チラシの裏~弐位のゲーム日記
社会人ゲーマーの弐位のゲームと仕事とブログペットのことをつづった日記

 今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?


 志岐間春恵:午前3時前
 志岐間邸前にて


 呪主探しを利飛太に任せて、春恵は自宅に帰ってきた。


 右側の家の塀で、なめどり#05を発見!


 屋敷を調べる→関東大震災後にこの場所に移設された古い屋敷だ。


 文化/社会:志岐間邸


 玄関を調べる→中に入ると、津詰徹生のシーンが解放!

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 橋上の会話終了から。
 「このあとはどうするの?」
 「まだ見えていない呪主の動向が気になるところだね。この隅田川は本所七不思議のエリアからは少し外れている。おそらく呪主もここまでは来まい。だろうから、少し考える時間をもらいたい」
 「そう、わかった」


 突然女性が「すみません」と声を掛けてきた。
 振り向いて女性を調べる→いつの間にか若い女性が立っており、「突然声を掛けてごめんなさい。もしかして呪主の方ですか?」と話しかけてきたので、利飛太が応対する。
 「かしりぬし?なんだい?それ」
 「えっと、蘇りの秘術を使うための魂を呪いの力で集める方々のことです」
 「それは興味あるね。詳しく聞いてもいいかい?」
 「はい、いいですよ。わたし、灯野あやめっていいます」


 あやめに話しかける。
 「えっと、蘇りの秘術を使うためにはですね、・・・・というわけで、呪主を呪い殺せば呪詛珠に滓魂がたくさん貯まるらしいです」
 「ありがとう、よくわかったよ。世の中には不思議なことがあるものだね。それで、君も呪主ってやつなのかい?」
 「わたしは違って、お友達の祐太郎くんがそれなんですけど」
 「交際相手かい?」
 「いえ、お友達です。並垣祐太郎くん。同じ穴の貉みたいな?」


 並垣祐太郎のことを聞く。
 「呪主の祐太郎くんとやらは今どこにいるんだい?」
 「実は祐太郎くんは正確には元呪主ってことになるんですよね。なんかいろいろあって呪詛珠を手放しちゃったみたいで。一流大学のエリートだと思ってたんですけど、肝心なところでちょっと残念なんですよね。なのでこうしてわたしが呪主を探してたんです。」


 再度、並垣祐太郎のことを聞く。
 「彼にいったい何があったんだ?」
 「わたしは別行動をしてたので詳しいことはわからないんですけど、さっき『呪詛珠は手放した』って。でも、なんだかずいぶん細かいことを気にされるんですね」
 「ただの好奇心だ。気に障ったのならすまない」
 「わたしは別にいいですよ。隠しているわけでもないんで」


 再度、並垣祐太郎のことを聞く。
 「彼、ちょっと頼りないところがあるので、わたしがしっかりしなきゃって思います」


 話しかけた目的について聞く。
 「どうして僕らが呪主だと思ったんだい?」
 「なんか、夜中にふたりでこそこそしてて怪しかったんで」
 「おっと、それは失礼。仮に呪主だったとしたら、どうするつもりだったのかな?」
 「お持ちの呪詛珠を譲ってもらえないな~って」
 「そう簡単に渡すものなのかな」
 「そうかもしれないですけど、とりあえずお願いしてみないとわからないですから」
 「なるほど、彼氏のためにそこまでするんだね」
 「いえ、お友達です。それに祐太郎くんのためとは限らないですよ」


 再度、話しかけた目的について聞く。
 「お二人が呪主じゃないなら、関係ない話なんで忘れてください!」


 秘術のことについて聞く。
 「君たちは蘇りの秘術を使って、何をしたいんだい?」
 「雄太郎君は祐太郎くんでなんか事情があるみたいなんですけど、ちょっと自分勝手というかどうでもいい理由なんで、実はあまり応援してくなくて。せっかく死者を蘇生できるなら、もっと有意義な使い方があると思うんですよね。だから祐太郎くんの呪詛珠を、秘術を使う寸前に奪っちゃおうと思ってたんです。それももう無理なんですけど。あっ、祐太郎くんにはナイショにしといてくださいね」
 「わかった。秘密を扱うのは慣れている」


 再度、秘術のことについてを聞く。
 「君は、秘術を奪ってまで誰を蘇らせたいと思ってるんだい?」
 「わたし、美大で版画を専攻してるんですけど、特に浮世絵が好きなんです。なんか浮世絵って、難解で崇高な美術品だから敷居が高いように思われがちなんですけど、実際はそうじゃなくて江戸時代の庶民たちに好まれた大衆娯楽だったんです。わたし、浮世絵師の中でも特に葛飾北斎先生の大ファンなんです!ご存じですか?」
 「確か江戸時代に、この本所に居を構えていたんだっけ?」
 「はい、そうです。富岳三十六景が有名なので波と富士山の人、みたいに思われがちなんですけど、それだけが北斎先生だと思わないでほしいんですよね。そんなのは数ある作品の極々一部にすぎませんから!北斎先生は90歳で亡くなるまでに3万点もの作品を遺したを言われていますが、それって80年間毎日1点以上描き続けないと達成できない数字なんです!」
 「それはすごいな。90歳まで描き続けたのか」
 「それでもまだまだ未熟たと先生は仰ってたそうですよ。その間際にも『天、我をして5年の命を保たしめば真正の画工となるを得べし』と遺されていて、天があと5年命を保たせてくれれば私は本当の絵描きになれる、っていうんです!芸術性だけでなく娯楽としても熟練の域だったののそれがいったいどうなっちゃうのか、気になりますよね!」
 「おいおい、まさか・・・」
 「それに北斎先生は100回の転居を目指していたのに93回で亡くなってしまったのも無念だと思うんですよ。現代の進歩した画材を使って、果たしてどんな作品を描かれるのか、今からワクワクします!」
 「つまり、君は蘇りの秘術で・・・」
 「はい!葛飾北斎先生を現代によみがえらせます!」
 「そういう発想もあるのか・・・」


 春恵は、そんなもののために、くだらない、と内心思っている。


 文化/社会:葛飾北斎


 「それじゃあわたし、このあたりで失礼しますね。それじゃがんばってください」と言って、あやめは去って行った。


 人物:灯野あやめ


 利飛太は、呪詛珠を奪うなら、あやめの行動はきにしておいたほうがいい、と春恵にアドバイスする。
 あやめが「がんばってください」と言ったのは、こちらが呪主だとうすうす勘付いてしたのだろう。
 利飛太は、あやめを追跡することにしたので、春恵に帰宅を促す。

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 やりなおす


 「ん?あるな。その手エ、何持ってんだ?」
 (呪詛玉を見られてしまう)
 「いや、あの、これが忘れ物で。えっと、祖父からもらった大切なものなのにうっかり教室に忘れてきちゃって」
 「ふぅん。最近の娘っ子は不気味なモン持ってんだな。まアいいや。用が済んだら学校にゃ黙っとくからすぐ帰れ。ってかさすがにこんな時間にひとりで帰すワケにもいかねエか。しゃーねエな。さっさと戸締りしてくるからちょっと待ってろ。」→ミヲのところに行かせずひとりで帰る
 「実は中にまだひとり友達が残ってて、すぐに来ると思うんですけど」


 「あの、そうだ!そういえば校舎内で城之内先生がおっちゃんを探していたよ!」
 「今来てンのか?何してんだ!」
 「それはわからないですけど、さっき2階の3Bの教室にいました」
 「ってこたアどのみち戸締りもできねえじゃねエか。ちょっと行ってくるわ」
 「あと、わたしなら家すぐ近くで、ホント大丈夫なので」
 「そっか、そこの駄菓子屋だっけか。気を付けてまっすぐ帰れよ。何かあったら『火事だ』って叫べよ」
 「はーい。心配性ですね」
 「そりゃよ、これ以上うちの生徒が減っちゃアたまんねエだろう?」
 「はい、そうですね」


 午前2時台
 駒形高校正門前


 約子は、あれから数十分隠れて待っているが誰も出てくる様子はない。
 別の道から、誰かが来る。
 講師の新石だった。
 約子は、新石が呪詛珠を持っているかどうかはわからないが、せっかくミヲがにがしてくれたのだから見つかる前に逃げ出すことにする。


 午前2時台
 自宅前


 約子は脱出に成功した!

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 校庭から


 振り返らず走った約子は、校庭に出たところで、校務員の葦宮誠に声を掛けられる。


 人物リスト:葦宮誠


 「だめだぞおまえ。こんな時間に学校来てちゃあアよ」
 「葦宮のおっちゃん」
 「ああなんだ、2年の逆崎か。つうか学生が夜遊びってのがまずいかんなア」→グレてないです


 「グレてないですし、おっちゃんこそ学校でタバコなんていいんですか」
 「こりゃ火ィついてねェからよ。飾り、飾り。つうか話をそらすんなねエよ。で、何しに来てんだ?」
 「実は、教室に忘れ物しちゃって」
 「ん?あるな。その手エ、何持ってんだ?」
 (呪詛玉を見られてしまう)
 「いや、あの、これが忘れ物で。えっと、祖父からもらった大切なものなのにうっかり教室に忘れてきちゃって」
 「ふぅん。最近の娘っ子は不気味なモン持ってんだな。まアいいや。用が済んだら学校にゃ黙っとくからすぐ帰れ。ってかさすがにこんな時間にひとりで帰すワケにもいかねエか。しゃーねエな。さっさと戸締りしてくるからちょっと待ってろ。」→ミヲがまだ残っていて心配
 「実は中にまだひとり友達が残ってて、すぐに来ると思うんですけど」
 「誰だ?」
 「同じクラスの黒鈴ミオちゃんが」
 「あア、あの転校生か。転校早々校則違反とは、そんな不良には見えなかったがなア」
 「いや、わたしが強引に付き合わせちゃって」
 「まアいい。ちょっと様子みてくらア。せめてふたりで一緒に帰れ」
 「はい。ミヲちゃんは1階の廊下に。気を付けて」


 午前2時台
 駒形高校昇降口


 あれから数十分待っているが誰も出てくる様子はないので、約子は学校に戻ることにした。
 「ミヲちゃん、いる?えっ?」


 視点を動かすと、ミヲの死体を発見・・・


 「わたしのせいだ!呪主がいたというのに、ミヲちゃん。ごめん、ミヲちゃん、実はわたし・・・」


 逆崎約子死亡・・・


 案内人から、「この状態で信用するのが危険は人物がひとりいたわけで、その話をとこかで聞いているのではありませんか?で、あればその人物に大切な情報を伝えない選択もできるはずです」と言われる。

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 新石最後の話から


 新石と話す→何をしていた?→呪詛珠
 「今先生が探していたものって、もしかしてあれか?」
 「なに!それを知ってるってことは!」
 「まあまあ先生。そう身構えなさんなって」→呪詛珠を見せる
 「お互い情報は必要だろう?落ち着いて話し合おうや」
 「うっ呪詛珠!やはりあんた呪主か!椎の葉っぱ、『落ち葉なき椎』か?」
 「そういうことだ。先生のも見せてもらえるかい?」
 「私のは、これだ。『消えずの行灯』」
 「そうか、なるほどな」→呪いの条件を明かす
 「それと先に言っておくが、『落ち葉なき椎』には、流言を流布した罪で吊るされた男の呪いがかかっていてな。だが、それは濡れ衣だったようで、欺かれてことを許せないまま死んだようだ」
 「ほう、それが『落ち葉なき椎』に宿された怨みの記憶ってわけか。七不思議の怨みの記憶はじつに興味深い。どうにかして全員分を集めたいものだ」
 「それは先生の好きにすればいいがこの怨みによって『落ち葉なき椎』の呪詛珠では、俺を欺こうとする者に対して呪詛を行使できる」
 「そんな!」
 「だから先生、嘘ついてもすぐバレるぜ」
 「なんだと!使うつもりか!」
 「そりゃあんたの態度次第だな、俺だって使いたかねえよ」
 「何が狙いだ?」
 「あんたの呪詛珠を回収させてもらいたい」
 「それではせっかくの、私の秘術が!」
 「その前に一応訊いておくが、もう呪いを使った、なんてこたあねえよな?」


 呪詛行使できるがしない。


 「使ってないぞ!」
 「そうか、ならいい。ではその呪詛珠をこちらに渡してもらおうか。それとも、そっちの呪いを行使して切り抜けてみるかい?」
 「くそ!断る!と言ったらどうなる?罪状はあるのか?」
 「呪詛珠の危険性は警察でも認知済みだ。軽犯罪法1条2号凶器携帯で取り締まることもできるが、今すぐ渡せば秘術を失うだけで済むぞ。逮捕されたら研究どころじゃねえだろ」
 「わかった。呪詛珠は渡す。ほらよ」


 呪詛珠『消えずの行灯』を入手。
 呪いの力:呪影の発する暗闇の中に閉じ込めた相手を割腹死させる。


 恨みの記憶:他藩の間諜を行う公儀隠密が、怒りに任せて女を切り捨ててしまった罪で切腹となった。それ以来公儀隠密たちが連絡手段につかっていた蕎麦屋台の行灯が、屋台が開く前から燈るようになった。人々は、責を問われて切腹した男が、あの世から何かを訴えているのではないか、と噂した。


 「いい判断だ。あんたのこれからの研究の発展を祈っておくぜ」
 「ふん」
 「あとそうだ。今の状況についてあんたが知っている情報もおいて行ってくれないか。協力してくれれば、この事態の決着後に俺らが得た情報を研究用に提供してもいい」
 「ならば、今回の七不思議すべての怨みの記憶を教えてもらえるか?きっとそれが禄命簿に隠された謎を解くカギになるはずなのだ」
 「いいだろう。それならば呪詛珠を集めれば自ずと得られる情報だからな」


 「ボスのおかげで新石からいろいろ話が聞けましたね」
 「七不思議とか秘術とかすでに公開されている情報ばっかだった。アイツ、ほかの呪主やこの呪いの起こりとかの肝心なところを隠していやがる。本当はこの七不思議の呪いを鎮圧させる手がかりが欲しかったんだがな」
 「だったらもっと脅して吐かせましょうよ」
 「アイツはこの呪いを残したいだろうからな。警察がいくら問いただしても隠し通すだろうよ。アイツが入り浸っている場所は聞いてある。イザとなったら誰かを差し向けりゃいい」
 「わかりました。でも本所七不思議の呪いが全部で9個あるって話には驚きましたよ、オレ」
 「そうだな、呪いを持った呪主も全部で9人いるわけだから、今ふたつ回収したからあと6人。この町のどこかにいるはずだ」
 「早くしないと呪詛使っちゃうかもしれないですね」
 「いや、もう、遅かったようだがな」 
 「え?」
 「実は、さっきの並垣の『足洗い屋敷』の呪詛珠に、ごく僅かだが滓魂が貯まっていた」
 「げっ!それって、アイツすでに呪い殺してたってことですか?」
 「量が少ないから、相手は呪主ではなさそうだが、くそ。まあ、身元はハッキリしている。手配しておけば確保できるだろう。並垣は明日以降に心霊対策室に対応してもらおうとして、今は呪主の捜索を続けるか」
 「はう、次行きましょう。あ、それにしてもボス、呪詛珠に軽犯罪法って適用できるんですね!」
 「いいや、それが適用できるなら心霊対策室は必要ねえよ。現行犯逮捕したって刑事部じゃ証拠集められねえだろうからな」
 「まあ確かにそれもそうですね」

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 午前1時台
 駒形高校校舎内


 高校から脱出中のミヲと約子は、他の教室で人影を発見する→こっそり様子を見る


 さっきの呪影の呪主かもしれないので、こっそり姿だけでも確認することにする。


 右側に視点を移動させると、2人の人物を発見。
 担任の城之内とA組の奥田だ。
 約子が「許せない!」と城之内に呪詛発動させようとするが、城之内に気付かれてしまい、逃げ出すミヲと約子。


 人物リスト:城之内耕兵
 人物リスト:奥田瞳


 「追ってはこないみたいだね。でも、やっこちゃん、どうしたの。急にあんな」
 「ごめん、なんか、急に突然抑えきれない怒りがこみ上げてきて。ほんとごめん。」
 「呪いの影響もあると思うけど、すごい場面見ちゃったもんね」
 「そういえば、ミヲちゃん、A組の奥田さん知ってるんだ?」
 「あ、うん、ちょっと。目立ってたから」
 「そっか、スケバン張ってるもんね。学校にはほとんど来てないけど。呪主なのかな。先生か奥田さんが」
 「わからないけど、一応警戒しておこうか。やっこちゃん、私が合図したら、走って逃げて。ゼッタイに振り返らないで」
 「なんで?何かあったの?」
 (約子のうしろに呪影が見える)
 「私はダイジョブ。正門の外で合流しよう。でも10分待っても戻らなかったら、すぐ帰って。はい!行って!」
 「う、うん!」


 振り返らず走った約子は、校庭に出たところで、校務員の葦宮誠に声を掛けられる。


 人物リスト:葦宮誠


 「だめだぞおまえ。こんな時間に学校来てちゃあアよ」
 「葦宮のおっちゃん」
 「ああなんだ、2年の逆崎か。つうか学生が夜遊びってのがまずいかんなア」→ごめんなさい


 「ごめんさない、ちょっと教室に忘れ物があったので」
 「しかしまた忘れ物か。しょうがねエやつだな。あれ?でもよ、おめえさんなんも持ってねエじゃねえか。」
 「あ!」
 「ん?あるな。その手エ、何持ってんだ?」
 (呪詛玉を見られてしまう)
 「いや、あの、これが忘れ物で。えっと、祖父からもらった大切なものなのにうっかり教室に忘れてきちゃって」
 「ふぅん。最近の娘っ子は不気味なモン持ってんだな。まアいいや。用が済んだら学校にゃ黙っとくからすぐ帰れ。ってかさすがにこんな時間にひとりで帰すワケにもいかねエか。しゃーねエな。さっさと戸締りしてくるからちょっと待ってろ。」→ミヲのところに行かせずひとりで帰る


 「あの、そうだ!そういえば校舎内で城之内先生がおっちゃんを探していたよ!」
 「今来てンのか?何してんだ!」
 「それはわからないですけど、さっき2階の3Bの教室にいました」
 「ってこたアどのみち戸締りもできねえじゃねエか。ちょっと行ってくるわ」
 「あと、わたしなら家すぐ近くで、ホント大丈夫なので」
 「そっか、そこの駄菓子屋だっけか。気を付けてまっすぐ帰れよ。何かあったら『火事だ』って叫べよ」
 「はーい。心配性ですね」
 「そりゃよ、これ以上うちの生徒が減っちゃアたまんねエだろう?」
 「はい、そうですね」


 午前2時台
 駒形高校正門前


 約子は、あれから数十分隠れて待っているが誰も出てくる様子はない。
 別の道から、誰かが来る。
 講師の新石だった。
 約子は、新石が手に呪詛珠を持っていることに気付くが、新石も約子がいることに気づき、声をかけてくる。


 「ここで何をしていた?」→忘れ物を取りにきた


 「あの、学校に忘れ物を取りに来てて」
 「こんな夜中に?明日じゃダメだったのか?」
 「あ、いや、どうしても」
 「いったい何を忘れたんだ?そのポケットに入ってるヤツか?ちょっと出してみなさい!」
 「え、いや、これは。きゃっ!やめて!」
 (呪詛玉『馬鹿囃子』を取り上げられる)
 「ほうらあるじゃないか。なるほど。それを手に入れたか」
 「これは、別に!」
 「その根付はこの土地の歴史上重要な意味を持つものでな。ちょっと、こっちへおいで」
 「きゃあ、痛っ!やめて!そんなに強く引っ張らないで!」→火事だ


 「うわー!火事だ!ものすごい火事ー!」
 「おいやめろ!人が来るじゃないか!」
 「きゃあ!ここどこ?真っ暗。先生!どういうことですか!きゃああああ!!お腹!痛っ!!出血?」


 逆崎約子死亡・・・


 案内人から、新石が呪詛珠を持っているうちは約子が見り抜けるのは困難、と言われてしまう。

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 一週間前


 生徒たちが噂話をしている。
 「ねえ、聞いた?うちの生徒が自殺だって!」
 「聞いた聞いた、C組の白石さんだっけ」
 「うっそー?美智代?」
 「でも最近なんか様子がおかしかったもんね、ショック」


 「C組の白井ってお前知っている?」
 「ああ、1年の最初はすげえ優等生って印象だったけど、3学期ごろから無断血清が増えて成績も下がった感じ」
 「じゃあ成績が下がったから自殺しのか?」
 「模試の事考えると俺も死にてーわ」


 「知ってる?白石さって去年お母さんが再婚したらしいけど、その新しいお父さんがもうひどいだって!」
 「どんな?どんな?」
 「なんか着替えを覗かれるとか、すぐ身体を触ってくるとか、しかも前科があるらしく拒否するとすぐ暴力振われるとか」
 「やだこわっ!無理無理!」
 家にそんなヤツがいたらそりゃ自殺とか考えちゃうかもー」


 「自殺ってニュースでは聞くけど本当にあるんだね」
 「それだけどさ、C組って最近転校してきたコいるじゃん?」
 「ああいるいる。なんか目立たない暗い感じのコ」
 「そいつが前にいた学校でも生徒の自殺があったんだって」
 「え、うそ?それってなんか怪しくない?」


 あの城之内は、美智代のクラス担任だった。


 それから数日後
 約子の思いつめた様子に気付いたミヲが声を掛けてくる→ありがとうミヲちゃん


 ミヲに聞きたいことがあった約子は、いろいろ質問する→こっくりさんについて
 「あのさ、こっくりさんって、流行っているよね」
 「うん」
 「それやってみたいんだけど。知りたいことがあるから」
 「え、なんで私に?」
 「ミヲちゃんてなんか、そういうの詳しそうだから」
 「え、そう見える?」
 「うん、オカルト系とかすごく好きそう。雰囲気とかなんか暗いし」
 「なんか微妙」
 「でもこっくりさんの詳しいやり方知ってるよね?」
 「そこそこ上椎ほうだとは、思う」
 「ね!お願い!もうそれしか方法なくて!」


 質問する→蘇りの秘術について
 「ミヲちゃんさ、蘇りの秘術って、知ってるよね?」
 「うん。非常勤の新石先生が独自に発見して発表したっていう。あの先生授業のたびに自慢するからみんな知っていると思う」
 「ミヲちゃんは信じる?」
 「いや、ちょっと、さすがに突拍子もないというか、そんな都合のいい術は難しいと思う」
 「でもさ、万が一本当だったら?その術で美智代ちゃんだって蘇らせられるかもしれないじゃん!可能性がゼロじゃないなら探してみたい!」
 「でも、蘇りの秘術を探すっても、どうやって?」


 質問する→白石美智代について
 「美智代ちゃんさ、なんで、死んじゃったんだろうね」
 「遺書はなかったらしいけど、自殺だって公表されてたよね」
 「ううん!あのコはゼッタイにそんなことしないの!美智代ちゃんは、明るくて前向きで学校もすごく楽しんでたし!つらいこともあったみたいだけど、でも、だからって自殺なんて!」
 「私は、直接話したことはなかったけど、学校を休むことが多かったし、来ても明らかに元気がなかったよね」
 「そうなの。だからみんなすんなり自殺に納得してたし、同情するような態度しながらただ好奇の的にして騒ぎたいだけ。死んでから好き勝手事情を詮索されて根も葉もない噂を流されている!ひどくない?」
 「うん、そうだね。中にはここでは言いにくいようなひどい内容の噂も聞こえてくるし」
 「新しいお父さんとうまくいってないのも成績が落ちたのも確かに本当みたいだけど、だから自殺しても仕方ないよね、なんて扱いされるのはあんまりだよ!わたしが心配して話しかけてときは『大丈夫』って笑ってたんだから!あのコが自殺するほど悩んでるならちゃんと相談してくれるはずだよ!」


 再度質問する→白石美智代について
 「美智代ちゃんのこと、このまま終わりにしちゃだめなの!なんか、よくないことに巻き込まれたかもしれないし」
 「よくないこと?」
 「ほら、昨日も、旧安田庭園で死んでる人が見つかったって騒ぎになってたし」


 再度質問する→こっくりさんについて
 「あ、こっくりさんに聞きたいことってまさか」
 「うんそう。美智代ちゃんの死の真相と、蘇りの秘術のありかを聞きたいの」
 「うーん、そんな都合よく教えてもらえるとは限らないと思うけど」
 「ね、お願い。先生も警察もアテにならないし。ひとりで調べるのも限界があった!少しでも可能性があるなら!」
 「そっか」
 「やった!ありがとうミヲちゃん。じゃあ明日の深夜に」


 攻略情報:白石美智代関連のメモ


 午前零時台
 駒形高校2年C組


 こっくりさんをやっているうちに、不思議な声を聞き、気を失っていた約子。
 気付くと手には呪詛珠『馬鹿囃子』を握っている。
 こっくりさんは、ミヲが無事に帰したとのこと。
 約子から詳しい話を聞き出したミヲは、約子が蘇りの秘術を得る方法とそのための呪いの力を得てしまったと判断し、その事実をを約子に告げる。


 話をする→落ち着いてられないよ!
 取り乱す約子に、深呼吸を促すミヲ。
 深呼吸を繰り返すうち落ち着きを取り戻す約子。


 「怖いって感じるのは、それのことをよく知らないせいだから。大昔から、人は理解の及ばない現象に対して名前が付けて受け入れることで共存してきたの。とこが現代では科学や文明が張発展したきたせいで解析できない得体の知れないものを否定できるようになった。そして心霊はいないことにされた。でも、彼らは昔も今もずっとそこにいるんだよ。ちゃんと知れば、必ずしもこわいものではないってことがわかるから。まずは落ち着いて、事実を受け入れて」
 「そうなんだ、ミヲちゃん、本当に霊感もってる人だったんだ」
 「たしなむ程度だけど」
 「ねえミヲちゃん、わたしどうすればいいの?呪われちゃったの?」
 「ダイジョブ、その呪いは私がなんとかする。私、そのために来たから」
 「え」
 「私に任せて、安心して」
 「ありがとう」


 今までの話を整理する→呪いについて
 「わたし、呪われたの?」
 「呪われたっていうのとはちょっと違う感じかな。厳密にいえば呪いの力を行使するための力を得た、って感じ。だからやっこちゃん自身に直接霊障が現れるようなことは、たぶんないと思う」
 「呪いの力を行使する力?それってこの呪詛珠のこと?」
 「うん、条件下でその呪詛珠を使うと、相手に呪いをかけて命を滓魂にして奪う、という力。そもそも蘇りの秘術を使うにはこの滓魂が必要らしいから。本来なら呪いを習得したそれなりの術師でなければ使うことができない術だったんだろうけど、一般に人でも呪いの力を使えるようにしたのがその呪詛珠なんだと思う」


 今までの話を整理する→呪いについて
 「わたしみたいに何の心得もない人が呪いなんて使えるものなの?」
 「うん。呪術はもちろん簡単に扱えるものじゃないし、ヘタすると自身に跳ね返る危険が高いんだけど、実は、さっきこっくりさんで異常が発生したとのときに、ちょうど0時くらいかかな。このあたり一帯に霊夜祭の場が形成されたっぽくてね」
 「例夜祭?」
 「うん。霊的な効力を一時的に強めるおまじないの一種なんだけど、それには特定に呪詛の力を発現しやすくする効果もあるの。影響範囲は、この強さだと半径3~4キロくらいかな」
 「墨田区なんてすっぽり入りそうだね」
 「うん。もともとこの土地に残されていた怨みの元を霊夜祭で呪詛珠にして顕現させたんだと思う、誰かが」
 「え?誰が?」
 「そこまえはわからない。でも誰かが蘇りの秘術を復活させるために仕組んだことなんだと思う。これが、自然現象なはずないから」


 超常/呪詛:霊夜祭


 今までの話を整理する→呪いについて
 「呪詛珠の力は、この霊夜祭の場の影響下にある範囲内しか使えないし、効果が出るのは基本的に日が暮れている間だけ。制限をかけて呪いの力を強めているの」
 「でも逆に言えば、呪いの力を使えるのは夜にこの付近だけ、ってこと?」
 「うん。制限で言えばその上さらに、実際に呪い殺すには個別の発動条件を満たす必要があるみたいだけど」
 「発動条件、わたしの場合は呪影の発する音を30秒聞かせる、っていうことだっけ。その呪影とやらも音もどうやったら出せるのか」
 「念じれば出るのかな」
 「ちょっと試してもいい?」
 「やめてやめて、そんな軽はずみに呪い出さないの!条件があるとはいえ呪いの力で証拠を残さず人を殺せる力なんて、充分やばいから。そういう意味ではやっこちゃんは呪いを受けたとい言えるのかもしれない。私がついてながらこんな事態に巻き込まれたのは申し訳ないけど」


 今までの話を整理する→呪いについて
 「その呪詛為、たぶんそれを持っている人が呪主になるんだと思うから、私が預かってたほうがいいと思うんだけど、その呪詛珠から拒否反応が出てて、手放すの難しそう」
 「え!なんで?」
 「ヘタに引きはがすと呪いが暴発するかもしれない。それくらい、なんかやっこちゃんから離れたくないような意志を感じる」
 「ええ」
 「その呪詛珠、やっこちゃんからはただの古い根付に見えてるかもしれないけど、実は私から見ると、すごい恨みの霊気でヘタに触れたらどうなるかわからないほどで。偉そうに言ってたけどここまで強い呪いの道具は扱いが難しくて」
 「そうなの、これが?」
 「そのへんに捨てて誰か良からぬ考えの人に渡っても大変なことになるし、変に外から干渉するよりやっこちゃんが持っていたほうが、今は安定するとは思う」
 「うう、なんか怖いな」
 「とりあえず夜明けまでの時間をどうにか凌いで、朝になれば呪いは弱まると思うから処理できる方法を探そう。手伝うから」
 「うん」
 「だから、大事なことはふたつ。ひとつめ。夜の時間は条件を満たさないようにする。そして、ふたつめ。もし満たしていたも使わない」
 「うん」


 今までの話を整理する→七不思議について
 「謎の声は、その呪詛珠のことを『馬鹿囃子』って呼んでたんだよね」
 「うん。それって、本所七不思議のだよね。うちの学校って本所七不思議の『馬鹿囃子』のゆかりの地だって言われているし」
 「うん、無関係じゃないと思う、これはたぶんなんだけど、蘇りの秘術を求める気持ちを察知して取り憑いてきたのかもしれない」


 今までの話を整理する→七不思議について
 「これが本所七不思議の呪いってことは、他の不思議の呪いを受けた人もいるってことだと思う」
 「うん、謎の声をほかの呪主、っていう言い方をしてたし。しかも、呪主を呪い殺せば多くの滓魂が手に入る仕組みだとかなんとか」
 「ちょっとまずいね。こっちから呪い殺すつもりがなくても、ほかの呪主に見つかったら、狙われる可能性があるってことだから」
 「ひっ!」
 「ほかの七不思議の呪いを持っている人と遭遇しないよう、夜のうちはなるべく人に関わらないよう注意していこう」


 今までの話を整理する→蘇りの秘術について
 「でもさ、ミヲちゃん。この呪いが本物なら、これを使えば、美智代ちゃんと生き返らせられる、ってことだね?蘇りの秘術も本物ってことだよね?」
 「そうだと思うけど、それはダメだよやっこちゃん」
 「でも、今はなりふり構ってる場合じゃないような気もしてきて。美智代ちゃんが事故だったならさ、さぞかし未練もあっただろうし。見ず知らずの人を、ちょっちょっと呪って滓魂を奪うくらいなら、別にいいんじゃないかな?みたいな気がする、っているか」
 「どうしたの?やっこちゃんらしくないよ。誰かの命を奪う、なんてこと普段ならゼッタイ許さないはずだよ。呪いの影響?呪影の持つ怨念に染まったかも?ちょっとごめん、視させて。ん?何か、入っている?」
 「やだ!やめて!・・・あ、ごめん。でもなんかそれ、すごくイヤな感じたったから」
 「わかった、ごめんね。でも蘇りの秘術はもう諦めて」
 「えっ」
 「それこそが呪いだから。蘇りをエサに、呪いを使わせるっていう」
 「・・・」
 「だめだよ、ゼッタイ。呪いなんかに負けないで」
 「でも、美智代ちゃんを・・・」
 「今日はもう帰って休も。家まで送ってくよ。朝になれば、呪いの影響も鎮まるはずだから」
 「うん」


 今までの話を整理する→蘇りの秘術について
 「ごめん、蘇りの秘術はもう諦めて。私たちには過ぎたものだった。呪詛珠ひとつでも手に負えないくらいだから。死者を蘇らせるなんて、そんな生易しい話じゃなかった。惜しむ気持ちもわかるけど、今はこの夜を無事に生き残ることだけを考えて。そのくらい危険なところに足を踏み入れちゃったの」
 「・・・」
 「じゃあ、理解できたならそろそろ行こうか。まずは来たのと同じルートでこの学校を出るよ」
 「うん。大丈夫だよね?学校誰もいないよね?」
 「だと思うけど。夜勤の校務員さんもこの時間までは見回りしてないはず。」


 当然明かりが消えた!
 「なに?急に真っ暗に!あれ?ミヲちゃん?いない?どこ?」


 あたりを見まわして、呪影の顔を見る。
 「きゃああああ!!!!何何何何!なに、今の?もうやだ!助けて!ミヲちゃんどこ?」
 「やっこちゃん!こっち!こっちにいるよ!見える?」
 「え!どこ?何も見えない」
 「うしろ、うしろ」


 後ろに視点を向けるとミヲ発見。
 「いた!ミヲちゃん!」
 「こっちこっち!視界が遮られているから注意して!」

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 午前零時台の駒形高校。


 人物リスト:逆崎約子(さかざき やっこ)


 ミヲといっしょにこっくりさんを始める約子。
 十円玉をクリック。
 ミヲの言葉を復唱する→こっくりさん→こっくりさん→どうぞおいでください


 こっくりさんが来たのを確認できたので質問する→わたしの名前は?
 「いいえ」と言われてしまう。どうやら約子の名前を知らないようだ。


 再度、名前を聞いてみたが、きっぱりと否定されてしまう。


 別の質問をする→このコの名前は?
 「みを」で合ってる。


 人物リスト:黒鈴ミヲ


 別の質問をする→ここはどこでしょう?
 「高校」で合ってる。


 別の質問をする→あなたは本物?
 「いいえ」と否定されてしまう。


 「実は狐狗狸さんっていうのはこの盤上だけでの仮の呼び方なの。実際はそのときの土地とか人に結び付きの強い霊、言ってしまえば、たまたま近くにいた霊が気まぐれで答えてくれてるだけだから、自分がこっくりさんだというふうにはあまり思ってなかったりするの」とミヲが解説してくれる。


 別の質問をする→ミヲの好きな人は?
 「いいえ」と否定されるが、約子は、「うちの男子ではないって、ことですか?」と聞き直すと、こっくりさんは「はい」と答える。
 約子が、先生を尋ねると、こっくりさんは否定する。
 ミヲは、時間がない、と言って、質問を打ち切る。


 別の質問をする→美智代の死因
 「同じクラスの白石美智代が、1週間前に飛び降り自殺をしたのですが、本当に自殺だったのでしょうか?」と約子が質問すると、こっくりさんは、「いいえ」と答える。


 人物リスト:白石美智代


 再度質問をする→美智代の死因
 約子が事故死かどうかを尋ねると、こっくりさんは「はい」と答える。


 マンションからうっかり転落したのかと尋ねると、「いいえ」と言われる。


 マンションからの転落死ではない?と尋ねると、「はい」との返事。


 あの日美智代に何があったかを尋ねるが、こっくりさんはわからない様子。


 別の質問をする→蘇りの秘術の場所は?
 深く悲しい恨みの記憶が約子の頭に入り込んでくる!
 馬鹿囃子を聞いた者を奈落の底に堕とす・・・
 コロセ!コノオトヲキイタヤツヲ、ミンナコロセ!


 呪詛珠『馬鹿囃子』をゲット!
 自身の姿を見られずに呪影の発するお囃子の音を30秒間聞き続けた相手を転落死させる


 本所七不思議:馬鹿囃子
 踊子のおみよは、器量はいまひとつで腕もお粗末。姦しい性格も災いして要らぬ噂を流しては恨みを買った。
 おみよが櫓の上の舞台で舞をまったとき、付けていたおかめの面のうらに膠が塗られており、おみよは息ができず櫓から転落し、死んでしまう・・・

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 午前1時の緑町公園へ。
 津詰と襟尾は、郷土史研究家の新石英樹の姿を見かけたので、職質を始める。


 人物リスト:新石英樹


 新石英樹は、郷土史研究家だが、蘇りの秘術について今もっとも詳しいと言われている人物だ。


 新石と話す→何をしていた?
 資料集めだと答える新石→禄命簿
「あんたも蘇りの秘術がどうすれば使えるのか知りたいクチか?警察の立場を利用して聞き出そうったってそう簡単には教えられんよ」


 新石と話す→何をしていた?
 「いったい何を探していたんです?」
 「どうせあんたらに言ってもわからんよ」


 新石と話す→研究内容について
 「先生は、やっぱり蘇りの秘術を自身で使いたくて研究をしてるわけですか?」
 「ふん、あんたらも警察のクセに死人が蘇るのか?」
 「あれ?それじゃあ先生は秘術を信じてないんですか?」
 「ああ、秘術が本物かどうかなんて私の本来の研究とは関係のないことだ。そんなものはオカルト好きの連中にでも任せておけばいい、と思っていたが、事情が変わってなんとしても秘術を探す必要ができてしまった。だから今は、蘇りの秘術がどうか本物であってほしいと願っているよ」
 「その事情ってのは?」
 「研究費だよ。蘇りの秘術の研究資金として多額の支援をしてもらっているからな。それにもし秘術を発見すれば、一生研究に没頭できるだけの報酬が得られることになったいる」
 「ほほう、研究費用を出してあんたに蘇りの秘術を研究させてるヤツがいる、ってことか?」
 「だからなんだ?子供相手の非常勤講師なんでやりたくてやってるわけじゃない。ひとつ教えてやるが、いかにも売れそうな煽り文句の本を書いたりテレビで盛り上げるコメントをする専門家など、皆本当にやりたい研究の資金のために都合のいい話をしているだけだぞ。」
 「え!オレ新石先生の書いた本で、『未知の探究は信じることから始める』って言葉にすごく感動したんですけど」
 「購読ありがとう。だが残念ながら私の本業はオカルト研究家ではない。未知とは潰していくものだ。歴史的資料の探索と地道な考察によって」
 「なんかショックだ」


 新石と話す→研究内容について
 「じゃあ先生は本来なら何の研究をしているんですか?」
 「私の研究テーマはひとつの歴史的事実がどんな伝承によりどう残されているのか、だ。どんな事実は人伝に残されていく中伝える者の都合によって必ず変遷されていく。ただしそれは必ずしも悪意ある都合とは限らない。曖昧だった部分を補ったせいであったり、伝えられる量に制限があり省略を余儀なくされたせいであったり、口伝によって伝えられたため話がすり替わっていったり、などなどだな。同じ出来事でも文化や環境によって伝わり方が異なり、そして内容が変わっていく。他愛もないエピソードがタイミングによってはさも不可解な伝承にとなって残る場合もある。そんな歴史と風土と伝説を照らし合わせて繋ぎ合わせる研究、といったところだな」
 「なるほどな」
 「例えば、この辺りに伝わる本所七不思議にしてもそうだ。中にはなぜこんななんでもない話が七不思議として残されているのか?という話もあるだろう?どうでもいいような不思議が何十年何百年と伝え続けられるのはなぜだ?そう考えると多少は興味もわいてこないかね?」
 「なるほどね、そういうのをずっと研究してきたってわけか」
 「だから秘術が本物なのかどうかは本来はさして問題ではない。少なくとも禄命簿が書かれた当時の江戸の人々は本物だと信じて疑わなかった。それで充分だ」


 新石と話す→研究内容について
 「やりたい研究と金になる研究は違う、というのが現実だよ。そのためには多少のリスクもやむを得まい」


 新石を話す→禄命簿について
 「その禄命簿っていう古文書はいったいどうやって入手したんだ?」
 「世間に公表されている通り都内のある古い民家の蔵で発見したものだ。それがどうかは情報提供者との約束があるので言えないよ」


 新石と話す→何をしていた?
 「ってこと今先生が探してたものって、もしかしてあれか?」→本所七不思議
 「確かに本所七不思議が生まれたきっかけとして蘇りの秘術が関わっていたという説がある。まあ、私が唱えた説だがね。だから本所七不思議を紐解いてゆけば秘術の謎について辿り着ける可能性は高い」
 「ここ、緑町貢献も七不思議のひとつ『津軽の太鼓』のゆかりの場所ですよね」
 「そうだな。だが、今はもうそれではないよ」


 新石と話す→何をしていた?
 「ってこと今先生が探してたものって、もしかしてあれか?」→滓魂
 「なに、それを知っているってことは!」
 「まあまあ先生、そう身構えなさんなって」→呪詛珠は隠しておく
 「お互いに情報は必要だろう?落ち着いて話し合おうや」
 「なんだかんだ言って私から秘術を奪って自分のものにしたいのだろう?」
 「いや、まて、違うぞ!」
 「もうこれ以上話すことはない。悪いな、私はこれで失礼するよ」
 「あ、待て!」


 新石に逃げられてしまう。


 未完

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 彰吾の時と同じように、足を洗えが聞こえないように、オプションを開いて「ボイス音量」を0にして反映させてから、やりなおす。


 「ぼくは別にどっちが呪主でもよかった。ふたりともまとめて滓魂すればいいだけだから」
 「まて並垣」
 「この『足洗い屋敷』は特別に強い呪い!条件は極めて容易だ!この足の声から逃れる方法はない!」


 呪詛行使が出るが、無視する。


 「エリオ、そっちに全速力で逃げろ!」
 「遅い!この呪影の声を聞くがいい!」
 「呪影の声だと!」
 「?なに!呪影の効果が出ない!」
 「どうした?声なんかしねえが?エリオ、コイツを取り押さえろ!」


 呪詛珠『足洗い屋敷』をゲット。


 「くそっ、なぜだ!直接手は出してないぞ!」
 「ああ、呪詛珠さえ回収できればいい、離してやれ」
 「ぼくの蘇りの日秘術が!」
 「残念だが諦めろ。事情は知らねえが、そんなものは忘れて正しい方法で弔ってやるんだな、わかったらもう行け」
 「くそ!」


 「いやあ、ボス、危なかったですね」
 「なぜか知らんが、あいつの呪詛が聞かない状態になっていたような」
 「ボス、大丈夫ですか?呪詛珠をふたつ持ってて、また呪われたりします?」
 「うむ、実はこっちの呪いも来てる。『足洗い屋敷』の呪いの条件や恨みの記憶も見えた」
 「え、どういう内容なんですか?」
 「あとで確認しとけ。ひときわ呪いが強い。先に回収できて助かったかもしれん」


 本所七不思議:足洗い屋敷
 呪いの力:呪影の発する「足を洗え!」という声を聞いた者を踏みつぶし圧死させる。
 呪いの記憶:女は優れた陰陽師であったが、その才は己が美貌を磨き上げることに向けられていた。
 火花散る戦いの後、女は町を彷徨っていた。
 必要な物は手に入れたが、自慢の足が穢れ醜くはれ上がっている。
 「この足の穢れさえ」女は何事かを譫言のように繰り返し、終に息絶えた。


 「で、これからどこ行きましょうか」
 「夜のうちに七不思議のゆかりの地を回って、同じように呪主探しだな」
 「今みたのをまた繰り返すわけですか」
 「大切な人を蘇らせられるとあっちゃ、無茶もするか。どうもこの呪詛珠を持つと、恨みの念に染まって人を呪い殺すことに躊躇いがなくなるようだ」
 「え、ボスは大丈夫なんですか?」
 「俺は霊感はないが、こういう耐性だけはなぜか強いらしくてな。それだけは心霊対策室でも重宝されてたよ」
 「なんだやっぱり持ってる人じゃないですか!」

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 午前零時台の旧安田庭園にいる襟尾と津詰。
 「蘇りの秘術っていうのが本当に存在していて、それを使うためには本所七不思議に由来する呪いの力で人を呪い殺さないといけなくて、ボスが受けた呪いはこの場所に伝わる『落ち葉なき椎』である、と」
 「まあ、そうだ。やけに飲み込みが早えな」
 「そりゃボスが真面目にする話なら、さすがに全面的に信じますよオレは!」
 「いや、普段もフザけてねえぞ」
 「それよりも、ボスがそんなオカルトな話を真顔でしている事実の方が飲み込めていないです。信じてないんじゃなかったんですか?」
 「むしろよく知っていたからこそ軽率に手を出したくなかったっていうかな」
 「え、それって負け惜しみ?」
 「まあいから聞け。もう隠してても仕方ねえ。時間がもったいないから移動しながら話す。行くぞ」


 両国橋へ。
 「もっかい確認しますけど、ホントですか?耄碌してないですよね」
 「ああ嘘じゃねえよ。照明するモンはねえがな」


 襟尾と話す。
 「念を押すが、これは極秘事項だから誰にも言うんじゃねえぞ」
 「はい、こなった以上それはもちろん守りますけど、まさか信じられないですよ。ボスが前にいたのが警備局付けの秘匿部門だとは薄々聞いてましたが、警視庁に心霊対策室なんて部署があったなんて!」
 「俺だって最初は呆れかえったよ」
 「いやいやすごいじゃないですか!オレそういう秘密組織的なヤツに憧れて警察に入ったんですよ!」
 「あ?そっち?」
 「呪いとか霊障とかが実在するのなら、その被害への対策部門が市民を守るべき警察組織にないってほがむしろおかしいですもんね!」
 「ていうか、俺に憧れているんじゃなかったのかよ」
 「『どっちも好き』は成立するんですよ」
 「ああ、わかった。ともかく、表見上は霊はないことになっているから心霊対策室は水面下で活動しているわけだ。所属してた4年間は、そういう心霊事案はかり対応させられてきた」


 文化/社会、超常/呪詛:心霊対策室
 通称シンタイ。現在の室長は名河越懺(なかごしくいる)で、、黒鈴ミヲの師匠。彼の式神はトラツグミの姿をした鵺で、伝令役を務めている。


 人物リスト:津詰徹生 更新
 人物リスト:襟尾純 更新


 襟尾と話す
 「じゃあ、やっぱあるんですか?ボスにも、あれが」
 「何が?」
 「いわゆる持っている人なんですか?」
 「いーや、まったく自覚はねえよ。あったとして、グラス1杯のピールでダウンする程度の弱さだろうがな」
 「霊感の強さってアルコールの強さで例えるもんなんですね」
 「霊感ってのは生まれ持った才能が重要であとから身につけるのは難しいそうだ」
 「え!じゃあオレはもう無理ってことですか!いちばんショックです!」
 「まあ、能力が眠っている可能性はあるが。知っているヤツでは、高校生ながら強い霊感を持っていて最前線で働いているのもいるしな。いや、修業の一環だとかで賃金は出てなかったか」
 「意外と世知辛い世界なんですね」


 襟尾と話す
 「で、どうするんですか、これから」
 「今回みたいに呪いが市中に蔓延するのは、それなりの非常事態でな」
 「そんなにヤバい事態なんですか?」
 「重火器が街中にバラ撒かれたようなもんだ。だから惨事が起こる前に原因を取り除き平定させる必要がある。本来それが心霊対策室の仕事なんだが、さっき移動中に連絡してみたところ、さんと主要チームが明日の夜まで出払ってるらしくてよ、在籍経験のある俺がいるからうまく対処しとけ、とのありがたいお達しだった」
 「じゃあもしかしてさっき言ってた残業っていうのは?
 「おう、ちょっと手伝ってもらうぞ、相棒」
 「わかりました、やりましょう」
 「未知の仕事になんの抵抗感もないだと?」
 「だって非常事態じゃないですか!オレらしか対処できないならやるしかないですよ!」
 「いや、すべえな、お前。なんかもう逆に頼もしいわ」
 「ありがとうございます」


 襟尾と話す
 「で、ボス、具体的にこれから何をするんです?」
 「この呪いが七不思議由来ならほかにも呪いを受けたヤルがこの町にいるはずだ」
 「七不思議なので、あと6人ってとこですか」
 「そいつらが呪いで人を殺す前に止めなきゃならん。できるならば、先に見つけ出して呪具である呪詛珠を回収しちまいたい」
 「さっきの話だと、呪主を呪い殺すほうが蘇りの秘術を得やすくなるんですよね。ボスが呪主だとバレたら命を狙われるんじゃないですか?」
 「まあそうなるな。ここ両国橋は七不思議『片葉の葦』のゆかりの地だから、さっさと来れば片葉の葦の呪主がいるかもしれんと踏んできたわけだが、遅かったようだな」
 「めちゃくちゃ懐に飛び込んでく作戦じゃないですか!」
 「だが、同じように考えた別の呪主がここに来るかもしれん。怪しいヤツがいたらどんどん声掛けていけよ」
 「了解です。だったら、まずさっきからあそこでこちらの様子を窺っている人物に、職質掛けてみますか」
 「じゃ頼むわ」
 「あ、ちょっとそこの君、突然ごめんなさいね。警察の者だけど」


 「職務質問にご協力ありがとうございます。ええと、並垣祐太郎さんっていいましたっけ」
 「はい、ぼくなら大丈夫ですよ。何があったんですか?」


 並垣を調べる。
 並垣祐太郎は21歳の大学生


 並垣と話す
 「で、お前さん、ここで何をしていた?」
 「やっぱり旧安田庭園の件かな、墨田署の警察官が死んでたってやつ?ねえ刑事さん。『落ち葉なき椎』って、知ってます?」→本所七不思議だろ?
 「本所七不思議のひとつだろ?」
 「ぼく、実はそれを捜していたところでして。もしかして刑事さんがたなら心当たりはないかな?って。」→さあな
 「俺は知らんよ」
 「あれ、そうなんですか?『落ち葉なき椎』の呪詛珠を持っていますよね?」
 思わず「どうしてそのことを!」と反応してしまう襟尾。
 「あはは、案外簡単に尻尾を出すんだね。旧安田庭園にいたなら、そこで呪いを受けたのだろうって思ったから。」
 「だが、それを知っているお前さんも、自ずと呪主である可能性が高くなるわけだが?」
 「ぼくは隠すつもりはないよ。話をしたいって思っていたから、ほら、これ、ぼくの呪詛珠だよ。『足洗い屋敷』っていうんだっけ?」
 「確かにな。でもいいのか?」
 「ぼくは呪主が見つかったからって問答無用で殺しにいくほど無鉄砲じゃない。まずは対等な立場で話をしようよ」


 呪詛行使が出るが、無視する。


 「いいだろう。ことらとしても話し合いで穏便に済ませたいところだ


 並垣と話す
 「お前さんに伝えておきたいことがある。これが俺の持っている呪詛珠だ。お察しの通り『落ち葉なき椎』だな」
 「なに!」
 「で、こいつの呪いの力だが、俺を欺こうとした相手を縊死させることができる、ってやつでな。もしここでお前さんが俺に嘘をついたら、この呪詛珠が反応するからすぐわかる」
 「なるほど、わかったよ」
 「じゃあ、話を聞こうか」
 「まいったね、先手を取られたよ。素直に話すことにしよう」


 呪詛行使がでるが、無視する。


 並垣と話す
 「ぼくには生き返らせたい人がいる。だから滓魂を集める協力をしてほしい」


 呪詛行使が出るが、無視する


 「ダメだ」
 「ほかの呪主を教えてくれるだけでいいからさ」


 呪詛行使が出るが、無視する。


 「悪いがこっちの隊葉としても見逃すわけにはいかねえんだわ」
 「頼むよ、今ならまだ刑事さんたちも見逃してあげるからさ」


 呪詛行使が出るが、無視する。


 「そいつは脅しか?」
 「いや」


 呪詛行使が出るが、無視する


 「最後通告だよ」


 呪詛行使が出るが、無視する


 「ぼくは別にどっちが呪主でもよかった。ふたりともまとめて滓魂すればいいだけだから」
 「まて並垣」
 「この『足洗い屋敷』は特別に強い呪い!条件は極めて容易だ!この足の声から逃れる方法はない!」


 呪詛行使が出るが、無視する。


 「エリオ、そっちに前職力で逃げろ!」
 「遅い!この呪影の声を聞くがいい!」
 「ぬう”この声が条件・・・ああ!」


 津詰徹生死亡・・・


 並垣の呪詛対策は、彰吾の時と同じだ。

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 今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?


 午後11時台の旧安田庭園
 部下の襟尾といっしょに現場検証に来ている津詰。


 「ボス、鑑識も撤収して現場の復旧も完了したました。警邏隊も解散して我々が最後です。これで明日からは公園も元通り再開できそうですね!」
 「事件のあった直後の公園なんざ、あんま来たいとは思わさそうだな」
 「逆にそういうの好きな人が集まってくるかもしれないじゃないですか」
 「くだらねえ」
 「まあ本当に幽霊なんて出るなら、殺人事件の犯人なんてすぐ教えてもらえそうですしね」
 「いな都合よく話が聞けるモンでもねえだろうよ」
 「あ、最近こっくりさんってのが女学生を中心に流行っているらしくて。さんでも霊を呼び出して文字盤で対話ができるんだとか」
 「そんなに気になるなら、テメエで試してみたらどうだ?」
 「それいいですね!今度一緒にやりましょうよ!」
 「冗談じゃねえ。俺とお前で向かい合って座って十円玉に仲良く指を乗せろってのか?」
 「めちゃくちゃ詳しいじゃないですか」


 文化/社会:、超常/呪詛:こっくりさん


 「そもそもな、エリオ。お前の同期の殉職後オカルトで処理しようとすんじゃねえよ」
 「心霊だろうがオカルトだろうがなんだって頼りますよ。アイツを殺した犯人は、絶対にオレが捕まえてみせます!」
 「心がけはいいが、まだ今回の事件が殺人と決まったわけじゃねえ。先入観は判断を鈍らせる」
 「オッケー、ボス!それじゃあ、現場検証も終わったんで、これまでの情報をまとめておきましょう!」


 周囲を調べる。
 ここ墨田区横網一丁目にいある旧安田庭園は、江戸時代に大名庭園として造園されたもので、何年か前に区の管理する公園になって全面改修が行われたばかり。


 現場を調べる。
 このあたりに被害者が倒れていたが、今はキレイに片付いている。


 襟尾を調べる。
 襟尾純。
 警視庁捜査一課刑事。階級は巡査部長。最近ようやく主任になって、新米から若手に昇格して感じた。
 さわやかな外見に反して、態度はふてぶてしい。


 襟尾と話す→事件について
 「ええと、最初は昨日の早朝に、この公園の敷地内で男性が倒れて死んでいるのを管理人が発見し通報しました。目立った外傷はなかったものの、被害者が現職警察官であったことと、現場に争った形跡があったため事件性が高いと判断、警察官の変死事件として墨田署に捜査本部が置かれ本庁からも出動し捜査が行われることになりました。我々の任務は、被害者に何があったのか事件性がないかを調査することです」


 襟尾と話す→事件について
 「今件はいきなり捜査本部が設置されるほどの重要事件だったのでしょうか。そりゃ、オレにとっても同期が殉職するっていう重要事件ですけど」
 「本庁の判断だが、まあ色々あるんだろうよ」
 「ボス、何か知ってますね」
 「事情は追々わかってくる」
 「でも考えてみれば、今はまだ被害者の身元くらいしかハッキリした情報がないわけですから、被害者に何か特別な事情があったってことですよね?」
 「・・・」
 「例えばアイツが、何かしらの銃砲な秘密を握っていたとか、そうなんですよね?」
 「そこまで理解できているなら、追々って言っているんだから少し察しとけ」


 襟尾と話す→事件について
 「我々の任務は警察官の変死事件の真相解明、ということになりますね」


 襟尾と話す→被害者について
 「被害者じゃ、墨田署生活安全課少年係の警察官である吉見肇(よしみはじめ)、27歳、独身。おもに少年事件は少年育成に関わる案件に携わっていました。階級は巡査長です」
 「そいつのことはお前詳しいだろ。どんなヤツだったんだ?」
 「はい、吉見とは警察学校の同期で、今でも1~2か月に一度は呑みに行く間柄でした。態度はやや粗暴ですが同期の中でも兄貴分でとにかく仲間想いで面倒見のいい男でした。良くも悪くもお堅い警察官タイプじゃなく人情派だったので市民からも人気はあったようですね」
 「そりゃまた惜しい男を亡くしたもんだ」
 「はい、本当に、心底そう思います。あいつ、昇進には興味なさそうでしたが実績でいったら同期の中でもピカイチでした。ただ問題のある行動も多くて始末書の数もピカイチでしたけど。そういう型破りな男こそ多様な犯罪への対応に必要だと、オレは思ってましたよ」


 人物リスト:吉見肇


 「安心しな、お前さんも十分型破りだよ」
 「え?オレなんて同期の中でも至って常識的な人間ですよ。それに、同期で圧倒的に型破りだったのはすでに退職しちゃったアイツですし」
 「まだそれ以上のヤツがいるのかよ」


 襟尾と話す→被害者について
 「吉見自身、学生時代はだいぶ荒れてて頻繁に警察の世話にもなっていたそうですが、同時の担当警察官が親身に向き合ってくれて更生することができたんだそうです。で、その恩返しをしようと警察官になるために初めて真面目に勉強した、と言ってました」
 「おおイイ話だな。一杯やりたくなってきた」
 「殉職した同期の経歴を肴にしないでくださいよ」
 「献杯だよ。お前も殉職するまでに惜しんでもらえる逸材になれよ」
 「なんで殉職する前提なんですか。それにオレが殉職したらまずはボスが惜しんでくれるんで大丈夫です」
 「まあ、俺が惜しむかどうかはこれからの捜査次第だな」
 「オレには見えますよ!ボスがみっともなく『エリア~!死ぬな~!』って泣き叫ぶ姿が」
 「俺にはお前の中で今どんな事態が起こってるのかが見えねえけどな」
 「その時が楽しみです」
 「いや自分の殉職後楽しみにすんな。ったくたいした逸材だよ、お前さんは」
 「ありがとうございます」


 襟尾と話す→被害者について
 「被害者の家族は?」
 「吉見の実家は足立区北千住ですがご両親はすでに他界されていて、今はそこにひとりで住んでいました。兄弟もいないので完全にひとりです。何度か吉見の家で呑んだこともありますが、そこそこ古い伝統ありそうな大きな家で驚きました」
 「そんな家にひとりで住んでいたのか」
 「なんか格式ありそうで、吉見が学生時代に荒れていたという話と結びつかない印象でした。でもそのあたりの事情はどんなに酔っててもはぐらかされて、詳しいことは知りません。」
 「ふむ」
 「あ、それと、吉見には婚約者がいました。学生時代から10年以上も付き合っている女性でそろそろ本気で結婚を考えていたようです。一度写真を見せてもらったことがありますが、かなりの美人でした」
 「そうか、そいつは気の毒なことだな。だが最近の吉見の背後関係に詳しいかもしれん。話を聞いておきたい」
 「そうですね。吉見の身内と呼べる人は今はその婚約者だけなので。たぶん隅田署内の誰かが連絡しているはずです。明日確認してみましょう」


 襟尾と話す→被害者について
 「最近吉見が担当していた案件についても確認してありますけど」
 「そういう情報が欲しかったんだよ、事件当日、吉見はどうんあ事案を担当していたんだ?」
 「事件前日の報告書によると、事件当日は2件の少年案件を抱えていたようです。ひとつめが、1週間前に亀沢で起こった女子高生の投身自殺です。自殺したのは駒形高校2年生の白石美智代という少女なのですが、吉見はそれよりも前に何度かその子と接触していたみたいですね」
 「ふむ、かねてから問題を抱えてた娘だったわけか」
 「いや、それがわからなくて。先月、町でたまたま見掛けて思いつめた様子なのが気になって吉見から声を掛けたそうですが、何かあるのは間違いなさそうなのに何も教えてもらえなかったようです」
 「何やら家庭に問題ありそうだな」
 「吉見もそう思って一度白石美智代の自宅に行って親御さんとも話したそうですが、親権者に『大丈夫だ』と言われてしまったので、もうそれ以上踏み込めなかったということです。で、そんな矢先にその子が自殺をしてしまった」
 「吉見としても防げたかもしれない案件だったと」
 「悔しかったでしょうね。それで、白石美智代という子の事情を改めて詳しく調べていたようです。その調査結果についてはまだ報告されていませんでしたが」
 「なるほど、吉見の変死はその調査が関係してる可能性もあるわけか。吉見のやった調査の内容を追跡する必要があるな」
 「はい、でもその件についても、明日墨田署に確認しましょう」


 襟尾と話す→被害者について
 「で、吉見が担当していたほうひとつの案件は?」
 「こちらも、駒形高校の女子生徒ですね。奥田瞳(おくだひとみ)というやや問題のある生徒がいまして。いわゆる不良グループのリーダー格なんですけど」
 「非行少年事案か」
 「一時期は手もつけられないくらい暴れまわって器物損壊や傷害事件の常連だったんですが、ここ半年くらいじっくり接していって少しずつ心を開いていたそうです。で、吉見は事件当日もその少女と面会をしていたとのことです」
 「吉見がこんなことになっちまったらその娘が心配だな」
 「そうですよね。せっかく信頼できる大人ができたかもしれないのに。しっかりケアしないとまた非行に走る可能性がありますよ」
 「そこは墨田署の生活安全課でしっかり引き継いでもらわねえとな。だがしかし。まあ、吉見とその不良娘との面会が変死に関係している可能性もあるわけだ。その娘からも事情聴取をさせてもらわにゃならんよなあ」
 「ヘタしたら当日の吉見の最後の様子を知っている唯一の証人かもしれないですし、明日墨田署に確認して会わせてもらいましょうか。まともに話を聞かせてもらえるかはわかりませんけど」
 「そういうときこそお前さんの出番だ。その甘いマスクで安心させてやれよ」
 「あ、そんなことよりボス!明日確認することが結構でてきましたね。被害者の吉見肇が担当していた駒形高校の女子生徒の関する案件が2件、あとは彼の婚約者に話を聞きたい、といったところですね、明日は」


 攻略情報:吉見肇関連のメモ


 襟尾と話す→死因と状況について
 「被害者の死因についてはまだ検死が終わっていないので確定はしていませんが、おそらく急性の心筋梗塞、いわゆる心臓麻痺による突然死だとみられています。持病もなく目立った外傷もないので毒物や薬物による死の可能性も考えられます」
 「公園の真ん中でそんな状態だったなら、そりゃ確かに不審死だわな」
 「現場には争った形跡があり、周囲の足跡などからも誰か別の人間がいたものとみられています。別途その人物の捜索が進められています」
 「そいつさえ見つかれば、話を聞いて全部解決するかもしれんわけだな」
 「それで終わればいいですけど。あと、吉見の持ち物は財布と警察手帳が衣服のポケットに入っていただけです」
 「物盗りの犯行じゃねえ、と」
 「ちなみに吉見ですけど若い頃はケンカでかなり腕を鳴らしていたそうです。警察官になってから始めた柔道でもすごいスピードで段位を取ってました」
 「生身で立ち向かうのは、よほどのウデに覚えがあるヤツでもないとあり得ねえか」


 襟尾と話す→死因と状況について
 「死亡推定時刻は2日前の夜11時前後。もちろん公園の開園時間外です。で、発見されたのが昨日の早朝になります」
 「そもそも吉見はそんな時間にここで何をしたいたんだ?」
 「公園の入口は閉園時は閉じられていますが、小さな門扉なので侵入しようと思えば入るのは簡単です。何が考えられます?」→誰かに呼び出された
 「警察官の吉見が自分の壺羽で不法侵入するとは考えにくいわな。ここには別の誰かもいたようだから、そいつに呼び出されたとかじゃねえか?」
 「なるほど!その可能性は高そうですね」
 「ってことは密会だな。こんな場所でこっそり会う必要があったなら。吉見はここで、誰かと秘密の取り交わしをしていたってことになる」
 「その結果、争いになって?」
 「いや、死因の件と腕っぷしの話もある。衝動的な行為による致死傷じゃなえだろ。なにかしらの準備はあったはずだ」
 「なら、計画的は犯行?ってことはその人物は、最初から吉見を殺すためにこの公園に呼び出した、ってことですか?」
 「まあ、まだ事故の可能性も捨てきれねえし、毒物での脅迫による取引が決裂して結果意図せず殺してしまった、というセンもある。死因がわかればもう少し絞れそうだが」


 襟尾と話す→津詰とのこと
 「いやそれにしても、ボスが捜査一課に戻ってくれてオレすごくうれしいです!昔からまさに天の上の人ですごく尊敬してるんですよ!そもそもオレ津詰警部に憧れて刑事になったようなももんですから!」
 「警察学校に入った頃から周りにもそういうふうに触れ回っているようだが」
 「だって本当ですから!4年前オレが捜査一課に配属されるのと入れ違いで別の部署に異動しちゃってショックでした!今回、こうしてペアで捜査できることは未だに夢みたいだって思ってます!」
 「そりゃまあ、うれしいことなんだが、だが、その割になんだ。あるだろ、しかるべき態度ってもんが」
 「え、すごく尊敬してますけど?ボス、耄碌ちゃいました?」
 「いや、それだ!そういうところ!」
 「もう夜も遅いから眠いんですね」
 「ああ、わかったわかった、すまんな」


 襟尾と話す→津詰のこと
 「オレ今日もずっとボスの敏腕っぷりにシビれっぱなしですから!」
 「おおそうか、俺もお前のスレスレの態度に痺れっぱなしだ」


 襟尾と話す→津詰にこと
 「そうだ、ボスの家庭ってどうしてるんですか?」
 「なんだよ、いきなりプレイベートに踏み込んでくるとビックリするじゃねえか」
 「これまで一緒に捜査をしてきましたが家に連絡したりとかそういう素振りもなかったんで。もしかして独身ですか」
 「大きなお世話だ」
 「いや、オレ警察に入って思ったんですけど、警察組織ってやたら若い景観に結婚しろってすごい圧で勧めてくるじゃないですか。あれなんなんですかね?ボスは言ってこないですけど」
 「知るかよ。俺だってその圧に負けて20数年前に一度結婚してんだからよ」
 「それじゃあ」
 「うるせえな。4年くらい前に娘を連れて出て行っちまったんだよ」
 「おお、これは失礼しました」
 「まあ、俺も仕事中心で家庭は完全に放ったらかしだったからな。毎日遅くまで帰らねえ。急に呼び出される。それでいて常に命の危険が付きまとう。そんな夫に突き合わせれてたらそりゃ身なんて保たねえだろうよ」
 「命張ってのに切ないですね。あ、もしかしてボスが以前に捜査一課から異動したのって、それで?」
 「もう手遅れだったがな。お前もせいぜい気をつけろよ、エリオ」
 「って言われても、この仕事してたらどうしようもなくないですか。こんな仕事を理解してもらえる相手なんて警察関係者かその親族でもないと。あ、ボス、娘さんがいたんですか?」
 「その流れで娘の話を出すんじゃねえ、やんねえよ」
 「決してそんなつもりじゃないですけど、おいくつなんです?」
 「興味が津々すぐる、もう少し隠せ。いや、冗談抜きでちょっとワケありの娘だからな。そこらの男じゃ太刀打ちできねえんじゃねえか?今は大学に通うためにひとり暮らししてるらしいが。」
 「ひとり暮らしですか、それは心配でしょう」
 「心配しようにもどこに住んでいるのかも知らねえ有様だしな」
 「ああ、教えてもらえていないんですね。しつこく付きまとったりするからですよ」
 「付きまとってねえよ!たぶん」
 「ボス、そんな見た目で照れちゃってカワイイところもあるじゃないですか」
 「なんの話だよ!感情の持っていき所が迷うじゃねえか!もうこの話は終わりだ終わり!」


 襟尾と話す→津詰のこと
 「そういえば、ボスが結婚した20年前頃といったら、ちょうどこのあたりで根島事件があった頃ですよね!」
 「よく知っているな。結婚から1,2年後くらいだったな」
 「ボスがその犯人を検挙したんですよね!警察学校の講義で習いましたよ!オレは当時小学生でしたが、なんかヤバい犯人が捕まったとこで話題になったのは覚えてますよ」
 「事件が発覚したのも検挙できたのも本当に偶然だったからな。あんまり思い出したくもないとにかく胸クソ悪い事件だったよ。当時まったく疑ってなかった温厚な男があんな凶悪事件の殺人犯だったわけだからな。本当に些細な綻びを見落としていたら完全に取り逃がしてたかもしれん」
 「結局、立件できたのは殺人1件だけで余罪は追及できてないんでしたっけ?」
 「ああ、証拠が出なかった。あの慣れた手口が初犯のワケねえと思ったが。犯人の根島吏周はブタ箱にぶち込んだがまるで勝った気がしねえ。当時の関係者は被害者の同級生たちが負った精神的ダメージを考えるとキツいよな」


 襟尾と話す→オカルトのこと
 「そういやオカルトっていえば、ボス知ってますかね?」
 「なんだ?」
 「今巷で話題になってる蘇りの秘術っていうやつです!」
 「うわ出た!お前までその話か」
 「え、知ってるんですか?」
 「世間が騒ぐのは勝手だが、そういうのを仕事に持ち込むんじゃねえよ」
 「どうやら話の発祥となったのがここ墨田区本所らしいので、もしかするとって」
 「やめろやめろ。そんな秘術だとか録命簿だとか関わったってロクなことになんねえ」
 「めちゃくちゃ詳しいじゃないですか。ボス、もしかしてそういうオカルト好きなんじゃないですか?」
 「やめてくれ、冗談じゃねえ。仲が良かった同期が死んで蘇りの秘術に希望を感じる気持ちもわからなくはねえが、死者が生き返るなんて、そんな都合のいい秘術があってたまるか!」


 「さて、ボス。まとめはこんなところでしょうか。」
 「おう、あとは明日だ明日。撤収だ撤収・・・うお!突然出た!」
 津詰の前に呪影が出現!
 「え?ボス?突然どうかしましたか?」
 「くそ!やっぱそっち案件かよ!」
 「ボス!そっちに何かあるんですか?」
 「ぐあああ!」


 津詰の頭に悲しい恨みの記憶が入ってくる。
 コロセ、アザムコウトスルヤツヲ、ミンナコロセ!
 虚偽の話にて欺こうとする者は永遠の闇に吊るすべし。


 呪詛珠『落ち葉なき椎』をゲット。
 意図的に虚偽の話をして自身を欺こうとした者を呪い殺せるようになった。
 虚偽の話をしたタイミングで呪詛行使できる。


 本所七不思議:落ち葉なき椎
 組成の術なる流言で囚人を誑かした根付職人の甚吉が上屋敷の庭で首をくくった。
 不運なことに家主が留守であったばかりに椎の来により垂れたその無残な体躯は落ちることのなり椎の木の葉の如くいつまでも降ろされることなく不気味に揺れる姿をさらし続けた。
 幾日も吊られていたためだらりと伸びきった首に苦悶の表情を浮かべ、死ぬまで藻搔き苦しんだが全身に縄が這い痣だらけだ、


 「きこえるか呪主よ、蘇りの秘術を求めし呪主よ、呪い殺せ」


 「ボス!どうしたんですか!」
 「ああ、大丈夫だ。エリオ、残念な知らせだ」
 「耄碌ですね」
 「違う、厄介なことになった。残業決定だ。今日はたぶんかえれねえぞ」

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 今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?


 午前1時台 志岐間邸応接間


 利飛太が出て行ってから1時間以上経った。


 新聞を調べる→読む→社会欄を見る
 都市公害について書かれていた。


 社会欄を見る。
 辛くなるのでニュースもあまり見ないようにした。


 社会欄を見る。
 高校生少女の自殺の記事を読むと、駒形高校の白石美智代が1週間前に投身自殺をした、と書かれている。


 考える。
 修一の誘拐に関わっていた白石美智代は1週間前に自殺していた?
 教師の城之内は、すでに死んでいる少女を恐れていた?


 黒電話を調べる。
 電話が鳴った!


 黒電話を調べる→電話に出る
 「はい、志岐間です」


 午前2時台 駒形橋
 春恵は利飛太に呼び出され、隅田川に架かる駒形橋に来ていた。


 周囲を調べる。


 文化/社会:駒形橋


 隅田川を調べる。
 「マダム、やばり地元の人にとっては、この隅田川は故郷のシンボルみたいな存在なのかい?」
 「さあ、少なくとも、私はあまり好きじゃない」
 「そうだったね」
 「誘拐事件のあと、あの子はこの汚い皮で見つかった。こんな冷たく澱んだ水の中にひとりぼっちで。さぞ怖かったでしょうに。寒かったでしょうに。それから私、毎日この川のほとりに来て、お願いだから返してとただただ、祈り続けた。」
 「昔から、川と言うものはこの世とあの世の境界だと言われていてね。それだけ、流れる水を超えるという行為には霊的に大きな意味があるそうだ。人々が江戸で暮らすようになった頃、中央に住む人たちにとって、この大きな隅田川の向こう岸というのは、まさに異世界だったらしいね。彼の地には、人々からの忌避的は感情が集まって渦を巻いていた。明暦の大火という大災害のあと、両国橋が架設され、本格的に本所開拓が行われたわけだが、その際、この地域は縦横に開削した人工河川で囲まれ、さらにいくつもの堀は割下水が張り巡らされた」
 「それは、洪水を防ぐための治水だと習ったけど?」
 「それもある。だが、大川の彼岸という異世界に渦巻く穢れや魑魅魍魎の類を、川で囲ったこの地区に閉じ込めて此岸ー即ち現世に現れないようにする。そんな意味合いが、密かにあったそうだよ」
 「つまり、本所はあの世に近い場所とされていたってわけ?」
 「だからこそ蘇りの秘術なんてものがここに眠り、そして、本所七不思議とその呪いが今なお残り続けている、というのはあるだろうね。そして今僕らが立っているここは川の真上。まさに、この世とあの世の境目だ。川に向かって祈りを伝えたマダムの行為も、あながちデタラメってわけじゃない」
 「それって、慰め?」
 「いいや、考察だ」
 「そう、面白い話」


 文化/社会:隅田川


 隅田川を調べる。
 「隅田川といったら、もうひとつ思い出す話があるのだけど。聞いてくれる?」
 「もちろん」
 「20年くらい前、私がまだ学生だった頃の話。その頃の隅田川は今よりもずっとずっと汚染がひどくてね、ゴミだらけで、ヘドロまみれで匂いもひどかったし。イヌやネコやハトの死骸なんかも、たくさん漂っていた。ある日、そんな大量のゴミに紛れて、行方不明だったクラスメイトの左手の一部が見つかったの」
 「なに?」
 「本当に、偶然の出来事で。偶々、人の手の形をした部分が見つかって。手のひら以外は腐って落ちてる状態だったんだけど、偶々、その子に特徴的な指の傷跡があったから身元が判明して。さらに骨が刃物で切断されているとわかって、これは殺人事件だってなって」
 「それは、もしかして根島事件の話か?」
 「あら、良く知っているのね。さすが。櫂さんはまだ小学生くらいだったはずでしょう?」
 「さすがに知識として知っているだけだが、あの事件の被害者の少女はマダムのクラスメイトだったのか」


 攻略情報:根島事件まとめ
 人物リスト:根島吏周(ねじま ふみちか)


 「ええ、それはもう、身の回りに走った衝撃たるや。だってね、身体のほかの部分も川に沈んでいるはずだって、汚泥のようは川底をさらったけど、結局一部しか発見できなかったの。ほとんど、腐って溶けて流されちゃったみたい。そのかわり川に潜って捜索した調査員が全員体調を崩したのだとか」
 「それは気の毒な話だ、全方位で」
 「つまりこの川の底は、誰も探さない場所だった。でね。当時は世の中がすごいスピードで変化していた。人も物もごちゃごちゃだった、混迷の時代。東京には、地方から上京したり近県から家出をしてきたりで若者が多く集まっていて。そのうち何人もの人が悪い人に攫われて、誰にも知られないまま行方不明になったという事例が多かったのだとか。もしね、人の死体を切り刻んで当時のこの川に投棄したとしたら、すぐ腐って腐臭も全然目立たず、ヘドロに埋もれまず見つからないだろうって」
 「まさか?」
 「クラスメイトの子を殺して切り裂いて捨てた犯人、根島吏周はその後、無事に逮捕されたけど。その様子から、きっと余罪はたくさんあっただろうって。ほかにも同じような目にあった子が何人もいたはず、って言われていた。でも、結局その証拠は見つからなかった。たぶん、この川の底。だから、汚れた川はもっと数多くの死体を吞み込んでいたはずで、そんな噂が広まって、みんなあまりこの川に近寄らなくなった。つまり、この川そのものがすでび充分穢れているの、っていう話。どう?」
 「なるほど。どんなに見た目が浄化されようと、穢れが染みついた川に良い思い出なぞないわけだ。しかし、マダムはずいぶん根島事件に詳しいんだね」
 「ええ。だってね、隅田川で左手の一部を見つけたの、私だったから。それがなければ根島の犯行が発覚することはなかっただろうって。検挙できたのが奇跡だったと、警察から感謝状をもらったりした。それが警察庁幹部だった父から唯一褒められた行い」
 「そうか、犯人にとっては運がなかったわけだ」
 「そうね。恨んでるかしらね」


 左斜め後ろの柱の上に、なめどり#18を発見!


 利飛太に話しかける→あなたの話から
 「じゃあ、あなたの話からどうぞ」
 「呪主を捜して七不思議とゆかりのある場所を巡ってみたところ、何人かそれっぽい人を見かけた。
 まず錦糸堀公園の近くにいた長身の男。何も知らずに道を尋ねるフリをして接触してみたところ、逆にこちらを探るような問い返しをされたが無関係だと判断するとさっさと去っていったよ。呪いについて知ってそうな感じだったな。呪主の可能性は40%くらいだ。
 南割下水通りで見かけた中年男性。この男は手に呪詛珠らしき物を握っていたからおそらく間違いない。明らかに挙動不審で、キョロキョロとターゲットを捜している感じだったから、積極的に滓魂を集めているのだろう。
 続いて、両国橋付近にいた若い男女の二人組。この場所では青年のほうから「呪主か?」と声を掛けられたよ、僕が知らないと返事すると謝罪してまたこの付近で隠れて待つ様子だった。どうも協力者を捜しているような振る舞いだったな。ただこの二人の関係は、あまり協力しているようには思えなかったけどね。
 あとは、道端で見かけた二人踏みの刑事。先日この近くの公園で死体が発見されたから、その事件の捜査をしているだけの可能性もあるけど、その事件現場は七不思議のゆかりの場所だ。呪いに巻き込まれた可能性はおおいにある。本庁の刑事がわざわざ来ているというところも、ややきな臭いところだ」
 「なぜ見ただけで本庁の刑事だと?」
 「なに、ちょっと知った顔だったんでね。とまぁ、なんとなく怪しそうだった人物はそんなところだな」
 「ありがとう。さすがね。この短時間でそれだけの情報を」
 「これでもプロフェッショナル探偵だからね。そう、略してプロタン、というったところか」
 「まあ、プロタン。そんな恰好なのに目立たず行動できるのも、プロタンの成せる技?」
 「ああ、僕くらいのプロタンになれば白い服での隠密行動もお茶の子さいさいだ」
 「それはそうと、滓魂を集めていそうなのは、中年男性と男女のペアあたり?」
 「いずれにせよ、まだ奪うには早いだろう。思ったより呪主同士の接触は多くなさそうだったね。ほかにも呪主はいるだろうし、まずは目星といったところだ。これから呪い殺された人が発見されれば、もっと騒ぎになる。状況がごちゃっとしてくれは奪うチャンスも出てくるだろう」


 利飛太に話しかける。
 「私の話をしても?」
 「ああ、どうしたんだい?」
 「あのね、白石美智代って子、いたでしょう?」
 「ああ、誘拐事件の日に修一少年と一緒にしたという女学生だね」
 「そう、その子だけど、もう、死んでるんですって」
 「なに!」
 「先週この近くで自殺した学生が、白石美智代という名前だった」
 「確かに、自殺があった。そうか、名前までは把握していなかった。この自殺によってあの城之内という教師の気持ちが動いたのか?呪い殺される、と言っていたのは、死者の怨念、ということだったのか」
 「その子に話を聞けないとなると話がふりだしに戻っちゃった?」
 「いや、あの教師、何かを知っていた隠している。少なくとも、白石美智代の自殺の原因に城之内自身が関係していると思っている。だからこそ、自分が死者に呪い殺されると恐れたのだろう」
 「ふうん」
 「そこに、誘拐事件が絡んでいる可能性は高い。マダムはわかるかい?城之内教諭が何を隠していたのか」→なんとなく
 「そうね、なんとなくだけど」→城之内教諭は→白石美智代を→脅迫していた
 「城之内恐怖は白石美智代を脅迫していた?」
 「違う?」
 「そうだ、僕もそう思う。誘拐事件を目撃した城之内恐怖はそれをネタに、白石嬢を脅迫していた可能性がある。バラされたくなければ言うことを聞け、と。だから、目撃したことを隠していたし、追い詰めすぎて自殺した、と考えた」
 「最低ね」
 「まだ推論だ。とにかく、あの城之内という教諭にはもう少し話を聞いてみる必要があるな」


 利飛太に話しかける。
 「どうかした?」
 「いや、根島事件からもう20年が経っているのか、って思ってね」
 「そうね」
 「いたずらに不安を煽りたいわけじゃないので、雑学として聞いてもらいたいのだが。先例的には無期懲役者でも、初犯ならが20年も経てば仮出獄が認められていることが多い。もちろん服役中の態度で改悛の情と更生意欲が認められた場合の話だが」
 「へえ、そう、よく知っているのね。でもそんな前科があったら社会復帰するのは難しそう」
 「最近は仮出獄者への住居や仕事の斡旋も行われているようだね」
 「そうなんだ」
 「もちろん保護観察に付されるので定期的に面談などは行われているが、無用な偏見を避けるため責任者以外には前科は隠しておくことになっている。さらに名前が大々的に出てしまった犯罪者は通名での業務を認めることもあるらしい」
 「まあ、それじゃあ、まるで、あの根島吏周が、実はすでに人知れず仮出獄を果たしていて、名前を変えてこの社会のどこかに紛れているかもしれない、ってこと?」
 「まあ、その通りだ。実は数か月前、昔のある大事件の犯人が仮出獄したという話を関係筋から耳にしてね。それが根島吏周かどうかまではわからないが、ただ、それを今思い出したっていうだけの話だ」
 「そうなのね、怖い話。なぜならね、私も思い出したから」
 「何をだい?」
 「少し前、駒形高校を通りかかったときに、見掛けたの。そこで働いていた職員でなんとなく、根島吏周を思い出させる男を」
 「なに?」
 「20年も経っててかなり人相も変わってたし、なにより、当時よりも体重が30キロは減っている感じだったから気のせいかと思ってた。でも、もしかしたら、そうなのかもね。それで、このあとはどうするの?」
 「まだ見えていない呪主の動向が気になるところだね。ひとまず、この隅田川は本所七不思議のエリアから少し外れている。おそらく呪主もここまでは来まい、だろうから、少し考える時間をもらいたい」
 「そう、わかった」


 中断する

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 今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?


 ストーリーチャートから志岐間春恵:夢じゃない開始!


 コロセ!ヒダネヲモツモノヲ、ミンナコロセ!


 呪詛珠『送り拍子木』をゲット!
 火または発火器具を持っている者を呪い殺せるようになった。


 本所七不思議:送り拍子木
 屋敷の火事で火だるまになった男は、助けを呼ぼうと拍子木を鳴らすが、その音は届かない。


 どす黒い粘液のような重苦しい殺意が、春恵の魂に侵食してくる。


 午前零時ごろ、志岐間邸応接室
 「マダム、お目覚めかい。いったいどうしたのかはわからないけど、そんなにうれしそうに笑みを漏らすあなたを初めて見た。いい夢でも見たのかな」と声を掛ける利飛太。


 人物リスト:志岐間春恵


 「いいえ、夢じゃない」
 「オーケイ、じゃあその話を聞かせてくれたまえ、マダム」


 利飛太を調べる。
 人物リスト:櫂利飛太
 文化/社会:アオサギ探偵堂


 ストレオの横で、なめどり#01を発見!
 攻略情報:なめどり


 利飛太と話す。
 「先ほどマダムは僕との話の途中で、突然宙を見つめだしてあたかも我が意を得たりというのうな興奮した表情をうかべていたね。何があったんだい?」
 「それはね・・・」
 「つまり、突然『送り拍子木』の呪影とやらが出現して、マダムは蘇りの秘術を使う方法とそのための呪いの力を得た、と。」
 「ええ、そう」
 「本当にあったなんて、にわかには信じがたい話だ。だが、その呪詛珠とやらが、何もないところから突然マダムの手の中に現れたのは、僕もみてしまった」


 利飛太と話す。
 「櫂さん、呪いが現れたときにはすべてが瞬時に理解できた。」
 「ほう」
 「呪影の抱える恨みの記憶とともに、私の魂に刻み込まれた。江戸の時代に、不慮の火事に遭って、悶え苦しみながら焼け死んで、『送り拍子木』の呪影となった者の気持ちが、今とてもよくわかる。苦しい、憎い、殺してやりたい。誰でもいい、火種を持つ者は、今すぐにでも」
 「なるほど、それは厄介だね」
 「櫂さん、あなたなら好都合と判じてくださると思っていたのに」
 「蘇らせたいという願いの強さに殺意がリンクしているようだ。ちょっと確認しとこうか」


 依頼内容について聞く。
 「僕がもともと受けていた依頼は、息子さんの誘拐事件の真相究明だ。およそ1年前に起こった志岐間修一少年の誘拐事件」
 「そう、未だに犯人が見つかっていない」
 「それで今日、遅い時間になってしまったが、大丈夫だと言うので調査の報告に来ていた。そして、ここまでの調査によって得られた情報は、ひとつある!」
 「それを聞かせてもらうってところだったわ」


 攻略情報:志岐間修一誘拐事件まとめ
 人物リスト:志岐間修一


 依頼内容について聞く。
 僕への依頼内容をこのあとどういったことにするのか、一通り話を確認してから改めて検討してもらえるかい?」


 誘拐殺人事件について聞く。
 「事件について少し検証しておこう。当時、警察が犯人からの電話の逆探知をして突き止めた場所は、墨田区の大横川の北部近辺という大まかな範囲までだったね。」
 「そう」
 「犯人がどこから電話をかけていたのかは結局突き止められなかったようだが、修一少年が軟禁されていた場所も同じ場所であろうと思われる。当時電話口で修一少年の声も確認したそうだからね。大横川北部は修一少年の通学路とはだいぶ離れている。そして下校前に小学校で目撃されていて、自宅に帰ることなく誘拐されていたので、下校中に車で拉致されたと考えて間違いはないだろう」
 「でも」
 「そう!聡明だった修一少年が見知らぬ大人についていって、自ら車に乗り込むとは思えない、だったね」
 「ええ、そこは強く教えていましたし、本人も理解して低学年に注意するほどでした」
 「となれば、下校中強引に拉致されたのか。しかし、その瞬間を目撃して者はこれまでに見つかっていない。その日に周辺で不審者の姿を見たという話しもない。ならばどうやって誘拐したのか?」
 「そこは当時の警察も結論を出せなかったので、偶々誰にも見られなかっただけ、ということで済まされかけた」
 「そこから改めて考えてみようか」


 誘拐殺人事件について聞く。
 「誘拐犯は、下校中の修一少年をどうやって車に誘い込んだか。考えられるとしたら、警戒する必要のない人に声を掛けられた、という可能性。顔見知りの犯行だった場合だ」
 「でも、あの子と顔見知りの大人は、当時警察が徹底的にアリバイ調査したはず」
 「顔見知りの犯行ではないならば、あるいは、犯人が警察官の格好をしていたとしたら?これも警戒しない可能性は高い。志岐間家は身内に警察関係者が多いから警察への信頼度は高いはずだ」
 「まさか」
 「ただ下校中に警察官と話をしていたら、それはそれで意外と目立ってしまう」


 誘拐殺人事件について聞く。
 「さて、これは一般的な話だけれども、基本的には若い女性は子供は不審者とは思われにくいそうだ。見知らぬ人についていってはいけない、と気をつけている子であっても、不審者とは大人の男であると無意識に思い込んでいる者は多い。そして修一少年は、将来警察官を目指しているほど強い正義感を持っていたそうだね」
 「ええ、まさか?」
 「そう例えば、若い女性から助けてほしい、と声を掛けられたとしたら?彼が、道を教えてほしいと言われて、車まで誘導されてしまうことは、あり得そうかい?」
 「ある!夫から、小さな子供は女性が守るのが男の務めだ、と教えられていたし」
 「うむ。そういう決めつけはもゆくゆくはナンセンスになっていくかもしれないが、少なくとも修一少年はそうあるべきと信じていた」
 「なら犯人は若い女性だと?でも電話の主は間違いなく男性の声だった!」
 「共犯ぁ協力者か、あるいは当人は何も知らずに利用されていた可能性もある。むしろそれならこれまで発覚していないのも納得がいく。事件とは無関係な、完全な他人ってことになるからね」


 誘拐事件について聞く。
 「誘拐の当日、修一少年が若い女性と話していなかったか・・・不審者を男性だと思い込んでしまうのは目撃者も同じこと。聞き方を変えることで新たな目撃証言があるかもしれない。ということで、実は今日の昼間、通学路付近でそのセンから聞き込みをしてみたわけだが、ひとり思い当たるという男がいた」
 「誘拐現場の目撃者がいたの?」
 「まだ確信はないがね。その人物は、僕に頼みがあると言うので場所を変えて話すことになった」


 数時間前
 「よし、ここなら大丈夫だろう。あたりに人はいない。話を聞かれる心配はないよ。ええと、君、なんといったっけ?」
 「城之内だ」
 「城之内くん、さあ、思い切って話してくれたまえ」
 「もう一度確認しておくが、お前は志岐間修一誘拐事件を調査している探偵なのだな」
 「もちろん、見ての通りだ」
 「見た分からないから確認したのだが、まあいい、率直に言おう。命を狙われている。助けてくれ」
 「これはいきなり穏やかじゃないセリフが飛び出してきて、僕はびっくり仰天だ。ならばこちらも率直に問おう。誰に狙われているんだい?」
 「白石美智代という女子生徒にだ」
 「あんた、いったい何をしたんだ?」
 「違う!あいつは、殺人鬼なんだ!だって1年前の、あの誘拐事件のあった日に、白石美智代が志岐間修一を連れ去っていくところを、ボクだけは見たんだ!」
 「なにッ!」
 「今覚えは、その直後に誘拐が発覚したわけだろう?だったら少年を誘拐した殺したのに、白石が関わっているのは間違いない!あんた、これが知りたかったんだろう?だったら、まず先にボクを助けてくれ!」
 「ああ、それが事実だとしたらとても貴重な情報だが、なぜそんな大事なことを今まで誰にも伝えずにいた?」
 「今までは、このことを話したら殺すと、脅されていて!」
 「それで、今まで隠していたのか?で、それをバラしてしまって命を狙われている、と?」
 「そうだ!そういうことだ!ボクをかくまってくれ!死にたくない!さもなくば、悪魔の白石美智代を今すぐ捕まえてくれ!」
 「今ひとつ要領を得ないな。いい大人のあんたが、女子生徒をそこまで恐れる理由は何なんだ?」
 「あいつは、ボクを呪い殺せるんだ!」
 「急に何を言っているんだ?あんた」
 「本当なんだ!だってあいつの家は・・・くそっ!なんでわからない!!胡散臭いあんたならと思ったが、やはり通じないのかよ!くそっ!もういい!別のヤツを頼る!忘れてくれ!」


 「というわけだったが・・・」
 「え、それ、本当?」
 「そのときは呪いなんて意味がわからなかったけど、今ならばなんとなくわかる話だね」
 「じゃあ、その女子生徒を探せば!」
 「呪いはどうあれ、誘拐事件のあった日、本当に修一少年と一緒にいたのであれば、何かしら知っている可能性は高い。なお、そのあと軽く調べたところ、話をしてきたその男は、城之内耕兵といって駒形高校の教員をやっている人物だった」
 「なら女子生徒というのは」
 「うむ、その高校の生徒である可能性は高いだろう」


 誘拐殺人事件について聞く。
 「糸口はつかめた。ここから突破口を開けるかもしれない」


 蘇りの秘術について聞く。
 「蘇りの秘術といえばそれについて記された古文書が発見されたと先日オカルト誌で紹介され、しかもこの本所地区のどこかに眠っているらしい、と一部の地域住民を中心に話題になっていた」
 「私、その話を櫂さんから聞いてから、願いが届いた、希望はあった、と思ってた。あの事件の日以来ね、私が修一を学校へ行かせなければとか、あのとき素直に身代金をわたしていればとか、もしもの想いがフラッシュバックしない日なんてなかったから」
 「マダムがそこまで責任を感じる必要はない。悪いのは間違いなく犯人だ、と言っても簡単に払拭できるものでもないだろう。だからって、この秘術を使う気かい?」
 「えっ」
 「使わないわけがないって顔だ。あなたの息子さんへの想いは相当なものだ。だが、もし本物なら、人を呪い殺して魂を奪わなければ秘術は使えない」
 「それが?」
 「そうなれば、悪いけど僕はマダムを止めねばならない」
 「どうして?だって、ほかの呪主との呪いの駆け引きになったら、櫂さんの諜報力や頭脳が役に立つでしょうに」
 「他人を呪い殺すことにはなんのためらいもないのかい」
 「同じ思いをしている人の親なら、皆そうするでしょう?」
 「なるほど、さてどうしたものかな」


 蘇りの秘術について聞く。
 「ならば、あなたが直接手を下す必要はないとしたら、どう?ほかの呪主の情報を探ってくれればそれでいい」
 「悪いが依頼人のためとはいえ、人の命を奪う行為に協力はできない」→残念
 「そう、融通の利かない男」
 「ただ、マダムの気持ちもわからなくはない。直接命を奪うことをしないならば、手を貸せることはあるかもしれない」
 「例えば?」
 「すでに滓魂が集められた呪詛珠を呪主から横取りする。そのための情報収集は作戦提案ならが、まあ協力してもポリシーは保たれるだろう。奪った呪詛珠の滓魂が使えるかどうかはやってみないとわからないけど」
 「わかった、それでいきましょう。呪主から呪詛珠を奪うために私の呪いを使ってはいけないの?」
 「マダムがそれをした時点で僕との契約は破棄する。その覚悟でやってくれたまえ」


 呪いについて聞く。
 「マダムの持つ呪いの力についえ確認しておこうか。『送り拍子木』というのは、本所七不思議だね」
 「ええ、確かに、この屋敷のあるあたりはその『送り拍子木』のゆかりの地だと」
 「ならば、同じように本所七不思議の呪いを受けた呪主がこの町にいるはずだ。まずはその特定をしなければいけない。蘇りの秘術に対して積極的な人だったら、こちらの命を狙ってくるだろうからね。呪いの影響で相手の魂を奪うことへの抵抗感は薄くなるようだから、どんな人柄かも関係ない。」


 呪いについて聞く。
 「そしてマダムの持つ『送り拍子木』の呪影の力というのが、たしか火種、火や発火器具を持つ者を呪いで焼死させる、というものだったね」
 「ええ」
 「拍子木だけに火の用心を怠った者を殺す呪い、というわけか。僕は、これは七不思議の中でもかなり有利な、扱いやすい呪いだろうと思っている。」
 「そう?」
 「この条件は相手の行動に左右されにくい。そして有効なタイミングが持続しやすい。特に発火器具でも有効なのが大きい。ポケットにライターひとつ入っていればいい」
 「呪いを行使しないとしても、すでに条件を踏んでいる、と伝えることで脅しになる?」
 「ただそれが真実であることを証明できないので、度胸と演技力がものを言うがね。呪いの寸止めができればいいのだけどな。」
 「なんだか斬新な概念。それ試してみる?ライターならあるけど」
 「ほう、僕が実験台になるわけか。しかしやめておこう。僕もそこまで無鉄砲じゃない」
 「なんだ」
 「なかなか刺激的なマダムだ。呪いの影響だけではなさそうだね」
 「ありがとう」


 呪いについて聞く。
 「今後、外に出たらいつ誰に呪いで狙われるかわからない。軽はずみな行動や、普段と違うことはできるだけ避けるよう心掛けてほしい」


 依頼内容について聞く。
 「さあ、マダム・クライアント、次に僕がすべきことは決めてくれたかい?」→誘拐事件の調査


 「せっかく進展があったのですもの。誘拐犯の捜査をお願い」
 「ほう、わかった。では僕は誘拐犯の捜査に尽力するとしよう」
 「ただ、どうぜ夜が明けるまではまともな調査はできないでしょう?それまでは滓魂を多く集めた呪主の捜索をしてくださる?」
 「ははあ、なるほどそうきたか。したたかだね。まあいいだろう。おそらくほかの呪主もこの夜のうちに動き出している。今なら誰かを呪い殺したとしても、朝になるまでは発覚しにくいからだ。では、夜のうちは蘇りの秘術のための呪主探しを。そして、朝になって聞き込みができるようになったら並行して誘拐事件の捜査も、白石美智代嬢の捜索も進めることにしようか」
 「ありがとう、助かるわ」


 ファクシミリと電話を調べて、利飛太に話しかける。
 「じゃあ僕はさっそく調査に出るとしよう。何かわかったら電話を入れる。マダムはここで待機していてくれ」
 「いいわ」
 「ところで、誰が何の呪いを持っているかまったく見当もつかない夜だ、むやみに外には出ず、かつ柔軟に対応できるよう心の準備はしておいてくれたまえ」
 「ええ」
 「では、失礼するよ」
 

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 午前5時台の錦糸堀公園。
 「続いてのニュースです。本日未明、墨田区の公園にて倒れている男性を巡回中の警察官が発見し通報しました。男性は病院に搬送されましたが、間もなく死亡が確認され、警察はこの近辺で同時に発見されている複数の不審死と関連性があるとして調査を進めています」


 オープニングが流れる。
 息子を誘拐事件で亡くした志岐間春江(しぎま はるえ)、警察官の殉職事件の捜査をする捜査一課警部津詰徹生、不審な自殺で亡くなった親友を蘇らせたい女子高校生逆崎約子(さかざき やっこ)の3人のストーリーが解放!

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 午前1時台の錦糸堀公園。
 「うーん、あれ?」
 「良かった!気がついたか?」
 「あ、あれ、わたし、えっと?」
 「大丈夫か?我を失うほど混乱していたようだけど。目眩とか頭痛とか疳の虫とかあったりしない?」
 「じゃあ疳の虫だったのかも」
 「え、疳の虫でああなるの?」
 「うん、この歳になってからの疳の虫は命に関わるってきたことあるからね」
 「よかった、いつもの調子も戻ったみたいだな」
 「ごめんごめん、迷惑かけちゃったみたいだね。でも、何があったのかほんとよく覚えていなくて」
 「おれのときと似た感じだた。なんかこの場所、危険じゃないのか?」
 「えええ!!中止!」
 「ああ、なんか危険を感じるし、葉子さんの具合も心配だ。今日の捜索はもう中止しよう」
 「やだよ、せっかくのってきたところなのに」
 「いいやダメだ。タクシー代は出すからもう帰れ」


 それからごねる葉子を半ば強引にタクシーに押し込んだ彰吾。
 それでも葉子がごねるので、「おれがひとりでもう少しこの公園を調べてみるから」という約束をして、どうにか納得して帰ってもらった。

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 興家彰吾:錦糸堀公園Part2の途中から開始→葉子さんに異変が・・・
 突然、空気が変わったような気がした!
 葉子は、彰吾の背後を凝視したまま凍り付いたように動かなくなってしまった。うしろに何かあるのか?
 葉子に話しかけるも、葉子は言葉にならない声を発するのみ→諦めずに呼ぶ!→何もない
 「葉子さん!葉子さん!こっちを見てくれ!何もない!大丈夫だから!」
 「あ・・・あああ・・・あああッ!」

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 やりなおす。
 100円ライター→捨てる→いいから捨てる
 100円ライターを投棄する。


 「今、あなた、何をしたの?どうして?なぜ急にライターを手放したの?」
 「いや、なんとなく、そんな気になって」
 「ああ・・・どうして?」


 女性がひどく狼狽えている。
 まさか、あのライターが条件だった?


 女性が立ち去ろうとしたので、彰吾が呪詛行使しようとしたが、なぜか女性は死んでしまう。
 呪詛珠『置いてけ堀』に25%の滓魂を追加。


 呪詛珠が輝きだしたが、なぜか彰吾は死亡・・・
 ストーリーチャート解放!


 攻略情報:ゲームの遊び方・ストーリーチャートについて


 案内人から、「葉子が何をトリガーにして、あのように死することになったのか?それを行わなければよいのです」と言われる。
 案内人から、興家彰吾がここまでに呪い殺してきた数を聞いてきた→弓岡、消えずの行灯の呪主、女子高生、並垣の4人
 案内人から、「正解は1人」と言われる。


 彰吾が呪詛を行使しているつもりでも、先に別の呪主の呪詛が発動しているのか?
 違う!呪詛行使したのはプレイヤーの自分で、彰吾がやったのは最後の女性だけや!

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 足を洗えが聞こえないように、オプションを開いて「ボイス音量」を0にして反映させてから、やりなおす。


 並垣と話す→話にならないな


 並垣は呪詛を行使するが、彰吾には声は聞こえない。
 「声なんて聞こえないが?」
 「そんなバカな!どういうことだ!」
 「お前の呪いはおれには効かない!今日は特別に見逃してやるからとっととここから去れ!」
 「だったら勝手にやらせてもらうぜ!絶対に後悔させてやる!」


 呪詛行使!
 呪詛珠『置いてけ堀』に20%の滓魂を追加。


 旧安田庭園へ。


 周囲を調べる。


 文化/社会:旧安田庭園


 背後から女性に声を掛けられる彰吾。
 「お待ちしてました、私、呪詛珠持っています。そして、今すぐにでもあなたを呪い殺せる状態にあります。あなたの呪詛珠を渡してください。そうすれば命までは取りません。」
 「考えさせてくれ」


 女性を調べる。
 30代くらいの女性で、いかにも格式高い家庭で育ったような品の良い佇まいがあるがどことなく影があるように感じる。


 女性と話す。
 「あら、まだ決められないの?」
 「ことの次第では呪詛珠を渡してもいい。少し話を聞かせてもらってもいいか?」
 「ええ、どうぞ」→呪詛珠のこと
 「おれに呪詛珠を奪ってどうするつもりなんだ?」
 「あなたの呪詛珠は滓魂がとーっても貯まってますでしょう?すごーく殺したのでしょう?私も手荒な真似は避けたいから。・・・7」


 女性と話す→呪詛珠のこと
 「ほかの呪主の呪詛珠の滓魂って合算できるのか?」
 「さあ、でも試す価値はあるでしょう?」
 「つまりあんたは、滓魂は欲しいが、自分の手を汚したくないから、他人が貯めたものを奪おうってことか?」
 「ちょっとあたり、ちょっとはずれ。手をよごしたくないわけじゃない。これっきりで済ませたいだけ。ね?・・・6」


 女性と話す→呪詛珠のこと
 「おれの呪いの条件をあんたが先に踏む可能性もあるが?」
 「踏んでいたらそんなこと告げずに行使しているのでしょう?だって、あなたのことですもの。ねえ、勘違いしないでね」
 「何がだ」
 「すぐにあなたを殺さずにこうして話をしているのは、私の気まぐれ。最初から対等に交渉できる立場じゃないってこと。・・・5」


 女性と話す→呪詛珠のこと
 「本当は殺せないんだろう?さっきからの妙なカウントダウンもそうだ。ただの脅しだ。おれは脅しには屈しない」
 「だったら、試してみればいい。あと5回、数字を告げさせてみればいい。・・・4」


 女性と話す→呪詛珠のこと
 「この話は、もう終わり。・・・3」


 女性と話す→蘇りの秘術
 「滓魂が目的ってことは、あんたも蘇りの秘術を求めているんだろ?比べるものでもないが、どんな事情か聞かせてもらってもいいか」
 「あら、それって、あたなの事情よりも重ければ、譲ってくださるとでも?」
 「ああ、だから話を」
 「うそつき。そんな生半可な覚悟じゃないでしょう?あなたも、私も。・・・2」


 女性と話す→蘇りの秘術
 「息子がね、今小学校6年生なの、生きていれば。正義感と責任感の強い子だった。将来は警察官になるんだって。」
 「わかった、わかった、もういい」
 「あら、もういいの?」
 「そんな話をされたら、こっちの覚悟が変わらないことが申し訳なくなる」
 「まぁ、ふふっ。・・・1」


 女性と話→蘇りの秘術
 「譲れない。・・・0。残念ね。ここまでってこと。さよなら。」


 女性の呪詛で、発火する彰吾。
 女性の背後に利飛太の姿を見つける、利飛太が彰吾を尾行して、女性に彰吾の情報を伝えていたのだ。
 そして、彰吾は、アレを持っていたせいで呪詛を行使されたことに気付く。


 彰吾死亡・・・

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 午後3時


 『片葉の葦』の両国橋と『落ち葉なき椎』の旧安田庭園に行けるようになった。


 両国橋へ。
 「やあ、ちょっと失礼するよ。突然呼び止めてすまないね。ひとつ尋ねたいのだけど、いいかな。きみは呪主かい?」と男に声を掛けられた彰吾。


 両国橋を調べる。


 文化/社会:両国橋


 周囲を調べる。


 後ろにいる女を調べる。
 「わたしのことはどうぞお構いなく~。ほらほら祐太郎くんが話をしたいそうですよ。早く答えないと、あれになっちゃいますよ」


 呪影を調べると、2本の足のようだ。


 男を調べる。→おれも呪主だ
 「ああ、おれも呪主だ」
 「そうか、まずは落ち着いて話がしたいからね。ぼくの名前は並垣祐太郎。呪影は『足洗い屋敷』だ。よろしく」


 人物リスト:並垣祐太郎


 「ぼくは目の前にいるのが呪主だからって問答無用で呪詛を行使するほど野蛮じゃない。きみも、愚かじゃないならばそうしてもらえると助かる」→わかった
 「わかった、話を聞こう」
 「ありがとう」


 並垣と話す。
 「話ってのは?」
 「ぼくと手を組まないか?」
 「滓魂を集めるのにか?」
 「ああ、きみも蘇らせたい人がいるから、仕方なく呪いの力を使うのだろう?だったら、ひとりでひとり分を集めるよりも、ふたりでふたり分を集める方が効率的だ。分担できるし呪いの条件も2種類使える」
 「呪詛珠に集めた滓魂は再分配できるのか?それが最低限の条件な気がするが」
 「まずはその検証からだね。それもふたりじゃないとできないからね」→話にならないな
 「悪いがそこが不確定では話に乗るわけにはいかない」
 「いやぁ、そこは信じてもらうしかないな。ひとりで集めるのも難しいだろう?」
 「67%だ。おれの呪詛珠の今の滓魂の量だよ」
 「え?それ本当か?」
 「どうやらあんたとは、覚悟も行動力も違うようだ。協力の話はなかったことにしてくれ」
 「話をする気がないならば、仕方ない。せっかく生き残れるチャンスを自ら棒に振ってしまうとはね」
 足を洗え、足を洗え
 「なんだ?これは呪影の声?」
 「ぼくの『足洗い屋敷』は七不思議の中でも特に強い恨みの記憶を持っているのだ。この呪影の声を聞いたらもうジ・エンドだ!」


 彰吾死亡・・・
 案内人に、あなた様にしかできない呪詛の回避方法があるのではないか、と言われる。

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 南割下水通りで生き返った彰吾は、法恩寺橋に移動する。


 『送り提灯』ゆかりの場所と言われる法恩寺橋へ。


 周囲、対岸、橋を調べる。


 男を調べる→声をかける
 「おっとそれには及ばない!どうせ僕が話しかけるからね!誰だい、君は?」
 「人違いだったなら素直にそう言えって。」


 男を調べると、ずいぶんとハイカラな恰好をしている。


 男と話す。
 「君から名乗っていいぞ」→興家だ
 「おきい・・・」
 「おっと!見ず知らずの相手に軽々しく名乗らないほうがいいぞ、青年。これからは情報を制した者が制する世界となろう。住所、氏名、年齢、職業、電話番号・・・そういった個人情報には君が思う以上に価値がある。大切にしたまえ。そして、僕の名前は舟の櫂利飛太(かい りひた)。探偵だ」
 「おい、自分で言ったこと忘れてないか。ん?探偵?」
 「そう、秘密を扱うのが生業だ。よってこれ以上の情報を僕から渡すことはないと思ってくれ。それを理解してもらうために伝えた」


 人物リスト:櫂利飛太


 利飛太と話す。
 「探偵がここで何をしていた?」
 「もちろん仕事だよ、それ以上は言えない。そういう君は何しにここへ?なぜここで立ち止まった?ここが目的地だったようだが?」→怪しい男がいたから
 「そりゃ怪しい男が、あんたがいたからだ」
 「なるほど。では、質問を変えよう。怪しいと思った男にわざわざ声をかけようと思った理由はなんだ?」
 「実は、今、人を捜しているんだ。その情報が欲しかったからあんたに尋ねてみようと思って」
 「なるほど、そういうことなら僕も手助けできるかもしれないね。さて君が捜しているのはどんな人物なんだい?」→送り提灯だ
 「実は送り提灯を捜していて」
 「送り提灯?そうか本所七不思議だね?」
 「実は知り合いの女の子がそういう話が大好きでね。丑三つ時にここに送り提灯が出るからってそそのかされたんで試しに来てみたんだ」
 「ははは、なるほど、君はロマンチストなんだな。しかし僕はさっきからここにいるけど、残念ながら提灯らしきこのは出ていないなあ」
 「ああそうか、ありがとう」
 「でももう少し待っていたら出るかもしれないよ。一緒に待つかい?」
 「いやそれは遠慮しとく」
 「そうか、お役に立てなくて残念だ」


 利飛太と話す。
 「火は持っていないかい?」
 「煙草でも吸うのか?悪いが持ち合わせてないよ、おれは吸わないし」
 「なるほど、ありがとう。それなら大丈夫だ」
 「?いいのか?」


 利飛太と話す。
 「じゃあ僕は仕事に戻らせてもらうよ。君がここから去ったらね」
 「見られていたらまずいのか?」
 「もちろん、秘密の仕事だからね」


 撞木橋付近に移動する。
 『送り拍子木』の時鐘があったという撞木橋付近をしばらく歩き回って、100円ライターをゲット!


 南割下水通りへ。
 ???を調べる。→もっと近づく


 暗闇に引っ張り込まれた!
 100円ライターを使う。
 「くそっ、失敗か!灯りが少しでもあるとダメなのか!」
 「誰かいるな!呪主か!」
 「しまった!逃げろ!」


 呪詛行使
 呪詛珠『置いてけ堀』に30%の滓魂を追加。


 暗闇と灯りが呪いに関係しているということは、『消えずの行灯』だろう。
 七不思議の話と呪いの条件には関連がある。


 『津軽の太鼓』の場所は緑町公園、『馬鹿囃子』の場所は駒形高校がある。


 『津軽の太鼓』のある緑町公園へ。
 中年男性と若い男が何かを話している。


 男達を注視する。
 「このあたりにいたらしいですけ誰もいませんね、ボス」
 「夜明けまでに何かしらの動きを見せるはずだ」
 「そうですかねぇ。いやそれにしても七不思議が。。。今なんかうすろで物音がしませんでした?」


 左の木に隠れる。
 「オレの気のせいでした」


 男たちを注視する。
 「でもあんな道具で呪い殺すだなんて本当にそんなことができるんですかね。あれぇやっぱうしろが気になるんでちょっと見てきます」


 左の木に隠れる、
 「うーん、やっぱ何もないかあ。ここの空気にびびっているんですかね、オレ」


 男たちを注視する。
 「おっと!ごめんなさいね、そこの彼。ちょっと話、聞かせてもらえます?」
 「う!騙された!」


 「そうか、あんたら警察か」
 「はは、そう見えないってよく言われます。驚かせたらごめんさない。職業柄、話は聞いておかないといけないんでね。本職は本庁刑事課の襟尾純(えりお じゅん)です。で、こちらのおっかないカオのおじさんが上官の津詰徹夫(つつみ てつお)警部。」


 人物リスト:津詰徹夫、襟尾純


 津詰に話しかける。
 「話だったらコイツに任せてる」


 襟尾と話す。
 「じゃあまずは住所氏名や身元を証明できるものがあったら見せてもらえますか?」
 大人しく従う彰吾。
 「へぇ、ヒハク石鹸さんに勤めているの?最近すごく景気良さそうじゃないですか。」
 「おれは別に。新米のヒラ社員なんで」
 「ヒハクさんの新しいトリートメント、オレも愛用してますよ」
 「ありがとうございます」
 「襟尾、お前、トリートメントなんて使ってんのか?」
 「ボス、イマドキの男性はそれくらいしないとダメなんですよ!ですよね?興家さん」
 「そうですね、今は男性用化粧品なんかもありますから」
 「そうなのかよ、なんて時代だ」
 「ボスは全身をひとつの石鹸で洗うのがカッコいいと思ってる野生児なんで」
 「思ってねえよ、別にどうでもいいってだけだ」
 「全身用に使える石鹸もありますよ。やっぱりそういう需要もありますんで」
 「ほれ見ろ襟尾、そういうのを、もっと出せよ」
 「めちゃくちゃ食いついているじゃないですか」


 襟尾と話す。
 「興家さんはここで何をしてたんですか?」
 「七不思議の探索をしていて。あ、刑事さんは本所七不思議ってご存じですか?」
 「ええ、知ってますよ。今ちょうど我々もそんな話をしてまして」
 「知り合いの女の子がそういうのを好きで、話を聞いているうちに興味を持ったんです」
 「なるほど。緑町公園の不思議は・・・」→津軽の太鼓


 「『津軽の太鼓』!この辺一帯、津軽家の武家屋敷だったんですよね」
 「それでこんな時間に町を徘徊してたってわけか。何か収穫はあったか?」
 「いえ、さすがに何も」
 「はるほどね、事情はわかりました。お話ありがとうございました。でも夜も遅いんで早めに帰ってくださいね」


 襟尾と話す。
 「もう行ってもいいですよ」→ここで退く
 「そうですね、それじゃあおれは失礼します」
 「はい、お気をつけて」


 駒形高校正門前へ。


 周囲を調べると、この学校は『馬鹿囃子』に遭遇した藩主の下屋敷の跡地にあたるらしい。


 文化/社会:駒形高校


 体育館を調べると、校門を乗り越えてきた女学生とぶつかる。


 女学生を調べると。制服を着ているのでここの生徒だろうか?しかし、手に呪詛珠を持っている。


 女学生と話す。
 「どうしたの?こんな時間に学校で何を?」
 「えっと、ごめんさない!わたし急いでるんでここで失礼します」


 呪詛行使!
 呪詛珠『置いてけ堀』に36%の滓魂を追加。

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 今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?


 錦糸町付近午前2時


 彰吾はすぐに公園を離れて、次の生贄を探し始める。
 弓岡の滓魂はごくわずかものだったので、呪主ではなかった。
 本所七不思議の呪いを受けた他の呪主たちの居場所を探すため、各不思議のゆかりの地の付近を当たってみることにする。
 その地が当人でなくとも彰吾と同じように考えた別の呪主が訪れることもありえる。
 候補地は、撞木橋を超えた先が『送り拍子木』、南割下水通り周辺には『足洗い屋敷』『消えずの行灯』、法恩寺橋のあたりが『送り提灯』だ。


 場所移動:南割下水通り
 なんだか妙に暗い気がする。


 彰吾は、この暗さは呪いの影響で、すでになんらかの条件に踏み込んでいる?と考える。


 周囲を調べる。
 深夜とはいえ。このあたりだけ妙に暗い気がする。


 ???を調べる。
 呪影?


 ???を調べる→もっと近づく
 彰吾は誰かに引っ張り込まれて、暗闇の中に放り込まれる。


 周囲を調べる。
 窓も何もない閉ざされた空間で、自分がどっちも向いているのかもわからない。
 突然、腹が避けて、彰吾は死亡・・・


 案内人から、「暗闇をなんとかする方法があればどうにかできるのではないか」と言われる。

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 今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?


 弓岡に呪詛珠について聞く。
 「おれの呪詛珠を手に入れてどうする気だ?」
 「もちろん二度と使われることがないよう安全な場所に封じます。あなたも持て余しているのではないですか?安全に人を殺せる力など呪い以外の何ものでもない。そんな力があって使わずにいられる者がどれだけいることか。まして蘇りの秘術などという見返りがあるのならばなおのこと」
 「封じるとは、どうやって?」
 「霊験あらたかな霊術師の先生が責任を持って封印いたします。納得いただけたならその呪詛珠をお渡しください」


 弓岡にほかの呪主にことを聞く。
 「本所七不思議の不思議の数だけ呪いがあって、呪主がいるんだよな。ほかの呪主がどこの誰かあんたは知っているのか?」
 「世の摂理に背き蘇りの秘術を求める、そんな身勝手で浅ましい心に呪いは取り憑くのです。その際に恨みの記憶に触れ、あなたの心には今強い殺意が芽生えているはず。あなたも被害者です。はやく呪詛珠を渡した方が身のためです。取り返しがつかなくなる前に」
 「取り返しだと!そんなものもうつかなくなっているんだ!おれはなりふり構わず前に進むしかない!その邪魔をするというのならわかっているんだろうな?」
 「呪詛を行使する気ですか?条件を踏まないようこれ以上の不用意な発言は控えたほうが良さそうですね」


 彰吾が考えると、弓岡を撤退させる話題を思いつく。


 弓岡にあの鬼火について聞く。
 「あっちにさっきから浮いている鬼火みたいなものはあんたの呪いか?」
 「わたくしには何も見えませんが?」
 彰吾が鬼火がいた場所に目をやるが、いなくなっている。
 「あれ!本当だ、いない。さっきまで確かに」
 「なるほど、すでにほかの呪主にマークされているのかもしれませんね」


 弓岡に撤退させる話題を話す。
 「しまった!こうしてる場合じゃなかった!」→電話をした


 「実はさっき119番で救急車を呼んだ!もうじきここに救急隊が来るぞ!」
 「なんと愚かな。こんな夜中に誰もいない場所で変死体と一緒に立っていたら、救急隊から蛍雪にも通報され、事情聴取は免れないでしょうな。」
 「でもおれは葉子さんの側を離れたくない。あんたもこのまま一緒に事情聴取を受けるか?」
 「通報したのは間違いなさそうですね。もういつ到着してもおかしくない。今は面倒ごとを酒ておくべき時。いったんこの場は引きましょう」


 呪詛行使→弓岡死亡


 呪詛珠『置いてけ堀』に1%の滓魂を追加。

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 今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?


 葉子を調べるが、息もしていないし、冷たいし、脈もない・・・
 電話ボックスに飛び込み、119に通報する。
 しかし、葉子の身体は完全に硬直しており、体温もなく、呼吸も感じられない。
 この状態から再び息を吹き返すようには到底思えない。
 葉子が探していた蘇りの秘術があれば、葉子を蘇らせることができるんじゃないか?
 可能性は十分ある!彼女を元に戻るために、まだおれにできることがある!

 あの時、葉子はいったい何を見たのか?
 葉子は、蘇りの秘術は本所七不思議と関係があると言っていた。
 ならば、この地に伝わる七不思議、置いてけ堀とやらに違いない!


 怪しい気配がした。


 葉子の近くにある落とし物を調べる。
 小さな木彫りの彫刻が落ちていた。
 高さは3~4センチ。キーホルダーかと思ったが、この朽ち方からするともっとずっと昔の物のようだ。
 こんなに小さいのに禍々しいほどの重圧を感じる。


 呪詛珠『置いてけ堀』をゲット。


 深く悲しい恨みの記憶が彰吾の頭に入り込んでくる!
 わたしをおきざりにするやつ死んじゃえ
 オキザリニスルヤツヲ、ミンナコロセ!


 呪詛珠『置いてけ堀』の呪いの力で、自身の前から立ち去ろうとする者を呪い殺せるようになりました。
 対象が立ち去るタイミングで呪詛行使ボタンを押下してください。


 きこえるか呪主(かしりぬし)よ、蘇りの秘術を求めし呪主よ、呪い殺せ。
 蘇りの秘術を得たくば、この呪いの力によって、人々を屠り、魂の惨死を集めよ。
 幾人なる滓魂を呪詛珠に捧げることで、それを贄に還魂が為され蘇りの秘術は発現しよう。
 また、他の七不思議の呪主をひとり呪い殺さば、数十人に相当する滓魂を得られよう。
 さあ、呪い殺せ!


 本所七不思議:置いてけ堀→呪詛珠と呪いの力:自身の目の前から立ち去る者を溺死させる
 →恨みの記憶:父親との魚釣りが楽しみだった少女。その父親が釣ってきた鮒で美味しい味噌汁をつくってくれた母親。ある日、父親の姿が消え、探しに行った母親も帰ってこない。置いていかんで、と長屋を飛び出した少女は、父親と釣りにきた堀にたどり着き、思わず堀に身を乗り出した。ばしゃばしゃと水の音が響くが、通りがかる者も魚が跳ねているのだ気を留めなかった。その音もか細くなっていき終には聞こえなくなった。
 

 超常/呪詛:呪影/呪主 呪影とは呪いが可視化された像のこと。基本的にはその呪いが生まれた根源に関連する姿をしているが、完全に同一の形状であるとは限らず、抽象化されている場合や認知が歪められている場合もある。いわゆる霊魂とは違い、それ自体は意識を持たずただの魂の残滓、いわゆる滓魂によって呪いが具象化されたものである。呪影を持つ呪いに取り憑かれた者を呪主と呼ぶ。この呪影自体が呪であると共に、取り憑いた呪主の意志によって別の者に呪いを与えることができる。呪いと呼ばれる念力の中でも呪影を持つものはそれだけで相当な強さの呪いとなる。通常霊感のない者は呪影を認識できなが、呪主となった者であれば互いの呪影を視認することができる。
 超常/呪詛:呪詛珠 本所七不思議に纏わる呪いが込められている古い根付。所持することで霊感を持たない者では本来扱うことのできない呪詛を行使することが可能となる呪具の一種。
 超常/呪詛:滓魂 死して肉体から抜け出た命は魂となるが特殊な呪詛によって呪い殺された場合滓魂と呼ばれる残滓となる。蘇りの秘術にはこの滓魂を贄として反魂を成す術であるが。それに必要な量は蘇生させたい者がいつ死んだかによって変わり、より遠い過去に死んだ者ほど多くの滓魂を必要とする。

 彰吾は、呪詛珠を拾った影響で、置いてけ堀に呪われたらしい。
 蘇りの秘術を得たければ、この呪詛珠の持つ呪いの力で多くの人の魂を集めろと。
 自身の前から立ち去ろうとする人の魂を置いて行かせる呪い。
 そして、ほかの七不思議に呪われた人物の魂であればより多く貯まる?


 葉子を調べる。
 「もういいよ、完全にダマされた!・・・そうだったら、どれほど良かったか。やはりもう戻れない、前に進むしかない」


 周囲を調べると、誰かに見られている?


 後ろを調べると、何かが宙に浮かんでいる。


 さらに調べると、鬼火のような何かが近づいてきている。


 誰かの影を調べる→声をかける
 「おい、そこにいるのは誰だ!」
 「その女性を呪い殺してしまったのですか、興家彰吾くん。」


 彰吾は考えた。
 現れた男は、30代から40代くらいで、折り目正しくスーツを着ている。
 呪いについても知ってそうな感じだ。
 本所七不思議の呪いを受けた呪主であれば、おれの命を狙って呪詛を仕掛けてくる可能性がある。
 逆に言えば、呪主を呪い殺せば大量の魂が得られるらしいが。


 男を調べる。
 背の高い真面目そうな男だが、見覚えがない。
 おれのことを知っているようだが、会ったことのある人物なのだろうか。


 男に話しかける。
 「やっぱりあんたには見覚えがない。なぜおれを知っている?」
 「わたくしの認知度もその程度でしたか。では名前だけお伝えしましょう。わたくしは弓岡巧己(ゆみおかたくみ)といいます。」
 「聞き覚えがあるような、ないような」
 「そうですか、名前すら知られていないとは残念です。残念ですが、好都合とも言えます」


 人物リスト:弓岡巧己


 「では続いてわたくしからあなたにお訊ねします。あなとの持っている呪詛珠をおとなしく渡してもらえませんか」→なぜ?


 「なぜ呪詛珠を知っている?」
 「見させていただいてましたから。」
 「今見ていただけで呪詛珠のことがわかるわけないだろう。あんた知っているんだな?本所七不思議の呪いのことを」
 「ええ、もちろん。その呪詛珠は、条件さえ満たせば証拠を残さずに人を呪い殺すことができる危険な道具ですから」
 「そうは考えていなかったな」
 「もし悪意のある人間に渡ったら大変なことになる。その前におとなしくこちらに渡していただきたい。もっともあなたはすでにひとり殺してしまったようですが」
 「違う、おれは何もしていない!!」
 「今ならそちらの女性の件を目を瞑ります。呪詛珠をこちらに渡してください。」
 「ダメだ、断る!それを言ったら、あんただって悪用しないとも限らない!」
 「そうですか、手荒な真似はしたくありませんでしたが」→呪詛珠をもっているだろう


 呪詛珠を持っていると思っていたほうがいい。
 こいつも条件次第で相手を呪い殺せる力を持っているとしたら、その条件がわかるまではうかつな行動は命取りだ。
 ここは話を引き延ばし、情報を探りつつ、先にこちらの条件を満たせば!
 あいるとおれの前から立ち去らせるにはどうする?


 彰吾は考えた。
 おれの呪詛珠の条件を満たすには、こいつがおれを置いてここから立ち去ってくれないといけない。
 では、何があれば何もせず立ち去るか?
 ひとつ、自分の要件を済ますこと。
 ふたつ、ほかに急用ができること。
 こいつの要件をおれの呪詛珠を手に入れることだから、ひとつめはできない。
 ふたつめは、急用の発生を期待するしかないが、そんなものはアテにできない。
 ならば、みっつめ。ここに居られない状態いなる。
 一時的なものでいい。撤退を余儀なくさせるには何があればいいだろうか。


 弓岡を調べる。
 いったい何者なんだ?思い出せれば有利に運べるかもしれない。


 弓岡について思い出す。
 何者なんだ?
 そもそも最近のおれの人間関係なんて仕事関係くらいしかないはずだが。


 弓岡に話しかける→弓岡のこと
 「まずはあんたの身元を明かしてもらいたい。それで信頼に足る人物だと証明できるなら呪詛珠を渡すよ」
 「確かにそうですね。実はわたくしは、霊術師 我妙堂垂弦先生の付き人をやっております」
 「我妙堂?」
 「はい、最近は雑誌にも連載をしているのでもちろん知っているでしょう?先日そちらの彼女が先生のところに相談に来たことがありましてね。あなたのこともそこで彼女から聞いておりました。てっきりわたくしどものことも彼女から聞いているものだと思っていました。」
 「それはいつの話だ?」
 「つい2,3日前のことです」


 ウソだろうな。
 こちらが忘れているのをいいことにして、適当な話で煙に巻くつもりか。
 そもそも彼女と知り合って1か月程度なのに霊術師の先生とやらに相談に行ったとも思えないが。
 葉子さんの場合、本当に行ってたとしてもおかしくないのでウソの根拠にはならないか。


 弓岡について思い出す。
 そうか、仕事関係。
 思い出したぞ!
 直接会ったことはないから忘れていた。


 人物リスト:弓岡巧己 彰吾が務めるヒハク石鹸の会長の山森ナツヱの個人秘書


 弓岡を調べる。
 この男は、おれの勤務する会社 ヒハク石鹸の会長 山森ナツヱの秘書だ。
 おれを知ってたってことは、従業員の顔と名前をすべて把握しているのか?


 弓岡に話しかける→弓岡の正体
 「思い出したぞ。あんたはおれの勤務する会社 ヒハク石鹸の会長秘書じゃないか」
 「ようやく思い出しましたか。では立場を弁えてこちらのいうことに従っていただきましょうか」
 「断る。これは業務とは無関係だ。あんたにそんな権限はない。そもそもどうしてうちの会長秘書が呪詛珠なんてもんを探しているんだ?」
 「そのように疑問を持つでしょうから、あえて明かす必要もないと思っていたのですが。わが社は昭和初期よりこの土地で共に発展し、地域に根差してきた企業です。この地で不穏な呪いなどが広まらぬよう排除するのになんの不思議がありましょう。会長は愛すべき会社のあるこの土地で厄介ごとを起こしたくないのです。さあ、わかったらおとなしく呪詛珠を渡してください」


 弓岡と話す→葉子のこと
 「むしろ葉子さんをあんな目に遭わせたのは、あんたの呪いじゃないのか?」
 「その質問で、わたくしが呪詛珠を持っているかどうか探ろうというのですか。あれはあなたの呪いですよ。」
 「ありえない、おれが呪詛珠を手に入れたのは葉子さんが死んでからだ、やっぱりあんたの仕業なんだな?」
 「残念ながら違います。信じるかどうかはお任せしますが。そもそも本日0時ごろ、なぜか一斉に本所七不思議の呪いが発現しました。七不思議の呪いはまだいくつもある。呪いの力を持つ呪主が何人もいます。わたくしだと断言するのはまだまだ時期尚早ではないですか?」
 「そうか、今日の0時に、何人かの呪主が生まれているってことか」


 弓岡と話す→葉子のこと
 「彼女の死がおれの呪いによるものだと断言したのは何か根拠があるのか?」
 「それはですね、おや?あなたの連れの女性、今、少し動いていたようですが」


 葉子の様子を見ようと振り返ると、呪いが発動して、彰吾は死亡する・・・


 案内人に「絶対に振り返らないでくださいね」と言われて、時間が巻き戻る彰吾。

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 今日のパラノマサイト FILE23 本所七不思議はどうかな?


 周囲を調べると、そうこうしているうちに深夜の1時をすぎてしまった。


 葉子と話すと、まったく怯えている様子もなくケロリとしている。


 お酒のこと
 葉子はそこそイケなくもないほうだと思うが、本物のモスコミュールは飲んだことない。

 霊感のこと
 葉子曰く「ちゃんと信じてないと脳がそれと認識できない。精神や魂と密接に関わっている世界だから、意識を同期させないとそっちの存在を認識できない。たまたま見えちゃう人は雰囲気に呑まれてなんか出るかもって信じちゃったせいだね」


 再度、霊感のこと
 この話を信じた興家くんは少しは見えるようになったかも、と葉子。


 本所七不思議のこと→七不思議の数
 葉子曰く、「古い伝説だから一説によると大小含めて15個くらい伝わっている、九不思議とか十五不思議よりも七不思議のほうが言いやすいから、伝承として後世まで語り継がれたのでは?」


 本所七不思議のこと→怪談なのこれ?
 葉子曰く、「怪談ってよりは、ただ不思議な噂話を集めましたって感じの内容だよね。何百年も前から伝わっている話なんて、語り部を経ていくうちに伝言ゲームみたいに話の内容なんて全然違うものになっちゃうわけだ。置き去りにする意味の置いてけぼりは、この置いてけ堀が語源だって言うけど、今伝わっている不思議の内容にそんな誰かを置き去りにすような意味全然ないじゃん。本当は何かを置き去りにするような話だったかもしれないから、それを知りたい。」


 蘇りの秘術のこと
 蘇りの秘術は、雑誌なんかでも取り上げられて、ちょっと前から話題になっている。
 葉子曰く、「太古の昔、高名な陰陽師によって生み出された死した者を蘇らせることができるという禁忌の法術。その術について具体的に記された古文書が残されていたという話なんだけど、これは郷土史研究家の新石英樹先生が発表した内容が噂話の出どころなんだって。」
 新石先生の有名な言葉に「未知の探究は、信じるところから始める」があり、葉子もそれを口にする。


 超常/呪詛:蘇りの秘術


 「葉子さんは、その蘇りの秘術ってやつも探してるってことなのか?本所七不思議と蘇りの秘術って、もしかしてなんか関係あるとか?」
 「実を言うと、本来の目的は逆なの。最初は蘇りの秘術を探してたんだけど、本所七不思議を調べる必要が出てきたんだよね」


 どうして秘術を探してた?
 葉子は、ひと月くらい前の事故で死んだオゴポゴを生き返らせようとしていた。
 オゴポゴは、葉子が8年間飼っていたイヌの名前だ。


 七不思議とどういう関係が?
 「本所七不思議の本来の話とやらが、蘇りの秘術を手に入れるためのカギとなる。だからここで本所七不思議のひとつを調べている、とかそんなところか?」
 「わたしも噂話で聞いただけなんだけど、どうも本所七不思議って伝承が生まれたきっかけに、蘇りの秘術が関わっているかどうとかで。」
 「本所七不思議が生まれた頃に?ってことは江戸時代に?でもさっきの話だと蘇りの秘術は太古の昔に生まれたものじゃ?」
 「太古からの伝説の秘術を江戸時代のとある術師が復活させた、ってことみたい。さっき言っていた秘術について記された古文書ってのが、どうも江戸時代に書かれたものらしくてね。あ、『禄命簿』っていうらしんだけど、その古文書。それによると、秘術を得るための秘密が本所七不思議に隠されているのでは、と。」


 超常/呪詛:禄命簿


 突然、空気が変わったような気がした!
 葉子は、彰吾の背後を凝視したまま凍り付いたように動かなくなってしまった。うしろに何かあるのか?
 葉子に話しかけるも、葉子は言葉にならない声を発するのみ。


 後ろに振り向いて、ZLを押す。


 葉子の方を見ると、葉子が倒れている・・・

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