今日のアパシー鳴神学園七不思議はどうかな?
倉田のシナリオ:カエルですか?ネズミですか?→エンディング№363~368を見る
七不思議を聞く当日、日野先輩は、忙しいらしく来られなくなってしまい、坂上一人で仕切ることになってしまった。
集められた7人が誰なのか知らない坂上。この鳴神学園は1学年が500名いるマンモス校のため、入学しから卒業するまで一度も顔を合わせたことがない生徒がいるくらいだ。
緊張感と今朝からの気だるさとどんより曇った天気で、気分が悪い坂上は、空気を吸おうと窓から身を乗り出す。
新聞部の部室の扉を開けると、すでに6人が待っていたが、坂上が知っている顔はひとつもない。
坂上は会釈すると空いている席に座るが、7人目が来ていないことに気付く。
「あなたが7人目ですか」と隣に座った男から声を掛けられる。
思わず立ち上がった坂上は「あ、違います。僕は新聞部の坂上修一といいます。本日は、皆さんお忙しい中お集まりいただき本当にありがごうざいました」とあいさつをし、一礼して座り直した。
メンバーは男性4名、女性2名で、それぞれが初対面なのか会話がない。
「いつまでこうしてればいいんだ?」と、坂上の正面に座っている、ポケットに手を突っ込んだ不良っぽい男子生徒が、坂上をにらみつける。
「こうしていつまで顔を突き合わせていてもしょうがありませんし、あと一人もいつ来るかわからないですし、もしよければ話を始めませんか?」と、ふくよかな体格の男が人懐っこさそうな柔らかな笑顔を浮かべながら言った。
坂上が「彼の言う通りです。皆さんさえよろしければ、そろそろ話を始めたいのですが」と切り出すと、さっきの不良っぽい男が「俺は構わないぜ」と言い、残りのみんなもうなずいた。
「そうね、これ以上待たされるのも嫌だし、悪いのは約束の時間を守れないほうね。始めてちょうだい」
「うんうん、私、早くしゃべりたいし、みんなの話も聞きたい」
「レディのお二人がそう言っているんだ。気を利かしてさっさと始めたまえよ」
「あ、はい、それでは早速始めさせて頂きます」
1人目は福沢玲子を選択。
福沢は1年G組の生徒だ。
「突然だけど坂上君って、宗教は入っている?」
- 親と一緒
- あまり人には言いたくない
- 無神論者
シナリオ:恋愛教
「ふ~ん、じゃあ坂上君は子供の頃から、宗教を身近に感じていたんだね。うちは無宗教だったから、そういう感じってよくわかんないけどさ。宗教に限らないけど、一言でグループ活動っていっても、ピンからキリまであるよね。その中で、私が一番怖いのは、中で何をやっているのかわからない、不気味なグループかなあ。私がこれからするのは、そんな奇妙で不気味なグループ活動の話だよ」
1年ほど前の話だが、あるクラスに中山真美華という女子生徒がいた。
彼女は見事なまでに平凡は女の子だった。
中山は普通の友達に囲まれて、別に不満のない毎日を過ごしていたんだけど、一つだけこうだったらいいなって考えていたことがあった。
それは、彼氏が欲しい、ってことだった。
恋愛って自分ひとりでどうにかなるものでもない。相手がいて、初めて成り立つものだから、自分から行動を起こさないと。
でも、中山は、表面上そんな素振りは少しも見せなかった。友達が恋バナをしてる時も、中山は一人いつも飄々とした態度をしていた。
ある日の休み時間、中山はいつものように、仲のいい友人の加瀬ひなたと菊崎あきなとお喋りしながら適当に時間を過ごしていた。
加瀬「知ってる?うちの学校って怪談の宝庫なんよ」
菊崎「へぇ、学校の七不思議とか、そういうやつ?」
中山「やだなあ、私、ホラーとか苦手なの」
そういえば坂上君って、ホラー好き?
- 好き→①中山さんが心配だった→以下に分岐
- ↓
- 契約しない→エンディング№128:恋愛教 ←契約しない
- 契約する→恋人がほしい→エンディング№127:二人で分け合う
- 契約する→中山真美華を殺してほしい→エンディング№128:恋愛教 ←契約する
- 好き→②妬ましかった→エンディング№131:恋愛教の終焉
- 嫌い→以下に分岐
- ↓
- 逃げた→エンディング№129:旧校舎で死んだ二人
- 悲鳴の聞こえた階を見に行った→エンディング№130:本田さんの呪い
- どちらでもない
例えば、調理実習のとき包丁を持たせると、ニタニタ笑いながら、「これで目を突き刺したら怖いよね」なんてつぶやく。
さらに、包丁の先を自分の方に向けて、少しずつ自分の顔に包丁の先を近づけ、、切っ先が目の前までくると、大きなため息をついて「あー、怖かった」とか言うのだ。
そうかと思うと、包丁でちょっと指を切ると、「痛ぁい、痛ぁい」とわんわん大声で泣き出す。
あと、お弁当を食べるとき、いつも食べる前に10分以上小さな声でブツブツとお祈りをして、何度も何度もお弁当箱にお辞儀して、ようやく食べ始める。
食べるのもものすごく遅くて、お昼休みめいっぱいつかって、ご飯を食べる。
そして、食べ終わるとまたお弁当にお辞儀して、ブツブツお祈りを始める。
でも、頭が悪いってわけじゃない。いつも試験とかで上位に食い込んでいる。
それに結構かわいい。誰にでも好かれる顔だ。
元木は変だけど、おもしろい。
この前、いきなり教室の中で天井を見ながら、くるくる回りだしてた。
「くらくらして目が回るの。だから反対のほうに回ってるの。そうすれば治るんだよ」
この前、体育のあった日、元木は気分が悪いと言って、保健室に行った。
福沢は授業のボレーボールで突き指をしたので、保健室へ行った。
保健室には先生はおらず、元木が一人で寝ていたが、頭まで毛布をかぶってガタガタと震えていた。
声をかけちゃいけない雰囲気だった。
- 声を掛けてみる→→逃げる→エンディング№132:瞳の中の訪問者参照
- このままそっとしておく
- 先生を呼びに行く→駆け寄る→以下に分岐
- 信じる→エンディング№133:早苗ちゃんと付き合いたい
- 信じない→エンディング№134:早苗ちゃんの占い
- 何とも言えない→エンディング№135:早苗ちゃんがやって来る
福沢は、何か見てはいけないものを見たような気がして、隠れた。
すると元木は、ムクっと起きて、青い顔をしながら保健室から出て行った。
福沢は元木がベッドで何をしていたのかが気になり、ベッドを調べた。
枕カバーの中から小さな紙切れが出てきた。元木は、これを入れるためにモゾモゾしていたのだった。
その紙切れには、一言「ケツ」と書かれていた。
- 「決める」って言葉を隠すなんて
- 「お尻」のことでしょ
- そんな名前のアイドルいた?
いろいろと見て回ったが、元木はいない。
どうしようかと廊下をうろうろしていたら、化学室から何やら怪しい音が聞こえてきた。
その時間、化学室では授業はしていなかったのに、カツン、コツンという音がする。
福沢は、元木が化学室の激矢を持っていこうと薬品棚を見ているのかも、と思い、そっと覗いてみた。
化学室には元木がおり、なんだかわからない粉末の入ったビンを棚から出して、ビンに中指を入れ、指についた粉を舐め、フラフラと化学室を出てどこかへ行ってしまった。
福沢は、元木が舐めた薬品を探すと、それらしきものはすぐに見つかった。
ビンの中には、茶色の粉末が入っていたが、ラベルは貼っていなかった。
- ビンの中身を舐める
- ビンを先生の所に持っていく
それはココアの粉だった。
元木は化学室にココアを隠して、先生の目を盗んでお湯を沸かし、ビーカーか何かで飲んでいるのだろう。
福沢は、元木は具合が悪くて疲れたから、甘いものが欲しくてココアを舐めに来たのだろうと思い、保健室に戻った。
保健室に戻ると、元木はベッドで寝ていた。
福沢が声を掛けると、ベッドがぎしぎしと動き、まるでベッドに返事されみたいだった。
元木がいきなり飛び起きて、同時にベッドがギイギイ激しく軋んだ。
福沢が悲鳴を上げると、「玲子ちゃん、落ち着いて、この子は悪い子じゃないのよ」と元木が言った。
混乱した福沢は、ギシギシ軋むベッドに、手あたり次第ノートとかプリント紙を投げつけた。
「玲子ちゃん、乱暴はやめてよ。このベッドは生きてるの。私が血の儀式をして、魂を吹き込んであげたんだから」
「何言ってるの?」
「あのね、今日具合が悪くてここで寝てたらね。ベッドが話しかけてきたの」
「あなたどうかしてる。ベッドは話しかけてこないわ」
「違うの、えっとね、話しかけてきたっていうか、感じたの。ベッドが生きて動きたがっているなって。それで私、どうしたらベッドに命を吹き込むかなって考えたら、わかったのよ。『ケツ』って書いた紙をベッドに入れておくの。『ケツ』って『血』って意味だよ。何でそうすればいいって思ったのかわからないけど、きっと私の中に棲んでいるご先祖様が教えてくれたの。玲子ちゃん、このベッドはね、具合の悪い人を快適に眠らせるために、命が欲しいって思ったんだって。冬は暖かく包み込んであげて、夏には布団の位置をずらしたりして、ひんやりと涼しくしてあげたいって。だから、協力してあげたの」
何でベッドが人間に尽くしたいなんて思うわけ?と福沢が思っていると、突き指したところが痛み出した。
福沢が黙り込むと、元木はまたベッドで横になった。するとベッドは嬉しそうにぎしぎし軋んだ。
あなただったら、こんな時どうする?
- 早苗ちゃんを起こす
- 立ち去る
- そんなの信じられない
ラップ音もなりだし、元木はさすがに怖がって泣き出した。
「早苗ちゃん、枕の中の紙切れを取って!だまされちゃダメ!そんなことしてたら、ベッドに食べられちゃうよ」
ベッドは怒って、床が突き抜けんばかりに音を立てて揺れ、静かになった。
元木が血の儀式の紙切れを外したのだ。
そのあと保健の先生がきて、福沢は突き指の手当てをしてもらった。
「ケツ」って紙は、元木がまた使おうとしたらまずいから、福沢が持っている。本当は捨てたいのだが、呪われたりしたら怖いとのこと。
福沢が机の入れようとしたら、机がガタガタ揺れ出す、どうやらいろんなものに命を吹き込む力があるらしい。
だから、福沢は血の儀式の紙をいつも持ち歩いている。
スカートのポケットに入れているのだが、このスカートまで時々もぞも動く気がしているとのこと。
「坂上君、このスカートはいてみない?それで、ちょっと聞かせてよ、おかしいかどうか」
- はく
- はかない
その途端、みんなが一斉に軽蔑のまなざしを向けてきた。
「あはは、冗談に決まってるでしょ」と福沢が笑い出した。
坂上は照れ笑いで帰したが、周りを見ると誰も笑っていない。笑うどころか、怒っているようだ。
坂上は、早く集会を進めるため、話を切り上げることにし、「福沢さんの話、ありがとうございました」と切り出すと、福沢のスカートがバサバサと揺れた。窓も閉め切っており、風はない。
見るつもりはないのだけど、坂上の視線は福沢のスカートに行ってしまう。
「坂上君、エッチ」
「何も言い訳できません、目のやり場に困るので、そのスカートをどうにかしてください」と思う坂上だった。
エンディング数 16/656 2%
エンディング№136:スカートをひるがえして
今日のアパシー鳴神学園七不思議はどうかな?
倉田のシナリオ:カエルですか?ネズミですか?→エンディング№363~368を見る
七不思議を聞く当日、日野先輩は、忙しいらしく来られなくなってしまい、坂上一人で仕切ることになってしまった。
集められた7人が誰なのか知らない坂上。この鳴神学園は1学年が500名いるマンモス校のため、入学しから卒業するまで一度も顔を合わせたことがない生徒がいるくらいだ。
緊張感と今朝からの気だるさとどんより曇った天気で、気分が悪い坂上は、空気を吸おうと窓から身を乗り出す。
新聞部の部室の扉を開けると、すでに6人が待っていたが、坂上が知っている顔はひとつもない。
坂上は会釈すると空いている席に座るが、7人目が来ていないことに気付く。
「あなたが7人目ですか」と隣に座った男から声を掛けられる。
思わず立ち上がった坂上は「あ、違います。僕は新聞部の坂上修一といいます。本日は、皆さんお忙しい中お集まりいただき本当にありがごうざいました」とあいさつをし、一礼して座り直した。
メンバーは男性4名、女性2名で、それぞれが初対面なのか会話がない。
「いつまでこうしてればいいんだ?」と、坂上の正面に座っている、ポケットに手を突っ込んだ不良っぽい男子生徒が、坂上をにらみつける。
「こうしていつまで顔を突き合わせていてもしょうがありませんし、あと一人もいつ来るかわからないですし、もしよければ話を始めませんか?」と、ふくよかな体格の男が人懐っこさそうな柔らかな笑顔を浮かべながら言った。
坂上が「彼の言う通りです。皆さんさえよろしければ、そろそろ話を始めたいのですが」と切り出すと、さっきの不良っぽい男が「俺は構わないぜ」と言い、残りのみんなもうなずいた。
「そうね、これ以上待たされるのも嫌だし、悪いのは約束の時間を守れないほうね。始めてちょうだい」
「うんうん、私、早くしゃべりたいし、みんなの話も聞きたい」
「レディのお二人がそう言っているんだ。気を利かしてさっさと始めたまえよ」
「あ、はい、それでは早速始めさせて頂きます」
1人目は福沢玲子を選択。
福沢は1年G組の生徒だ。
「突然だけど坂上君って、宗教は入っている?」
- 親と一緒
- あまり人には言いたくない
- 無神論者
シナリオ:恋愛教
「ふ~ん、じゃあ坂上君は子供の頃から、宗教を身近に感じていたんだね。うちは無宗教だったから、そういう感じってよくわかんないけどさ。宗教に限らないけど、一言でグループ活動っていっても、ピンからキリまであるよね。その中で、私が一番怖いのは、中で何をやっているのかわからない、不気味なグループかなあ。私がこれからするのは、そんな奇妙で不気味なグループ活動の話だよ」
1年ほど前の話だが、あるクラスに中山真美華という女子生徒がいた。
彼女は見事なまでに平凡は女の子だった。
中山は普通の友達に囲まれて、別に不満のない毎日を過ごしていたんだけど、一つだけこうだったらいいなって考えていたことがあった。
それは、彼氏が欲しい、ってことだった。
恋愛って自分ひとりでどうにかなるものでもない。相手がいて、初めて成り立つものだから、自分から行動を起こさないと。
でも、中山は、表面上そんな素振りは少しも見せなかった。友達が恋バナをしてる時も、中山は一人いつも飄々とした態度をしていた。
ある日の休み時間、中山はいつものように、仲のいい友人の加瀬ひなたと菊崎あきなとお喋りしながら適当に時間を過ごしていた。
加瀬「知ってる?うちの学校って怪談の宝庫なんよ」
菊崎「へぇ、学校の七不思議とか、そういうやつ?」
中山「やだなあ、私、ホラーとか苦手なの」
そういえば坂上君って、ホラー好き?
- 好き→①中山さんが心配だった→以下に分岐
- ↓
- 契約しない→エンディング№128:恋愛教 ←契約しない
- 契約する→恋人がほしい→エンディング№127:二人で分け合う
- 契約する→中山真美華を殺してほしい→エンディング№128:恋愛教 ←契約する
- 好き→②妬ましかった→エンディング№131:恋愛教の終焉
- 嫌い→以下に分岐
- ↓
- 逃げた→エンディング№129:旧校舎で死んだ二人
- 悲鳴の聞こえた階を見に行った→エンディング№130:本田さんの呪い
- どちらでもない
例えば、調理実習のとき包丁を持たせると、ニタニタ笑いながら、「これで目を突き刺したら怖いよね」なんてつぶやく。
さらに、包丁の先を自分の方に向けて、少しずつ自分の顔に包丁の先を近づけ、、切っ先が目の前までくると、大きなため息をついて「あー、怖かった」とか言うのだ。
そうかと思うと、包丁でちょっと指を切ると、「痛ぁい、痛ぁい」とわんわん大声で泣き出す。
あと、お弁当を食べるとき、いつも食べる前に10分以上小さな声でブツブツとお祈りをして、何度も何度もお弁当箱にお辞儀して、ようやく食べ始める。
食べるのもものすごく遅くて、お昼休みめいっぱいつかって、ご飯を食べる。
そして、食べ終わるとまたお弁当にお辞儀して、ブツブツお祈りを始める。
でも、頭が悪いってわけじゃない。いつも試験とかで上位に食い込んでいる。
それに結構かわいい。誰にでも好かれる顔だ。
元木は変だけど、おもしろい。
この前、いきなり教室の中で天井を見ながら、くるくる回りだしてた。
「くらくらして目が回るの。だから反対のほうに回ってるの。そうすれば治るんだよ」
この前、体育のあった日、元木は気分が悪いと言って、保健室に行った。
福沢は授業のボレーボールで突き指をしたので、保健室へ行った。
保健室には先生はおらず、元木が一人で寝ていたが、頭まで毛布をかぶってガタガタと震えていた。
声をかけちゃいけない雰囲気だった。
- 声を掛けてみる→エンディング№132:瞳の中の訪問者参照
- このままそっとしておく
- 先生を呼びに行く
一応、近くの廊下をうろうろしたけど見つからなかったので、保健室に戻った。
声をかけようと思って、近寄ると、それに反応するように震えが激しくなり、ベッドがずずっ、ずずっと動いた。
心配になった福沢が毛布に手をかけて、大丈夫?と声を掛けたが、返事がなかったので、元木の肩を大きくゆすった。
すると、毛布の中からボサボサの頭が出てきた。顔が醜く膨れて、紫色に変色した唇がベロンとめくれている。
「うるさいなあ。そっとしておいてくれる?」
男子生徒で、元木とは違う人だった。
そのあとすぐ、葛城先生が戻って来て、手当してくれた。
「あのう、元木さんは来なかったでしょうか?さっき気分が悪いって女の子が着ませんでしたか?1年G組なんです」
「さあ、ちょっと用事で、はずしていたから。その間に来たのかもしれないわね」
聞いてもいないのに、体調の悪い男子生徒が「誰も来てないよ」とぶっきらぼうに答えた。
福沢が元木を探すと、教室の自分の席でぐったりしていた。
寝ているというよりも、気を失っている感じだった。
というか白目をむいており、なんだか死んでいるみたいだった。
福沢がどうしようと思いながら見ていると、急に彼女の身体がガクンと跳ねた。
大きく跳ねたかと思うと、今度は背筋をぴんと伸ばした。
そして、背筋を立てたまま蝋人形のように動かない元木の口から、白い煙のようなものが出てきた。
煙にしては何だか固い気がして、妙にまとまっている。
それが、もやもやっと人の形になっていく。
あれは、エクトプラズムだ。元木の口から出てきたら、あれは元木の魂だ、福沢は思った。
元木の顔と少しも似てないが、髪の長いきれいな女性だった。煙の塊なのに、ちゃんと目鼻立ちがわかった。
福沢は、元木に声をかけていいものかどうか迷った。
坂上君はどうしたらいいと思う?
- 声を掛けてみる→エンディング№132:瞳の中の訪問者参照
- 放っておく
しばらくすると、元木の身体が、がくがくと震え、今度はエクトプラズムが元木の口の中に吸い込まれていった。
ゆっくりゆっくりと自分の帰る場所を確かめるように、最期は跡形も残さずに、全部元木の中に入った。
それと同時に、元木の身体ががくっと揺れて前に突っ伏した。
元木は机にゴツンと頭をぶつけた。
すると、うーーーんって、元木が伸びをした。
本当に眠っていたみたいで、はれぼったいまぶたをこすっていた。
そして突然、元木が寝ぼけ眼とこちらに向けた。
- 逃げる→エンディング№132:瞳の中の訪問者
- 駆け寄る
慌ててうまくしゃべれなかった福沢だが、元木に駆け寄り手を握ったが、まるで死人みたいに冷たかった。
「玲子ちゃん、私の手、握っててね」と元木は焦点のあわない虚ろな目で言った。
福沢は言われるがまま頷いた。
元木の手はだんだんと暖かさを取り戻していき、目もだんだんと焦点が合って、しっかりしてきた。
「玲子ちゃん、見ちゃった?」
- 見たと答える→エンディング№133~134参照
- 見なかったと答える
「どうして、そんなに脅えているの?」
福沢は今度は正直に答えた。
「ごめんね、実は私、見ちゃったの。あれ、何なの?」
「うん、あれはおばあちゃんなの。おばあちゃんは3年前に死んじゃったんだよ。それからね、ずっと私の中にいるの。時々、ああして出てくるの。おじいちゃんもいるんだよ。それから、お父さんのお姉さんや、お母さんのお父さんは、いろんな人が私の中で暮らしているんだよ」
福沢は、茶化したり馬鹿にしたらいけない気がして、真面目な顔で、そうだね、と答えた。
「おばあちゃんたちは、私にいろんなことを教えてくれるの。試験のこともそうだし、明日の天気とか、美味しい煮物の作り方とか、ベーゴマの必殺技とかいろんなこと。それから、みんなが私のことをどう思っているかも。怖がらないでね。玲子ちゃんは良いお友達だよ。これからもお友達でいてね」
「うん」
元木は相変わらずあの調子だけど、福沢と元木は今でも仲がいい。
あれから元木は、お婆ちゃんに聞いたと言って、試験の問題とか教えてくれるようになったが、それがぴたりと当たる。
信じられる?
- 信じる→エンディング№133:早苗ちゃんと付き合いたい
- 信じない→エンディング№134:早苗ちゃんの占い
- 何とも言えない
元木は、1キロ程度だったら、人の声が聞こえるらしい。
元木は、この集会が終わったら一緒に帰る約束を福沢としているので、まだ校内にいるはずとのこと。
「何なら、この部室に呼んだ上げようか。そして、目の前でみせてもらうといいよ。さあ、それで何が起こるかはわからないけど」
エンディング数 15/656 2%
エンディング№135:早苗ちゃんがやって来る
今日のアパシー鳴神学園七不思議はどうかな?
倉田のシナリオ:カエルですか?ネズミですか?→エンディング№363~368を見る
七不思議を聞く当日、日野先輩は、忙しいらしく来られなくなってしまい、坂上一人で仕切ることになってしまった。
集められた7人が誰なのか知らない坂上。この鳴神学園は1学年が500名いるマンモス校のため、入学しから卒業するまで一度も顔を合わせたことがない生徒がいるくらいだ。
緊張感と今朝からの気だるさとどんより曇った天気で、気分が悪い坂上は、空気を吸おうと窓から身を乗り出す。
新聞部の部室の扉を開けると、すでに6人が待っていたが、坂上が知っている顔はひとつもない。
坂上は会釈すると空いている席に座るが、7人目が来ていないことに気付く。
「あなたが7人目ですか」と隣に座った男から声を掛けられる。
思わず立ち上がった坂上は「あ、違います。僕は新聞部の坂上修一といいます。本日は、皆さんお忙しい中お集まりいただき本当にありがごうざいました」とあいさつをし、一礼して座り直した。
メンバーは男性4名、女性2名で、それぞれが初対面なのか会話がない。
「いつまでこうしてればいいんだ?」と、坂上の正面に座っている、ポケットに手を突っ込んだ不良っぽい男子生徒が、坂上をにらみつける。
「こうしていつまで顔を突き合わせていてもしょうがありませんし、あと一人もいつ来るかわからないですし、もしよければ話を始めませんか?」と、ふくよかな体格の男が人懐っこさそうな柔らかな笑顔を浮かべながら言った。
坂上が「彼の言う通りです。皆さんさえよろしければ、そろそろ話を始めたいのですが」と切り出すと、さっきの不良っぽい男が「俺は構わないぜ」と言い、残りのみんなもうなずいた。
「そうね、これ以上待たされるのも嫌だし、悪いのは約束の時間を守れないほうね。始めてちょうだい」
「うんうん、私、早くしゃべりたいし、みんなの話も聞きたい」
「レディのお二人がそう言っているんだ。気を利かしてさっさと始めたまえよ」
「あ、はい、それでは早速始めさせて頂きます」
1人目は福沢玲子を選択。
福沢は1年G組の生徒だ。
「突然だけど坂上君って、宗教は入っている?」
- 親と一緒
- あまり人には言いたくない
- 無神論者
シナリオ:恋愛教
「ふ~ん、じゃあ坂上君は子供の頃から、宗教を身近に感じていたんだね。うちは無宗教だったから、そういう感じってよくわかんないけどさ。宗教に限らないけど、一言でグループ活動っていっても、ピンからキリまであるよね。その中で、私が一番怖いのは、中で何をやっているのかわからない、不気味なグループかなあ。私がこれからするのは、そんな奇妙で不気味なグループ活動の話だよ」
1年ほど前の話だが、あるクラスに中山真美華という女子生徒がいた。
彼女は見事なまでに平凡は女の子だった。
中山は普通の友達に囲まれて、別に不満のない毎日を過ごしていたんだけど、一つだけこうだったらいいなって考えていたことがあった。
それは、彼氏が欲しい、ってことだった。
恋愛って自分ひとりでどうにかなるものでもない。相手がいて、初めて成り立つものだから、自分から行動を起こさないと。
でも、中山は、表面上そんな素振りは少しも見せなかった。友達が恋バナをしてる時も、中山は一人いつも飄々とした態度をしていた。
ある日の休み時間、中山はいつものように、仲のいい友人の加瀬ひなたと菊崎あきなとお喋りしながら適当に時間を過ごしていた。
加瀬「知ってる?うちの学校って怪談の宝庫なんよ」
菊崎「へぇ、学校の七不思議とか、そういうやつ?」
中山「やだなあ、私、ホラーとか苦手なの」
そういえば坂上君って、ホラー好き?
- 好き→①中山さんが心配だった→以下に分岐
- ↓
- 契約しない→エンディング№128:恋愛教 ←契約しない
- 契約する→恋人がほしい→エンディング№127:二人で分け合う
- 契約する→中山真美華を殺してほしい→エンディング№128:恋愛教 ←契約する
- 好き→②妬ましかった→エンディング№131:恋愛教の終焉
- 嫌い→以下に分岐
- ↓
- 逃げた→エンディング№129:旧校舎で死んだ二人
- 悲鳴の聞こえた階を見に行った→エンディング№130:本田さんの呪い
- どちらでもない
例えば、調理実習のとき包丁を持たせると、ニタニタ笑いながら、「これで目を突き刺したら怖いよね」なんてつぶやく。
さらに、包丁の先を自分の方に向けて、少しずつ自分の顔に包丁の先を近づけ、、切っ先が目の前までくると、大きなため息をついて「あー、怖かった」とか言うのだ。
そうかと思うと、包丁でちょっと指を切ると、「痛ぁい、痛ぁい」とわんわん大声で泣き出す。
あと、お弁当を食べるとき、いつも食べる前に10分以上小さな声でブツブツとお祈りをして、何度も何度もお弁当箱にお辞儀して、ようやく食べ始める。
食べるのもものすごく遅くて、お昼休みめいっぱいつかって、ご飯を食べる。
そして、食べ終わるとまたお弁当にお辞儀して、ブツブツお祈りを始める。
でも、頭が悪いってわけじゃない。いつも試験とかで上位に食い込んでいる。
それに結構かわいい。誰にでも好かれる顔だ。
元木は変だけど、おもしろい。
この前、いきなり教室の中で天井を見ながら、くるくる回りだしてた。
「くらくらして目が回るの。だから反対のほうに回ってるの。そうすれば治るんだよ」
この前、体育のあった日、元木は気分が悪いと言って、保健室に行った。
福沢は授業のボレーボールで突き指をしたので、保健室へ行った。
保健室には先生はおらず、元木が一人で寝ていたが、頭まで毛布をかぶってガタガタと震えていた。
声をかけちゃいけない雰囲気だった。
- 声を掛けてみる→エンディング№132:瞳の中の訪問者参照
- このままそっとしておく
- 先生を呼びに行く
一応、近くの廊下をうろうろしたけど見つからなかったので、保健室に戻った。
声をかけようと思って、近寄ると、それに反応するように震えが激しくなり、ベッドがずずっ、ずずっと動いた。
心配になった福沢が毛布に手をかけて、大丈夫?と声を掛けたが、返事がなかったので、元木の肩を大きくゆすった。
すると、毛布の中からボサボサの頭が出てきた。顔が醜く膨れて、紫色に変色した唇がベロンとめくれている。
「うるさいなあ。そっとしておいてくれる?」
男子生徒で、元木とは違う人だった。
そのあとすぐ、葛城先生が戻って来て、手当してくれた。
「あのう、元木さんは来なかったでしょうか?さっき気分が悪いって女の子が着ませんでしたか?1年G組なんです」
「さあ、ちょっと用事で、はずしていたから。その間に来たのかもしれないわね」
聞いてもいないのに、体調の悪い男子生徒が「誰も来てないよ」とぶっきらぼうに答えた。
福沢が元木を探すと、教室の自分の席でぐったりしていた。
寝ているというよりも、気を失っている感じだった。
というか白目をむいており、なんだか死んでいるみたいだった。
福沢がどうしようと思いながら見ていると、急に彼女の身体がガクンと跳ねた。
大きく跳ねたかと思うと、今度は背筋をぴんと伸ばした。
そして、背筋を立てたまま蝋人形のように動かない元木の口から、白い煙のようなものが出てきた。
煙にしては何だか固い気がして、妙にまとまっている。
それが、もやもやっと人の形になっていく。
あれは、エクトプラズムだ。元木の口から出てきたら、あれは元木の魂だ、福沢は思った。
元木の顔と少しも似てないが、髪の長いきれいな女性だった。煙の塊なのに、ちゃんと目鼻立ちがわかった。
福沢は、元木に声をかけていいものかどうか迷った。
坂上君はどうしたらいいと思う?
- 声を掛けてみる→エンディング№132:瞳の中の訪問者参照
- 放っておく
しばらくすると、元木の身体が、がくがくと震え、今度はエクトプラズムが元木の口の中に吸い込まれていった。
ゆっくりゆっくりと自分の帰る場所を確かめるように、最期は跡形も残さずに、全部元木の中に入った。
それと同時に、元木の身体ががくっと揺れて前に突っ伏した。
元木は机にゴツンと頭をぶつけた。
すると、うーーーんって、元木が伸びをした。
本当に眠っていたみたいで、はれぼったいまぶたをこすっていた。
そして突然、元木が寝ぼけ眼とこちらに向けた。
- 逃げる→エンディング№132:瞳の中の訪問者
- 駆け寄る
慌ててうまくしゃべれなかった福沢だが、元木に駆け寄り手を握ったが、まるで死人みたいに冷たかった。
「玲子ちゃん、私の手、握っててね」と元木は焦点のあわない虚ろな目で言った。
福沢は言われるがまま頷いた。
元木の手はだんだんと暖かさを取り戻していき、目もだんだんと焦点が合って、しっかりしてきた。
「玲子ちゃん、見ちゃった?」
- 見たと答える
- 見なかったと答える
「あれ、何なの?」
「うん、あれはおばあちゃんなの。おばあちゃんは3年前に死んじゃったんだよ。それからね、ずっと私の中にいるの。時々、ああして出てくるの。おじいちゃんもいるんだよ。それから、お父さんのお姉さんや、お母さんのお父さんは、いろんな人が私の中で暮らしているんだよ」
福沢は、茶化したり馬鹿にしたらいけない気がして、真面目な顔で、そうだね、と答えた。
「おばあちゃんたちは、私にいろんなことを教えてくれるの。試験のこともそうだし、明日の天気とか、美味しい煮物の作り方とか、ベーゴマの必殺技とかいろんなこと。それから、みんなが私のことをどう思っているかも。怖がらないでね。玲子ちゃんは良いお友達だよ。これからもお友達でいてね」
「うん」
元木は相変わらずあの調子だけど、福沢と元木は今でも仲がいい。
あれから元木は、お婆ちゃんに聞いたと言って、試験の問題とか教えてくれるようになったが、それがぴたりと当たる。
信じられる?
- 信じる→エンディング№133:早苗ちゃんと付き合いたい
- 信じない
- 何とも言えない
元木がご飯の時にお祈りをするとのことだが、福沢は、そーっと近づいて何と言っているか聞いてみたことがある。
「おやおや、今日もおいしそうな、お弁当だこと」
「わしゃあ、幸せもんじゃなあ」
お祖父ちゃんとかお婆ちゃんとか元木とは違う人の声だった。
よく聞いたら、いくつかの声が同時に聞こえる。
一人の声じゃなく、何人もがいっぺんにがやがやと喋っている。
すごいなあと思いながら、福沢が元木の顔を覗き込んだら、ちょっと開いた口元に人間の顔が見えた。
マッチ棒の先のような小さな人間の顔が20個ぐらいあり、それがじーっとお弁当をみて、口々に好きなことをしゃべっていた。
突然、元木が福沢の手を握って微笑んだ。
「今、おばあちゃんが言ってたよ。今度、玲子ちゃんは一人の男の子に会うんだって。その男の子は今とても危険な位置にいるの。だから気をつけてね、玲子ちゃん。その男の子、坂上君っていうらしいから」
「あなたは信じないと思うけど、早苗ちゃんは忠告してたわよ。まあ何があるか知らないけどさ。気を付けたほうがいいよ。早苗ちゃんの言うこと、本当に当たるんだから」
エンディング数 14/656 2%
エンディング№134:早苗ちゃんの占い
倉田のシナリオ:カエルですか?ネズミですか?→エンディング№363~368を見る
七不思議を聞く当日、日野先輩は、忙しいらしく来られなくなってしまい、坂上一人で仕切ることになってしまった。
集められた7人が誰なのか知らない坂上。この鳴神学園は1学年が500名いるマンモス校のため、入学しから卒業するまで一度も顔を合わせたことがない生徒がいるくらいだ。
緊張感と今朝からの気だるさとどんより曇った天気で、気分が悪い坂上は、空気を吸おうと窓から身を乗り出す。
新聞部の部室の扉を開けると、すでに6人が待っていたが、坂上が知っている顔はひとつもない。
坂上は会釈すると空いている席に座るが、7人目が来ていないことに気付く。
「あなたが7人目ですか」と隣に座った男から声を掛けられる。
思わず立ち上がった坂上は「あ、違います。僕は新聞部の坂上修一といいます。本日は、皆さんお忙しい中お集まりいただき本当にありがごうざいました」とあいさつをし、一礼して座り直した。
メンバーは男性4名、女性2名で、それぞれが初対面なのか会話がない。
「いつまでこうしてればいいんだ?」と、坂上の正面に座っている、ポケットに手を突っ込んだ不良っぽい男子生徒が、坂上をにらみつける。
「こうしていつまで顔を突き合わせていてもしょうがありませんし、あと一人もいつ来るかわからないですし、もしよければ話を始めませんか?」と、ふくよかな体格の男が人懐っこさそうな柔らかな笑顔を浮かべながら言った。
坂上が「彼の言う通りです。皆さんさえよろしければ、そろそろ話を始めたいのですが」と切り出すと、さっきの不良っぽい男が「俺は構わないぜ」と言い、残りのみんなもうなずいた。
「そうね、これ以上待たされるのも嫌だし、悪いのは約束の時間を守れないほうね。始めてちょうだい」
「うんうん、私、早くしゃべりたいし、みんなの話も聞きたい」
「レディのお二人がそう言っているんだ。気を利かしてさっさと始めたまえよ」
「あ、はい、それでは早速始めさせて頂きます」
1人目は福沢玲子を選択。
福沢は1年G組の生徒だ。
「突然だけど坂上君って、宗教は入っている?」
- 親と一緒
- あまり人には言いたくない
- 無神論者
シナリオ:恋愛教
「ふ~ん、じゃあ坂上君は子供の頃から、宗教を身近に感じていたんだね。うちは無宗教だったから、そういう感じってよくわかんないけどさ。宗教に限らないけど、一言でグループ活動っていっても、ピンからキリまであるよね。その中で、私が一番怖いのは、中で何をやっているのかわからない、不気味なグループかなあ。私がこれからするのは、そんな奇妙で不気味なグループ活動の話だよ」
1年ほど前の話だが、あるクラスに中山真美華という女子生徒がいた。
彼女は見事なまでに平凡は女の子だった。
中山は普通の友達に囲まれて、別に不満のない毎日を過ごしていたんだけど、一つだけこうだったらいいなって考えていたことがあった。
それは、彼氏が欲しい、ってことだった。
恋愛って自分ひとりでどうにかなるものでもない。相手がいて、初めて成り立つものだから、自分から行動を起こさないと。
でも、中山は、表面上そんな素振りは少しも見せなかった。友達が恋バナをしてる時も、中山は一人いつも飄々とした態度をしていた。
ある日の休み時間、中山はいつものように、仲のいい友人の加瀬ひなたと菊崎あきなとお喋りしながら適当に時間を過ごしていた。
加瀬「知ってる?うちの学校って怪談の宝庫なんよ」
菊崎「へぇ、学校の七不思議とか、そういうやつ?」
中山「やだなあ、私、ホラーとか苦手なの」
そういえば坂上君って、ホラー好き?
- 好き→①中山さんが心配だった→以下に分岐
- ↓
- 契約しない→エンディング№128:恋愛教 ←契約しない
- 契約する→恋人がほしい→エンディング№127:二人で分け合う
- 契約する→中山真美華を殺してほしい→エンディング№128:恋愛教 ←契約する
- 好き→②妬ましかった→エンディング№131:恋愛教の終焉
- 嫌い→以下に分岐
- ↓
- 逃げた→エンディング№129:旧校舎で死んだ二人
- 悲鳴の聞こえた階を見に行った→エンディング№130:本田さんの呪い
- どちらでもない
例えば、調理実習のとき包丁を持たせると、ニタニタ笑いながら、「これで目を突き刺したら怖いよね」なんてつぶやく。
さらに、包丁の先を自分の方に向けて、少しずつ自分の顔に包丁の先を近づけ、、切っ先が目の前までくると、大きなため息をついて「あー、怖かった」とか言うのだ。
そうかと思うと、包丁でちょっと指を切ると、「痛ぁい、痛ぁい」とわんわん大声で泣き出す。
あと、お弁当を食べるとき、いつも食べる前に10分以上小さな声でブツブツとお祈りをして、何度も何度もお弁当箱にお辞儀して、ようやく食べ始める。
食べるのもものすごく遅くて、お昼休みめいっぱいつかって、ご飯を食べる。
そして、食べ終わるとまたお弁当にお辞儀して、ブツブツお祈りを始める。
でも、頭が悪いってわけじゃない。いつも試験とかで上位に食い込んでいる。
それに結構かわいい。誰にでも好かれる顔だ。
元木は変だけど、おもしろい。
この前、いきなり教室の中で天井を見ながら、くるくる回りだしてた。
「くらくらして目が回るの。だから反対のほうに回ってるの。そうすれば治るんだよ」
この前、体育のあった日、元木は気分が悪いと言って、保健室に行った。
福沢は授業のボレーボールで突き指をしたので、保健室へ行った。
保健室には先生はおらず、元木が一人で寝ていたが、頭まで毛布をかぶってガタガタと震えていた。
声をかけちゃいけない雰囲気だった。
- 声を掛けてみる→エンディング№132:瞳の中の訪問者参照
- このままそっとしておく
- 先生を呼びに行く
一応、近くの廊下をうろうろしたけど見つからなかったので、保健室に戻った。
声をかけようと思って、近寄ると、それに反応するように震えが激しくなり、ベッドがずずっ、ずずっと動いた。
心配になった福沢が毛布に手をかけて、大丈夫?と声を掛けたが、返事がなかったので、元木の肩を大きくゆすった。
すると、毛布の中からボサボサの頭が出てきた。顔が醜く膨れて、紫色に変色した唇がベロンとめくれている。
「うるさいなあ。そっとしておいてくれる?」
男子生徒で、元木とは違う人だった。
そのあとすぐ、葛城先生が戻って来て、手当してくれた。
「あのう、元木さんは来なかったでしょうか?さっき気分が悪いって女の子が着ませんでしたか?1年G組なんです」
「さあ、ちょっと用事で、はずしていたから。その間に来たのかもしれないわね」
聞いてもいないのに、体調の悪い男子生徒が「誰も来てないよ」とぶっきらぼうに答えた。
福沢が元木を探すと、教室の自分の席でぐったりしていた。
寝ているというよりも、気を失っている感じだった。
というか白目をむいており、なんだか死んでいるみたいだった。
福沢がどうしようと思いながら見ていると、急に彼女の身体がガクンと跳ねた。
大きく跳ねたかと思うと、今度は背筋をぴんと伸ばした。
そして、背筋を立てたまま蝋人形のように動かない元木の口から、白い煙のようなものが出てきた。
煙にしては何だか固い気がして、妙にまとまっている。
それが、もやもやっと人の形になっていく。
あれは、エクトプラズムだ。元木の口から出てきたら、あれは元木の魂だ、福沢は思った。
元木の顔と少しも似てないが、髪の長いきれいな女性だった。煙の塊なのに、ちゃんと目鼻立ちがわかった。
福沢は、元木に声をかけていいものかどうか迷った。
坂上君はどうしたらいいと思う?
- 声を掛けてみる→エンディング№132:瞳の中の訪問者参照
- 放っておく
しばらくすると、元木の身体が、がくがくと震え、今度はエクトプラズムが元木の口の中に吸い込まれていった。
ゆっくりゆっくりと自分の帰る場所を確かめるように、最期は跡形も残さずに、全部元木の中に入った。
それと同時に、元木の身体ががくっと揺れて前に突っ伏した。
元木は机にゴツンと頭をぶつけた。
すると、うーーーんって、元木が伸びをした。
本当に眠っていたみたいで、はれぼったいまぶたをこすっていた。
そして突然、元木が寝ぼけ眼とこちらに向けた。
- 逃げる→エンディング№132:瞳の中の訪問者
- 駆け寄る
慌ててうまくしゃべれなかった福沢だが、元木に駆け寄り手を握ったが、まるで死人みたいに冷たかった。
「玲子ちゃん、私の手、握っててね」と元木は焦点のあわない虚ろな目で言った。
福沢は言われるがまま頷いた。
元木の手はだんだんと暖かさを取り戻していき、目もだんだんと焦点が合って、しっかりしてきた。
「玲子ちゃん、見ちゃった?」
- 見たと答える
- 見なかったと答える
「あれ、何なの?」
「うん、あれはおばあちゃんなの。おばあちゃんは3年前に死んじゃったんだよ。それからね、ずっと私の中にいるの。時々、ああして出てくるの。おじいちゃんもいるんだよ。それから、お父さんのお姉さんや、お母さんのお父さんは、いろんな人が私の中で暮らしているんだよ」
福沢は、茶化したり馬鹿にしたらいけない気がして、真面目な顔で、そうだね、と答えた。
「おばあちゃんたちは、私にいろんなことを教えてくれるの。試験のこともそうだし、明日の天気とか、美味しい煮物の作り方とか、ベーゴマの必殺技とかいろんなこと。それから、みんなが私のことをどう思っているかも。怖がらないでね。玲子ちゃんは良いお友達だよ。これからもお友達でいてね」
「うん」
元木は相変わらずあの調子だけど、福沢と元木は今でも仲がいい。
あれから元木は、お婆ちゃんに聞いたと言って、試験の問題とか教えてくれるようになったが、それがぴたりと当たる。
信じられる?
- 信じる
- 信じない
- 何とも言えない
えっ、早苗ちゃんに会いたいの?それって、ナンパ?早苗ちゃんに話しとく。
付き合えるといいね。気に入られるかどうかが一番の問題だからね。早苗ちゃんの中に棲んでいるご先祖様たちにだよ」
元木が中学の時に、元木に告白した男子がいた。その男子が元木に相応しいかどうか親族会議が開かれたが、結局相応しくないという結論が出て、その日からその男子は行方不明になった、と元木のお婆ちゃんが教えてくれたそうだ。
福沢は、元木から出てきたおばあちゃんと仲がよく、お茶を飲みながら話をしているとのこと。
エンディング数 13/656 1%
エンディング№133:早苗ちゃんと付き合いたい
倉田のシナリオ:カエルですか?ネズミですか?→エンディング№363~368を見る
七不思議を聞く当日、日野先輩は、忙しいらしく来られなくなってしまい、坂上一人で仕切ることになってしまった。
集められた7人が誰なのか知らない坂上。この鳴神学園は1学年が500名いるマンモス校のため、入学しから卒業するまで一度も顔を合わせたことがない生徒がいるくらいだ。
緊張感と今朝からの気だるさとどんより曇った天気で、気分が悪い坂上は、空気を吸おうと窓から身を乗り出す。
新聞部の部室の扉を開けると、すでに6人が待っていたが、坂上が知っている顔はひとつもない。
坂上は会釈すると空いている席に座るが、7人目が来ていないことに気付く。
「あなたが7人目ですか」と隣に座った男から声を掛けられる。
思わず立ち上がった坂上は「あ、違います。僕は新聞部の坂上修一といいます。本日は、皆さんお忙しい中お集まりいただき本当にありがごうざいました」とあいさつをし、一礼して座り直した。
メンバーは男性4名、女性2名で、それぞれが初対面なのか会話がない。
「いつまでこうしてればいいんだ?」と、坂上の正面に座っている、ポケットに手を突っ込んだ不良っぽい男子生徒が、坂上をにらみつける。
「こうしていつまで顔を突き合わせていてもしょうがありませんし、あと一人もいつ来るかわからないですし、もしよければ話を始めませんか?」と、ふくよかな体格の男が人懐っこさそうな柔らかな笑顔を浮かべながら言った。
坂上が「彼の言う通りです。皆さんさえよろしければ、そろそろ話を始めたいのですが」と切り出すと、さっきの不良っぽい男が「俺は構わないぜ」と言い、残りのみんなもうなずいた。
「そうね、これ以上待たされるのも嫌だし、悪いのは約束の時間を守れないほうね。始めてちょうだい」
「うんうん、私、早くしゃべりたいし、みんなの話も聞きたい」
「レディのお二人がそう言っているんだ。気を利かしてさっさと始めたまえよ」
「あ、はい、それでは早速始めさせて頂きます」
1人目は福沢玲子を選択。
福沢は1年G組の生徒だ。
「突然だけど坂上君って、宗教は入っている?」
- 親と一緒
- あまり人には言いたくない
- 無神論者
シナリオ:恋愛教
「ふ~ん、じゃあ坂上君は子供の頃から、宗教を身近に感じていたんだね。うちは無宗教だったから、そういう感じってよくわかんないけどさ。宗教に限らないけど、一言でグループ活動っていっても、ピンからキリまであるよね。その中で、私が一番怖いのは、中で何をやっているのかわからない、不気味なグループかなあ。私がこれからするのは、そんな奇妙で不気味なグループ活動の話だよ」
1年ほど前の話だが、あるクラスに中山真美華という女子生徒がいた。
彼女は見事なまでに平凡は女の子だった。
中山は普通の友達に囲まれて、別に不満のない毎日を過ごしていたんだけど、一つだけこうだったらいいなって考えていたことがあった。
それは、彼氏が欲しい、ってことだった。
恋愛って自分ひとりでどうにかなるものでもない。相手がいて、初めて成り立つものだから、自分から行動を起こさないと。
でも、中山は、表面上そんな素振りは少しも見せなかった。友達が恋バナをしてる時も、中山は一人いつも飄々とした態度をしていた。
ある日の休み時間、中山はいつものように、仲のいい友人の加瀬ひなたと菊崎あきなとお喋りしながら適当に時間を過ごしていた。
加瀬「知ってる?うちの学校って怪談の宝庫なんよ」
菊崎「へぇ、学校の七不思議とか、そういうやつ?」
中山「やだなあ、私、ホラーとか苦手なの」
そういえば坂上君って、ホラー好き?
- 好き→①中山さんが心配だった→以下に分岐
- ↓
- 契約しない→エンディング№128:恋愛教 ←契約しない
- 契約する→恋人がほしい→エンディング№127:二人で分け合う
- 契約する→中山真美華を殺してほしい→エンディング№128:恋愛教 ←契約する
- 好き→②妬ましかった→エンディング№131:恋愛教の終焉
- 嫌い→以下に分岐
- ↓
- 逃げた→エンディング№129:旧校舎で死んだ二人
- 悲鳴の聞こえた階を見に行った→エンディング№130:本田さんの呪い
- どちらでもない
例えば、調理実習のとき包丁を持たせると、ニタニタ笑いながら、「これで目を突き刺したら怖いよね」なんてつぶやく。
さらに、包丁の先を自分の方に向けて、少しずつ自分の顔に包丁の先を近づけ、、切っ先が目の前までくると、大きなため息をついて「あー、怖かった」とか言うのだ。
そうかと思うと、包丁でちょっと指を切ると、「痛ぁい、痛ぁい」とわんわん大声で泣き出す。
あと、お弁当を食べるとき、いつも食べる前に10分以上小さな声でブツブツとお祈りをして、何度も何度もお弁当箱にお辞儀して、ようやく食べ始める。
食べるのもものすごく遅くて、お昼休みめいっぱいつかって、ご飯を食べる。
そして、食べ終わるとまたお弁当にお辞儀して、ブツブツお祈りを始める。
でも、頭が悪いってわけじゃない。いつも試験とかで上位に食い込んでいる。
それに結構かわいい。誰にでも好かれる顔だ。
元木は変だけど、おもしろい。
この前、いきなり教室の中で天井を見ながら、くるくる回りだしてた。
「くらくらして目が回るの。だから反対のほうに回ってるの。そうすれば治るんだよ」
この前、体育のあった日、元木は気分が悪いと言って、保健室に行った。
福沢は授業のボレーボールで突き指をしたので、保健室へ行った。
保健室には先生はおらず、元木が一人で寝ていたが、頭まで毛布をかぶってガタガタと震えていた。
声をかけちゃいけない雰囲気だった。
- 声を掛けてみる
- このままそっとしておく
- 先生を呼びに行く
心配になった福沢が毛布に手をかけて、大丈夫?と声を掛けたが、返事がなかったので、元木の肩を大きくゆすった。
すると、毛布の中からボサボサの頭が出てきた。顔が醜く膨れて、紫色に変色した唇がベロンとめくれている。
「うるさいなあ。そっとしておいてくれる?」
男子生徒で、元木とは違う人だった。
そのあとすぐ、葛城先生が戻って来て、手当してくれた。
「あのう、元木さんは来なかったでしょうか?さっき気分が悪いって女の子が着ませんでしたか?1年G組なんです」
「さあ、ちょっと用事で、はずしていたから。その間に来たのかもしれないわね」
聞いてもいないのに、体調の悪い男子生徒が「誰も来てないよ」とぶっきらぼうに答えた。
福沢が元木を探すと、教室の自分の席でぐったりしていた。
寝ているというよりも、気を失っている感じだった。
というか白目をむいており、なんだか死んでいるみたいだった。
福沢がどうしようと思いながら見ていると、急に彼女の身体がガクンと跳ねた。
大きく跳ねたかと思うと、今度は背筋をぴんと伸ばした。
そして、背筋を立てたまま蝋人形のように動かない元木の口から、白い煙のようなものが出てきた。
煙にしては何だか固い気がして、妙にまとまっている。
それが、もやもやっと人の形になっていく。
あれは、エクトプラズムだ。元木の口から出てきたら、あれは元木の魂だ、福沢は思った。
元木の顔と少しも似てないが、髪の長いきれいな女性だった。煙の塊なのに、ちゃんと目鼻立ちがわかった。
福沢は、元木に声をかけていいものかどうか迷った。
坂上君はどうしたらいいと思う?
- 声を掛けてみる
- 放っておく
動揺した福沢はちゃんと名前を呼べなかった。
しばらくすると、元木の身体が、がくがくと震え、今度はエクトプラズムが元木の口の中に吸い込まれていった。
ゆっくりゆっくりと自分の帰る場所を確かめるように、最期は跡形も残さずに、全部元木の中に入った。
それと同時に、元木の身体ががくっと揺れて前に突っ伏した。
元木は机にゴツンと頭をぶつけた。
すると、うーーーんって、元木が伸びをした。
本当に眠っていたみたいで、はれぼったいまぶたをこすっていた。
そして突然、元木が寝ぼけ眼とこちらに向けた。
- 逃げる
- 駆け寄る
元木は追いかけてこなかったが、エクトプラズムが追いかけてきたが、「やばい、もう捕まる」と思っていた福沢を追い越して、どこかへ行ってしまった。
体育の授業の終わりを告げるベルがなったので、福沢が教室に戻ると、エクトプラズムが福沢の席に座っていた。
もう一度福沢が逃げようとすると、首にからみついてきて、目の中に入ってきた。
それからエクトプラズムはずっと目の中にから出てこない。だから時々目がずごく痛む。
霊には二つのタイプがある。
一つは、去る者は追わずのタイプ。霊を見て逃げる人がいたら、放っておくタイプ。
もう一つは、逃げれば逃げるほど追いかけてくるタイプ。
元木のエクトプラズムは、追いかけてくるタイプの霊だった。
そういう霊に出会ったら、逃げちゃダメ。
さっきの話のエクトプラズムが目の中から出てきても、決して逃げないでね。
エンディング数 12/656 1%
エンディング№132:瞳の中の訪問者
キャラクター図鑑 29/112 25%
朝日奈慎也
今日のアパシー鳴神学園七不思議はどうかな?
倉田のシナリオ:カエルですか?ネズミですか?→エンディング№363~368を見る
七不思議を聞く当日、日野先輩は、忙しいらしく来られなくなってしまい、坂上一人で仕切ることになってしまった。
集められた7人が誰なのか知らない坂上。この鳴神学園は1学年が500名いるマンモス校のため、入学しから卒業するまで一度も顔を合わせたことがない生徒がいるくらいだ。
緊張感と今朝からの気だるさとどんより曇った天気で、気分が悪い坂上は、空気を吸おうと窓から身を乗り出す。
新聞部の部室の扉を開けると、すでに6人が待っていたが、坂上が知っている顔はひとつもない。
坂上は会釈すると空いている席に座るが、7人目が来ていないことに気付く。
「あなたが7人目ですか」と隣に座った男から声を掛けられる。
思わず立ち上がった坂上は「あ、違います。僕は新聞部の坂上修一といいます。本日は、皆さんお忙しい中お集まりいただき本当にありがごうざいました」とあいさつをし、一礼して座り直した。
メンバーは男性4名、女性2名で、それぞれが初対面なのか会話がない。
「いつまでこうしてればいいんだ?」と、坂上の正面に座っている、ポケットに手を突っ込んだ不良っぽい男子生徒が、坂上をにらみつける。
「こうしていつまで顔を突き合わせていてもしょうがありませんし、あと一人もいつ来るかわからないですし、もしよければ話を始めませんか?」と、ふくよかな体格の男が人懐っこさそうな柔らかな笑顔を浮かべながら言った。
坂上が「彼の言う通りです。皆さんさえよろしければ、そろそろ話を始めたいのですが」と切り出すと、さっきの不良っぽい男が「俺は構わないぜ」と言い、残りのみんなもうなずいた。
「そうね、これ以上待たされるのも嫌だし、悪いのは約束の時間を守れないほうね。始めてちょうだい」
「うんうん、私、早くしゃべりたいし、みんなの話も聞きたい」
「レディのお二人がそう言っているんだ。気を利かしてさっさと始めたまえよ」
「あ、はい、それでは早速始めさせて頂きます」
1人目は福沢玲子を選択。
福沢は1年G組の生徒だ。
「突然だけど坂上君って、宗教は入っている?」
- 親と一緒
- あまり人には言いたくない
- 無神論者
シナリオ:恋愛教
「ふ~ん、じゃあ坂上君は子供の頃から、宗教を身近に感じていたんだね。うちは無宗教だったから、そういう感じってよくわかんないけどさ。宗教に限らないけど、一言でグループ活動っていっても、ピンからキリまであるよね。その中で、私が一番怖いのは、中で何をやっているのかわからない、不気味なグループかなあ。私がこれからするのは、そんな奇妙で不気味なグループ活動の話だよ」
1年ほど前の話だが、あるクラスに中山真美華という女子生徒がいた。
彼女は見事なまでに平凡は女の子だった。
中山は普通の友達に囲まれて、別に不満のない毎日を過ごしていたんだけど、一つだけこうだったらいいなって考えていたことがあった。
それは、彼氏が欲しい、ってことだった。
恋愛って自分ひとりでどうにかなるものでもない。相手がいて、初めて成り立つものだから、自分から行動を起こさないと。
でも、中山は、表面上そんな素振りは少しも見せなかった。友達が恋バナをしてる時も、中山は一人いつも飄々とした態度をしていた。
ある日の休み時間、中山はいつものように、仲のいい友人の加瀬ひなたと菊崎あきなとお喋りしながら適当に時間を過ごしていた。
加瀬「知ってる?うちの学校って怪談の宝庫なんよ」
菊崎「へぇ、学校の七不思議とか、そういうやつ?」
中山「やだなあ、私、ホラーとか苦手なの」
そういえば坂上君って、ホラー好き?
- 好き
- 嫌い→以下に分岐
- ↓
- 逃げた→エンディング№129:旧校舎で死んだ二人
- 悲鳴の聞こえた階を見に行った→エンディング№130:本田さんの呪い
- どちらでもない
私はこんな集まりに出るくらいだから、チョー大好きだよ!
私の好きなマンガ家さんはね・・・あ、ごめん。つい話が脱線しちゃった。話を戻すね。
中山は内心壊し話は大好きだったんだけれど、女の子が怖い話に目がないのもどうかと思って、嫌だなぁって振りをしながら、友達の話を聞いていた。
加瀬「旧校舎に何でも願いを聞いてくれる悪魔がいるんよ。ただし条件は魂と引き換えなんよ。ねえ信じる?」
菊崎「それって死んじゃうの?」
加瀬「差し出すのは死んだ後のことなんよ。だから生きている間は、別にどうってことないみたい」
菊崎「私は嫌だなあ」
中山「で、どうやって悪魔を呼び出すの?」
加瀬「何かよくわかんないんだけど、儀式をする必要があるんよ。その方法が書かれた本が、図書室にあるって話なんてよ」
菊崎「その悪魔に願いを聞いてもらった人って、この学校にいるの?」
加瀬「いるんじゃない?よく知らんけど」
放課後になって、中山は一緒に帰ろうという友達の誘いを断って、一人である場所に向かった。
それは図書室だった。
中山は興味のないフリをしていながらも、願いを聞いてくれるという悪魔の話に興味を持った。
このままじゃいつになったら理想の恋人に出会えるかわからないから、悪魔に頼んで手っ取り早く彼氏を作ろうと考えた。
ダメでもともとって思いながら、あまり期待しないで本棚を漁りだしたが、悪魔っていうのは、そんな人間の心の隙を見つけて忍び寄ってくる。
なんと、本当に怪しい本が、まるでどうぞ見つけてくださいって感じで出てきちゃった。
中山は、本棚の中から真っ黒な背表紙の本を見つけた。真っ黒だけならともかく、題名を何も書かれていない。
中山はその怪しい本を手に取り、ページをめくってみると、悪魔を呼び出す方法が書かれていた。
ページをめくると一枚のメモが挟んであった。
「旧校舎の地図じゃん。しかも秘密の地下室の入り方まで書いてある。もしかして、以前誰かがこの本を読んで試したのかもしれない」
中山はその本をこっそり鞄に入れて、とりあえず家に帰ることにした。
中山は自分の部屋に戻ると、本の中身をじっくりと読みふけった。
その本によると、悪魔を呼び出すには、魔法陣を床に書いて、動物の血液を小瓶に入れて供物とし、呪文を唱えるとのことで、中山は飼っていた猫をためらうことなく殺した。
翌日の放課後、中山は必要な道具を全部用意して、あとは儀式を実行するだけって段取りになったが、直前になって、ひとりじゃ不安になってしまった。
そもそも旧校舎は立入禁止だし、昼でも薄暗くて、女の子が一人で行けるような場所じゃない。
そこで、中山は友達の室戸葵に声をかけた。
「あのさ、これからちょっと付き合ってくれない?」
「いいけど、どこに?」
「旧校舎」
「え?どうしてあんなところに?」
「悪魔を呼び出すの。成功したら、悪魔は何でも願いを叶えるんだって」
「あんたそんなこと信じてんの?やめたほうがいいって」
「やるだけやろうよ。悪魔呼び出したら、誰よりも素敵な彼氏と付き合えるよ。葵ちゃん、サッカー部の西澤先輩と付き合いたいって言ってたじゃん。競争相手多いし、どんなに頑張ったって普通じゃ絶対無理、付き合えないから。でもさ、悪魔呼び出せたら簡単。思いのままの相手と付き合えるし、その相手を自由にできる」
「うん、乗った」
二人はさっそく旧校舎に向かった。
旧校舎の入口をくぐった途端震え出して怖気づく室戸の袖を引っ張って、中山はどんどん先に進んだ。
1階の行き止まりの壁を調べると、ぐらぐらしている羽目板があり、メモに書かれたとおり器用に動かすと簡単に外れて、壁の中に階段があった。
懐中電灯の灯りだけを頼りに、ゆっくりと階段を降りていった。
地下は思っていた以上に広くて、ここで誰かが悪魔を呼び出した面影がなんとなく感じられた。
中山はテキパキと準備を進め、室戸はただその様子を眺めていた。
中山は魔法陣の作成に取り掛かった。
本に書かれている図案を一生懸命書き写している中山の背中に向かって、室戸はふと心に浮かんだ疑問を尋ねた。
「あのさあ、悪魔が実際にいたとして、本当に魂を犠牲にしてまで彼氏が欲しいわけ?」
「そう、私は生きているうちに幸せになりたいの。死んだ後のことなんて、どうでもいい」
やがて魔法陣は完成し、指定の位置に小瓶を置いて、中山は中央に立った。あとは呪文を口にするだけ。
「葵も、魔法陣の中に入りなよ」
「いいって、まずあんたがやって成功したら考えるから。早くやってみせてよ」
室戸は魔法陣には入らなかった。
中山は呪文が書かれたページを開いて、間違えないように慎重に唱え出した。
すると、辺りにはまるで地震が起きたような地響きが鳴り、どこから現れたのか黒煙が立ち上がり地下室は黒い霧に包まれた。
魔法陣の上方、空中にさらに黒い霧のようなものが沸き上がり、中から漆黒の闇が結晶したかのように、ゾクリとするような容貌の悪魔が現れた。
黒い衣を身に纏い、背中には大きなこうもりの翼を生やした悪魔は、人間でいうと青年ぐらいの年齢に見えた。
そいつは重く低い声で、中山に言った。
「私を呼び出したのはお前か?」
それを耳にした室戸は、悲鳴を上げながら、一目散に階段を駆け上がり飛び出してしまった。
「さあ、願いを言ってみろ。お前の魂と引き換えに、叶えてやろう」
「私、生きている間は最高に楽しい人生を送りたいです。まず彼氏が欲しい。カッコいい彼氏が。あ、優しくて私の言うことは何でも聞く彼氏、それからお金に名声、私は誰よりも幸せになる」
「ほう、容姿と性格がすぐれた男か。それに金と名声。随分強欲な女だな。それだけの願いを叶えるのに、お前の小さな魂を一つしか差し出さないというのか?」
「何が欲しいの?私が幸せに生きられるなら、何でもあげる。何が欲しいのか言って。その代わり、生きている間は最高に幸せな人生を約束して」
「ほう、お前は潔いのだな。そのような人間の魂なら、喜んでいただこう。ただし、お前には魂以外の代償も提供してもらう。それはいずれ請求するとしよう。まづはその魂をいただくことにする。では契約を交わそう」
そして、中山は悪魔と契約した。
中山に彼氏ができたのは、間もなくのことだった。
放課後、中山がいつものように友達をおしゃべりしていると、突然一人の男子生徒が入ってきた。
その人は、誰もが思わず振り返るぐらいのかっこいいって評判の西澤先輩だった。
西澤仁志は、サッカー部の次期キャプテンって言われて、密かにファンクラブがあるほど、女子に人気がある。
「よかったら今日も一緒に帰らない?」
「うん、じゃ用事が終わるまで待ってて」
「俺、邪魔にならないよう廊下で待っているから」
加瀬「いつの間にあんな彼氏ができたんよ」
菊崎「あの西澤先輩でしょ?」
加瀬「どっちが告白したの?」
中山「付き合ってほしいって言われてさ、それでオーケーした」
そう言い残して、中山が西澤先輩と二人で仲良く去って行った。
仲良くといっても、西澤先輩が中山に傳いている感じだった。
西澤先輩の親衛隊の連中は怒り心頭だった。
その中に一人、誰よりも心中穏やかじゃない人がいた。室戸だ。
彼女の胸のうちはどうだったと思う?
- 中山さんが心配だった→以下に分岐
- ↓
- 契約しない→エンディング№128:恋愛教 ←契約しない
- 契約する→恋人がほしい→エンディング№127:二人で分け合う
- 契約する→中山真美華を殺してほしい→エンディング№128:恋愛教 ←契約する
- 妬ましかった
しかも、卑怯にも悪魔に魂を売ってまでして。そこまでするんだった、世の中にももっといい男がいっぱいいるのに、わざわざ西澤先輩を選ぶなんて、絶対に自分への当てつけだ。
室戸はそう思って歯ぎしりした。
だから、二人の後ろ姿を見送りながら、室戸は、二人の恋の行き先が地獄でありますようにって、こっそりと呪いの言葉を念じた。
悪魔が本当にいたんだから、呪いだって本当にあると、今の室戸は何でも信じるようになっていた。
その後、中山は一学園上のちょっと厄介なグループに目をつけられるようになった。
及川由紀に呼び出された中山は、十人くらいのグループに囲まれた。
なんでも自分たちは西澤仁志の親衛隊をしているから、自分たちの許可なく彼と話をしてはいけないってことだった。
室戸は、それを横目でほくそ笑んでいた。
及川はキレると何をするかわからない女子として有名だった。
それからというもの、中山には二種類のグループが張り付き始めた。及川率いる西澤仁志親衛隊と、中山は恋愛教。
最初は親衛隊からは恋愛教に対して険悪なムードが漂っていたんだけれど、日が経つにつれて二つのグループの境界線がなくなり始め、恋愛教が西澤仁志親衛隊を飲み込んだ感じになった。
そもそも及川も楽しい人生を送りたいって人だから、根っこは中山と同じ。ようは西澤先輩と付き合うより、もっと楽しくて刺激的な毎日を送れれはオッケーなのだ。
室戸は悔しくて地団太を踏むけれど、どうにもならない。
そんな恋愛教に敵が現れた。それは喪男(モテ男の対極にいる人)たちだった。
いい男たちは、どんどん彼女ができて幸せの絶頂にいる(悪魔の力で女性たちに傅いているが)が、喪男は全然だった。
鳴神学園は、恋愛教のせいで、モテ男と喪男の二極化が始まったが、一人の救世主の登場がすべてを丸く収めてしまった。
その救世主の名前は綾小路行人。
彼は、いつも顔をマスクで隠しているイケメンだけど、中山に何やら話しかけると、突然彼女は大人しくなり、恋愛教の解散を告げた。
恋愛教の信者は呆然とし、喪男たちからは大歓声が上がった。
恋愛教がなくなったからといって喪男がモテるわけはないが、一縷の望みはあるって思いたかったのだろう。
恋愛教がなくなると、学園を包んでいた殺伐とした雰囲気はあっという間に消し飛んでしまった。及川たちは再び西澤親衛隊を再結成し、中山は西澤先輩と別れてしまった。
それ以来は、表面上、中山はおとなしくなった。
どうしても理解できない室戸は綾小路を直接訪ねて、中山がどうしておとなしくなったのかを聞いた。
「僕は恋愛教よりも面白いことがあると彼女に伝えただけさ。彼女はそれを理解したんだろうね」と綾小路は即答した。
室戸は、恋愛教より面白いことってなんだろうって思ったが、何か危険を察知して口をつぐんだ。
中山がこのまま黙っておとなしくしているとは思えない。
絶対になにかもっと恐ろしいことを企んでいるはず。
だって、綾小路が言った「面白いこと」に興味が移っただけ。
エンディング数 11/656 1%
エンディング№131:恋愛教の終焉
キャラクター図鑑 27/112 24%
綾小路行人br />
今日のアパシー鳴神学園七不思議はどうかな?
倉田のシナリオ:カエルですか?ネズミですか?→エンディング№363~368を見る
七不思議を聞く当日、日野先輩は、忙しいらしく来られなくなってしまい、坂上一人で仕切ることになってしまった。
集められた7人が誰なのか知らない坂上。この鳴神学園は1学年が500名いるマンモス校のため、入学しから卒業するまで一度も顔を合わせたことがない生徒がいるくらいだ。
緊張感と今朝からの気だるさとどんより曇った天気で、気分が悪い坂上は、空気を吸おうと窓から身を乗り出す。
新聞部の部室の扉を開けると、すでに6人が待っていたが、坂上が知っている顔はひとつもない。
坂上は会釈すると空いている席に座るが、7人目が来ていないことに気付く。
「あなたが7人目ですか」と隣に座った男から声を掛けられる。
思わず立ち上がった坂上は「あ、違います。僕は新聞部の坂上修一といいます。本日は、皆さんお忙しい中お集まりいただき本当にありがごうざいました」とあいさつをし、一礼して座り直した。
メンバーは男性4名、女性2名で、それぞれが初対面なのか会話がない。
「いつまでこうしてればいいんだ?」と、坂上の正面に座っている、ポケットに手を突っ込んだ不良っぽい男子生徒が、坂上をにらみつける。
「こうしていつまで顔を突き合わせていてもしょうがありませんし、あと一人もいつ来るかわからないですし、もしよければ話を始めませんか?」と、ふくよかな体格の男が人懐っこさそうな柔らかな笑顔を浮かべながら言った。
坂上が「彼の言う通りです。皆さんさえよろしければ、そろそろ話を始めたいのですが」と切り出すと、さっきの不良っぽい男が「俺は構わないぜ」と言い、残りのみんなもうなずいた。
「そうね、これ以上待たされるのも嫌だし、悪いのは約束の時間を守れないほうね。始めてちょうだい」
「うんうん、私、早くしゃべりたいし、みんなの話も聞きたい」
「レディのお二人がそう言っているんだ。気を利かしてさっさと始めたまえよ」
「あ、はい、それでは早速始めさせて頂きます」
1人目は福沢玲子を選択。
福沢は1年G組の生徒だ。
「突然だけど坂上君って、宗教は入っている?」
- 親と一緒
- あまり人には言いたくない
- 無神論者
シナリオ:恋愛教
「ふ~ん、じゃあ坂上君は子供の頃から、宗教を身近に感じていたんだね。うちは無宗教だったから、そういう感じってよくわかんないけどさ。宗教に限らないけど、一言でグループ活動っていっても、ピンからキリまであるよね。その中で、私が一番怖いのは、中で何をやっているのかわからない、不気味なグループかなあ。私がこれからするのは、そんな奇妙で不気味なグループ活動の話だよ」
1年ほど前の話だが、あるクラスに中山真美華という女子生徒がいた。
彼女は見事なまでに平凡は女の子だった。
中山は普通の友達に囲まれて、別に不満のない毎日を過ごしていたんだけど、一つだけこうだったらいいなって考えていたことがあった。
それは、彼氏が欲しい、ってことだった。
恋愛って自分ひとりでどうにかなるものでもない。相手がいて、初めて成り立つものだから、自分から行動を起こさないと。
でも、中山は、表面上そんな素振りは少しも見せなかった。友達が恋バナをしてる時も、中山は一人いつも飄々とした態度をしていた。
ある日の休み時間、中山はいつものように、仲のいい友人の加瀬ひなたと菊崎あきなとお喋りしながら適当に時間を過ごしていた。
加瀬「知ってる?うちの学校って怪談の宝庫なんよ」
菊崎「へぇ、学校の七不思議とか、そういうやつ?」
中山「やだなあ、私、ホラーとか苦手なの」
そういえば坂上君って、ホラー好き?
- 好き→中山さんが心配だった→以下に分岐
- 契約しない→エンディング№128:恋愛教 ←契約しない
- 契約する→恋人がほしい→エンディング№127:二人で分け合う
- 契約する→中山真美華を殺してほしい→エンディング№128:恋愛教 ←契約する
- 嫌い
- どちらでもない
中山も怖いのは苦手で、寝るときに電気を点けてないとダメなタイプだった。
中山が仲良くしていた先輩に、本田佐知子という女の子がいて、彼女は中山と家が近くて昔からの幼馴染だった。
本田は怖がりで、ちょっとした物音にもビクって反応するような子で、クラスの女子グループに目をつけられていた。
その女子グループのリーダーは及川由紀といい、何でも他人のものを欲しがる子で、本田の持っているカバンに目をつけていた。
そのカバンは本田が転校してしまった幼馴染の男の子にもらったもので、貝のキーホルダーが特徴的だった。
ある日、事件が起こった。
体育の授業が終わって、部屋に戻ったら、机のフックにかけていたカバンが無かった。
中には大事なものは入っていなかったけど、カバン自体が本田の思い出の品だから、慌てて学校中を探したけど、見つからなかった。
絶望に打ちひしがれた本田は、机の中に封筒が入っていることに気付いた。
中を読むと、「あなたの大切なものがどこにあるか知っています。教えてほしいなら、旧校舎の指定の教室に来てください」と書かれていた。
手紙には簡単な旧校舎の地図が入っており、指定の教室は2階だった。
あわてて教室を飛び出した本田は、廊下で中山とすれ違った。
本田は中山にこれまでにあった経緯を説明した。
話を聞いた中山は、「どこにもカバンって書かれてありません。絶対に怪しい」と言ったが、本田は、無くなったカバンの手がかりはこの手紙だけだから、行くしかない、と言って、中山を残して旧校舎に向かった。
そんな本田を放っておけなくて、中山も後を追った。
昼間でも薄気味悪い旧校舎だけど、本田はしっかりと進んでいった。いつもの臆病な彼女じゃなかった。あのカバンはそれだけ、彼女にとって大切なものだった。
でも、後を追った中山は旧校舎に入るのが怖かったが、同じ怖がりの本田が入っていけたんだから、お化けなんか出ないよね?と自分に言い聞かせて、旧校舎に入っていった。
その時、上の階から悲鳴が聞こえてきた。
中山さんはどうしたと思う?
- 逃げた→エンディング№129:旧校舎で死んだ二人
- 悲鳴の聞こえた階を見に行った
中山が二階に着くと、また悲鳴が聞こえてきたので、その方向へ向かった。
二階の一番奥に見える教室へたどり着くと、勢いよくドアを開けた。
弱い光の刺す教室に見えたのは、倒れている本田と、それを見下す形で仁王立ちしている及川たちだった。
「あなた誰、何しにきたの?」
「本田さんに何をしたの?」
「ちょっとナマイキだったから、マナーを教えてあげたのよ」
「マナー・・・それはリンチですか?わざわざ怪しい手紙まで用意して」
「なんだ、手紙のこと知ってるの?」
及川は一緒にいた仲間たちの顔を見渡して指図した。
「ねぇ、生意気な後輩がいたら、しつけをしてあげるのが優しい先輩の役目よね?みんなで教えてあげよっか」
それが合図になって、中山は彼女たちに襲われた。
ボロボロにされてしまった中山は、もう立ち上がる元気もなかった。その様子を見た及川たちは、「これは先輩からの愛の指導だからね。先輩に対しては礼儀正しく、マナーを守って接することを忘れないで。そうしないと、怖いことになっても知らないから、ね?」と言い残して
教室を出て行った。
本田が弱弱しい声で話しかけてきた。
「中山さん、大丈夫?」
「先輩こそ、ボロボロ」
「私のせいでごめんね」
「いいよ、それよりカバン」
「やっぱい及川さんが持っていたの。返してって言うと、こうなっちゃった。何とか取り戻そうと思ったんだけど」
そう言って、本田は手の中に大事そうに握っていた、貝の形をしたキーホルダーを見せてくれた。
「これだけしか取り戻せなかった、転校していった彼になんて言って誤ればいいのかな。悔しいよぅ」
本田さんは涙を流しながらそう言って、そのまま何も言わなくなってしまった。
「ねえ先輩?ねえ、サッちゃん!」
動かなくなってしまった本田の肩を揺さぶりながら、中山は大きな声で泣いた。
「あいつら、死ぬまでリンチするんだ。カバン一つのために」
中山も全身ボロボロだったけれど、何とか立ち上がった。
でも手も足も痛くてうまく歩けない。
骨が折れていたようで、せっかく立ち上がったのにそのままよろけて転んでしまった。
自分もこのまま死ぬのかもしれない。
そんなことを考えていたら、頭の中に声を聞こえてきた。
「我と契約せよ。さすれば望みは叶わん」
「あのカバン、もっとかわいいと思ってたのになぁ。なんかダサ。もういらないか。次のゴミの日に捨てちゃお。あれ、停電?痛っ!ちょっと何、今何が起きたの!ひぃーーー!本田さん!なんでここにいるの?痛い!ちょっと殴らないでよ!てめぇ、調子乗ってんじゃねえぞ!ぶっ殺してやる!」
及川は、近くにあった瓶を振り上げ、本田めがけて思い切り振り下ろした。
「なんで当たらないの?やめてよ!死んじゃうって!」
及川はそのまま見えない何かに殴られ続けた。
本田はそれをただ、ぼーっと見ているだけだった。
「お願いします、ごめんなさい、もうイジメません。イジメませんから、殴らないで!」
そうしたらそれまで黙っていた本田が「カバン」と言った。
「カバン?返しますから、許して!」
「カバン、食べて」
「無理無理、ぐげっ、あがががが」
突然本田はカバンを及川の口に押し込み始めた。
「欲しかったんでしょ、カバン。大事なカバンだから、誰にも奪われないようにしないとね」
及川は白目をむいて喉を掻きむしっていたが、その喉はどんどん太くなり、裂けた口はすっかりカバンを頬張ってる。
次の日、顔面は崩壊し、お腹はまるでカエルのようにいびつに膨れ上がって死んでいる及川が発見された。
解剖したら、お腹の中に大きなカバンが詰め込まれていた。
そして、本田を殺害したいじめっ子グループは、全員変死した。
自分の足をくわえ込んで窒息死したり、金魚鉢を丸ごと飲み込もうとして喉に詰まらせて死んだり、常識では説明のつかない死に方だったそうだ。
ちなみに、本田が亡くなってから、旧校舎には夜な夜な呻くような地の底から響くような鳴き声が聞こえるようになったらしい。
本田の鳴き声で、カップルでその声を聞くと、その日の夢に本田が出てくるらしい。
「私のカバンを返して」って。
その時は、「カバンは及川さんが持っています」と返さないといけない。
そう答えないと、どうなるのかはわからない。皆、死んじゃったから。そういう噂だ。
ちなみに中山は、瀕死の重傷を負っていたのにすぐに回復して、今も元気に学校に通っており、よく旧校舎に出入りしている。
エンディングリスト 10/656 1%
エンディング№130:本田さんの呪い
キャラクター図鑑 26/112 23%
及川由紀
イラスト数 11/272 4%
今日のアパシー鳴神学園七不思議はどうかな?
倉田のシナリオ:カエルですか?ネズミですか?→エンディング№363~368を見る
七不思議を聞く当日、日野先輩は、忙しいらしく来られなくなってしまい、坂上一人で仕切ることになってしまった。
集められた7人が誰なのか知らない坂上。この鳴神学園は1学年が500名いるマンモス校のため、入学しから卒業するまで一度も顔を合わせたことがない生徒がいるくらいだ。
緊張感と今朝からの気だるさとどんより曇った天気で、気分が悪い坂上は、空気を吸おうと窓から身を乗り出す。
新聞部の部室の扉を開けると、すでに6人が待っていたが、坂上が知っている顔はひとつもない。
坂上は会釈すると空いている席に座るが、7人目が来ていないことに気付く。
「あなたが7人目ですか」と隣に座った男から声を掛けられる。
思わず立ち上がった坂上は「あ、違います。僕は新聞部の坂上修一といいます。本日は、皆さんお忙しい中お集まりいただき本当にありがごうざいました」とあいさつをし、一礼して座り直した。
メンバーは男性4名、女性2名で、それぞれが初対面なのか会話がない。
「いつまでこうしてればいいんだ?」と、坂上の正面に座っている、ポケットに手を突っ込んだ不良っぽい男子生徒が、坂上をにらみつける。
「こうしていつまで顔を突き合わせていてもしょうがありませんし、あと一人もいつ来るかわからないですし、もしよければ話を始めませんか?」と、ふくよかな体格の男が人懐っこさそうな柔らかな笑顔を浮かべながら言った。
坂上が「彼の言う通りです。皆さんさえよろしければ、そろそろ話を始めたいのですが」と切り出すと、さっきの不良っぽい男が「俺は構わないぜ」と言い、残りのみんなもうなずいた。
「そうね、これ以上待たされるのも嫌だし、悪いのは約束の時間を守れないほうね。始めてちょうだい」
「うんうん、私、早くしゃべりたいし、みんなの話も聞きたい」
「レディのお二人がそう言っているんだ。気を利かしてさっさと始めたまえよ」
「あ、はい、それでは早速始めさせて頂きます」
1人目は福沢玲子を選択。
福沢は1年G組の生徒だ。
「突然だけど坂上君って、宗教は入っている?」
- 親と一緒
- あまり人には言いたくない
- 無神論者
シナリオ:恋愛教
「ふ~ん、じゃあ坂上君は子供の頃から、宗教を身近に感じていたんだね。うちは無宗教だったから、そういう感じってよくわかんないけどさ。宗教に限らないけど、一言でグループ活動っていっても、ピンからキリまであるよね。その中で、私が一番怖いのは、中で何をやっているのかわからない、不気味なグループかなあ。私がこれからするのは、そんな奇妙で不気味なグループ活動の話だよ」
1年ほど前の話だが、あるクラスに中山真美華という女子生徒がいた。
彼女は見事なまでに平凡は女の子だった。
中山は普通の友達に囲まれて、別に不満のない毎日を過ごしていたんだけど、一つだけこうだったらいいなって考えていたことがあった。
それは、彼氏が欲しい、ってことだった。
恋愛って自分ひとりでどうにかなるものでもない。相手がいて、初めて成り立つものだから、自分から行動を起こさないと。
でも、中山は、表面上そんな素振りは少しも見せなかった。友達が恋バナをしてる時も、中山は一人いつも飄々とした態度をしていた。
ある日の休み時間、中山はいつものように、仲のいい友人の加瀬ひなたと菊崎あきなとお喋りしながら適当に時間を過ごしていた。
加瀬「知ってる?うちの学校って怪談の宝庫なんよ」
菊崎「へぇ、学校の七不思議とか、そういうやつ?」
中山「やだなあ、私、ホラーとか苦手なの」
そういえば坂上君って、ホラー好き?
- 好き→中山さんが心配だった→以下に分岐
- 契約しない→エンディング№128:恋愛教 ←契約しない
- 契約する→恋人がほしい→エンディング№127:二人で分け合う
- 契約する→中山真美華を殺してほしい→エンディング№128:恋愛教 ←契約する
- 嫌い
- どちらでもない
中山も怖いのは苦手で、寝るときに電気を点けてないとダメなタイプだった。
中山が仲良くしていた先輩に、本田佐知子という女の子がいて、彼女は中山と家が近くて昔からの幼馴染だった。
本田は怖がりで、ちょっとした物音にもビクって反応するような子で、クラスの女子グループに目をつけられていた。
その女子グループのリーダーは及川といい、何でも他人のものを欲しがる子で、本田の持っているカバンに目をつけていた。
そのカバンは本田が転校してしまった幼馴染の男の子にもらったもので、貝のキーホルダーが特徴的だった。
ある日、事件が起こった。
体育の授業が終わって、部屋に戻ったら、机のフックにかけていたカバンが無かった。
中には大事なものは入っていなかったけど、カバン自体が本田の思い出の品だから、慌てて学校中を探したけど、見つからなかった。
絶望に打ちひしがれた本田は、机の中に封筒が入っていることに気付いた。
中を読むと、「あなたの大切なものがどこにあるか知っています。教えてほしいなら、旧校舎の指定の教室に来てください」と書かれていた。
手紙には簡単な旧校舎の地図が入っており、指定の教室は2階だった。
あわてて教室を飛び出した本田は、廊下で中山とすれ違った。
本田は中山にこれまでにあった経緯を説明した。
話を聞いた中山は、「どこにもカバンって書かれてありません。絶対に怪しい」と言ったが、本田は、無くなったカバンの手がかりはこの手紙だけだから、行くしかない、と言って、中山を残して旧校舎に向かった。
そんな本田を放っておけなくて、中山も後を追った。
昼間でも薄気味悪い旧校舎だけど、本田はしっかりと進んでいった。いつもの臆病な彼女じゃなかった。あのカバンはそれだけ、彼女にとって大切なものだった。
でも、後を追った中山は旧校舎に入るのが怖かったが、同じ怖がりの本田が入っていけたんだから、お化けなんか出ないよね?と自分に言い聞かせて、旧校舎に入っていった。
その時、上の階から悲鳴が聞こえてきた。
中山さんはどうしたと思う?
- 逃げた
- 悲鳴の聞こえた階を見に行った
次の日、本田は旧校舎の入口で遺体で発見された。
外傷は全然なかったんで心臓麻痺ってことで片付けられた。
でも、あのカバンを大事そうに抱えていて、ぎゅっと握っていた。
中山は、本田の死を聞いて倒れてしまった。良心が咎めたのだろう。
あの時、もし自分が逃げずに助けに行っていたら死なななったに違いない。そんなことを考えて思いつめてしまった。
病院に入院した中山は、意識はなく、「ごめんなさい、ごめんなさい」ってうわごとのように繰り返していたが、ある日、突然入院先の病院から消えてしまった。
そして、本田が遺体で見つかったのと同じ場所で亡くなっていた。
外傷はなく、死因も本田と同じ心臓麻痺ってことになった。
二人は愛し合っていたんじゃないか、だからこれは後追い心中だなんて心無い連中は好き勝手言ってたけど、実際はどうかわからない。
旧校舎には悪魔が棲んでいるって噂もあるから、あそこは無暗に入る場所じゃないよ。
エンディングリスト 6/656 1%
エンディング№129:旧校舎で死んだ二人
キャラクター図鑑 25/112 22%
本田佐知子
イラスト数 10/272 3%
今日のアパシー鳴神学園七不思議はどうかな?
倉田のシナリオ:カエルですか?ネズミですか?→エンディング№363~368を見る
七不思議を聞く当日、日野先輩は、忙しいらしく来られなくなってしまい、坂上一人で仕切ることになってしまった。
集められた7人が誰なのか知らない坂上。この鳴神学園は1学年が500名いるマンモス校のため、入学しから卒業するまで一度も顔を合わせたことがない生徒がいるくらいだ。
緊張感と今朝からの気だるさとどんより曇った天気で、気分が悪い坂上は、空気を吸おうと窓から身を乗り出す。
新聞部の部室の扉を開けると、すでに6人が待っていたが、坂上が知っている顔はひとつもない。
坂上は会釈すると空いている席に座るが、7人目が来ていないことに気付く。
「あなたが7人目ですか」と隣に座った男から声を掛けられる。
思わず立ち上がった坂上は「あ、違います。僕は新聞部の坂上修一といいます。本日は、皆さんお忙しい中お集まりいただき本当にありがごうざいました」とあいさつをし、一礼して座り直した。
メンバーは男性4名、女性2名で、それぞれが初対面なのか会話がない。
「いつまでこうしてればいいんだ?」と、坂上の正面に座っている、ポケットに手を突っ込んだ不良っぽい男子生徒が、坂上をにらみつける。
「こうしていつまで顔を突き合わせていてもしょうがありませんし、あと一人もいつ来るかわからないですし、もしよければ話を始めませんか?」と、ふくよかな体格の男が人懐っこさそうな柔らかな笑顔を浮かべながら言った。
坂上が「彼の言う通りです。皆さんさえよろしければ、そろそろ話を始めたいのですが」と切り出すと、さっきの不良っぽい男が「俺は構わないぜ」と言い、残りのみんなもうなずいた。
「そうね、これ以上待たされるのも嫌だし、悪いのは約束の時間を守れないほうね。始めてちょうだい」
「うんうん、私、早くしゃべりたいし、みんなの話も聞きたい」
「レディのお二人がそう言っているんだ。気を利かしてさっさと始めたまえよ」
「あ、はい、それでは早速始めさせて頂きます」
1人目は福沢玲子を選択。
福沢は1年G組の生徒だ。
「突然だけど坂上君って、宗教は入っている?」
- 親と一緒
- あまり人には言いたくない
- 無神論者
シナリオ:恋愛教
「ふ~ん、じゃあ坂上君は子供の頃から、宗教を身近に感じていたんだね。うちは無宗教だったから、そういう感じってよくわかんないけどさ。宗教に限らないけど、一言でグループ活動っていっても、ピンからキリまであるよね。その中で、私が一番怖いのは、中で何をやっているのかわからない、不気味なグループかなあ。私がこれからするのは、そんな奇妙で不気味なグループ活動の話だよ」
1年ほど前の話だが、あるクラスに中山真美華という女子生徒がいた。
彼女は見事なまでに平凡は女の子だった。
中山は普通の友達に囲まれて、別に不満のない毎日を過ごしていたんだけど、一つだけこうだったらいいなって考えていたことがあった。
それは、彼氏が欲しい、ってことだった。
恋愛って自分ひとりでどうにかなるものでもない。相手がいて、初めて成り立つものだから、自分から行動を起こさないと。
でも、中山は、表面上そんな素振りは少しも見せなかった。友達が恋バナをしてる時も、中山は一人いつも飄々とした態度をしていた。
ある日の休み時間、中山はいつものように、仲のいい友人の加瀬ひなたと菊崎あきなとお喋りしながら適当に時間を過ごしていた。
加瀬「知ってる?うちの学校って怪談の宝庫なんよ」
菊崎「へぇ、学校の七不思議とか、そういうやつ?」
中山「やだなあ、私、ホラーとか苦手なの」
そういえば坂上君って、ホラー好き?
- 好き
- 嫌い
- どちらでもない
私はこんな集まりに出るくらいだから、チョー大好きだよ!
私の好きなマンガ家さんはね・・・あ、ごめん。つい話が脱線しちゃった。話を戻すね。
中山は内心壊し話は大好きだったんだけれど、女の子が怖い話に目がないのもどうかと思って、嫌だなぁって振りをしながら、友達の話を聞いていた。
加瀬「旧校舎に何でも願いを聞いてくれる悪魔がいるんよ。ただし条件は魂と引き換えなんよ。ねえ信じる?」
菊崎「それって死んじゃうの?」
加瀬「差し出すのは死んだ後のことなんよ。だから生きている間は、別にどうってことないみたい」
菊崎「私は嫌だなあ」
中山「で、どうやって悪魔を呼び出すの?」
加瀬「何かよくわかんないんだけど、儀式をする必要があるんよ。その方法が書かれた本が、図書室にあるって話なんてよ」
菊崎「その悪魔に願いを聞いてもらった人って、この学校にいるの?」
加瀬「いるんじゃない?よく知らんけど」
放課後になって、中山は一緒に帰ろうという友達の誘いを断って、一人である場所に向かった。
それは図書室だった。
中山は興味のないフリをしていながらも、願いを聞いてくれるという悪魔の話に興味を持った。
このままじゃいつになったら理想の恋人に出会えるかわからないから、悪魔に頼んで手っ取り早く彼氏を作ろうと考えた。
ダメでもともとって思いながら、あまり期待しないで本棚を漁りだしたが、悪魔っていうのは、そんな人間の心の隙を見つけて忍び寄ってくる。
なんと、本当に怪しい本が、まるでどうぞ見つけてくださいって感じで出てきちゃった。
中山は、本棚の中から真っ黒な背表紙の本を見つけた。真っ黒だけならともかく、題名を何も書かれていない。
中山はその怪しい本を手に取り、ページをめくってみると、悪魔を呼び出す方法が書かれていた。
ページをめくると一枚のメモが挟んであった。
「旧校舎の地図じゃん。しかも秘密の地下室の入り方まで書いてある。もしかして、以前誰かがこの本を読んで試したのかもしれない」
中山はその本をこっそり鞄に入れて、とりあえず家に帰ることにした。
中山は自分の部屋に戻ると、本の中身をじっくりと読みふけった。
その本によると、悪魔を呼び出すには、魔法陣を床に書いて、動物の血液を小瓶に入れて供物とし、呪文を唱えるとのことで、中山は飼っていた猫をためらうことなく殺した。
翌日の放課後、中山は必要な道具を全部用意して、あとは儀式を実行するだけって段取りになったが、直前になって、ひとりじゃ不安になってしまった。
そもそも旧校舎は立入禁止だし、昼でも薄暗くて、女の子が一人で行けるような場所じゃない。
そこで、中山は友達の室戸葵に声をかけた。
「あのさ、これからちょっと付き合ってくれない?」
「いいけど、どこに?」
「旧校舎」
「え?どうしてあんなところに?」
「悪魔を呼び出すの。成功したら、悪魔は何でも願いを叶えるんだって」
「あんたそんなこと信じてんの?やめたほうがいいって」
「やるだけやろうよ。悪魔呼び出したら、誰よりも素敵な彼氏と付き合えるよ。葵ちゃん、サッカー部の西澤先輩と付き合いたいって言ってたじゃん。競争相手多いし、どんなに頑張ったって普通じゃ絶対無理、付き合えないから。でもさ、悪魔呼び出せたら簡単。思いのままの相手と付き合えるし、その相手を自由にできる」
「うん、乗った」
二人はさっそく旧校舎に向かった。
旧校舎の入口をくぐった途端震え出して怖気づく室戸の袖を引っ張って、中山はどんどん先に進んだ。
1階の行き止まりの壁を調べると、ぐらぐらしている羽目板があり、メモに書かれたとおり器用に動かすと簡単に外れて、壁の中に階段があった。
懐中電灯の灯りだけを頼りに、ゆっくりと階段を降りていった。
地下は思っていた以上に広くて、ここで誰かが悪魔を呼び出した面影がなんとなく感じられた。
中山はテキパキと準備を進め、室戸はただその様子を眺めていた。
中山は魔法陣の作成に取り掛かった。
本に書かれている図案を一生懸命書き写している中山の背中に向かって、室戸はふと心に浮かんだ疑問を尋ねた。
「あのさあ、悪魔が実際にいたとして、本当に魂を犠牲にしてまで彼氏が欲しいわけ?」
「そう、私は生きているうちに幸せになりたいの。死んだ後のことなんて、どうでもいい」
やがて魔法陣は完成し、指定の位置に小瓶を置いて、中山は中央に立った。あとは呪文を口にするだけ。
「葵も、魔法陣の中に入りなよ」
「いいって、まずあんたがやって成功したら考えるから。早くやってみせてよ」
室戸は魔法陣には入らなかった。
中山は呪文が書かれたページを開いて、間違えないように慎重に唱え出した。
すると、辺りにはまるで地震が起きたような地響きが鳴り、どこから現れたのか黒煙が立ち上がり地下室は黒い霧に包まれた。
魔法陣の上方、空中にさらに黒い霧のようなものが沸き上がり、中から漆黒の闇が結晶したかのように、ゾクリとするような容貌の悪魔が現れた。
黒い衣を身に纏い、背中には大きなこうもりの翼を生やした悪魔は、人間でいうと青年ぐらいの年齢に見えた。
そいつは重く低い声で、中山に言った。
「私を呼び出したのはお前か?」
それを耳にした室戸は、悲鳴を上げながら、一目散に階段を駆け上がり飛び出してしまった。
「さあ、願いを言ってみろ。お前の魂と引き換えに、叶えてやろう」
「私、生きている間は最高に楽しい人生を送りたいです。まず彼氏が欲しい。カッコいい彼氏が。あ、優しくて私の言うことは何でも聞く彼氏、それからお金に名声、私は誰よりも幸せになる」
「ほう、容姿と性格がすぐれた男か。それに金と名声。随分強欲な女だな。それだけの願いを叶えるのに、お前の小さな魂を一つしか差し出さないというのか?」
「何が欲しいの?私が幸せに生きられるなら、何でもあげる。何が欲しいのか言って。その代わり、生きている間は最高に幸せな人生を約束して」
「ほう、お前は潔いのだな。そのような人間の魂なら、喜んでいただこう。ただし、お前には魂以外の代償も提供してもらう。それはいずれ請求するとしよう。まづはその魂をいただくことにする。では契約を交わそう」
そして、中山は悪魔と契約した。
中山に彼氏ができたのは、間もなくのことだった。
放課後、中山がいつものように友達をおしゃべりしていると、突然一人の男子生徒が入ってきた。
その人は、誰もが思わず振り返るぐらいのかっこいいって評判の西澤先輩だった。
西澤仁志は、サッカー部の次期キャプテンって言われて、密かにファンクラブがあるほど、女子に人気がある。
「よかったら今日も一緒に帰らない?」
「うん、じゃ用事が終わるまで待ってて」
「俺、邪魔にならないよう廊下で待っているから」
加瀬「いつの間にあんな彼氏ができたんよ」
菊崎「あの西澤先輩でしょ?」
加瀬「どっちが告白したの?」
中山「付き合ってほしいって言われてさ、それでオーケーした」
そう言い残して、中山が西澤先輩と二人で仲良く去って行った。
仲良くといっても、西澤先輩が中山に傳いている感じだった。
西澤先輩の親衛隊の連中は怒り心頭だった。
その中に一人、誰よりも心中穏やかじゃない人がいた。室戸だ。
彼女の胸のうちはどうだったと思う?
- 中山さんが心配だった
- 妬ましかった
ある日の休み時間、中山が机の上のカードを並べて菊崎の声を掛けた。
「菊崎さん、占ってあげようか?」
「何それ?タロット?」
「ちょっと違う。恋愛が上手くいくかどうか見てあげるよ」
「じゃあ、お願いしよっかな、私に彼氏ができるかどうか、占ってよ」
「じゃあ、ここに座る」
中山は、カードを並べて眺めていたかと思うと、近いうちに彼氏ができる、と言った。
「幸せになれるから、私が保証する」
それを見ていた室戸は嫌な予感がしていた。
放課後、中山と菊崎が連れ立ってどこかに向かう姿が見えたので、室戸は後を追った。
二人は旧校舎に入っていった。
室戸は、中山が悪魔召喚の儀式を行うつもりであることに気付いたが、旧校舎に踏み込む勇気はなかったので、引き返した。
数日後、室戸は、隣のクラスの男子と並んで楽しそうに話しながら歩いている菊崎を見かけた。
菊崎の恋は見事に成就した。きっと悪魔の力を使って。
菊崎は「中山さんの力は本物よ。彼女に頼めば、みんなの恋は成就するの。だから、中山さんにお願いしましょうよ!」とみんなに言った。
それからというもの、中山に占ってもらえば絶対に恋人ができるって噂が立つようになり、毎日、彼女の元には、恋に悩める女の子たちが押し掛けるようになった。
中には、彼女のことを宗教の教主様みたいに崇める人いた。
そのうち中山がこんなことを言うようになった。
「恋愛こそ人生のすべて、恋愛のためなら魂さえ捧げよ!すべての女の子に恋愛の素晴らしさを伝える。それが私の使命!」
ここまでくると、もう立派な宗教だ。愛の伝道師、みたいな。
そう時間も経たないうちに、中山のクラスの女子の大半に彼氏ができた。その中には、お世辞にもルックスがいいとはいえない子もいたが、そんな子までお望み通りの男の子とカップルになれた。
だから、中山には何か神がかり的な力が宿っているだって、誰もが疑わなくなった。
ずっと沈黙を守っていた室戸だが、クラスの異常な状態にようやく決心を固めた。
これ以上悪魔との契約者を増やすわけにはいかない。力づくでも止めなくちゃいけないって。
放課後になると、恋に焦がれる女の子がまた一人、中山に連れられて旧校舎に誘い込まれていった。
中山の周囲には、悪魔と契約済みの女の子たちが、患部のように従っていた。
室戸は、彼女たちの後をこっそちろつけていった。
中山たちが一番最初に儀式をした地下室に入ると、室戸は階段の陰から、そっと様子を窺った。
魔法陣の前に立つ中山、その魔法陣の中でひざまずいているのは同じ学年の本郷茜だった。
「私はこれから悪魔を呼び出す。あなたの死後、その悪魔に魂を差し出す契約をすれば、あなたの恋は成就する」
「悪魔!」
「心配はない、生きている間は何もなし。魂を捧げるのは死んでからだ。その証拠にここにいる女たちは、何事もなく毎日を謳歌している」
本郷は悪魔と契約することにし、中山の口から呪文が唱えられた。
その時、室戸が「もうやめて!」と言いながら魔法陣に飛び込んできた。
室戸は、魔法陣でひざまずいている本郷に駆け寄り、「悪魔と契約したって、いいことなんてないよ。今ならまだ間に合うから、逃げるのよ!」と説得すると、本郷は地下室から逃げ出した。
中山が呪文を全て言い終わると、辺りはまた黒煙に包まれた。
あの時の気配を察した室戸は、震えながら魔法陣の中でしゃがみこんだ。その時、また闇の中からあの恐ろしい悪魔が召喚された。
中山は室戸を指さして言い放った。
「悪魔は呼び出された。今度はお前が望みを願う番だ。願いを言え」
坂上君なら、悪魔と契約する?
- 契約しない
- 契約する
- 恋人がほしい→エンディング№127:二人で分け合う
- 中山真美華を殺してほしい→エンディング№128:恋愛教 ←契約する
中山「最後にもう一度聞こう、本当に良いのだな?」
室戸「ええ、私は真美華とは違う。私は自分の力で人生を生きるから!」
悪魔「よかろう、その魂、譲り受けた」
突然、室戸の周りに黒煙が舞い始め、その煙は室戸の口や鼻から吸い込まれ体内に消えて行った。
「何これ、どういうこと?」
「私は悪魔と契約したのだ。私の絵が岸魔法陣で呼び出した悪魔と、陣内にいるものが契約を望まぬ場合、その魂は悪魔に譲るという契約を。お前は気付かなかったのか?今まで何人もの女性とがいなくなっていることに。この魔法陣を訪れる女は多いが、残念なことに異論を唱え尻込みする者もいる。そんな役立たずのゴミどもの魂は悪魔に捧げてきたのだ。この恋愛教がより大きな力を得るために」
「恋愛教?」
室戸は自分が何か別のものに乗っ取られていくのを感じながらも必死に抵抗した。
「室戸葵、お前は私のためにその魂を捧げる」
そう言って中山が両手を大きく広げると同時に、室戸の肉体は黒煙に包まれ消滅してしまった。
室戸は行方不明ってことになった。彼女の死体は、影も形も見つからなかったし、死んだかどうかも定かではない。
実際、室戸以外にも何人かの女子生徒が行方不明になっていた。みんな、悪魔との契約を拒んだ女の子たちだ。
今やすっかり恋愛教の教祖様となった中山は、まだこの学校にいる。
実は福沢も話しかけられたことがあるが、その時はトイレで急いでいるってごまかして逃げたとのこと。
無害とはいえば無害だけど、一言で言えば不気味だ。
中山に盾突いた人間は消されるという噂があるから、ケチをつける生徒や先生はいない。
この話を記事にしたら、坂上は中山ににらまれて、抹殺の対象になるかも?
逆に恋愛教の布教に貢献したって、褒められるかも。
エンディング数 8/656 1%
エンディング№128:恋愛教
今日のアパシー鳴神学園七不思議はどうかな?
倉田のシナリオ:カエルですか?ネズミですか?→エンディング№363~368を見る
七不思議を聞く当日、日野先輩は、忙しいらしく来られなくなってしまい、坂上一人で仕切ることになってしまった。
集められた7人が誰なのか知らない坂上。この鳴神学園は1学年が500名いるマンモス校のため、入学しから卒業するまで一度も顔を合わせたことがない生徒がいるくらいだ。
緊張感と今朝からの気だるさとどんより曇った天気で、気分が悪い坂上は、空気を吸おうと窓から身を乗り出す。
新聞部の部室の扉を開けると、すでに6人が待っていたが、坂上が知っている顔はひとつもない。
坂上は会釈すると空いている席に座るが、7人目が来ていないことに気付く。
「あなたが7人目ですか」と隣に座った男から声を掛けられる。
思わず立ち上がった坂上は「あ、違います。僕は新聞部の坂上修一といいます。本日は、皆さんお忙しい中お集まりいただき本当にありがごうざいました」とあいさつをし、一礼して座り直した。
メンバーは男性4名、女性2名で、それぞれが初対面なのか会話がない。
「いつまでこうしてればいいんだ?」と、坂上の正面に座っている、ポケットに手を突っ込んだ不良っぽい男子生徒が、坂上をにらみつける。
「こうしていつまで顔を突き合わせていてもしょうがありませんし、あと一人もいつ来るかわからないですし、もしよければ話を始めませんか?」と、ふくよかな体格の男が人懐っこさそうな柔らかな笑顔を浮かべながら言った。
坂上が「彼の言う通りです。皆さんさえよろしければ、そろそろ話を始めたいのですが」と切り出すと、さっきの不良っぽい男が「俺は構わないぜ」と言い、残りのみんなもうなずいた。
「そうね、これ以上待たされるのも嫌だし、悪いのは約束の時間を守れないほうね。始めてちょうだい」
「うんうん、私、早くしゃべりたいし、みんなの話も聞きたい」
「レディのお二人がそう言っているんだ。気を利かしてさっさと始めたまえよ」
「あ、はい、それでは早速始めさせて頂きます」
1人目は福沢玲子を選択。
福沢は1年G組の生徒だ。
「突然だけど坂上君って、宗教は入っている?」
- 親と一緒
- あまり人には言いたくない
- 無神論者
シナリオ:恋愛教
「ふ~ん、じゃあ坂上君は子供の頃から、宗教を身近に感じていたんだね。うちは無宗教だったから、そういう感じってよくわかんないけどさ。宗教に限らないけど、一言でグループ活動っていっても、ピンからキリまであるよね。その中で、私が一番怖いのは、中で何をやっているのかわからない、不気味なグループかなあ。私がこれからするのは、そんな奇妙で不気味なグループ活動の話だよ」
1年ほど前の話だが、あるクラスに中山真美華という女子生徒がいた。
彼女は見事なまでに平凡は女の子だった。
中山は普通の友達に囲まれて、別に不満のない毎日を過ごしていたんだけど、一つだけこうだったらいいなって考えていたことがあった。
それは、彼氏が欲しい、ってことだった。
恋愛って自分ひとりでどうにかなるものでもない。相手がいて、初めて成り立つものだから、自分から行動を起こさないと。
でも、中山は、表面上そんな素振りは少しも見せなかった。友達が恋バナをしてる時も、中山は一人いつも飄々とした態度をしていた。
ある日の休み時間、中山はいつものように、仲のいい友人の加瀬ひなたと菊崎あきなとお喋りしながら適当に時間を過ごしていた。
加瀬「知ってる?うちの学校って怪談の宝庫なんよ」
菊崎「へぇ、学校の七不思議とか、そういうやつ?」
中山「やだなあ、私、ホラーとか苦手なの」
そういえば坂上君って、ホラー好き?
- 好き
- 嫌い
- どちらでもない
私はこんな集まりに出るくらいだから、チョー大好きだよ!
私の好きなマンガ家さんはね・・・あ、ごめん。つい話が脱線しちゃった。話を戻すね。
中山は内心壊し話は大好きだったんだけれど、女の子が怖い話に目がないのもどうかと思って、嫌だなぁって振りをしながら、友達の話を聞いていた。
加瀬「旧校舎に何でも願いを聞いてくれる悪魔がいるんよ。ただし条件は魂と引き換えなんよ。ねえ信じる?」
菊崎「それって死んじゃうの?」
加瀬「差し出すのは死んだ後のことなんよ。だから生きている間は、別にどうってことないみたい」
菊崎「私は嫌だなあ」
中山「で、どうやって悪魔を呼び出すの?」
加瀬「何かよくわかんないんだけど、儀式をする必要があるんよ。その方法が書かれた本が、図書室にあるって話なんてよ」
菊崎「その悪魔に願いを聞いてもらった人って、この学校にいるの?」
加瀬「いるんじゃない?よく知らんけど」
放課後になって、中山は一緒に帰ろうという友達の誘いを断って、一人である場所に向かった。
それは図書室だった。
中山は興味のないフリをしていながらも、願いを聞いてくれるという悪魔の話に興味を持った。
このままじゃいつになったら理想の恋人に出会えるかわからないから、悪魔に頼んで手っ取り早く彼氏を作ろうと考えた。
ダメでもともとって思いながら、あまり期待しないで本棚を漁りだしたが、悪魔っていうのは、そんな人間の心の隙を見つけて忍び寄ってくる。
なんと、本当に怪しい本が、まるでどうぞ見つけてくださいって感じで出てきちゃった。
中山は、本棚の中から真っ黒な背表紙の本を見つけた。真っ黒だけならともかく、題名を何も書かれていない。
中山はその怪しい本を手に取り、ページをめくってみると、悪魔を呼び出す方法が書かれていた。
ページをめくると一枚のメモが挟んであった。
「旧校舎の地図じゃん。しかも秘密の地下室の入り方まで書いてある。もしかして、以前誰かがこの本を読んで試したのかもしれない」
中山はその本をこっそり鞄に入れて、とりあえず家に帰ることにした。
中山は自分の部屋に戻ると、本の中身をじっくりと読みふけった。
その本によると、悪魔を呼び出すには、魔法陣を床に書いて、動物の血液を小瓶に入れて供物とし、呪文を唱えるとのことで、中山は飼っていた猫をためらうことなく殺した。
翌日の放課後、中山は必要な道具を全部用意して、あとは儀式を実行するだけって段取りになったが、直前になって、ひとりじゃ不安になってしまった。
そもそも旧校舎は立入禁止だし、昼でも薄暗くて、女の子が一人で行けるような場所じゃない。
そこで、中山は友達の室戸葵に声をかけた。
「あのさ、これからちょっと付き合ってくれない?」
「いいけど、どこに?」
「旧校舎」
「え?どうしてあんなところに?」
「悪魔を呼び出すの。成功したら、悪魔は何でも願いを叶えるんだって」
「あんたそんなこと信じてんの?やめたほうがいいって」
「やるだけやろうよ。悪魔呼び出したら、誰よりも素敵な彼氏と付き合えるよ。葵ちゃん、サッカー部の西澤先輩と付き合いたいって言ってたじゃん。競争相手多いし、どんなに頑張ったって普通じゃ絶対無理、付き合えないから。でもさ、悪魔呼び出せたら簡単。思いのままの相手と付き合えるし、その相手を自由にできる」
「うん、乗った」
二人はさっそく旧校舎に向かった。
旧校舎の入口をくぐった途端震え出して怖気づく室戸の袖を引っ張って、中山はどんどん先に進んだ。
1階の行き止まりの壁を調べると、ぐらぐらしている羽目板があり、メモに書かれたとおり器用に動かすと簡単に外れて、壁の中に階段があった。
懐中電灯の灯りだけを頼りに、ゆっくりと階段を降りていった。
地下は思っていた以上に広くて、ここで誰かが悪魔を呼び出した面影がなんとなく感じられた。
中山はテキパキと準備を進め、室戸はただその様子を眺めていた。
中山は魔法陣の作成に取り掛かった。
本に書かれている図案を一生懸命書き写している中山の背中に向かって、室戸はふと心に浮かんだ疑問を尋ねた。
「あのさあ、悪魔が実際にいたとして、本当に魂を犠牲にしてまで彼氏が欲しいわけ?」
「そう、私は生きているうちに幸せになりたいの。死んだ後のことなんて、どうでもいい」
やがて魔法陣は完成し、指定の位置に小瓶を置いて、中山は中央に立った。あとは呪文を口にするだけ。
「葵も、魔法陣の中に入りなよ」
「いいって、まずあんたがやって成功したら考えるから。早くやってみせてよ」
室戸は魔法陣には入らなかった。
中山は呪文が書かれたページを開いて、間違えないように慎重に唱え出した。
すると、辺りにはまるで地震が起きたような地響きが鳴り、どこから現れたのか黒煙が立ち上がり地下室は黒い霧に包まれた。
魔法陣の上方、空中にさらに黒い霧のようなものが沸き上がり、中から漆黒の闇が結晶したかのように、ゾクリとするような容貌の悪魔が現れた。
黒い衣を身に纏い、背中には大きなこうもりの翼を生やした悪魔は、人間でいうと青年ぐらいの年齢に見えた。
そいつは重く低い声で、中山に言った。
「私を呼び出したのはお前か?」
それを耳にした室戸は、悲鳴を上げながら、一目散に階段を駆け上がり飛び出してしまった。
「さあ、願いを言ってみろ。お前の魂と引き換えに、叶えてやろう」
「私、生きている間は最高に楽しい人生を送りたいです。まず彼氏が欲しい。カッコいい彼氏が。あ、優しくて私の言うことは何でも聞く彼氏、それからお金に名声、私は誰よりも幸せになる」
「ほう、容姿と性格がすぐれた男か。それに金と名声。随分強欲な女だな。それだけの願いを叶えるのに、お前の小さな魂を一つしか差し出さないというのか?」
「何が欲しいの?私が幸せに生きられるなら、何でもあげる。何が欲しいのか言って。その代わり、生きている間は最高に幸せな人生を約束して」
「ほう、お前は潔いのだな。そのような人間の魂なら、喜んでいただこう。ただし、お前には魂以外の代償も提供してもらう。それはいずれ請求するとしよう。まづはその魂をいただくことにする。では契約を交わそう」
そして、中山は悪魔と契約した。
中山に彼氏ができたのは、間もなくのことだった。
放課後、中山がいつものように友達をおしゃべりしていると、突然一人の男子生徒が入ってきた。
その人は、誰もが思わず振り返るぐらいのかっこいいって評判の西澤先輩だった。
西澤仁志は、サッカー部の次期キャプテンって言われて、密かにファンクラブがあるほど、女子に人気がある。
「よかったら今日も一緒に帰らない?」
「うん、じゃ用事が終わるまで待ってて」
「俺、邪魔にならないよう廊下で待っているから」
加瀬「いつの間にあんな彼氏ができたんよ」
菊崎「あの西澤先輩でしょ?」
加瀬「どっちが告白したの?」
中山「付き合ってほしいって言われてさ、それでオーケーした」
そう言い残して、中山が西澤先輩と二人で仲良く去って行った。
仲良くといっても、西澤先輩が中山に傳いている感じだった。
西澤先輩の親衛隊の連中は怒り心頭だった。
その中に一人、誰よりも心中穏やかじゃない人がいた。室戸だ。
彼女の胸のうちはどうだったと思う?
- 中山さんが心配だった
- 妬ましかった
ある日の休み時間、中山が机の上のカードを並べて菊崎の声を掛けた。
「菊崎さん、占ってあげようか?」
「何それ?タロット?」
「ちょっと違う。恋愛が上手くいくかどうか見てあげるよ」
「じゃあ、お願いしよっかな、私に彼氏ができるかどうか、占ってよ」
「じゃあ、ここに座る」
中山は、カードを並べて眺めていたかと思うと、近いうちに彼氏ができる、と言った。
「幸せになれるから、私が保証する」
それを見ていた室戸は嫌な予感がしていた。
放課後、中山と菊崎が連れ立ってどこかに向かう姿が見えたので、室戸は後を追った。
二人は旧校舎に入っていった。
室戸は、中山が悪魔召喚の儀式を行うつもりであることに気付いたが、旧校舎に踏み込む勇気はなかったので、引き返した。
数日後、室戸は、隣のクラスの男子と並んで楽しそうに話しながら歩いている菊崎を見かけた。
菊崎の恋は見事に成就した。きっと悪魔の力を使って。
菊崎は「中山さんの力は本物よ。彼女に頼めば、みんなの恋は成就するの。だから、中山さんにお願いしましょうよ!」とみんなに言った。
それからというもの、中山に占ってもらえば絶対に恋人ができるって噂が立つようになり、毎日、彼女の元には、恋に悩める女の子たちが押し掛けるようになった。
中には、彼女のことを宗教の教主様みたいに崇める人いた。
そのうち中山がこんなことを言うようになった。
「恋愛こそ人生のすべて、恋愛のためなら魂さえ捧げよ!すべての女の子に恋愛の素晴らしさを伝える。それが私の使命!」
ここまでくると、もう立派な宗教だ。愛の伝道師、みたいな。
そう時間も経たないうちに、中山のクラスの女子の大半に彼氏ができた。その中には、お世辞にもルックスがいいとはいえない子もいたが、そんな子までお望み通りの男の子とカップルになれた。
だから、中山には何か神がかり的な力が宿っているだって、誰もが疑わなくなった。
ずっと沈黙を守っていた室戸だが、クラスの異常な状態にようやく決心を固めた。
これ以上悪魔との契約者を増やすわけにはいかない。力づくでも止めなくちゃいけないって。
放課後になると、恋に焦がれる女の子がまた一人、中山に連れられて旧校舎に誘い込まれていった。
中山の周囲には、悪魔と契約済みの女の子たちが、患部のように従っていた。
室戸は、彼女たちの後をこっそちろつけていった。
中山たちが一番最初に儀式をした地下室に入ると、室戸は階段の陰から、そっと様子を窺った。
魔法陣の前に立つ中山、その魔法陣の中でひざまずいているのは同じ学年の本郷茜だった。
「私はこれから悪魔を呼び出す。あなたの死後、その悪魔に魂を差し出す契約をすれば、あなたの恋は成就する」
「悪魔!」
「心配はない、生きている間は何もなし。魂を捧げるのは死んでからだ。その証拠にここにいる女たちは、何事もなく毎日を謳歌している」
本郷は悪魔と契約することにし、中山の口から呪文が唱えられた。
その時、室戸が「もうやめて!」と言いながら魔法陣に飛び込んできた。
室戸は、魔法陣でひざまずいている本郷に駆け寄り、「悪魔と契約したって、いいことなんてないよ。今ならまだ間に合うから、逃げるのよ!」と説得すると、本郷は地下室から逃げ出した。
中山が呪文を全て言い終わると、辺りはまた黒煙に包まれた。
あの時の気配を察した室戸は、震えながら魔法陣の中でしゃがみこんだ。その時、また闇の中からあの恐ろしい悪魔が召喚された。
中山は室戸を指さして言い放った。
「悪魔は呼び出された。今度はお前が望みを願う番だ。願いを言え」
坂上君なら、悪魔と契約する?
- 契約しない
- 契約する
- 恋人がほしい→エンディング№127:二人で分け合う
- 中山真美華を殺してほしい
中山「ありがとう、その言葉を待っていたわ」
悪魔「よかろう、その魂、もらい受けた」
突然、室戸の周りに黒煙が漂い始め、その煙は室戸の口や鼻から吸い込まれて体内に消えていった。
「何にこれ??どういうこと?」
「私は、信徒たちに悪魔と契約させている。魔法陣に入りしものを契約させるのだ。もし陣内の者が思いもよらぬ契約を口にしたらどうする?この恋愛教を乗っ取ろうおいう、よからぬ思考を阻むため、策を講じるのは当然のこと。お前のような役立たずの魂は悪魔に捧げよう」
室戸は自分が何か別の者の乗っ取られていくのを感じながらも必死で抵抗した。
「室戸葵、お前は私のためにその魂を捧げる。恋愛教のためにその魂を捧げるのだ」
そう言って中山が両手を大きく広げると同時に、室戸の身体は黒煙に包まれて消滅してしまった。
室戸は行方不明ってことになった。彼女の死体は、影も形も見つからなかったし、死んだかどうかも定かではない。
実際、室戸以外にも何人かの女子生徒が行方不明になっていた。みんな、悪魔との契約を拒んだ女の子たちだ。
今やすっかり恋愛教の教祖様となった中山は、まだこの学校にいる。
実は福沢も話しかけられたことがあるが、その時はトイレで急いでいるってごまかして逃げたとのこと。
無害とはいえば無害だけど、一言で言えば不気味だ。
中山に盾突いた人間は消されるという噂があるから、ケチをつける生徒や先生はいない。
この話を記事にしたら、坂上は中山ににらまれて、抹殺の対象になるかも?
逆に恋愛教の布教に貢献したって、褒められるかも。
エンディング数 8/656 1%
エンディング№128:恋愛教
今日のアパシー鳴神学園七不思議はどうかな?
倉田のシナリオ:カエルですか?ネズミですか?→エンディング№363~368を見る
七不思議を聞く当日、日野先輩は、忙しいらしく来られなくなってしまい、坂上一人で仕切ることになってしまった。
集められた7人が誰なのか知らない坂上。この鳴神学園は1学年が500名いるマンモス校のため、入学しから卒業するまで一度も顔を合わせたことがない生徒がいるくらいだ。
緊張感と今朝からの気だるさとどんより曇った天気で、気分が悪い坂上は、空気を吸おうと窓から身を乗り出す。
新聞部の部室の扉を開けると、すでに6人が待っていたが、坂上が知っている顔はひとつもない。
坂上は会釈すると空いている席に座るが、7人目が来ていないことに気付く。
「あなたが7人目ですか」と隣に座った男から声を掛けられる。
思わず立ち上がった坂上は「あ、違います。僕は新聞部の坂上修一といいます。本日は、皆さんお忙しい中お集まりいただき本当にありがごうざいました」とあいさつをし、一礼して座り直した。
メンバーは男性4名、女性2名で、それぞれが初対面なのか会話がない。
「いつまでこうしてればいいんだ?」と、坂上の正面に座っている、ポケットに手を突っ込んだ不良っぽい男子生徒が、坂上をにらみつける。
「こうしていつまで顔を突き合わせていてもしょうがありませんし、あと一人もいつ来るかわからないですし、もしよければ話を始めませんか?」と、ふくよかな体格の男が人懐っこさそうな柔らかな笑顔を浮かべながら言った。
坂上が「彼の言う通りです。皆さんさえよろしければ、そろそろ話を始めたいのですが」と切り出すと、さっきの不良っぽい男が「俺は構わないぜ」と言い、残りのみんなもうなずいた。
「そうね、これ以上待たされるのも嫌だし、悪いのは約束の時間を守れないほうね。始めてちょうだい」
「うんうん、私、早くしゃべりたいし、みんなの話も聞きたい」
「レディのお二人がそう言っているんだ。気を利かしてさっさと始めたまえよ」
「あ、はい、それでは早速始めさせて頂きます」
1人目は福沢玲子を選択。
福沢は1年G組の生徒だ。
「突然だけど坂上君って、宗教は入っている?」
- 親と一緒
- あまり人には言いたくない
- 無神論者
シナリオ:恋愛教
「ふ~ん、じゃあ坂上君は子供の頃から、宗教を身近に感じていたんだね。うちは無宗教だったから、そういう感じってよくわかんないけどさ。宗教に限らないけど、一言でグループ活動っていっても、ピンからキリまであるよね。その中で、私が一番怖いのは、中で何をやっているのかわからない、不気味なグループかなあ。私がこれからするのは、そんな奇妙で不気味なグループ活動の話だよ」
1年ほど前の話だが、あるクラスに中山真美華という女子生徒がいた。
彼女は見事なまでに平凡は女の子だった。
中山は普通の友達に囲まれて、別に不満のない毎日を過ごしていたんだけど、一つだけこうだったらいいなって考えていたことがあった。
それは、彼氏が欲しい、ってことだった。
恋愛って自分ひとりでどうにかなるものでもない。相手がいて、初めて成り立つものだから、自分から行動を起こさないと。
でも、中山は、表面上そんな素振りは少しも見せなかった。友達が恋バナをしてる時も、中山は一人いつも飄々とした態度をしていた。
ある日の休み時間、中山はいつものように、仲のいい友人の加瀬ひなたと菊崎あきなとお喋りしながら適当に時間を過ごしていた。
加瀬「知ってる?うちの学校って怪談の宝庫なんよ」
菊崎「へぇ、学校の七不思議とか、そういうやつ?」
中山「やだなあ、私、ホラーとか苦手なの」
そういえば坂上君って、ホラー好き?
- 好き
- 嫌い
- どちらでもない
私はこんな集まりに出るくらいだから、チョー大好きだよ!
私の好きなマンガ家さんはね・・・あ、ごめん。つい話が脱線しちゃった。話を戻すね。
中山は内心壊し話は大好きだったんだけれど、女の子が怖い話に目がないのもどうかと思って、嫌だなぁって振りをしながら、友達の話を聞いていた。
加瀬「旧校舎に何でも願いを聞いてくれる悪魔がいるんよ。ただし条件は魂と引き換えなんよ。ねえ信じる?」
菊崎「それって死んじゃうの?」
加瀬「差し出すのは死んだ後のことなんよ。だから生きている間は、別にどうってことないみたい」
菊崎「私は嫌だなあ」
中山「で、どうやって悪魔を呼び出すの?」
加瀬「何かよくわかんないんだけど、儀式をする必要があるんよ。その方法が書かれた本が、図書室にあるって話なんてよ」
菊崎「その悪魔に願いを聞いてもらった人って、この学校にいるの?」
加瀬「いるんじゃない?よく知らんけど」
放課後になって、中山は一緒に帰ろうという友達の誘いを断って、一人である場所に向かった。
それは図書室だった。
中山は興味のないフリをしていながらも、願いを聞いてくれるという悪魔の話に興味を持った。
このままじゃいつになったら理想の恋人に出会えるかわからないから、悪魔に頼んで手っ取り早く彼氏を作ろうと考えた。
ダメでもともとって思いながら、あまり期待しないで本棚を漁りだしたが、悪魔っていうのは、そんな人間の心の隙を見つけて忍び寄ってくる。
なんと、本当に怪しい本が、まるでどうぞ見つけてくださいって感じで出てきちゃった。
中山は、本棚の中から真っ黒な背表紙の本を見つけた。真っ黒だけならともかく、題名を何も書かれていない。
中山はその怪しい本を手に取り、ページをめくってみると、悪魔を呼び出す方法が書かれていた。
ページをめくると一枚のメモが挟んであった。
「旧校舎の地図じゃん。しかも秘密の地下室の入り方まで書いてある。もしかして、以前誰かがこの本を読んで試したのかもしれない」
中山はその本をこっそり鞄に入れて、とりあえず家に帰ることにした。
中山は自分の部屋に戻ると、本の中身をじっくりと読みふけった。
その本によると、悪魔を呼び出すには、魔法陣を床に書いて、動物の血液を小瓶に入れて供物とし、呪文を唱えるとのことで、中山は飼っていた猫をためらうことなく殺した。
翌日の放課後、中山は必要な道具を全部用意して、あとは儀式を実行するだけって段取りになったが、直前になって、ひとりじゃ不安になってしまった。
そもそも旧校舎は立入禁止だし、昼でも薄暗くて、女の子が一人で行けるような場所じゃない。
そこで、中山は友達の室戸葵に声をかけた。
「あのさ、これからちょっと付き合ってくれない?」
「いいけど、どこに?」
「旧校舎」
「え?どうしてあんなところに?」
「悪魔を呼び出すの。成功したら、悪魔は何でも願いを叶えるんだって」
「あんたそんなこと信じてんの?やめたほうがいいって」
「やるだけやろうよ。悪魔呼び出したら、誰よりも素敵な彼氏と付き合えるよ。葵ちゃん、サッカー部の西澤先輩と付き合いたいって言ってたじゃん。競争相手多いし、どんなに頑張ったって普通じゃ絶対無理、付き合えないから。でもさ、悪魔呼び出せたら簡単。思いのままの相手と付き合えるし、その相手を自由にできる」
「うん、乗った」
二人はさっそく旧校舎に向かった。
旧校舎の入口をくぐった途端震え出して怖気づく室戸の袖を引っ張って、中山はどんどん先に進んだ。
1階の行き止まりの壁を調べると、ぐらぐらしている羽目板があり、メモに書かれたとおり器用に動かすと簡単に外れて、壁の中に階段があった。
懐中電灯の灯りだけを頼りに、ゆっくりと階段を降りていった。
地下は思っていた以上に広くて、ここで誰かが悪魔を呼び出した面影がなんとなく感じられた。
中山はテキパキと準備を進め、室戸はただその様子を眺めていた。
中山は魔法陣の作成に取り掛かった。
本に書かれている図案を一生懸命書き写している中山の背中に向かって、室戸はふと心に浮かんだ疑問を尋ねた。
「あのさあ、悪魔が実際にいたとして、本当に魂を犠牲にしてまで彼氏が欲しいわけ?」
「そう、私は生きているうちに幸せになりたいの。死んだ後のことなんて、どうでもいい」
やがて魔法陣は完成し、指定の位置に小瓶を置いて、中山は中央に立った。あとは呪文を口にするだけ。
「葵も、魔法陣の中に入りなよ」
「いいって、まずあんたがやって成功したら考えるから。早くやってみせてよ」
室戸は魔法陣には入らなかった。
中山は呪文が書かれたページを開いて、間違えないように慎重に唱え出した。
すると、辺りにはまるで地震が起きたような地響きが鳴り、どこから現れたのか黒煙が立ち上がり地下室は黒い霧に包まれた。
魔法陣の上方、空中にさらに黒い霧のようなものが沸き上がり、中から漆黒の闇が結晶したかのように、ゾクリとするような容貌の悪魔が現れた。
黒い衣を身に纏い、背中には大きなこうもりの翼を生やした悪魔は、人間でいうと青年ぐらいの年齢に見えた。
そいつは重く低い声で、中山に言った。
「私を呼び出したのはお前か?」
それを耳にした室戸は、悲鳴を上げながら、一目散に階段を駆け上がり飛び出してしまった。
「さあ、願いを言ってみろ。お前の魂と引き換えに、叶えてやろう」
「私、生きている間は最高に楽しい人生を送りたいです。まず彼氏が欲しい。カッコいい彼氏が。あ、優しくて私の言うことは何でも聞く彼氏、それからお金に名声、私は誰よりも幸せになる」
「ほう、容姿と性格がすぐれた男か。それに金と名声。随分強欲な女だな。それだけの願いを叶えるのに、お前の小さな魂を一つしか差し出さないというのか?」
「何が欲しいの?私が幸せに生きられるなら、何でもあげる。何が欲しいのか言って。その代わり、生きている間は最高に幸せな人生を約束して」
「ほう、お前は潔いのだな。そのような人間の魂なら、喜んでいただこう。ただし、お前には魂以外の代償も提供してもらう。それはいずれ請求するとしよう。まづはその魂をいただくことにする。では契約を交わそう」
そして、中山は悪魔と契約した。
中山に彼氏ができたのは、間もなくのことだった。
放課後、中山がいつものように友達をおしゃべりしていると、突然一人の男子生徒が入ってきた。
その人は、誰もが思わず振り返るぐらいのかっこいいって評判の西澤先輩だった。
西澤仁志は、サッカー部の次期キャプテンって言われて、密かにファンクラブがあるほど、女子に人気がある。
「よかったら今日も一緒に帰らない?」
「うん、じゃ用事が終わるまで待ってて」
「俺、邪魔にならないよう廊下で待っているから」
加瀬「いつの間にあんな彼氏ができたんよ」
菊崎「あの西澤先輩でしょ?」
加瀬「どっちが告白したの?」
中山「付き合ってほしいって言われてさ、それでオーケーした」
そう言い残して、中山が西澤先輩と二人で仲良く去って行った。
仲良くといっても、西澤先輩が中山に傳いている感じだった。
西澤先輩の親衛隊の連中は怒り心頭だった。
その中に一人、誰よりも心中穏やかじゃない人がいた。室戸だ。
彼女の胸のうちはどうだったと思う?
- 中山さんが心配だった
- 妬ましかった
ある日の休み時間、中山が机の上のカードを並べて菊崎の声を掛けた。
「菊崎さん、占ってあげようか?」
「何それ?タロット?」
「ちょっと違う。恋愛が上手くいくかどうか見てあげるよ」
「じゃあ、お願いしよっかな、私に彼氏ができるかどうか、占ってよ」
「じゃあ、ここに座る」
中山は、カードを並べて眺めていたかと思うと、近いうちに彼氏ができる、と言った。
「幸せになれるから、私が保証する」
それを見ていた室戸は嫌な予感がしていた。
放課後、中山と菊崎が連れ立ってどこかに向かう姿が見えたので、室戸は後を追った。
二人は旧校舎に入っていった。
室戸は、中山が悪魔召喚の儀式を行うつもりであることに気付いたが、旧校舎に踏み込む勇気はなかったので、引き返した。
数日後、室戸は、隣のクラスの男子と並んで楽しそうに話しながら歩いている菊崎を見かけた。
菊崎の恋は見事に成就した。きっと悪魔の力を使って。
菊崎は「中山さんの力は本物よ。彼女に頼めば、みんなの恋は成就するの。だから、中山さんにお願いしましょうよ!」とみんなに言った。
それからというもの、中山に占ってもらえば絶対に恋人ができるって噂が立つようになり、毎日、彼女の元には、恋に悩める女の子たちが押し掛けるようになった。
中には、彼女のことを宗教の教主様みたいに崇める人いた。
そのうち中山がこんなことを言うようになった。
「恋愛こそ人生のすべて、恋愛のためなら魂さえ捧げよ!すべての女の子に恋愛の素晴らしさを伝える。それが私の使命!」
ここまでくると、もう立派な宗教だ。愛の伝道師、みたいな。
そう時間も経たないうちに、中山のクラスの女子の大半に彼氏ができた。その中には、お世辞にもルックスがいいとはいえない子もいたが、そんな子までお望み通りの男の子とカップルになれた。
だから、中山には何か神がかり的な力が宿っているだって、誰もが疑わなくなった。
ずっと沈黙を守っていた室戸だが、クラスの異常な状態にようやく決心を固めた。
これ以上悪魔との契約者を増やすわけにはいかない。力づくでも止めなくちゃいけないって。
放課後になると、恋に焦がれる女の子がまた一人、中山に連れられて旧校舎に誘い込まれていった。
中山の周囲には、悪魔と契約済みの女の子たちが、患部のように従っていた。
室戸は、彼女たちの後をこっそちろつけていった。
中山たちが一番最初に儀式をした地下室に入ると、室戸は階段の陰から、そっと様子を窺った。
魔法陣の前に立つ中山、その魔法陣の中でひざまずいているのは同じ学年の本郷茜だった。
「私はこれから悪魔を呼び出す。あなたの死後、その悪魔に魂を差し出す契約をすれば、あなたの恋は成就する」
「悪魔!」
「心配はない、生きている間は何もなし。魂を捧げるのは死んでからだ。その証拠にここにいる女たちは、何事もなく毎日を謳歌している」
本郷は悪魔と契約することにし、中山の口から呪文が唱えられた。
その時、室戸が「もうやめて!」と言いながら魔法陣に飛び込んできた。
室戸は、魔法陣でひざまずいている本郷に駆け寄り、「悪魔と契約したって、いいことなんてないよ。今ならまだ間に合うから、逃げるのよ!」と説得すると、本郷は地下室から逃げ出した。
中山が呪文を全て言い終わると、辺りはまた黒煙に包まれた。
あの時の気配を察した室戸は、震えながら魔法陣の中でしゃがみこんだ。その時、また闇の中からあの恐ろしい悪魔が召喚された。
中山は室戸を指さして言い放った。
「悪魔は呼び出された。今度はお前が望みを願う番だ。願いを言え」
坂上君なら、悪魔と契約する?
- 契約しない
- 契約する
- 恋人がほしい
- 中山真美華を殺してほしい
室戸「待って、私が欲しいのは西澤さん。彼を恋人にして」
中山「いいわ、その願い叶えてあげる」
契約は成立し、悪魔は消滅した。
「これでお前も私の仲間だ。そうこそ恋愛教へ」
というわけで、室戸も晴れて恋愛教の仲間入り。
その翌日のこと、学校の近くを流れる夜叉川で西澤先輩の遺体が発見されたが、見事なまでに体は真っ二つに割れていた。
悪魔と契約した二人が一人の男を取り合うとなったら、こういう結末になるのは予測できた。
だからか、中山も室戸もいたって平然としていた。
二人は今も仲良くやっており、室戸は中山の良き理解者として、恋愛教のナンバー2に座っている。
エンディング数 7/656 1%
エンディング№127:二人で分け合う
キャラクター数 24/112 21%
新堂誠
荒井昭二
福沢玲子
風間望
岩下明美
細田友晴
菊崎あきな
室戸葵
西澤仁志
本郷茜
イラスト数 9/272 3%
今日の探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1 仮面幻想殺人事件はどうかな?
場所移動→警察署
伊綱「あ~、音成さん。お伺いしたいことがあります」
音成「尾場警部から話は聞いてますので、何なりとお聞きください」」
話す→笠見事件
音成「被害者は笠見由紀乃、22歳のOL。品方市のマンションに一人暮らし。一昨日の7月2日の深夜3時ごろ、自宅で急性心臓麻痺で死亡しました。いわゆるショック死っていうやつですね」
伊綱「発見は?」
音成「同じく2日の午後3時ごろです。約束で訪問した友人が発見し、110番しました」
伊綱「現場の状況は?」
音成「ご存じかと思いますが、タクリマスクというゲームをプレイ中だったようで、コントローラを握ったまま亡くなってました。何か強いショックがあったんだと思いますが、何があったのか依然不明のままです」
話す→村崎事件
音成「僕は自殺だと思うんですがねぇ・・・遺書もありますし」
伊綱「じゃあ、部屋にあったコートは?」
音成「見間違いですよ。それならすべて説明がつきます」
伊綱「強引すぎる意見ですね」
話す→萌奈事件
音成「死因は伊綱さんの判断通り、青酸カリの服毒らしいですね。紅茶に入れられていた、って所まで村崎さんの例と同じです。まあ、これは後追い自殺ってヤツだと思いますよ」
伊綱「後追い自殺する人がゲームなんかしてるんでしょうか?」
音成「死んだ彼氏の遺したキャラクタに、村崎さんの生前の面影を感じて浸っていたじゃないでしょうか?」
話す→その他
音成「そうそう、尾場警部からこれを預かってますよ」
伊綱「村崎さんのメモリーカードですね。ありがとうございます」
話す→笠見事件
伊綱「笠見さんの人間関係は洗いました?」
音成「まずは家族構成なんですが、幼い頃に両親を事故で亡くしているらしく、笠見家に養女に入ったそうなんです。しかし、特別養子縁組制度によって実母や実父の記録が消されているため、実の親については旧姓すらわからない状態です。
現在、笠見家には養父が一人ですね。母親は2年前に病死しています。
その他、人間関係は極めて良好だったようで、ゲーム好きを集めてサークル活動をしていたようですよ」
話す→村崎事件
音成「村崎さんは、唐島萌奈と付き合っていると思っていましたが、本当は少し違うみたいですね。
実は、他にももう一人付き合っている人がいたらしいんです。マンションの住人からの証言なんですが」
伊綱「まさか、笠見由紀乃さんですか?それなら、携帯電話のみにの件にもつながります」
音成「残念ながら名前まではわかりませんでしたが、その可能性は十分考えられますね。
話によると、何年も前から村崎さんの部屋に入り浸ている感じだったそうですよ」
話す→萌奈事件
音成「唐島萌奈さんは、どうもひとつ所に納まれない性格らしく、少し調査しただけでも多くの男性と関係を持っていたことがわかりました。村崎さんとも本気で付き合ってたのかどうか、分かりませんね」
生王「へぇ、萌奈さん、意外と派手な私生活だったんだな」
伊綱「きっと寂しがり屋で、自分が誰かの役に立てると思うと、献身的になってしまう人だったんだと思います」
生王「それって、男にとって都合が良いっていうか・・・」
音成「いいように利用されていたのかもしれません」
話す→萌奈事件
音成「萌奈さんはゲンマの小早志って人ともつながりがあったそうですし、恨みを買ったりしちゃったんでしょうか?」
話す→萌奈事件
伊綱「生王さん、仮に萌奈さんの本命が小早志さんなのだとすると、小早志さんが萌奈さんをスパイとして村崎さんに差し向けた、とも考えられませんか」
生王「そういえば、村崎さんの新技術は人を殺してでも欲しい画期的なものだって・・・」
音成「それならツジツマが合いますね。合鍵を持っている萌奈なら、いくらでも細工できますし・・・で、後になって責任を感じて自殺を・・・」
伊綱「というよりも、後悔して、でしょうか。小早志さんのためにやったのに、棄てられたとか・・・それで、村崎さんへの気持ちに気が付いて、とか」
音成「じゃあ、そのセンで洗ってみます。ありがとうございました!」
伊綱「あっ、行っちゃいました。
じゃあ、この件は音成さんに任せて、私たちは違う切り口から捜査していきましょう」

今日のFANTASIAN(ファンタジアン) Neo Dimensionはどうかな?
スイートルームに興味を持ったキーナだが、船員から、シャルル王女が中にいるので立ち入り禁止だと言われてしまう。
階段下でキーナと話す。
レオアは、題名は憶えていないが、いつも誰かが側で弾いていた曲を、ピアノで演奏する。
シャルル王女に「また会えた」と言われたが、思い出せないレオア。
それを知ったシャルルは、スイートルームに引っ込んでしまう。
船員に話しかけると、シャルルが入室を許可してくれる。
レオアは、シャルルに自分のことを教えてほしい、と頼むが、レオアはビブラ王国の時期女王であるシャルルに恥をかかせた大罪人だ、とじいやが怒鳴りつける。
シャルルは、レオアにいきさつを語り始める。
待ちぼうけの王女
護衛もつけずに城を飛び出たシャルルは、生まれて初めて、自分に正直に自由に生きている男に出会った。
シャルルの周りにいたのは、はこびへつらう笑顔の仮面をつけた人間ばかりだったのだ。
あれは、シャルルにとって一目ぼれだった。
ある舞踏会の夜、男がシャルルのつま先を踏んづけたが、謝りもせず立ち去ろうとした。
「お待ちなさい」
「何だよ」
「わたくしが誰かを知って、そのような口をきくのですか?」
「知ってるよ、シャルル王女だろ。だから?
あんたも庶民と同じ格好で町におりてみな。誰も気づきはしない。裸になっちまえば、お受けも貧乏人もみんな同じだ」
そこへ、シャルルのじいやが割って入った。
「姫様に何たる無礼な!そのほう、何者か」
「誰でもねえよ」
「無礼者めが!」
「じいや、控えなさい。この者とはわたくしが話します」
「さすが、王女様だな」
「本当に、何者ですか?」
「今宵は仮面舞踏会。この仮面を外すのは無粋ってもんだろ」
「では、わたくしが外しましょう」
仮面を取ったシャルルには表情はない。
「お姫様はオレのいる場所までおりてきてくださったわけだ。じゃあ、こっちもその礼儀には応えなきゃな」
男は仮面を外した。
「わたくしはシャルル。あなたの名は」
「さあな。今夜は別の名前で入った。だから、あんたの好きに呼べばいい」
「不思議な方。でも、王女には本名を名乗るのが礼儀です」
「レオアだよ」
「覚えました。今宵はどなたといらしたのですか」
「もちろん一人だ。
なあ、それよりももし、オレがここに何かを盗みに来たのだとしたら?」
「大胆ですね、自分のことを泥棒だと名乗る方は初めてです」
「じゃ、そろそろ帰らせてもらう。
それでは王女様、ご機嫌麗しゅう」
レオアは道化のほうにおどけた仕草で一礼すると、あっけにとられているシャルルに背を向けた。
「待ちなさい!もう一度、わたくしに会いなさい!」
レオアは振り返って言った。
「おいおい、人にものを頼む態度を誰かに教わらなかったのか?」
「では、会ってください、もう一度」
シャルルは心の底から、この男を知りたい、と思った。
「どうしようかな。まあ、いいか。
けど、王宮はごめんだ。1週間後の昼、国民広場でなら。王女様自ら、お越しいただけるのならば、会ってやるよ」
「では、わたくしはランチを用意します。
この国を眺めながら、ともにひと時を過ごしましょう」
レオアはそれを背中で聞きながら、去って行った。
約束の日、シャルルは国民広場に赴き、レオアを持った。
押し問答の末、じいやはシャルルの視界に入らないところで見守ることになっている。
庶民的な装いにしたシャルルは、両手で抱えるように昼食の入った籠を持っていた。
あちこちで「似てる」という声は聞こえて来たものの、シャルルを王女だと見咎めた者はいなかった。
レオアが言った通り、王宮という巨大な化粧がなければ自分を王女だと敬い讃える声は響かないことを実感するシャルル。
「同じ人間ですね」
王宮の取り巻きたちの中にいるだけでは、決してわからなかった感覚だった。
どんなに待ってもレオアは現れなかった。
すでに日は暮れている。
何か事故にでも遭ったのだろうか、と不安がよぎる。
やがて、大粒の雨が降り始めた。
シャルルは心細くなりながら、表情だけは気丈にしっかりと前を向き続けた。
シャルルを5時間待たせたことに怒っているじいやとバトル!
ヒールストーンを盗んだ。
シャルルが止めに入ってくれて、バトル中断。
いつの間にか、ウズラ号は砂嵐に巻き込まれている。
シャルルが様子を見に行くと言い出したので、いっしょについていくことする。
シャルルが仲間になった!
乗客から、砂海のモンスターが入り込んできている、と言われて、エーテルSX3をゲット。
今日のFINAL FANTASY XI ヴァナ・ディールコレクション4はどうかな?
ゴブリンの不思議箱で、スペシャルダイヤルを使って、ダルメルパイ、ガラティーアをゲット。
アドゥリンダイヤルを使って、袋【鋭い黒石+1】をゲット。
ガレーキッチンから、ギサールスープをゲット。
フィッシュランキングの結果は、2585ポイントで6位入賞して、1000G、ペリカンリングをゲット!
南サンドリアにいるソバーヌに話しかけて、王室の料理長をしている夫から聞いた噂話の調査をしてほしい、と言われて、クエスト:貴き血流れて開始!
ソバーヌから、信頼にたる冒険者だという証拠として、国教会認定聖布を持って来てほしい、と言われる。
ソバーヌにそれを渡すと、話をしだす。
先日、国王のところにワーロンビリオ・M・テュロム伯爵がやってきた。
テュロム伯爵の現在の領地はギルド桟橋にあり、30年前はミスタル伯爵家のものだった。
ある謎めいた事件で当主のフランマージュ・M・ミスタルが命を奪われた。
その渦中、フランマージュの息子で騎士団長のレゼルビュー・M・ミスタルは、もともと不仲であった神殿騎士団員のエプリフォーンと言い争いになり、決闘を行うことになった。
しかし決闘は禁じられていたので、明るみに出た結果、レゼルビューは伯爵位をはく奪され、妻子はセルビナへ帰って行った。
現在、レゼルビューの息子は立派な騎士となり、ミスタル家の汚名をそそぐため、旅を始めた。
それを知ったテュロム伯爵は、30年前の真実を知りたいがため、レゼルビューの息子を探そうとしてるが、テュロム伯爵の料理人は、テュロム伯爵は領地が失われる心配していると言っている。
テュロム伯爵が殺意を持ってレゼルビューの息子を探しているなら、レゼルビューの息子に危険が迫っていることを伝えてほしい。
セルビナ町長のアベラルトにレフィーヌ夫人の居場所を尋ねると、地図を描いたグィンハム・アイアンハートのことを良く知っていると言い出す。
オルデール鍾乳洞の地図を書いたトルレザーペ・B・オルデールは、グィンハム・アイアンハートのことを本に書いた。
アベラルトはその本を持っているが、グインハムの娘のエニッドがその本より数ページを破り捨ててしまったので、その内容を知りたい、と話す。
モーグリから、洞窟の箱の鍵を購入。
南サンドリア→西ロンフォール→ラテーヌ高原→オルデール鍾乳洞へ。
宝箱を洞窟の鍵で開けて、幻の数ページをゲット。
アベラルトに幻の数ページを見せると、レフィーヌもグィンハムもすでに亡くなっているが、レフィーヌの息子のルーヴランスはサンドリア王国騎士団に入った、と教えてくれる。
そして、少し前にルーヴランスを探しに来たヒュムの娘がアタルフォーネ盗賊団の話をしていた、と話す。
ソバーヌに報告すると、アタルフォーネ盗賊団の団長のアタルフォーネは、20年前にサンドリアで処刑されたが、残党をテュロム伯爵が雇い入れたかも、と言われる。
クエストクリアして、3500G、カンニングピアスをゲット!
モグガーデンへ。
畑(ランク7)で、マンドラゴラの双葉+光のクリスタル→炎のクリスタル、風のクリスタル、雷のクリスタル、光のクリスタル、マンドラゴラの双葉、マンドラゴラの四葉、モコ草、サルタ綿花、銀の葉、ミスリルの葉、スノーリリー、花の種袋、森の香草の種、コルネットをゲット!
木立(ランク7)で、モコ草を使って、光のクリスタル、ウォーターメロン、胡桃、ドラゴンフルーツ、ウォルナット原木、マホガニー原木、御神木、ドックウッド原木、虫の翅、ヘンルーダ、謎の多肉植物の子株、レッサーチゴー、パインナッツ、ウルンダイ原木、赤麻、森の挿木、どんぐりをゲット。
森の挿木を使って、水のクリスタル、光のクリスタル、パママ、胡桃、アローウッド原木、エルム原木、メープル原木、ウォルナット原木、ホワイトオーク原木、エボニー原木、謎の多肉植物の子株、森の挿木、ガタンプ原木をゲット。
鉱脈(ランク7)で、氷のクリスタル、闇のクリスタル、隕石、鉄鉱、黒鉄鉱、銀鉱、金鉱、フリギアゴールド鉱、黒虎の牙、コウモリの牙、雄羊の角、ウーツ鉱、スナッピングモール、ダークナゲット、ビスマス鉱、ヴォエイソード-1、ヴォエイスタッフ-1をゲット!
池(ランク7)で、堀ブナ、ダークバス、ガビアルフィッシュ、カッパーフロッグ、ブラックゴースト、ヤユンパルウをゲット。
海(ランク7)で、ブラックソール、コバルトジェリー、ギガントスキッド、シャル貝、コーンカラマリ、錆びたバケツをゲット!
漂着物から、蜂の一刺し、消化薬、エクスポーション、オレンジジュース、エリクサー、ハイエーテル+2、ポーション+2をゲット。
青煙のフラスコをゲットして、ゴブリンの不思議箱に入れる→スペシャルダイヤルを使って、超黒鋼の鏃をゲット。
秋石をゲットして、ゴブリンの不思議箱に入れる→スペシャルダイヤルを使って、ヴォウジェをゲット!
飼育場(ランク7)へ。
エラスモス☆2から、オロボンの肉、ウラグナイトの殻、ルスゾルの肉をゲット。
餌に野兎の肉を与える。
青ワイバーン☆3に成長して、大羊の肉、カザムパイン、アムルターツのつるをゲット。
餌にモコ草を与えて、つついてお世話する。
アケオメ☆1から、腐葉土、サルタオレンジをゲット。
大フェロマンタス☆1から、パフボール、ルスゾルの肉、野牛の肉をゲット。
餌にサルタオレンジを与えて、大声で呼んでお世話する。
今日のアパシー学校であった怖い話1995特別編はどうかな?
1週目クリア
1人目は荒井昭二を選択→シナリオ:誕生日プレゼント→荒井エンディング№03~05
2人目は風間望を選択→シナリオ:五百円硬貨→風間エンディング№10
3人目は細田友晴を選択→シナリオ:夜泣き石→細田エンディング№13・14
4人目は岩下明美を選択→シナリオ:命の値段→岩下エンディング№03~05
5人目は福沢玲子を選択→シナリオ:愛と友情のはざま→福沢エンディング№20~22
6人目は新堂誠を選択→シナリオ:呪いのマンシール→新堂エンディング№06~08
7人目はシナリオ:記憶のほころび→七話目エンディング№01~03
2週目プレイ開始!
1人目は岩下を選択→シナリオ:偽りの愛→岩下エンディング№01・02
2人目は新堂を選択→シナリオ:高木ババア→新堂エンディング№01~05
3人目は風間を選択→シナリオ:かぐわしきにおひ→風間エンディング№01
4人目は細田を選択→シナリオ:魅惑のトイレ→細田エンディング№01~03
5人目は荒井を選択→シナリオ:ゲーマーの条件→荒井エンディング№01~02
6人目は福沢を選択→シナリオ:彼と彼女の秘密→福沢エンディング№23~28
1人目:岩下エンディング№02:二人だけの世界
→2人目:新堂エンディング№03:六本の右足
→3人目:風間エンディング№01:かぐわしきにおひ
→4人目:細田エンディング№01:イラつく奴
→5人目:荒井エンディング№01:ゲーマーの条件
→6人目:福沢エンディング№23:彼女は悪魔だった
→7人目のシナリオ包帯の女→特殊七話目№38・39を見る
3週目開始!
1人目は新堂誠を選択→シナリオ:痛みを感じない男→新堂エンディング№11~15
2人目は荒井昭二を選択→シナリオ:呪いのヒトガタ→荒井エンディング№14・15
3人目は、風間望を選択!
風間望は3年生。
いきなり500円を要求してくる。
- は?
- (1人目か3人目)お金、持っていないんですけれど
- 10円ならありますが
- 500円硬貨でいいですか?→岩下と福沢の話を聞いていない場合は、風間エンディング№10:五百円硬貨
- 日野先輩からもらってください
- 持っていても渡しません→風間エンディング№01:かぐわしきにおひ
シナリオ:呪いのコッペッパン開始!
ここ鳴神学園には購買部があり、お昼ともなると食堂に行く金のない貧乏学生がいっせいに集まってくる。
その時はまさに戦場で、自分が食べたいパンを買うために我先に押しかけてくる。
もし、遅れたらコッペパンしか残っていない。安くてまずいとの評判なので、みんなコッペパだけは買うまいと必死だった。
でも一人だけコッペパンを買う生徒がいた。山田茂吉という名前で、学園でもとびきりの貧乏人として有名だった。
彼は、毎日購買部でコッペパンを3つづつ買っていた。
「理由はわかるかい?」
- 1日3食分を買うため
- お昼を安上がりにするため
- それしか置いてないから
- さあ?
山田のクラスには久留米弘子という子がおり、彼女は貧乏人が嫌いだった。
久留米は毎日教室の隅でコッペパンを食べている山田がとても嫌だった。貧乏そうな彼を見ているとこっちの気持ちまで貧乏になってくる。
「もうコッペパンを食べるのをやめてくれる?」
「どうして?コッペパンはおいしいよ」
「私が嫌なの!恵んであげるから、食堂に行ってランチでも食べてらっしゃいな」
「僕は貧乏じゃないよ。こんなお金いらない。僕はコッペパンが好きだから食べているんだ。それに僕は君に迷惑をかけていないだろ」
「迷惑よ。私の生活空間に、そんな貧乏くさいものを食べている奴が入って来るだけでも嫌なの」
「じゃあ、僕の事を視界に入れなければいいじゃないか」
久留米は、山田がお金を受け取らなかったので余計に怒って、思い切った行動に出た。
久留米は、購買部にあったコッペパンを全部買い占めたのだ。それも毎日続けた。
だから山田が購買部に行っても、いつもコッペパンは売り切れ。
大好きなコッペパンが食べられなくなり、山田は昼の教室でぼーっとしていた。
「最近、コッペパン食べないのね」
「ああ、いつ行っても売り切れなんだ。早めに行っても売り切れてるんだよ。最近、人気があるみたいなんだ」
ある日の昼休み、いつものように山田がコッペパンを買えずに席でぼーっと座っていると、久留米がやって来てこう言った。
「これ、売ってあげてもいいけど。ひとつ1万円、みっつで3万円。どう?」
「そんな・・・」
「あんた、貧乏じゃないって言ったじゃない。だったら払ってみなさいよ」
「・・・」
「貧乏人風情が粋がってんじゃないわよ!」
山田はコッペパンが買えず、その後学校へ来なくなってしまった。
「これで、あいつの顔を見なくてすむ。清々したわ」
その後、山田が餓死したっていう噂が久留米の耳に飛び込んできた。
それでも、久留米はちっとも悪気は感じなかった。山田が死んだのは貧乏だったからで、自分には責任はないと思っていた。
その後、久留米に異変が起きた。
ある日、彼女がお弁当を食べていると、いきなり口にしたハンバーグを吐き出した。
「まずい!このハンバーグ、腐っているの?」
彼女はいろんなものを口に入れたが、どれもこれも同じ味だった。そう、何を食べてもコッペパンの味だった。
「なんでコッペパンの味しかしないのよ!まさか、あいつの呪い?」
彼女は何を食べてもコッペパンを食べているようで、次第に食べ物を受け付けなくなって、痩せ細っていった。
そんなある日、久留米が購買部を通りかかったら、とてもいい匂いに出会った。
彼女は、コッペパンを買った。彼女にはコッペパンがとても芳しい匂いだと感じたのだ。
「おいしい、コッペパンってこんなにおいしいものだったの」
それはもう至福の美味しさだった。
というわけで、それ以来久留米はコッペパンしか食べられなくなり、ついた渾名がヒロコッペ。
「坂上君、君は貧乏なんだろ?さあ、胸を張って『貧乏万歳』と言いたまえ」
- 貧乏じゃないです→風間エンディング№04:ヒロコッペ
- 貧乏万歳
そう言って、風間は坂上に抱きついてきた。
「キミとなら真実の友になれそうだ。実はボク、貧乏なんだ。
これからも色々と仲良くしようじゃないか。あっはっは」
風間エンディング№05:お仲間
CGギャラリー:31/124

今日のFOREVER BLUE LUMINOUS (フォーエバーブルー ルミナス)はどうかな?
ひとりでダイビングをして、Rank19になって、ステッカースロットが2、取れ泳ぎコストが50になった。
実績:明るき1等星、光り輝く星雲、光あふれる超銀河、ものしりさん、妖精さんみっけ、チョー大物、協力者、調査員、交信中、一般ダイバー、スピードダイバーをゲット!
ツクモ盤01:魚のコインを入手、06:こうらのコインを入手、16:メルツに遭遇、21:塔の一室にたどり着いた、26:水滴のコインを入手、34:七支刀が入った宝箱を発見、40:月桂冠が入った宝箱を発見、54:観光雑誌が入った宝箱を発見、63:古い水中カメラが入った宝箱を発見、67:竜のコインを入手、71:マイクロアトオール地帯を発見、78:剣のコインを入手、80:枯れたひとつ枝、89:白いクジラの置物が入った宝箱を発見をゲット!
生物図鑑:267/578
お宝図鑑:30/340
アンベール:2644で、39256Gをゲット。
今回の活動報告 | 392562 | |||
協力 | 145480 | |||
アンノウンパルス生物発見 | 7000P | |||
ファーストコンタクト | 2000P | |||
ラストコンタクト | 1000P | |||
アンノウン生物発見 | 1000P | |||
シェアラー成立 | 0P | |||
チーム貢献ボーナス | 134490P | |||
ラッキーエモートタグ | 0P | |||
調査 | 179540P | |||
アンベール成功 | 79140P | |||
アンベール成功(ヴァリアント生物) | 30400P | |||
アンベール成功(アンノウン生物) | 2000P | |||
アンベール成功(特別なサイズ) | 28800P | |||
アンベール率50%到達 | 1000P | |||
アンベール率80%到達 | 0P | |||
アンベール率100%到達 | 0P | |||
図鑑登録 | 26200P | |||
図鑑登録(ヴァリアント生物) | 11000P | |||
図鑑登録(アンノウン生物) | 1000P | |||
研究 | 63032P | |||
サルベージ成功(-) | 4480P | |||
サルベージ成功(★) | 17170P | |||
サルベージ成功(★★) | 25390P | |||
サルベージ成功(★★★) | 15992P | |||
探索 | 4500P | |||
踏破率上昇 | 3500P | |||
踏破率50%到達 | 1000P | |||
踏破率100%到達 | 0P | |||
光のかけら取得 | 0P |
今日のElin(エリン)はどうかな?
寝て、変な椅子の作り方をゲット。
便利屋の机で製作。
ダイオライトの石X2+草の棒+草の紐→ダイオライトのつるはしを製作!
バサルトの石X2+草の棒+草の紐→バサルトのハンマーを製作!
ダイオライトの石X2+草の棒9+草の紐→ダイオライトのショベルを製作!
スクラップ→鉄の釘を製作。
ダイオライトの石+草の棒+鉄の釘→ダイオライトのクワを製作!
スレートの石+草の紐+草の棒→スレートの鎌を製作!
ロイテルにクワとショベルを見せて、クエスト:開拓の心構えをクリアして、牧草の種X5、トマトの種X5、きのこの種X5をゲット。
井戸の水を飲んで、関節が驚くほどしなやかになった!
寝て、木の扉の作り方をゲット。
旅商人の停泊地で、重量挙げを習得!
掲示板を見てイベント:ミシリアからの知らせ発生!
ロイテルが持つ幻の空色チューリップが偽物認定されてしまい、これを展示した王室から名誉棄損で訴えられて、2000万オレンの負債が発生してしまう・・・
井戸の水を飲んで、関節がしなやかになった!
寝て、お絵描き用紙の作り方をゲット。
ショベルで土を掘って、深い茂みの床の作り方をゲット。
クワで、土を耕して畑を作った。
きのこの種、トマトの種を植えた。
井戸の水を飲んで、腕が引き締まった!

今日のユニコーンオーバーロードはどうかな?
パラディス砦の近くで、小さな端材X3、コルニアトラウトX3、コルピア草X3、完熟リンゴX3を採集。
遺跡を調べて、生命の雫をゲット。
ハイドクローク、ラピスラズリをゲット。
トレーズの村に小さな端材X10を納品して、復興完了!
トラバサミ、勲章、軍資金、名声10をゲット。
ロルフを守備兵配置!
コルニアトラウトX8を納品して、勲章X4、軍資金450Gをゲット。
ベレムゴリアの里の東のコルマー砦で、傭兵のベレニスから声を掛けられて、サブクエスト:傭兵の腕試し開始!
ベレニスの雇い主の領主が争いを好まない人物のため、無血でゼノイラ軍に降伏したが、だんだんゼノイラ軍の横暴さに嫌気がさして、ゼノイラ軍と袂を分かつつもりになっている。
解放軍がゼノイラ軍に対抗できる力があるなら、解放軍に協力したいので、ぜひ力を見せてほしい、とのこと。
クライブとベレニスは顔見知りだった。
ベレニスは、クライブにベレニス自身にことについて余計なことは言うな、と釘を刺してくる。
天狼傭兵団剣兵とバトル!
バリケードキットをゲット。
天狼傭兵団剣兵とバトル!
コルマー砦に駐留。
天狼傭兵団槍兵とバトル!
天狼傭兵団僧兵とバトル!
見張り台に駐留。
天狼傭兵団剣兵とバトル!
橋に駐留。
スモークナッツをゲット。
天狼傭兵団剣兵とバトル!
支援隊(傭兵)剣兵とバトル!
天狼傭兵団僧兵とバトル!
ベレニス隊とバトル!
ブラウンベレーをゲット!
ステージクリア
クリアボーナス:32500
タイムボーナス1分15秒/2分20秒:29869
解放ボーナス2:9375
撃破ボーナス9:1350
名声ボーナスD:X120%
スコア:87712
軍資金4385G、勲章X8、名声21をゲット。
ベレニスはアレインの実力を認めて、砦と村をアレインに任せる代わりに、解放軍に加えてほしい、と話す→歓迎する
ベレニスが聞かれたくない話は、騎士団の喧嘩が原因で追放されて傭兵になったことだった。
クライブは、原因は貴族のゲイリーで、ベレニスには非はなかった、とフォローしてくれる。
クエストクリアして、バロックソード、無料採掘券、紋章:天狼傭兵団、勲章X3、名声15をゲット!
採掘場解禁!
ベレニスが加入!
守備兵から171G、素材をゲット。
砦で、勲章X15を使って、ユニットを1枠増やした!

今日の最終アップデートが来たBloodstained: Ritual of the Nightはどうかな?
アビゲイルに話しかけて、ケビンの形見開始!
指輪を渡して、クエストクリアして、セーフリングをゲット!

今日の最終アップデートが来たBloodstained: Ritual of the Nightはどうかな?
リンジーに話しかけて、討伐を依頼されて、ロザリーの敵!開始!
ジャイアント・ラットを倒して、チーズをゲット。
モート・ボーンを倒して、溶けかけた頭蓋骨をゲット。
デュラハンマX3を倒して、クエストクリアして、うに丼X3をゲット。

今日のゼノブレイドクロス ディフィニティブエディションはどうかな?
ブレイドホームに戻ると、ナギから、留守の間にヴァンダム司令が来てた、と言われる。
ナギから、ブレイドになるかを確認される→承諾
エルマのチームの所属になり、さっそくヴァンダム司令からの研修任務を行うことになり、ストーリークエスト:第2章開始!
研修内容は、指定されたフロンティアネットスポットにデータプローブを立てる、というもの。
フロンティアネット:拡張型未開拓惑星探索ユニット。惑星ミラの各地に設置したデータプローブにより収集した情報をMLAに集約するシステム。フロンティアネットの拡充はブレイドの主任務のひとつであり、ミラにおける安定的な生活の維持に加え、ライフポイントの発見にも不可欠とされる。
セグメント:フロンティアネットにおいて、惑星ミラの地形を区分する際に用いられるブロックの名称。
データプローブ:フロンティアネットで惑星ミラの情報を収集するための装置。地中に打ち込む形で設置する。
ヴァンダムがキズナグラムに登録された!
プレイアワード:ストーリー
第2章進行中 1/4
タウラー、スリエラと知り合いになった!
カールがキズナグラムに登録された!
イーストゲートを発見!
プレイアワード:ワールド
駆け出しの旅人
トマスと知り合いになった!
プレイアワード:ワールド
お話しましょう
ロックレンジ、超耐熱ステンレス配管をゲット。
イーストゲートの平原を発見!
ナイト・ウスペルを倒して、ソルジャーマシン旧、チタンエスクド旧、サバイヴフット旧、サバイヴボディ改、ウスペルの髪留め、ウスペルの八重歯、ハリのある皮、黒い霧クズをゲット!
エルマが、ブラッドエッジを習得!
アシゼルをゲット。
レビド・シルネアを倒して、アイアンナイフ改、アタックドス改、サバイヴガンテ旧R、サバイヴガファス旧、割れたかぎ爪、シルネアの緑青酸袋、立派なかぎ爪をゲット。
イーストゲートBCを発見!
サディラナレタスをゲット。
グラス・オウィスを倒して、アイアンクチジョ改、壊れたスーツ、サバイヴビエ旧、オウィスの磨き石、綺麗なポンポン、フサフサの毛、なめらかな獣肉をゲット!
リンが、ビッグタウントを習得!
オーバードを発見し戦う決意をする!
オーバード:人類にとって脅威となる原生生物の総称。オーバードに指定された原生生物との戦闘になれば、ブレイドでも1,2を争う実力のチームでも数名の死傷者を出すほど。
プレイアワード:ストーリー
第2章進行中 2/4
追撃のボルカンフとバトル!
サバイヴフット旧をゲット!
主人公が、スプラッシュブラストを習得!
エルマが、バイオレンスガンズ、フォーカスハンドを習得!
リンが、アームドミサイルを習得!
データプローブを設置して、第116区FNスポットのセグメントトピック解決。
プレイアワード:ストーリー
第2章進行中 3/4
プレイアワード:バトル
ブレイクベテラン
サロナと知り合いになった!
ブレイドホームに戻ると、ヴァンダムが来ていた。
クエストクリアして、経験値50、10000G、採掘プローブG1X2、リサーチプローブをゲット。
インターセプターに所属することになった!
プレイアワード:ストーリー
第2章進行中 4/4
今日の人生ゲーム for Nintendo Switch -Switchはどうかな?
文化部に入部!
ラッキーマスLv1→ウサギの世話をする→体力、運勢がアップ。
ラッキーマスLv1→宝探しをする→知力がアップ。4の目カードをゲット。センスがアップ。
レアラッキーマス→センスがCになった!6の目カード、モテる◎、300万円をゲット。センスがアップ、大きい目カードをゲット。
知力F、体力G、センスC
所持金600万円
今日のアパシー学校であった怖い話1995特別編はどうかな?
1週目クリア
1人目は荒井昭二を選択→シナリオ:誕生日プレゼント→荒井エンディング№03~05
2人目は風間望を選択→シナリオ:五百円硬貨→風間エンディング№10
3人目は細田友晴を選択→シナリオ:夜泣き石→細田エンディング№13・14
4人目は岩下明美を選択→シナリオ:命の値段→岩下エンディング№03~05
5人目は福沢玲子を選択→シナリオ:愛と友情のはざま→福沢エンディング№20~22
6人目は新堂誠を選択→シナリオ:呪いのマンシール→新堂エンディング№06~08
7人目はシナリオ:記憶のほころび→七話目エンディング№01~03
2週目プレイ開始!
1人目は岩下を選択→シナリオ:偽りの愛→岩下エンディング№01・02
2人目は新堂を選択→シナリオ:高木ババア→新堂エンディング№01~05
3人目は風間を選択→シナリオ:かぐわしきにおひ→風間エンディング№01
4人目は細田を選択→シナリオ:魅惑のトイレ→細田エンディング№01~03
5人目は荒井を選択→シナリオ:ゲーマーの条件→荒井エンディング№01~02
6人目は福沢を選択→シナリオ:彼と彼女の秘密→福沢エンディング№23~28
1人目:岩下エンディング№02:二人だけの世界
→2人目:新堂エンディング№03:六本の右足
→3人目:風間エンディング№01:かぐわしきにおひ
→4人目:細田エンディング№01:イラつく奴
→5人目:荒井エンディング№01:ゲーマーの条件
→6人目:福沢エンディング№23:彼女は悪魔だった
→7人目のシナリオ包帯の女→特殊七話目№38・39を見る
3週目開始!
1人目は新堂誠を選択→シナリオ:痛みを感じない男→新堂エンディング№11~15
2人目は荒井昭二を選択→シナリオ:呪いのヒトガタ→荒井エンディング№14・15
3人目は、風間望を選択!
風間望は3年生。
いきなり500円を要求してくる。
- は?
- (1人目か3人目)お金、持っていないんですけれど
- 10円ならありますが
- 500円硬貨でいいですか?→岩下と福沢の話を聞いていない場合は、風間エンディング№10:五百円硬貨
- 日野先輩からもらってください
- 持っていても渡しません→風間エンディング№01:かぐわしきにおひ
シナリオ:呪いのコッペッパン開始!
ここ鳴神学園には購買部があり、お昼ともなると食堂に行く金のない貧乏学生がいっせいに集まってくる。
その時はまさに戦場で、自分が食べたいパンを買うために我先に押しかけてくる。
もし、遅れたらコッペパンしか残っていない。安くてまずいとの評判なので、みんなコッペパだけは買うまいと必死だった。
でも一人だけコッペパンを買う生徒がいた。山田茂吉という名前で、学園でもとびきりの貧乏人として有名だった。
彼は、毎日購買部でコッペパンを3つづつ買っていた。
「理由はわかるかい?」
- 1日3食分を買うため→「その通りだよ。本当にキミは心の底から貧乏人だったってわけだね」
- お昼を安上がりにするため→「君はコッペパンが好きなのかい?なるほど、自分が貧乏だと認めたわけだ」
- それしか置いてないから→「貧乏人は考えが浅はかというけど、キミもそうなのか」
- さあ?→「会話のキャッチボールができてないじゃないか」
久留米は毎日教室の隅でコッペパンを食べている山田がとても嫌だった。貧乏そうな彼を見ているとこっちの気持ちまで貧乏になってくる。
「もうコッペパンを食べるのをやめてくれる?」
「どうして?コッペパンはおいしいよ」
「私が嫌なの!恵んであげるから、食堂に行ってランチでも食べてらっしゃいな」
「僕は貧乏じゃないよ。こんなお金いらない。僕はコッペパンが好きだから食べているんだ。それに僕は君に迷惑をかけていないだろ」
「迷惑よ。私の生活空間に、そんな貧乏くさいものを食べている奴が入って来るだけでも嫌なの」
「じゃあ、僕の事を視界に入れなければいいじゃないか」
久留米は、山田がお金を受け取らなかったので余計に怒って、思い切った行動に出た。
久留米は、購買部にあったコッペパンを全部買い占めたのだ。それも毎日続けた。
だから山田が購買部に行っても、いつもコッペパンは売り切れ。
大好きなコッペパンが食べられなくなり、山田は昼の教室でぼーっとしていた。
「最近、コッペパン食べないのね」
「ああ、いつ行っても売り切れなんだ。早めに行っても売り切れてるんだよ。最近、人気があるみたいなんだ」
ある日の昼休み、いつものように山田がコッペパンを買えずに席でぼーっと座っていると、久留米がやって来てこう言った。
「これ、売ってあげてもいいけど。ひとつ1万円、みっつで3万円。どう?」
「そんな・・・」
「あんた、貧乏じゃないって言ったじゃない。だったら払ってみなさいよ」
「・・・」
「貧乏人風情が粋がってんじゃないわよ!」
山田はコッペパンが買えず、その後学校へ来なくなってしまった。
「これで、あいつの顔を見なくてすむ。清々したわ」
その後、山田が餓死したっていう噂が久留米の耳に飛び込んできた。
それでも、久留米はちっとも悪気は感じなかった。山田が死んだのは貧乏だったからで、自分には責任はないと思っていた。
その後、久留米に異変が起きた。
ある日、彼女がお弁当を食べていると、いきなり口にしたハンバーグを吐き出した。
「まずい!このハンバーグ、腐っているの?」
彼女はいろんなものを口に入れたが、どれもこれも同じ味だった。そう、何を食べてもコッペパンの味だった。
「なんでコッペパンの味しかしないのよ!まさか、あいつの呪い?」
彼女は何を食べてもコッペパンを食べているようで、次第に食べ物を受け付けなくなって、痩せ細っていった。
そんなある日、久留米が購買部を通りかかったら、とてもいい匂いに出会った。
彼女は、コッペパンを買った。彼女にはコッペパンがとても芳しい匂いだと感じたのだ。
「おいしい、コッペパンってこんなにおいしいものだったの」
それはもう至福の美味しさだった。
というわけで、それ以来久留米はコッペパンしか食べられなくなり、ついた渾名がヒロコッペ。
「坂上君、君は貧乏なんだろ?さあ、胸を張って『貧乏万歳』と言いたまえ」
- 貧乏じゃないです
- 貧乏万歳
坂上は、風間とこれ以上話をしても無駄だと思ったし、この話を壁新聞に載せてもいいものかどうかと思い始める・・・
風間エンディング№04:ヒロッペ
CGギャラリー:31/124
今日のFINAL FANTASY XI ヴァナ・ディールコレクション4はどうかな?
ゴブリンの不思議箱で、スペシャルダイヤルを使って、ナラシンハの毛皮、再生の白金をゲット。
ガレーキッチンから、魚の骨をゲット。
今回のフィッシュランキングのお題は、体長+重量が大きいリクで、432イルム、2153ポンズ、2585ポイントのものを出品した。
ゴブリンの不思議箱で、スペシャルダイヤルを使って、ディアボリクシルクをゲット。
バストゥーク港の民家にいるコランに話しかけると、狭いところに隠れたくてたまらない、と言われて、クエスト:クゥダフの呪い開始!
クゥダフの背甲を渡してクエストクリアして、ブロンズサブリガをゲット!
バストゥーク港の民家にいるロナンに話しかけると、息子のコランがカメの甲羅にとじこもってばかりなのを止めさせたい、と言われて、クエスト:甲羅を脱いで開始!
ヨロイ蟲X3を渡すと、ロナンは、コランの甲羅の中にヨロイ蟲を入れてみる、と答える。
エリアチェンジしてからもう一度ロナンに話しかけて、クエストクリアして、モンクヘッドギアをゲット!
モグガーデンへ。
モグガーデンへ。
畑(ランク7)で、謎の樹木の挿木+光のクリスタル→風のクリスタル、雷のクリスタル、水のクリスタル、光のクリスタル、闇のクリスタル、光の塊、黒石、大鳥の羽根、黒チョコボの羽根、ダークナゲット、シルバーナゲット、スチールナゲット、アプカルの羽根、光のフュエルをゲット。
木立(ランク7)で、光のクリスタル、チョイ、たまごナス、エルシモパキラの実、エボニー原木、木霊の根、マグワート、クリーンローカスト、森の挿木をゲット。
森の挿木を使って、胡桃、エルム原木、メープル原木、ウォルナット原木、チェスナット原木、ホワイトオーク原木、マホガニー原木、ドックウッド原木、謎の樹木の挿木、赤モコ草、どんぐりをゲット。
鉱脈(ランク7)で、光のクリスタル、銅鉱、黒鉄鉱、アダマン鉱、白金鉱、オリハルコン鉱、骨くず、大サソリの甲殻、上質な陸ガニの甲殻、アントリオンの大顎、龍骨、スナッピングモール、鍮石、マタマタの甲羅、ポータークラブ甲殻をゲット。
池(ランク7)で、堀ブナ、ゴールドカープ、ザリガニ、エルシモニュート、カークォン、レッドシーマをゲット。
海(ランク7)で、ゼブライール、コバルトジェリー、ベッフェルマリーン、ムーリシュアイドル、ヴェーダルラス、センローサーディン、ドリルカラマリをゲット。
漂着物から、やまびこ薬、ポーション、毒消し、ハイポーション+2、アムリタ、リフレシュをゲット。
飼育場(ランク7)へ。
エラスモス☆2から、ウラグナイトの殻、オロボンの肉をゲット。
餌に野兎の肉を与える。
青ワイバーン☆2から、カザムパイン、サンドリアグレープをゲット。
餌にモコ草を与えて、つついてお世話する。
アケオメ☆1から、サルタオレンジをゲット。
大フェロマンタス☆1から、野牛の肉、パフボールをゲット。
餌にサルタオレンジを与えて、大声で呼んでお世話する。