チラシの裏~弐位のゲーム日記
社会人ゲーマーの弐位のゲームと仕事とブログペットのことをつづった日記

 今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?


 午前10時台
 志岐間邸


 徹夜で調査してきた利飛太が、春恵の元を訪れる。
 利飛太は、自分たちは滓魂の貯まった呪詛珠を奪い取ろうと目論でいるが、奪い取らなくても呪主と直接交渉して秘術を使わせてもらうのもアリか、と春恵に尋ねる。
 春恵が、「もちろん」と答えたので、利飛太は、それにはそれなりの対価を提供しなければならないと説明すると、春恵は、「身代金のときのような後悔は絶対にしたくないから、お金に糸目はつけない」と答える。
 春恵の答えを聞いた利飛太は、それを踏まえて作戦を立てることにする。


 利飛太と呪主のことについて話す。
 「交渉できそうな呪主にアテでにあるの?」
 「いや、そもそも積極的に滓魂を集めている呪主が、存外少なそうだと思ってね。今朝のニュースは見たかい?」
 「いいえ」
 「実は昨晩から早朝にかけて、この区内で3人の変死体が発見されていて・・・」


 「・・・という3件の変死遺体だそうだ。それぞれの身元はまだ発表されていない。これらは本所連続殺人事件として今ちょっとした騒ぎになっている」
 「えっ、たったの3人なの?」
 「そもそも呪主の滓魂であってもひとりふたりでは満たないはず。なのに七不思議の呪詛珠に対して滓魂が3人前はかなり少ないペースに思える。呪主たちは皆慎重派のようだね」
 「せっかくの蘇りを・・・」
 「滓魂を集めきった者はまだいなさそうだ。であれば、何かをエサにして焚き付ける必要があるかもしれない」
 「それで対価なのね」


 利飛太と呪主のことについて話す。
 「積極的な呪主が現れていない。これは呪いを伸び覚ました者が意図していた事態なのか気になるところだね」
 「えっ、呪いを呼び覚ました者がいるの?」
 「呪詛珠を得た時に殺せと煽る声が聞こえたようだし、さすがにこれが自然現象だとは考えにくい。誰かがこの地に伝わる呪いに働きかけたはずだ。その目的は蘇りの秘術だろうがね」
 「だったらその呼び覚ました当人も、呪主になるのではなくて?」
 「呪いを起こした黒幕の目的が秘術であれば、呪主になって積極的に呪いで滓魂を集めるだろう。しかしそれはかなりの危険を伴う。ほかの呪主に命を狙われるからだ」
 「だとしたら、呪主たちが消極的なほうが都合がいい?」
 「そう、なのに実際は呪主になった者に「呪い殺せ」と煽っている。考えられることとしては、黒幕は自分で滓魂を集めるつもりはないのかもしれない」
 「最初から呪主同士で争わせてから呪詛珠を奪うつもりで?」
 「監視する手段があるならばそっちのほうがずっと安全だろう。僕が他人の呪詛珠を奪うのがアリだろうと考えたのもそういう理由からだよ」
 「ならどうするの?」
 「当然ながら黒幕自身が呪主になっている可能性も充分に残っている。正直、その黒幕は相手にしなくないな、どんな力を持っているかわからないからね。交渉するにしても奪うにしても、黒幕を出し抜いて滓魂を集めている者を接触せねばなるまい」
 「どうやって?」
 「そこは探ってみるしかないだろう」


 利飛太と呪主のことについて話す。
 「黒幕が呪主たちを煽って滓魂を集めているのだとするなら、そもそも本当に蘇りの秘術なんてあるの?」
 「蘇りの秘術が呪主を動かすための虚偽に過ぎない可能性はあると思う。ただその可能性があるからといって、マダムは秘術を諦められるのかい?」
 「無理」
 「真実である可能性があるならば乗るしかないわけだ。ただ、まんまと呪いを使ってやる必要まではないがね」


 利飛太と呪主のことについて話す。
 「というわけで、昨晩発見した呪主と疑われる人物の身元を洗えるだけ洗ってみたよ」
 「さすがのプロタンね」
 「ありがとう。まずは呪主じゃないけど、僕らに接触してきた灯野あやめという女性。T美術大学に通う大学生で現在は緑町公園の近くのアパートでひとり暮らしをしている」
 「住所まで、恐ろしいのね、プロタン」
 「浮世絵を学べそうな美大を片っ端から電話して親族のフリをして聞き出したよ。ただここに来る途中で寄ってみたけど昨晩から自宅に帰った様子はなさそうだった」
 「あのあと追跡したのではなくて?」
 「追跡は失敗してしまったのだよ」
 「まあ、プロタンがなんてことを」
 「彼女の動きをどうにか知りたいものだけど、もう少し時間がかかるかもしれない」


 利飛太と呪主のことについて話す。
 「次は黒ずくめの長身の男。見た目が特徴的なので錦糸町付近で聞き込みをしたところうまく情報を得られた」
 「まあ、圧巻の諜報力」
 「その男はヒハク石鹸という会社の会長秘書をしている弓岡という人物だろう、とのことだった」
 「ヒハク石鹸は昔からずっとこの町にあった会社。この十数年で急に大きくなった感じ」
 「会長の女性がどても豪腕だと、数年前の経済ニュースで話題になっていたのを覚えている。業績も好調なので今こそ区内にある工場をフル稼働させたいところだろうけど、公害対策法で産業廃棄物の基準が厳しくなってから設備の古い工場は稼働停止しているものも多いそうだ」
 「確かに、10年ほど前は化学工場の廃液も川に垂れ流しで、評判は良くなかった」
 「まあそんな会社に勤める男があの時間に何をしていたのかは気になるところだね。ここに来る前にヒハク石鹸本社にも寄ってみたけど、まだ営業していなかった。あとで出直そう」
 「美容の研究のために蘇生にも興味をもったとか?」
 「それは面白い考えだ」


 利飛太と呪主のことについて話す。
 「昨晩はもうひとり怪しい中年男性とも遭遇したけど」
 「滓魂を集めている様子があった、という男ね」
 「その男性は中肉中背で顔もよく見えず、身元を特定できるだけの情報が得られていない」
 「それは残念ね」
 「ただ推理はできる。蘇りの秘術について記されて古文書を発見したとされる郷土史研究家がいてね。その新石英樹という人物の背格好がかさに目撃した男と同じくらいだった。
 「そんな人物がいるの?だったら、呪いを起こした黒幕もそほ人が怪しいんじゃなくて?」
 「うむ、その可能性もあるだろう。だから、ひとまずその男への接触は避けておこうと思う。もちろん情報は欲しいがね。だけどそこに飛び込むのは今じゃない」


 利飛太と呪主のことについて話す。
 「このあとまた呪主の確認に行くなら、まずはヒハク石鹸で黒ずくめの男かな。本社は南割下水通り沿いにあるよ」


 利飛太と誘拐事件について話す。
 「誘拐事件の犯人の件だが、ひとつ報告がある。さっき言った連続怪死事件のひとり。駒形高校の校庭で遺体で発見された男性とは、実は教師の城之内耕兵だ」
 「なら、その人は呪主だったの?」
 「可能性はあるがいずれにせよ、これで誘拐事件の事情を知る者がひたりとも死んでしまった、ということになる」
 「ようやく進展しそうだったのに」
 「それでも調べられるだけ調べてみようと思うが。さすがに白石美智代の自宅まではまだわからない。場所がわかったら訪ねてみてもいいだろう」
 「ええ。わかった」


 利飛太と連続怪死事件について話す。
 「世間で言われている連続怪死事件は今朝発見された3人に加えて、1週間前に投身自殺した白石美智代や、旧安田庭園での警察官の変死も含まれるているそうだ」
 「でも、その2件は七不思議の呪いとは別なのよね?」
 「うむ、呪いの発生よりも前に死亡しているので別件のはずだが。ひとつ思うに、もしかするとそこに黒幕が噛んでいる可能性はあるかもしれない」
 「えっ!」
 「今回の七不思議を呼び覚ますための前段階として。タイミング的に本当に無関係として良いのか、という懸念からの推理だけどね。特に警察官の変死事件はむしろ呪いであってほしいと思うくらい不可解だ。被害者はそう簡単に遅れを取るような警察官じゃないはずだしね」
 「詳しいのね」
 「あながち、無関係でもなくてね。これは個人的な事情だけども」
 「そう。じゃあ、そっちを調べて行けば黒幕に結び付くのかもしれないの?」
 「そうだね。僕らの目的が黒幕探しならそっちから調べていただろう」


 利飛太と連続怪死事件について話す。
 「まだまだこれから呪い殺された被害者が発覚して増えるかもしれない。今日のニュースには気を付けておいたほうがいいだろう。さて、報告はこのくらいにして今日の調査を続けるとしようか。マダムはどうするかい?呪詛珠が使えないなら出歩いても大丈夫だと思うが」
 「そうね、一緒に行く。この目で見定めたい」
 「じゃあこのあとどこに行くかは依頼人であるマダムが決めてくれたまえ」


 場所移動:南割下水通り


 周囲を調べる→文化/社会:南割下水通り


 ヒハク石鹸社屋を調べる→文化/社会:ヒハク石鹸、人物リスト:山森ナツヱ


 利飛太は、ヒハク石鹸会長秘書の弓岡は、山森会長の指示で動いている可能性があり、それならば交渉は厳しいだろう、と話す。


 利飛太に話しかけると、弓岡について、ヒハク石鹸に調べに行く。


 戻って来た利飛太から、弓岡と直接接触して、昨晩遭遇した人物に間違いないことを確認したが、呪主ではなさそうだ、と報告を受ける。
 弓岡は、七不思議の呪いを知っていたし、こちらが呪詛珠を持っていることにも勘付いていたとのこと。
 利飛太は、弓岡とは昨晩遭遇したあと落とし物をしたのを尋ねる体で接触してみたが、弓岡から「あなたの持っている呪詛珠をこちらに引き渡してもらいたい」と言われた、と話す。
 弓岡は、利飛太のことを呪主だと指摘したため、利飛太は、送り拍子木の呪詛珠を持っている、と答える。
 弓岡は、呪詛珠が危険なものなので、当社で責任ももって処分するから引き渡すように、と言ってくる。
 利飛太が、呪いの道具の処分が本当にできるのかを疑うと、弓岡は、神通力を持った山森会長がこの地で呪いが蔓延るなど許してない、と答える。
 弓岡は、山森会長は、裏では霊媒師の我妙堂垂弦という名で除霊などの活動をしている、と教えてくれる。
 利飛太が、そっちに呪詛珠がいくつ集まったのかを尋ねると、弓岡は「6個」だと答える。
 利飛太は、呪詛珠を渡すことを同意し、大事なものなので別の場所に隠してあるからあとで持ってくる、と話すと、弓岡は、住所と電話番号を確認する。


 利飛太は、弓岡がハッタリをかましていることに気付き、呪いについて知っているのに、滓魂の貯まっていない呪詛珠を必死に求めていることから、ヒハクが今回の呪いの黒幕の可能性もある、と話す。
 そして、利飛太は、山森会長の神通力を持っているという秘密を、外部の人間に教えるということは、弓岡の出まかせか、ウワサを広げようとしているのだろう、と話す。


 場所移動:緑町公園


 周囲を調べる→文化/社会:緑町公園
 利飛太の左上の葉を調べる→なめどり#07土場富ポポ十郎


 利飛太に話しかけると、灯野あやめの家を調べに行ってくれる。
 戻って来た利飛太は、あやめはまだ帰った様子はなかったが、周りに警察関係と思わしき人が張り込んでいた、と報告する。


 場所移動:駒形高校


 利飛太に聞き込みを頼む。


 戻って来た利飛太から、城之内を殺したのは実は白石美智代の仕業という話があった、と報告を受ける春恵。
 その根拠は2つ。
 まずは、利飛太も聞いている「白石美智代に殺される」と数日前からぼやいていた点。
 もうひとつは、昨晩遅くにこの学校付近で制服を着たおさげ髪の少女を目撃した、という証言が複数人あった点。
 それから住所録を持っていた生徒から、白石美智代の住所を教えてもらったとのこと。


 場所移動:白石美智代宅


 白石宅を訪れた利飛太から、数日間留守のようだ、と報告を受ける春恵。
 近所の聞き込みから、白石家はここ1年くらい近所でも評判が良くなったとのこと。
 区内の一等地に住んでいた白石家は、主人が交通事故で死亡して母子家庭になったため、3年くらい前に母親の白石稔子と娘の美智代がここに越してきた。
 1年ちょっと前に、前科持ちで稔子の内縁の夫と思われる岩井官吉郎が白石家に出入りするようになった。その岩井はすぐに暴力を振うので罵声や悲鳴がよく自宅が漏れていた。そのほかにも、夜な夜な怪しげな呪文のような声も聞こえてきて気味が悪かったそう。
 それ以来、稔子は傷だらけで出歩く姿がよく見られるようになり、声を掛けても何も答えなくなっていった。
 そして白石家も昼間でも雨戸を閉め切るようになり、完全に孤立していったらしい。
 そして先週美智代が自殺してからは、岩井との関係はより険悪になり、稔子は心身を痛めついてに入院してしまい、それ以来岩井の出入り姿を見なくなったとのこと。


 「どうしてそんな野蛮の人と交際なんてしてしまうの?」
 「交際した途端手のひらを返したように態度が横柄にある例はよくある話だよ。そうでなくとも白石稔子は生活に相当困っていたようだし、娘を高校に進ませたいという願いもあり甘い言葉につい頼ってしまったんじゃないかな」
 「ふうん、そういう世界もあるのね」


 人物リスト:岩井官吉郎


 場所移動:南割下水通り


 ヒハク石鹸社屋を調べる→利飛太から、今朝発見された変死体のひとりは、ヒハク石鹸の従業員だった、という話をヒハク石鹸の社員が話していた、と言われる。


 場所移動:白石美智代宅


 利飛太に話しかけると、津詰と襟尾がやってくる。

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