チラシの裏~弐位のゲーム日記
社会人ゲーマーの弐位のゲームと仕事とブログペットのことをつづった日記
アパシー鳴神学園七不思議+危険な転校生
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 今日のアパシー鳴神学園七不思議はどうかな?


 1週目クリア
 倉田のシナリオ:カエルですか?ネズミですか?→エンディング№363~368を見る
 1人目の福沢のシナリオ:恋愛教→エンディング№127~139を見る
 2人目の岩下のシナリオ:窓枠の中で→エンディング№310~313を見る
 3人目は風間のシナリオ:下半身ババア→エンディング№168・169を見る
 4人目は荒井のシナリオ:いみぐい村→エンディング№74・75を見る
 5人目は細田のシナリオ:トイレの恋→エンディング№270~272見る
 6人目は新堂のシナリオ:吉田ババア→エンディング№001~005を見る
 7話目はシナリオ:うしろの正面:エンディング№426~431を見る


 2週目クリア
 倉田のシナリオ:呪われたロッカー→エンディング№376~383を見る
 1人目は岩下のシナリオ:ポプリ→エンディング№213~217を見る
 2人目は細田のシナリオ:サトリサマ→エンディング№262~265を見る
 3人目は福沢のシナリオ:彼と彼女の秘密→エンディング№140~142、144・145を見る
 4人目は風間のシナリオ:ひとり七不思議→エンディング№181~187を見る
 5人目は新堂のシナリオ:ゲーム実況怪談→エンディング№53・54を見る
 6人目は荒井のシナリオ:時田君の自主製作映画→エンディング№58~63を見る
 7話目はシナリオ:交換日記の怖い話→エンディング№453~470を見る


 3週目開始!
 倉田のシナリオ:倉田恵美の飴玉ばあさん→エンディング№369~375を見る
 1人目は細田のシナリオ:機を見る男→エンディング№290~293を見る
 2人目は新堂のシナリオ:痛みを感じない男→エンディング№011~015を見る
 3人目は福沢のシナリオ:彼と彼女の秘密→エンディング№143を見る
 4人目は風間のシナリオ:ボクは霊能者→エンディング№166・167を見る


 5人目に、荒井を選択!


 荒井昭二は2年B組の生徒。


 「よくある七不思議の話をしても面白くないでしょう?そうは思いませんか?」
  • よくある七不思議で結構です→シナリオ:時田君の自主製作映画
  • そうですね→シナリオ:いみぐい村
  • 友達の話はどうですか?
 シナリオ:フィギュアの作り方


 「わかりますよ。怖い話は数あれど、その中でも最も怖いのが人の怖さですからね。
 おや、坂上君、ひょっとして震えているんですか?なぜ、震えているんですか?」
  • 本当に寒いから
  • 本当に怖いから
 「怖くて体の震えが止まらないんですね?でも、何が怖いんでしょう?
 坂上君は、怖い話がお嫌いなんでしょう?それくらい、見ていればわかりますよ。
 でも、ここに集まった方々は、どうやら怖い話が趣味のようです。
 あなたは趣味がおありですか?人間は、蓄積したストレスの解消や精神のリフレッシュのために趣味を求めるのです。いわば、趣味があるからこそ、人間は狂わないでいられるのです。
 あなたも、そう思いませんか?」
  • 確かに趣味は必要だ
  • 別に趣味はいらない→エンディング№080かエンディング№081へ
 「そうですよね。坂上君は、さすがよくわかってします。ヒヒヒ。
 では、趣味を有効に利用していますか?趣味が心を癒すからといいって、はまりすぎると危険ですから。
 まさか、TVゲームの遊びすぎで学校を休んだ、なんてこと、坂上君にはありませんよね。
 節度を守って趣味を楽しんでいますか?」
 「ほう、そうですか。坂上君は節度を守れる人間なのですか。
 もし節度も守れず嘘で固めた人生を歩むのであればなかなかに危なっかしい人生を楽しめるでしょうね」


 シナリオ:正しいフィギュアの作り方


 半年ほど前、1年生だった荒井のクラスに荻野有矢という真面目で大人しい男子がいた。
 荻野は色白で坊主頭で身長が高く、痩せぎすでまるでマッチ棒のようだった。顔ものっぺりとしていて、あまり印象に残らないタイプだった。
 それでも努力家で、とにかく真面目だったので、勉強はできて、荒井が一目置くほどだった。
 荒井は、荻野が真面目に勉強している姿にとても好感を持てたので、自分から近づいて行って仲良くなった。
 荻野はあまり効率のよい人間とはいえなかった。例えば、漢字を覚えるときは、ひたすら紙に書いて覚えたり、方程式や年号も語呂合わせなどを利用せず、ひたすら黙々と暗記していた。
 そんな荻野は朝から晩までずっと勉強をしていた。
 荒井は荻野が勉強以外のことをしている姿を見たことがなかったので、趣味があるのかを尋ねたことがあった。
 すると、荻野は、趣味は勉強だ、と真顔で答えた。
 そして、荻野は、勉強ばかりしていては偏った人間になるし、また別の趣味を持つことでより勉強が楽しめると思っているので、勉強以外のことにも興味を持つようにしている、と言った。
 荒井は、荻野に趣味の助言をしようと思い、色々と聞いてみた。
 スポーツは苦手で続かないと言われ、山登りやジョギングなどスポーツというより精神的に癒されるアウトドア系も、疲れがたまるということで却下された。
 旅行やハイキングも疲れたり事故にあうかもしれないということで嫌がられてしまった。
 インドア系を提案してみたが、読書や映画などは、目が疲れるからという理由で却下された。
 そこで、目を使わない音楽鑑賞やラジオ視聴など提案したが、その世界に浸る為に集中すると荻野は寝てしまった。努力家の荻野は集中力も並外れており、耳に意識を集中させると音楽に酔いしれ、その心地よさに身を委ねて眠ってしまうのだ。
 考えるのに疲れた荒井は、冗談半分で「化粧はどう?」と言ってしまったが、荻野は、即座に否定した。


 それから数日後、荻野が突然話しかけて来た。
 「荒井君、僕は君に感謝するよ。
 男が化粧をするなんてありえないと思ったけれど、平安時代の貴族は化粧をしていたことを思い出してね。実はあれから色々と考えて調べてみたんだ。
 そうしたら、古代は女性よりもむしろ男性のほうが化粧をしていたんだよ。しかも、男性として強くありたいという願望が化粧に表れていたのさ。だから、男が化粧をするのは実に正しい行為であり、毛嫌いしていた僕のほうこそ誤った考え方だったってわけさ」


 次の日、荻野はクラスの注目の的だった。
 まるで平安時代の貴族のように顔を白粉で真っ白に塗り、眉を書いてきたのだ。
 先生は怒鳴ったが、荻野は、学生手帳に男性の化粧を罰している校則はない、と説いた。
 それに荻野は学業優秀で今までなんら問題を起こしたことがない模範生徒だったので、別段大問題に発展することはなく、何事もなかったように扱われた。
 そして、荻野は、それまで以上に良い成績を収めるようになった。
 化粧をしたことで自信がついたのか人当たりも良くなり、今まで朴念仁だったのが笑顔も垣間見せ、あれほど嫌がっていてスポーツに対しても興味を持ち始め、性格までも変貌し始めた。
 最初は荻野を気味悪がったりからかったりする人間もいたが、次第に面白い奴と評判になり、友人も増え始めた。


 それから1か月ほどたったある日、荻野から電話があった。
 「荒井君、君のおかげで僕はとても自信が付いたし、友達も増えた。本当に感謝している。
 それでね、あれからも色々と化粧について研究していたんだけれど、調べれば調べるほど化粧は奥が深くてね。
 僕はもっと変わるよ。明日を楽しみにしていてね」


 翌日、荻野の席にはピエロの化粧をした荻野が座っていた。
 そして、荻野は、周りに集まって来た生徒たちに見事な手品や大道芸を披露した。
 もはや、荻野はすっかりクラスの人気者になっていた。


 そして、1か月ほど過ぎた頃、また荻野から電話があった。
 「荒井君、本当に化粧は素晴らしいよ。
 僕はもう、化粧の魔力から逃れられないよ。僕はとことん化粧道を極めるつもりだから」


 翌日、学校へ行ってみると、荻野の席には歌舞伎役者が座っていた。
 クラスメイトの時田安男が「今度は連獅子の左近か。見事なまでの赤いたてがみだな。まさか、演舞までできるんじゃないだろうね」と言った。
 化粧をしている荻野は、声色を変え、まるで歌舞伎役者がしゃべっているようだった。ちなみに、服はきちんと学生服を着ていた。


 そしてまた1か月が過ぎた頃、荻野から電話があった。
 「荒井君、僕はさらに化粧を極めることができそうだ。僕はね、化粧を極めて立派な男になることにしたんだよ。男の中の男になって、最強の力を手に入れるよ。
 これもすべて、君のおかげだよ。ありがとう。明日の僕を楽しみにしといてくれ」


 次の日の荻野の化粧はすっかり様変わりしていた。
 基礎化粧が黒塗りになり、赤と白の隈取のようのものが象られていた。
 面白がってクラスメイトたちが荻野の周りに集まってくると、荻野は、雄たけびを上げて一蹴した。
 荻野は戦化粧を施していたのだ。そして、その化粧に恥じない勇ましくて強い戦士になっていた。
 休み時間になると、荻野が荒井に近づいてきた。
 「荒井君、改めて礼を言わせてもらおう。
 本来の僕に気づかせてくれたのは君だからね。ありがとう」
 「すっかり見違えてしまったね、荻野君。まるで勇ましい戦士のようだ」
 「僕はモランだ。もっとも勇敢なモランだからね」


 モランとは、ある戦闘民族の言語で戦士のことを言う。
 荻野の化粧は、その戦闘民族の戦士が施す化粧だったのだろう。


 ある日、荻野は耳たぶに直径5センチほどの小さな丸太を差し込んできた。戦士としておしゃれなのだろうか。


 それからの荻野は、全身を黒く塗り、いつの間にか制服の代わりに赤い布を衣服のように身に纏うようになった。それが戦士の正装なのだ。
 先生が注意すると、荻野は奇声を発すると、先生に殴りかかった。しかし、不思議と荻野にはお咎めがなかった。
 それから戦士となった荻野は、腰に牛の血を入れた瓢箪をぶら下げるようになった。そsてい、毎日少しだけその牛の血を飲んでいた。牛は戦闘民族にとって最も貴重な財産だった。その牛の血を飲むということは、自分に様々な自信を植え付けてくれ、またそうすることで心も豊かになるのだ。
 そのころから、荻野はほとんど日本語を話さなくなった。彼は誰も自分の周りに寄せ付け亡くなり、人との接点を絶ってしまっていた。
 荻野が学校に槍を持ってくるようになったので、先生たちも荻野を放っておけなくなった。
 普通、常識的に考えてあのような恰好で槍という凶器を持って公道を闊歩していたら、警察に捕まるか職務質問を受けるはずだが、荻野はいつの間にか学校にいて、いつの間にかいなくなってしまっていた。次第に荻野は学校に住んでいるのではないかという噂が立ち始めた。
 校庭に焚火の跡があったり、夜中学校から変な叫び声が聞こえると近隣から苦情があったり、果ては学校で飼育していた鶏やウサギが殺されたりした。
 さすがに先生たちは荻野をどうにかしなければと話し合いにあり、結局、あの化粧のせいだから、化粧を落としてしまえば問題ない、という結論に達した。
 そこで、隙を見て何人もで飛び掛かり、荻野の化粧を落とそうと濡れタオルで顔を擦った。
 しかし、黒塗りの基礎化粧は少しも取れなかった。
 それは本物の皮膚に溶け込んだのか、荻野が本物の戦士になっていた。
 荻野は先生たちの隙を見て逃げ出してしまい、ほとんど人前に姿を見せることはなくなってしまった。
 そして、荻野を学校で捕まえようとした先生たちが、突然槍で刺されるという事件が頻繁に起こるようになった。


 そんなある日、荻野の自宅から電話があり、荻野が死んだという知らせがあった。
 荒井はクラスメイトとして葬式に参列し、荻野の遺体を見て驚いた。いつも通りの色白のおとなしそうな顔をした荻野だったからだ。
 荻野の母親は、荻野は1か月ほど前から体調を崩し、ずっと寝たきりだったと言った。
 そして、荻野は、学校には頼むから連絡しないでくれ。学校から連絡があっても何も答えないでほしい、と念を押していたとのこと。
 じゃあ、学校に来ていた彼は誰だったのだろう?
 荻野が亡くなってから、誰もその戦士を見た者はいないが、相変わらず先生たちが槍で襲われたり、夜中に誰かが叫び声を上げたり、何者かが学校に潜んでいる痕跡が後を絶たない。荻野が死んだ今もなお、荻野の意思を継いだ戦士は活動を続けているのだ。
 勉強という趣味のほんの息抜きのつもりで手を出した化粧という趣味に嵌ってしまった荻野は、自らの命と引き換えに男らしさを手に入れたのかもしれない。
 


 エンディング№081:化粧道
 エンディング数 117/657 達成度17%
 キャラクター図鑑 68/122 達成度55%
 荻野有矢
 イラストギャラリー 62/283 達成度21%

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 今日のアパシー鳴神学園七不思議はどうかな?


 1週目クリア
 倉田のシナリオ:カエルですか?ネズミですか?→エンディング№363~368を見る
 1人目の福沢のシナリオ:恋愛教→エンディング№127~139を見る
 2人目の岩下のシナリオ:窓枠の中で→エンディング№310~313を見る
 3人目は風間のシナリオ:下半身ババア→エンディング№168・169を見る
 4人目は荒井のシナリオ:いみぐい村→エンディング№74・75を見る
 5人目は細田のシナリオ:トイレの恋→エンディング№270~272見る
 6人目は新堂のシナリオ:吉田ババア→エンディング№001~005を見る
 7話目はシナリオ:うしろの正面:エンディング№426~431を見る


 2週目クリア
 倉田のシナリオ:呪われたロッカー→エンディング№376~383を見る
 1人目は岩下のシナリオ:ポプリ→エンディング№213~217を見る
 2人目は細田のシナリオ:サトリサマ→エンディング№262~265を見る
 3人目は福沢のシナリオ:彼と彼女の秘密→エンディング№140~142、144・145を見る
 4人目は風間のシナリオ:ひとり七不思議→エンディング№181~187を見る
 5人目は新堂のシナリオ:ゲーム実況怪談→エンディング№53・54を見る
 6人目は荒井のシナリオ:時田君の自主製作映画→エンディング№58~63を見る
 7話目はシナリオ:交換日記の怖い話→エンディング№453~470を見る


 3週目開始!
 倉田のシナリオ:倉田恵美の飴玉ばあさん→エンディング№369~375を見る
 1人目は細田のシナリオ:機を見る男→エンディング№290~293を見る
 2人目は新堂のシナリオ:痛みを感じない男→エンディング№011~015を見る
 3人目は福沢のシナリオ:彼と彼女の秘密→エンディング№143を見る
 4人目は風間のシナリオ:ボクは霊能者→エンディング№166・167を見る


 5人目に、荒井を選択!


 荒井昭二は2年B組の生徒。


 「よくある七不思議の話をしても面白くないでしょう?そうは思いませんか?」
  • よくある七不思議で結構です→シナリオ:時田君の自主製作映画
  • そうですね→シナリオ:いみぐい村
  • 友達の話はどうですか?
 シナリオ:フィギュアの作り方


 「わかりますよ。怖い話は数あれど、その中でも最も怖いのが人の怖さですからね。
 おや、坂上君、ひょっとして震えているんですか?なぜ、震えているんですか?」
  • 本当に寒いから
  • 本当に怖いから
 「怖くて体の震えが止まらないんですね?でも、何が怖いんでしょう?
 坂上君は、怖い話がお嫌いなんでしょう?それくらい、見ていればわかりますよ。
 でも、ここに集まった方々は、どうやら怖い話が趣味のようです。
 あなたは趣味がおありですか?人間は、蓄積したストレスの解消や精神のリフレッシュのために趣味を求めるのです。いわば、趣味があるからこそ、人間は狂わないでいられるのです。
 あなたも、そう思いませんか?」
  • 確かに趣味は必要だ
  • 別に趣味はいらない
 「そうですよね。坂上君は、さすがよくわかってします。ヒヒヒ。
 では、趣味を有効に利用していますか?趣味が心を癒すからといいって、はまりすぎると危険ですから。
 まさか、TVゲームの遊びすぎで学校を休んだ、なんてこと、坂上君にはありませんよね。
 節度を守って趣味を楽しんでいますか?」
  • 節度を守れる
  • あまり守れない
 「まあ正直なのはいいことですが、結局のところ節度を守れない人間というのは人生の落伍者でしょうね」


 シナリオ:正しいフィギュアの作り方


 「ところで、坂上君、プラモデルなどは作りますか?特に今は、ダンプラの洗礼を受けない男性はいないでしょうね。
 説明する必要はないと思いますが、ダンプラとはアニメのダンガム・シリーズに登場するノビルスーツや戦艦などのメカニックを対象としたプラモデルのことです」


 昨年の5月に、荒井のクラスに一人の転校生がやってきた。
 おとなしく目立たない転校生で、名前は、曽我秀雄と言った。
 見た目は決して悪くはないのだが、運動はできない、勉強も駄目、人付き合いもうまいタイプでもない。俗にいう、いじめられっ子のタイプだった。
 曽我は荒井の隣の席だっが、荒井は別に会話を持とうとも思わなかった。曽我の言動を見ていると、とても理知的に思えなかったからだ。
 クラスメートの袖山が「おはよう」と曽我に声を掛けても、曽我が「おはよう」と答える頃には、袖山はもうどこかへ行ってしまっている。荒井は、あそこまで頭の回転が悪い人間を見たことがなかった。
 曽我は、確かによくクラスのいじめっ子の恰好の的になっていたが、反応がつまらないため、飽きられてしまっていた。
 荒井は、もしかしたら、曽我はみんなが思うほど馬鹿ではないかもしれない。彼は彼なりに、自分の身を守る術を見に付けているのかもしれない、と思うようになった。
 他にも、そう思わせる節があった。
 数学の授業中、曽我は黒板を見ながらノートにペンを走らせているのが、ちらりと覗き込んだところ、黒板に書かれた文字を的確にノートに写していた。
 また、美術の時間で版画を作成したとき、曽我は実に滑らかに彫刻刀を扱った。
 彼はもしかしたらとんでもない芸術家の卵で、ダイヤモンドの原石かもしれない。そう思った荒井は、曽我の流れるような作業に見惚れていた。
 すると、荒井の様子に気が付いたのか、曽我はちらりとこちらに目を向けると、一瞬ニヤっと口元を歪ませ、それまで築き上げてきた芸術品を無造作に崩し始めた。
 完成した作品は物笑いの種となり、爆笑するクラスメートを横目に、曽我は照れくさそうに笑っていた。
 それで、荒井は、曽我が馬鹿な振りをしているだけで、本当はここにいる凡人とは比類なき才能の持ち主であるということに確信を持った。


 ある日、荒井は自分の席で何気なく帆船画集を開いていた。この画集はいわゆる自費出版本で、通常の書店のルートでは流れておらず、アマチュアの画家や文筆家が自腹を切って自分の作品を1冊の本にまとめたものだった。そのため、愛好家の間で口コミにより広まったりすることがあるが、まずは世にでないものだった。
 荒井が呼んでいたのは、先生という帆船を専門に描く珍しい帆船画家の出した自費出版画集だった。細部まで描き切った質感溢れる筆遣いと、背景と一体化した帆船の雄大さは見事で、帆船愛好家の間ではカリスマ画家としてしられている偉大な方で、彼の出したこの画集はプレミアが付いており、マニアの間では1冊数十万円を超える値段で取引がなされていた。
 荒井は、曽我の気を引くために、わざとその画集を学校へ持って行ったのだった。
 「すいぶんと珍しい本を読んでいるんだね」
 「曽我君は帆船に興味がおありですか?」
 「キングオグホビーかぁ、僕には荷が重すぎるよ」
 曽我は、帆船模型がキングオブホビーであることを知っていた。
 荒井は、思わず曽我を抱きしめたくなった。
 「そうだ、昔ボトルシップを作ったことがあるんだ。良かったら、見に来るかい?」
 「曽我君はモデラーなのですか?」
 「うん、模型作りは僕の生きがいだと持ってる。僕は、誰にも作れなかった模型を作りたいと思っている」
 荒井は、二つ返事でその誘いを受けた。


 「僕はね、ずっと荒井君を話をしたいと思っていたんだ」
 「僕もですよ。あの版画を見た時から、僕は曽我君と友達になりたいと思っていましたよ」
 「あの版画だけれど、あれはわざと見せたんだ。君と友達になりたくてね」
 そういう彼の笑顔は実に理知的なものだった。
 「才能あるものは、不便ですか?」
 「そうだなあ、便利なこともあるけど、不便なことも多いよ。僕は、好きなものを好きなように描きたいんだ。それを周りは寄って集って、指導したがる。
 荒井君はどう?君だって、自分の好きなことをしたいだろ?」
 曽我は、自分よりも格下の人間に教えを乞うことの苦痛を味わっていた。それで、いつしか自分の才能を隠し、愚鈍な人間を演じていた。そうすることで、自分の人生の邪魔をされぬようにしてきたのだ。


 曽我の家は、金持ちという人種に属するものだった。
 門をくぐると庭にはバーベキューグリルのセットが置いてあり、この家族の休日の過ごし方が見ているだけで伝わって来た。
 居間に通されると、テレビやステレオなど騒音を発する器具が見当たらず、家庭を大事にする方針だと納得できるものだった。
 「今、両親は留守なんだ。忙しくていつ帰ってくるかわからない。ばあやに用意させるから、何か飲む?コーヒー?紅茶?それとも、ブランディ?」
 試されていることに荒井は気づいた。
 「アップルブランディはありますか?」
 「シードル?それともカルヴァドス?」
 「なら、カルヴァドスで」
 「荒井君は趣味がいいね。ラルテ・カミュとポム・ド・ノルマンディ、どっちがいい?」
 「ポム・ド・ノルマンディはカルヴァドスにりんごジュースを混ぜたもので、正確にはカルヴァドスと呼ぶには抵抗を感じますね。頂くなら、ラルテ・カミュでしょう」
 「わかった。もちろん、ストレートだよね?」
 「冗談ですよ。高校生の僕がアルコールを頂くわけにはいきませんよ。紅茶を頂きます」
 「さあ、僕の部屋へ行こう。紅茶はあとで部屋に持ってこさせるから。君に見せたいボトルシップは、僕の部屋にあるんだ」


 曽我の部屋は幾つもの棚にコレクションが陳列され、モデルマニアにとっては垂涎の夢の空間だった。すべてのコレクションの調和が取れ、一流の博物館と呼ぶに相応しい見事な空間だった。
 「これはすべて僕が作ったんだ」
 機関車、戦車、城、甲冑、そして神話世界に登場するドラゴンやサイクロップスなどのモンスター。
 数は30体ほどでしょうか。しかし、そのどれもがひとつ部屋にあるだけで輝きを放つほどの完成度だった。
 「これほどの腕だと僕の期待を遥かに超えていました。完全に脱帽ですよ。曽我君はまさに神です」
 「さあ、僕の作ったボトルシップを見てくれないか」
 そう言って、彼が棚から取ったのは、腹の部分が手のひらにすっぽり収まるほどの小さなボトルだった。入口は小さく、腹の部分がずんぐりとしたミニチュアボトルの空き瓶だった。
 シップ型の帆船が、荒れ狂う海に襲われ半壊しながらも必死で戦っている様を描いた迫力のジオラマだった。
 「出船型ですね。信じられない技術だ・・・」
 「さすがだね、荒井君。そこに気づいたのは君が初めてだよ。このボトルシップの一番の見所は出船型なのさ」
 「ええ、わかりますよ。普通、船首がビンの口を向いている出船型は倒したマストをビンの中で立てる引き起こし法を用いますから。
 それに比べ、船首がビンの底を向いている入船型はパーツをビンの中で組み立てていく分解法ですから、より大きく緻密な作品を作ることができる。
 これだけ緻密な出船型の作品は見たことないですよ。
 ジオラマの様子から分解法を用いていることは誰にもわかるでしょうが、このジオラマを完成させるには神業的な正確さに素早さをもってしても不可能ですよ。
 これを作れるのは人間じゃない。本当に神だ。
 昔作ったと言ってましたが、いつごろの作品なのですか?」
 「これは小学生の工作の時間に作ったんだ。確か、今から6年くらい前かな。
 ・・・実は最近もボトルシップを作ったんだ」
 荒井は部屋を見回したが、ボトルシップと呼べるものはなかった。
 「最近の作品はここに置いてないんだ。ここにあるのは、みんな小学生の時に作ったものだから。
 荒井君なら、見せてもいいと思っているんだ。でも、気に入ってもらえないかもしれない。君は、気難しそうだから・・・
 見せよう。見せるなら、君以外に考えられないよ」
 と、言って、廊下の奥に歩き始めた。曽我は2階の突き当りにあるドアの前に立つと、ポケットから鍵を取り出した。
 「この部屋は親にも見せていないんだ。だから、普段は鍵を掛けているんだよ」


 ドアを開けると、そこは10畳ほどのすっきりとした部屋だった。
 家具はなく、2つの大きな棚があるだけで、そこには10人ほどの少女が暮らしていた。
 彼女たちは思い思いの恰好で、棚に腰かけたり、壁によりかかっていた。彼女たちは、いずれも氷のような冷たい笑みを浮かべていた。
 その部屋は人形置き場だった。
 「これが最近作ったボトルシップなんだけど、君には不快に感じるだろうな」
 そう言って彼は、先ほどより少し大きめのビンを荒井に見せてくれた。
 そのボトルに中では、セーラー服を着た少女が体育座りをし、膝小僧の上で組んだ腕を枕にすやすやと寝ていた。
 ボトルシップとは帆船模型だからこそ、その名称で呼ばれる。このような少女を入れたものをボトルシップと呼ぶとは言語道断だ。
 しかし、本来ならが絶対に認めたくない作品だが、例外中の例外として、荒井はこれをボトルシップと認めることにした。曽我秀雄という天才の作品に免じて。
 「駄目なんだ」と曽我が吐き捨てるように言った。
 「何がですか?」
 「全部、失敗作さんだ。僕はリアルオブリアルを越えたフィギュアを作りたいんだ。なのに、作れない。どれも、死んでいる」
 そう言って彼は、その場に力なくしゃがみ込んだ。
 「これで、失敗作なんですか?」
 「動かないんだよ。みんな、死んでいるんだ」
 「曽我君は動かしたいんですか?これだけの腕を持っているんですよ。球体関節を用いれば、すぐにアクション・フィギュアにできるでしょう?」
 「それじゃあ駄目なんだ。人形は人形でしかない。どんなリアルを求めてもリアルを越えたものは作れない。
 僕は生きたものを作りたい。誰が見ても、リアルを越えて今にも動き出しそうな生きたものを作りたいんだ。
 やり方はわかっている。問題は素材なんだ。それさえ、解決すれば・・・僕はもっともっと上を目指せるのに」
 荒井は、焦点の定まらない曽我をその場に残し、そっと帰った。


 「昨日はつまらないところを見せてしまったね。いずれ埋め合わせはさせてもらうよ」
 翌日、曽我は耳元でそっと呟いた。
 その頃、荒井たちのクラスで人気があったという女子生徒が学校を欠席するようになったが、1週間経っても彼女は学校に出てこなかった。
 そのうち、彼女は病欠ではなく、行方不明になったのだと囁かれるようになった。


 そんなある日、珍しく曽我が人目をはばからず堂々と荒井に話しかけてきた。
 「荒井君、君は旧校舎に秘密の地下室があることを知っていたかい?」
 荒井はわかっていたが、天才の邪魔をしたくはないので、あえて知らぬふりをし続けた。


 1学期が終わったが、最後まで彼女は登校しなかった。正確に言うなら、ずっと学校にいた。
 「もうすぐ完成だ。出来たら連絡する」
 終業式の被、曽我は荒井にそっと耳打ちした。


 そして翌日。
 「今、時間はあるかい?」
 曽我から待ちに待ったお誘いがかかった。
 「待っていましたよ、この時を」
 「今、君の家のそばにいるんだ。出てこられるかい?」
 荒井が外に出ると、曽我は玄関前で腕を組んでいた。ただその顔つきが、ここ1週間ほどで、すっかり大人びていた。少年のあどけなさは跡形も消え去り、そこには世の中の仕組みを知ってしまった大人の表情が居座っていた。
 二人は学校へと向かった。
 「僕は最高の素体を手に入れたんだ。これで、僕は望むべきものを完成させられると思った」
 曽我は転校してきた当初より、彼女を標的にしていたそうだが、実行するべきがどうかずっと悩んでいた。しかし、荒井を家に呼んであのコレクションを見せたことで、決心が固まったと話してくれた。
 家で作業するわけにもいかなったところ、旧校舎に防空壕跡があることを発見し、曽我は決心した。彼女を誘拐し、旧校舎の地下に監禁したのだ。
 「僕は生命を宿した人体模型を作りたかった。それは剥製でも死体でもない、永遠の生命を宿した完ぺきなものでなければいけなかった。
 本物の人体をベースにしながら、僕なりの様々な処理を施した今までにない芸術作品だ。その素体に、僕は彼女を選んだんだ。
 彼女を誘拐し、旧校舎に監禁したら、抵抗した。だから、しばらく地下で監禁したまま放っておくことにした。
 何日か経ったある日、僕が地下室に様子を見に行くと突然、彼女は愛を囁き始めたんだ。
 最初は助かりたいがために嘘を言ってるんだと思った。だが、彼女の愛は本物だったのさ」


 ストックホルム症候群。
 被害者が加害者と共有の時間を過ごすことによって、被害者が加害者に対して特別な感情を抱くようになってしまう精神障害。
 人間は極限状態に陥ると、助かりたいがために知恵を働かせる。その時、加害者の気持ちを知るために同調しようとする思考が働いた場足、相手を理解しようとすり寄る波長が一体化してしまい、恋愛感情にまで発展するケースがある。


 「彼女の愛は本物だった。彼女は、僕の望んでいる姿に生まれ変わりたいと言ったのさ。だから、僕は試しに彼女の指先を加工した。
 1本1本爪を剥ぎ、そこに透き通るようなガラスの爪を植え付けていった。麻酔はしなかった。おそらく、その激痛は耐え難いものだったろう。しかし、彼女は身を揮わせるだけで叫び声一つあげず、大人しくされるがままに僕に身を任せていた。
 両手の10本の指先がすべて生まれ変わる頃、彼女は高熱を発し意識を失った。そんな彼女が、僕は愛おしくてたまらなかった。僕は彼女を愛してしまったんだ。
 彼女の歯を抜き、唇を削り、その眼孔を抉ったときも、恐ろしさに震える僕を慰めてくれたのは彼女だった。彼女は僕の手術にことごとく耐え、決して死ななかった。
 彼女は、少しずつ新しいものに生まれ変わっていった。
 やがて彼女は、僕の望んでいたものを越える存在へと変化していった。あれはもう、僕の作品じゃない。僕と彼女の愛の結晶なんだ。
 だから、君にみてもらいたいんだ。新しく生まれ変わった早乙女麻耶を」
 「ええ、見させていただきますよ。天才造形家、曽我秀雄の最高傑作をね。ヒヒヒ」


 防空壕へと続く階段を下りると、膿栓の臭いが辺りに充満していた。
 奥には十分すぎるほどの空間が広がっていた。
 「麻耶、どこにいるんだ?さあ、美しいお前の姿を荒井君に見せておあげ」
 曽我は麻耶を姿を探すようにあたりを徘徊した。そして、こんもりと盛り上がった汚らしい毛布の塊を見つけるとそこで足を止めた。
 「さあ、出てお出で」
 そういって毛布を取り除こうとする曽我の腕を、毛布の中から突出した何かが払いのけた。
 それを人間の手と呼ぶには、かなり抵抗があった。骨のように細くて、ピンポン玉ほどの大きなイボがいくつも付いていた、そのイボにも小さな無数の吹き出物ができていた。さらに手の先端には手のひらと呼べるような部分はなく、平べったい手首からそのまま指のようなものが生えていた。関節がなくらせん状にねじ曲がった指のようなものは針金のように細く、その先にはキラキラと輝くガラスのような突起物が付いていた。
 そして、毛布の中から壊れたラジオのような声が聞こえて来た。その耳障りな音は、おそらく毛布の中にいるモノの声だろう。曽我はその不気味な音と会話をし始めた。
 「何を恥ずかしがっているんだ」
 「麻耶、お前は十分に美しいって」
 「その完ぺきな姿を見せてやるんだ」
 見たら死ぬ。
 荒井の内なる何かがそう警告していた。しかし、それを目にすることは死にも値する価値がある。荒井の内なる何かはそうも告げていた。
 もう、どうなってもいい。荒井は運命の女神にすべてを任せた。
 「ごめんよ、荒井君。麻耶はどうしても会いたくないと言っている。せっかく来てくれたのに、申し訳ないね。でも次は必ず説得してみせるから。
 それから、この前君が僕の家から持ち出した少女のボトルシップ、今日のお詫びに君にあげるよ」


 それから数日後、荒井は瓶詰の少女との会話を楽しもうとしていた。
 今まで毎日荒井に語り掛けてくれた瓶詰の少女は、その日は眠ったままだった。
 ビンの中で眠り続ける少女をじっと見つめても、荒井の目に映るのはあの毛布の中伸びた手。
 やはり、あの場で曽我を殺してでも見るべきだった。そんな思いが沸々を湧き上がり、荒井は瓶詰の少女にお休みを言うとそのまま布団をかぶって寝てしまった。


 それから、淡々とした夏休みが過ぎていき、始業式が始まる前日の晩、曽我から電話があった。
 しかし、受話器の向こうから流れて来たのは、耳障りなノイズだった。それは、忘れようにも忘れられない、あの声に似たものだった。
 「・・・親友・・・感謝・・・別れ・・・さようなら・・・ありがとう・・・」
 そして、電話は切れた。
 もしかしたら、近くにいるかもしれない。そう思った荒井は、辺りを探し回った。
 すると、近くの公園からあの強烈な臭いが漂ってきた。
 そして、臭いを頼りに公園の中を探すと、ナメクジの粘液のようなべたついた白濁のゲル状の液体が細く筋として残っていた。それは、月の光を受け、キラキラと輝いていたがすぐに乾いて消えていった。
 曽我は、あれから自分の体を作り替えたのだろう。愛する麻耶とともに暮らすためなのか、それとも自ら究極の美に魅せられてしまったのか。


 「翌日の始業式では、曽我君と麻耶さんの姿を見かけることはなく、先生に二人とも転校したことを告げられました。
 さて、今二人はどうしているのでしょうか。
 夜中の学校で怪しい物体が徘徊しているという噂をご存じですか?あの二人が暮らせる場所なんて、そうそうあるものでしょうか
 旧校舎はいずれ取り壊れるという噂が当たり前のように囁かれていますが、未だにその気配はありません。
 僕はね、あの旧校舎は取り壊せない何からの事情があると思っているんですよ。だから、二人はきっとあそこに棲んでいる。僕はそう思ってます。
 そう、最後に面白いことを教えてあげましょう。
 曽我君の家、あの後一度行ってみたんですよ。両親はどこかへ引っ越してしまったのか、空き家になっていました。
 ただ、近くのゴミ捨て場で曽我君に見せてもらった人形が捨ててあったんです。しかし、そのどれもが顔を壊されていたんです。
 曽我君が生んだ少女人形たちの中で、今も息づいているあの瓶詰めの少女だけは温かな笑顔を浮かべ、今も僕の家で眠りについています。イヒヒヒ」
 


 エンディング№080:正しいフィギュアの作り方
 エンディング数 116/657 達成度17%
 キャラクター図鑑 67/122 達成度54%
 イラストギャラリー 62/283 達成度21%

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ネバーランドのリンゴ (スーパーアドベンチャーゲーム)
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 今日ののゲームブックのネバーランンドのリンゴはどうかな?


 嘆きの館の中庭、曲がり角にいる。
 道は西と北に続いている。
  • 西へ行く
  • 北へ行く
 嘆きの館の広間にいる。
 南の壁に沿って2階への階段があり、扉は東と西にひとつずつある。
  • 2階へ行く→人影はないので、階下に戻る
  • 東の扉を開けて奥に行く→一つ前の選択肢に戻る
  • 西の扉を開けて奥に行く
 小部屋で縛られているエスメレーを救うことができた。攻撃ポイントを元に戻す!


 東の扉を開けて奥に行く→北→西→北へ。


 嘆きの館の敷地を出た時、東の空が白々と明けてきた。
  • 食事をする→食料を1個消費して体力ポイント5回復する(初期値を超えない)
  • 西へ行く
 ひたすら西へ。
 ブランディガン川の中州を東西に横切る道の中ほどにいる。
  • 東へ行く
  • 西へ行く
  • 砦に行く
  • 野宿をする
 砦の正門にいる。
 南に進めばブランディガン街道、北へ進めば砦の中だ。
  • 南に行く→一つ前の選択肢に戻る
  • 北へ行く
 砦に入ろうとすると門番がどこからか現れ、何のために砦に入るのかと問いかけた。
  • 「バンパーを退治するために旅する者だ」と答える
  • 「ただの旅人だ」と答える→二つ前の選択肢に戻る
 門番はにやにや笑いながら、「それならエブライン王も歓迎されるだろう」と言って通してくれた。


 砦の広間にいる。
 南と北に通用門がある。東の隅の大テーブルにはこの砦の城主のエブライン王らしいエルクがぽつんと座っている。
  • 東へ行く
  • 南へ行く→二つ前の選択肢に戻る
  • 北へ行く
 エブライン王は何か気に病むことがある様子で、頬はこけ、目の下には青黒く隈ができている。
 それでも無理に笑顔を作りながら「遠来の勇士よ、どうぞ座って食事をとってください。食べている間に寝床の支度も済むでしょう」と言った。
  • 食事をとる→食事に毒が仕込まれており、移動するたびに体力ポイントを1減らす
  • 王に何を悩んでいるか質問する
  • 広間の中央に戻る→一つ前の選択肢に戻る
 半年前、エブライン王の娘カミーリアが砦の裏にあるバラ園の白バラのつぼみを摘みに行ったきり、夜が更けても帰らないことがあった。心配した王は召使に迎えをやったが、これも帰らない。以来、魔に取り憑かれたこの庭園の中に踏み込んだ者は誰一人出てこないとのこと。


 砦の広間に戻り、今度は北へ。
 エブライン砦の裏門にいる。
 北へ進めば砦の裏庭、南に進めば砦の中だ。
  • 南へ行く→砦の広間へ
  • 北へ行く
 茨の生垣に囲まれた庭園の南側の門にいる。
 北に進めば庭園の中、南に進めば砦の裏口だ。
  • 南へ行く→一つ前の選択肢へ
  • 北へ行く
 さすわたし10メートルほどの茨に囲まれた小さな空き地にいる。
 東と南に道が続き、西側には芝が敷かれた小庭が隣接している。
 庭の木陰のベンチに若いエルクの娘が座っているのが見える。
  • 西へ行く
  • 南へ行く→一つ前の選択肢に戻る
  • 東へ行く
 さしわたし10メートルほどの茨に囲まれた小庭にいる。地面には芝が敷き詰められ、庭の東には小道が続いている。
 庭の中央には大きな楓の古木が枝を広げ、楓の根本に据えられた石のベンチにエルクの娘が一人座っている。
 彼女は鼈甲の櫛で髪をすくような姿勢のまま、じっと石像のように静止している。
  • 東へ行く
  • 娘に話しかける→彼女はまったく反応しない
  • 娘にキスをする→彼女はまったく反応しない
 茨に囲まれた小さな空き地に戻って、今度は東へ行く。


 茨に囲まれた直径200メートルほどの円形の広場にいる。
 広場の北東、南、西の方向に小道が続いている。
 広場の中央には大人な背ほどの高さの杭が30本ばかり林立し、それぞれの先端にブーカの生首が刺さっている。真ん中のひときわ高い1本の杭だけは首が刺さっておらず、金のホルンが吊るされている。
  • ホルンを吹いてみる→体力ポイント2減るが、鳴らない
  • 生首を調べる→気持ち悪くなって体力ポイント2減る
  • 北東へ行く
  • 西へ行く→小さな空き地に戻る
  • 南へ行く→小さな空き地に戻る
 直径100メートルほどの茨に囲まれた広場にいる。
 全身を緋色の甲冑で包み、鏡のように磨き上げられた赤銅の楯を持ったブーカが立っており、剣を抜いて身構えている。
  • この庭園から出る方法を聞く
  • 武器と取って身構える
  • 南西に進む→一つ前の選択肢に戻る
 「私の名はマボナクラインといい、この砦の姫君カミーリアの求婚者です」と語り始めた。
 半年前、この庭でカミーリアを見初めたマボナクラインは、聖なるギリドヤ神の金のホルンにかけて彼女を妻にすると誓ったが、彼の求婚が断られため、神罰により美しいバラ園は茨の迷宮に代わり、カミーリアとマボナクラインは閉じ込められてしまった。
 「不用意な近いを立てた償いとして私は庭園の番人となり、彼女を連れ出そうとここに立ち入る者をすべて殺していたのです。強い武人が来て、私を打ち負かしてくれるまではこの呪いは解けません」
 話し終わると、彼は剣を取り直して襲い掛かって来た。


 マボナクラインと戦闘!
 攻撃ポイント:8
 体力ポイント:12
 ダメージポイント=武器ポイント


 戦力ポイント1、ライオンと狼の加護で戦力ポイント+2、カレードウルフ(武器ポイント3+1、すべてのダメージを1にする)で戦闘開始!


 1回目:ダイスが1と1で攻撃失敗。
 竜の鱗の楯のおかげで、ティルトの体力ポイント-1で、残り体力は4。
 2回目:ダイスが1と4で攻撃成功。
 カレードウルフで4ダメージを与えて、マボナクラインの残り体力は8。
 3回目:ダイスが6と6で攻撃成功。
 カレードウルフで4ダメージを与えて、マボナクラインの残り体力は4。
 4回目:ダイスが1と2で攻撃失敗。
 竜の鱗の楯のおかげで、ティルトの体力ポイント-1で、残り体力は3。
 5回目:ダイスが4と4で攻撃成功。
 カレードウルフで4ダメージを与えて、マボナクラインを撃破!


 マボナクラインは「残りは解けた」とうれしそうに叫ぶと、彼の傷ついた姿の輪郭はしだいに薄れ始め、やがてピンク色の霧になって消えた。
 あとに残ったのは鏡の楯だけで、ティルトは所持品欄に加えた。
 キーナンバー2を18にする。


 体力ポイント  
   ティルト①の初期値  17-6-4-2-2
   ティルト②の初期値  18
   ティルト③の初期値  22
 戦力ポイント  
   初期値  0+1
   ライオンの加護  +1
   狼の加護  +1
 武器   武器ポイント
   剣①  1
   ライオンの爪  +1
   カレードウルフ  3+1
   狼の牙  +1
 経験ポイント   0+2
 金貨   4
 所持品  
   食料1個  
   青い卵  
   蚊まんじゅう2個  
   竜の鱗の楯  
   金色の鍬  壁を破ることができるが体力ポイントが2減る
   黄色水晶  37の数字が刻み込まれている
   蜂蜜  
   ドルイドの聖水  異境の魔物を調伏する力がある
   ドルイドの護符  24という数字が記されている縮小の魔法の護符
   魔光の玉  7という数字が刻まれおり、体を透明にする魔光を出す
   青い岩笛  10という数字が彫られている
   ガラスの剣(使用回数1回のみ)  偶数が出たら即死させることができる
   ユニコーンの鬣  
   透明化の護符  81という数字が記されている
   鏡の楯  
 キーナンバー  
   1:マーリンの祝福  23
   2:鏡の楯  18
   3:ヌー  140
   5:靴底にゴムの吸盤が付いた長靴  19
   7:カレードウルフ  1
   12:琴師を撃破  125
   13:ビロードの靴  242
   15:透明化の護符  334
   17:ガラスが丘の竜を撃破  44
   19:魔光の玉  7
   20:ギャラハットの家に泊まる  1
   22:金色の鍬  100
   23:ユニコーンの鬣  189
 魔法  
   62:呪いで姿を変えられた者を元に姿に戻す  呪文を詠唱しながら相手にキスをする
   5:巨大化の魔法  敵の攻撃ポイントを2減らす
   43:火炎魔法  敵の攻撃ポイントを2減らす。カレードウルフ使用時は体力が減る。
   81:透明化の魔法  敵の攻撃ポイントを3減らす。

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 今日のアパシー学校であった怖い話1995特別編はどうかな?


 4週目開始!
 1人目は新堂誠を選択→シナリオ:戦いのゴングがなって→新堂エンディング№19~24を見る
 2人目は荒井昭二を選択→シナリオ:戦下の友情→荒井エンディング№08~10を見る
 3人目は風間望を選択→シナリオ:かぐわしきにおひ→風間エンディング№01:かぐわしきにおひを見る
 4人目は福沢玲子を選択→シナリオ:歪んだ被写体→福沢エンディング№8~11を見る
 5人目は岩下玲子を選択→シナリオ:黒と赤の法悦→岩下エンディング№20~24を見る
 6人目は、細田友春を選択して、シナリオ:トイレの友情→細田エンディング№15:裏切り者はどちらかを見る


 新堂エンディング№22:強さ荒井エンディング№10:戦下の友情風間エンディング№01:かぐわしきにおひ細田エンディング№15:裏切り者はどちらかを見て、7話目に行く。


 シナリオ:蟲毒の地下室


 6人目の話を聞き終え、これからどうしようと思っていると、ドアを開けて日野が入って来た。
 「お疲れ」
 「あ、日野先輩、お疲れ様です」
 「どうだ、取材は無事に終わったか?」
 「はい、ここにいらっしゃるみなさんの分は聞けました」
 「どれ、見せて見ろ」
 そう言って、日野は坂上の取材ノートを手に取り、目を通し始めた。
 「へえ、ずいぶん面白そうな話をしていたんだな」
 「そうですね、みなさん、いろんなお話をご存じで」
 「これならいい記事ができそうじゃないか」
 「あ、でも、実はまだ7人目の方がいらしてないんですよ」
 「そうか」
 「日野、お前ちゃんと7人に声を掛けたのかよ?」と新堂が指摘すると、日野は部室にいる人たちの顔を見ながら指を折って人数を数えだした。
 「あ、あれ?・・・すまん、6人しか声を掛けてなかったようだ」
 「ええ!じゃあ、どうすれば・・・」
 「そんな心配そうな顔をするなよ、坂上。
 よし、こうなったら俺が責任を取って、7話目を話してやろう」


 「今から俺が話すのは、ある呪いの話だ。
 みんな、蟲毒は知っているか?
 蟲毒の作り方には諸説あるが、複数の動物を箱や甕などの密閉空間に入れ、それを地下に埋め、共喰いの果てに生き残った1匹を用いる、という大まかな流れは変わらない。
 箱に閉じ込められる動物を種類は、サソリ、ヘビ、ヤモリ、蝦蟇、ムカデ、クモなんかが一般的だ。共通点はみんな毒を持った生き物だというところか。
 互いの毒を喰らいあううちに、最高の強まった毒性が生き残りの一匹に宿り、人を呪うにはもってこいの生物が誕生するんだそうだ。
 だがな、実は毒性のない動物でも蟲毒は可能らしい。その場合は、殺されることや、喰われることへの怨念が積もり積もって、生き残った一体に強い呪いのパワーが宿るというわけだ」


「かつて、この学校のある男子生徒が蟲毒を試したいとい衝動に取り憑かれた。名を仮に君塚としておこう。
 君塚は充分に恵まれていたから、誰かを呪ったり自分を幸せにするために蟲毒を利用しようと考えていたわけではない。蟲毒という呪法に対する、漠然とした憧れや好奇心に取り憑かれたのさ」


 君塚は小さい頃から、自分より弱い生物が苦しむ様子を観察するのが好きだった。
 弱ったカマキリを蟻の大群に襲わせたり、蜘蛛の巣にかかった蝶が食われる様子を観察したり、そういう弱い生き物を見て自分が優越感を得ることだけが、唯一の心の慰めだった。
 そんな彼が、蟲毒という呪法が存在することを知り、それに執着したのは、必然ともいえた。
 自分の意思に反して、真っ暗な甕に閉じ込められ、飢餓に駆り立てられて互いを喰らい合う哀れな動物たち。そんな凄惨な状況を想像するだけで、彼は眠れないほど興奮した。
 その上、共喰いのたびに毒や恨みが勝利者の体内に蓄積されて、最終的には憎悪のいかたまりのような生物が完成する、という図式にも、美学を感じて止まなかった。
 そして、長い年月、そんな妄想を弄ぶうちに、自分の手で蟲毒を実現させてみたいという欲求に遂に勝てなくなった。
 しかし、君塚は虫などを集めるうちに実につまらない行為だということに気がついた。
 まず箱を地中に埋めて結果を待つ以上、呪法が成就される過程をその目で見ることができないことが不満だった。
 それに、うまいこと蟲毒の生物を誕生させたところで、昆虫や両生類の毒性や恨みなどたかが知れている。
 そして彼は、どうせなら高度で複雑な感情を持つ生物で蟲毒の実験を行い、その一部始終をこの目で見るべきだ、という妄念に取り憑かれてしまった。
 そんな生き物は、ひとつしか存在しない。そう、人間だ。
 君塚は、おそらく一度きりしか行うことができないであろう大切な実験のために、2年の歳月をかけて慎重に準備した。
 人を材料とした蟲毒を行おうと思い立ったのが、1年生の春。彼が目をつけた場所は、この学校の旧校舎だった。
 そして、彼は何度が下調べをしているうちに、人を閉じ込めるのに持ってこいの地下室を見つけた。
 そして、3年生の夏休み直前になって、それはようやく実行に移された。


 夏休みに入ったばかりの蒸し暑い日、君塚は学校に7人の生徒を呼び出した。
 集められたのは5人の男子生徒と、2人の女生徒。
 その日まで互いの顔すら知らなかった7人には、ある共通点があった。それは、根っから怖い話が好きだ、ということだ。
 君塚に百物語をするのにぴったりの場所があると誘われて、彼らは旧校舎へと向かった。


 君塚は旧校舎の階段の先にある地下室へと、7人を案内した。
 しかし、最後の一人が地下室への階段を降り切ったところで、背後で鉄製のドアがバタンと閉まり、無情な掛け金の音が地下室に響き渡った。
 「おい、君塚、なにやってんだよ!」
 「鍵がかかっている!」
 7人はあらゆる手段を試した後、ようやく逃げ場がないことに気づいた。
 改めて室内を見ると、むき出しのコンクリートが四方を固めているだけの、実にそっけない部屋だ。照明は天井の中央に裸電球がぽつんと点いているだけで、四隅が翳るくらいに頼りない。
 他にあるものといえば、部屋の隅にダンボールが一箱。壁が分厚いこと、ドアが頑丈なこと。
 脱出口にはならないものの、空気取りの穴が開いていることなどを確認した彼らは、藁にも縋る思いでダンボールを開けた。
 まず水。7人で分けると3日持つか持たないかの量だった。
 あとは、包丁、ナイフ、ボウガン、縄、アイスピック、ノコギリ、釘、トンカチ、鉄パイプ、毒入りのビン、鎌、カッター、ナックル、竹刀という武器の数々。
 その中の一人が細い釘を拾い上げ、階段を上がり、ドアの前にしゃがみこんだ。そして、鍵穴に釘を差し込み、ピッキングを試みた。
 「ぎゃ!!!」
 ヒステリックな絶叫をあげたかと思うと、体が不自然にのけぞり、痙攣しながら、階段を転げ落ちた。
 駆け寄った6人が見たのは、妙な角度に首がねじ曲がった男子生徒の姿だった。
 混乱を制するかのように、どこからともなく声が響いてきた。
 「鍵穴には電流が流れているんだ。触らない方がいい」
 それは、他ならぬ君塚の声だった。よく見れば、天井の一辺にスピーカーが供えつけられていて、声はそこから聞こえて来た。
 君塚は、人間を用いた蟲毒を思いつき、ここにいる人間で実践しているのだという、自分の野望を語って聞かせた。
 「蟲毒は憎悪を喰らいあって膨らませることで完成される呪法なのだから、君達には本気で殺し合ってもらわなくてはならない。
 誰か最後のひとりになるまでに、ドアを開けるつもりはない。様子は監視カメラとマイクで常に探っている。グッドラック」


 通信が切れそうになったので6人は一斉に騒ぎ立てたが、君塚は沈黙を通した。
 しかし、そのうちの一人が、口にした疑問に君塚は答えた。
 「なあ、どうして俺たちなんだ?」
 「蟲毒は毒や恨みなどの負のエネルギーを、互いに食わせることによって増幅させ、吸収させ、ひとつに集めることで完成される。
 ならば、人間でも同じく強い毒性を持つ者がいいだろう。だから君達を選んだんだ」
 「どういうことよ!」
 「君たちの共通点はな、犯罪者であることだ。万引きした者、カンニングした者、嘘ばかりついている者、親を欺いた者、親友を裏切った者、喧嘩で相手に重傷を負わせた者、恋人を死に追い込んだ者・・・」
 君塚はそう言うと、マイクを切った。


 君塚は6人の監視を行うため、地下室の上の教室に機材を持ち込んでいた。機材の一式は教卓の影にうまく隠し、配線も巧みに瓦礫になじませたので、深夜の見張りが懐中電灯でひと撫でしたくらいじゃ見つからない。
 マイクを切ったあとも、彼は興味深くモニターを見守っていた。


 最初の動揺から立ち直った6人は、必死に励まし合いながら、状況を打開する方法について話し合っていた。
 彼らの荷物は、君塚が引き入れる際にうまいことを言って、上の教室に置き去りにされていた。
 今彼らの手元に役に立ちそうな道具は何もないが、それでも彼らは諦めず、ドアに体当たりし、壁を叩き、空気取りの穴から大声で助けを求めていた。
 しかし、地下室のドアは分厚く、コンクリートの壁は厚く、彼を外界から完全に隔離している。空気取りの通路からも、外部に声は届かない。


 やがて自分たちの無力さを悟った6人は、観点を切替て、ここでの過ごし方についての検討を始めた。
 まず彼らは水を6等分して各自に配った。
 それから部屋を8等分にして、その中の6区画は各人のための空間、ひとつはトイレ、残ったひとつは武器庫兼、細田の死体置き場に割り当てた。
 部屋といって、仕切りなどはない。包丁で床に境界線を刻んだだけの、子供の陣地ごっこみたいなものだ。
 それぞれの部屋に収まった各人は、もう語る言葉もなくして膝を抱えた。
 長い沈黙の果てに、ぽつんとだ誰かが呟いた。
 「それにしても、なんで水なんて置いてあったんだろうね。
 だってさ、僕たちに殺し合ってほしいんなら、命を永らえさせるような道具は必要ないだろうに」
 何人かも黙ったまま俯いた。そう、中途半端に残された希望は、いさかいの種になるということに気づいてしまったのだ。
 もし、水を手に入れて3日生き延びることができるならば、4日目以降も生き残りたいを願う気持ちが強まるだろう。例え、他人を押しのけても・・・


 君塚は何も起きないので飽きてしまった。
 そして、監視をビデオ録画に任せて、旧校舎を抜け出して帰宅した。
 さらに方々に電話を掛け、今日閉じ込めた面々が帰宅しない理由をでっち上げることも忘れなかった。
 君塚は閉じ込めた連中の部活の先輩や担任の教師に成りすまして、「部活動で数日泊まり込む」「友達の家に厄介になる」とか、適当な理由を並べ立てた。


 次の日、朝になると君塚は急いで旧校舎に向かった。
 そして、旧校舎に着くと、教室で急いでモニターに見入った。そこには驚くべき光景が映し出されていた。
 閉じ込められた6人は、車座になって談笑していたのだ。
 だが、見ていくうちに君塚は次第に笑みを浮かべ始めた。談笑している彼らの様子は、演技をしているかのようにどこか不自然なのだ。
 「作り笑いか」
 君塚はモニターの前で頬杖をつきながら、成り行きを見守ることにした。
 皆、衣服も髪を乱れだして、目の下には青黒い隈がが絶望の影のように貼りついていた。
 室内の様子で変わったところといえば、武器を入れてあったダンボールが昨日トイレと決められた部屋の隅に移動させられたことぐらい。
 ダンボールの中に入っていた武器は、室内を8等分したうちのひとつ、死体置き場に放り出されていた。
 そう、あのダンボールに用を足すことにしたようだ。
 君塚はしばらく室内の茶番劇を見つめていたが、やがて立ち上がり、どこからか持ち出してきたラジカセをマイクの前にセットした。
 そこから流れ出たのは、当時人気のアイドルが歌うポップスで、スピーカーの音量を上げて、ガンガンに流した。
 6人は突然鳴り響いたアイドルソングを無視しようと努めたが、やがて限界に達した。
 それまで楽しげに笑い話をしていた一人の女の子は、耳を押さえて絶叫し始めた。
 それをきっかけに、他の奴を叫び始め、室内は狂乱に支配された。


 さらに君塚がモニターに注目してみると、一人の生徒の様子がおかしくなった。ある男子生徒が手足を投げだし、床の上で痙攣している。
 みんなが駆け寄って介抱すると、彼は苦しい息の下、必死に「自分のズボンのポットにある薬を飲ませてくれ」と訴えた。
 近くの女子生徒が、その男子生徒のポケットに手を入れた。
 「ないわ、そんなもの!」
 彼はまじまじと女子生徒の顔を見つめ、震える手を自分の左胸にあてがった。やがて、全身が弓なりになり、強張っていき、最後にガクリと力が抜けた。
 彼が息を引き取るまで、意外と時間がかかった。
 そうして、残りは5人になった。
 君塚はここで家に帰った。


 翌朝、旧校舎のモニターを覗くと、なんと2人もの死者が出ていた。
 男子生徒と女子生徒が一人ずつ。ふたつの死骸は、おそらく死亡時の状態のまま転がっていた。
 男子生徒は胸に刺さった包丁を抜きかけて息絶えたらしく、柄に手を絡ませ、苦悶の形相で空を睨んでいた。
 女子生徒もまた、だらしなく開いた口の端に泡を吹き、裏返った白目を血走らせて硬直していた。彼女のそばには飲みかけのペットボトルが倒れて水が零れていた。おそらく中毒死だ。
 残された3人は、男子生徒2人と女生徒1人。その空気には、昨日までは伺えなかった猜疑が満ちていて君塚を喜ばせた。
 「ねえ、どっちが殺したの」と女子生徒が問うと、
 「知らねぇよ。お前の悲鳴で目が覚めたら、こんなことになってたんだよ」
 「僕も同じです」
 そのあとには重苦しい沈黙が満ちた。


 「カタつけようぜ、もう」
 一人の男子生徒は立ち上がり、いつ飛び掛かってきてもおかしくないほど危険な雰囲気を放っていた。
 「二人は死んで、一人は自由だ。それが誰かを決めればいいだけだろ。さっさと解決しようぜ」
 男子生徒がポケットに突っ込んだ手を抜くと、いつの間に武器庫から調達してきたのか、ナックルが嵌められていた。
 「体格差とかあるからさ、ハンデはくれてやるぜ。
 刃物とかわんさかあったよなあ。お前ら好きなの選べよ」
 女子生徒はこの申し出に頷いたが、もう一人の男子生徒は「嫌です」と言った。
 「おめえ、なんて言った?」
 「僕にとって一番不愉快なのは、閉じ込めたヤツの思惑通りに、蟲毒が成されてしまうことです。ですから、殺し合いは断ります」
 「正気か、お前?」
 「あなたは悔しくないんですか?僕らをこんな目に遭わせたあいつの望む通りに行動して」
 なんて穏やかに言い張って、へらへら笑っていた。
 ナックル男はゾッとしたように拳を引っ込め、呟いた。
 「コイツ、狂ってやがる・・・」
 狂いはじめた男は、まだブツブツ呟いていた。
 「僕の感情は僕のものですよ。誰かにくわせるなんて、まっぴら、ごめんです」
 その時、事態を静観していた女子生徒が突然、きゃっと短い悲鳴を上げた。
 彼女の視線の先にあったのは、死体置き場に重ねられた二つの死体だった。いつの間にか現れたのか、死体に取り憑いて腐肉をかじっている数匹の鼠を見つけ、おののいていた。ナックル男は、狂人を解放し、死体に群がるネズミを追い払い始めた。
 何事もなかったかのように、口をつぐんで膝を抱える狂人。
 かじられた死体を見ないようにして、へたりこむ女子生徒。
 そして今日生じた2体の死体を死体置き場に片付け始めるナックル男。
 一通りのことが終わると、密室にはまた、長い停滞が待っていた。

 君塚はこの日は、旧校舎に泊まり込むことにした。
 一度家に帰り、母親が作ったハンバーグを食べ、夜食用に持たせてくれたサンドイッチを持参して、彼は夜の旧校舎に戻って来た。
 深夜の2時を回った頃、女子生徒の悲鳴が聞こえて、君塚は眠りから覚めた。
 急いで画面を見ると、狂人が倒れていて、他の2人が取りすがっていた。体を揺さぶっても反応がない。
 そのうち、女子生徒が、狂人の死体の傍らに転がるペットボトルを手に取った。
 「また毒で死んだってのか」
 「そうね、自殺だったみたい。ほら、見て」
 女子生徒はペットボトルにカッターで刻まれた狂人の遺書らしきものを見つけ、読み上げた。
 「ぼくはにんげんでいたい
 心をくわれることほどおそろしいことはない」
 狂人の死体を片付けた後、二人は部屋の対角に座り込み、ぼんやりと視線をさ迷わせていた。
 結局、これまで人が殺される決定的な瞬間を見逃し続けた君塚は、ここでどうしても生の殺し合いを目撃したかった。
 残った二人の体力も限界だろう。放っておくと、殺し合いをする前に衰弱死する可能性も出てくる。
 あれこれと頭を悩ませた挙句、彼はシンプルな解決方法を見つけた。
 君塚は、スピーカーのスイッチを入れ、彼らに話しかけた。
 「今、空気穴の出口を塞いだ。空気が切れる前に決着を付けろよ」
 ナックル男がふらつく足で面倒くさそうに立ち上がった。
 「なあ、どうする?」
 女子生徒は無言のまま、なんとか立ち上がり、おぼつかない足取りで足元に落ちていたカッターナイフを拾った。
 突然モニターの光が消えて、真っ暗で何も見えない。
 君塚は動転し、電源や配線を確認した。調べている最中も、ヘッドフォンからは悲鳴は物音が聞こえてきて、事態を把握できずにおいてゆかれることに焦った。
 混乱に震えながら歩き回るうちに閃いた。地下室の唯一の光源、裸電球が切れたんだろう。
 君塚は音を頼りに室内を探ろうと、ヘッドフォンを強く耳に押し付けた。
 ついさっきまで争う物音が聞こえて来た室内は静かだったが、かすかに呼吸音が聞こえる。
 君塚は、ついに蟲毒が完成したのだ、と確信した。
 すぐさま地下室に向かおう、として踏みとどまった。君塚はふと、今まで録画していたビデオの存在を思い出したのだ。


 さて、君塚はどうしたと思う?
  1. ビデオを確認した→日野7話目エンディング№30:かくれんぼ
  2. すぐに地下室に向かった
 結局、いても立ってもいられなくなって、君塚はすぐさま地下室に向かったんだ。電灯が消えていることを思い出して懐中電灯を握りしめたのが最後の理性だった。
 あとは、喜びをこらえきれずに奇声を上げながら、弾む足取りで廊下を駆け抜けた。
 長い年月をかかってこしらえた、自分だけの蟲毒なんだ!


 君塚はついに地下室の扉の前に行きついた。
 開錠し、ドアを開くと予想よりずっとおぞましい悪臭が吹き付けて来た。複数の人間が分泌した、垢、汗、糞尿。何よりも強いのは腐敗臭だ。
 その臭いに耐え切れず、君塚はまず吐いた。そして、めまいと戦いながら階段を降りた。懐中電灯で足元を照らし、一方でモップの柄を慎重に構えながら。


 「なあ、お前、生き残ったのはどちらだと思う?」
  1. 男→日野7話目エンディング№31:蟲毒の地下室
  2. 女→日野7話目エンディング№33:新月日野7話目エンディング№34:蟲毒の呪い
  3. わからない
 君塚が地下室に入ってみると、そこにはナックル男と女子生徒の無惨な死体があった。どんな殺し合いをしたんだか、二人とも全身血まみれで傷口もわからないくらいだ。
 君塚も異臭の立ち込めるこんな部屋に、長居はしたくないので、蟲毒が仕上がっていないことに項垂れながら、さっさと地下室をあとにした。


 君塚は何日かかけて機材を撤去し、死体を地下室に閉じ込めまま、普段の生活に戻った。
 数年かけて準備した蟲毒が失敗に終わり、彼は軽い虚脱状態に陥っていた。燃え尽き症候群だった。
 しかし、蟲毒の過程で人の死は観察できたのだから、それなりの達成感を得たと満足しなければいけない。
 それに、やり方はわかったので、いつか機を見て、またやり直せばいい、と不穏なことを考えて自分を無理やり納得させることにした。


 この一件が終わってから、君塚は普通に夏休みを過ごしていたのだが、これが恐ろしいくなるくらいツイていた。
 実家のじいさんを訪ねれば、小遣いをたんまり渡され、応募した懸賞がことごとく当たり、コンクールに入賞し、挙句の果てには、憧れていたクラスメートが恋人になった。
 そのすべてが、あの実験の後、一月も経たないうちに実現されたのだ。
 君塚は幸福の絶頂でのぼせ上って、蟲毒の一件は記憶の底に埋もれて行った。


 そんなある日、ぐっすりと眠っていた君塚は、妙な息苦しさを感じて目を覚ました。
 胸も腹も手足も、巨大な何者かが乗っているように圧迫され、自分の意思では少しも動かすことができない。呼吸する空気にも、まとわりつくようなねっとりした重さを感じた。
 金縛りにあるのは、初めてだったので、恐怖半分、物珍しさ半分で、わずかに動く首を折り曲げて、胸元を見た。
 「うわああ」
 何が怖いかもわからないまま、君塚は反射的に悲鳴をあげる羽目になった。そこにあったのは、無数の赤い光点だった。一斉に悪意をたぎらせて、暗闇の中でギラギラと光っていた。
 血を固めたような色合い、どう猛な輝きだけでも驚かされるには十分だったが、よくよく見れは、それは血走った獣の眼球だと知れた。
 ということは、自分の体はこの動物どもに乗っ取られているせいで、動かないのだ。
 視界狭しと並んだ目は、ぎっしりと彼の身を覆いつくす獣の数を語っている。飢えと憎悪に輝く瞳の毒々しさは、君塚に向けられた殺意と食欲を表している。
 「誰か、助け・・・ごふ!」
 助けを求めた君塚の口に、一匹の獣が飛び込んだ。
 次の瞬間、喉の奥にパッと熱が生じた。熱は、ホースの破れ目から噴き出す水のような勢いで広がり、実際に耐えがたい圧迫感で気道を塞いだ。
 続いて発狂するほどの痛みが襲ってくる。
 喉奥の柔らかいところを食いちぎられたんだ。
 そう気づいた朝比奈は完全にパニックに陥った。夢中で手足を振り回す。いつの間にか、全員にかかる重圧が薄まり、動けるようになっていたが、それは好転なんかじゃなかった。
 指先に、腕に、肩に、胸板に、腹に、太ももに、首に、頬に・・・・ぶつぶつぶつっと肌の弾ける感触があり、それはたちまち激痛に変わっていった。
 無数の獣は朝比奈の体に群がり、好き勝手なところから喰らい始めていた。獣特有の貪欲さで、なりふりかまわない野生の勢いで、目の前にある肉を噛み千切る。
 激痛と、出血による寒気と、恐怖と、心細さと、絶望感。様々な負の感覚に引き裂かれた朝比奈には、もう疑問を浮かべるだけの思考なんか残されていなかった。
 なぜこんな目に遭わなければならないのか。この獣たちは一体どんな正体で、どこからきて、何の目的で自分を狙ったのか。恨むとすれば、誰を恨めばいいのか。
 君塚の肉体は、1時間とかからずに白骨となった。骨も削られ、食い散らかされて、血の染み込んだシーツの乱れなど、その場に描かれた地獄絵図が断末魔の苦しさを物語っていた。


 「君塚の無惨な死にざまの原因は、本人にある。お前、蟲毒にはどんな力があるか知っているか?実はな、人に利益をもたらすんだよ。
 飼っているだけで、幸運がばんばん舞い込んでくる。特に金銭関係については、使い切れないほどの富が再現なくもたらされる、と言われているんだ。
 もちろん無償で幸福が得られるほど、甘いものではない。定期的に生贄を捧げないと、飼い主を喰ってしまうのさ。
 蟲毒は常に腹を空かせているからな。だから、結局はその習性を利用して、呪いたい相手に送られるために生み出される魔物なのさ。
 もうわかっただろう、君塚の幸運続きは、実は蟲毒の恩恵によるものだったんだよ。
 さて、君塚本人も気づかないうちに、蟲毒はどこで憑いたんだろうな?
 地下室で行われた儀式で、7人の学生は全員死んじまって、蟲毒は誕生しなかったように思えたが、実は飛び入りで参加した奴が戦果をさらっちまっただけなのさ。
 そう生き残りの人間を齧り切ってとどめを刺したのは、あそこにいたネズミだ。
 最後の一人が男の方だったか女の方だったかは知らないが、衰弱して弱り切ったところを襲われて、到底逃れようがなかっただろう。
 そうして、7人分の毒を吸い込んで、ネズミは立派な蟲毒となった。そして、主人である君塚のために、けなげに恩恵をもらたしていたんだが、君塚はそんなからくりに気づいていないからな。圧倒的な幸運に鼻の下を伸ばすだけで、生贄を捧げようとはしなかった。だから、飢えた蟲毒のネズミたちに逆襲された、というわけさ。
 蟲毒が飼い主を喰って、この話は終わるけども、飼い主を失った蟲毒がその後どうなるのかは、俺にもわからないんだ。
 呪いが解けて、ただの動物に戻るのか。それとも毒そのものの厄介な存在のまま、他者を喰らいながら生きているのか、いずれにしろ、巻き込まれたくないもんだな。
 では、今度こそ俺の話は終わりだ」
 「では、今日の会合は終わりとさせていただきたいと思います。皆さん、今日は遅くまでありがとうございました」
 新堂が席を立ったのを皮切りに、語り部の皆はそれぞれに別れの言葉を口にしながら部室を出て行った。そして、後には坂上と日野だけが残った。
 坂上がテーブルの上を雑巾で拭いていたら、日野が声をかけてきた。
 「お疲れ、坂上」
 「先輩、お疲れ様です」
 「今日はもういいぞ。後は俺が片付けて、戸締りをしておく」
 「でも、悪いですよ」
 「いいんだ。俺はまだやらなければいけないことがあるからな」
 「そうですか。ありがとうございます」
 「ははは、気にするな。お前は早く帰って、今日の話を忘れないうちにまとめておくといい」
 「はい、それではお先に失礼します」
 坂上は日野の言葉に甘えて、一足先に部室を後にした。


 もうすぐ家に着くというところで、坂上は重大なことに気が付いた。
 (今日の会合の話を記録していたノートを、部室に忘れてしまった。・・・仕方ない、今から学校に引き返そう)


 夜の部室棟の中、新聞部の部室だけに、ぽっかりと明かりが点いているのが見えた。
 職員室によって、忘れ物を取りに来たと言えば、鍵を開けてもらえるのだろうと思ったが、わざわざ遠回りをするのが面倒くさかったので、坂上は閉じられた門を乗り越え、直接部室棟に向かってグラウンドを走った。


 部屋のドアに手をかけようとして、それが少し開いていることに気づいた。廊下に明かりが漏れている。
 何気なく耳を澄ますと、中から聞きなれないカリカリという音が聞こえて来た。坂上はドアを開ける前に、こっそりと中を覗いてみることにした。
 中に立っている人物は、窓に背を向けていた。
 背格好こそ日野に似ていたが、首から上はあきらかに違う。
 その人物の首筋から頭にかけては、細かい灰色の毛でびっしりと覆われていた。
 そして、頭の横に生えている薄い大きな耳。それはまるで、人の体にネズミの頭が乗っているようだった。
 ネズミにすげ代わっているのは、頭部だけではなかった。シャツから伸びた腕も、よく見ると獣の剛毛に覆われている。そして、何かをしきりに齧っているのだ。
 ネズミ男の腕を末端まで目で追った坂上は、危うく悲鳴をあげそうになった。肘から手首まで何かに濡れたようにペッタリと毛が寝ているのだ。それはヌラヌラとして、やけにどす黒い。
 その液体の正体は、怪物が手に握っているものが示していた。・・・人間の足で、切り口は無理やりに引きちぎったかのように、肉がかぎ裂きになってぶら下がっている。
 ネズミ男は戦利品を嬉しそうに目の前にかざし、やがてむさぼりついた。廊下にまで、ベチャベチャという湿った咀嚼音が響き始めた。
 坂上は震える足に力を込めて、そろそろと一歩ずつゆっくりと恐怖の源から遠ざかった。


 校門が見えてきて、坂上はようやく自分が安全な場所まで逃げ延びたことを確信した。
 坂上は門の柱に隠れながら、部室棟の方をそっと覗いた。そこにはまだ、明かりが点いていた。
 何者かが追いかけてくる気配はなかった。坂上は疲れ切った足を一歩、また一歩と意志の力で動かしながらのろのろと帰路を辿った。


 坂上は重い体をベッドに横たえ、天井を見つめながら、あのネズミ男の正体や、ヤツと蟲毒の話との因果関係なんかを考えていた。
 それよりも真剣に考えないといけないのは、いかにして新聞部を穏便に辞めるか・・・
 そして、ネズミ男の姿を目撃してしまったことを上手く隠し、先輩と距離を取りながら、平穏は日々を取り戻すか。ただ、それだけだった。
  
 日野7話目エンディング№32:先輩の正体
 CGギャラリー:51/124
 81:イケニエヲ・・・
 82:晩餐

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 今日のかまいたちの夜×3はどうかな?


 談話室には相変わらず真理と春子しかいないかった。
 「いかがでした?」と、春子が聞いてきた。
 「わかりません」と、透が答えると、
 「なんかあったんかいな?」と、香山が尋ねる。どうやら、何もしらされていないようだ。
 「美樹本さんが、誰かに襲われたんですよ!
 それが誰も見ていないんです、美樹本さんだけしか」
 「それで、怪我はひどいんか?」
 「わかりません。今、小林さんやみどりさんが手当てをしてくれてるはずなんですけど」
 「まさか、わしらを一人ずつ順番に殺していこう、っちゅう訳やないやろな」
 「なんでそんなことを」
 「そやけどみんな殺しといたら、吹雪が止むのをこの中でのんびり待てるやないか。おまけに通報する奴もおらへんようになるんやから、逃げる方法かてゆっくり考えられるわな」
「そんなのひどすぎる!」と、真理が叫んだ。
 透は、香山が言っていることが正しいように思えてきて、真理を落ち着かせるために、
 「たとえそうだとしても、外に出ない限り大丈夫さ。なるべく一緒にいて、一人にならないようにしていれば」と言ったが、真理が反論してきた。
 「そんなこと言ったって、電話は通じないし、外に出ないでどうやって助けを呼ぶの?」
 「とにかく、朝まで持ちこたえれば大丈夫さ。あの寒さの中、朝まで生きていられるわけがない」
 「だったら、なおさら死に物狂いで襲ってくるんじゃないの?」


 そうこうしているうちに小林夫妻が2階から降りて来た。
 「どうですか?あの人の具合は」
 「一応、意識は戻った。でも、何も見てないそうなんだ。いきなりがつんとやられたらしくねて」
 「どういう状況だったんですか?」
 「あの吹雪じゃ、外に出てすぐあの2人とはぐれてしまってね。次に見つけた時は倒れていたんだよ」
 「それで、もう大丈夫なんですか?」
 「めまいがするって言ってたから、脳震盪を起こしている可能性があるだろうが、しかし、それは医者じゃなきゃわからんことだしな」
 「さっき見たときは頭から血を流してと思ったけど、右、左、どっちだったかしら?」と、真理が質問してきた。
 「右のこめかみのあたりだが」
 「右のこめかみを後ろから殴られたわけね。ということは犯人は右利きね。
 だって犯人を見てないんでしょ?だったら後ろからに決まってるじゃない」
 後ろからだとすると、ますます俊夫が怪しくなってくる。


 そんな話をしていると、俊夫がやってきたので、透は言った。
 「前じゃなくても、横や上からかもしれないさ」
 俊夫は何食わぬ顔でソファに座って、言った。
 「オーナー、美樹本さんの具合は?」
 「素人目には大したことなさそうだが、脳内出血でもしてたら、翌朝ポックリってことになりかねんから安心はできんよ」
 「で、犯人の顔は?」
 「見てないそうだ」
 「そうか、でもこれから犯人はどんな行動に出るかわかったもんじゃない。みんなできるかけ一緒にいたほうが・・・
 あれ?女の子たちは?みどりさんも見えないみたいだけど」
 「篠崎君は先に降りて来たと思ったんだが?
 女の子たちもトイレに行っただけにしては遅すぎるな」と、小林さんが言った。
 「みどりさんは降りてきてないわよ」と、真理が言った。
 「まさか死体のある部屋に行ったんじゃ・・・
 何か気になることがあると言ってたんだ。見るようなもんじゃないないから、やめとけって止めたんだが」と、小林が言うと、俊夫は立ち上がって言った。
 「呼んできますよ」
 すると、真理が、「あたしが行くわ。彼女たち寝てるかもしれないし」と言って、さっさと2階に上がってしまう。
 透が、真理の様子を見に行こうと立ち上がると、真理はさっさと降りて来た。

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 今日のかまいたちの夜×3はどうかな?


 15章:決死隊


 突然、小林が立ち上がり、「外を調べてくる」と言った。
 「どうしてですか?」
 「何か痕跡があるかもしれないじゃないか」
 「そんなのあったとしたって、この雪じゃとっくに消えてますよ」と俊夫が言った。
 「そりゃそうだが、殺人犯が戻ってくるかもしれんというのに、何もしないでいるわけにもいあんじゃないか」と、小林は苦々し気に行った。  俊夫が、「香山さんもいっしょに行きますよね?」と、言ったが、
 「でも、外は寒いやろ。わし、寒いのは苦手なんや」と、香山は答えた。
 結局、小林、俊夫、美樹本の3人で外を見て回ることになった。
 3人は着替えのため一度部屋に戻り、5分ほどして降りて来て、外へ出て行った。
 しばらくして香山が「携帯電話、試すだけ試してみよ」と、言って2階へあがって行った。


 16章:襲われた美樹本(←15章B)


 「あたしたち、トイレに行ってきます」と亜希が言うと、3人は固まって2階へ上がって行った。
 彼女たちの姿が見えなくなった時、ベルの音が響いた。
 「あら、裏口から」と言って、今日子は走って行ったので、透と真理は後を追いかけた。
 裏口で今日子がドアを開けると、小林たちが入って来た。
 「血だわ」と、真理が、美樹本を指さして叫んだ。
 美樹本のこめかみに血がにじんでいる。
 「とにかくベッドまで運びましょう。みどりちゃんは、救急箱を用意して」と、今日子はできぱきと命令していく。
 透は小林といっしょ美樹本を担いで、2階の本人の部屋まで運んだ。
 本人をベッドに横たえると、救急箱を持ってきたみどりと今日子が手際よく傷を消毒し、カーゼを当てた。


 これ以上手伝えることがなかった透が部屋を出ると、香山に出くわした。
 「電話、どうでした?」
 「やっぱりあかんわ」

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 今日のぽこ あ ポケモンはどうかな?


 スタンプカードから、2100コインをゲット。


 ショップで、ガーデンベンチ、えのぐ・あか5コセット、しっとりいけがきのタネ5コセット、アンティークどけい、レアポケメタル、エレガントなはなのタネ5コセット、チリソース5コセット、エレガントなはなのタネ5コセット、はなびだま・あか10コセット、ナチュラルなチェスト、きのみなケース、リゾードなこしかけ、かべかけフラワー、いわばのはなのタネ5コセット、かわいいいけがきのタネ5コセット、げんきないけがきなタネ5コセット、フードカウンター、マグカップ、えのぐ・みどり5コセット、てつのラック、木のついたて、レースマット、キュートなテーブル、きのみなカベかざり、いわばなはなのタネ5コセット、のっぽなうえ木、おんぷマット・ファ、ポケメタル20コセットを購入。


 ジャガイモのタネ、ナゾのせきばん、♪シュートシティをゲット。
 日がわりチャレンジ:オタカラをほりだそう!をクリアして、200ライフコインをゲット。


 日がわりチャレンジ:つたひもを集めよう!をクリアして、200ライフコインをゲット。
 日がわりチャレンジ:はっぱを集めよう!をクリアして、200ライフコインをゲット。
 チャレンジ:てつを集めよう!④をクリアして、200ライフコインをゲット。
 チャレンジ:いしを集めよう!⑤をクリアして、300ライフコインをゲット。


 とりひきで、キュートなソファをゲット。


 ドンヨリうみべの街から、エリアゲートをオープンして、キラキラうきしまへ。
 ココガラと知り合う。


 オフィスのデスクのレシピ、ポップなベッド、再開タマムシデパート、おそうじセット、きいろいこやキット、たくましいはなのタネ、とあるハカセの日記5、とあるハカセの日記6、パイプイス、わたのゆかのレシピをゲット。


 木かげのピンクの草むらを蘇らせて、ニャオハ、ドラメジャ、サナギラスが出現!
 フワフワな花畑を蘇らせて、ロコンが出現!
 ピンクの草むらを蘇らせて、ナックラー、チルット、ビブラーバが出現!
 工事現場のはつでん所を蘇らせて、ローブシンが出現!
 うるおうフワフワな花畑を蘇らせて、ミニリュウが出現!
 自然の中のマーケットを蘇らせて、ライチュウが出現!
 木かげのフワフワな花畑を蘇らせる。
 勉強スペースを蘇らせて、ラルトスが出現!
 土管の秘密基地のヒントをゲット。
 報酬のこうぐセットのレシピをゲット。


 キラキラうきしまの街のポケモンセンターのパソコンを起動したら、環境レベルが2になった!


 ショップから、バッグ整理のコツ:達人、カベかけかがみのレシピを購入!


 ピカピカ洗面所を蘇らせて、バリヤード、マネネが出現!


 チャレンジ:ポケモンを探そう!⑰をクリアして、500ライフコインをゲット。
 チャレンジ:生息地をつくろう!⑮をクリアして、500ライフコインをゲット。
 チャレンジ:家具や飾りなどを置こう!①をクリアして、100ライフコインをゲット。
 チャレンジ:家具や飾りなどを置こう!②をクリアして、150ライフコインをゲット。
 チャレンジ:自分の家を作ろう!をクリアして、500ライフコインをゲット。
 ココガラのおねがいごと:家をけんちくしよう!をクリア。


 ニャオハから、うるおうピンクの草むらのヒントをゲットして、蘇らせて、ケロマツが出現!


 キラキラうきしまの街の環境レベルが3になった!


 ケロマツから、水辺の小舟のヒントを聞いて、蘇らせて、カイリューが出現!
 報酬の、やまほりどうぐのレシピをゲット。


 メタモンが、かっくうを習得!


 モジャンボはかせのおねがいごと:空の飛び方を教わろう!をクリア。


 はっぱ+かいそう→かいそうサラダを料理。


 ナックラーのおねがいごと:料理したものをあげよう!
 ヒメリパンをあげてクリアして、かいそう×5をゲット。


 カイリューのおねがいごと:カイリューについていこう!
 かっくうでカイリューについて行き、隣の島まで飛んでクリア!

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 今日のアパシー学校であった怖い話1995特別編はどうかな?


 4週目開始!
 1人目は新堂誠を選択→シナリオ:戦いのゴングがなって→新堂エンディング№19~24を見る
 2人目は荒井昭二を選択→シナリオ:戦下の友情→荒井エンディング№08~10を見る
 3人目は風間望を選択→シナリオ:かぐわしきにおひ→風間エンディング№01:かぐわしきにおひを見る
 4人目は福沢玲子を選択→シナリオ:歪んだ被写体→福沢エンディング№8~11を見る
 5人目は岩下玲子を選択→シナリオ:黒と赤の法悦→岩下エンディング№20~24を見る
 6人目は、細田友春を選択して、シナリオ:トイレの友情→細田エンディング№15:裏切り者はどちらかを見る


 新堂エンディング№22:強さ荒井エンディング№10:戦下の友情風間エンディング№01:かぐわしきにおひ細田エンディング№15:裏切り者はどちらかを見て、7話目に行く。


 シナリオ:蟲毒の地下室


 6人目の話を聞き終え、これからどうしようと思っていると、ドアを開けて日野が入って来た。
 「お疲れ」
 「あ、日野先輩、お疲れ様です」
 「どうだ、取材は無事に終わったか?」
 「はい、ここにいらっしゃるみなさんの分は聞けました」
 「どれ、見せて見ろ」
 そう言って、日野は坂上の取材ノートを手に取り、目を通し始めた。
 「へえ、ずいぶん面白そうな話をしていたんだな」
 「そうですね、みなさん、いろんなお話をご存じで」
 「これならいい記事ができそうじゃないか」
 「あ、でも、実はまだ7人目の方がいらしてないんですよ」
 「そうか」
 「日野、お前ちゃんと7人に声を掛けたのかよ?」と新堂が指摘すると、日野は部室にいる人たちの顔を見ながら指を折って人数を数えだした。
 「あ、あれ?・・・すまん、6人しか声を掛けてなかったようだ」
 「ええ!じゃあ、どうすれば・・・」
 「そんな心配そうな顔をするなよ、坂上。
 よし、こうなったら俺が責任を取って、7話目を話してやろう」


 「今から俺が話すのは、ある呪いの話だ。
 みんな、蟲毒は知っているか?
 蟲毒の作り方には諸説あるが、複数の動物を箱や甕などの密閉空間に入れ、それを地下に埋め、共喰いの果てに生き残った1匹を用いる、という大まかな流れは変わらない。
 箱に閉じ込められる動物を種類は、サソリ、ヘビ、ヤモリ、蝦蟇、ムカデ、クモなんかが一般的だ。共通点はみんな毒を持った生き物だというところか。
 互いの毒を喰らいあううちに、最高の強まった毒性が生き残りの一匹に宿り、人を呪うにはもってこいの生物が誕生するんだそうだ。
 だがな、実は毒性のない動物でも蟲毒は可能らしい。その場合は、殺されることや、喰われることへの怨念が積もり積もって、生き残った一体に強い呪いのパワーが宿るというわけだ」


「かつて、この学校のある男子生徒が蟲毒を試したいとい衝動に取り憑かれた。名を仮に君塚としておこう。
 君塚は充分に恵まれていたから、誰かを呪ったり自分を幸せにするために蟲毒を利用しようと考えていたわけではない。蟲毒という呪法に対する、漠然とした憧れや好奇心に取り憑かれたのさ」


 君塚は小さい頃から、自分より弱い生物が苦しむ様子を観察するのが好きだった。
 弱ったカマキリを蟻の大群に襲わせたり、蜘蛛の巣にかかった蝶が食われる様子を観察したり、そういう弱い生き物を見て自分が優越感を得ることだけが、唯一の心の慰めだった。
 そんな彼が、蟲毒という呪法が存在することを知り、それに執着したのは、必然ともいえた。
 自分の意思に反して、真っ暗な甕に閉じ込められ、飢餓に駆り立てられて互いを喰らい合う哀れな動物たち。そんな凄惨な状況を想像するだけで、彼は眠れないほど興奮した。
 その上、共喰いのたびに毒や恨みが勝利者の体内に蓄積されて、最終的には憎悪のいかたまりのような生物が完成する、という図式にも、美学を感じて止まなかった。
 そして、長い年月、そんな妄想を弄ぶうちに、自分の手で蟲毒を実現させてみたいという欲求に遂に勝てなくなった。
 しかし、君塚は虫などを集めるうちに実につまらない行為だということに気がついた。
 まず箱を地中に埋めて結果を待つ以上、呪法が成就される過程をその目で見ることができないことが不満だった。
 それに、うまいこと蟲毒の生物を誕生させたところで、昆虫や両生類の毒性や恨みなどたかが知れている。
 そして彼は、どうせなら高度で複雑な感情を持つ生物で蟲毒の実験を行い、その一部始終をこの目で見るべきだ、という妄念に取り憑かれてしまった。
 そんな生き物は、ひとつしか存在しない。そう、人間だ。
 君塚は、おそらく一度きりしか行うことができないであろう大切な実験のために、2年の歳月をかけて慎重に準備した。
 人を材料とした蟲毒を行おうと思い立ったのが、1年生の春。彼が目をつけた場所は、この学校の旧校舎だった。
 そして、彼は何度が下調べをしているうちに、人を閉じ込めるのに持ってこいの地下室を見つけた。
 そして、3年生の夏休み直前になって、それはようやく実行に移された。


 夏休みに入ったばかりの蒸し暑い日、君塚は学校に7人の生徒を呼び出した。
 集められたのは5人の男子生徒と、2人の女生徒。
 その日まで互いの顔すら知らなかった7人には、ある共通点があった。それは、根っから怖い話が好きだ、ということだ。
 君塚に百物語をするのにぴったりの場所があると誘われて、彼らは旧校舎へと向かった。


 君塚は旧校舎の階段の先にある地下室へと、7人を案内した。
 しかし、最後の一人が地下室への階段を降り切ったところで、背後で鉄製のドアがバタンと閉まり、無情な掛け金の音が地下室に響き渡った。
 「おい、君塚、なにやってんだよ!」
 「鍵がかかっている!」
 7人はあらゆる手段を試した後、ようやく逃げ場がないことに気づいた。
 改めて室内を見ると、むき出しのコンクリートが四方を固めているだけの、実にそっけない部屋だ。照明は天井の中央に裸電球がぽつんと点いているだけで、四隅が翳るくらいに頼りない。
 他にあるものといえば、部屋の隅にダンボールが一箱。壁が分厚いこと、ドアが頑丈なこと。
 脱出口にはならないものの、空気取りの穴が開いていることなどを確認した彼らは、藁にも縋る思いでダンボールを開けた。
 まず水。7人で分けると3日持つか持たないかの量だった。
 あとは、包丁、ナイフ、ボウガン、縄、アイスピック、ノコギリ、釘、トンカチ、鉄パイプ、毒入りのビン、鎌、カッター、ナックル、竹刀という武器の数々。
 その中の一人が細い釘を拾い上げ、階段を上がり、ドアの前にしゃがみこんだ。そして、鍵穴に釘を差し込み、ピッキングを試みた。
 「ぎゃ!!!」
 ヒステリックな絶叫をあげたかと思うと、体が不自然にのけぞり、痙攣しながら、階段を転げ落ちた。
 駆け寄った6人が見たのは、妙な角度に首がねじ曲がった男子生徒の姿だった。
 混乱を制するかのように、どこからともなく声が響いてきた。
 「鍵穴には電流が流れているんだ。触らない方がいい」
 それは、他ならぬ君塚の声だった。よく見れば、天井の一辺にスピーカーが供えつけられていて、声はそこから聞こえて来た。
 君塚は、人間を用いた蟲毒を思いつき、ここにいる人間で実践しているのだという、自分の野望を語って聞かせた。
 「蟲毒は憎悪を喰らいあって膨らませることで完成される呪法なのだから、君達には本気で殺し合ってもらわなくてはならない。
 誰か最後のひとりになるまでに、ドアを開けるつもりはない。様子は監視カメラとマイクで常に探っている。グッドラック」


 通信が切れそうになったので6人は一斉に騒ぎ立てたが、君塚は沈黙を通した。
 しかし、そのうちの一人が、口にした疑問に君塚は答えた。
 「なあ、どうして俺たちなんだ?」
 「蟲毒は毒や恨みなどの負のエネルギーを、互いに食わせることによって増幅させ、吸収させ、ひとつに集めることで完成される。
 ならば、人間でも同じく強い毒性を持つ者がいいだろう。だから君達を選んだんだ」
 「どういうことよ!」
 「君たちの共通点はな、犯罪者であることだ。万引きした者、カンニングした者、嘘ばかりついている者、親を欺いた者、親友を裏切った者、喧嘩で相手に重傷を負わせた者、恋人を死に追い込んだ者・・・」
 君塚はそう言うと、マイクを切った。


 君塚は6人の監視を行うため、地下室の上の教室に機材を持ち込んでいた。機材の一式は教卓の影にうまく隠し、配線も巧みに瓦礫になじませたので、深夜の見張りが懐中電灯でひと撫でしたくらいじゃ見つからない。
 マイクを切ったあとも、彼は興味深くモニターを見守っていた。


 最初の動揺から立ち直った6人は、必死に励まし合いながら、状況を打開する方法について話し合っていた。
 彼らの荷物は、君塚が引き入れる際にうまいことを言って、上の教室に置き去りにされていた。
 今彼らの手元に役に立ちそうな道具は何もないが、それでも彼らは諦めず、ドアに体当たりし、壁を叩き、空気取りの穴から大声で助けを求めていた。
 しかし、地下室のドアは分厚く、コンクリートの壁は厚く、彼を外界から完全に隔離している。空気取りの通路からも、外部に声は届かない。


 やがて自分たちの無力さを悟った6人は、観点を切替て、ここでの過ごし方についての検討を始めた。
 まず彼らは水を6等分して各自に配った。
 それから部屋を8等分にして、その中の6区画は各人のための空間、ひとつはトイレ、残ったひとつは武器庫兼、細田の死体置き場に割り当てた。
 部屋といって、仕切りなどはない。包丁で床に境界線を刻んだだけの、子供の陣地ごっこみたいなものだ。
 それぞれの部屋に収まった各人は、もう語る言葉もなくして膝を抱えた。
 長い沈黙の果てに、ぽつんとだ誰かが呟いた。
 「それにしても、なんで水なんて置いてあったんだろうね。
 だってさ、僕たちに殺し合ってほしいんなら、命を永らえさせるような道具は必要ないだろうに」
 何人かも黙ったまま俯いた。そう、中途半端に残された希望は、いさかいの種になるということに気づいてしまったのだ。
 もし、水を手に入れて3日生き延びることができるならば、4日目以降も生き残りたいを願う気持ちが強まるだろう。例え、他人を押しのけても・・・


 君塚は何も起きないので飽きてしまった。
 そして、監視をビデオ録画に任せて、旧校舎を抜け出して帰宅した。
 さらに方々に電話を掛け、今日閉じ込めた面々が帰宅しない理由をでっち上げることも忘れなかった。
 君塚は閉じ込めた連中の部活の先輩や担任の教師に成りすまして、「部活動で数日泊まり込む」「友達の家に厄介になる」とか、適当な理由を並べ立てた。


 次の日、朝になると君塚は急いで旧校舎に向かった。
 そして、旧校舎に着くと、教室で急いでモニターに見入った。そこには驚くべき光景が映し出されていた。
 閉じ込められた6人は、車座になって談笑していたのだ。
 だが、見ていくうちに君塚は次第に笑みを浮かべ始めた。談笑している彼らの様子は、演技をしているかのようにどこか不自然なのだ。
 「作り笑いか」
 君塚はモニターの前で頬杖をつきながら、成り行きを見守ることにした。
 皆、衣服も髪を乱れだして、目の下には青黒い隈がが絶望の影のように貼りついていた。
 室内の様子で変わったところといえば、武器を入れてあったダンボールが昨日トイレと決められた部屋の隅に移動させられたことぐらい。
 ダンボールの中に入っていた武器は、室内を8等分したうちのひとつ、死体置き場に放り出されていた。
 そう、あのダンボールに用を足すことにしたようだ。
 君塚はしばらく室内の茶番劇を見つめていたが、やがて立ち上がり、どこからか持ち出してきたラジカセをマイクの前にセットした。
 そこから流れ出たのは、当時人気のアイドルが歌うポップスで、スピーカーの音量を上げて、ガンガンに流した。
 6人は突然鳴り響いたアイドルソングを無視しようと努めたが、やがて限界に達した。
 それまで楽しげに笑い話をしていた一人の女の子は、耳を押さえて絶叫し始めた。
 それをきっかけに、他の奴を叫び始め、室内は狂乱に支配された。


 さらに君塚がモニターに注目してみると、一人の生徒の様子がおかしくなった。ある男子生徒が手足を投げだし、床の上で痙攣している。
 みんなが駆け寄って介抱すると、彼は苦しい息の下、必死に「自分のズボンのポットにある薬を飲ませてくれ」と訴えた。
 近くの女子生徒が、その男子生徒のポケットに手を入れた。
 「ないわ、そんなもの!」
 彼はまじまじと女子生徒の顔を見つめ、震える手を自分の左胸にあてがった。やがて、全身が弓なりになり、強張っていき、最後にガクリと力が抜けた。
 彼が息を引き取るまで、意外と時間がかかった。
 そうして、残りは5人になった。
 君塚はここで家に帰った。


 翌朝、旧校舎のモニターを覗くと、なんと2人もの死者が出ていた。
 男子生徒と女子生徒が一人ずつ。ふたつの死骸は、おそらく死亡時の状態のまま転がっていた。
 男子生徒は胸に刺さった包丁を抜きかけて息絶えたらしく、柄に手を絡ませ、苦悶の形相で空を睨んでいた。
 女子生徒もまた、だらしなく開いた口の端に泡を吹き、裏返った白目を血走らせて硬直していた。彼女のそばには飲みかけのペットボトルが倒れて水が零れていた。おそらく中毒死だ。
 残された3人は、男子生徒2人と女生徒1人。その空気には、昨日までは伺えなかった猜疑が満ちていて君塚を喜ばせた。
 「ねえ、どっちが殺したの」と女子生徒が問うと、
 「知らねぇよ。お前の悲鳴で目が覚めたら、こんなことになってたんだよ」
 「僕も同じです」
 そのあとには重苦しい沈黙が満ちた。


 「カタつけようぜ、もう」
 一人の男子生徒は立ち上がり、いつ飛び掛かってきてもおかしくないほど危険な雰囲気を放っていた。
 「二人は死んで、一人は自由だ。それが誰かを決めればいいだけだろ。さっさと解決しようぜ」
 男子生徒がポケットに突っ込んだ手を抜くと、いつの間に武器庫から調達してきたのか、ナックルが嵌められていた。
 「体格差とかあるからさ、ハンデはくれてやるぜ。
 刃物とかわんさかあったよなあ。お前ら好きなの選べよ」
 女子生徒はこの申し出に頷いたが、もう一人の男子生徒は「嫌です」と言った。
 「おめえ、なんて言った?」
 「僕にとって一番不愉快なのは、閉じ込めたヤツの思惑通りに、蟲毒が成されてしまうことです。ですから、殺し合いは断ります」
 「正気か、お前?」
 「あなたは悔しくないんですか?僕らをこんな目に遭わせたあいつの望む通りに行動して」
 なんて穏やかに言い張って、へらへら笑っていた。
 ナックル男はゾッとしたように拳を引っ込め、呟いた。
 「コイツ、狂ってやがる・・・」
 狂いはじめた男は、まだブツブツ呟いていた。
 「僕の感情は僕のものですよ。誰かにくわせるなんて、まっぴら、ごめんです」
 その時、事態を静観していた女子生徒が突然、きゃっと短い悲鳴を上げた。
 彼女の視線の先にあったのは、死体置き場に重ねられた二つの死体だった。いつの間にか現れたのか、死体に取り憑いて腐肉をかじっている数匹の鼠を見つけ、おののいていた。ナックル男は、狂人を解放し、死体に群がるネズミを追い払い始めた。
 何事もなかったかのように、口をつぐんで膝を抱える狂人。
 かじられた死体を見ないようにして、へたりこむ女子生徒。
 そして今日生じた2体の死体を死体置き場に片付け始めるナックル男。
 一通りのことが終わると、密室にはまた、長い停滞が待っていた。

 君塚はこの日は、旧校舎に泊まり込むことにした。
 一度家に帰り、母親が作ったハンバーグを食べ、夜食用に持たせてくれたサンドイッチを持参して、彼は夜の旧校舎に戻って来た。
 深夜の2時を回った頃、女子生徒の悲鳴が聞こえて、君塚は眠りから覚めた。
 急いで画面を見ると、狂人が倒れていて、他の2人が取りすがっていた。体を揺さぶっても反応がない。
 そのうち、女子生徒が、狂人の死体の傍らに転がるペットボトルを手に取った。
 「また毒で死んだってのか」
 「そうね、自殺だったみたい。ほら、見て」
 女子生徒はペットボトルにカッターで刻まれた狂人の遺書らしきものを見つけ、読み上げた。
 「ぼくはにんげんでいたい
 心をくわれることほどおそろしいことはない」
 狂人の死体を片付けた後、二人は部屋の対角に座り込み、ぼんやりと視線をさ迷わせていた。
 結局、これまで人が殺される決定的な瞬間を見逃し続けた君塚は、ここでどうしても生の殺し合いを目撃したかった。
 残った二人の体力も限界だろう。放っておくと、殺し合いをする前に衰弱死する可能性も出てくる。
 あれこれと頭を悩ませた挙句、彼はシンプルな解決方法を見つけた。
 君塚は、スピーカーのスイッチを入れ、彼らに話しかけた。
 「今、空気穴の出口を塞いだ。空気が切れる前に決着を付けろよ」
 ナックル男がふらつく足で面倒くさそうに立ち上がった。
 「なあ、どうする?」
 女子生徒は無言のまま、なんとか立ち上がり、おぼつかない足取りで足元に落ちていたカッターナイフを拾った。
 突然モニターの光が消えて、真っ暗で何も見えない。
 君塚は動転し、電源や配線を確認した。調べている最中も、ヘッドフォンからは悲鳴は物音が聞こえてきて、事態を把握できずにおいてゆかれることに焦った。
 混乱に震えながら歩き回るうちに閃いた。地下室の唯一の光源、裸電球が切れたんだろう。
 君塚は音を頼りに室内を探ろうと、ヘッドフォンを強く耳に押し付けた。
 ついさっきまで争う物音が聞こえて来た室内は静かだったが、かすかに呼吸音が聞こえる。
 君塚は、ついに蟲毒が完成したのだ、と確信した。
 すぐさま地下室に向かおう、として踏みとどまった。君塚はふと、今まで録画していたビデオの存在を思い出したのだ。


 さて、君塚はどうしたと思う?
  1. ビデオを確認した→日野7話目エンディング№30:かくれんぼ
  2. すぐに地下室に向かった
 結局、いても立ってもいられなくなって、君塚はすぐさま地下室に向かったんだ。電灯が消えていることを思い出して懐中電灯を握りしめたのが最後の理性だった。
 あとは、喜びをこらえきれずに奇声を上げながら、弾む足取りで廊下を駆け抜けた。
 長い年月をかかってこしらえた、自分だけの蟲毒なんだ!


 君塚はついに地下室の扉の前に行きついた。
 開錠し、ドアを開くと予想よりずっとおぞましい悪臭が吹き付けて来た。複数の人間が分泌した、垢、汗、糞尿。何よりも強いのは腐敗臭だ。
 その臭いに耐え切れず、君塚はまず吐いた。そして、めまいと戦いながら階段を降りた。懐中電灯で足元を照らし、一方でモップの柄を慎重に構えながら。


 「なあ、お前、生き残ったのはどちらだと思う?」
  1. 男→日野7話目エンディング№31:蟲毒の地下室
  2. わからない
 君塚は何となく女子生徒が生き残ったような気がしていた。
 ナックル男は階段を降り切ったところで息絶えていた。喉がぱっくりと開いて、夥しい血があふれ出し、床に沼を作っていた。
 暗闇の先から、さっき聞こえた異様な呼吸音が響いてくる。
 懐中電灯を向けると、光の中に女子生徒のシルエットが浮かび上がった。
 汚れた制服を着て腕をだらりと垂らし、危なっかしい足取りで立っていた。乱れた髪の毛の間から、大きく開いて獣のように呼吸をしている口元が見えた。
 その姿を見た瞬間、君塚は女子生徒こそが蟲毒だと確信した。
 「おい、ついてこい」
 命じて階段を昇りだすと彼女はどこまでも従順に、のたのたとあとをついてきた。


 君塚は旧校舎の教室で彼女に用意していたコートを着せ、気分が悪くなった友人を介抱するふりをしながら、タクシーで家に連れて帰った。
 とりあえず部屋に連れ込んで、そこで改めて彼女の様子を確認した。
 閉じ込められる前は、長い黒髪の美しい賢そうな少女だった。それが、返り血は汚物や自らの体液にまみれ、腐臭を放ち、重心を安定させることもできずに始終ふらふらと揺れている。
 顎は弛緩したまま涎を垂れ流し、まぶたの中身は白目に裏返ったまま戻らない。人間にあるべき何かを失った無残な姿だ。
 君塚が暴いた地下室の面々がしでかした罪のうち、彼女の罪状は最も重いものだった。恋人を死に追いやった者だ。自らが手を下し、恋人を死に追いやったんだ。
 さらに、男子生徒が心臓発作で死んだ時、彼のポケットに手を突っ込み、「ない」と断言したのは彼女だった。どういうわけか、その薬は彼女のポケットから発見されたが、薬を隠せは、苦も無く一人を葬り去れるとでも考えたのだろう。
 例のビデオにも、男子生徒の胸を刺し、女子生徒のペットボトルに毒薬を仕込み、見えない毒を次々と吸収していく彼女の姿が記録されていた。
 君塚は彼女の変貌は蟲毒によるものだと信じ、呪法の達成に満足した。そして、蟲毒と化した彼女をどう使おうかと、思案しだした。
 蟲毒はおどろおどろしい方法で作られるが、意外なことに人に利益をもたらす魔物だ。
 飼っているだけで、富が転がり込むと言われているが、定期的に生贄を捧げないと、飼い主を食ってしまう。
 だから大抵は、自分の幸福のためというよりも、その習性を利用して、呪いたい相手に送りつけるために蟲毒を作り出すのだ。
 少量の金品とともに相手に送りるつけると、蟲毒は相手を新しい飼い主として取りつく。
 相手はまさか、贈り物にくっついてきた生物が蟲毒だなんて思いもしないから、気味悪がって逃がしてしまうだろう。
 あとは、蟲毒の恩恵を受けて「やたらツイている」と喜ぶのもつかの間、生贄をもらえず、飢えた蟲毒に食われてしまう。


 「君塚は彼女をどう使ったと思う?」
  1. 利益を貪ろうと考えた→日野7話目エンディング№33:新月
  2. 他者を呪おうと考えた
 虫マニアで呪術フェチの君塚は、当然蟲毒の正しい使い方も知っていた。
 しかし、君塚には呪いたい人間などいなかった。そもそも他人を空気か何かのように、なんとも思っていないだけだ。誰も憎まず、誰も愛さず、一切心を動かされない。そんな人間だから、地下室に閉じ込めて共食いを平然と眺めたりもできた。
 でも、君塚はせっかく苦労して作り上げた蟲毒なんだから、誰かを呪ってみようかな、と実に軽い気持ちで実行に移すことにした。
 今の主人が君塚である以上、あんまり長く手元に置いていると、腹を空かせた蟲毒に食われてしまうかもしれない。君塚は、早々に手放してしまおうと思い、相手に押し付ける方法を探した。
 いきなり金品を押し付けて不自然でない相手、荷物としては重過ぎる蟲毒の送付方法・・・
 前者はともかく、蟲毒を送る方法は厄介な問題だった。何せ、正気を失い、白目を剥き、汚れに汚れ切った少女を、さりげなく相手に譲渡しなければならないのだから。
 君塚がひねり出した策は、一つしかなかった。君塚は10日ほど母親の実家に一人旅をすることにした。


 当日の朝、母親に君塚は高価な誕生日プレゼントを渡した。
 母親はとても喜んで、いつものように美味しい朝ごはんを食べさせて、美味しい弁当を持たせ、玄関先まで見送りに来た。
 「行ってきます。帰ってきたら部屋を掃除するから、中は見ないで」
 そして君塚は出発した。君塚の部屋にはもちろん人間蟲毒が潜んでいる君塚の家には、人間蟲毒と母親だけが残された。


 「その後はどうなったかって?
 ははは、実は俺もこの先の話は知らないんだ。悪いな、俺の話はこれで終わりだ。
 それより、みんな遅くまで残ってくれてありがとう。これは俺からの差し入れだ」
 そう言って日野は、部室に備え付けてある冷蔵庫から、缶ジュースを出して机の上に並べた。坂上は進行役だから、皆が好きなのを取るのを見計らって、最後に残ったものを手に取った。
 (うわあ、やっぱりおしるこドリンクか)
 坂上は、あまり飲む気がしなかったので、手を付けずそのまま鞄にしまった。
 「じゃあ、これで七不思議の集会はお開きにする」
 日野の言葉を合図に、皆は口々に別れの挨拶を述べて、部室を後にしていった。
 会合の後片付けをしていると、日野が話しかけてきた。
 「どうだ坂上、今日の成果は」
 「はい、それぞれに面白くて、個性的で、良かったと思います。普通の七不思議からちょっと外れた感じで、それを記事に活かせればいいですね」
 「期待してるぞ」
 「あ、日野先輩の話をすごかったですよ。
 それにしても、君塚は最低なヤツですね。命をおもちゃにして、最後には母親まで・・・
 どうして母親を選んだんでしょうかね?」
 「そりゃあ、それしか思いつかなかったからだろう?父親は出張中だったそうだし」
 「やっぱり最低ですよ」
 「最低、ね。ははは、言い返せないな」
 「え?言い返せない?」
 「後は俺が戸締りをしておくから、お前はもう帰れ」
 坂上は、日野の言葉に甘えて部室を後にした。


 「坂上君」
 下駄箱から靴を出し、履き替えようとしたところで、荒井に声を掛けられた。
 「君のことを待っていました。帰りながらちょっと話しましょう」
 坂上たちはすっかり暗くなった帰り道を歩いた。
 「話って何でしょうか?」
 「あなた、さっきの缶ジュースは飲まなかったでしょうね?」
 「ええ、まだ飲んでいませんが」
 「そうですか、良かった。
 僕は、日野さんの蟲毒の話のその後を知っているんです」
 「本当ですか?」
 「はい、実の母を蟲毒に差し出した後も、蟲毒は彼に取り憑き続けました。そして、今でも生贄を要求しているのですよ。
 あなたはご存じないようでしょうか、日野さんのお母様は1か月ほど前に、ひどい亡くなり方をなさったのだそうですよ。全身を獣に食いちぎられたかのような、無残の姿でね」
 「まさか・・・」
 「そう、君塚なんて偽名をいいところですよ。
 ところであなた、その鞄の中の缶ジュースは、さっさと捨てたほうがいいですよ。
 僕はさっき福沢さんが、美味しそうに缶ジュースを飲んでいるところを見ました。今頃どうなっていることやら・・・
 おっと、もう駅ですね。それでは僕はこれで失礼します」
 そう言うと、荒井は駅のゴミ箱に日野からもらった缶ジュースを捨てて、改札へと消えていった。

  
 日野7話目エンディング№34:蟲毒の呪い
 CGギャラリー:49/124

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 今日のPS5版のVampire Survivors ( ヴァンパイアサバイバーズ )はどうかな?


 600Gで、ジェンナーロ・ペルペーゼを解放!
 武器:ナイフ
 弾数が+1増加(全武器)


 狂乱の森 ノーマル 金貨1枚
 生存時間 14:37
 獲得した金貨 582
 レベル 27
 倒した敵の数 5207


 ナイフ Lv8
 雷の指輪 Lv8
 鞭 Lv7
 十字架 Lv3
 複写の輪 Lv2
 クローバー Lv2


 アンロック(19/102):モルタッチオ、ポルタ、象眼の図書館、命のトマトをゲット!


 トロフィー:モルタッチオ、ポルタ、象目の図書館、命のトマトをゲット!


 コレクション(31/114):十字架、複写の輪、クローバーをゲット。

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 今日の神無迷路はどうかな?


 エレベーターがゆっくりと降下していく。
 霜月がエレベーターの扉の横にある計器を指さし、何か言おうとしたが、波立がそれを遮った。
 「これは気圧計だよね。私たちがいる所は97キロパスカルだ」
 「ええ、この数値によれば・・・」
 「この数値が行くと、私たちは今、海抜360メートルの場所にいる」
 「ちょうどそう言おうと思っていました!」と霜月が驚いた声で言った。
 「適当な数字を言っただけじゃないの」と雪村が冷ややかに言った。
 「違います。私も計算したら同じ数字が出ました」と霜月が答えた。
 「なかなかやるやないか!」と黒川が波立の肩を叩く。


 突然、エレベーターが揺れて急降下した。
 霜月はバランスを崩し、波立の腕の中に倒れこんだ。
 「すみません」と霜月は顔を赤らめながら言った。
 「皆さん、落ち着いてください。よくあることですから・・・」と若林が言い終わる前に、エレベーターの明かりが消え、周囲が真っ暗になった。
 「電線が接触不良を起こしているのかもしれません。しばらくしたら直りますよ」と若林が続けた。
 暗闇の中でもエレベーターは止まらず降下し続ける。
 暗闇の中、霜月の手に触れた。その手はわずかに震えている。おそらく彼女も不安なのだろう。
 思えば霜月は波立を心配して残ってくれた。まだお礼もできていない。
  • A:その手を強く握りしめた
    • →その手は最初驚いたように震えたが、波立の手を握り返した。
    •  その時、明かりが点いた。
    •  霜月は扉の横に立って、明かりの脇の電線を指さしている。
    •  「ここの電線が緩んでます。ほら、銅線が剥き出しになっている」
    •  「どうやらメンテナンスが必要みたいですね」と若林が言った。
    •  霜月があそこにいるということは・・・
    •  「小僧、いつまでワシの手を握っているつもりだ?」と黒川が言ったので、驚いた波立は手を離した。
  • B:霜月のことは一先ず忘れることにした
    • →いや、そんなことを考えている場合ではない!本当に地震が起きた時のために、生き延びる方法を考えなければならない。
    •  地震によりどこかが崩れ、その影響で地下水が漏れ出し、地下の実験室が水没する。
    •  「若林さん、このあたりに地下水はありますか?」
    •  「ない、と思います。少なくとも私は誰からも聞いたことはありません」
  • C:生き延びる方法をふと思いついた。
    • →ロック中で選択できず・・・

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 今日の神無迷路はどうかな?


 エレベーターが到着し、中から若林が出てきて言った。
 「すみません、お待たせしました」
 「セキュリティセンターから呼び出しがあったんですよね?」
 「ええ。どうして、それを?」
 「ほら、私にはわかるんです。未来が予知できるんです!」
 「それが何だっていうの?」と、雪村が軽蔑の表情を浮かべながら言った。
 「それは置いといて、セキュリティセンターからの呼び出しって、何かあったんですか?」と、霜月が尋ねた。
 「セュリティセンターが、頻繁なDDoS攻撃を検知したそうです。
 詳しいことは私にもよくわかりません。すみませんが、セキュリティセンターに確認しに行かなければなりませんので、ここで待っていてください」と言い残して、若林は階段を降りて行った。
 「ねえ、霜月。これで信じてくれるよね?本当に地震が起こるんだよ!」
 「私だって、いい加減うんざりしますよ」
 「時空一体って知っているよね?」
 「ええ」
 「だから、時間と空間が一体化しているからこそ、地震のことがわかるんだよ!」
 その時、背後から黒川の声が聞こえてきた。
 「さっき若林が言っていたDDoS攻撃っちゅうのは何だ?」
 「分散型サービス拒否攻撃のことです。膨大なリクエストを送り付けることで、サーバーに過負荷を掛け、最終的にはクラッシュさせます」と、霜月が説明した。
 「外にいるハッカー集団が、ここの情報を盗み出そうとしているってこと?」
 「DDoS攻撃では直接情報を盗み出すことはできませんが、DDoS攻撃が単なる囮で実際のデータ盗難が内部で行われているとしたらその限りではありません。例えば、今回のアルバイトに紛れ込み、機を見て内部からマルウェアをばら撒いて、外部から攻撃するバックドアを提供するとか」
 「私たちの中にハッカーがいるってこと?でも、この実験に参加するにはそう簡単じゃなかったはず。個人情報を元にした厳正な審査があったよね?」
 「すでにハッカーが参加者のデータを改ざんしてるかも」と、雪村が言った。
 その時、若林が戻って来た。
 「攻撃は止んだようです。以前にも似たようなことがありましたから、大丈夫でしょう」
  • A:「実験を中止するべきではありませんか?」
    • →「セキュリティセンターは大した問題ではないと判断しました。そのため続行します。皆さんもいいですね?」と若林が言うと、波立以外は了承した。
  • B:「降りたくありません」
    • →「え?いいですが、契約書にサインしたからには、キャンセルするなら違約金が発生しますよ」と若林が言った。
    •  「その、違約金はいくらですか?」
    •  「契約書には報酬の10%と書かれています」
    •  (つまり6万円か)
    •  「すみません、さっきの言葉は無かったことにしてください」
  • C:「私たちの中にハッカーが紛れ込んでいる可能性は?」
    • →「研究所のセキュリティは万全ですから安心してください」と若林が言った。

 若林がエレベーターの前まで歩いて行って、「皆さん、どうぞこちらへ」と言った。

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 今日の神無迷路はどうかな?


 15:先に降りるべきか?へ。
 エレベーターで先に降りるかどうかの選択で「あと一人で1組とします」と若林が言った。
 果てしなく広がる水、すべてを飲み込むような静寂。
 まるで本当に水を吸い込んだかのような喉の奥の痛みで、波立は激しく咳き込んだ。そして、自分がエレベーター前のプラットホームに横たわっていることに気づいた。
 「なぜ私は床に倒れているんだ?」
 「小僧、お前は急に気を失って倒れたんだよ」と黒川が見下ろしながら言った。
 「私は、実験室にいるはずじゃ?」
 「何のことですか?」と霜月は戸惑いながら言った。
 「霜月、一体どうなってるの?一緒に実験室に降りたはずだよね?ねぇ、どうやってここまで上がって来たの?教えてよ!」
 「私たちは降りたことないですよ。これから降りようとしていたところですから」と霜月が答えた。
 「本当は最初に降りるつもりだったんですが、良志さんの様子が少しおかしかったので、残ることにしたんです、1組目は蕗屋さん、小酒井さん、斎藤さんの3人が降りて行ったので、私たちは2組目で降りる予定です」
 その場にいる人を確認すると、波立、霜月、黒川、雪村がいた。
 波立は、時間が巻き戻った、と一瞬思ったが、これから起きる未来を予知したことは確信する。
 「地震!これから大きな地震が起きて、実験室は地下水で水没する。今ならまだ間に合う。急いで上に戻ろう!」
 「なによそれ!虫の知らせとでも言う気?」と雪村言った。
 「そんなことだと思います、多分・・・」
 「あのさ、ここにはみんなお金を稼ぐために来てるわけ。あんたのなんとなくで帰れると思う?」
 「これから現実になることなんです!」
 「じゃあ、何か証拠を出してみせてよ」
 「彼はちょっと神経質になっているだけだと思います」と霜月が言った。
 「霜月、私と一緒に来てくれ!信じてくれるんだろ?」
 「えっと・・・」

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 デモンゲイズ エクストラのプレイ開始!


 魔物のうろつく旧市街で発見されたオズは、館に運び込まれ、手当てを受ける。
 それから10日後、突然鎧を着た男にたたき起こされるオズ。
 ここ、地下牢から脱出することになる。


 干し肉をゲット。
 かんぬきをはずして入った小部屋で、りんご×2をゲット。


 デモンに追いかけられて逃げていると、大柄な女に遭遇し、武器をもらう。


 コメットとバトル!
 実績:捕らわれの魂をゲット!
 コメットの魂をゲット。


 コメットは以前大柄な女が倒したのだが、魂を捕らえることができなかったので、地下室に閉じ込めていたが、急に暴走したとのこと。
 大柄な女はランスローナと名乗り、オズを連れて食堂へ向かい、賞金稼ぎ達に紹介する。


 ランスローナから、ここは宿酒場の竜姫亭で、グリモダール城下に残されたただ1件の安全な店であることと、オズのこの10日間のことを教えられる。


 ランスローナに連れられて、3Fの管理人室に行き、管理人のフラン・ペンドールに挨拶する。
 オズは、フランにここの住人として迎えてもらう。
 フランから、オズは、魔を操る魔眼(デモンゲイズ)を持つデモンゲイザーだ、と言われる。
 フランにコメットの魂を渡して、コメットの鍵をゲット。


 ランスローナが仲間一人分の部屋代を払うと言ってる。


 部屋の片隅の箱から、DLCのアイテムをゲット。
 家具を設置して、実績:家具を大切にをゲット!


 部屋を出るとオズに興味津々な住人たちが集まってくる。
 3Fの武器屋のカッスル・グロンダイク、3Fの道具屋のレゼルム・ランティール、使用人のピーネだ。


 管理人室で、フランに話しかけて、パラディンのジェローナを雇う!


 1Fエントランスでランスローナから、300Gをゲット。

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ユニコーンオーバーロード 同梱 - PS5
Amazon(アマゾン)
 

 今日のユニコーンオーバーロードはどうかな?


 モルドンを連れてグランコリヌに通じる南西の壊れた橋へ行くと、フィールドクエスト:王都南西の石橋開始!
 モルドンから、コルサイト石X30の資材が必要だ、と言われる。


 採掘場の近くで、バリケードキットをゲット。
 コルナット材X3、小さな端材X3、小さな鉄片X3、コルサイト石X3、コルピア草X3を採集。
 水車小屋を調べて爺さんから、リザレクトオーブSをゲット。


 ノルドブラージュ南西の古代遺跡で、蒼石のペンダントをゲット!


 一角獣の石板を発見!


 リードブレリの村で、コルサイト石X4を納品して、勲章、軍資金400G、初級指南書をゲット。
 小さな鉄片X10を納品して、勲章、軍資金400G、引き寄せの鈴をゲットして、復興完了!
 名声10をゲット。
 ブルーノを守備兵配置!


 近くで天のかけら、引き寄せの鈴をゲット。
 小さな端材X3、コルナット材X3、小さな鉄片X3を採集。


 パラディス砦近くで、模擬戦:ナイトに勝利して、軍資金2000Gをゲット。


 天のかけら、天のかけらをゲット。


 城塞都市パールパチモにコルナット材X6を納品して、勲章X2、軍資金400G、ヒールポーションSをゲットして、宿屋解放!
 名声10をゲット!

 
 採掘場へ。
 無料採掘券を使って採掘して、コルサイト石X2をゲット。


 他に、鉄鉱石、コルニア地図2をゲット。


 200G払って採掘して他に、コルニア地図3、コルニア地図4をゲット。


 コルニア石X30を集めて、橋の修理して、クエストクリア。
 幻の雫、勲章X10、軍資金1000G、名声20をゲット。


 メインクエスト:一角獣の覇王開始!
 いきなりラスボスに挑めるようになったが、当然、今は無理・・・


 パラディス砦近郊でアレインとモルドンの親密度会話1発生!
 アレインは、モルドンのことを物語りで読んだ戦士にそっくりだ、と言い出す。
 その戦士は、酒飲みの戦士で、夜は酒場で酒浸りになっているをの知られたくなくて、普段は隠れて飲んでいたが、昼はどんな悪党もかなわないほど強く、寡黙で誰とも話さずいつも一人でいた。ある時悪党が泥酔させれば倒せると思い、昼間の戦士に酒を飲ませたが、酒が入っても強く、酒で多弁になった戦士は饒舌に語りながら敵を圧倒した。その姿を皆が称え、戦士は人気者になった。
 その話を聞いたモルドンは、酒飲みのところしか合っていない、と言い出す。
 アレインは、強いのも同じだし、人気者だし、戦いの前に飲んでるし、と答え、飲むなとはい言わないがほどほどにするように、と忠告する。
 それを聞いたモルドンは、迷惑かけないようにする、と約束し、アレインが王になったら、一緒に酒を飲みたい、と話すと、アレインも了承する。
 勲章X2をゲット。

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 今日のアパシー学校であった怖い話1995特別編はどうかな?


 4週目開始!
 1人目は新堂誠を選択→シナリオ:戦いのゴングがなって→新堂エンディング№19~24を見る
 2人目は荒井昭二を選択→シナリオ:戦下の友情→荒井エンディング№08~10を見る
 3人目は風間望を選択→シナリオ:かぐわしきにおひ→風間エンディング№01:かぐわしきにおひを見る
 4人目は福沢玲子を選択→シナリオ:歪んだ被写体→福沢エンディング№8~11を見る
 5人目は岩下玲子を選択→シナリオ:黒と赤の法悦→岩下エンディング№20~24を見る
 6人目は、細田友春を選択して、シナリオ:トイレの友情→細田エンディング№15:裏切り者はどちらかを見る


 新堂エンディング№22:強さ荒井エンディング№10:戦下の友情風間エンディング№01:かぐわしきにおひ細田エンディング№15:裏切り者はどちらかを見て、7話目に行く。


 シナリオ:蟲毒の地下室


 6人目の話を聞き終え、これからどうしようと思っていると、ドアを開けて日野が入って来た。
 「お疲れ」
 「あ、日野先輩、お疲れ様です」
 「どうだ、取材は無事に終わったか?」
 「はい、ここにいらっしゃるみなさんの分は聞けました」
 「どれ、見せて見ろ」
 そう言って、日野は坂上の取材ノートを手に取り、目を通し始めた。
 「へえ、ずいぶん面白そうな話をしていたんだな」
 「そうですね、みなさん、いろんなお話をご存じで」
 「これならいい記事ができそうじゃないか」
 「あ、でも、実はまだ7人目の方がいらしてないんですよ」
 「そうか」
 「日野、お前ちゃんと7人に声を掛けたのかよ?」と新堂が指摘すると、日野は部室にいる人たちの顔を見ながら指を折って人数を数えだした。
 「あ、あれ?・・・すまん、6人しか声を掛けてなかったようだ」
 「ええ!じゃあ、どうすれば・・・」
 「そんな心配そうな顔をするなよ、坂上。
 よし、こうなったら俺が責任を取って、7話目を話してやろう」


 「今から俺が話すのは、ある呪いの話だ。
 みんな、蟲毒は知っているか?
 蟲毒の作り方には諸説あるが、複数の動物を箱や甕などの密閉空間に入れ、それを地下に埋め、共喰いの果てに生き残った1匹を用いる、という大まかな流れは変わらない。
 箱に閉じ込められる動物を種類は、サソリ、ヘビ、ヤモリ、蝦蟇、ムカデ、クモなんかが一般的だ。共通点はみんな毒を持った生き物だというところか。
 互いの毒を喰らいあううちに、最高の強まった毒性が生き残りの一匹に宿り、人を呪うにはもってこいの生物が誕生するんだそうだ。
 だがな、実は毒性のない動物でも蟲毒は可能らしい。その場合は、殺されることや、喰われることへの怨念が積もり積もって、生き残った一体に強い呪いのパワーが宿るというわけだ」


「かつて、この学校のある男子生徒が蟲毒を試したいとい衝動に取り憑かれた。名を仮に君塚としておこう。
 君塚は充分に恵まれていたから、誰かを呪ったり自分を幸せにするために蟲毒を利用しようと考えていたわけではない。蟲毒という呪法に対する、漠然とした憧れや好奇心に取り憑かれたのさ」


 君塚は小さい頃から、自分より弱い生物が苦しむ様子を観察するのが好きだった。
 弱ったカマキリを蟻の大群に襲わせたり、蜘蛛の巣にかかった蝶が食われる様子を観察したり、そういう弱い生き物を見て自分が優越感を得ることだけが、唯一の心の慰めだった。
 そんな彼が、蟲毒という呪法が存在することを知り、それに執着したのは、必然ともいえた。
 自分の意思に反して、真っ暗な甕に閉じ込められ、飢餓に駆り立てられて互いを喰らい合う哀れな動物たち。そんな凄惨な状況を想像するだけで、彼は眠れないほど興奮した。
 その上、共喰いのたびに毒や恨みが勝利者の体内に蓄積されて、最終的には憎悪のいかたまりのような生物が完成する、という図式にも、美学を感じて止まなかった。
 そして、長い年月、そんな妄想を弄ぶうちに、自分の手で蟲毒を実現させてみたいという欲求に遂に勝てなくなった。
 しかし、君塚は虫などを集めるうちに実につまらない行為だということに気がついた。
 まず箱を地中に埋めて結果を待つ以上、呪法が成就される過程をその目で見ることができないことが不満だった。
 それに、うまいこと蟲毒の生物を誕生させたところで、昆虫や両生類の毒性や恨みなどたかが知れている。
 そして彼は、どうせなら高度で複雑な感情を持つ生物で蟲毒の実験を行い、その一部始終をこの目で見るべきだ、という妄念に取り憑かれてしまった。
 そんな生き物は、ひとつしか存在しない。そう、人間だ。
 君塚は、おそらく一度きりしか行うことができないであろう大切な実験のために、2年の歳月をかけて慎重に準備した。
 人を材料とした蟲毒を行おうと思い立ったのが、1年生の春。彼が目をつけた場所は、この学校の旧校舎だった。
 そして、彼は何度が下調べをしているうちに、人を閉じ込めるのに持ってこいの地下室を見つけた。
 そして、3年生の夏休み直前になって、それはようやく実行に移された。


 夏休みに入ったばかりの蒸し暑い日、君塚は学校に7人の生徒を呼び出した。
 集められたのは5人の男子生徒と、2人の女生徒。
 その日まで互いの顔すら知らなかった7人には、ある共通点があった。それは、根っから怖い話が好きだ、ということだ。
 君塚に百物語をするのにぴったりの場所があると誘われて、彼らは旧校舎へと向かった。


 君塚は旧校舎の階段の先にある地下室へと、7人を案内した。
 しかし、最後の一人が地下室への階段を降り切ったところで、背後で鉄製のドアがバタンと閉まり、無情な掛け金の音が地下室に響き渡った。
 「おい、君塚、なにやってんだよ!」
 「鍵がかかっている!」
 7人はあらゆる手段を試した後、ようやく逃げ場がないことに気づいた。
 改めて室内を見ると、むき出しのコンクリートが四方を固めているだけの、実にそっけない部屋だ。照明は天井の中央に裸電球がぽつんと点いているだけで、四隅が翳るくらいに頼りない。
 他にあるものといえば、部屋の隅にダンボールが一箱。壁が分厚いこと、ドアが頑丈なこと。
 脱出口にはならないものの、空気取りの穴が開いていることなどを確認した彼らは、藁にも縋る思いでダンボールを開けた。
 まず水。7人で分けると3日持つか持たないかの量だった。
 あとは、包丁、ナイフ、ボウガン、縄、アイスピック、ノコギリ、釘、トンカチ、鉄パイプ、毒入りのビン、鎌、カッター、ナックル、竹刀という武器の数々。
 その中の一人が細い釘を拾い上げ、階段を上がり、ドアの前にしゃがみこんだ。そして、鍵穴に釘を差し込み、ピッキングを試みた。
 「ぎゃ!!!」
 ヒステリックな絶叫をあげたかと思うと、体が不自然にのけぞり、痙攣しながら、階段を転げ落ちた。
 駆け寄った6人が見たのは、妙な角度に首がねじ曲がった男子生徒の姿だった。
 混乱を制するかのように、どこからともなく声が響いてきた。
 「鍵穴には電流が流れているんだ。触らない方がいい」
 それは、他ならぬ君塚の声だった。よく見れば、天井の一辺にスピーカーが供えつけられていて、声はそこから聞こえて来た。
 君塚は、人間を用いた蟲毒を思いつき、ここにいる人間で実践しているのだという、自分の野望を語って聞かせた。
 「蟲毒は憎悪を喰らいあって膨らませることで完成される呪法なのだから、君達には本気で殺し合ってもらわなくてはならない。
 誰か最後のひとりになるまでに、ドアを開けるつもりはない。様子は監視カメラとマイクで常に探っている。グッドラック」


 通信が切れそうになったので6人は一斉に騒ぎ立てたが、君塚は沈黙を通した。
 しかし、そのうちの一人が、口にした疑問に君塚は答えた。
 「なあ、どうして俺たちなんだ?」
 「蟲毒は毒や恨みなどの負のエネルギーを、互いに食わせることによって増幅させ、吸収させ、ひとつに集めることで完成される。
 ならば、人間でも同じく強い毒性を持つ者がいいだろう。だから君達を選んだんだ」
 「どういうことよ!」
 「君たちの共通点はな、犯罪者であることだ。万引きした者、カンニングした者、嘘ばかりついている者、親を欺いた者、親友を裏切った者、喧嘩で相手に重傷を負わせた者、恋人を死に追い込んだ者・・・」
 君塚はそう言うと、マイクを切った。


 君塚は6人の監視を行うため、地下室の上の教室に機材を持ち込んでいた。機材の一式は教卓の影にうまく隠し、配線も巧みに瓦礫になじませたので、深夜の見張りが懐中電灯でひと撫でしたくらいじゃ見つからない。
 マイクを切ったあとも、彼は興味深くモニターを見守っていた。


 最初の動揺から立ち直った6人は、必死に励まし合いながら、状況を打開する方法について話し合っていた。
 彼らの荷物は、君塚が引き入れる際にうまいことを言って、上の教室に置き去りにされていた。
 今彼らの手元に役に立ちそうな道具は何もないが、それでも彼らは諦めず、ドアに体当たりし、壁を叩き、空気取りの穴から大声で助けを求めていた。
 しかし、地下室のドアは分厚く、コンクリートの壁は厚く、彼を外界から完全に隔離している。空気取りの通路からも、外部に声は届かない。


 やがて自分たちの無力さを悟った6人は、観点を切替て、ここでの過ごし方についての検討を始めた。
 まず彼らは水を6等分して各自に配った。
 それから部屋を8等分にして、その中の6区画は各人のための空間、ひとつはトイレ、残ったひとつは武器庫兼、細田の死体置き場に割り当てた。
 部屋といって、仕切りなどはない。包丁で床に境界線を刻んだだけの、子供の陣地ごっこみたいなものだ。
 それぞれの部屋に収まった各人は、もう語る言葉もなくして膝を抱えた。
 長い沈黙の果てに、ぽつんとだ誰かが呟いた。
 「それにしても、なんで水なんて置いてあったんだろうね。
 だってさ、僕たちに殺し合ってほしいんなら、命を永らえさせるような道具は必要ないだろうに」
 何人かも黙ったまま俯いた。そう、中途半端に残された希望は、いさかいの種になるということに気づいてしまったのだ。
 もし、水を手に入れて3日生き延びることができるならば、4日目以降も生き残りたいを願う気持ちが強まるだろう。例え、他人を押しのけても・・・


 君塚は何も起きないので飽きてしまった。
 そして、監視をビデオ録画に任せて、旧校舎を抜け出して帰宅した。
 さらに方々に電話を掛け、今日閉じ込めた面々が帰宅しない理由をでっち上げることも忘れなかった。
 君塚は閉じ込めた連中の部活の先輩や担任の教師に成りすまして、「部活動で数日泊まり込む」「友達の家に厄介になる」とか、適当な理由を並べ立てた。


 次の日、朝になると君塚は急いで旧校舎に向かった。
 そして、旧校舎に着くと、教室で急いでモニターに見入った。そこには驚くべき光景が映し出されていた。
 閉じ込められた6人は、車座になって談笑していたのだ。
 だが、見ていくうちに君塚は次第に笑みを浮かべ始めた。談笑している彼らの様子は、演技をしているかのようにどこか不自然なのだ。
 「作り笑いか」
 君塚はモニターの前で頬杖をつきながら、成り行きを見守ることにした。
 皆、衣服も髪を乱れだして、目の下には青黒い隈がが絶望の影のように貼りついていた。
 室内の様子で変わったところといえば、武器を入れてあったダンボールが昨日トイレと決められた部屋の隅に移動させられたことぐらい。
 ダンボールの中に入っていた武器は、室内を8等分したうちのひとつ、死体置き場に放り出されていた。
 そう、あのダンボールに用を足すことにしたようだ。
 君塚はしばらく室内の茶番劇を見つめていたが、やがて立ち上がり、どこからか持ち出してきたラジカセをマイクの前にセットした。
 そこから流れ出たのは、当時人気のアイドルが歌うポップスで、スピーカーの音量を上げて、ガンガンに流した。
 6人は突然鳴り響いたアイドルソングを無視しようと努めたが、やがて限界に達した。
 それまで楽しげに笑い話をしていた一人の女の子は、耳を押さえて絶叫し始めた。
 それをきっかけに、他の奴を叫び始め、室内は狂乱に支配された。


 さらに君塚がモニターに注目してみると、一人の生徒の様子がおかしくなった。ある男子生徒が手足を投げだし、床の上で痙攣している。
 みんなが駆け寄って介抱すると、彼は苦しい息の下、必死に「自分のズボンのポットにある薬を飲ませてくれ」と訴えた。
 近くの女子生徒が、その男子生徒のポケットに手を入れた。
 「ないわ、そんなもの!」
 彼はまじまじと女子生徒の顔を見つめ、震える手を自分の左胸にあてがった。やがて、全身が弓なりになり、強張っていき、最後にガクリと力が抜けた。
 彼が息を引き取るまで、意外と時間がかかった。
 そうして、残りは5人になった。
 君塚はここで家に帰った。


 翌朝、旧校舎のモニターを覗くと、なんと2人もの死者が出ていた。
 男子生徒と女子生徒が一人ずつ。ふたつの死骸は、おそらく死亡時の状態のまま転がっていた。
 男子生徒は胸に刺さった包丁を抜きかけて息絶えたらしく、柄に手を絡ませ、苦悶の形相で空を睨んでいた。
 女子生徒もまた、だらしなく開いた口の端に泡を吹き、裏返った白目を血走らせて硬直していた。彼女のそばには飲みかけのペットボトルが倒れて水が零れていた。おそらく中毒死だ。
 残された3人は、男子生徒2人と女生徒1人。その空気には、昨日までは伺えなかった猜疑が満ちていて君塚を喜ばせた。
 「ねえ、どっちが殺したの」と女子生徒が問うと、
 「知らねぇよ。お前の悲鳴で目が覚めたら、こんなことになってたんだよ」
 「僕も同じです」
 そのあとには重苦しい沈黙が満ちた。


 「カタつけようぜ、もう」
 一人の男子生徒は立ち上がり、いつ飛び掛かってきてもおかしくないほど危険な雰囲気を放っていた。
 「二人は死んで、一人は自由だ。それが誰かを決めればいいだけだろ。さっさと解決しようぜ」
 男子生徒がポケットに突っ込んだ手を抜くと、いつの間に武器庫から調達してきたのか、ナックルが嵌められていた。
 「体格差とかあるからさ、ハンデはくれてやるぜ。
 刃物とかわんさかあったよなあ。お前ら好きなの選べよ」
 女子生徒はこの申し出に頷いたが、もう一人の男子生徒は「嫌です」と言った。
 「おめえ、なんて言った?」
 「僕にとって一番不愉快なのは、閉じ込めたヤツの思惑通りに、蟲毒が成されてしまうことです。ですから、殺し合いは断ります」
 「正気か、お前?」
 「あなたは悔しくないんですか?僕らをこんな目に遭わせたあいつの望む通りに行動して」
 なんて穏やかに言い張って、へらへら笑っていた。
 ナックル男はゾッとしたように拳を引っ込め、呟いた。
 「コイツ、狂ってやがる・・・」
 狂いはじめた男は、まだブツブツ呟いていた。
 「僕の感情は僕のものですよ。誰かにくわせるなんて、まっぴら、ごめんです」
 その時、事態を静観していた女子生徒が突然、きゃっと短い悲鳴を上げた。
 彼女の視線の先にあったのは、死体置き場に重ねられた二つの死体だった。いつの間にか現れたのか、死体に取り憑いて腐肉をかじっている数匹の鼠を見つけ、おののいていた。ナックル男は、狂人を解放し、死体に群がるネズミを追い払い始めた。
 何事もなかったかのように、口をつぐんで膝を抱える狂人。
 かじられた死体を見ないようにして、へたりこむ女子生徒。
 そして今日生じた2体の死体を死体置き場に片付け始めるナックル男。
 一通りのことが終わると、密室にはまた、長い停滞が待っていた。

 君塚はこの日は、旧校舎に泊まり込むことにした。
 一度家に帰り、母親が作ったハンバーグを食べ、夜食用に持たせてくれたサンドイッチを持参して、彼は夜の旧校舎に戻って来た。
 深夜の2時を回った頃、女子生徒の悲鳴が聞こえて、君塚は眠りから覚めた。
 急いで画面を見ると、狂人が倒れていて、他の2人が取りすがっていた。体を揺さぶっても反応がない。
 そのうち、女子生徒が、狂人の死体の傍らに転がるペットボトルを手に取った。
 「また毒で死んだってのか」
 「そうね、自殺だったみたい。ほら、見て」
 女子生徒はペットボトルにカッターで刻まれた狂人の遺書らしきものを見つけ、読み上げた。
 「ぼくはにんげんでいたい
 心をくわれることほどおそろしいことはない」
 狂人の死体を片付けた後、二人は部屋の対角に座り込み、ぼんやりと視線をさ迷わせていた。
 結局、これまで人が殺される決定的な瞬間を見逃し続けた君塚は、ここでどうしても生の殺し合いを目撃したかった。
 残った二人の体力も限界だろう。放っておくと、殺し合いをする前に衰弱死する可能性も出てくる。
 あれこれと頭を悩ませた挙句、彼はシンプルな解決方法を見つけた。
 君塚は、スピーカーのスイッチを入れ、彼らに話しかけた。
 「今、空気穴の出口を塞いだ。空気が切れる前に決着を付けろよ」
 ナックル男がふらつく足で面倒くさそうに立ち上がった。
 「なあ、どうする?」
 女子生徒は無言のまま、なんとか立ち上がり、おぼつかない足取りで足元に落ちていたカッターナイフを拾った。
 突然モニターの光が消えて、真っ暗で何も見えない。
 君塚は動転し、電源や配線を確認した。調べている最中も、ヘッドフォンからは悲鳴は物音が聞こえてきて、事態を把握できずにおいてゆかれることに焦った。
 混乱に震えながら歩き回るうちに閃いた。地下室の唯一の光源、裸電球が切れたんだろう。
 君塚は音を頼りに室内を探ろうと、ヘッドフォンを強く耳に押し付けた。
 ついさっきまで争う物音が聞こえて来た室内は静かだったが、かすかに呼吸音が聞こえる。
 君塚は、ついに蟲毒が完成したのだ、と確信した。
 すぐさま地下室に向かおう、として踏みとどまった。君塚はふと、今まで録画していたビデオの存在を思い出したのだ。


 さて、君塚はどうしたと思う?
  1. ビデオを確認した→日野7話目エンディング№30:かくれんぼ
  2. すぐに地下室に向かった
 結局、いても立ってもいられなくなって、君塚はすぐさま地下室に向かったんだ。電灯が消えていることを思い出して懐中電灯を握りしめたのが最後の理性だった。
 あとは、喜びをこらえきれずに奇声を上げながら、弾む足取りで廊下を駆け抜けた。
 長い年月をかかってこしらえた、自分だけの蟲毒なんだ!


 君塚はついに地下室の扉の前に行きついた。
 開錠し、ドアを開くと予想よりずっとおぞましい悪臭が吹き付けて来た。複数の人間が分泌した、垢、汗、糞尿。何よりも強いのは腐敗臭だ。
 その臭いに耐え切れず、君塚はまず吐いた。そして、めまいと戦いながら階段を降りた。懐中電灯で足元を照らし、一方でモップの柄を慎重に構えながら。


 「なあ、お前、生き残ったのはどちらだと思う?」
  1. 男→日野7話目エンディング№31:蟲毒の地下室
  2. わからない
 君塚は何となく女子生徒が生き残ったような気がしていた。
 ナックル男は階段を降り切ったところで息絶えていた。喉がぱっくりと開いて、夥しい血があふれ出し、床に沼を作っていた。
 暗闇の先から、さっき聞こえた異様な呼吸音が響いてくる。
 懐中電灯を向けると、光の中に女子生徒のシルエットが浮かび上がった。
 汚れた制服を着て腕をだらりと垂らし、危なっかしい足取りで立っていた。乱れた髪の毛の間から、大きく開いて獣のように呼吸をしている口元が見えた。
 その姿を見た瞬間、君塚は女子生徒こそが蟲毒だと確信した。
 「おい、ついてこい」
 命じて階段を昇りだすと彼女はどこまでも従順に、のたのたとあとをついてきた。


 君塚は旧校舎の教室で彼女に用意していたコートを着せ、気分が悪くなった友人を介抱するふりをしながら、タクシーで家に連れて帰った。
 とりあえず部屋に連れ込んで、そこで改めて彼女の様子を確認した。
 閉じ込められる前は、長い黒髪の美しい賢そうな少女だった。それが、返り血は汚物や自らの体液にまみれ、腐臭を放ち、重心を安定させることもできずに始終ふらふらと揺れている。
 顎は弛緩したまま涎を垂れ流し、まぶたの中身は白目に裏返ったまま戻らない。人間にあるべき何かを失った無残な姿だ。
 君塚が暴いた地下室の面々がしでかした罪のうち、彼女の罪状は最も重いものだった。恋人を死に追いやった者だ。自らが手を下し、恋人を死に追いやったんだ。
 さらに、男子生徒が心臓発作で死んだ時、彼のポケットに手を突っ込み、「ない」と断言したのは彼女だった。どういうわけか、その薬は彼女のポケットから発見されたが、薬を隠せは、苦も無く一人を葬り去れるとでも考えたのだろう。
 例のビデオにも、男子生徒の胸を刺し、女子生徒のペットボトルに毒薬を仕込み、見えない毒を次々と吸収していく彼女の姿が記録されていた。
 君塚は彼女の変貌は蟲毒によるものだと信じ、呪法の達成に満足した。そして、蟲毒と化した彼女をどう使おうかと、思案しだした。
 蟲毒はおどろおどろしい方法で作られるが、意外なことに人に利益をもたらす魔物だ。
 飼っているだけで、富が転がり込むと言われているが、定期的に生贄を捧げないと、飼い主を食ってしまう。
 だから大抵は、自分の幸福のためというよりも、その習性を利用して、呪いたい相手に送りつけるために蟲毒を作り出すのだ。
 少量の金品とともに相手に送りるつけると、蟲毒は相手を新しい飼い主として取りつく。
 相手はまさか、贈り物にくっついてきた生物が蟲毒だなんて思いもしないから、気味悪がって逃がしてしまうだろう。
 あとは、蟲毒の恩恵を受けて「やたらツイている」と喜ぶのもつかの間、生贄をもらえず、飢えた蟲毒に食われてしまう。


 「君塚は彼女をどう使ったと思う?」
  1. 利益を貪ろうと考えた
  2. 他者を呪おうと考えた
 君塚は呪法についての知識はあっても、実際蟲毒を作ってどうこうというところに興味がなく、使い方についてはあまり詳しくなかった。
 君塚は蟲毒が飼い主に恩恵をもたらすというところまでは知っていた。逆に言えば、それしか知らなかった。
 部屋の片隅で蟲毒である彼女を飼いだした君塚の元には、その日のうちから吉報が金銭を伴って押し寄せるようになった。
 懸賞が当たる、小遣いをたんまりもらえる、大金を拾う、いらないものが高く売れる・・・高校生という身分をはみ出さない、最大限の恩恵にあずかった。
 だが君塚の知らないところで警告は成されていた。部屋の隅でダンボールに入れられ、シーツをかぶせられ、いつも膝をかかえている蟲毒の白濁した眼球がゆっくりと回転していることに。
 白目が下方にぐるりと回って、情報から徐々に表れてくるのは今度は一面の黒だ。眼球の半分が真っ黒に塗りつぶされている・・・
 要するに月の満ち欠けのようなものだ。一面の白目が満月=蟲毒が満腹であることを表している、そして上のほうから黒い色彩がにじみ出してきて、上半分が黒、下半分が白という状態が半月だ。そして、まぶたの中身全体が真っ黒に染まると新月=デッドリミットだ。
 君塚は、蟲毒が金銭の代わりに生贄を要求することに気づけたのだろうか。人間を食ってできた人間の蟲毒には、人間の生贄を捧げるべきだろうから、蟲毒と共に生きる道を選んだのなら、富を得ながらも、血濡れらた人生を歩んだだろう。
 あるいは蟲毒を捨てようと試みたか。だが蟲毒を捨てるには条件があって、それまで蟲毒によって得たすべての富と一緒に捨てなければならない。いわゆる振り出しに戻るというものだ。
 あと、殺人者にも貧乏人にはならずに済む選択肢がある。富を捨てる必要もなく、蟲毒と縁を切る唯一の方法だ。そう、蟲毒を殺せばいい。
 だが、これも単純なやり方ではだめだ。蟲毒を殺すには、蟲毒を食べることだ。たとえ相手が元人間であっても、食えば殺せる、縁が切れる。


 「さて、君塚はどれを選んだのかね。実は俺は、その後を知らないのさ。そんなわけで俺の話は終わりだ。
 皆、こんな遅くまでつき合わせて悪かったな。いい記事を作ることで返礼するから、楽しみにしていてくれよ。
 坂上、お前もご苦労だったな。とはいえ、編集やら執筆はら、これからが本番といってもいいんだがな。がんばれよ。
 それじゃあ、くれぐれも気を付けて帰れよ!」
 皆を見送り、戸締りをしながら、坂上は、今日の日野は君塚という人に重なるところがあると感じた。実は君塚とは日野自身のことで、地下室を舞台にした蟲毒は実際に行われていて、人間蟲毒は誕生し、今もなお富の代償に生贄を求めているんじゃないだろうか、と失礼なことを思う坂上だった。


 戸締りを済ませ、消灯した廊下を坂上が歩いていると、恐怖が一気に膨れ上がった。
 膨らむ妄想に押しつぶされそうになり、恐る恐る振り返ると、さっき後にした部室が見えた。
 校庭に面した窓から誰かが覗いた気がした。一瞬だったが、日野の姿のようだった。
 坂上が再び前を向くと、何かが立ちふさがっていた。
 黒い果実のようなものが浮かんでおり、パチリとまばたきする。
 それは目だ。だとすると、視界いっぱいに広がるこの青白いものは肌であり、垂れ落ちている長い束は髪なのだろう。
 二つの黒い目がはっきりと見てとれた。まぶたいっぱいになみなみと満たされた漆黒。その下まぶたギリギリのところに一筋だけ白い線が走っている。
 (これは日野先輩の行っていた、蟲毒の瞳・・・新月)
 少女の眼球が下方に回転し、底に残っていた一筋の白が消えようとしている。それは死を宣告する秒針のように見えた。
 (逃げなくっちゃ・・・)
 その刹那、カチリと秒針の時を刻む音が聞こえた気がした。

  
 日野7話目エンディング№33:新月
 CGギャラリー:49/124

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 談話室には相変わらず真理と春子しかいないかった。
 香山はソファに腰かけ、透はソファが混むだろうと思い、階段に座った。
 「それで、どないやったんや?」
 「美樹本さんが、誰かに襲われたんですよ!
 それが誰も見ていないんです、美樹本さんだけしか」
 「それで、怪我はひどいんか?」
 「わかりません。今、小林さんやみどりさんが手当てをしてくれてるはずなんですけど」
 「まさか、わしらを一人ずつ順番に殺していこう、っちゅう訳やないやろな」
  • A:「そうかもしれませんね」
    • →「滅多なこと言わないでください」と、真理が大声を出した。
  • B:「なんでそんなことを」
    • →透は香山をたしなめた。
 「そやけどみんな殺しといたら、吹雪が止むのをこの中でのんびり待てるやないか。おまけに通報する奴もおらへんようになるんやから、逃げる方法かてゆっくり考えられるわな」
「そんなのひどすぎる!」と、真理が叫んだ。
 透は、香山が言っていることが正しいように思えてきて、真理を落ち着かせるために、
 「たとえそうだとしても、外に出ない限り大丈夫さ。なるべく一緒にいて、一人にならないようにしていれば」と言ったが、真理が反論してきた。
 「そんなこと言ったって、電話は通じないし、外に出ないでどうやって助けを呼ぶの?」
 「とにかく、朝まで持ちこたえれば大丈夫さ。あの寒さの中、朝まで生きていられるわけがない」
 「だったら、なおさら死に物狂いで襲ってくるんじゃないの?」


 そうこうしているうちに小林夫妻が2階から降りて来た。
 「どうですか?あの人の具合は」
 「一応、意識は戻った。でも、何も見てないそうなんだ。いきなりがつんとやられたらしくねて」
 「それで、もう大丈夫なんですか?」
 「めまいがするって言ってたから、脳震盪を起こしている可能性があるだろうが、しかし、それは医者じゃなきゃわからんことだしな」
 「頭のどの辺を殴られてたの?」と、真理が質問してきた。
 「右のこめかみのあたりだが」
 「右のこめかみを後ろから殴られたわけね。ということは犯人は右利きね。
 だって犯人を見てないんでしょ?だったら後ろからに決まってるじゃない」
 後ろからだとすると、ますます俊夫が怪しくなってくる。


 そんな話をしていると、俊夫がやってきたので、透は言った。
 「前じゃなくても、横や上からかもしれないさ」
 俊夫は何食わぬ顔でソファに座って、言った。
 「オーナー、美樹本さんの具合は?」
 「素人目には大したことなさそうだが、脳内出血でもしてたら、翌朝ポックリってことになりかねんから安心はできんよ」
 「で、犯人の顔は?」
 「見てないそうだ」
 「そうか、でもこれから犯人はどんな行動に出るかわかったもんじゃない。みんなできるかけ一緒にいたほうが・・・
 あれ?女の子たちは?みどりさんも見えないみたいだけど」
 「篠崎君は先に降りて来たと思ったんだが?
 女の子たちもトイレに行っただけにしては遅すぎるな」と、小林さんが言った。
 「みどりさんは降りてきてないわよ」と、真理が言った。
 「まさか死体のある部屋に行ったんじゃ・・・
 何か気になることがあると言ってたんだ。見るようなもんじゃないないから、やめとけって止めたんだが」と、小林が言うと、俊夫は立ち上がって言った。
 「呼んできますよ」
 すると、真理が、「あたしが行くわ。彼女たち寝てるかもしれないし」と言って、さっさと2階に上がってしまう。
 透が、真理の様子を見に行こうと立ち上がると、真理はさっさと降りて来た。

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 今日のかまいたちの夜×3はどうかな?


 倒れている美樹本を見ると、こめかみから血が流れている。
 「誰からに殴られたらしい。早く中に運んで手当しないと」と、俊夫が言った。
 美樹本が倒れているあたりは格闘があったらしく、雪が乱れているが、足跡があるかどうかはわからない。
 「くそっ、犬でもいれば」と、俊夫は唇を噛む。
 ふと、透はぞっとした考えが浮かんだ。
 (しかし、正気の人間が、この吹雪の中へ逃げようとするだろうか?ここには僕たち以外誰もいなかったんじゃないだろうか。
 美樹本さんを殴ったのは俊夫さんじゃないだろうか?)


 美樹本を連れて、しばらく歩いていると、裏口に辿り着いた。
 小林がベルを鳴らすと、しばらくしてドアが開いた。
 中では今日子が口に手を当てて立ちすくんでいた。
 「みどりちゃん、ちょっと来て!」と、今日子は声を上げた。
 やがて、やってきたみどりと小林夫妻とで、美樹本を引きづるように奥へ運んだ。
 俊夫が裏口の扉を閉めて言った。
 「なんであいつ、襲われたんだろうな」
 「犯人と出くわしたんじゃないですか」
 「でも、さっきのとこ、ちょうど死体のあった部屋の外だっただろう?田中って客を殺した奴が窓から逃げたとしても、ずっとあそこにいたってのか?」
 「たまたま何かの理由があって戻って来たところだったかもしれませんよ」
 「それだよ!犯人はあそこに戻って来たんだよ。何か理由があってな。もしかしたら、何か証拠を残して行ったことに気づいて、戻って来たのかもしれん」
 透は、美樹本を襲ったのは俊夫ではないか、と疑い始めている。
 俊夫は自分の部屋に戻って行った。
 透は、俊夫の後ろ姿が部屋の中に消えるのを見届けてから、談話室へ向かった。


 談話室には春子と真理しかいなかった。
 「他の人達は?」
 「香山さんは、透たちが出て行ったあと、部屋に戻ったわ。なんでも、携帯電話をもう一度試したみたいとかで。
 それと、可奈子さんたちはトイレに行きたいって、3人一緒に。
 あとみどりさんは叔父さんたちと一緒に、美樹本さんを部屋に連れて行ったわ」
 透は、自分の服が溶けた雪でびしょびしょになっていることに気づいた。
 「ちょっと着替えてくるね」と、言い残して2階へ上がった。


 着替えて部屋を出たところで、香山に出くわした。
 「ごくろうさんやったな」
 「電話、どうでした?」
 「やっぱりあかんわ」

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 今日のかまいたちの夜×3はどうかな?


 突然、小林が立ち上がり、「外を調べてくる」と言った。
 「どうしてですか?」
 「何か痕跡があるかもしれないじゃないか」
 「そんなのあったとしたって、この雪じゃとっくに消えてますよ」と俊夫が言った。
 「そりゃそうだが、殺人犯が戻ってくるかもしれんというのに、何もしないでいるわけにもいあんじゃないか」と、小林は苦々し気に行った。
  • A:「ぼくもいっしょに行きます」
  • B:ぼくは真理のそばにいてやろうと思い、黙っていた。


 「香山さんもいっしょに行きますよね?」
 「でも、外は寒いやろ。わし、寒いのは苦手なんや」
 結局、透、小林、俊夫、美樹本の4人で外を見て回ることになった。全員部屋に戻って着替えると、5分後の10時ジャストに玄関で落ち合った。
 ドアを開けた途端、カミソリのような風が、雪とともに襲ってくる。
 「右と左から、ぐるっと一回りしよう。
 透君と私は時計回りに、俊夫くんと美樹本さんは反対回り。それでどうかな?」
 小林が言うと、みんなは頷いた。


 途中、透は小林の姿を見失ってしまう。
  • A:とにかく右側に進んでみた
    • →しかし、進めど手がかりになるものは何もない。
      • :さらに進むことにした
        • →どこまで行っても雪以外見えてこない。
        •  その時、遠くから「透君・・・」と誰かが呼んでいる声が聞こえて来た。
        •  「ここです!どこにいるんですか!」
        •  「透君・・・」
        •  何とか方向の見当がついた。
      • B:元にもどったほうが方がいいと思った
        • →しかし、相当進んだと思われるのに、ペンションは影も形も見えなかった。
        • A:さらに進むことにした
          • A
        • B:元に戻ったほうがいいと思った
          • A
  • B:なんとなく左側に進んでみた
    • →建物は確か左側にあるあったはずだ、そう信じて必死に歩いていると、突然、目の前に白い壁が現れた。
    •  「小林さん、どこですか?」と叫びながら、透は壁沿いに前に進む。
    •  左手で触っていた壁が突然消え失せた。建物の角に辿り着いたのだ。
    •  左側に曲がると、突然、頭に殴られたような衝撃があり、透は後ろざまに雪の中に倒れた。
    •  「透君!こっちだ!早く来てくれ!」
    •  小林の叫び声が、透の耳に届いた。
    •  透はもがいて、やっとの思いで雪の上に立ち上がった。
    •  目を上げるとシュプールの壁があった。どうやらこれにぶつかったようだ。
    •  「透君、どこだ!」
    •  「ここにいます!」
    •  透は叫び返して、壁沿いを歩き出した。

 やっとの思いで建物の裏側の角に辿り着き、回り込んだところで、小林の背中が目に入った。  急いで駆け寄ると、小林の足元に美樹本が倒れており、俊夫が抱き起そうとしていた。

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 ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団 Steam版のプレイ開始!


 領主に呼ばれたルフラン市にやってきたドロニアとルカは、街の入り口で酔いどれ羊飼いのヌッタマッタに絡まれる。
 ドロニアは、目的地であるカラザの井戸の場所をヌッタマッタから聞き出すと、魔法でここから立ち去るように命令する。
 ヌッタマッタが立ち去った後には、仔羊が残されている。
 ドロニアはルカに仔羊の世話を任せると、ルカはさっそく仔羊にメーメと名付ける。


 ドロニアは、カラザの井戸があるカラザの広場に馬車小屋を止め、ここを拠点に定める。


 魔女報告1


 カラザ広場のガゼボの中にカラザの井戸があったが、入口の扉には鍵がかかっている。
 ドロニアはピッキングで鍵を開け、地下迷宮へと続くと噂されるカラザの井戸の前に立つ。
 井戸から魔力が溢れており、中も瘴気に満ちている。この瘴気のせいで、井戸の中に入り生きて帰ってた人間は一人だけとのこと。
 さっそくドロニアは、メーメを井戸の中へ蹴り落とすが、着水音は聞こえない。
 続いて妖路歴程を井戸に放り込む。


 レキテイスキル:ダウンジング:ペンデュラムを習得!


 カンパニュラB1 へ。
 実績:1頁(勝った。それにしても、なんと心もとない世界だ。これが餌だと、これを食うというのか?)をゲット!


 妖路歴程から木製の人形がが飛び出した。そして、地下迷宮の魔力に当てられると、人間と同じくらいの大きさの人形兵へと姿を変えた!


 探索開始!
 魔法の小箱から、青い宝石、ヨモギ傷軟膏をゲット。
 タルから、修練用の古塔槍をゲット!
 ペコロを倒して、泥岩をゲット。


 荒ぶるコクデンリュウとバトル!
 硝石をゲット!


 落とし穴から落下してB2 へ。
 実績:2頁(死の匂いが強くなる。 ここは地獄か?それとも……。だが、このままではじきに、確実に、死ぬ、死ぬ……。)をゲット!


 瘴気に当てられて、全滅・・・


 オープニングへ。
 幽かに魔法が存在する世界、テネス。
 寂れた辺境の街ルフラン市には、前人未到の地下迷宮があった。
 わかっていることは迷宮の中は強い呪いの瘴気で満ちており、人は半時と生きていられないことくらい。
 ある時、夕闇の魔女ドロニアがやってきて、迷宮の探索に名乗りを上げた。
 その魔女の手には、迷宮探索唯一の生き残りといわれた男が残した伝説の書物である魔導書の妖路歴程が握られていた。


 突然、謎の声が聞こえてきて、ここは黄昏のテネスで、あと数分で自分の魂が霧散してしまうと言われてしまう。


 マギア 魔の不可思議空間を進んでいき、謎の声に促されて本の中に飛び込む。
 謎の声から、自分の魂が妖路歴程の中に入った、と言われる。
 妖路歴程とは、ルフラン市にある前人未到の地下迷宮に挑み、ただ一人生きて戻った人物が書いた、と言われている書物とのこと。
 地下迷宮から戻った男は7日7晩かけてこの本を書き上げて、死んだとのこと。
 謎の声に、自分の名前を名乗る。


 ルフラン市に向かう場所の中で、ルカは妖路歴程に目と口がついて動いていることに気づく。
 ドロニアは、妖路歴程に魂が宿ったことを知り、コミュケーションを取ると、妖路歴程は人語は理解するが、しゃべれない。しかし、意志は表明できることがわかる。
 ドロニアは、なぜ突然、妖路歴程に魂が宿ったのかはわからないが、現実を受け入れ、人語を理解する妖路歴程を最大限活用していくことにする。


 ルフラン市についたドロニアは、妖路歴程に、目的は地下迷宮の完全攻略であることを告げ、妖路歴程とルカの作る魔女の人形兵で目的を遂げよ、と命じる。
 魔女の人形兵とは、魂と人形で作る不死身の魔法生物(マナニア)ことで、地上では実体化できないが、マナが満ち溢れた空間では自由に実体化できる。
 ドロニアは、自分は他者のマナを動きが見え、それを操作することで意志を操れる、と打ち明ける。
 そして、ドロニアに従い、魔女の旅団を率いて、ルフランの地下迷宮を攻略し、成功すれば魂を解放することを、ドロニアは妖路歴程に命令し、魂の盟約を結ぶ。


 ドロニアから、人形素体×3、魂の小瓶カブン結魂書×3、マナ、銀貨をゲット。


 人形作業台で、人形素体+魂の小瓶で人形兵3体を作成。


ファセット アステルナイト マージナルメイズ ピアフォートレス
性別
名前 リックス ベリス ギコムント
性格 勇敢 へそまがり 頑固
ボイス 1 1 1
成長アレンジ シャープ シャープ シャープ
スタンス サニー スタンダード サニー
運命の星 ドナム効率化論 鉄壁
因果数 28 92 96



 前衛:闘士の結魂書 リックス
 後衛:術師の結魂書 ベリス
 前衛:癒士の結魂書 ギコムント

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 今日のアパシー学校であった怖い話1995特別編はどうかな?


 4週目開始!
 1人目は新堂誠を選択→シナリオ:戦いのゴングがなって→新堂エンディング№19~24を見る
 2人目は荒井昭二を選択→シナリオ:戦下の友情→荒井エンディング№08~10を見る
 3人目は風間望を選択→シナリオ:かぐわしきにおひ→風間エンディング№01:かぐわしきにおひを見る
 4人目は福沢玲子を選択→シナリオ:歪んだ被写体→福沢エンディング№8~11を見る
 5人目は岩下玲子を選択→シナリオ:黒と赤の法悦→岩下エンディング№20~24を見る
 6人目は、細田友春を選択して、シナリオ:トイレの友情→細田エンディング№15:裏切り者はどちらかを見る


 新堂エンディング№22:強さ荒井エンディング№10:戦下の友情風間エンディング№01:かぐわしきにおひ細田エンディング№15:裏切り者はどちらかを見て、7話目に行く。


 シナリオ:蟲毒の地下室


 6人目の話を聞き終え、これからどうしようと思っていると、ドアを開けて日野が入って来た。
 「お疲れ」
 「あ、日野先輩、お疲れ様です」
 「どうだ、取材は無事に終わったか?」
 「はい、ここにいらっしゃるみなさんの分は聞けました」
 「どれ、見せて見ろ」
 そう言って、日野は坂上の取材ノートを手に取り、目を通し始めた。
 「へえ、ずいぶん面白そうな話をしていたんだな」
 「そうですね、みなさん、いろんなお話をご存じで」
 「これならいい記事ができそうじゃないか」
 「あ、でも、実はまだ7人目の方がいらしてないんですよ」
 「そうか」
 「日野、お前ちゃんと7人に声を掛けたのかよ?」と新堂が指摘すると、日野は部室にいる人たちの顔を見ながら指を折って人数を数えだした。
 「あ、あれ?・・・すまん、6人しか声を掛けてなかったようだ」
 「ええ!じゃあ、どうすれば・・・」
 「そんな心配そうな顔をするなよ、坂上。
 よし、こうなったら俺が責任を取って、7話目を話してやろう」


 「今から俺が話すのは、ある呪いの話だ。
 みんな、蟲毒は知っているか?
 蟲毒の作り方には諸説あるが、複数の動物を箱や甕などの密閉空間に入れ、それを地下に埋め、共喰いの果てに生き残った1匹を用いる、という大まかな流れは変わらない。
 箱に閉じ込められる動物を種類は、サソリ、ヘビ、ヤモリ、蝦蟇、ムカデ、クモなんかが一般的だ。共通点はみんな毒を持った生き物だというところか。
 互いの毒を喰らいあううちに、最高の強まった毒性が生き残りの一匹に宿り、人を呪うにはもってこいの生物が誕生するんだそうだ。
 だがな、実は毒性のない動物でも蟲毒は可能らしい。その場合は、殺されることや、喰われることへの怨念が積もり積もって、生き残った一体に強い呪いのパワーが宿るというわけだ」


「かつて、この学校のある男子生徒が蟲毒を試したいとい衝動に取り憑かれた。名を仮に君塚としておこう。
 君塚は充分に恵まれていたから、誰かを呪ったり自分を幸せにするために蟲毒を利用しようと考えていたわけではない。蟲毒という呪法に対する、漠然とした憧れや好奇心に取り憑かれたのさ」


 君塚は小さい頃から、自分より弱い生物が苦しむ様子を観察するのが好きだった。
 弱ったカマキリを蟻の大群に襲わせたり、蜘蛛の巣にかかった蝶が食われる様子を観察したり、そういう弱い生き物を見て自分が優越感を得ることだけが、唯一の心の慰めだった。
 そんな彼が、蟲毒という呪法が存在することを知り、それに執着したのは、必然ともいえた。
 自分の意思に反して、真っ暗な甕に閉じ込められ、飢餓に駆り立てられて互いを喰らい合う哀れな動物たち。そんな凄惨な状況を想像するだけで、彼は眠れないほど興奮した。
 その上、共喰いのたびに毒や恨みが勝利者の体内に蓄積されて、最終的には憎悪のいかたまりのような生物が完成する、という図式にも、美学を感じて止まなかった。
 そして、長い年月、そんな妄想を弄ぶうちに、自分の手で蟲毒を実現させてみたいという欲求に遂に勝てなくなった。
 しかし、君塚は虫などを集めるうちに実につまらない行為だということに気がついた。
 まず箱を地中に埋めて結果を待つ以上、呪法が成就される過程をその目で見ることができないことが不満だった。
 それに、うまいこと蟲毒の生物を誕生させたところで、昆虫や両生類の毒性や恨みなどたかが知れている。
 そして彼は、どうせなら高度で複雑な感情を持つ生物で蟲毒の実験を行い、その一部始終をこの目で見るべきだ、という妄念に取り憑かれてしまった。
 そんな生き物は、ひとつしか存在しない。そう、人間だ。
 君塚は、おそらく一度きりしか行うことができないであろう大切な実験のために、2年の歳月をかけて慎重に準備した。
 人を材料とした蟲毒を行おうと思い立ったのが、1年生の春。彼が目をつけた場所は、この学校の旧校舎だった。
 そして、彼は何度が下調べをしているうちに、人を閉じ込めるのに持ってこいの地下室を見つけた。
 そして、3年生の夏休み直前になって、それはようやく実行に移された。


 夏休みに入ったばかりの蒸し暑い日、君塚は学校に7人の生徒を呼び出した。
 集められたのは5人の男子生徒と、2人の女生徒。
 その日まで互いの顔すら知らなかった7人には、ある共通点があった。それは、根っから怖い話が好きだ、ということだ。
 君塚に百物語をするのにぴったりの場所があると誘われて、彼らは旧校舎へと向かった。


 君塚は旧校舎の階段の先にある地下室へと、7人を案内した。
 しかし、最後の一人が地下室への階段を降り切ったところで、背後で鉄製のドアがバタンと閉まり、無情な掛け金の音が地下室に響き渡った。
 「おい、君塚、なにやってんだよ!」
 「鍵がかかっている!」
 7人はあらゆる手段を試した後、ようやく逃げ場がないことに気づいた。
 改めて室内を見ると、むき出しのコンクリートが四方を固めているだけの、実にそっけない部屋だ。照明は天井の中央に裸電球がぽつんと点いているだけで、四隅が翳るくらいに頼りない。
 他にあるものといえば、部屋の隅にダンボールが一箱。壁が分厚いこと、ドアが頑丈なこと。
 脱出口にはならないものの、空気取りの穴が開いていることなどを確認した彼らは、藁にも縋る思いでダンボールを開けた。
 まず水。7人で分けると3日持つか持たないかの量だった。
 あとは、包丁、ナイフ、ボウガン、縄、アイスピック、ノコギリ、釘、トンカチ、鉄パイプ、毒入りのビン、鎌、カッター、ナックル、竹刀という武器の数々。
 その中の一人が細い釘を拾い上げ、階段を上がり、ドアの前にしゃがみこんだ。そして、鍵穴に釘を差し込み、ピッキングを試みた。
 「ぎゃ!!!」
 ヒステリックな絶叫をあげたかと思うと、体が不自然にのけぞり、痙攣しながら、階段を転げ落ちた。
 駆け寄った6人が見たのは、妙な角度に首がねじ曲がった男子生徒の姿だった。
 混乱を制するかのように、どこからともなく声が響いてきた。
 「鍵穴には電流が流れているんだ。触らない方がいい」
 それは、他ならぬ君塚の声だった。よく見れば、天井の一辺にスピーカーが供えつけられていて、声はそこから聞こえて来た。
 君塚は、人間を用いた蟲毒を思いつき、ここにいる人間で実践しているのだという、自分の野望を語って聞かせた。
 「蟲毒は憎悪を喰らいあって膨らませることで完成される呪法なのだから、君達には本気で殺し合ってもらわなくてはならない。
 誰か最後のひとりになるまでに、ドアを開けるつもりはない。様子は監視カメラとマイクで常に探っている。グッドラック」


 通信が切れそうになったので6人は一斉に騒ぎ立てたが、君塚は沈黙を通した。
 しかし、そのうちの一人が、口にした疑問に君塚は答えた。
 「なあ、どうして俺たちなんだ?」
 「蟲毒は毒や恨みなどの負のエネルギーを、互いに食わせることによって増幅させ、吸収させ、ひとつに集めることで完成される。
 ならば、人間でも同じく強い毒性を持つ者がいいだろう。だから君達を選んだんだ」
 「どういうことよ!」
 「君たちの共通点はな、犯罪者であることだ。万引きした者、カンニングした者、嘘ばかりついている者、親を欺いた者、親友を裏切った者、喧嘩で相手に重傷を負わせた者、恋人を死に追い込んだ者・・・」
 君塚はそう言うと、マイクを切った。


 君塚は6人の監視を行うため、地下室の上の教室に機材を持ち込んでいた。機材の一式は教卓の影にうまく隠し、配線も巧みに瓦礫になじませたので、深夜の見張りが懐中電灯でひと撫でしたくらいじゃ見つからない。
 マイクを切ったあとも、彼は興味深くモニターを見守っていた。


 最初の動揺から立ち直った6人は、必死に励まし合いながら、状況を打開する方法について話し合っていた。
 彼らの荷物は、君塚が引き入れる際にうまいことを言って、上の教室に置き去りにされていた。
 今彼らの手元に役に立ちそうな道具は何もないが、それでも彼らは諦めず、ドアに体当たりし、壁を叩き、空気取りの穴から大声で助けを求めていた。
 しかし、地下室のドアは分厚く、コンクリートの壁は厚く、彼を外界から完全に隔離している。空気取りの通路からも、外部に声は届かない。


 やがて自分たちの無力さを悟った6人は、観点を切替て、ここでの過ごし方についての検討を始めた。
 まず彼らは水を6等分して各自に配った。
 それから部屋を8等分にして、その中の6区画は各人のための空間、ひとつはトイレ、残ったひとつは武器庫兼、細田の死体置き場に割り当てた。
 部屋といって、仕切りなどはない。包丁で床に境界線を刻んだだけの、子供の陣地ごっこみたいなものだ。
 それぞれの部屋に収まった各人は、もう語る言葉もなくして膝を抱えた。
 長い沈黙の果てに、ぽつんとだ誰かが呟いた。
 「それにしても、なんで水なんて置いてあったんだろうね。
 だってさ、僕たちに殺し合ってほしいんなら、命を永らえさせるような道具は必要ないだろうに」
 何人かも黙ったまま俯いた。そう、中途半端に残された希望は、いさかいの種になるということに気づいてしまったのだ。
 もし、水を手に入れて3日生き延びることができるならば、4日目以降も生き残りたいを願う気持ちが強まるだろう。例え、他人を押しのけても・・・


 君塚は何も起きないので飽きてしまった。
 そして、監視をビデオ録画に任せて、旧校舎を抜け出して帰宅した。
 さらに方々に電話を掛け、今日閉じ込めた面々が帰宅しない理由をでっち上げることも忘れなかった。
 君塚は閉じ込めた連中の部活の先輩や担任の教師に成りすまして、「部活動で数日泊まり込む」「友達の家に厄介になる」とか、適当な理由を並べ立てた。


 次の日、朝になると君塚は急いで旧校舎に向かった。
 そして、旧校舎に着くと、教室で急いでモニターに見入った。そこには驚くべき光景が映し出されていた。
 閉じ込められた6人は、車座になって談笑していたのだ。
 だが、見ていくうちに君塚は次第に笑みを浮かべ始めた。談笑している彼らの様子は、演技をしているかのようにどこか不自然なのだ。
 「作り笑いか」
 君塚はモニターの前で頬杖をつきながら、成り行きを見守ることにした。
 皆、衣服も髪を乱れだして、目の下には青黒い隈がが絶望の影のように貼りついていた。
 室内の様子で変わったところといえば、武器を入れてあったダンボールが昨日トイレと決められた部屋の隅に移動させられたことぐらい。
 ダンボールの中に入っていた武器は、室内を8等分したうちのひとつ、死体置き場に放り出されていた。
 そう、あのダンボールに用を足すことにしたようだ。
 君塚はしばらく室内の茶番劇を見つめていたが、やがて立ち上がり、どこからか持ち出してきたラジカセをマイクの前にセットした。
 そこから流れ出たのは、当時人気のアイドルが歌うポップスで、スピーカーの音量を上げて、ガンガンに流した。
 6人は突然鳴り響いたアイドルソングを無視しようと努めたが、やがて限界に達した。
 それまで楽しげに笑い話をしていた一人の女の子は、耳を押さえて絶叫し始めた。
 それをきっかけに、他の奴を叫び始め、室内は狂乱に支配された。


 さらに君塚がモニターに注目してみると、一人の生徒の様子がおかしくなった。ある男子生徒が手足を投げだし、床の上で痙攣している。
 みんなが駆け寄って介抱すると、彼は苦しい息の下、必死に「自分のズボンのポットにある薬を飲ませてくれ」と訴えた。
 近くの女子生徒が、その男子生徒のポケットに手を入れた。
 「ないわ、そんなもの!」
 彼はまじまじと女子生徒の顔を見つめ、震える手を自分の左胸にあてがった。やがて、全身が弓なりになり、強張っていき、最後にガクリと力が抜けた。
 彼が息を引き取るまで、意外と時間がかかった。
 そうして、残りは5人になった。
 君塚はここで家に帰った。


 翌朝、旧校舎のモニターを覗くと、なんと2人もの死者が出ていた。
 男子生徒と女子生徒が一人ずつ。ふたつの死骸は、おそらく死亡時の状態のまま転がっていた。
 男子生徒は胸に刺さった包丁を抜きかけて息絶えたらしく、柄に手を絡ませ、苦悶の形相で空を睨んでいた。
 女子生徒もまた、だらしなく開いた口の端に泡を吹き、裏返った白目を血走らせて硬直していた。彼女のそばには飲みかけのペットボトルが倒れて水が零れていた。おそらく中毒死だ。
 残された3人は、男子生徒2人と女生徒1人。その空気には、昨日までは伺えなかった猜疑が満ちていて君塚を喜ばせた。
 「ねえ、どっちが殺したの」と女子生徒が問うと、
 「知らねぇよ。お前の悲鳴で目が覚めたら、こんなことになってたんだよ」
 「僕も同じです」
 そのあとには重苦しい沈黙が満ちた。


 「カタつけようぜ、もう」
 一人の男子生徒は立ち上がり、いつ飛び掛かってきてもおかしくないほど危険な雰囲気を放っていた。
 「二人は死んで、一人は自由だ。それが誰かを決めればいいだけだろ。さっさと解決しようぜ」
 男子生徒がポケットに突っ込んだ手を抜くと、いつの間に武器庫から調達してきたのか、ナックルが嵌められていた。
 「体格差とかあるからさ、ハンデはくれてやるぜ。
 刃物とかわんさかあったよなあ。お前ら好きなの選べよ」
 女子生徒はこの申し出に頷いたが、もう一人の男子生徒は「嫌です」と言った。
 「おめえ、なんて言った?」
 「僕にとって一番不愉快なのは、閉じ込めたヤツの思惑通りに、蟲毒が成されてしまうことです。ですから、殺し合いは断ります」
 「正気か、お前?」
 「あなたは悔しくないんですか?僕らをこんな目に遭わせたあいつの望む通りに行動して」
 なんて穏やかに言い張って、へらへら笑っていた。
 ナックル男はゾッとしたように拳を引っ込め、呟いた。
 「コイツ、狂ってやがる・・・」
 狂いはじめた男は、まだブツブツ呟いていた。
 「僕の感情は僕のものですよ。誰かにくわせるなんて、まっぴら、ごめんです」
 その時、事態を静観していた女子生徒が突然、きゃっと短い悲鳴を上げた。
 彼女の視線の先にあったのは、死体置き場に重ねられた二つの死体だった。いつの間にか現れたのか、死体に取り憑いて腐肉をかじっている数匹の鼠を見つけ、おののいていた。ナックル男は、狂人を解放し、死体に群がるネズミを追い払い始めた。
 何事もなかったかのように、口をつぐんで膝を抱える狂人。
 かじられた死体を見ないようにして、へたりこむ女子生徒。
 そして今日生じた2体の死体を死体置き場に片付け始めるナックル男。
 一通りのことが終わると、密室にはまた、長い停滞が待っていた。

 君塚はこの日は、旧校舎に泊まり込むことにした。
 一度家に帰り、母親が作ったハンバーグを食べ、夜食用に持たせてくれたサンドイッチを持参して、彼は夜の旧校舎に戻って来た。
 深夜の2時を回った頃、女子生徒の悲鳴が聞こえて、君塚は眠りから覚めた。
 急いで画面を見ると、狂人が倒れていて、他の2人が取りすがっていた。体を揺さぶっても反応がない。
 そのうち、女子生徒が、狂人の死体の傍らに転がるペットボトルを手に取った。
 「また毒で死んだってのか」
 「そうね、自殺だったみたい。ほら、見て」
 女子生徒はペットボトルにカッターで刻まれた狂人の遺書らしきものを見つけ、読み上げた。
 「ぼくはにんげんでいたい
 心をくわれることほどおそろしいことはない」
 狂人の死体を片付けた後、二人は部屋の対角に座り込み、ぼんやりと視線をさ迷わせていた。
 結局、これまで人が殺される決定的な瞬間を見逃し続けた君塚は、ここでどうしても生の殺し合いを目撃したかった。
 残った二人の体力も限界だろう。放っておくと、殺し合いをする前に衰弱死する可能性も出てくる。
 あれこれと頭を悩ませた挙句、彼はシンプルな解決方法を見つけた。
 君塚は、スピーカーのスイッチを入れ、彼らに話しかけた。
 「今、空気穴の出口を塞いだ。空気が切れる前に決着を付けろよ」
 ナックル男がふらつく足で面倒くさそうに立ち上がった。
 「なあ、どうする?」
 女子生徒は無言のまま、なんとか立ち上がり、おぼつかない足取りで足元に落ちていたカッターナイフを拾った。
 突然モニターの光が消えて、真っ暗で何も見えない。
 君塚は動転し、電源や配線を確認した。調べている最中も、ヘッドフォンからは悲鳴は物音が聞こえてきて、事態を把握できずにおいてゆかれることに焦った。
 混乱に震えながら歩き回るうちに閃いた。地下室の唯一の光源、裸電球が切れたんだろう。
 君塚は音を頼りに室内を探ろうと、ヘッドフォンを強く耳に押し付けた。
 ついさっきまで争う物音が聞こえて来た室内は静かだったが、かすかに呼吸音が聞こえる。
 君塚は、ついに蟲毒が完成したのだ、と確信した。
 すぐさま地下室に向かおう、として踏みとどまった。君塚はふと、今まで録画していたビデオの存在を思い出したのだ。


 さて、君塚はどうしたと思う?
  1. ビデオを確認した→日野7話目エンディング№30:かくれんぼ
  2. すぐに地下室に向かった
 結局、いても立ってもいられなくなって、君塚はすぐさま地下室に向かったんだ。電灯が消えていることを思い出して懐中電灯を握りしめたのが最後の理性だった。
 あとは、喜びをこらえきれずに奇声を上げながら、弾む足取りで廊下を駆け抜けた。
 長い年月をかかってこしらえた、自分だけの蟲毒なんだ!


 君塚はついに地下室の扉の前に行きついた。
 開錠し、ドアを開くと予想よりずっとおぞましい悪臭が吹き付けて来た。複数の人間が分泌した、垢、汗、糞尿。何よりも強いのは腐敗臭だ。
 その臭いに耐え切れず、君塚はまず吐いた。そして、めまいと戦いながら階段を降りた。懐中電灯で足元を照らし、一方でモップの柄を慎重に構えながら。


 「なあ、お前、生き残ったのはどちらだと思う?」
  1. わからない
 懐中電灯の丸い光に浮かび上がったのは、ナックル男の背中だった。
 彼は無言のまま少しうつむいて、ゆらゆらと左右に揺れていた。
 「おい、僕についてこい」
 君塚が命じると、その肩がピクリと震えた。
 先に立って階段へと歩き出すと、ついてくる気配がした。
 立ち姿の印象と同じく、生命感のない足音が、ひたりひたりと追いかけてくる。
 君塚がやや足早に地下室を出ようとした、その時だった。背後からぬっと突き出した両腕が、君塚の首に巻き付いた。
 「テメェは出さねぇ・・・」
 それはナックル男の声だった。押し殺した響きからは激しい怒りが・・・つまりは、まぎれもない正気が感じられた。
 背後の胸板や腕から漂うのは、蟲毒という響きにつきまとう神秘の空気などではなく、数日間拘束された生身の男の動物的な悪臭だ。
 「ふさけやがって・・・」
 腹を打つような低音で呟くと、ギリギリと君塚の喉を締め上げてきた。
 (ちゃんとやったのに、蟲毒は完成しなかった。生き残りは単なる人間に過ぎなかった。憧れ続けた蟲毒は偽物だった)


 「蟲毒そのものが実在するかどうかなんてわからないけどな、この一件には君塚自身も知らない、ある手落ちがあったんだ。
 ちゃんとやればナックル男が蟲毒になったはずなのに、ある歯車が狂ったせいで、全体がうまくいかなくなったってわけさ。
 そのヒントは、君塚が確認しなかったビデオの中にちゃんと収められていた。
 7人閉じ込められて、6人死亡したわけだが、その流れをもう一度追ってみよう」


 まず1人目。
 これは君塚が調整を怠った電流が原因で階段を転げ落ちて死亡。一言で表すなら事故死。
 元はといえば、君塚が電流を強くしすぎたせいなのだから、君塚の手で殺されたといってもいい。
 2人目は大音響で場違いなアイドルソングを聞かされたせいで、持病の心臓発作を起こしてショック死した。
 これも1人目と同じく、君塚の悪意で死んだといえなくもない。
 そして3人目。胸を刺されて死んだ男子生徒。
 彼は、武器庫から包丁を盗み出し、それを自分の部屋に持ち替える際に、寝返りを打った者の足に引っかかってこけた。それで、運悪く自分の胸にブスリ。一言でいえば事故。
 
 4人目は青酸カリの毒物により中毒死した女子生徒。
 ペットボトルに毒を仕込んだのは、実は彼女自身だった。
 頃合いを見て他の者のペットボトルと交換するつもりだったんだろうが、間違えて自分で飲んでしまったんだよ。
 5人目は、狂人の服毒死。これは間違いなく自殺だ。
 そして、6人目の女子生徒は、追い詰められて自殺したのさ。
 ナックル男に首を絞められ、苦しみもがく君塚の視界に飛び込んでくる位置に、彼女は倒れていた。


 君塚が落とした懐中電灯の光が、投げ出された彼女の血塗れの右手首と、反対の手に握られていた自傷の凶器であるカッターナイフを照らし出した。
 「この女、俺に勝ち目がないって思ったのか、最初からこうするつもりだったのかは知らねぇけどよ」
 「うぅ、ぐぐぐ・・・」
 「おい、まだ死ぬんじゃねーぞ。簡単に死なれたら、俺たちの恨みはどうなる?もっと苦しんで、苦しんでから死ねよ。な?」
 ナックル男はありったけの呪詛をこめて囁いた。
 君塚は彼の望み通り、白目を剥いたり泡を吹いたりしながら、苦しんだあげくに絶命した。


 「さて、種明かしだ。
 君塚の蟲毒の生成過程に何の手違いがあったかというと、要するにそれは誰一人殺し合っていないという点につきる。互いに殺して喰らい合わなければ恨みは蓄積しないのだからな。
 それに恨みが向かうとするなら、君塚にであって、室内の被害者仲間にではない。
 蟲毒というのは、再三言うが、憎悪や恨みを食い合って成長する呪法。言い換えれば、喰われる者から喰う者へと流れ込んでいく負のエネルギーそのものが毒なんだからな。
 このような偶然が続いてしまった地下室では、育つべき、膨れ上がるべく毒の萌芽そのものが生まれなかったんだ・・・だから君塚は報いを受けた。
 問題は、絞められたあげくに首の骨をへし折られた君塚が、本当の意味で死にきれなかった、ということだ。
 悔しさとあの地下室に立ち込めていた妙な空気のせいもあったのかもな。
 君塚が悔しかったのは、殺されたことじゃない。地下室に閉じ込めた人形どもがマヌケだったせいで、蟲毒がちゃんと完成しなかったことだ。
 まったくありゃあ残念だった・・・
 というわけで、実験はやり直しだ」


 坂上は日野の声が聞き取りにくくなっていった・・・
 そして、自分がいるのがいつもの部室ではないことに気づいた。
 薄暗く、蒸れた空気が立ち込めていて、物凄い悪臭がする。
 (息苦しい・・・窓を開けよう。
 あれ?窓がない。
 仕方がない、ドアを開けよう。
 ・・・おかしいな、ドアが開かない。
 ん?右手に釘を持っている。)
 坂上はしゃがみこんでピッキングを試みたが、手から激痛が走り、階段を滑って背中から宙に舞った。
 (あ、首の骨、折れるかもしれない・・・
 痛い、痛い、痛い。
 これから何をすればいいだろう?)
 坂上の耳に日野の声が響き渡る。
 「さあ、今度こそ、喰らい合ってくれよ」
 
 日野7話目エンディング№31:蟲毒の地下室
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 今日のぽこ あ ポケモンはどうかな?


 スタンプカードで、2300ライフコインをゲット。


 ヤミラミが出現!
 あかいクリスタルのカケラを探しているとのこと。


 ショップで、コルクボード、わくせいのもけい、きのみなつりさげランプ、ピザのレシピ、アンティークチェスト、ナチュラルなミニベッド、きゅうきゅうばこ、ミニすいもん、かっしゃ、アーチポール、クリームソーダのレシピ、ふみいしのレシピ、よごれたメモちょう、ポケメタル20コセット、しっとりいけがきのタネ5コセット、アンティークベッドのレシピを購入。


 とりひきで、ゴージャスなソファ、アーケードゲームマシン、きゃくしつのベッド、きのみなとけい、よごれたタブレット、よごれたけいたいでんわ、キュートなテーブル、でんしレンジ、ティーセット、キュートなチェア、おんぷマット・レをゲット。


 日がわりチャレンジ:ポケモンといっぱい話そう!をクリアして、300ライフコインをゲット。
 日がわりチャレンジ:はつでんしてもらおう!をクリアして、300ライフコインをゲット。
 日がわりチャレンジ:家具や飾りなどを置こう!をクリアして、300ライフコインをゲット。


 ♪シルフカンパニー、ナゾのせきばんをゲット。
 おおきなおとしものをゲットして、鑑定してもらって、つりざお、ライチュウかんばん、クレベーステーブル、ながれぼしランプ・あかいろ、きんのいればをゲット。
 ちいさなおとしものをゲットして、鑑定してもらって、いかさまダイス、りゅうのキバ、ぎんのこなをゲット。


 ゆめしまへ。
 ♪テンガンざん、あかいクリスタルのカケラ、スケジュール管理用メモ、つめたいいわ、てつのベッド、てつのラック、ゆうびんばこ、相談したいわをゲット。


 忠誠の騎士の祭壇を蘇らせて、グレンアルマが出現!
 みんなでパーティーを蘇らせる。
 きのみ大集合を蘇らせて、
 ザ・ゴ-ジャスのヒントをゲット。
 怨念の騎士の祭壇のヒントをゲット。
 チャレンジ:生息地をつくろう!⑭をクリアして、500ライフコインをゲット。


 まっさらな街の環境レベルが5になった!
 チャレンジ:けんちくしよう!⑤をクリアして、400ライフコインをゲット。
 チャレンジ:家具や飾りを置こう!⑤をクリアして、400ライフコインをゲット。


 ショップで、やまほりどうぐ、おんぷマット・ラ、いわばのはなのタネ5コセットを購入。


 とりひきで、おふろセット、キュートなドレッサー、でかいきんのたま、あやしいキャンドルをゲット。
 ブキミなお墓にお供えものを蘇らせて、シャンデラが出現!


 チャレンジ:野菜をしゅうかくしよう!④をクリアして、300ライフコインをゲット。
 チャレンジ:野菜をしゅうかくしよう!⑤をクリアして、400ライフコインをゲット。


 アゴのカセキをゲット。
 アゴのカセキ展示場を蘇らせて、チゴラスが出現!
 チャレンジ:家具や飾りなどを置こう!⑦をクリアして、500ライフコインをゲット。
 チャレンジ:せんろをつなげよう!をクリアして、2000ライフコインをゲット。
 チャレンジ:じょうぶなえだを集めよう!⑤をクリアして、300ライフコインをゲット。


 日がわりチャレンジ:フシギなはねを集めよう!をクリアして、200ライフコインをゲット。
 日がわりチャレンジ:ポケモンといっぱい話そう!をクリアして、200ライフコインをゲット。


 ゆめしまへ。
 ミラーボール、快適ライフvol36をゲット。
 釣り堀のヒントをゲットして、蘇らせる。


 ヤミラミに赤いクリスタルのかけらを渡して、アイテムと交換。
 カケラ×10→ぼうけんセット、テントキット、キャンプなべ、ねぶくろ
 カケラ×5→ざいほう、ちずとコンパス、キャンプイス、デジタルカメラ
 カケラ×2→ほうせきのカベかざり×10、オイルランタン


 宝さがしセットを蘇らせる!

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 今日のElin(エリン)2回目のプレイはどうかな?


  寝て、窓の作り方、炎の手の知識をゲット。


 寝て、葉っぱの皿の作り方、神経の矢の知識をゲット。


 車輪の祠で、木の柱(支柱)の作り方、木の柱の作り方をゲット。


 寝て、キノコの椅子のレシピ(5)を強化、神経の矢の知識をゲット。


 寝て、パイプの作り方、炎の手の知識をゲット。


 スクラッチカードをゲット→スクラッチマシーンで、小さなメダルをゲット。


 やっとスロットで、カジノチップ10万枚達成!


 寝て、大きなテーブルのレシピ(2)を強化、炎の光線の知識をゲット。


 寝て、張り紙のレシピ(2)を強化、炎の光線の知識をゲット。


 呪われた館へ。
 鑑定して、呪われた竜鱗の剣をゲット!


 寝て、張り紙のレシピ(4)を強化、氷の矢の知識をゲット。


 調教師から、サギを購入!


 人気者3を習得!


 カジノチップを100枚ずつバサルトハンマーで砕いて、製作スキル上げ開始!


 寝て、パイプのレシピ(3)を強化、炎の光線の知識をゲット。


 機械遺跡へ。
 ボスを倒して、682オレン、プラチナ硬貨、投資の技術書ミカのメイス、石の海賊刀をゲット!


 車輪の祠で、木彫りの熊の作り方をゲット。


 寝て、装飾の指輪のレシピ(2)を強化、死の手の知識をゲット。


 寝て、テーブルのレシピ(4)に強化、神経の光線の知識をゲット。


 寝て、小箱のレシピ(2)を強化、炎の光線の知識をゲット。


 寝て、ラウンドテーブルのレシピ(2)を強化、氷の光線の知識をゲット。


 寝て、石のベッドの作り方、炎の手の知識をゲット。


 寝て、張り紙のレシピ(2)を強化、炎の手の知識をゲット。


 寝て、張り紙の作り方、神経の矢の知識をゲット。


 大地の祭壇から、大地の槌をゲット!


 寝て、草の小窓(3)のレシピを強化、氷の矢の知識をゲット。


 スクラッチカードをゲット→スクラッチマシーンで、パンの盛り合わせをゲット。


 寝て、木箱のレシピ(3)を強化、炎の手の知識をゲット。


 機械遺跡へ。
 車輪の祠で、木の扉の作り方をゲット。


 マイクロチップをゲット。


 ボスを倒して、豪華な宝箱から、563オレン、プラチナ硬貨、石の床のレシピ、小さなメダル、窓のレシピをゲット。


 厚板×4+マイクロチップ+釘×4→訓練用宝箱を製作!

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 今日のクライシスコアファイナルファンタジー7リユニオンはどうかな?


 マテリアハンター・ザックス:マテリアハント始めます 対決!雷神鳥


 宝箱から、ハイポーションをゲット。


 DMWイフリートを見る。




 クリアして、サンダーをゲット!

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 今日のぽこ あ ポケモンはどうかな?


 ショップで、リゾートなハンモック、たる、レアポケメタル、にぐるま、ナチュラルなだいを購入。


 とりひきで、モンスターボールソファ、ラムの実、ゴージャスなドレッサー、キュートなベッド、じどうはんばいき、おんぷマット・シ、チーゴのみ、アンティークどけい、きのみなカベかざりをゲット。
 かみのゴミをとりひきして、かざぐるまのレシピをゲット。


 日がわりチャレンジ:じょうぶなえだを集めよう!をクリアして、200ライフコインをゲット。
 日がわりチャレンジ:つたひもを集めよう!をクリアして、200ライフコインをゲット。


 チャレンジ:生息地をつくろう!⑬をクリアして、500ライフコインをゲット。


 シャッターチャンス:よってらっしゃい見てらっしゃいを撮影。


 丸太の温もりを蘇らせて、キバゴが出現!


 ゆめしまへ。
 くさのカベかざり、ごうかなはな、パパへ、モモンの実をゲット。
 日がわりチャレンジ:ゆめしまへ行こう!をクリアして、200ライフコインをゲット。


 おしごとデスクのヒントをゲット。
 ホームシアターを蘇らせて、ムウマージが出現!
 おめかし中は見ないでを蘇らせて、チラチーノが出現!
 木こりの作業場を蘇らせると、オノンドが出現!
 ピカチュウスペースを蘇らせると、ミミッキュが出現!
 ぜいたくピヨピヨごはんを蘇らせると、ピジョットが出現!
 チャレンジ:家具や飾りなどを置こう!⑦をクリアして、500ライフコインをゲット。
 チャレンジ:家具や飾りなどを置こう!⑥をクリアして、500ライフコインをゲット。
 チャレンジ:ポケモンを探そう!⑯をクリアして、500ライフコインをゲット。
 


 シャッターチャンス:眠りに誘う歌声を撮影して、フォトフレーム:バルーンをゲット。


 シェフバリスから、いたんだきのみをゲット。


 ショップで、インダストリアルなチェア、かんきゃくのイス、うつくしいはなのタネ5個セットを購入。


 シャッターチャンス:ゴミのごちそう見ーつけた?を撮影!


 日がわりチャレンジ:ポケモンといっぱい話そう!をクリアして、200ライフコインをゲット。


 ツバサのカセキ・あたまをゲット。
 ツバサの展示台を蘇らせて、プテラが出現!
 チャレンジ:いろんな種類のカセキをかざろう!をクリアして、2000ライフコインをゲット。


 ざいもく×10、わた×10、かみ×10を納品して、入団チャレンジ第3弾をクリア!
 オレンジのバッジをゲット。


 ゆめしまへ。
 サイクリン中の休けいを蘇らせて、ダンバルが出現!
 日がわりチャレンジ:ゆめしまへ行こう!をクリアして、200ライフコインをゲット。


 ショップで、おおきなはっぱのうえ木、ゴージャスなランプ、モーモーミルクコーヒー5コセット、かなあみのカベのレシピ、カベかけたいまつ、キュートなはなのタネ5コセットを購入。


 日がわりチャレンジ:ポケモンといっぱい話そう!をクリアして、200ライフコインをゲット。


 ナゾのせきばん、♪ハナダへの道をゲット。


 とりひきで、クレベーステーブル、きのみなテーブルランプ、アンティークシャンデリア、おんぷマット・ラ、エアコン、きのみなベッド、てがみ、タネボーランプ、ゲーミングれいぞうこ、リゾートなこしかけ、ゴージャスなイスをゲット。


 公園のベンチから、マルマインが出現!
 報酬の、ておしぐるまのレシピをゲット。


 チャレンジ:野菜をしゅうかくしよう!①をクリアして、100ライフコインをゲット。
 日がわりチャレンジ:水面のキラキラを調べよう!をクリアして、200ライフコインをゲット。
 日がわりチャレンジ:つたひもを集めよう!をクリアして、200ライフコインをゲット。


 ドンヨリ海辺の街の環境レベルが6になった!
 チャレンジ:家具や飾りなど置こう!⑥をクリアして、500ライフコインをゲット。
 チャレンジ:もえないゴミを集めよう!⑥をクリアして、400ライフコインをゲット。


 ショップで、きのみなつりさげランプ、おんぷマット・ド、ラタンなラグを購入。


 日がわりチャレンジ:あまいミツを集めよう!をクリアして、200ライフコインをゲット。
 日がわりチャレンジ:てつを集めよう!をクリアして、200ライフコインをゲット。


 おおきなおとしものをゲットして、鑑定してもらって、スペースシャトルのもけい、リザードンのラグ、むしよけスプレー、ヤドンのラグ、ながれぼしランプ・むらさき、うちゅうせん、ながれぼしランプ・みずいろ、ながれぼしランプ・あおいろをゲット。
 ちいさなおとしものをゲットして、鑑定してもらって、くろいメガネ、グランドコート、しあわせタマゴ、メタルコートをゲット。
 日がわりチャレンジ:かんていしてもらおう!をクリアして、200ライフコインをゲット。


 とりひきで、しんぶん、よごれたほんを交換。


 ナゾのせきばんをゲット。


 ショップで、きのみなベッド、おんぷマット・ファ、げんきないけがきのタネ5コセットを購入。


 日がわりチャレンジ:はっぱをあつめよう!をクリアして、200ライフコインをゲット。
 チャレンジ:野菜をしゅうかくしよう!⑨をクリアして、500ライフコインをゲット。
 チャレンジ:野菜をしゅうかくしよう!⑩をクリアして、500ライフコインをゲット。
 チャレンジ:野菜をしゅうかくしよう!②をクリアして、150ライフコインをゲット。
 チャレンジ:野菜をしゅうかくしよう!③をクリアして、200ライフコインをゲット。


 とりひきで、ボールのげんかんマット、オフィスのテーブル、サイドテーブル、ふかふかイス、おおきなかんきせんをゲット。


 ナゾのせきばん、♪ワイルドエリア・北をゲット。


 こけカビゴンのおねがいごと:食べ物を置こう!
 こけカビゴンのためにおそなえのだいに食べ物を置こう。
 キャロットパンを料理しておく。
 生息地にポケモンがまあまあ現れやすくなってクリア!
 日がわりチャレンジ:料理をつくろう!をクリアして、200ライフコインをゲット。

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 大人になりきれない社会人ゲーマー。
 現在の夢:ゲームする時間の確保、サービス残業時間減少、年棒アップ
 将来の夢:がんばってお金を稼いで、ニートでゲーム三昧の日々を送ること
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