今日のElin(エリン)はどうかな?
人気者2を取得して、ポピー(ふさふさの尻尾、幸運の加護)を仲間にした!
寝て、蔓の作り方を習得。
旅商人の停泊地で、星詠みのゲートムーン、ゲートムーン、カセットテープ№41をゲット。
寝て、立札の作り方を習得。
海岸で、宝の地図、石の箱の作り方をゲット。
寝て、草の扉の作り方を強化3した。
仔犬の洞窟で、祝福されたシルクのパンティーをゲット!
寝て、木の扉の作り方を強化した。
パンティーで演奏開始!
寝て、ムースの作り方をゲット。
ポピーから、クエスト:珍しいコレクションを受諾して、空き缶を渡して、プラチナ硬貨X2をゲット。
寝て、メニューボードの作り方をゲット。
採集してて、舗装の作り方をゲット。
寝て、張り紙のレシピを強化した。
演奏スキルが4になったので、ミシリアで演奏依頼を受けて成功して、24オレンをゲット。
寝て、石のブロックの作り方をゲット。
井戸の水を飲んで、脚がしなやかになった!
寝て、お絵かきの用紙のレシピを強化した。
今日の探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1 仮面幻想殺人事件はどうかな?
場所移動→㈱クロッシュ
綾城が、萌奈の件で警察から連絡があった、と話す。
話す→村崎
「村崎と萌奈さんの仲がいい、みたいな噂は聞いてたけど、まさか後追い自殺じゃないだろうな」
話す→萌奈
「彼女はあれで、結構開発では重要なポストにいたんですよ。最近少ないドット絵の職人で、モデリングしたキャラの顔テクスチャは、彼女のデザインじゃないと駄目だと、キャラデザインの人が言うんで」
話す→小早志
「確かに、うちにいた頃は結構萌奈さんと仲良くしていた様子ですけどね。でも、あいつは女の子なら誰でも仲良くなりたがるヤツですから」
話す
「とにかく村崎さんの件もあるんで、今回のアルジェは完全に仕切り直さないとなりません。これ以上開発が遅れると完全にタクリマクスにユーザ取られちゃいますよ。この二人を失ったのも、精神的にも開発的にも大打撃です」

ゼノブレイドクロス ディフィニティブエディションのプレイ開始!
西暦2054年7月。地球の上空で突如異星文明同士の争いが勃発、争いに巻き込まれた地球は蹂躙され焦土と化した。
事前に地球圏への攻撃を察知した統合政府は「地球種汎移民計画」を発動。
世界の主要都市から数多の移民船が飛び立つも、大半は重力圏脱出前に異星人に撃ち落とされ、無事脱出できた船はわずかだった。
地球から放浪の旅に出て2年。脱出に成功した移民船の一つ「白鯨」は航海の最中に異星人の追撃部隊に見つかってしまう。
防衛部隊の必死の応戦と一人の英雄の活躍により追撃部隊は退けられたが、激しい戦闘で白鯨の主要機関が大破。
未知の惑星の重力に捉まり、船体を崩壊させながら墜落していった。
そして2ヶ月が経過。
キャラクリ
エルマによって脱出ポットから回収された主人公だが、記憶障害を起こしており、名前以外何も覚えていない・・・
原初の荒野、ランドマーク:流星の谷を発見!
プレイアワード:ストーリー
プロローグ進行中 1/5
プレイアワード:ワールド
原初の荒野に立つ
エルマから、異星文明の争いに巻き込まれた地球は消滅してしまった、と教えられる。
オリジン・ブラッタとバトル。
R:ターゲット
A:抜刀
アタックデュアル改をゲット!
プレイアワード:ストーリー
プロローグ進行中 2/5
プレイアワード:バトル
はじめての戦利品
ブレイクビキナー
ソウルボイスビギナー
ライフポッドから、経験値10、1000G、試作型ボディをゲット!
プレイアワード:ワールド
はじめてのお宝
ストロレニーをゲット。
プレイアワード・ワールド
ビギナーコレクター
ライフポッドから、経験値10、2000G、試作型ブーツをゲット!
ボールモスキート、リザッティスをゲット。
ペブル・ブラッタを倒して、アタックラージョ改、アタックアソールト改、ブラッタの黒羽根、ブラッタの薬効油、ボロボロの虫羽根をゲット。
クロムアーマーを習得!
スイタネリネ、L-002燃料タンク、空間分析計L-002、ゲボ人参をゲット。
ライフポッドから、経験値20、2000G、アイアンナイフをゲット!
イワッシィをゲット。
タイニー・アビスを倒して、サバイヴグラブL改、猛毒の針、アピスのストロー、アピスの千金粒、ボロボロの虫羽根をゲット。
スリットエッジを習得!
エルマが、アーリーカウントを習得!
クランジェリー、スタップル、レーシー芋、アジラ瓜をゲット。
ストーン・ヒッポを倒して、サバイヴリストR旧、サバイヴトップス旧、サバイヴインカム旧、ヒッポの緑ニガ水、にくにくしい肉、泥汚れの獣皮、立派な大牙、ヒッポの千寿肺をゲット。
バトルクライを習得!
プレイアワード:バトル
ソウルボイスベテラン
ゴールドドロップ初ゲット
ランドマーク:陰りの丘を発見!
ノクト・ブラッタを倒して、ボロボロの虫羽根をゲット。
エルマから、ここは未知の惑星ミラだ、と教えられる。
プレイアワード:ストーリー
プロローグ進行中 3/5
陰りの丘BCを発見!
プレイアワード:ストーリー
情報初入手
ブラス・フェミナ・ズースを倒して、サバイヴガファス旧、サバイヴビエ改、フサフサの毛、ズースの珍味尻尾、ズースの鍛えコブ、スーズの熟成トントロ、にくにくしい肉、スーズのトントロをゲット。
トレイラーの残骸から、経験値10、2000G、試作型スカウターをゲット!
エルマが、サイドスラッシュを習得!
ブラス・ズースを倒して、壊れたナイフ、サバイヴクエルボ旧、サバイヴガンテR旧、フサフサの毛、ズースの珍味尻尾、ズースのトントロをゲット!
プレイアワード:バトル
猪撃破
ナイト・ウスペルを倒して、アイアンナイフ改、アタックアソールト改、サバイヴフット旧、ウスペルの髪留め、黒い霧クズ、ハリのある皮、ウスペルの八重歯をゲット。
プレイアワード:バトル
洞窟コウモリ撃破
リカバリーを習得!
エルマが、シャドウランナーを習得!
ウッド・フォンテラを倒して、フォンテラの顎肉、フォンテラの伸縮細胞をゲット。
プレイアワード:バトル
ドリフター制覇
フォーサーにクラスチェンジ!
ビームブラストを習得!
リトル・ズースを倒して、ズースの鍛えコブ、ズースの珍味尻尾をゲット。
エルマが、クロスリロード、ガンズサークルを習得!
ゼゼオオバコ、偏向シールド反射鏡をゲット。
ウエストゲートの平原を発見!
マインドシークを習得!
エルダー・ルプスを倒して、サバイヴインカム旧をゲット!
プレイアワード:ストーリー
プロローグ進行中 4/5
クリーブ・ブラッタを倒して、ブラッタの赤羽根をゲット。
メンテナンスを習得!
ピアーズと知り合った。
白鯨の居住ユニットを改造して作ったニューロサンゼルス(NLA)に到着!
エルマの部下のイリーナとグインが出迎えてくれる。
プレイアワード:ストーリー
プロローグ進行中 5/5 あ
プレイアワード:ワールド
ここはNLA

今日の最終アップデートが来たBloodstained: Ritual of the Nightはどうかな?
宝箱から、麻、砂糖をゲット。
宝箱から、ぼろぼろのマフラーをゲット!
宝箱から、岩塩をゲット。
壁を壊して、セーフリングをゲット!
宝箱から、クレイモアをゲット!
宝箱から、トウモロコシの種、種籾、ポテトの種芋をゲット。
大砲を撃って、ショートカット開通!
足場を動かして、上に行き、宝箱から、鞭をゲット!
宝箱から、500Gをゲット。
宝箱から、ポーションをゲット。
宝箱から、500Gをゲット。
アエローを倒して、トマト、レモンをゲット。
セーブポイント発見!
ジーベルと再会するが、ジーベルは、自分たちは人間によって体を作り替えられたため、この世界を変える権利があると言い、復讐するために行動を起こした。そして、もう自分たちは人間でなくなったので、ミリアムに仲間に加わるよう話す。
ミリアムは、自分は人間だと言い張り、力そのものに善悪はなく、力の使い方に善悪がある、と言ってジーベルを説得しようとするが、ジーベルの部下のグレモリーがジーベルを連れ去る。
ウェパルを倒して、シャードをゲットして、スイングテンタクルを習得!
今日の星影の館殺人事件はどうかな?
気になること→事件のこと
アタナ「事件現場の様子から事故だと判断されたようだが、君はなぜ殺人だと思ったのかな?」
灯「私にも信じられないのですが、これを見てください!」
アナタ「それは手紙かな?」
灯「今朝、私宛に届いたんです」
アナタ「書かれているのは宛名のみ。切手も差出人の名前もないようだ。
『この事件は事故ではない。ある人物によって引き起こされた人為的なものである。直ちに現場を保存し、診療所にいる優秀な探偵を頼れ。さもなくば、新たな死者が出るだろう』
君はこの手紙に従い僕を探しに来たというわけか」
灯「そうなんです。お願いです、助けてください。これ以上誰かが死ぬなんて、私耐えられない」
アナタ「彼女にハンケチーフを貸しておやりなさい」
助手「こちらで涙をぬぐってくださいな」
灯「ありがとうございます」
アナタ「この手紙は重要な情報として預かりたいのだが、構わないかな?」
灯「どうぞ、お持ちになってください」
手紙をゲット。
手紙:この事件は事故ではない。ある人物によって引き起こされた人為的なものである。直ちに現場を保存し、診療所にいる優秀な探偵を頼れ。さもなくば、新たな死者が出るだろう
今日の未解決事件は終わらせないといけないからはどうかな?
#傷をクリックして、繋ぐ。
清崎蒼
「犀華ちゃんのお母さんとはいつ別れたんでしょうか?」
槙野恵→英語教師
「別れたのは5、6年前ですね。
時には一緒に泣き、時にはお互いを慰めながら、生きていければよかったのかもしれませんが、お互いを見守り、何もないところに手を伸ばして、もがき続けるのを見ながら暮らしていくのは不可能だと感じて、自分の傷よりも、自分が傷ついたことを知っている人がいることの方がつらいんだ、とそう気づいた日に私たちはそれぞれの人生を生きることにしたのです。
#別れたとクリックして、繋ぐ。
清崎蒼
「分かりました。では犀華ちゃんと出会って連れて行った過程について説明をお願いします」
英語教師
「教育大を卒業してからずっと中学校で英語教師として働いていましたが、実は離婚してからはいろいろと事情がありまして、学校を辞めて、塾や家庭教師の仕事をやっていました。
ですが、この仕事は安定していなかったので、お金が足りなかったのです。すみません。
初めから、あの公園に一人でいる子を見たら誘拐するつもりで行きました。
30分以上は近くで見ていて、しばらく女の子一人で遊んでいたので、あの子を騙して・・・
いざ連れてきたら急に怖くなりなりました。これからどうやってあの子の両親に要求すればいいのかもわからなくて・・・
それで、怖くなって諦めました。それだけです」
#泣きを繋げる。
清崎蒼
「幼稚園の先生が話していたことについて、どう思いますか?」
宮城哲郎→槙野恵
「本当に感謝しないといけませんね。
あんなに犀華ちゃんに気を配ってくださるとは・・・
犀華ちゃんはママに同情しているみたいです。
『ママがこの世で一番かわいそうだよ』って。
お父さんがいない時、私と二人っきりになったら、よくこう言うんですけど、その意味が少しわかる気がします。
犀華ちゃんは、ママがこの世で一番かわいそうな人で、そうじゃないといけないと思っています。
なのに、犀華ちゃんが泣いたら、周りの人たちがかわいそうだねって慰めてくれるから、そしたら自分の方がかわいそうな人になってしまう、この世で一番かわいそうな人はママじゃなきゃいけないのに、そう思っているようです」
#中学校をクリックして、繋ぐ。
清崎蒼
「小学校の就学通知書は届きましたよね?予備招集日に出席されなかったと聞きまして。
老婆心ながら、未就学児の状況確認のため立ち寄らせていただきました。
市役所から、犀華ちゃんのおばあさまと電話でお話したと聞きましたが、直接会ってみた方がいいと思いまして。
犀華ちゃんはお元気ですよね?」
英語教師→犀華ちゃんの母親
「もちろんうちの娘は元気ですよ。
あとで見ていただければわかりますけど、もう本当に元気ですよ。学校にも行けるくらいに。
長い病院生活に疲れているはずなのに、こんなに明るく元気に育ってくれて、親として誇らしく思っています。
犀華ちゃんは早産で小さく生まれたんですよ。
児童虐待とか、そのようなことで来られたのでしたら心配いりません。
犀華の父親とは別居中なんですが、うちの母と一緒に不自由なく育てようと頑張ってますから。
入学式の日には、必ず行きますので。
ありがとうございます。うちの娘を気にしてくださって」
2012.2.4 12:51の会話。

Never 7 - The End of Infinityのプレイ開始!
重く垂れ下がった手には、小さな光の欠片が握りしめられていた。
鈴か。
鈴の底には細長い音孔が刻み込まれ、鈴の頂には色あせた紅色のひもが結ばれていた。
やがて、鈴は手のひら零れ落ちた。
オレは彼女の胸に泣きすがりながら、小刻みに激しく体を震わせていた。
腕の中に冷たく濡れた肌の感触・・・硬直した細い肢体・・・
もはやそれは動かない。
4月6日土曜日、オレは彼女を失った。
すべてのはじまり
ガバっと布団を蹴飛ばして目が覚めた。
(そうだ、オレは合宿に来てたんだった)
ゆっくりと状態を起こし、ベッドサイドに腰をかける。
左手を持ち上げ、腕時計を見やった。
デジタル時計の文字盤には『1日 MON 09:17』と表示されている。
(それにしても嫌な夢を見たもんだ。だけど、あれは本当に夢だったのか?
『4月6日土曜日』、5日後か)
と、その時、壊れてしまいそうなほどの暴力的な勢いで、部屋のドアが開け放たれた。
そこに立っていたのは、誰だっけ?
「どういうこと・・・どうして?」
「はい」とオレは答えた。
- ニッコリ微笑んでみる
- 「何かあった?」と穏やかに聞いてみる
言いながら視線をさ迷わせる彼女。ひどく混乱しているようだ。
「大丈夫?ひょっとして、寝ぼけてた?」
オレはそう言って、冷やかすように笑ってみせた。
「寝ぼけて・・・うん、そうだったみたい」
「どんな夢だったの?」
「それがあんまりよく覚えていないんだよね。ついさっきまでは覚えてたような気がするんだけど」
「よくあるよな、そういうこと。例えば、夢の中で大笑いして目覚めたんだけど、何がそんなに面白かったのか思い出そうとしても全然思い出せないとかね」
「そう、そんな感じ。でも、私の場合は愉快な感覚なんかじゃなくて・・・絶望感だったと思う」
(そういえば、オレが今朝見たのも、ひどく嫌な夢だったっけ)
「でも良かったぁ。夢で良かったよ、本当に」
「じゃ、覚えてるんじゃないか」
「ううん、そういうんじゃなくて・・・正確に言うと、夢が終わってくれて良かったなぁ、って。よく覚えてないけど、とにかく最低な夢だったってことは確かだから。
ゴメンね、いきなり押しかけちゃって」
「いや、別に。オレもちょうど起きたところだから」
「ちょっと恥ずかしいよね。いきなり訳わからないこと言ったりして・・・これじゃなんか夢遊病の人みたいだよ。
このことは無かったことにしといて。誠と私だけの秘密ってことで」
オレが軽く頷くのを確認して、彼女は部屋を出て行った。
(?誠って!昨日会ったばかりだってぇのに、いきなり呼び捨てかよ。
えーっと、彼女、名前何て言ったっけな?
そうだ、優夏だ。で、苗字は川島だったかな。)
『おはよう』の決着を
オレはリビングに向かった。
天井は吹き抜けで、長方形に広がった開放的な空間だ。
南側には大きな窓ガラスがある。そのガラスの遥か彼方には広大な海原を眺望することができた。
人は誰もおらず、オレはソファにでも座ろうと思い、そこに近づいた。
ふと、ソファの上に置かれたアルミ製の灰皿に目が留まった。灰皿の中には吸殻が1本転がっていた。
オレは灰皿を手に取り、目の前のテーブルの上にどかした。そして、柔らかなソファに身を沈めた。
背もたれに体を預け、ぼんやりと海を眺めながらオレは
- 脈絡なく思いを巡らせる
- ただただボーっとする
ゼミ合宿。
ほとんど授業に出ていないせいもあって、オレは大学の諸々のシステムに関して、あまりよく理解していない。
先月の頭、後期試験の結果と進級の可否を確認するため、大学の掲示板を覗いたところ、文学部心理学科ゼミ所属名簿なるものが貼り出されていて、オレが『ナントカゼミの第5班:川島班』に配属されたことを知った。
で、その名簿の隣にはもう1枚張り紙があって、『ナントカゼミの各班は、以下の日程において各班員の親睦会を兼ねたゼミ合宿を行う。尚、都合により参加できない者は、その旨報告するように。報告なく無断で欠席した場合、理由の如何を問わず、その者を即刻除名処分とする』と書かれていた。
我が川島班に指定された合宿日程は、3月31日日曜日~4月7日日曜日。
文書の最後には、『その他の詳細に関しては、各班長の指示に従うこと。以上』とあった。
川島班の班長は、当たり前だが川島という名前だ。
そう、さっき寝ぼけてオレの部屋に飛び込んできたあの子だ。
彼女から電話が掛かって来たのは、掲示板を見てから数日後のことだった。
「で、そしたら他の2人のメンバーが『どうしても現地集合がいい』って言うんだよねぇ。
あ、船のチケットは学生課に行けばもらえるから。
えーっと、多分31日の夜までに着いていればいいんじゃないかなぁ?
そういうことだから、よろしくね」
そういう訳で、昨夜の10時過ぎくらいに、オレが住んでいる場所から200kmも離れた絶海の孤島に無事到着したのであった。
やがてリビングのドアがゆっくりと開いた。
入って来たのは、オレが名前をまだ聞いていない子だった。
「おはよう」とオレは明るく言った。
彼女はオレの言葉を完全に無視して、スタスタとキッチンの奥へ消えて行った。
オレは彼女をキッチンまで追いかけて、再度「おはよう」と声を掛けた。
無言のまま、彼女は蛇口をひねってコップに水を注いで、一気に飲み干した。
- 3回目の『おはよう』を告げる
- 別の言葉を投げかける
「おはよう」
けれど、彼女の視線はオレの方に向いていない。
「オレ、何か怒らせるようなこと、したかな?」
「どうして?」
「ただ、何となく避けられているような気がしたから」
彼女は答えないばかりか、身動きひとつしなかった。
「ゴメン」とオレが言うと、
「私、違うから・・・」
そう言って、オレの脇をすり抜け、彼女はリビングに戻って行った。
さっきまでオレが座っていたソファに、彼女はちょこんと座っている。
そうこうしているうちに、奴が眠そうな目をこすりながらリビングに現れた。
噂の絶えない男
「やあ!」
彼は部屋の中央に立ち尽くしていたオレの顔を一瞥すると、続いてその視線をあの無口な女の子の方へ流した。
「あれぇ、ひょっとして、お邪魔だったかな?」
しかし、やはり彼女は答えない。
大アクビをしながら彼は、ゆっくりとソファへ歩み寄り、そこに深く腰を下ろした。無口な女の子と50cmほどの距離を保っている。
飯田億彦。うちの大学の学生なら、一度はこの名前を聞いたことがあるはずだ。また学外の人間でも『飯田財閥の御曹司』と聞けば、おそらくピンと来るんじゃないだろうか?
飯田一族は国家級のブルジョアである。億彦は、その一族のトップとなることを既に約束された人物だ。
昨日の晩、オレは初めて億彦と出会ったのだ。
- 昨日の晩のことを思い出す
- 億彦に話しかける
ここに到着したのは夜の10時を少し回った頃だった。
月明かりに照らされたロッジは、オレが想像していたものより遥かに大きく、そして美しかった。
大学関係者の接待だとか何だとかに利用する為のものらしいな、と思いながらオレは玄関のドアを開けた。
部屋には膝を抱えてポツンと座っている女の子。ダイニングテーブルに頬杖をつき、どこか遠くを見ている女の子。ソファにふんぞり返り、ワイングラスをクルクル回している男。
誰一人言葉を発する者はなかった。全くの無音・・・
やがて丸テーブルの女の子がオレに気づき、「お疲れ様~」と声を掛けて来た。
「え~っと、石原誠くんだったよね?」
「ああ」
「どうも初めまして。私は川島優夏。なぜか知らないけど、気が付いたら班長という厄介な役職に任命されてた。別に成績優秀でもなければ、素行が良いわけでもないのにね。
まあ、とにかくよろしくね」
「ああ、こちらこそ」
膝を抱えた女の子は、床を見つめながら微動だにしない。
一方、男は、片手に持ったグラスを掲げ、電球に光に透かしながらワインの色を確かめながら言った。
「飯田億彦って聞いたことないかい?」
「あの飯田財閥の?」
「そういう言い方は、あまり好きじゃないんだけどね。
そう、僕がその飯田億彦だ。よろしくな」
「よろしく・・・」
それからオレたちはほとんど言葉を交わすこともなく、それぞれの寝床についた。
アイツが絶対確信犯!?
「なあ」と、オレは億彦に声を掛けた。
「うん?」
「ゼミ合宿とかいうやつって、結局何を目的として実施されてるんだろう?」
「石原、掲示板見なかったのかい?『各班員の親睦を兼ねた』ってそう書かれてたじゃないか。つまり、これていった目的なんかないってことだよ。
みんなが親しく、仲睦まじくやってれば、それで万事OKなのさ」
「それにしちゃ7泊8日なんて長すぎると思うけどな?」
「僕は悪くないと思うよ、こういうの。
ねぇ、遥ちゃんだって、そう思うだろ?」
遥!あの子の名前はそうなのか。
「この匂い、好きじゃない」
「え?」
遥がじっと見つめていたのは、テーブルの上にあるさっきオレがどけたアルミ製の灰皿だった。
「そっか、遥ちゃんはタバコの臭いが嫌いなんだね?」
こくりと頷く遥。
「火はとっくに消えている筈だけど?」
「石原、タバコの臭いってのは、そう簡単にはなくならないもんだよ?吸わない人ならすぐに気づく。
もう少し気を使ってもらわなくちゃ困るなあ」
「だから、オレじゃないって!」
「しらばっくれても無駄だよ。
今朝、この部屋に一番最初にやって来たのは誰なんだい?」
「それはオレだけど、オレが来たときには既にあったんだよ、ソファの上に・・・」
「信じてあげてもいいけど、その代わり、今日からこのロッジ内は禁煙ってことにするから。それだけは守ってくれよな?」
その時、遥が静かに立ち上がり、灰皿を手にし、キッチンの方に向かって歩き出した。
「おはよう」
リビングに入って来た優夏は、さっきの優夏とは別人のように見えた。
「おはよう」
「やあ」
オレと億彦は挨拶を返すが、遥は何の反応も示さなかった。
灰皿を片付けた遥は、キッチンの前のダイニングチェアにひっそりと腰を下ろしている。
「みんな、朝ゴハンは?」と優夏が聞いた。
「まだだけど」とオレが答えると、
「じゃ私が、腕によりをかけて作ってあげちゃおっかな」
「え!」
「何かご不満でも?」
- 優夏、料理作れるの?
- いや、そうじゃなくて、材料が・・・
「そういうわけじゃないけど・・・」
「じゃあ、問題ないよね」
「ああ。何か手伝おうか?」
「いいよいいよ、誠はテレビでも見て待っていて。多分15分くらいでできると思う。パンで大丈夫だよね?」
億彦が頷いたので、オレもそれに倣う。
「遥もパンでいい?」
遥は、テーブルの表面に向かってコクリと頭を下げた。
優夏がキッチンの方へ進んでいった。
その時、オレはあることを思い出して、とっさに優夏を呼び止めた。
「ちょっと聞きたいんだけど、優夏ってタバコ吸う?」
「吸う訳ないでしょ。この初々しい肌を見れば、一目瞭然じゃない」
青空よ!サヨナラ
優夏がキッチンに向かってから、既に1時間以上経っている。
待っている間に、オレ達3人は顔を洗い、服を着替えた。
そして、今オレ達は、部屋の隅に置かれたテレビを見ている。番組は健康もので、もちろん見たくて見ているわけじゃない。
ここでは島のローカル放送(2局)しか映らないらしいのだ。もう一方の局は、短いドキュメンタリー番組を放送していた。
「お待たせしました~」
ようやくキッチンから優夏が顔を出した。
「食事はもうテーブルの方に運んじゃってあるから、皆さん、そっちに移動してくださ~い」
それを聞いて、遥がいの一番に腰を上げた。
テーブルに着いたオレたち3人は目を丸くした。
テーブル中央の大皿には、不思議な物体が山盛りになって積まれていた。不思議な物体は、色力検査に使うカードの如く複雑怪奇なマダラ模様をしており、その形状はネチャネチャと粘性を帯びたゼリー状をしていた。
片やトーストの方は、シンプルに黒の単色にまとめられていた。いわゆる炭だ。
「どうぞ、召し上がれ~」
優夏はそう言って、炭の上に不思議な物体を乗せて、それを頬張り始めた。
しばらくして、「みんな、どうしたの?」と小首をかしげながら優夏が聞いてきた。
「ゴメンよ、僕、ちょっと胃の調子が悪くて・・・」
「私、おなか、空いてない」
そう言って、億彦と遥は席を立った。
「えー!せっかく作ったのにー!
誠は、おなか空いてるよね?」
- う、うん・・・
- う、ううん・・・
オレと優夏は、不思議な物体全てとそれぞれ2枚ずつ(億彦と遥の残した分を合わせて)の炭を平らげた。
優夏は、幸せそうに鼻歌を歌いながら、キッチンで食器を洗っている。
胸はムカムカするし、喉元まで何かが込み上げてきているのがわかる。
その直後、玄関のチャイムが鳴った。
班員は4名。ここにいるオレたち以外に来客の予定はないはずだが?
遥は洗面台で歯を磨いているようだ。
「おい、石原。君が出てくれよ。僕らは今、手が離せないんだ」
億彦の声がキッチンの方から聞こえて来た。どうやら彼は優夏の後片付けの手伝いをしているらしい。
オレは、老人のようにふらつきながら、ヨロヨロと玄関に向かった。
「はい、今開けます」
「毎度ありがとうございます!」
そこに立っていたのは、まだあどけなさの残る少女だった。多分、中学生だろう。
「ご注文のシーフードピザ、お届けに参りました」
「そんなもん、頼んでないけど」
伝票を確認しながら、少女は言った。
「でも、伝票には確かにシーフードピザって書いてあるよ」
「だから、何も注文なんかしていないって」
再び、少女は伝票を確認して、「住所は確かにここなんだもん」と言いながら、オレに伝票を見せた。
オレはもちろんここの住所を覚えていないので、キッチンの方を振り向いた。
「なあ、優夏、ピザって頼んだ?」
「私が頼むわけないでしょ」
「億彦は?」
手を振ってNOを示す。
「お~い、遥!」
歯ブラシを加えた遥が洗面所から、顔を出して、首を振った。
「それじゃあ誰か、ここの住所を知らないかな?」
「表札に書いてあるんじゃないの?玄関の脇にかかっている」と優夏が言ったので、さっそくオレは表札を調べた。
「さっきの伝票、もう1回見せてもらえるかな?」
「ピザ、冷めちゃうよ」
そう言って、少女は伝票を差し出した。
表札には3丁目8番地1号と書いてあり、伝票にも3-8-1と書いてあるように見える。
「?これ、1じゃなくて7の間違いじゃないか?」
「3-8-7?じゃあ、ここは朝倉さんのお宅じゃ・・・」
「ここには朝倉という人は・・・」
「ちょっと待ったぁ」と億彦が割って入ってきた。
「どうもご苦労様、僕が朝倉億彦です。で、ピザは?」
慌てたように少女は銀色のバッグから、正方形の薄い箱を取り出した。
「こちらがご注文の品になります」
億彦はうやうやしく箱を受け取り、「いくらだっけ?」と尋ねた。
「1200円です」
億彦がポケットから代金を取り出し、それを少女に手渡した。
「ありがとうございました!」
深々と一礼して、元気よく走り去って行った。
「それってどういうことなのよぉ」
優夏がふくれるのも無理はない。
「胃の調子が悪かったんじゃなかったの?」
「いつの間にか、治ったみたいだ」
そう言いながら、億彦はピザに手を伸ばす。
「さっき、おなか空いてないって言わなかった?」
「さっきまでは」
遥もピザをかじっている。
- オレは遥をフォローすることにした
- オレは優夏をフォローすることにした
優夏はふむふむと頷いているが、遥はそんなオレの言葉など意に介した様子もなく、次のピザに手を伸ばしている。
優夏はあきれ顔のまま、すとんとソファに腰を下ろした。
いつの間にか、オレの胸のむかつきは消えていた。
キワドイ選択
「4月1日日曜日、お昼のニュースです」
つけっぱなしにしていたテレビから、アナウンサーの声が聞こえて来た。
と、同時に鳩の鳴き声。
海を臨む大きなガラス窓の右上に、それはいた。
「いつぶりだろう、鳩時計なんて見たの」
「今気づいたの?私も昨日、気づいた時には驚いたけど、なんか懐かしいなぁ」と、優夏が言った。
「今でも覚えているけど、私が最後に鳩時計を見たのは中学の頃だった。これよりももうちょっと大き目なやつで、窓が二つ付いているの。もちろん、鳩は2羽いて、私、その2羽の鳩はきっと番だろうと思ってた」
「・・・続きは?」
「いや、ただそれだけなんだけどね」
オレは、この話の先には壮大な物語があるような気がした。それは優夏の瞳を見れば明らかだった。
「ねぇ、そろそろ行かない?」
そう言って、億彦が立ち上がった。
「そうだね。こんなとこ閉じこもっても、時間がもったいないし」
「どこに?」
「テ・ニ・ス。さぁ、みなさん、支度してくださ~い!」と優夏が言った。
「この合宿はゼミ合宿なんだろ?」と、テニスコートに向かう途中、オレは優夏に疑問をぶつけてみた。
「だから?」
「ゼミと冠が付いている以上、サークルとか部活とか、そういったのとは異なった主旨で実施されてるわけなんだろ?なのに、しょっぱなからテニスでいいのか?」
「ぜ~んぜん、問題なし」
「そもそもゼミ合宿とかいうやつって、一体何なんだよ?」
「だからゼミの合宿だよ」
- 「答えになっていない」と言う
- 「ゼミって何?」
「億彦は、『最初っから目的はない。あるとすれば班員の親睦を深めることが唯一の目的だ』みたいなことを言っていたけど?」
「おしいけど、ちょっと違うかな」
「どう違うんだよ?」
「それはまだ言えないの。だって命令なんだもん。教授じきじき御達しなの。『合宿日最終日まで、その主旨は教えてはならない』ってね」
「なんで?」
「もう、そんなにしつこく聞かないの!
優夏先生の恋愛方程式その1
『しつこい男は嫌われる』
よく覚えておきなさい」
そう言って、優夏は優しく微笑んだ。
テニスコートはロッジから徒歩5分ほどの距離にあった。
優夏はコートの管理人から借りた4本のラケットをオレたち3人に手渡した。
「私・・・いい・・・」
遥は、今もらったばかりのラケットを、そっとベンチに立てかけた。
「ええ!」
「遥ちゃん、やらないの?」
優夏より明らかに億彦の方が動揺していた。
「うん」
「でも、見てるだけじゃ、つまらないよ?」
「見てない。私、海が見たいから」
「海に行きたいの?」
遥は小さく頷いた。
「じゃ、僕も行こうかな。
せっかく海の側に来たんじゃないか。まずは海を見たいと思うのは、当然の欲求だよ。
それに、テニスだったらいつでもできるしね」
「ちょっと残念だけど、でもしょうがないね。
じゃあ、私たちはここにいるから」
- オレも海に行きたい
- 優夏と一緒にテニスをする
「ちゃんと夕方までには帰って来てよ」と、二人の後ろ姿に向かった優夏が声を掛けると、億彦が片手を上げて答えた。
「じゃあ、私、着替えてくるから。だから、誠はここで待ってて」
そう言って、優夏は管理人事務所の隣の更衣室へ向かって駆けて行った。

今日のディアブロ IV: 憎悪の器はどうかな?
ヴァニから、僧侶がおかしくなったのは氷哭の廃墟で何か恐ろしい物を見たのかも、と言われて、調べに行くことになり、クエスト:内なる闇開始!
氷哭の廃墟へ。
ジファルを倒して、クエストクリア!
大羽根の猛襲、大羽根の猛襲(強化)、大羽根の猛襲(優位)を習得!
今日のFINAL FANTASY XI ヴァナ・ディールコレクション4はどうかな?
ウィンダス水の区にあるララブのしっぽ亭にいるチャママに話しかけると、名物ララブのしっぽ漬けを付けるときにフタの重しにしている漬物石を割ってしまったので、代わりの石を探してほしい、と頼まれて、クエスト:ララブのしっぽ亭開始!
西サルタバルタへ。
Nunyenuncを倒して、ピルグリムワンドをゲット!
Numbing Normanを倒して、パイクをゲット!
トレジャーキャスケットから、ファイアフライをゲット!
クロウラーを倒して、円石をゲット→チャママに渡すと、もう少し重いものを、とダメ出しされてしまった・・・
再度クロウラーを倒して、円石をゲット→チャママに渡すと、ちょうどいいものだと言われて、クエストクリアして、骨の髪飾りをゲット!
モグガーデンへ。
畑(ランク7)で、謎の穀物の種+氷のクリスタル→氷のクリスタル、風のクリスタル、光のクリスタル、闇のクリスタル、日輪の種子、サンドリア小麦粉、ブルーピース、タルタルライス、ミリオンコーン、ククル豆、カーネーション、マーガレットをゲット。
木立(ランク7)で、ペルシコス、たまごナス、パママ、胡桃、フィクリカ、アローウッド原木、ウォルナット原木、亜麻、謎の樹木の挿木、キングローカスト、ウルンダイ原木、クリーンローカストをゲット。
鉱脈(ランク7)で、光のクリスタル、鉄鉱、ミスリル鉱、クロマ鉄鉱、金鉱、黒虎の牙、大サソリの甲殻、大サソリの爪、上質な陸ガニの甲殻、ウーツ鉱、上質なサソリの甲殻、龍骨をゲット。
池(ランク7)で、ゴールドカープ、ダークバス、オオナマズ、三日月魚、エルシモニュート、ヤユンパルウ、ブラスローチ、錆びたバケツをゲット!
海(ランク7)で、コバルトジェリー、バストアプリーム、コーンカラマリ、レッドスポット、ワカメ、錆びたバケツをゲット!
漂着物から、スーパーエーテル+2、ハイエーテルをゲット。
飼育場(ランク7)へ。
エラスモス☆1から、ウラグナイトの殻をゲット。
餌に野兎の肉を与える。
青ワイバーン☆1から、妖精のリンゴをゲット。
餌にモコ草を与えて、つついてお世話する。
リコポディウム☆2から、ヘンルーダをゲット。
たたいてお世話する。
餌に聖水を与えると、体をもぞもぞさせている。
フェロマンタス☆3に成長して、野牛の肉、妖精のリンゴをゲット。
餌に妖精のリンゴを与えて、大声で呼んでお世話する。
餌に聖水を与えると、体をもぞもぞさせている。
フェロマンタス☆3に成長して、野牛の肉、妖精のリンゴをゲット。
餌に妖精のリンゴを与えて、大声で呼んでお世話する。

今日のロマンシング サガ2 リベンジオブザセブンはどうかな?
レオンは、ジェラールを連れて、ウォッチマンの巣の討伐に出かける。
野獣の爪をゲット。
ジェイムズが、巻き打ちを習得!
自然銀をゲット。
ゲットーを倒して、傷薬、ラビットイヤーをゲット!
テレーズが、でたらめ矢を習得!
レオンが、フェントを習得!
野獣の爪をゲット。
テレーズが、イド・ブレイクを習得!
ジェルを倒して、小さな角をゲット。
ジャンプして、宝箱から、8万クラウンをゲット。
野獣の爪をゲット。
宝箱から、フェイスマスクをゲット!
ジェイムズが、二段突きを習得!
野獣の爪、魔獣の爪をゲット。
レオンが、なぎ払いを習得!
赤鉄の鉱石をゲット。
赤鉄の鉱石をゲット。
実績:オーバードライブ!をゲット!
赤鉄の鉱石をゲット。
宝箱から、石の槌をゲット!
赤鉄の鉱石をゲット。
回復ポイント、セーブポイント発見!
ウォッチマンとバトルして、ラビットフットをゲット!
レオンが、月光を習得!
実績:下級魔術師をゲット!
アバロンに戻ると、ソーモンのクジンシーの襲撃を受け、ヴィクトールが命を落としていた・・・

今日のFANTASIAN(ファンタジアン) Neo Dimensionはどうかな?
レオアは、キーナに、さっきのはオーウェンの最後の占いだから当たってるはず。オレと一緒に旅立つ運命・・・と話すと、キーナは、オーウェンとちゃんと話したい、と言い出す。
レオアはオーウェンとの約束を守るため、オーウェンに頼まれてキーナを預かったからダメだ、と断る。
キーナは、何をしたらいいかわからない、と言うので、レオアは、オレの記憶とキーナがやらなきゃいけないことを一緒に探そう、と答えると、キーナは納得する。
とりあえずバーのマスターに今後のことを相談することになった。
旧市街で男性に話しかけると、逃げ出してしまったトラ柄の猫を探してほしいと頼まれて、クエスト:愛しの猫開始!
キルバードを倒して、ポーションSをゲット。
イワオを倒して、エーテルSをゲット。
ダーク・チューチューを倒して、解除の言葉、暗闇のかけら、毒りんごをゲット。
エン市街を結ぶ山道で、ピラニアの骨をゲット。
バーとアイテム屋の隙間の抜けた先の民家で、ピラニアの骨を使って、トラ柄の猫を捕まえる。
男性の猫を渡して、クエストクリアして、鉄の鍵、1200Gをゲット。
今日のFINAL FANTASY XI ヴァナ・ディールコレクション4はどうかな?
ゴブリンの不思議箱で、スペシャルダイヤルを使って、黄金の矢尻、モリブデインゴット、光のアニマをゲット。
ガレーキッチンから、石のスープ、温野菜のスープをゲット。
植木鉢に謎の果物の種+水のクリスタル+水のクリスタルを与えて、ウォーターメロンをゲット。
フィッシュランキングに、358ポンズのオオナマズを出品して、30位でした・・・
ウィンダス水の区(南)にいるモアリコーアリに話しかけると、「鼻の院行って、一番珍しくて、一番神秘的で、一番気品のある花を買ってきてほしいと言われて、クエスト:花と修羅開始!
タロンギカクタスを渡すと、クエストクリアしてアイアンソードをゲット!
モグガーデンへ。
畑(ランク7)で、謎の穀物の種+氷のクリスタル→氷のクリスタル、風のクリスタル、土のクリスタル、氷の塊、パフボール、サンゴタケ、ブプリムグレープ、日輪の種子、サンドリア小麦粉、ブルーピース、タルタルライス、ククル豆、デュアルセモリナ粉をゲット。
木立(ランク7)で、モコ草を使って、氷のクリスタル、パママ、エルシモパキラの実、ウォーターメロン、ノパル、ウォルナット原木、マホガニー原木、ドックウッド原木、パインナッツ、マッシュローカスト、ウルンダイ原木をゲット。
森の挿木を使って、炎のクリスタル、土のクリスタル、光のクリスタル、パママ、胡桃、ロンフォールマロン、エルム原木、アッシュ原木、ウォルナット原木、ホワイトオーク原木、マホガニー原木、エボニー原木、虫の翅、パインナッツ、赤麻をゲット。
鉱脈(ランク7)で、水のクリスタル、光のクリスタル、骨くず、鉄鉱、銀鉱、オリハルコン鉱、陸ガニの甲殻、海亀の甲羅、ウラグナイトの殻、黒虎の牙、雄羊の角、大サソリの甲殻、龍の爪、賢者の石、上質な陸ガニの甲殻、龍骨、鍮石、愚金鉱、ヴェルクマスクをゲット。
池(ランク7)で、堀ブナ、ゴールドカープ、ダークバス、オオナマズ、三日月魚、ブラックゴーストをゲット。
海(ランク7)で、コバルトジェリー、三眼魚、ベッフェルマリーン、シャル貝、コーンカラマリ、ヴェーダルラス、錆びたバケツをゲット!
漂着物から、ハイポーション+2、ヘッジホッグパイ、毒消し、パンプキンンパイ、パママ・オレ、ハイエーテル+2をゲット。
ペイストペレットをゲット→ゴブリンの不思議箱に入れて、スペシャルダイヤルを使って、ダークサイドピアスをゲット!
南玉をゲット→ゴブリンの不思議箱に入れて、スペシャルダイヤルを使って、ダークインゴットをゲット。
冬石をゲット→ゴブリンの不思議箱に入れて、スペシャルダイヤルを使って、モコ草をゲット。
西玉をゲット→ゴブリンの不思議箱に入れて、スペシャルダイヤルを使って、草糸をゲット。
飼育場(ランク7)へ。
エラスモス☆1から、ウラグナイトの殻、ケルベロスの肉、ルスゾルの肉をゲット。
餌に野兎の肉を与える。
青ワイバーン☆1から、大羊の肉、サンダーメロンをゲット。
餌にモコ草を与えて、つついてお世話する。
リコポディウム☆2から、ライラック、レインリリー、カーネーション、アマリリスをゲット。
たたいてお世話する。
餌に聖水を与えると、体をもぞもぞさせている。
フェロマンタス☆2から、ペルシコス、キトロン、リンクスの肉をゲット。
餌にペルシコスを与えて、大声で呼んでお世話する。
餌に聖水を与えると、体をもぞもぞさせている。
フェロマンタス☆2から、ペルシコス、キトロン、リンクスの肉をゲット。
餌にペルシコスを与えて、大声で呼んでお世話する。

今日の屍人荘の殺人はどうかな?
玄関は閉じたもののペンションの守りは頼りない。1階の正面壁はガラスのカーテンウォールでいかにも脆弱だし、屋内へ侵入されるのは時間の問題と言える。
「2階へ上がれ!それから階段をすべて塞ぐんだ」
東側の階段から全員が2階へ避難したところで、階下から早くもガラスの砕ける音が響いた。
葉村たちは大急ぎで2階ラウンジにあった棚やソファとなるべく大きな家具を手分けして運び、1、2階の中間にある踊り場と2階の踊り場に二段構えのバリケードを築き始めた。
物音を聞きつけた進藤が3階から降りて来た。
「麗花がどこにはいないんだ。どこに行っちゃったんだよ、麗花」
うわ言のように呟き、進藤は中間の踊り場に積み上げたばかりの家具をどかそうとするので、立浪が慌てて腕を掴んだ。
「現実を見ろ。どうせもう死んじまってる」
「違う!きっとまだ生きている!探しに行くんだ!行かせてくれ!」
「この野郎!」
立浪に殴り飛ばされた進藤は、這いつくばって嗚咽を漏らし始めた。
バリケード造りを先導したのは、意外にも重元だった。
「階段を塞ぐだけじゃなく、階段そのものを上がりにくくするんだ、坂道みたいに。それだけであいつらは足を滑らせるはず」
その言葉に従い管野はマスターキーで空き部屋で208号室に入り、ベッドの生皮の引きはがしてスノコ状の大きな板を2枚手に入れ、階段に滑らせた。さらにリンベン室からありったけのシールを持って来てばらまく。
バリケードが完成すると、七宮が指揮した。
「確かに反対側にも非常階段があったろう。そっちは塞がなくてもいいのか」
「非常階段から館内に入るドアは鉄製で、防犯上内側からしか開けられないいんです。外開きですし、体当たりだけでは打ち破りにくいはずです」と管野。
「しまった!エレベーターがある」と比留子が言い出した。
慌ててラウンジに戻ると、エレベーターのカゴはまだ1階にあった。
「もうすでに何人か乗り込んでいいるかもしれない」
「2、3人乗っていてもぶち殺してやればいい」
先ほど一人屠った立浪が槍を構えてドアを睨みつける。葉村たちも壁にかかっている武器を手に取り、それに倣った。管野がボタンを押し、ドアのランプが1から2へ移動し、ドアが開く。
中は無人だった。
「管野さん、エレベーター用の電源を落とせませんか」と比留子が言った。
「電源盤は1階のフロントにあるんです。今頃は化け物たちに埋め尽くされているでしょう」
「それじゃあ、あいつらが何かの拍子にボタンを押したら、エレベーターが下に持っていかれちゃうってこと?」と高木が言った。
「じゃあ、暫定の措置としてこしておきましょう」
比留子がそう言って、手近にあった椅子をドアに挟んだ。
「これで勝手に動くことはないはず」
なるほど、人身事故を防ぐため、ドアが閉まり切らない状態では作動しないはずだ。
階段口でバリケードを見張っている名張の声が響く。
「ソンビが上がって来るわ」
一行は武器を握りなおして階段に向かう。
バリケードの隙間から下を覗くと、ペンションに押し寄せるゾンビの数は増え続けているらしく、階下から潮が見るようにゆっくりと無数の頭が狭い階段を埋め尽くしてゆく。だがソンビどもは運動能力が低いのか、階段を上がる速度は平地でも歩行よりも遅く、足取りもおぼつかない。なんとか途中まで上がってきた者もバリケードに阻まれたり、シーツに足を取られたりしてバランスを崩し、後続を巻き込みながら階段を転げ落ちていく。
「だがいつ突破されるか、ずっとこうして見張っているのか」と、七宮が言った。
「それならいいものがある」と、高木言い、高木と静原がポケットから防犯ブザーを取り出した。ピンを抜くと大きな警報音が鳴り響くタイプだ。
「これで仕掛けを作っておけば、バリケードを突破された時にすぐ気づける」
高木の提案に従い、管野が倉庫から釣り糸を持って来てバリケードの後方に仕掛けを作った。バリケードが突破されれば釣り糸が引っ張られてピンが抜け、警報ブザーが鳴る。
「もう一つはどうしますか」
そう言った静原の手から、七宮がブザーをひったくった。
「こいつは3階に非常扉に仕掛けておく。3階が落とされれば一巻の終わりだからな」
そう言う七宮の部屋こそが3階非常扉の一番近くにあった。
その後、メンバーは2階ラウンジに集まった。
すでに午後10時半になっていた。肝試し開始から、たったの1時間半で世界が一変してしまった。
現在ここにいるのは葉村、比留子、進藤、高木、静原、名張、重元、七宮、立浪、管野の総勢10名で、4人ものメンバーがいなくなってしまった。
携帯は依然として通じないままで、身の回りで何が起きているかさっぱりわからないのだ。
「出目は?」立浪の問いに七宮は首を振った。
「俺が神社に着いた時には喰われていた。下松もそいつらにやられた」
テレビのスイッチを入れると、画面にはニュース番組が流れており、緑豊かな景色の映像と『テロに可能性』という不穏な文字が大きく映し出されている。管野がボリュームを上げた。
『今日午後4時頃、S県の娑可安公園で行われている野外ライブ、サベアロックフェスで複数の観客が体調の異常を訴えたと警察や消防に通報がありました。同様の人はそれ以降も大変な勢いで増えており、化学兵器によるテロの疑いもあるとして警察は一体を封鎖、現在も救助活動と原因の究明が続いてます』
「携帯は通じません、固定電話は?」と、比留子が管野に訊ねた。
管野はラウンジの電話機を持ち上げ何度か操作したが、やがて首を振って受話器を置いた。
「駄目です」
「すでにかなり高度な情報管制がしかれているのかしれませんね」と、比留子が呟いた。
「じゃあ、このゾンビたちは?」
「体調を崩した観客だろうね。服装もフェスっぽいし、彼らが流れて来た方向には会場がある。化学兵器か生物兵器かバイオハザードだか知らないけど、とにかくそこで起きた何かによって観客がああなったことは間違いないと思う」
「それ、まずいよ。サベアロックフェスは1日に約5万人が参加するんだ。ソンビに噛まれた人間もいずれゾンビ化する」と、重元がうろたえた声を出した。
「政府はもうこの状態を把握しているということですよね。きっと救助も来ますね」と静原が言ったが、比留子はそれを否定した。
「私たちが彼らに襲われた以上、政府は被害をコントロールできていないと見るべきです。余計なパニックを防ぐために現場の状況を報道できないし、通信も遮断させているのだと思います。この状況でまず彼らが優先するのはなによりも被害の拡大を防ぐことでしょう。ひとまず感染という言葉を使いますが、感染者を娑可安周辺から一人も外に出さないことが優先事項、取り残された人々はその次。部屋に手を出せば二次被害の危険がありますから。
ともかくここで籠城を続ける覚悟はしておかなきゃならない」
「どれだけ待てば助けが来るの?」と名張が叫んだが、それに答えられる者はいない。
「あまり悲観的になるのはやめましょう。ソンビが動く死体だというなら、死後数日で自家融解と腐敗が進行して活動できなくなるはずです。まして真夏ですから腐敗も早い。1週間もかかることはないでしょう」と、比留子が皆に呼び掛けた。
続いて重元が呟く。
「籠城の際に重要なのは、食料、水、電気、武器」
「さっきコーヒーを入れた時、水はまだ出ました」と、管野が証言した。
今のところ電気も通っている。問題は食料だ。
「1階の厨房には数日分の食料があるのですが・・・」と、管野が無念そうに呟く。
メンバーはそれぞれの荷物をから食料をかき集めた。管野が3階の倉庫から備蓄用の非常食を持ってきた。
管野から非常用に置いておいていたというマスクが配られた。感染の可能性がある以上、用心しておくに越したことはない。
あとは武器だ。剣を手に取ったのは、葉村、進藤、静原くらいで、他の面々は槍を選んだ。
「誰か武術の経験者はいないの?」と、名張が言った。
「子供の頃、家の方針で薙刀道と合気道を習ってましたね」と、比留子が手を挙げた。
もう一つの大きな問題となったのは、これからどこで夜を過ごすべきかということだった。メンバーに残された居場所は、2階と3階、さらに3階倉庫内にある階段から屋上に行けるらしい。最も広く皆が過ごしやすいのがこのラウンジだ。けれど階段のバリケードが破られれば真っ先にソンビどもに蹂躙されるも同じくラウンジだ。
「絶対に避けなきゃいけなにのは全滅だ。全員が一か所に固まってちゃ、奴らがなだれ込んできた時に誰も逃げられない。けど二つの階に分散していれば、少なくとも半分は逃げられる」と、重元が言った。
「ちょっと待ってください。先に襲われるのは2階だと限りませんよ」と、管野が言った。
彼の言い分はこうだ。バリケードを破ったゾンビは2階を素通りして、まず3階へ向かう可能性がある。加えて南エリアの端の設けられた非常階段は建物の外から2階と3階それぞれの非常扉に通じているため、2階を素通りして3階の非常扉が先に突破される可能性だったあるのだ。
「東エリアのラウンジの前の扉を閉めてしまえばいいんです。
御覧の通り、中央と接する東と南のエリアは扉で仕切ることができるんです。ただし鍵がないと開け閉めできませんから、施錠してしまうと咄嗟のことには対処できませんが。つまり夜間だけでもラウンジと東エリアの間の扉にあらかじめ鍵をかけておけば、仮にバリケードを突破されてもすぐには2階全体に被害は及ばないはずです」と、管野が言った。
部屋割りを見ると、2階の東エリアの部屋を使っているのは、206号室の名張と、207号室の出目だった。名張さえ他の部屋へ移ってもらえばこの扉を閉めることができる。
しばらく黙りこんでいた比留子が言った。
「管野さん。上と下を行き来する方法は階段とエレベーターだけですか」
「いいえ、もう一つだけ」と、管野はそう言って、倉庫から避難用のアルミ製縄梯子を持ってきた。
「梯子を3階のベランダから垂らせば、2階の部屋と行き来できます。あいにく一つだけですが」
「では、こうしますか。我々は基本的に今まで通り各自の部屋で夜を過ごす。非常扉が破られてたり、警報ブザーの音に気づいたらすぐさま部屋の内線で知らせ合い、室内で待機。ドアは外開きですから、体当たりされてもすぐには壊れないはずです。安全な場所にいる人はエリア間の扉を閉めるなどしてゾンビの侵攻を遅らせ、縄梯子を使って部屋に閉じ込められた人を救出する」
メンバーはこれに納得した。縄梯子は誰でも使えるように3階のエレベーター前に置いておくことになった。
「では、エリア間の扉の鍵ですが、テレビ台の上に置いておきます。状況に応じて使ってください。あと名張さんは部屋を変わってもらわなければいけませんが、他の部屋のカードキーは持ち出す暇がなかったので、管理人用のマスターキーを使ってください」と、管野が言った。
結果、名張は空き部屋だった205号室の部屋を使うことになり、2階東のエリアの扉は閉鎖された。
「管野さんはどの部屋に?」と葉村が尋ねた。
「申し訳ないのですが、星川さんの部屋を使わせてもらおうと思います。僕も2階を見張っておきたいですし」
進藤は大人しく頷いた。
「わかりました。麗花の荷物だけは預からせてもらえますか」
マスターキーで星川の203号室を開けた進藤が、星川の荷物を自分の部屋に運び込むのを見ていた比留子が言った。
「管野さん、その部屋の戸締りや電気はどうするんですか?マスターキーを名張さんに預けちゃったら、使えるキーはないでしょう」
203号室のカードキーは星川が持ち出したままいなくなってしまっている。
「部屋の外にいる時は、ドアガードを挟んでおくので、そう不便にはなりませんよ。電機は名張さんが使っていた206号室のカードキーを挿しておけば使えるので」
立浪が口を開いた。
「それより、見張りとかはどうする」
「皆さんは夜の間、とにかく安易に部屋の外に出ないようにしてください。バリケードや非常扉は僕が1時間おきに点検します」と、管野が申し出た。
時刻はすでに午後11時を過ぎている。
うとうとしかけている葉村に、「そろそろ部屋に戻った方がいいよ」と、比留子が声を掛けて来た。
それにつられるよう他のメンバーも続々と部屋に向かったが、エレベーターに全員は乗り切れないので、葉村は東側の階段を使うことにした。
「比留子さん、俺、こっちから戻るんで、扉を鍵を掛けてもらっていいですか」
「送って行くよ。鍵は帰りに閉めておくから」
階段を上がるとすぐに308号室のドアが見えた。もしバリケードを突破さしたゾンビどもが3階まで上がった来たら、真っ先に包囲されるのは葉村の部屋だ。
「もし夜中に物音がしても簡単にドアを開けちゃいけないよ。相手の声を確かめてからね。
それからあの話は本気だよ。君に私の助手になってほしい。明智さんのことは残念だけど」
「やめてください。こんな時にする話じゃないでしょ」
「確かにそうだね。ごめん、どうかしていたよ。忘れてちょうだい、おやすみ」
比留子はそう言って、ドアを閉めた。

今日の屍人荘の殺人はどうかな?
「うわあああー!」
悲鳴が遠くから聞こえ、静かになった。
目をこらすと、山の方からいくつかの人影が下ってくるのが見えた。
人影が3つある。地元の人だろうか。
「なんだが具合が悪そうに見えない?」
比留子の言う通り、3つの人影は酔っぱらったように左右に体を揺すっている。
続けて信じられない光景が目に飛び込んできた。
山道とは別方向、右手の湖へと大きくせり出した陸の先端へとカーブを描く県道を、こちらに向かってゆらゆらと近づいてくる10以上の人影が浮かび上がっていたのだ。
道路灯に顔が照らし出される。焦点を失った目、だらしなく開けたまま意味のないうめき声を漏らす口、赤黒い血と顔と衣服べったりと塗り付けている。中には服が裂け、裸身を晒している者もいる。
その瞬間、本能が勝った。「走って!」葉村は比留子の手を引っ張り返し、今来た道を引き返す。
引き返す先で人影を見つけた。シルエットから、重元・高木組だと気づく。
「こっちに来ちゃだめだ。戻れ!」
「なんだよ」
「戻れ、ヘンな奴が来る」
「来た!」
比留子が叫ぶ。
葉村はとっさに転がっていた石を掴み、人だかりに向かって思いっきり投げた。石は集団の一人に確かに当たった。それなのに悲鳴一つ、文句一つ上げることなく近づいてくる。
「マジかよ」
「逃げよう!」
葉村たちは必死に紫湛荘への道を駆け戻った。最後まで広場で残っていた立浪と名張は出発したばかりの葉村たちが必死の形相で戻ってきたので目を丸くしている。
「どうした?」
葉村たちは口々にあのおぞましい人影について喚きたてたが、立浪たちは困惑するばかりだ。
「とにかく外にいちゃいけない。ペンションに戻って戸締りを」
「いや、逃げた方がいい」
「奴らもここまで来るかもしれない。武器がいる」
「とにかく管野さんに行って武器になりそうなものを探して」
葉村たちは広場の階段を上がった。
「いったいなんだってんだ」
名張が管野を呼びに走り、立浪だけが腑に落ちない顔でそう呟いた時だった。不意に紫湛荘の裏手の藪をかき分けて誰かが現れた。肩で荒い息をつく七宮だった。
「神社から藪の中を突っ切ってきたんだろう。道もないのに無茶するもんだ」
と立浪が解説した。
「帰る途中で訳のわかんねえ奴に襲われて」
そこで葉村は七宮のパートナーがいないことに気づく。
「下松さんは?」
「あいつは捕まった。今頃はもう」
それに激高したのは高木だ。
「見捨てて来たのか!」
「どうにもならねえ!あいつら人を喰うんだぞ!下松を捕まえるなり一斉に襲い掛かったんだ」
「ゾンビだ」と重元が呟いた。
その時、名張とともに管野が玄関から出てきた。手には1本の槍、おそらく2階のラウンジに展示されていたものだ。
「来た!」
ぞろぞろと下の広場に侵入してきた集団に懐中電灯を向ける。その醜悪な姿を見て、名張の口から絹を裂くような悲鳴が上がった。
重元の言う通り、映画やゲームで目にするゾンビそのものだった。
だが今来たばかりの管野は愚かにも「早く病院へ」と叫びながら階段を下り、先頭の一人に歩み寄る。その瞬間、若者の姿をしたソレは倒れこむように管野に襲い掛かった。
管野の命を救ったのは彼を止めようと後を追った立浪だった。長い脚を活かして咄嗟に放った前蹴りがソレの胸元にヒットして転倒させる。
「逃げるぞ!」
二人は命からがら階段を上がる。
「殺さなきゃ駄目!」重元が叫ぶ。「ゾンビに噛まれたらもう助からない!そいつは人間じゃない、でなきゃ全員やられるぞ!」
おぞましいゾンビの群れは広場からの階段を上がってこようとする。だが段差を上がる動作すら満足にできないのか、途中で足を滑らせてりバランスを崩して転げ落ちたりしながら、実にゆっくりしたスピードで進んでいる。
管野の手から立浪が槍を奪い取り、階段から顔を出した一人に向けて突き出す。攻撃は胸板をあっさり貫通したが、血は噴き出さず、槍を突き刺されたゾンビはまだ動いている。
重元が再び叫んだ。
「心臓を潰しても無駄です。脳を破壊しなきゃ」
「そんなもんどうやるんだよぉ」
「目から脳まで突き刺すんです!」比留子が叫んだ。
その声に従い立浪が狙いを定めて何度も眼窩に槍を突き刺すと、ようやくそいつは動きを止め、後ろに続いていたソンビを巻き込みながら階段を転げ落ちていった。
槍先についた肉片を見た立浪は嘔吐した。だが彼らは次から次へと上がってくる。比留子が声を上げた。
「キリがない。紫湛荘に立てこもりましょう」
「それよりも裏から逃げるべきじゃないのか」
立浪の提案を聞いて、七宮が血相を変える。
「駄目だ!俺は山の中でも追いかけられた」
「うわあああ!」
その時、紫湛荘の裏手から進藤が悲鳴を上げながら姿を現した。おそらく彼も七宮と同じく、藪を突っ切って逃げてきたのだろう。だが隣にパートナーだったはずの星川の姿がない。
進藤は皆を見回すと悲痛な声で尋ねた。
「麗花はどこだ。先に戻ってきているはずだ!」
「星川とはぐれたのか」立浪が口元のぬぐう。
「僕が化け物の気を引いている間に逃がしたんだ。まだ着いていないのか」
全員が見ていないと首を振る。
進藤は「嘘だ!」と叫ぶなり半狂乱の勢いで紫湛荘に駆け込んでいった。
「麗花、いるんだろう、麗花!」
「俺たちも中に入ろう。ペンションに籠城するしかない」立浪が指示を出す。
「けど、美冬たちがまだ」と高木が訴える。
「どこか安全な場所に避難しているかもしれないだろう。このままじゃ俺たちが危ない」
高木も悔しそうに顔を歪めていたが、一人で仲間を助けに行くなどとは言い出さなかった。全員が建物の中に入り、管野の指示でガラス扉の外のシャッターを閉めようとした。
その時現れたのは、見覚えのあるアロハシャツの男性。
「明智さん!」「美冬!」
明智は背後に庇っていた静原を引き上げると、先にこちらに向かって押し出し、自らは下から迫りくる追っ手を蹴飛ばした。恐怖と息切れで真っ青になった静原が玄関に転がり込んでくる。
「明智さんも早く!」と葉村が叫んだ。
その声が聞こえたのか、明智はこちらを振り向き、駆け出そうとしてが、下から伸びて来た手が、明智の足首を掴み、痩せた女のゾンビが明智のふくらはぎに喰いついた。
明智はよろめき、後ろに倒れた、その瞬間、葉村と目が合い、明智の口が動いた。
「うまくいかないもんなんだな」
それを最後に明智はわずか数メートル先の地獄へとつながる階段を転がり降り、一行の前から消えた。
「シャッターを閉めましょう。あいつらが上がってくる」と葉村は言った。
こうして、葉村は呆気なく俺のホームズを失った。

今日の屍人荘の殺人はどうかな?
肝試しの準備ができたとお呼びがかかり、葉村たちは再び広場に集まった。出目の姿はない。おそらく脅かし役としてどこかに潜んでいるのだろう。立浪が紙袋を差し出した。
「それじゃクジでペアを決めよう。女の子が引いてくれ」
葉村の相手は比留子で、スタートは4番目ということになった。
ちなみに他のペアは、七宮・下松組、進藤・星川組、明智・静原組、重元・高木組、立浪・名張組だ。
目的となる神社は湖沿いを東に進み、途中で合流する山からの道を登った先にあるという。そのお堂にあるお札を取ってくればクリア。
午後9時、まずは1組目の七宮・下松組が出発する。
5分ほどの間隔をおいて、2組目、3組目がスタートする。
葉村たちの順番が回ってきた。
肝試しはペアで手を握るというルールが設けられた。
葉村は比留子の手を握り、しばらく湖沿いの道路を進む。
「ねえ、葉村君。実は君に話しておきたいことがあるんだ」
「なんのことですか」
「君をこの合宿に誘った目的について。私は君を口説きたくてこの合宿に誘ったんだよ」
「は?」
「私はこれまで何度か難解な事件に関わってきた。そしてこれからもいくつもの事件に携わることになると思う。そこで、単刀直入に言おう。私の助手になってよ。私にも君が必要だ」
「いやいやいや、俺はただの読書好きですよ。専門的な知識もないし、天才的に閃くこともない」
「そんなのワトソンだってそうじゃないか。ごく一般的な意見を横から挟むに過ぎない。けれどそれで事件が解決するなら万々歳だ。すぐに返事をくれとは言わないよ。合宿が終わるまでに考えといてほしい」
「なんで俺なんです?」
「それは内緒」
「明智さんには話してもいいんですか?」
「少し待ってて。ある意味彼とのコンビを解消させるようなものだ。君はきっと彼にも必要不可欠な存在だろうし、そのうち私から明智さんに話をさせてもらうよ」
左手にあった雑木林が開けて、山側から下りてくる細道が見えてきた。その時だった。

今日の屍人荘の殺人はどうかな?
洗った鉄板と鉄網を高木と手分けして持ち、紫湛荘の玄関前を通り過ぎると、奥のエレベーターに出目が乗り込むのが見えた。
広場に戻ると片付けを終えて駐車場に側に集まった皆の間に白々とした空気が漂っているのに気付いた。
見回すと出目の姿が見たらず、星川が名張の側に寄り添い、慰めるように何事か言葉をかけているにが気になった。
「何があったんですか?」と明智に問うと
「よくわからんが、名張嬢が出目式の熱烈なお誘いをお撥ねつけになったらしい」
そう言って肩をすくめた。
横で高木が舌打ちした。
微妙な空気のフォローに回ったのは立浪だった。
「皆、すまなかったな。あいつは昔から酒を飲むと気が大きくなって、女と手の癖が悪くなるんだ。後で頭を冷やすように言っておこう。あいつはペナルティってことで、この後の肝試しの脅かし役に回ってもらうことにするか。いいよな、七宮」
「ああ、自業自得だ」
どうやら3人に力関係は対等というわけではなく、七宮と立浪が実権を握り、出目は道化役のようだ。出目が他の者に対して高圧的なのはその不満のせいなのかもしれない。
「肝試しってどこに行くんですか?」
「15分ほど歩いたところに古い神社があるのさ。そこから二人一組で札を取って来てもらう」
七宮たちは準備してくるからいったん部屋に戻るように言い残し、広場を後にした。
その時、空を眺めていた明智が呟いた。
「あれは何だろう」
見ると、東側の山の輪郭がうっすら光っている。
「サベアロックフェス。山の向こう側の自然公園で野外ライブをしてるんです。きっとそのステージの明かりでしょう」
重元が手元のスマートフォンを覗きながら
「あれ・・・ネットが繋がらない。ロックフェスを調べようとしてるんだけど」
「ここ、電波が入らないんじゃない」と下松。
「バーベキューの前までは通じてました」
すると他のメンバーも自分の携帯を取り出し、口々に戸惑いの声を上げた。
「ホントだ。全然通じない」
それぞれが持っている携帯は機種も契約会社も違う。ただの接続障害だとは考えられない。
「もし何かの障害だとしても紫湛荘には電話があるし、車を使えば町まで出られるんだ。大したことじゃないさ」
進藤の言うとおりだ。明智は冴えない表情で
「外部との連絡の遮断、か。これもまた現代版のクローズドサークルというえるのかもしれんな」と言った。
その言葉に不安を煽られた葉村は、いつもの癖で時間を確認しようと左手を持ち上げた。そこで、むき出しの手首を見て、時計をバーベキューの時に外したことを思い出した。
皆の輪から離れ、時計を置いていた駐車場の電灯の下へ向かったが、そこには時計を包んでおいたハンカチだけがはだけた状態で残されていて、時計そのものはどこにも見当たらなかった。
「どうしたの?」
葉村の様子を気にしてた比留子が声を飛ばしてきた。
「ここに置いてあった時計が見当たらなくて」
それを聞いた名張が声を上げた。
「私がさっき見た時、時計は確かにあったわ。そんなところにハンカチが置いてあったから気になって、中をめくって確かめたの」
皆の元に戻り、詳細を訊ねる。
「いつ頃のことですか?」
「バーベキューの終わりごろかしら。出目っていう人が絡んでくる直前よ」
事件の匂いを嗅ぎ取ったのか明智が名張に質問を重ねた。
「途中、時計に近づいた人はいましたか」
「いなかったのわ。どうにかしてあの人と打ち切られないきっかけを捜していたから、誰かが近づいてきたら絶対に気づいたはずだよ。
そうしているうちに片づけが始まったの。チャンスだと思って離れようとしたら彼が親しげに肩を回してきたから、声を上げて振り払ったの。そして私の近くにいた星川さんが駆け寄って、そのまま」
「名張さんが声を上げてからは、出目さんだけが時が置いてある壁際に立っていた。それ以前にこの壁際、また駐車場に近づいた人はいますか。もしくは誰かを目撃したという話でも構いません」
すると数人が手を挙げ、バーベキューの準備の際に駐車場の倉庫にしまわれいた器具を運び出すために近づいたと話した。すると静原が恐る恐るといった感じで手を挙げた。
「あの、名張さんと出目さんが来られてから、私はずっとその様子を見ていたんです。だから、お二人が来られてからは誰もその場に近づいていないと断言できます」
名張も同意し、それ以外の証言をする人もいなかった。以上を踏まえて明智は言う。
「ということは、我々の目が名張さんに向いている際に出目さんが時計を拾い、そのまま持ち帰ったと考えるのが自然だ」
去年が硬い声を出した。
「去年も同じようなことがあった。確か江端さんが酔いつぶれている隙に財布から万札が抜かれていたんじゃなかったっけ。なあ進藤」
彼女が言う江端さんとおそらく映研の先輩だろう。
「そうだったかな」
「そうだとも。思い出した!あの時江端さんを酔い潰したのも確か出目さんだったはずだ。けど結局彼は知らないの一点張りだった。
葉村、取り返しに行こう。あたしも一緒に行ってやる」
「出目さんが犯人だと決まったわけじゃないだろう。名張さんが勘違いしている可能性もゼロじゃない。なあ明智さん」
進藤が慌てる。ここで騒ぎを起こすとまずいと顔に書いてある。
「ロジカルに考えれば、彼女が来る以前に時計が持ち去られていたなら、全員が容疑者にとなる。だが、彼女が時計を見たというのは紛れもない真実だろう」
「どうしてそう言い切れる?」
「今はハンカチだけが残されている。そして葉村君はさっきこう言った。『ここに置いてあった時計が見当たらない』と。だが直後に名張さんは『中をめくって確かめた』と証言した。ハンカチで時計を包んでいたなんて葉村君は言っていないのに。普通はハンカチを下に敷いていたと考える方が自然だ。『めくって』と言い切ったのは、彼女が時計の実物を目にしたからだ」
「ほらね、ということは盗んだには私か出目さんが。どうぞ好きに調べてちょうだい」
名張が胸を張り、明智が補足した。
「さらに言えば、名張さんが時計を盗み、星川さんが駆け寄った時に渡した。という可能性も無きにしも非ずだ」
「いいわ、じゃあ私のことも調べるといいわよ」
星川もそう言って出目をかばおうとする進藤に見せつけるように両腕を広げる。
比留子が手早くボディチェックを施し、「ありませんね」と証言した。これには進藤も反論できなかった。
皆がいったん部屋に戻る中、葉村は事情を聞くために出目の部屋に向かうことにした。ありがたいことに、心配した明智と高木がついてきてくれるという。だが残念なことに訪問は空振りに終わった。出目の部屋にいくら声を掛けても応答がなかったのだ。
「あの3人なら、さっきエレベーターで下りてきて外に出て行きました」
フロントにいた管野に聞くと、そう答えがあった。きっと肝試しの下準備に行っていまったのだろう。
明智が尋ねる。
「高価なものだったのか」
「いえ、値段自体は大したことはないんですが、妹が高校の入学祝いにくれた時計なんで」
しかも震災から間もない時期で皆がてんやわんやしていた中、苦労して買い求めてくれたものだ。葉村にとって金銭に換えられない価値がある。タイミングを見て取り戻さなけばならない。
今日のアパシー学校であった怖い話1995特別編はどうかな?
1週目クリア
1人目は荒井昭二を選択→シナリオ:誕生日プレゼント→荒井エンディング№03~05
2人目は風間望を選択→シナリオ:五百円硬貨→風間エンディング№10
3人目は細田友晴を選択→シナリオ:夜泣き石→細田エンディング№13・14
4人目は岩下明美を選択→シナリオ:命の値段→岩下エンディング№03~05
5人目は福沢玲子を選択→シナリオ:愛と友情のはざま→福沢エンディング№20~22
6人目は新堂誠を選択→シナリオ:呪いのマンシール→新堂エンディング№06~08
7人目はシナリオ:記憶のほころび→七話目エンディング№01~03
2週目プレイ開始!
1人目は岩下明美を選択→シナリオ:偽りの愛→岩下エンディング№01・02
2人目は新堂を選択→シナリオ:高木ババア→新堂エンディング№01~05
3人目は風間を選択→シナリオ:かぐわしきにおひ→風間エンディング№01
4人目は細田を選択→シナリオ:魅惑のトイレ→細田エンディング№01~03
5人目は荒井を選択→シナリオ:ゲーマーの条件→荒井エンディング№01~02
6人目は福沢を選択→シナリオ:彼と彼女の秘密→福沢エンディング№23~28
1人目:岩下エンディング№02:二人だけの世界
→2人目:新堂エンディング№03:六本の右足
→3人目:風間エンディング№01:かぐわしきにおひ
→4人目:細田エンディング№01:イラつく奴
→5人目:荒井エンディング№01:ゲーマーの条件
→6人目:福沢エンディング№23:彼女は悪魔だった
→7人目のシナリオ包帯の女→特殊七話目№38・39を見る
3週目開始!
1人目は新堂誠を選択!
「お前がどうして新聞に入ったのか教えてくれねえか?」
- なんとなく入りました
- 前から憧れてしました
- 何かお勧めのクラブは?
- ボクシング部
- 空手部
- パフェ同好会
「鳴神学園の空手部は、いい意味でも悪い意味でも有名だ。全国大会でハイレベルの実績を残してはいるが、その厳しさは毎年死人が出るとか行方不明者が出ると言われて程だからな。
お前、空手部に入ってみたいと思うか?」
- 入ってみたい→新堂エンディング№11:奇妙なつながり、新堂エンディング№12:願いの代償、新堂エンディング№13:神頼み
- 入りたくない
空手部は1年は奴隷、2年は丁稚、3年は神様って言われてんだ。奴隷が神様に意見したら殺されても仕方がねえ。
上に服従して素直に練習してりゃあ、確実に強くなれるぜ。なんたって練習量がハンパねえからな。
まあ確かに練習はキツいが、人間に耐えられねえほどじゃねえ。要は根性が据わっているかどうか、上に絶対服従できるかどうかだ」
何年か前に空手部に有馬健一、健二という兄弟がいた。
奴らは一つ違いで、兄の健一が2年の時、弟の健二が1年だった。
兄の健一は1年の時から空手部のエースとして活躍していたが、弟の健二は兄に憧れて入って来ただけで、腕前の方はからっきしだった。
「どうしたら兄貴みたいに強くなれるんだ?」
「毎日の鍛錬さ。地味な毎日の積み重ねが、いつか花開くんだ。その日までの努力努力の連続さ」
「そうは言っても俺はまったく上達しねえぜ。練習したって強くなんかならねえよ。素質がすべてなんだ」
「そんなことはない。周りのみんなはお前の何倍も練習してるんだ。だからお前ももっと練習しろ」
練習でも1年の扱いはひどかった。
「健二、今すぐジュースを買ってこい」
「はい」
「健二、マッサージしろ」
「はい」
「健二、俺の代わりに宿題をやっとけ」
「はい」
3年生は、健二をいいようにパシリに使っていた。
「お前、ジュース買ってくるのにどれだけかかってんだよ?」
「すみません」
「お前のマッサージのせいで余計筋肉痛になったんだけど?」
「すみません」
「てめぇ、宿題の答えが滅茶苦茶じゃねえか」
「すみません」
「お前の兄貴は、俺らの命令を毎回きちんとこなしていたぜ」
「お前ら、本当に兄弟かよ?」
「お前だけ橋の下で拾われたんじゃねえの」
そうやって、健二は事あるごとに兄と比較されて馬鹿にされた。
健一は先輩の手前、健二をかばうことができず、苦笑いを浮かべていただけだった。
そして、健二は、だんだんと不満を募らせていった。理不尽な扱いをする3年連中もそうだが、ただ見て苦笑いしている健一にも。
「お前が思う『強さ』って何だ?」
- 強靭な肉体→新堂エンディング№11:奇妙なつながり
- 何事にも動じない心
掃除の最中に健二は、ふと道場に置いてある神棚が目に入った。
忘れ去られたようにひっそりとたたずむ神棚は、埃をかぶって何年も掃除していないようだった。
道場には真新し神棚があり、そこはいつも榊と水が供えられて、掃除も行き届いてた。
「これも掃除しねえといけねえのかな」
健二はため息をつきながらその古臭い神棚の掃除を始めた。
何年も放っておかれてように汚い神棚は、蜘蛛の巣と埃にまみれ、掃除は大変だったが、一片のチリも残さないように掃除した。
健二は掃除が終わった神棚に手を合わせて、こう願った。
「困ったときの神頼みか。強くなれますように!」
その時、窓なんかないのに、どこからか強い風が吹いて神棚の扉が開いて、また閉まった。
そして、健二の耳元で何者かが囁いた。
「その願い、聞き入れた」
驚いて振り返ったが誰もいない。
健二は他の場所の掃除も終えて、足早に家に帰った。
次の日の部活で、健二は健一に、昨日の神棚の掃除をしていた時のことを話した。
「おかしいな?道場には神棚は一つしかないはずだぞ。もう一つの神棚はどこにあるんだ?」
健一の言葉を聞いた健二は、昨日の神棚の位置を確かめようとしたが、どうしても見つからない。
「寝ぼけてたんじゃねえか」と健一に言われて、健二は二度とこの話はするまいと決め、その出来事を忘れていった。
しかし、その日を境に、健二の空手の腕は上達していった。
健二はここ最近、空手の技を受けても全然痛くないし、どんな訓練をしても、まったく苦しくなかった。だから、何度でも立ち向かっていけるし、どんな苦しい訓練にも耐えられた。
そして、自分がなぜ、こんな風になったのかを考えた時、あの神棚のことを思い出した。
「俺が願掛けしたから?」
神様が俺の願いを聞いてくれたんだ。健二は神様に応援されているような気がして、さらに鍛錬に励んだ。
不思議なことに、痛みや不快な気持ちといったものは、ここ最近めっきりと感じなくなっていた。
ある日のこと、兄弟で組み手をすることになった。
そして組手が始まった時、悲劇が怒った。
組手中、健二の放った蹴りが頭に命中し、健一は意識不明になった。
その後、意識は戻ったが「頭が痛い」と苦しみながら息を引き取った。
死因は、頭部骨折と頭蓋内出血だった。
普通の人間だったら、自分が原因で人が死んだなら、ショックを受けるはずだが、健二は兄を自分の手にかけてしまったのに、何も感じなかった。
そう、弟は全ての痛みを感じなくなっていた。物理的な衝撃の痛みだけでなく、心の痛みまでも・・・
「坂上、全ての痛みから解放された弟は、その後も強くなったと思うか?」
- 強くなった→新堂エンディング№14:生と死を分かつもの
- 弱くなった→「そうか、確かに痛みを感じなければ、恐怖も感じない。痛みに怯えることなく、相手に立ち向かっていけることは、強いことかもしれねえ。
でもよ、痛みは人を弱くもすれば、強くもする。俺は人間が強くなるには、痛みは必要不可欠な要素だと思うぜ。
痛みがあるからこそ、そこから人間は這い上がれる。痛みから逃れるために、足掻くんだ」 - わからない→「わからないなら、教えてやるぜ」
けれど手加減を知らないものだから、兄の後も何人も病院送りにした挙句、また人を殺してしまった。
さすがに二度目は学校もかばい切れず退学になり、そのまま少年院行き。
風の噂によると、今は闇社会で凄腕ノボディガードとして活躍してるそうだ。
「坂上、強くなるってことは何かを犠牲にすることだ。犠牲なしに強くなることは出来ねぇもんだ。
かくゆう俺だって・・・おっと、なんでもねぇ。
坂上、お前も頼んでみるか?なんでも強くなりたい強く思う奴の前にその神棚は現れるそうだぜ。お前も強くなりたいと思ったら空手部に行ってみるといい。きっとお前の望みを叶えてくれるはずだぜ、ふふふ」
(痛みを感じない。
確かに痛みを感じなければ人は強くなるかもれしれない。けれどそれは人間と言えるのだろうか。
人は人の痛みがわかるからこそ、相手を大事にしたり、わかりあえるんじゃないのかな)
新堂エンディング№15:痛みを感じない男
CGギャラリー31/124

今日ののゲームブックのネバーランンドのリンゴはどうかな?
大ブリテン島のはるか西方会場に、1年を通じて濃い霧に包まれているため、どんな海図に載っていない島、ネバーランドがある。
島の住人の大部分は妖精だが、彼らを治める王はアーサー王だ。
アーサー王は、キャメロット城の中で、半世紀以上こんこんと眠り続けている。
島の東端のガラスが丘には、一口食べれば天地と寿命を等しくできる魔法のリンゴが、ユニコーンに守られて豊かな枝葉を広げていた。
最近ネバーランドでは非力は妖精の集落が夜陰に襲われたり、破壊されたりする事件が相次いて起こり、これが原因で各種族間の関係も円滑さを欠くようになってきた。
エルクの有力な族長のひとりハリー・ヴーは、占いによって、一連の騒乱がひそかにネバーランドに侵入していたサクソン人の魔導師と彼の操る異境の妖精たちの仕業であることを知るが、彼らの住処までは探りえなかった。
ブーカの勇者のティルトの元へ、ハリー・ヴーからの手紙が届く。
そこには、魔法のリンゴの番をしていたユニコーンの姿が消え、魔法のリンゴの木が根こそぎ盗まれしまった。
魔法のリンゴの木に実る若返りの果実のおかげで、ネバーランドの住民は永遠の若さを保っているため、魔法のリンゴがないと妖精たちは滅びしてしまう。
魔法のリンゴを盗んだのは、最近ネバーランドに現れた異境の魔導師のバンパーで、この国のどこかにあるという彼の居城の蜃気楼城に魔法のリンゴの木を隠してしまった。
そして、ゴッドリープの街がバンパーの手下のプルーグの群れに襲われ。娘のエスメレーが行方知れずになってしまった。
どうかバンパーを倒して、魔法のリンゴを取り戻してほしい、と書かれていた。
そして、3キロほど歩いたところ、小さな穴の中からヌーが顔を覗かせて「どこへ行くの」と言った。
- バンパー退治に行くと答える
- おまえに関係ないと答える
- →「お高く留まってやんの」と言ってヌーは穴の中に戻る。
- 食べ物をやる
- やらない
- →「けちんぼ。街道を出たらまず東に行ってごらん。いい人に会えるぜ」と言ってヌーは穴の中に引っ込んだ。
「おいら体が小さいからこれで十分だよ」
食べ物は減っていないので、所持品欄に戻す。
「キャメル街道のガラウが丘の近くにすごく物知りにベファーナ(魔女)が住んでいるぜ。あのばあさんに聞けば何かがわかると思うよ。食べ物をくれたお礼においらもついて行ってやるよ。」
そう言ってヌーは、あなたのポケットにちょろちょろと潜り込んだ。
キーナンバー3の値を140にする。
体力ポイント | ||
ティルト①の初期値 | 17 | |
ティルト②の初期値 | 18 | |
ティルト③の初期値 | 22 | |
戦力ポイント | ||
初期値 | 0 | |
武器 | 武器ポイント | |
剣① | 1 | |
経験ポイント | 5 | |
金貨 | 23 | |
所持品 | ||
食料1食分 | ||
キーナンバー | ||
3 | 140 |

今日の屍人荘の殺人はどうかな?
一通り腹が膨れ遠くの景色に意識を向けていると、不意にラジカセの音楽に隠れて重低音の進藤が森を揺らした。何かと思っていると、東から現れた3機のヘリコプターが編隊を組んで横切って行く。しかもそれが災害派遣などに使われる自衛隊機らしいもので、例のロックフェス会場のある山の向こう側へと高度を下げて行った。
「何を考えているんだい」
思考を断ち切ったのは比留子だった。
「ただの食休みですよ」
「じゃあ私もご一緒させてもらっていいかな」
比留子はそう言うといきなりワンピースの胸元に手を突っ込んで、合宿のしおりを取り出した。
「な、なんでそんなとこに入れてるんですか」
「いつ必要になるかわからないもの。それに急にナイフで刺されても盾になるし。
それにしても参加者は興味深い人ばかりだね。葉村君はもう全員の名前を覚えた?」
「多分、苗字だけなら」
「そう、私は覚えやすい名前が集まったと思ったけど」
比留子は一人ずつと名前とその外見や特徴を列挙し始めた。
「まずは部長の進藤歩。進むと歩むで、真面目そうで、几帳面っぽいところが表れている名前だね。
次に演劇部で彼の恋人の星川麗花。星と川と麗しい花だよ。まったく美人のためにあるような名前だね」
「もう一人の演劇部員、名張さんはどうです?」
「名張純江だね。乗り物酔いと蜥蜴騒動の彼女だ。いかにも神経質そうじゃない。名張純江を縮めてナーバス、なんちゃって。
次に高木凛。背も高いし、ポーイッシュで凛とした雰囲気もぴったりだ。
それから静原美冬。大人しい感じが冬っていう言葉でうまく表現されているね。
機器類を担当していた彼は重元充、理学部2回生だそうだ。小太りの外見が、重くと充ちるという感じにぴったり。
それともう一人は下松孝子さんだったかな。彼女はなかなか強かな女性だよね。下と孝でしたたか。
あとは適当。管理人の管野唯人さんはまんまだし。七宮兼光は親の七光り、立浪波流也は外見も名前もサーファーっぽいし、出目飛雄はぎょろっと目が飛び出している、以上」
そこで、比留子は少し真面目な調子に戻った。
「で、このしおり、ちょっと気づくことはないかい」
彼女は部屋割りのページを開いた。管野から聞き出したのか、空白だった部屋にOB3人組の名前が書き加えられていたが、それ以外に変わった点は見当たらない。
もう一度部屋割りを見直すと、立浪の204号室の隣に星川、七宮の301号室の隣に下松、出目の207号室の隣に名張の部屋がある。しかも建物の3つのエリアに分かれてそれぞれの部屋が配置されているのだ。もしかすると部屋割りにまでOBたちの意向が反映されているのではないか。
そういえば、今日何度か高木に鋭い視線を向けられた。去年もこの合宿に参加したという彼女はそういった事情を承知していて男性すべてに警戒しているのかもしれない。
やがてお開きになり、後片付けが始まった。
葉村は洗い物を引き受けることにした。洗い場は広場の階段を上がった紫湛荘の横手にある。
葉村が鉄網や鉄板を洗っていると、高木がやってきて、葉村の隣でタワシで汚れた鉄網の汚れを落とし始めた。
「どうしてお前や明智はこの合宿に参加したんだ?」
「脅迫状のことは聞いていますか?」
「ああ、生贄だの書いてたやつだろう」
ペンションでの合宿というミステリ要素の強い催しに明智が興味を持ったこと、脅迫状や去年起きた自殺のことを聞き知ったこと、比留子とセットで参加させてもらったことを説明する。
「そういうことか、悪かったな、きつく当たっちまって。
ただ剣崎って子には気を配っといてやれよ」
「やっぱりこの面子が集められたのって、意図的なものですか」
「おそらくな。七宮が進藤に圧力をかけて集めさせたんだろう。だから女子は綺麗どころ、男子は重元みたいな戦力外ばかり。まあ下松は就職のチャンスだとか騒いでいたけど」
「それがわかっていて、どうして高木さんは参加したんですか?」
「こんなくだらんイベントに後輩が巻き込まれてんだ。ほっとけないだろ」
「それって静原さん?」
小さく頷きが返ってきた。
「汚い奴だよ、進藤は。特に七宮には頭が上がらない。脅迫状のせいで皆参加を取りやめちまって焦ったんだろうな。その穴を埋めるために、最初は自分の彼女を巻き込みやがった。
けどさすがに彼女に手を出されるのは避けたかったんだろうな。躍起になって他の女子部員を参加させようとした。進藤は美冬が先輩からの頼みを断れない性格なのをわかってて言い寄ったんだ。あたしが気づいた時にはもう参加が決められていて。二度とここに来る気なんてなかったけど、あの子を見捨てられないじゃないか」
「じゃあやっぱりこの部屋割りも?」
「そういうこと。まあお前が隣っていうのが美冬にとっちゃ幸いだが」
「もし俺が気の迷いを起こしたらどうなるんですか?」
「蹴り潰す」と高木はニヤリを笑った。

今日の屍人荘の殺人はどうかな?
午後6時、紫湛荘前の広場でバーベキューが始まった。
バーベキューの道具や食材はOBが用意してくれた。
七宮たちOBは昼間のうちに反省会でもしたのか、まずは先輩らしい物腰で場を仕切った。
「我が母校である神紅大学から今年も後輩たちが遊びに来てくれてなによりだ。どうか皆の親睦を深め、いい思い出を作ってほしい。乾杯」
気取った七宮の言葉で晩餐が始まった。
今やほとんど見かけない古めかしい大ぶりのラジカセが広間の真ん中にでんと置かれ、先ほどから夏の定番曲を大音量で垂れ流している。
「そろそろ聞き込み開始と行くか」
まだ肉も焼けないうちに明智が紙皿と缶ビールを手に辺りを見回す。
しかし、葉村は気が進まなかったので、雑用に回り、トングを握って鉄網の上の食材を黙々とひっくり返していった。
途中、葉村は腕時計が煙をかぶるのが嫌で、駐車場の壁際、電灯の真下の地面にハンカチで包み置いた。
「ご苦労さん、君たちが今年の新入生か」
葉村が振り返ると、日焼けした長身の男が立っていた。立浪だ。
「すみません、僕は映研でも演劇部でもないんです。たまたま人数が足りなくなったところに飛び入りをした者で」
「どういうことだ?」と立浪は初耳だというように聞き返した。
「脅迫状が届いたんだってよ」と七宮が背後から告げた。
「誰宛に?」
「さあな、進藤はただの悪戯だと言い張ってたけどな。それで、どうして君たちが来ることに?」
「我々はおまけですよ」と明智が話に割って入り、比留子と一緒にどういう条件で付きで参加することになった経緯を二人に説明した。
「まあしかし、脅迫状一つで辞退者が続出するとはいささか過剰反応のような気もしますね。噂ではその文面も『今年の生贄は誰だ』というたった一言の文面だったようです」と明智が続けた。
「進藤の言う通り、悪戯だったということだろう」と七宮が言うと、明智が、
「ですが、こうは考えられませんか。脅迫状は大勢の部員にではなく、ごく限られた人に向けて書かれたものだと。『生贄』という言葉が指す何か不都合が事実を公表するぞ、という脅しなんじゃないですか」
それを聞いていた立浪が口を挟んだ。
「合宿の手筈を整えていたのは進藤だ。少なくとも進藤にはその意味が伝わるだろうと考えていたということになるな」
「それだけではありません。去年の合宿で起きたことであるなら、他にも意味がわかる人がいるかもしれません」
これは「去年の合宿であんたたちが何かしなんだろう」と言ってるのも同然だ、と葉村を思った。
「脅迫状の目的が合宿の中止だとすれば、曖昧な表現などせず真実を明かしてしまえばいい。なのにどうして犯人はそうせず中途半端な脅しに止めたんだ?ようするに根も葉もない噂を聞きつけた犯人の悪戯という線が濃厚だと思うが、どうかな?」と立浪が言った。
明智は笑顔と取り繕い、「なるほど、そうかもしれませんね」と応じるしかなかった。
その後はいざこともなく宴会は進んだ。
途中、下松が「あっれー、携帯の電波が通じないんだけど」と不満の声が上がった。
葉村もスマホを確認すると、確かに圏外の表示が出ている。おかしい、紫湛荘の中では使えたのだが、と思った。

今日の屍人荘の殺人はどうかな?
男4人と女6人の合計10人が2台の車に分乗してやってきたのは、山を分け入って10分ほどの場所に立つ廃ホテルだった。
荷物を下ろした葉村たちは、幽霊役を演じる演劇部の星川と名張が車の中で着替えるのを待ち、中に入った。
進藤が先頭に瓦礫の散らばった廊下を進み、ロビーらしき空間に着いたところで荷物を下ろして準備を始める。
高木と静原は幽霊役の二人の衣装やメイクのチェックに付きっきりで、進藤と下松は演技の段取りを確認、重元は機材のチェックをしている。葉村たちは、裸足の役者が怪我をしないようにあたりのゴミを拾いながら、邪魔にならないように部屋の隅でおとなしくしていることにする。
よく見てみると、ロビーの片隅のは所々に落書きがあり、煙草の吸殻、コンビニパンの包装などが捨てられている。そして、他の部屋や廊下では散らばっている瓦礫が、スペースを確保するためか明らかに端に寄せられているのだ。まるでここで誰かが生活していたようだ。
一同が撮影の流れを確認している間、葉村と明智は、廊下にいた高木に近づく。
その時、女性の悲鳴が響いた。撮影隊がいる部屋からで、駆け付けてみると、名張が
「蜥蜴がいたの、追い払って!」とヒステリックに訴えている。
進藤が靴で瓦礫をかき分け、「何もいないよ」と言った。
「ちゃんと探してよ」とキンキンした声で名張が訴えたので、明智が
「我々に任せてもらおうか。動物探しは探偵の基本だからね」と二人の間に割って入った。
明智と葉村が瓦礫をひっくり返して、蜥蜴を探し始めると、小さな注射器と黒い革張りの手帳を見つけた。
手帳のページをさっとめくると、文字がぎっしりと書き込まれている。日記というより膨大なメモといった感じだ。
「何、それ」と重元が覗き込んできた。
重元はしばらくページをめくっていたが、何食わぬ顔で自分の鞄に手帳を放り込んだ。
名張が、「もう大丈夫」と言ったので、撮影が再開された。
午後4時半になったころ、進藤が「今日はこれでいいだろう」と言ったので、撮影は終わった。
後片付けをし、荷物を持って廃墟を後にした。

今日の屍人荘の殺人はどうかな?
広大な敷地の中、鋼鉄の骨組みで造られたライブ会場で宴が始まった。
人込みを抜け出した浜坂が汗を垂らしながら車から戻ってくると、駐車場にはすでに半分以上の仲間が戻っていた。
彼らは手分けして観客の中に紛れ込み、何十人もの体に『あれ』を付着させた微細な針を突き刺してきた。わずかな痛みを感じた者もいるかもしれないが、興奮状態にある人々のほとんどは気づいていないはずだ。おそらく発症までに4時間はかかるだろう。だがそのころにはステージは熱狂の渦と化し、観客は逃げるに逃げられない状態に陥っているはずだ。
全員が集まると、浜坂たちは車に乗り込む。クーラーボックスからジュラルミン製の鞄を取り出し、車内で顔を突き合わせた彼らに1本ずつ液体を吸引した注射器が行き届いた。
浜坂は針を己の腕に刺した。
「行くぞ、俺たちこの革命の尖兵だ。マダラメ、万歳!」
浜坂のわざとらしい掛け声に合わせて男たちは喜々として反応し、次々と肌にブランジャを押し込んだ。
仲間に内緒で廃ホテルに残してきた1冊の手帳に思いを馳せる。無能な学者どもの資料にされるのは業腹だが、せめてあれを解読する程度の好奇心を持つ人間に見つけてほしいものだ。
「さあ、あとは残された時間を楽しもうじゃないか」
スライドドアを開け、キャリアーとなった男たちが外へと踏み出した。
今日のElin(エリン)はどうかな?
フィアマから、石うすのレシピ、ホーム掲示板、住人掲示板を購入して設置!
寝て、胸甲の作り方をゲット。
作業台で、石X4+紐X2+枝X2→石うすをクラフト!
掲示板を見て、ロイテルから開拓に必要な装備のクワとショベルを自作して、装備するように言われて、クエスト:開拓の心構え開始!
成熟したオークの木を伐採して、オークの厚板をゲット。
作業台で、パルルの丸太X3+グラナイトの石X3→製材機をクラフト!
作業台で、オークの厚板X4+グラナイトの石X2→木工の机をクラフト!
木工の机で、オークの厚板X4→机をクラフト!
木工の机で、オークの丸太X2→椅子をクラフト!
ルッツの日記5が届いた。
寝て、神経の矢の知識、樽の作り方をゲット。
骨をゲット。
作業台で、机+丸椅子+骨X2→便利屋の机をクラフト!
製材機で、枝→棒をクラフト。
作業台で、厚板X2+紐X2+棒X2→立札工房をクラフト!
立札工房で、丸太→畑の立札をクラフト!
立札工房で、丸太X2→木こりの立札をクラフト!
寝て、神経の光線の知識をゲット。
ルッツの日記6、この耐えがたい世界に残された最後の良心が届いた。
ロイテルから、頑丈な箱のレシピ、設計ボードを購入!
浜辺へ。
骨の欠片をゲット。
サボテンから、骨の針、サボテンをゲット。
パルルの木から、パルル、パルルの丸太、大きな葉をゲット。
寝て、木こりの斧のレシピを強化した。
ルッツの日記7が届いた。
寝て、ペンダンントライトの作り方、炎の光線の知識をゲット。
ルッツの日記8が届いた。
ゴブリンを倒して、ゴブリンのカード、ゴブリンの剥製をゲット。
寝て、装飾首輪の作り方をゲット。
何とか500オレンをかき集めて、ミシリアで納税。
井戸水を飲んで、血が滾って、冷気耐性+、火炎耐性-になった!
エイシュランドに報告して、クエスト:納税の義務をクリアして、郵便受けをゲット!
敵を100体討伐して、エイシュランドに報告して、クエスト:戦闘訓練をクリアして、プラチナ硬貨X10をゲット。
今日のFINAL FANTASY XI ヴァナ・ディールコレクション4はどうかな?
ゴブリンの不思議箱で、スペシャルダイヤルを使って、ドールギズモをゲット。
今回のフィッシュランキングのお題は、オオナマズの最も小さい重量→578ポンズのもので出品した。
ウィンダス港にいるパイターに話しかけると、父親の帽子を海に落としたと言われる。
破れた帽子を渡すとパイターが泣き出して、クエスト:航海帽子開始!
ウィンダス水の区にいるバレンモレンに、破れた帽子とダルメルの毛皮X4を渡して、航海帽子とダルメルマントをゲット!
パイターに航海帽子を渡してクエストクリアして、レザーリングをゲット!
モグガーデンへ。
畑(ランク7)で、謎の穀物の種+闇のクリスタル→氷のクリスタル、風のクリスタル、土のクリスタル、水のクリスタル、闇のクリスタル、パフボール、サンゴタケ、日輪の種子、変色クリスタル、タルタルライス、ククル豆、マーガレット、毒麦粉、デュラムセモリナ粉をゲット。
木立(ランク7)で、風のクリスタル、土のクリスタル、水のクリスタル、ペルシコス、たまごナス、パママ、バードック、エルシモパキラの実、ウルプカパームの実、亜麻、アローウッド原木、エボニー原木、虫の翅、パインナッツ、スカルローカスト、キングローカスト、ウルンダイ原木、クリーンローカスト、森の挿木をゲット。
鉱脈(ランク7)で、雷のクリスタル、水のクリスタル、闇のクリスタル、石つぶて、隕石、骨くず、銅鉱、銀鉱、白金鉱、フリギアゴールド鉱、上質な陸ガニの甲殻、上質なサソリの甲殻、ウラグナイトの殻、スナッピングモール、鍮石、沼鉄鉱、チタン鉱、ヴォエイソード-1をゲット!
池(ランク7)で、堀ブナ、オオナマズ、三日月魚、カッパーフロッグ、エルシモニュート、ブラックゴースト、ヤユンパルウ、カークォン、レッドシーマ、ドワーフプギル、錆びたバケツをゲット!
海(ランク7)で、ブラックソール、三眼魚、シャル貝、ムーリシュアイドル、コーンカラマリ、バーナクル、コモンオクトパスをゲット。
漂着物から、アムリタ、ティタニクティス、ハーエーテル+2をゲット。
北玉をゲット→ゴブリンの不思議箱に入れて、スペシャルダイヤルを使って、CRキャップ-1をゲット。
秋石をゲット→ゴブリンの不思議箱に入れて、スペシャルダイヤルを使って、パン・ド・ネージュをゲット。
飼育場(ランク7)へ。
エラスモス☆1から、オロボンの肉をゲット。
餌に野兎の肉を与える。
青ワイバーン☆1から、野牛の角、大羊の肉をゲット。
餌にモコ草を与えて、つついてお世話する。
リコポディウム☆2から、カーネーションをゲット。
餌に蒸留水を与えて、たたいてお世話する。
フェロマンタス☆2から、野牛の肉、パフボール、フェロマンタスの思い出をゲット。
餌にペルシコスを与えて、大声で呼んでお世話する。
フェロマンタス☆2から、野牛の肉、パフボール、フェロマンタスの思い出をゲット。
餌にペルシコスを与えて、大声で呼んでお世話する。
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