チラシの裏~弐位のゲーム日記
社会人ゲーマーの弐位のゲームと仕事とブログペットのことをつづった日記

 今日のうみねこのなく頃に咲 〜猫箱と夢想の交響曲〜はどうかな?


 真里亞がいつも持ち歩いている手提げの中には手帳が入っており、そこには例のベアトリーチェの碑文が書き写されていた。
 浜辺で子供たちは謎解きを始める。
 子供たちは何度も挑戦していたようだが、戦人は初めて参加でノリノリだ。


 1行目、懐かしき、故郷を貫く鮎の川。
 金蔵の故郷はどこだろう?と戦人が尋ねると、朱志香が、戦前の右代宮家は小田原の辺りに屋敷を構えていた、と答える。
 そして、譲治が、小田原で鮎といったら、渓流釣りで有名な早川だろう、と答える。


 紗音は、午後の仕事はしばらくない、とのことで、子供たちに付き合っていた。
 使用人という立場上、客人と付き合うのは気を遣って疲れるのではないかと思ったが、紗音の場合、歳の近い人間と一緒に会話に加われるのが楽しいようだ。
 住み込みで働いている紗音にとって、歳が近いのは朱志香だけだったのだ。


 戦人が、早川を下ると何があるんだ?と尋ねると、紗音が、下流に出て海に出ると思います、と答える。
 戦人が、3行目には、川を下ればやがて里ありとある。河口部には、大昔から輸送の要衝になってて大きな都市がある、と話すと、譲治が、小田原城があるところだ、と答える。
 朱志香が、2年前にそこまでは推理できていた、と話す。


 4行目、その里にて二人が口にし岸を探れ。
 戦人が悩んでいると、紗音が、曽我岸という地名が小田原にあるらしい、とヒントをくれる。
 2年前にいっしょに推理した譲治が、小田原城の北に5キロくらいに曽我岸という地名があるが、そこからがわからない、と話してくれる。


 5行目、そこに黄金郷への鍵が眠る。
 曽我岸には、かつて右代宮家があったわけではないんで、その土地のどこかに鍵が隠されててノーヒントじゃお手上げた、と朱志香が愚痴る。
 譲治が、行ったことはないが、曽我岸は浅間山の山麓で、山の中にある、と教えてくれる。


 朱志香が、紗音に、金蔵の子供時代の話を聞かされたことはないのか、と尋ねると、昔の話はほとんどしないが、関東大震災について他人事のように話すので、関東地方よりずっと遠方に住んでいたのでは?と答える。
 譲治が、金蔵は小田原の本家出身ではなく、分家出身だ、と教えてくれる。
 つまり誰も金蔵の故郷を知らないのだ。


 戦人は、鍵なんてなくても扉はブチ壊して入ればいいから、最初の5行をすっ飛ばして、その先の推理に入ろう、と言い出す。


 第一の晩に、鍵の選びし6人を生贄に捧げよ。
 第二の晩に、寄り添う二人を引き裂け。
 そして、第四の晩から第八の晩まで5人、少なく見積もっても11人が生贄にされなきゃならない。
 魔女復活のための生贄を捧げた結果、第九の晩に魔女が蘇り、誰も生き残れはしない。
 みんな死んでしまうのに、第十の晩に黄金郷へ至るだろう、と書かれている。
 そして、魔女からもらえる4つの宝、一つはすべての黄金はわかるが、全ての死者の魂を蘇らせるは、みんな死んでしまったことに掛けている気がする。
 その次の、失った愛すらも蘇らせるも、第二の晩の寄り添いし二人を引き裂け、に掛けているようだ。
 第九の晩に蘇った魔女を、4つ目の宝が再び眠りにつかせる、となっていることから、好意的に解釈すると、死んだり別れさせたりと忙しいが、最後にはチャラになり、目覚めた魔女も再び眠り、手元には黄金が残るってことだろうか?


 戦人と朱志香が、魔女を胡散臭いと言った途端、真里亞が激高する。
 手帳には、碑文とともに、真里亞が書いた魔法少女チックな魔女が描かれていた。
 真里亞にとって魔女は、真里亞を虜にする魔法の夢を具現化できる唯一の存在なのだ。
 譲治が、真里亞にとっては碑文は黄金の場所を示すものじゃなくて、魔女を蘇らせる魔法だ、とフォローを入れてくれるが、真里亞はヘソを曲げたままだった。
 紗音が、使用人の間ではベアトリーチェ様の怪談が語り継がれている、と話し出す。


 これは、この島に屋敷が建てられてからずっと語り継がれている話で、当時の使用人たちは、屋敷には昼と夜で違う主がいると囁きあっていた。
 ちゃんと閉めたはずの窓や扉や鍵が、もう一度見回りに来たら開いていたとか、消したはずの灯りが点いていたり、点けたはずの灯りが消えていたり、置いたはずのものがなくなっていたり、置いた覚えのない物が置かれていたり、そういうことがあるたびに、古い使用人たちは魔女が姿を消して屋敷を訪れ、悪戯をしていったのだろうと囁き合った。
 他にも、鬼火や輝く蝶々が舞っているのを見たという使用人もおり、嘉音も見たことがあるそうだ。
 あと、最近では屋敷の中で深夜に、不思議な足音をよく聞くと使用人の間で話題になっており、肖像画の中のベアトリーチェ様が姿を消して屋敷の中を散歩しているんだろうと囁き合っているとのこと。実際、紗音も夜の見回りの時に、そういう足音を聞いたことがあるそうだ。
 ベアトリーチェ様は、もう一人の屋敷の主のため、変に怯えたりしないで、敬意を持っていれば、決して悪いことはしないそうだ。紗音が勤めを始める直前に、階段を転がり落ちて腰に怪我をして辞めた使用人は、ベアトリーチェ様のことを悪く言っていたそうで、ベアトリーチェ様のお怒りに触れたのだろうと噂しあったとのこと。


 それを聞いた戦人と朱志香は、真里亞とベアトリーチェに謝罪するが、真里亞は、魔女は気まぐれだから、と言い出す。
 譲治が、魔女のお怒りに触れないよう、真里亞に何か魔除けのようなものがないかを尋ねる。
 真里亞は、手提げを探り、やがてサソリをモチーフにしたデザインのメダルが付いたプラスチック製のブレスレットでを2つ取り出し、戦人と朱志香に手渡した。
 真里亞は、サソリは魔除けの力があるから、ベアトリーチェも大丈夫!と胸を張る。
 戦人は、ゲーセンの安っぽい景品のようだ、と思いながら、真里亞に感謝の言葉を伝える。


 その後、熊沢が焼いてくれたクッキーを食べながら、真里亞に黒魔術のアレコレを尋ねると、真里亞は嬉しそうに饒舌に答えてくれた。
 紗音の夕方の仕事が始まる時間が近づいたので、全員で敷物を畳み、ゴミを集めて、片付けをしてお開きになった。


 仕事がある紗音は一足先に屋敷に戻り、子供たちはゆっくりと薔薇園まで戻ってきた。
 だいぶ風が強くなってきており、今夜の台風が薔薇を滅茶滅茶にするだろう、と戦人が思っていると、真里亞が、「真里亞の薔薇、台風で飛ばされちゃう。うー!」と言い出し、走り出す。
 真里亞は、目印を付けたはずの薔薇を探すが見つからないため、みんなも手伝うことにしたが、真里亞が、「真里亞の薔薇はここなの!うー!うー!」と地団駄を踏むので、みんなは他の場所が探せず、真里亞が示す場所で探すフリをする羽目になった。
 そこへ偶然、真里亞の母親の楼座がやって来る。
 「探してー。ママも真里亞の薔薇を探して!うーうーうー!」と真里亞が言うので、戦人は楼座に、真里亞が元気のない薔薇に飴玉の包み紙を結び付けて目印にしたが、ここじゃなく他の場所だったと思う、と説明する。
 それを聞いた真里亞は、「ここなの!戦人が信じてくれない!うーうー!!」と騒ぎ立てたため、「うーうー言うのをやめさいって何度言ったらわかるの!ママも探してあげるから静かにしなさい!!」と楼座がキレてしまう。
 結局、楼座も探すが見つからなかったので、「他の場所の間違いじゃないの?」と言うと、真里亞は「違うの!ここにあるの!ママも信じてくれない!うーうーうー!!!」とさらに叫ぶ。
 楼座が、「誰かが抜いちゃったんでしょ。とにかくうーうー言うのをやめなさい」と言うと、真里亞はさらに興奮して、「真里亞の薔薇、抜いたのは誰、誰!返して、返して!うーうーうー!!!」とさらに騒ぎ立てたため、楼座はブチ切れて、平手で真里亞の左頬を打った。
 真里亞は一瞬静かになったが、自分の願いが拒絶されたことを知ると、ますます「真里亞の薔薇、真里亞の薔薇!うーうーうー!!!」と大声で騒ぎだす。
 楼座が、「その変な口調をやめなさいと言ってるでしょ!だからクラスの子たちにも馬鹿にされるんでしょうが!いい加減にしなさい!」と言って、もう一度真里亞の頬を打った。
 真里亞がますます大声で叫び出し、楼座が再度真里亞に手を上げようをしたので、戦人は間に入ろうとしたが、マジな顔をした楼座に凄まれてしまう。
 「誰も真里亞の薔薇を信じてくれない!ここにあったのに!探して!うーうーうー!!!」
 「でもないじゃない、なら他の場所の間違いでしょ?」
 「絶対にここなの!うーうーうー!!!!」
 「じゃあなくなっちゃったのよ、諦めなさい」
 「どうしてどうして、真里亞の薔薇がなくなっちゃうの?うーうーうー!!!」
 「知らないわよ。だから、そのうーうー言うのをやめさない!!!!」
 ガチ切れした楼座が、真里亞の頬を力強く打ったため、真里亞は転んでしまう。
 戦人は、暴力はいけませんよ、と言いながら二人の間に割って入る。
 「戦人くんは変に思わないの?うーうー唸っている女の子なんている?」
 「さすがに高校には・・・でも小学生なら、そういうのも可愛いじゃなすか」
 「可愛いって!」
 楼座の逆鱗に触れたらしく、楼座はすごい形相で戦人の胸倉をつかみ上げる。
 「馬鹿言ってんじゃないわよ!真里亞がいくつか知っている?9歳よ、小学4年生なのよ!幼稚園児じゃないのよ!それなのに、クラスでうーうー言ってるのよ!この変な口癖のせいで、未だに友達のひとりもいないのよ!無責任に真里亞のこと可愛いとか言って現実から目をそらさないで!この子の将来のことを、もっともっと真剣に考えて!!!」
 うずくまりながらうーうーと大声で不満の声を上げる真里亞の頭を、楼座は「うーうー言うのをやめなさい!!!」と言いながら引っ叩く。
 戦人が楼座を止めようとするが、逆に突き飛ばされてしまう。
 譲治が、「そのまま社会人にはなれないよ。これは叔母さんたち親子の問題なんだよ。それに、怒られているところを誰かに見られたくないよね。行こう。そして、真里亞ちゃんが戻ってきたら、何事もなかったかのように迎えてあげようろ」と戦人に声を掛けて、ゲストハウスに戻ることを促す。
 3人は、真里亞にゲストハウスに戻る、と声を掛け、その場を後にした。


 「それなら好きなだけ探しなさい。ママは知りません」
 「真里亞がひとりで探す!ママが知らなくても探す!うーうーうーうー!!!!!」
 「勝手にしなさい」と楼座は言い捨てて、屋敷に戻っていく。
 『間違いなくそれはここになった、なのに、ない』
 真里亞はいつまでも花壇の前で、あの薔薇を探し続けている・・・


 雨が降り出し、金蔵は雨音に誘われるように窓辺に近づいた。
 「遅かったではないか、ベアトリーチェ。さぁ、始めようではないか。もう誰も、私の儀式の邪魔をすることはできぬ。お前に相応しい生贄は充分にあるぞ。息子たちが4人。その伴侶が3人。孫たちが4人。私に客に使用人たち!どれでも好きなだけ食らうがいい。運命の鍵は、悪魔のルーレットに従い生贄を選ぶであろう。さぁ、全てを賭すぞ。まずは右代宮家の家督を返そう。受けとるがいい!」
 金蔵は窓を開け、指にはめていた黄金の指輪をむしり取り、力強く投げ捨てた。
 「私が最後まで生き残り、お前の目覚めを見守るだろう。さぁ、来たれベアトリーチェ。ようこそ、我が宴へ。私が生み出した全てと引き換えに、私にもう一度だけ奇跡を見せておくれ」

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 大人になりきれない社会人ゲーマー。
 現在の夢:ゲームする時間の確保、サービス残業時間減少、年棒アップ
 将来の夢:がんばってお金を稼いで、ニートでゲーム三昧の日々を送ること
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