チラシの裏~弐位のゲーム日記
社会人ゲーマーの弐位のゲームと仕事とブログペットのことをつづった日記

 レイジングループのプレイ開始!


 1.起点


 想起せよ


 5月11日(日)
 バイクツーリング中道に迷ったことに気付いた主人公は、何かの記憶を思い出しそうになる→・・・やめよう


 トロフィー:迷い人をゲット!


 2.濃霧


 主人公は房石陽明(ふさいしはるあき)は、道に迷って峠道をバイクで疾走中、フレッシュマーケというコンビニにたどり着く。
 買い物ついでにコンビニ店員に道を尋ねた陽明は、集落を教えてもらう。
 その集落へ向かう途中、陽明は崖から未舗装の坂に突っ込んで草むらにバイクごと投げだされてしまう。
 陽明はケガはないが、バイクは逝ってしまった・・・
 灯りが見えたので、当然圏外になっているケータイのライトアプリを起動させ、道の奥を目指して歩き出す。
 水音が聞こえ沢が見えてきた。
 灯りはその向こう岸にあったので、沢を渡る陽明。
 灯りに近づくと、河原に転がっていた懐中電灯を見つけるが、使用者の姿はない。
 ふいに頭上の岩の上から、「こんばんわ」と声が聞こえてきた。
 「悪いんだけど、それ取ってもらえます?」と女性の声がした。
 拾った懐中電灯を声のする方向に向けると若い女性がいた。
 陽明が「道に迷っているので助けてほしい」と言うと、女性は「ウチ来ます?」と言ってくれる。
 女性の手を借りて岩を上ると、女性は芹沢千枝実と名乗った。
 21歳で、ここからは遠い大学に通う学生とのこと。今は試験休みで戻ってきているのだ。
 自分のことを尋ねられた陽明は、名前を名乗って、東京で大学院生をやっている24歳だ、と自己紹介した。


 学生向けの古下宿みたいなアパートについた二人。
 千枝実は2階の202号の前で、「着替えてくるから待ってて」と陽明に声を掛けて、部屋に入っていった。
 雨が降り始め、暗くて玄関しか見えない。
 しばらくすると、ジャージに着替えた千枝実が現れ、部屋の中に入れてくれた。
 4畳半のワンルームで、部屋の真ん中にちゃぶ台、入り口に冷蔵庫、隅にショルダーバッグと中身がカラッポの本棚が2つがあるだけのカラッポに部屋だった。
 千枝実が冷蔵庫の中から缶ビールを取り出し、さっそく二人で乾杯する。
 深夜の密室に男女二人きり、しかもアルコールまで入ってしまった。千枝実の危機感の無さを心配し始める陽明。
 その時、千枝実が、「貞操が瀬戸際にもかかわらず、千枝実は特に身の危険を感じないのはなぜでしょう?」とクイズを出してきた。
 陽明は、「回答は2つ。想定外だが何が起きても問題ない、もしくは想定通り。前者は千枝実ちゃんがヤケッパチになっていてどうにでもなれって場合、あるいは、実は護身術の達人で僕なんか軽くノセるとか。後者の場合は」と答えると、千枝実は「わたしがエロエロですとか」と言い出す。
 千枝実は、「さて、ほかには何があるでしょう?」と聞いてきたので、陽明は、「僕の存在が、君の利益になる例。たとえばアリバイ工作。あるいは千枝実ちゃんが殺人鬼で、僕を酔っぱらわせてぶっ殺す。」と答えるが、千枝実は、「ほかにもあるよ」と言い出す。
 千枝実は、「私がとっても良い人で、陽明さんを助けてあげたい一心だ、ってケース。あるいは、泊めないともっとひどいこといなる、とか。」と話す。
 どういうことことかを陽明が聞くと、千枝実は、「この辺りには怖い野生動物が出ます。明日にはズタズタに引き裂かれてしまうかもしれません。このまま見捨てたらとても寝覚めの悪い思いをするかもしれないから、泊めてあげようかしら。」と答える。
 そして、千枝実は、「で、答えは?正解者には素敵なプレゼント。不正解者はぶっしゅぶっしゅ殺します。」と言い出す。


 彼女の目的はやけっぱちだ


 陽明がそう答えると、千枝実は正解です、と言った。
 陽明は千枝実との会話が楽しくて、このまま話し続けるほうがおもしろいと判断した。


 5月12日(月)


 すさまじい頭痛とともに目覚めた陽明。
 外は明るく、ケータイを開くと7時だった。
 横を見ると千枝実は寝ゲロしていた・・・
 陽明は起こそうとしたが、千枝実は起きなかったので、陽明は畳の上のゲロの片づけを始める。
 陽明は千枝実を起こし、千枝実が着替えるだろうから、部屋の外に出て時間をつぶすことにした。


 廊下に出ると、アパートが建物と同じがそれ以上の高さのある木々に埋もれ、廊下にまで木の枝葉が侵入してくことに気付く。
 陽明は、木々の間に奇妙な衣装をまとった少女を発見する。
 強めの風が吹き雨水が顔に当たり思わず目を閉じた陽明が、再び目を開けると、少女の姿はどこにもなかった。
 1階へ降ると草をかき分けて歩いた後があった。
 後を追うと開けた場所に出た。
 どうやら放棄された工事現場のようで、プレハブが建っていたが、巨大な岩石や土砂が際まで押し寄せていた。山側で土砂崩れが発生し、工事は中断されたようだ。
 足跡は坂を下って行ったようで、陽明が見渡すと人里らしき光景が広がっているのを目にした。
 棚状に重なる水田と民家が見えた。


 陽明が道を進むと、古民家っぽい一軒家があり、その下から小規模な棚田が始まっている。
 足跡は棚田の方に進んでいた。
 陽明がそろそろ引き返そうと思っていると、広場に立つ木製の電柱に据え付けられたスピーカーから、音が鳴りだした。
 坂の下の家屋が密集している箇所に人影が現れたが、顔を何か布のようなもので隠した老婆だった。
 老婆は家の間に建っている巨石の1つに近づき、両手を軽く結び頭を下げた。
 陽明には、老婆が何かを祈っているようにみえた。


 かなり特殊な文化を持つ集落に迷い込んだことに気付いた陽明は、よそ者トラブルどころじゃない致命的な事故が起こる予感がして、いそいでアパートに戻った。
 いつの間にか放送は止んでいたが、ノックしても声をかけても千枝実の反応はない。
 逃げなくては、と思った陽明は、財布の中から飲み代としての5千円を取り出し、新聞受けに挟み込んだ。
 その時、隣の玄関が開き、女性の悲鳴が上がり、声に驚いた陽明は廊下で転んでしまう。
 悲鳴を聞きつけて、「ハルちゃん、どうした?」と人がやってきた。
 陽明が顔を上げると、詰襟学生服を着た男子が2人立っていた。
 陽明は、自己紹介を始めると、男子たちは、織部泰長(おりべなすなが)と、モッチーこと醸田近望(かもしだちかもち)と名乗る。
 男子たちが陽明を怪しい者じゃないと確認できると、部屋の中に隠れていた女子を呼ぶ。
 女子は、巻島春(まきしまはる)ということだが、夕べ陽明が千枝実の部屋に泊まっていたことを知り、不潔と言い出す。
 そこへ千枝実が部屋から出てきて、「恥ずかしいところを見られちゃった。もうお嫁にいけない。」と言い出すが、口元は半笑いのままで、明らかにふざけているのだ。
 その後、全員を落ち着かせ千枝実が経緯を説明したが、春の視線が厳しい。
 陽明が、千枝実と下のほうの河原であった、というと3人の顔色が変わり、春は、「2日連続で、2人もだなんて・・・」とつぶやく。
 千枝実は、学生3人を先にご飯に行かせる。


 千枝実は、ここは学生寮だと教えてくれた。
 千枝実は、朝食はここでとって、面通しのために食堂へ陽明を連れていく、と言った。
 陽明が、誰と?と尋ねると、千枝実は、「よそ者が皿永からやってきたってことに文句を言いそうな人たちに」と、答えた。
 千枝実は、「あそこは皿永の瀬という川で、あの辺をまとめて皿永と呼んでいるが、いわくのある場所だ。」と、言い出す。
 いわくって?と陽明が尋ねると、千枝実は、「あの川は穢れていて、死人が返ってくる、みたいな伝説がね。」と答えた。
 陽明が、ほかにしきたりみたいなのは?と尋ねると、千枝実は、たくさんあるから自分に任せて、と言った。
 千枝実は、「いろいろと不愉快な思いをする前に早く出て行けたほうがいいかも」と言ったので、陽明はそのために根回しに行くことを理解した。
 千枝実の部屋でカップ麺を朝食に頂き、食堂へ向かった。


 「この岩って何なの?」と陽明が尋ねると、千枝実は「一応、お守りみたいなもの?昔からあるよ。」と教えてくれた。
 千枝実が案内してくれたのはさっきとは違う道だったが、そこにもところどころ巨石があった。
 遠くの田んぼに農作業中の人影を発見すると、千枝実は「匠兄ちゃん、おはよ~」と声を掛けた。
 千枝実が手を振ると、人影も手を振り返したが、陽明の姿に気付いてい手を止めた。


 坂の下には、お堂と食堂があり、さっきの学生3人組が出てきた。
 3人組は高校生で、山をぐーっと上ったところに分校があり、自分もそこに通っていた、と千枝実が教えてくれた。


 食堂に入ると、店主と思わしき女性が出迎えてくれた。
 そして、お客が2人。一人は、今朝見た老婆で、もう一人は60台後半くらいの男性だった。
 千枝実は、「房石陽明さん、昨日の晩、皿永で迷っていたのを千枝実が保護しました。」と言うと、3人は明らかに表情を険しくした。
 千枝実は、「単なる偶然です。あの子と違ってこの人は素性が明らかだし、バイクで事故ったって気の毒な事情もある。そんなわけで、我々としてはこの人がちゃんと帰れるように手伝ってあげるのがいいと思います。」と言った。
 老婆が、なぜ夜に皿永に行ったのかを問いただすと、千枝実は、「前の日にあんなことがあったし、眠れなかったから。」と答えた。
 「よみびとじゃないんかね。」と老婆が言うと、男性が、「やめえ、多恵バア」と言った。


 陽明は、前日に自分と同じように迷い込んだ子供がいることと、皿永の瀬にさかのぼってくる死人がおり、よみびとと呼ばれていることを理解する。
 男性にいろいろ聞かれた陽明は、自己紹介を始め、「すぐに出ていきますから、それまでは僕の存在を多めに見ていただけないかと。それと僕を助けてくれた芹沢さんを責めないで上げてください。どうかお願いします。」と言って頭を下げた。
 多恵バアは、陽明が茶髪なことが気に入らないが、男性は、「ちゃんとしているから、はよう返せばええ。」と言ってくれる。
 結局、多恵バアが、好きにしなさい、と言ったので、どうやら承認が得られたようだ。
 男性は、「ハルアキ?うちの孫もハルだから、紛らわしい。」と言ったので、千枝実は、男性が春の祖父の巻島寛造だ、と教えてくれた。
 寛造は、陽明から事故現場を聞き取り、後で匠といっしょに拾いに行くと言い出す。
 そこへさっき出会った匠が現れる。
 千枝実が紹介してくれて、フルネームが室匠(むろたくみ)であることがわかった。
 多恵バアが、「ここは休水というて、あんまりええ場所でないんよ。」と言い出す。
 自分らはよそ者が苦手だし、よそ者も触れない方がいいから、早く出ておゆき、とのこと。
 ここでの会話から、陽明は、寛造が最も発言権を有しているが、多恵の同意を得ることも重要で、集落の実質的な問題解決には寛造があたってきて、集落の精神的・道徳的な代表者が多恵だということに気付く。
 絶妙なタイミングで、店主がお茶を出してきた。
 店主はかおりという名前であることがわかる。
 かおりが食事を勧めてきたが、陽明は食べてきたと言って断る。しかし、かおりがおにぎりを勧めてきたので、千枝実が、電話を貸してほしいと言って、断ってしまう。
 食堂の奥には黒電話があり、千枝実は、休水唯一の電話だ、と言った。(ちなみにケータイはどのキャリアも圏外だ)
 千枝実は、「陽明さんはとっても察しがよくて、好奇心もとっても強く見える。でも、あんまり首突っ込まないようがいいかも?」と忠告する。
 陽明は、千枝実と連絡先を交換させてもらった。
 陽明は、「個人的興味で、何が問題になってて、どんな背景があるかを知りたい。」と言うと、千枝実に、「私が不愉快になるから、おすすめしない。」と言い切られてしまう。
 千枝実は、「正直、ここは嫌い。私、相当な問題児だったんで、ご年配がたとはけっこう気まずい。ま、住人自体はそんなに嫌いじゃない。」と言った。
 陽明が、千枝実に匠のことが好きかを尋ねると、「対象外です。それに未亡人のかおりさん一筋だし。」との返事だった。
 陽明は、千枝実が食堂で食事を摂らせないよう朝食を食べさせてくれたことや、さっきお茶を飲ませてくれなかったのは、なぜなのかを考え始める。


 保険会社への電話の結果、ここは通常のサービスの対象外でかなり割高な料金を取られることが判明したので、いったん保留で電話を切った。
 食堂に戻ると、多恵バア、寛造、匠がいなくなり、代わりに非行少年がいた。
 かおりの次男の織部義次だった。ちなみに長男はさっき会った泰長とのこと。
 かおりがいい加減学校へ行けと声を掛けるが、義次は行かねえと返事して、食堂から出て行ってしまう。
 かおりから、寛造と匠がバイクを拾いに行った、と聞かされる。
 陽明は、手伝いに行くと言ったが、千枝実は、「陽明さんがよそ者だから、長時間一緒に歩くのはおすすめできない。陽明さんは平気かもだけど、一緒にいると向こうがストレス溜めるかもしれない。ただでさえ今、普通じゃないから。」と答える。
 かおりも、「休水には休水のやり方があるから、手出しをしないほうが良い」と言ったので、陽明は待つことにしたが、千枝実は、この食堂ではなく自分の部屋を提案する。


 待っている間、千枝実は、今休水には、陽明のほかに3人ほどよそ者が集落に来ているので、住人が神経質になっている、と聞かされる。
 昨日の朝、皿永の瀬で迷っている子供を保護したが、親元どころか名前すらわからず対処に困っているとのこと。
 住人の一人が保護しているが、迷信によってその子の存在は不吉だとみなされているらしい。
 残りの2人は雑誌取材に来たジャーナリストらしい。
 こちらは上藤良から正規ルートで入ってきたので、別に不吉というわけではないが、単純によそ者がいるということで神経質になっているとのこと。
 休水という地域は、藤良村という自治体に属する集落で、藤良村は、上藤良と呼ばれる山の反対側の部分と、この休水に分かれている。
 上藤良には歩きで1時間程度、曲がりくねった車道を行けば車で20分くらいかかるとのこと。ちなみに学生たちが通う分校も上藤良に存在する。
 休水という集落は、藤良村にとって特別な場所とのこと。
 あと収穫あった話題は、現在千枝実に彼氏がいない、ということだけだった。


 昼近くになって、匠がやってきた。
 200キロ以上ある鉄の塊を二人ががり人力で運んできたのだ。
 二人を礼を言って、食堂前の広場でバイクを洗い始めようとすると、多恵バアに、皿水の泥をそんな場所で落とす気か!と怒鳴られた。
 とりあえずバイクを調べると、両輪がパンクしているだけであることが判明。
 陽明が、「ヤケクソで出発したから、準備不足だった。」と言うと、千枝実が食いついてきたので、「彼女にフラレた」と答える陽明。
 千枝実が、「修理道具なら、能里屋敷ならあるかも。」と言い出す。
 能里屋敷は休水で一番大きなうちで、能里屋敷にないものは休水にはないとのこと。


 人格的にお勧めできない、と千枝実に前置きされたが、能里屋敷に到着。
 休水集落の一番高いとこに位置していた。
 白壁の瀟洒な洋館だが、あまり手入れはされていない様子で、庭は雑草ぼうぼう、館も蔦に侵食されている。
 インターホンを押すと、しばらくしてから、神経質そうな男が出てきた。
 千枝実は、能里清之介に陽明を紹介する。
 陽明が、清之介に修理道具を貸してもらえるよう頭を下げると、清之介はガレージの位置を指示して屋敷に戻ってしまった。
 千枝実から、能里屋敷は、上藤良にある能里家のもっと大きいお屋敷からいらないものを運んで置いておくような場所で、清之介は数年間にバイクを買ってもらったが乗りこなせなかった、と教えられる。


 借りた修理道具で何とかしようとしたが、陽明は泥沼にはまった。
 かおりが差し入れをもってきたが、千枝実がすべて食べてしまった。
 そこへ見慣れない大型バンがやってきた。どうやらさっき言っていて記者たちらしい。
 バンから女性が下りてきてので、陽明は自己紹介を始めた。
 女性は名刺をくれたので、見てみると、フリーライター馬宮久子、ペンネームは宝生キューコと書かれていた。
 久子は、変わった食品専門のフードレビューを書いている、と言った。
 しばらくして、車から外国人力士並みの巨体が出てきた。
 久子は、写真家の橋本雄大だ、と紹介してくれた。
 千枝実が、今日が最終日ですよね?と確認すると、久子は、かおりが秘蔵のししなれを開けてくれる、と答えて食堂へ入っていった。


 陽明が作業に戻ろうとすると、老人がやってきて「来る、おおかみが来るぞ!」と笑いながらどこかへ行ってしまった。
 記者と送って食堂の中にいた千枝実が戻ってきて、「知らない人にはああやってイタズラするんだよ。昔っから休水にいるけど、本名は知らないだ。昔からあんな感じ。みんな狼じじいって呼んでいる。」と言った。


 パンクしたタイヤの修理が終わり、あとは組み立てるだけとなった。
 陽明は、千枝実に「これ、乗ってく?一応、タンダム用のヘルメットも吊るしてきてるし。ついてでにロングツーリングしてみる?」とデートのお誘いをしてみると、「問題ないよ。荷物まとめてくるね。」と千枝実は答えて寮へ向かった。


 夕方になりまだ組み立て作業をしている陽明は、明日までかかりそうだと感じていた。
 そこへ歌声が聞こえてきたので、手を止めて、そちらのほうへ歩いて行った。
 雑草に覆われた野原があり、雑草の隙間から無数の岩が顔を出していた。
 草原は崖となって途切れている。ここは休水の再下端で皿永との境界線。そして崖際に大きな松の木が1本立っていた。
 その草原を女の子が駆けていた。
 陽明はそれを見た瞬間、ここはよそ者には決して開かれるげきでない聖域だと気づく。
 女の子が転んだので陽明が駆け寄るが、女の子は逃げてしまう。
 そこへ今朝見た少女が現れ、「夕霧立てば、宴の支度。逃げて。間に合わない、でしょうけど。」と言い出す。


 あたりに霧が立ち込め、放心状態で広場に戻った陽明は、千枝実に肩をゆすられて正気に戻る。
 千枝実は、「もうダメ間に合わない。隠れて!」と言った。
 匠が、「部屋に戻れ!」と怒鳴る。
 皿永の方角、さっきまで陽明がいた草原のほうから、夕霧が上がってきて、広場に流れ込んだ。
 千枝実は陽明の手を引いて走り始めて、「どこか鍵のかかるところに一人で入らないと死んじゃう!」と言い出す。


 便所泊するか


 畦道沿いの簡易便所に到着した千枝実は、「詳しく説明している時間がないから、今から言うことを絶対に守って。今から一晩、ここに入って、鍵をかけて、絶対に、物音一つ立てないで!」と言った→トイレにこもる


 陽明は、「ノルマクリアの暁には相当な見返りと説明を要求するから」と言うと、千枝実は、「全部話すから、今晩を生き延びて」と言って駆け去っていった。


 正気の戻ると、トイレは和式で座ることもできず、半畳ほどのスペースに立ちっぱなしになることに気付く陽明。
 しかもトレイは汲み取り式で相当臭う。
 しかし、陽明は千枝実との約束を守るため、ここで一晩過ごそうと決心し、ここであったことを整理し始める。
 千枝実が、「絶対に物音一つ立てないで」と言っていたことから、陽明は、物音を聞きつけると危険な何者が外にいることに気付く。それは川から死者が上がってくるということかもしれない。あるいは掟に従えない発病者を撲滅するために誰かが殺しに来るかもしれない。
 その時、遠くで女性の悲鳴が聞こえた。


 悲鳴を追うか飛び出して様子を見に行く


 扉を開けると、あたりは濃密な霧が埋め尽くしていた。
 悲鳴が聞こえた方へ歩き出すと、ニンゲンの体を持つオオカミと遭遇してしまう・・・


 翌日早朝
 藤良村字休水3丁目付近の水田で発見されたのは、原型をとどめないほど破壊された人体だった。
 同時に発見された衣服から、旅行者房石陽明の変わり果てた姿だと判断された。


 「まだ動いてんぞ」
 「ヨミビトじゃ!ナキニセェ!」
 「さよなら、陽明さん」
 陽明は、彼女により改めて葬られた・・・
 「宴が始まりました」
 「おおかみをくくる」


 トロフィー:見せしめをゲット!
 KEY/02:人狼と、復活をゲット!
 BAD END/No.2:便所マンの最期


 ひつじから、シナリオ解放に必要なKEYは命の引き換えに手に入れることと、陽明は、死んでも記憶を次に持ち越せることを、教えてもらう。
 最初のアドバイスは「行き詰ったら死んでみろ」!

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弐位(にい)
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非公開
職業:
中間管理職
趣味:
もちろんゲーム
自己紹介:
 大人になりきれない社会人ゲーマー。
 現在の夢:ゲームする時間の確保、サービス残業時間減少、年棒アップ
 将来の夢:がんばってお金を稼いで、ニートでゲーム三昧の日々を送ること
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