシロさまの祟りの前兆で、悟史は心のどこかで雛見沢を捨てて逃げ出そうという気持ちがあったのを、オヤシロサマが許さなかったのだ。
 オヤシロサマは、雛見沢の守り神で、雛見沢を捨てて逃げ出そうとする人を絶対に許さない。
 レナは謝ったが、悟史は謝らなかっただろうから、オヤシロさまの祟りにあってしまった。
 オヤシロさまの祟りは信じようと信じまいと、確かに!


 だんだんヒートアップするレナの頭を、怒りがありありと浮かんでいる魅音が引っ叩いた。
 憮然とした顔のレナだったが、しばらくすると元の落ち着きある表情に戻っていた。


 一言も口をきかず、いつもの魅音との分かれ道に差し掛かった時、魅音が、「圭ちゃん、マンガ貸すって約束したじゃない?よかったら寄ってく?」と言った。
 魅音が圭一と二人っきりで話すための方便だと気付いたのかどうかわからないが、レナは、先に帰ると言ってくれたので、レナと別れて、圭一は魅音と歩きながら話をした。
 魅音は、悟史の話はあまり触れない方がいい話だからしなかっただけで、別にかくしてわかじゃない、と言った。
 圭一は、悟史の話を話題にすること自体が不謹慎で、興味を持つこと自体がいけないことだと理解したが、みんながむきになるのが気になって仕方がなく、うっかり口にしてしまった。
 「もう二度と聞かないから、正直なとこを教えてくれないか。一体、悟史に何があったんだ。」
 しばらくしてから、魅音は、オヤシロさまの祟りについて聞いたことある?と言った。


 オヤシロさまは、今日バーベキューをした神社で祀られている雛見沢の守り神で、何年か前にダム工事で雛見沢が水没することになって、工事関係者が死んだとか何とかで、それがオヤシロさまの祟りってことになっている。
 悟史の死んだ両親は、ダムの誘致派のリーダー格だった。
 国はダム工事に伴って多額の補償金を用意したいたから、そのお金が欲しくて、ダム計画に賛成してた人たちも結構いたのだ。
 悟史の両親は、運悪く、オヤシロさまを祀るお祭りの日に事故死したため、オヤシロさまの祟りにあったんじゃないか、ってことになった。
 で、悟史の家出までオヤシロさまの祟りにされてしまった。


 「沙都子にとって、両親の事故も、悟史の家出も、オヤシロさまの祟りも、愉快な話じゃないのはわかるでしょ?だから、沙都子の家族の話には触れないことにしてる。悟史のことは、転校したって誤魔化すことにしてる。その辺の事情を汲み取ってもらえるよね。」
 圭一は軽はずみなことを聞いたと謝り、元来た道を戻ろうとすると、魅音は、「沙都子にだけじゃなく、レナの前でも悟史の話は慎んでくれるかな。さっきのでわかったと思うけど、レナって、オヤシロさまの祟りの話だけは、笑いごとで済まないんだよ。」と言った。
 どうしてレナはマジになるんだろう、と圭一が聞くと、魅音は、内緒の話でもらしてら絶交だ、と言って話し始めた。


 レナは、オヤシロさまの祟りにあったことがある、と言っていた。
 それを聞いた魅音は、被害妄想過剰な何かの思い込みだと思っているが、レナはそう言っているし、そう信じていており、茶化すとかなり怒る。
 できれば、レナのためにも沙都子のためにも、この話題に二度と触れるべきじゃない。


 そう言うと魅音は、手を振りながら去っていった。
 帰り道、圭一は、沙都子の笑顔を望みながら、好奇心にあっさり負け、暗部に面白半分で踏み込もうとした浅はかな自分を情けなく思った。
 野球大会やバーベキュー大会で大盛り上がりして、すごく楽しかったのに、わざわざその楽しかった時間を打ち消すようなことをしてしまい、明日からはこんな不愉快なことは絶対にしないようにしよう、と強く思った。


 TIPS:沙都子のトラップ講座(上級)


 のどかな昼休み、廊下からものすごい音が聞こえてきたので、廊下に飛び出すと、水入りバケツを逆さに頭にかぶった入江の姿があった。
 入江は、とても涼しそうに挨拶をした。
 いちいち子供のいたずらに腹を立てない大人な態度に感服する圭一。
 入江は、「こういうのは考え方ひとつで腹立たしくも愉快にもなるんです。要は受け止め方ひとつなんです。」と言った。
 圭一が、あんな目にあってもクールにいられる秘訣をご教授願いたい、と言うと、入江は語りだした。


 明治から続く古式ゆかしい旧家があり、そこには大勢の使用人としてメイドさんが雇われているとします。
 大きな家ですから、ベテランのお局様と化したメイド長から、新米のぴちぴちとしたメイドさんまでがたくさんいるのです。
 新米メイドたちはそのぴちぴちさと初々しさで、御主人様の寵愛を一身に!でも先輩メイドたちには許せないです。
 ことあるごとに難癖をつけ、虐め抜くのです。
 ホラ、まだこんなに埃が残っていますよ!もう一度なりなおし!バシャーン!
 バケツを逆さにぶっかえられるメイドさん。びしょ濡れのメイドさんが、泣きそうになりながら、それでも健気に、はぁはあ!


 沙都子を見つけた入江は、「沙都子さん、これは何ザマス!まだ埃が残ってるザマスよ!お仕置きザマス!」と言って、沙都子を摘まみ上げてお尻をペチンペチンと叩き始めた。
 圭一は、沙都子がこの顛末まで読めないのを不思議がるが、レナは、これが沙都子の望んだ結末だ、と言い切る。
 レナが言うには、人にイタズラしたら絶対に相手は怒って追いかけてくる、そういうのもコミュニケーションの一つとのこと。イタズラばかりしてる人は、かまってもらいたくて仕方がない寂しがり屋だから、沙都子のワナにかかったら、怒ったり笑ったりして、沙都子を追いかけて、とのこと。


 沙都子はトラップ哲学を得意げに語りながら、裏山を凶悪なトラップ地獄に改造していた。
 レナの言う通り、沙都子のトラップが人に構ってもらいたいおいう思いの裏返しなら、この裏山中に無数に仕掛けられたものは全部、そういう思いの結晶だということになる、と圭一は思った。


 TIPS:検死所見コピー


 検死の結果、被害者は以下に従い殺害されたと思われる。
 (1)拘束具で全身を拘束:抵抗時にできたと思われる傷痕から、全身を固定するもので拘束を受けたものと推定。特に、両手各指の関節に擦過傷が集中している。
 (2)複数の擦過傷および切傷が存在:上記から推測して、直接的な加害者は複数名存在したものと推定。
 (3)両手の指に複数の貫通した刺創:上記の刺創は釘のような細長い形状によるものと推定。
 (4)その他に遺体状況:腹部に致命傷と思われるものが複数存在。殺害者の激しい憎悪的感情、および見せしめの意図がうかがえる。
 (5)現場:王子川3号暗渠にて発見された際、遺体は重りとともに沈められていた。複数の成人男性が実行犯として関与している可能性が高い。


 大石さんへ、頼まれていた、例の王子川惨殺死体の検死所見コピーです。
 重春課長はS号じゃないかと見ているみたいです。


 TIPS:東三局


 「出ましたね、ロン。中ドラ3、満貫です。」
 得意げに笑う大石と悪態をつく仲間たちは、牌の山を崩してまた積み上げる。
 小宮山「例のドブ川惨殺死体のホトケは割れましたか?」
 大石「間宮リナ、本名は律子。」と言った。
 熊谷「鹿骨フラワーロードにある、ブルー・マーメイドってキャバクラに勤めていたみたいです。」
 鑑識「確か園崎系の若頭の店じゃろ」
 小宮山「S号関連かぁ。難航しそうなヤマだなぁ」
 熊谷「噂じゃホトケさん、園崎の上納金に手を付けちゃったらしいっす。」
 鑑識「裏に男がいそうじゃの。」
 大石「どうせもう死んでますよ、死体がまだ出ないだけで。」
 熊谷「女の同居人、生きているみたいですよ。」
 大石「生きてる?じゃ、これから死ぬんでしょうね。」
 熊谷「そのヒモなんですがね、北条鉄平なんですよ、あの。」
 大石「北条鉄平。去年、雛見沢で起こった主婦撲殺事件のホトケのご主人ですよ。事件のあと、姿を消したって聞いてましたけど、今どこに?」
 熊谷「女のアパートに同居してたんすがね、女が自分を捨てたと思ったみたいで、あちこちを探し回ってるらしいっす。」

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弐位(にい)
性別:
非公開
職業:
中間管理職
趣味:
もちろんゲーム
自己紹介:
 大人になりきれない社会人ゲーマー。
 現在の夢:ゲームする時間の確保、サービス残業時間減少、年棒アップ
 将来の夢:がんばってお金を稼いで、ニートでゲーム三昧の日々を送ること
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